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重力下にある[[地球]]の局地戦用として開発され、力強さを感じさせる力士やレスラーの様な重厚なフォルムからも推察出来る通り、耐弾性に優れた重装甲の機体となっている。外見からも全く別物にしか見えないが、ジオニック社からライセンス生産を請け負っていた陸戦用モビルスーツであるグフが開発の母体となっており、実際に最初のテスト機としてグフを母体に開発された「'''グフ試作実験機'''」の頭部は本機を想起させるフォルムとなっている。その後、2機の試作機である「'''プロトタイプドム'''」がジオン本国で開発され、[[地球連邦軍]]の基地であったキャリフォルニア・ベースで試験運用を経た末に本機の開発に繋がっている。大きく出た腰部から、[[連邦兵]]から「'''スカート付き'''」のあだ名で呼ばれた。地上戦での視野拡大のため、上下方向にも伸びた十字型のモノアイレールが目を引くが、最大の特徴は脚部に熱核ジェットエンジンを搭載している点で、これによって[[ホバー|ホバー走行]]が可能となり、地上や水上においても高い機動性を獲得している。試作機の段階ではホバークラフト方式が計画されていたが、出力不足だったのか、現在の熱核ジェットエンジンへと至った模様。ちなみに、本機の熱核ロケットエンジンの開発には『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)に登場した未採用の試作型「'''ヅダ'''」の土星エンジンの技術が使われている。
 
重力下にある[[地球]]の局地戦用として開発され、力強さを感じさせる力士やレスラーの様な重厚なフォルムからも推察出来る通り、耐弾性に優れた重装甲の機体となっている。外見からも全く別物にしか見えないが、ジオニック社からライセンス生産を請け負っていた陸戦用モビルスーツであるグフが開発の母体となっており、実際に最初のテスト機としてグフを母体に開発された「'''グフ試作実験機'''」の頭部は本機を想起させるフォルムとなっている。その後、2機の試作機である「'''プロトタイプドム'''」がジオン本国で開発され、[[地球連邦軍]]の基地であったキャリフォルニア・ベースで試験運用を経た末に本機の開発に繋がっている。大きく出た腰部から、[[連邦兵]]から「'''スカート付き'''」のあだ名で呼ばれた。地上戦での視野拡大のため、上下方向にも伸びた十字型のモノアイレールが目を引くが、最大の特徴は脚部に熱核ジェットエンジンを搭載している点で、これによって[[ホバー|ホバー走行]]が可能となり、地上や水上においても高い機動性を獲得している。試作機の段階ではホバークラフト方式が計画されていたが、出力不足だったのか、現在の熱核ジェットエンジンへと至った模様。ちなみに、本機の熱核ロケットエンジンの開発には『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)に登場した未採用の試作型「'''ヅダ'''」の土星エンジンの技術が使われている。
  
武装に関しては、口径360mm・ロケット推進式の実体弾型バズーカである「ジャイアント・バズ」をメインに装備し、モビルスーツはおろか戦艦に対しても一撃で大打撃を与える事が可能。背面のラックには、格闘兵装としてスティック状の「ヒート・サベル」を装備しており、こちらもガンダムの装甲であるルナ・チタニウム合金を溶断出来るだけの切断力を備えている反面、グフが装備しているタイプに比べると発熱デバイスの消耗が激しく、基本的に使い捨てとなっている。また、モビルスーツとしては初めてビーム兵器を内蔵した機体になっており、左胸部部分の砲身から「拡散ビーム砲」を放つ事が出来るが、出力不足が原因で、モビルスーツの装甲を破壊出来る程の威力は持っておらず、またビーム砲の発射口が重装甲に包まれた本機の脆さを突く一種の「弱点」にもなっている(その為、後の発展型はビーム兵器内臓の機能がオミットされた)。
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武装に関しては、口径360mm・ロケット推進式の実体弾型バズーカである「ジャイアント・バズ」をメインに装備し、モビルスーツはおろか戦艦に対しても一撃で大打撃を与える事が可能。背面のラックには、格闘兵装としてスティック状の「ヒート・サーベル」を装備しており、こちらもガンダムの装甲であるルナ・チタニウム合金を溶断出来るだけの切断力を備えている反面、グフが装備しているタイプに比べると発熱デバイスの消耗が激しく、基本的に使い捨てとなっている。また、モビルスーツとしては初めてビーム兵器を内蔵した機体になっており、左胸部部分の砲身から「拡散ビーム砲」を放つ事が出来るが、出力不足が原因で、敵機センサーの目眩ましになる程の閃光を発するものの、モビルスーツの装甲を破壊出来る程の威力は持っておらず、またビーム砲の発射口が重装甲に包まれた本機の脆さを突く一種の「弱点」にもなっている(その為、後の発展型はビーム兵器内臓の機能がオミットされた)。
  
 
開発時、それまでのモビルスーツには無かった革新的機能が多く含まれている点からも、高い製造コストとなっているが、それに見合う以上の性能と言える機体となっており、「黒い三連星」を始めとする[[エース|エースパイロット]]達に先行量産機が優先的に配備されている点からも、その事が伺える。敵の連邦軍がモビルスーツの配備を本格的に行った後も、重装甲による防御力によってパイロットの生存性にも優れた本機の[[ヒット&アウェイ|ヒット&アウェイ戦法]]は、連邦軍のモビルスーツにとっては極めて脅威となっており、ザクやグフの限界を感じていたパイロット達からも、本機への機種転換を望む者が後を絶えなかったとされている。
 
開発時、それまでのモビルスーツには無かった革新的機能が多く含まれている点からも、高い製造コストとなっているが、それに見合う以上の性能と言える機体となっており、「黒い三連星」を始めとする[[エース|エースパイロット]]達に先行量産機が優先的に配備されている点からも、その事が伺える。敵の連邦軍がモビルスーツの配備を本格的に行った後も、重装甲による防御力によってパイロットの生存性にも優れた本機の[[ヒット&アウェイ|ヒット&アウェイ戦法]]は、連邦軍のモビルスーツにとっては極めて脅威となっており、ザクやグフの限界を感じていたパイロット達からも、本機への機種転換を望む者が後を絶えなかったとされている。

2024年7月21日 (日) 12:37時点における版

ドム
外国語表記 Dom[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 陸戦用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 MS-09
頭頂高 18.6 m
本体重量 62.6 t
全備重量 81.8 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,269 kW
スラスター推力 58,200 kg
最高速度 381km/h(280km/hとする資料もある)
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 5,400 m
開発 ツィマッド社
所属 ジオン公国軍
主なパイロット ガイア
オルテガ
マッシュ
テンプレートを表示

ドムは「ガンダムシリーズ」の登場メカ

概要

一年戦争で活躍したジオン公国軍量産型モビルスーツ

ガイアマッシュオルテガの三人組のエースパイロットである「黒い三連星」の搭乗する機体が代表的で、ランバ・ラルの戦死後、アムロ・レイの搭乗するガンダムと死闘を演じる事になる。

機体概要 

ザクIIグフを開発したジオニック社とは異なるツィマッド社が開発したモビルスーツ。モビルスーツが重力下に置いて予想以上に機動力が低下してしまうという欠点を大きく問題視していたジオン公国軍は、その欠点を克服させた新規格の機体の開発が検討された結果、本機が開発される事になった。

重力下にある地球の局地戦用として開発され、力強さを感じさせる力士やレスラーの様な重厚なフォルムからも推察出来る通り、耐弾性に優れた重装甲の機体となっている。外見からも全く別物にしか見えないが、ジオニック社からライセンス生産を請け負っていた陸戦用モビルスーツであるグフが開発の母体となっており、実際に最初のテスト機としてグフを母体に開発された「グフ試作実験機」の頭部は本機を想起させるフォルムとなっている。その後、2機の試作機である「プロトタイプドム」がジオン本国で開発され、地球連邦軍の基地であったキャリフォルニア・ベースで試験運用を経た末に本機の開発に繋がっている。大きく出た腰部から、連邦兵から「スカート付き」のあだ名で呼ばれた。地上戦での視野拡大のため、上下方向にも伸びた十字型のモノアイレールが目を引くが、最大の特徴は脚部に熱核ジェットエンジンを搭載している点で、これによってホバー走行が可能となり、地上や水上においても高い機動性を獲得している。試作機の段階ではホバークラフト方式が計画されていたが、出力不足だったのか、現在の熱核ジェットエンジンへと至った模様。ちなみに、本機の熱核ロケットエンジンの開発には『機動戦士ガンダム MS IGLOO』(SRW未参戦)に登場した未採用の試作型「ヅダ」の土星エンジンの技術が使われている。

武装に関しては、口径360mm・ロケット推進式の実体弾型バズーカである「ジャイアント・バズ」をメインに装備し、モビルスーツはおろか戦艦に対しても一撃で大打撃を与える事が可能。背面のラックには、格闘兵装としてスティック状の「ヒート・サーベル」を装備しており、こちらもガンダムの装甲であるルナ・チタニウム合金を溶断出来るだけの切断力を備えている反面、グフが装備しているタイプに比べると発熱デバイスの消耗が激しく、基本的に使い捨てとなっている。また、モビルスーツとしては初めてビーム兵器を内蔵した機体になっており、左胸部部分の砲身から「拡散ビーム砲」を放つ事が出来るが、出力不足が原因で、敵機センサーの目眩ましになる程の閃光を発するものの、モビルスーツの装甲を破壊出来る程の威力は持っておらず、またビーム砲の発射口が重装甲に包まれた本機の脆さを突く一種の「弱点」にもなっている(その為、後の発展型はビーム兵器内臓の機能がオミットされた)。

開発時、それまでのモビルスーツには無かった革新的機能が多く含まれている点からも、高い製造コストとなっているが、それに見合う以上の性能と言える機体となっており、「黒い三連星」を始めとするエースパイロット達に先行量産機が優先的に配備されている点からも、その事が伺える。敵の連邦軍がモビルスーツの配備を本格的に行った後も、重装甲による防御力によってパイロットの生存性にも優れた本機のヒット&アウェイ戦法は、連邦軍のモビルスーツにとっては極めて脅威となっており、ザクやグフの限界を感じていたパイロット達からも、本機への機種転換を望む者が後を絶えなかったとされている。

その信頼性の高さからも「一年戦争時のジオン系統のモビルスーツの中では最優秀な機体」と言え、ザクには及ばないが数多くの派生機も開発され、一年戦争が宇宙戦中心となった時期には、生産の追い付いていないゲルググに代わる主力機として、宇宙用に改修が行われたリック・ドムが開発されている。地上部隊でも、陸戦用ドムの最終型モデルとなっているドワッジが一年戦争の末期に開発・配備されており、デラーズ紛争時には砂漠戦に特化した機体であるドム・トローペン(SRW未登場)が確認され、地上用に調整されたゲルググよりも本機の系統機体の搭乗を望むパイロットもいたとされている。また、ドムの開発にグフを利用していた点から、少数ながらも本機とグフの中間と言えるコンセプトの機体であるイフリート(SRW未登場)も開発され、ラプラス戦争時にそのカスタマイズ機が確認されている。新系統のモビルスーツが次々と開発されていた第1次ネオ・ジオン抗争時においても、ドム系統の機体のニーズは揺ぎ無かった様で、遂には本機の正当後継機で、地上・宇宙を問わずに問題無く運用可能なドライセンが開発されるまでに至っており、その中にはスティック状のヒート・サーベルや新規開発されたバズーカ砲を装備した機体等、より本機のコンセプトを意識した機体が確認されている。ちなみに、先行量産型に搭乗した黒い三連星への敬意からか、彼等の戦死後もドム系統の機体の大半は黒系統のカラーリングが施される事になっている。

劇中での様相

キシリア・ザビによりオデッサで鉱山開発を担当するマ・クベ大佐の支援を命令されていた黒い三連星に、先行量産型が1機ずつ(計3機)が配備され、ザンジバル級機動巡洋艦で地球に輸送される。かつてのルウム戦役で黒い三連星に捕らわれた経験を持つヨハン・イブラヒム・レビル将軍は、これを知った後即座に「オデッサ作戦」の繰り上げを命じる程、脅威と捉えている。

マ・クベとの合流後、早速ホワイトベースに3機で攻撃を仕掛け、Gアーマーの運用テスト中であったアムロとセイラ・マスと交戦。続いて出撃したカイ・シデンガンキャノンハヤト・コバヤシガンタンクの2機とも交戦し、その高い機動性で翻弄する中、Gアーマーから分離したアムロの駆るガンダムとの交戦に突入する。思った以上の強敵であった事で、三位一体の戦法である「ジェット・ストリーム・アタック」を披露して翻弄したが、エースパイロットとしての慢心が仇となってしまい、二度目に仕掛けた際にマチルダ・アジャンの指揮するミデアの妨害を受けた事もあって、先頭のガイア機が踏み台にされた上で、中間にいたマッシュ機がガンダムのビームサーベルでコックピットを貫かれて撃破。マッシュも戦死する事になり、それに激怒した後方のオルテガ機によって体当たりを仕掛けたミデアはハンマーアクスでブリッジを潰され爆発し、マチルダも帰らぬ人となった。作戦を立て直さなければならないと痛感したガイア機とオルテガ機は撤退する事になる。

その後のオデッサ作戦では、ガイア・オルテガの二人が戦争の勝利よりもマッシュの仇討ちという私怨を優先する様になった結果、仇敵であるガンダムに再度仕掛ける事になるが、Gスカイイージーの形態になったガンダムによって、オルテガ機も胴体を横薙ぎにされてしまう形となり、オルテガも戦死。最後に残ったガイア機も、Gスカイイージーからガンダムを蹴落として、ヒート・サーベルでトドメを刺そうとするも、交錯した際にビーム・サーベルで機体を貫かれる形で撃破され、これにより黒い三連星は全員戦死する末路を迎えた。

その後は、本編であまり描かれていないものの、MSVを始めとする外伝作においては、大量に量産されたり複数の派生機も開発され、地上での主力として運用され続けている。なお、黒い三連星が地球に降下する前、愛機であったグフを失ったランバ・ラルは、ホワイトベースとの戦いの為にマ・クベにドムの支給を要請しているが、拒否されて届かなかった。

リギルド・センチュリー(『Gのレコンギスタ』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。

登場作品と操縦者

SRWシリーズでは改修機のリック・ドムを兼役して参戦することが多く、宇宙にもよく出撃してくる。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦G
DCの戦力として登場。黒い三連星が乗る他、マッシュとオルテガを失ったガイアが本機に乗る一般兵を率いる珍しい場面が存在する。
第3次スーパーロボット大戦
宇宙にも「ドム」として登場するが、台詞内ではリック・ドムと呼ばれている。コンスコン配下の12機も宇宙適応の低いこちらなので、成長の遅れている味方の育成には丁度いい。
スーパーロボット大戦EX
マサキの章で黒い三連星が乗るほか、序盤のMAPで登場。マラサイに乗るジェリドが「マラサイでは無理か」と愚痴を零すと、オルテガは「オレ達なんざドムだぜ!」と零す……ファンは複雑な気分である。改造された状態で敵ユニットとして出られるようになったのは次作である『第4次』からなので、それまで一年戦争モビルスーツで戦う事が多かった彼らにとっては受難の日々であった。
第4次スーパーロボット大戦S
「ドム」表記で登場しているが、グラフィック等から判断するに実際はリック・ドムIIに酷似している。
なお、ソフトのバージョンによって出典が異なっており、初期版では『機動戦士ガンダム0080』出典となっているが、後期版では出典が『機動戦士ガンダム』となっている。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
ドムIIとは別に新規グラフィックで登場しているが、何故かロボット大図鑑には掲載されていない。妙にスタイルが良いことを攻略本で突っ込まれていた[2]

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
アプサラスとの決戦時に無限増援で登場。

単独作品

スーパーロボット大戦
初登場作品。スタート時にゲッター・チームを選択すれば1面から出現。シリーズ初の増援として登場する機体でもある。ザクより移動力は高いが、武器の命中率が低い。本機のマップアイコンは頭部全体が描かれず特徴的な十字型のモノアイ周りのみというかなり思い切ったデザイン。HDリメイク版では自分が3機編成であることを強調してくる(ハンブラビも同様である)。
スーパーロボット大戦GC
最初に黒い三連星が乗るほか、一般ジオン兵もこれに乗るため、捕獲して運用可能。射程の長いP属性のジャイアント・バズが便利。
スーパーロボット大戦XO
『GC』の移植版だが、三連星のみ合体攻撃可能になったため、早めに1機でも墜としておく事を勧める。
スーパーロボット大戦Operation Extend
黒い三連星機が第1章最初のボス仕様MSとして登場。登場時期が異常に早く(一番目のサブシナリオ)、味方はホワイトベース隊のみ(2話全クリアまではスポット参戦)、HPは序章のシャア専用ザクよりも遥かに高く、プレイヤーに恐怖を与えた。幸いそのサブミッションは三連星のいずれか一人を倒せばクリアできる。しかし三連星は二連撃こそ覚えていないが、向こうも援護と包囲システムを活用して襲って来るので油断できない。
「水爆ミサイルを阻止せよ」では普通の量産型ドム3機が登場するが、三連星はランバ・ラル隊シャアの部下達と同じくまた健在、中盤ではマ・クベと共にシャアとガルマを支援する。

関連作品

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
ザコ敵。上位種としてドムトローペンも登場。また中ボスとして三連星のガイアドム、オルテガドム、マッシュドムも登場する。下記の基本装備である拡散ビーム砲、ヒートサーベル、ジャイアント・バズの3種を使うが、うちヒートサーベル以外は暗闇の状態異常を付加する厄介な攻撃で、特に拡散ビーム砲は全体への暗闇状態付与という無視できない効果となる。一方でドムトローペンや三連星は拡散ビーム砲を一切使用せず、基本はヒートサーベル、残りHPが減ってくるとジャイアント・バズという威力重視の戦法を採る。
リアルロボット戦線
やはり三連星が乗る。基本的には敵だが、ポセイダルシロッコルートで三連星に協力すればNPCの味方となる。

装備・機能

武装・必殺武器

基本装備

拡散ビーム砲
胸部右側に1門内蔵されている武装。出力が低く、本来は目眩まし程度の効果しかないが、SRWではそれなりのダメージを与えられる武器になっている。
ヒートサーベル
背部に1本マウントしている近接戦用の武装。熱を帯びた刀身で対象を溶断する。刀身の形状が細長い棒のようになっており、構造上突き・斬りどちらにも対応可能で、更にビームサーベル同様斬撃の際に刀身の向きを気にする必要がないため、取り回しにも優れる。ザクのヒートホーク同様の使い捨て式。
ジャイアント・バズ
本機の主兵装で、口径は360mm。従来のバズーカよりも装弾数が強化され、大型ながら取り回しにも優れる。グフ等、他のジオン製MSも使用している。

オプション装備

ラケーテン・バズ
ドム・トローペンの主兵装。本機も使用可能。
MMP-80マシンガン
ドム・トローペンの携行火器で本機も使用可能。口径は90mmだが後述する120mmマシンガンと同等の威力を持つ。
120mmマシンガン
通称「ザク・マシンガン」。上部にドラムマガジンを装備し、そこから給弾する。本機も使用可能だが、マニピュレーターがザクに比べて大型化している関係上、ストックは専用のものに差し替えられている(ガンプラ「MGシャア専用リック・ドム」に付属しているマシンガンがそれを再現している。なお、「ドムが使用したから『ドム・マシンガン』とは呼ばれなかったようだ」と紹介されていた)。
漫画『MS戦記』では、撃墜された友軍機のザクが持っていたマシンガンを戦場で拝借して使用する姿が描かれた。
シュツルムファウスト
MS用のロケットランチャー。命中精度は低いが無反動で撃てて、かつ広範囲に爆風を起こす牽制用の武装。

合体攻撃

ジェット・ストリーム・アタック
黒い三連星の合体攻撃。本来は宇宙での対艦攻撃として考案されたが、ホバー走行が可能な本機のおかげで地上でも使用可能となった。本機で繰り出すのは『XO』のみ(他はドライセンドムII)。『XO』ではまずガイアがジャイアント・バズを発射、続いてマッシュが拡散ビーム砲で目くらまし、最後にオルテガがヒート・サーベルでとどめを刺す。攻撃前の迫力あるカメラアングルは必見。『GC』ではイベントのみで行う。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ

ホバー

サイズ

M

対決・名場面

ガンダム
補給中のホワイトベースにドム3機の黒い三連星が襲い掛かる。ガンキャノンでは足止めできず、ガンダムが立ち向かう。そしてガイアもまたガンダムを狙っていた。そして黒い三連星は重力下で初めてジェットストリームアタックを仕掛けるが、ガンダムは切り抜ける。ガイアは手応えを感じ取って、再びジェットストリームアタックを仕掛ける。アムロは真正面から立ち向かうが、ドムの目暗まし(拡散ビーム)で視覚を奪われ、後方のオルテガの射撃をガイアを踏み台にして(「俺を踏み台にしたぁ!?」)、さらに後方のマッシュを切り付ける。さらにマチルダミデアの突撃でオルテガが押し戻されると、激昂したオルテガはブリッジを両腕で潰す。
この一連の攻撃でガイアはマッシュを、アムロはマチルダを失う結果となった。

主な関連機体

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機

リック・ドム
宇宙仕様への改造機種。
リック・ドムII
リック・ドムの改良型。SRWでは地上戦仕様の「ドムII」としても登場。
ドム・トローペン
0083』『UC』に登場。ドムの熱帯戦仕様。
SRWでは『BX』にて『UC』仕様の機体がアイコンのみ登場。また、『ヒーロー戦記』にてドムの上位種ザコとして登場。
ドワッジ
ドムシリーズの最終量産型で、通信機能の強化や稼働時間の延長などの改良が行われている。
ドライセン
ネオ・ジオン軍が再設計したドム系の最終発展型。

関連機

グフ
本機の開発は「グフ試作実験機」から始まっているため、大元の機体とも言える存在である。
ガンダム試作2号機
開発に際しドムが参考になっている。
ドムトルーパー
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するドムのリメイク機。

余談

  • 本機がホバー走行となった理由には「足が動かなければ作画枚数が少なくて済むから」という製作サイド側の事情もあったとされている。
  • 劇中で黒い三連星が行った連携攻撃「ジェット・ストリーム・アタック」は非常に印象に残るものであったため、さまざまな作品でオマージュされている。
  • TV版当時は本機とリック・ドムに外見上の違いは存在しなかった[3]ため、初期のガンプラでは主にドムとして発売されている。ただし、1/144サイズのみリック・ドムとして発売されている。
  • ゲーム作品『ギレンの野望』ではランバ・ラル専用の青いドムが登場する。
  • セガのシューティングゲーム「スペースハリアー」には本機に酷似したロボット「ドム」が敵キャラクターとして登場する。基本カラーは緑で三つ目の三角頭[4]となっているが、その他のデザインや携帯する武器、ホバー移動する姿などはまさにそのものである[5]
    • 上記のほかにもマニュアルでは「超高性能モビルスーツロボット」と紹介されている、頻繁に3機セットで登場する移動速度、攻撃弾の速い赤色[6]が登場する、などといった『機動戦士ガンダム』を意識したと思われる設定がなされている。
    • 続編の「スペースハリアーII」では縦の二つ目になった「ネオドム」が登場する。こちらにも複数のカラーパターンが存在する。
    • 後の移植作品では「ドム」は「バレル」に、「ネオドム」は「ネドゥーム」に名称が変更されている。ただ後者はアルファベット名の「NEODOM」「NEDOOM」に並べ替えただけで、ゲーム中のフォントでは「D」と「O」が似通ったグラフィックだったためパッと見では分かりにくいが。

脚注

  1. MS、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月8日閲覧。
  2. ソフトバンク『スーパーロボット大戦コンプリートボックス パーフェクトガイド』P334、P424
  3. 現在の設定ではバーニアの形状などで差別化されている。
  4. ちなみに、顔のデザインは「ボトムズシリーズ」に登場するスタンディングトータスや『MSV』のザクフリッパー(SRW未登場)に似ている。
  5. 本件に限った話ではなく、当時のゲーム業界は良くも悪くも権利に対する意識が希薄だったため、他作品のキャラクターや実在の著名人などを無断利用していると思われるものも多かった。
  6. カラーパターンは緑、黒、赤、青の全4種。なお、最上位の青はそれに加えて飛行機能を持つ、バリアを展開する(ボス仕様のみ)といった能力がある。

商品情報

プラモデル

フィギュア

書籍

資料リンク