「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の版間の差分
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2020年7月8日 (水) 05:35時点における版
機動戦士クロスボーン・ガンダム | |
---|---|
原作 | 富野由悠季 |
原案 | 矢立肇 |
著者 | 長谷川裕一 |
メカニックデザイン | カトキハジメ(デザイン協力) |
掲載誌 | 月刊少年エース |
発表期間 |
1994年12月号 - 1997年3月号 |
話数 | 全27話 |
巻数 | 全6巻 |
シリーズ | |
前作 | 機動戦士ガンダムF91 |
次作 | 機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦α |
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』は、長谷川裕一作の漫画作品。
概要
『機動戦士ガンダムF91』の10年後を舞台とする続編。富野由悠季監督が原作、長谷川裕一氏が作画を務める。映像化はスパロボや「SDガンダム Gジェネレーションシリーズ」等のゲームのみ。
非アニメ化作品としては、本格的にスパロボでストーリーが再現された最初の参戦作品[1]。「Gジェネ」に参戦した際に採用された声優、BGM、ビジュアルがスパロボでも採用されている(本作自体「Gジェネ」で知名度が上がったという側面もある)。
基本的に、テレビ版・劇場版の宇宙世紀ガンダム作品以外には、富野監督の名前があっても参加はしていないことが多い。しかしこの作品については富野監督が原作として参加している(本作のみ。続編は長谷川氏のオリジナルである)。
富野監督の原作は、アニメのプロット的なものが長谷川氏のもとに一括で届いたという事で、アニメの話数にすれば26話相当の分量だった。それを受け取った長谷川氏が疑問点を富野監督に直接質問したり、あまり詳しく説明されない部分は長谷川氏が独自に肉付けしたりするという形で作品は作られて行った[2]。
登場人物
スパロボごとの登場人物一覧については以下を参照して下さい。
宇宙海賊クロスボーン・バンガード
- トビア・アロナクス
- 主人公。地球からの留学生。木星帝国の野望を偶然知ってしまい、クロスボーン・バンガードに参加する。
- ベルナデット・ブリエット / テテニス・ドゥガチ
- ヒロイン。最初にトビアが乗っていた艦に隠れて乗っていたところを彼に助けられ、そのままマザー・バンガードに乗ることに。その正体は木星帝国の総帥クラックス・ドゥガチの実の娘。
- キンケドゥ・ナウ / シーブック・アノー
- 『F91』の主人公。宇宙海賊クロスボーン・バンガードのエースパイロットの一人でクロスボーン・ガンダムX1を操る。偽名を名乗り、再建された新生クロスボーン・バンガードに参加する。
- ベラ・ロナ / セシリー・フェアチャイルド
- 『F91』のヒロイン。新たなクロスボーン・バンガードを率い、木星帝国と戦う、マザー・バンガードの女性艦長。
- ウモン・サモン
- 一年戦争から戦っているベテランパイロット。キンケドゥ不在時はX1に乗るほどの腕前を持つが、間が抜けている部分があるのが玉に瑕。
木星帝国
- クラックス・ドゥガチ
- 木星帝国の指導者。
- ザビーネ・シャル
- 『F91』に登場したキャラクター。クロスボーン・バンガードのエースパイロットだったが、貴族主義を盲信するあまり、木星帝国に寝返る。
- カラス
- トビアの留学生時代の恩師だったが、その正体は木星帝国の特殊工作員。
- ギリ・ガデューカ・アスピス
- 死の旋風隊のリーダーを務める少年。
- バーンズ・ガーンズバック
- 死の旋風隊のメンバー。トビアに亡き息子の面影を見出だす。
- ローズマリー・ラズベリー
- 死の旋風隊のメンバー。元傭兵で、金銭的な保証がある方につく。
- 木星帝国兵
連邦軍
- ハリソン・マディン
- 上層部の無理解のため、能力の割に報われない苦労人。ガンダムF91を専用カラーに塗り、運用している。
ロナ家
- シェリンドン・ロナ
- ベラの従妹。ニュータイプ至上主義者。
登場メカ
スパロボごとの登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
宇宙海賊クロスボーン・バンガード
モビルスーツ
- クロスボーン・ガンダムX1
- マント装備版も登場。
- クロスボーン・ガンダムX1改
- マント装備版も登場。
- クロスボーン・ガンダムX2
- マント装備版も登場。後にザビーネと共に木星帝国所属となる。
- クロスボーン・ガンダムX3
- ゾンド・ゲー
戦艦
地球連邦軍
- 量産型ガンダムF91
- 少数量産化された、F91の量産型。
- 量産型ガンダムF91 (ハリソン専用)
- ハリソン・マディン用にダークブルーのカラーリングを施されたガンダムF91。性能も向上している。
- ヘビーガン
木星帝国
モビルスーツ
- バタラ
- バーンズ専用機も登場。
- エレバド
- ペズ・バタラ
- ディオナ
- クァバーゼ
- アビジョ
- トトゥガ
- クロスボーン・ガンダムX2改
- トビアがX2のコアファイターで帝国から逃げ出したために、その穴埋めを木星帝国の技術で行なった機体。
モビルアーマー
戦艦
- サウザンスジュピター
- 『F91』に登場する予定だった戦艦。『第2次α』に『クロスボーン・ガンダム』の戦艦として登場。
- ジュピトリス9
用語
楽曲
- 「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」 / 「クロスボーン・ガンダム」
- 『第2次α』『V』『X』『T』で採用。元はGジェネレーションシリーズにおけるBGMだが、当時はBGM名称がなかったため、スパロボ側で暫定的に「クロスボーン・ガンダム」と付けた形になっている(後にGジェネ側で付けられた名称が「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」)。正式名称が決まった後に発売された『V』以降の作品でも、スパロボ側の名義で登録されている。
- 『V』以降の作品ではアレンジが『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』シリーズのものに合わせられている。
登場作と扱われ方
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F完結編
- 参戦作品ではないが、原作の1シーンが再現(原作のトビアに相当する役はハサウェイが務めている)され、キャラクター事典のシーブックの項目にキンケドゥ・ナウの名が伏字で掲載される。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 参戦作品ではないが、シーブックがジュピトリアンを「木星帝国」と評したり、トレーズがシェリンドンの台詞をほぼそのまま使ったりというネタがある。ただし、これは本作の参戦の伏線ではないと攻略本で明言されている。そもそも、本作が広く知られるようになったゲーム『GジェネレーションF』は『α』から数ヵ月後に発売された。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 初参戦作品。シーブックが『α』に登場していたために「随分老けた」と言われるスパロボではお約束のシーンがある。どのルートを通っても木星帝国はネオ・ジオンと手を組む事になる。
- 『第2次α』の中核となる作品の一つ。ほぼ原作通りの展開に加え、『F91』の後日談である事を利用して、原作自体が尺不足で消化不良気味であった『F91』の後日談を描く試みも行っており、ドレル・ロナにスポットを当てたり、本来『F91』で死亡するアンナマリー・ブルージュを精神崩壊したザビーネ・シャルと対峙させたり、生存していたビルギット・ピリヨがキンケドゥと再会したりとIF展開もかなり豊富。また、アイビス編冒頭で描かれる「F91に搭乗してクロスボーン・ガンダムとマザー・バンガードを受領するキンケドゥ」は、スパロボオリジナルの「機動戦士クロスボーン・ガンダム前日談」とも言える内容である。
- よりにもよって終盤で木星が関わる『勇者王ガオガイガー』と初参戦が被ったが、『ガオガイガー』は物語前半部分で原作再現が終了するため、『クロスボーン・ガンダム』序盤の決戦の舞台であるイオも決戦後、本作では特に何事もなく物語を終えた。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 『スカルハート』『鋼鉄の7人』と共に参戦。なお、今作では『F91』は参戦していないが、F91の量産型が登場。
- 木星戦役が終結した原作終了後設定となっているが、その終盤で死亡したザビーネが登場し、さらに終盤にはクラックス・ドゥガチが登場する。ドゥガチは『第2次α』後に発売されたガンダムゲーム作品においてキャスティングが変更されているため、本作でもそれに合わせて変更されている。
- スーパーロボット大戦T
- 『スカルハート』『鋼鉄の7人』と共に参戦。今作でも量産型ガンダムF91が登場。
- 原作終了後設定だが、キンケドゥとベラが元の名前に戻らず残党と戦い続けているオリジナル設定となっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 第2期参戦作品第10弾として2016年10月に追加参戦。
- ユニットは定期的に追加されているが、メインストーリー ・イベントシナリオに登場したことがない。実質的に機体のみ参戦状態となっている。
脚注
- ↑ 本作以前に参戦した非アニメ化作品の『ガンダム・センチネル』と『真ゲッターロボ (原作漫画版)』は、いずれも機体のみの参戦に留まっている。
- ↑ 『ガンダムエース』2018年5月号における長谷川氏とスパロボの寺田貴信Pの対談より。
商品情報
単行本。
コンビニコミック版。
資料リンク
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