「三輪防人」の版間の差分

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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 読み = みわ さきもり
 
| 読み = みわ さきもり
| 外国語表記 = [[外国語表記::Sakimori Miwa]]
 
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|闘将ダイモス}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|闘将ダイモス}}
 
| 声優 = {{声優|大木民夫}}
 
| 声優 = {{声優|大木民夫}}
| 種族 = 地球人(日本人)
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|聖悠紀}}(原案)<br/>{{キャラクターデザイン|金山明博}}(アニメ版)
| 性別 = 男
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
| 年齢 = 45歳
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
| 所属 = 国連地球防衛軍太平洋本部
 
| 役職 = 司令長官
 
| キャラクターデザイン = 聖悠紀(原案)<br />金山明博
 
 
}}
 
}}
  
== 概要 ==
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{{登場人物概要
国連地球防衛軍の長官。
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| タイトル = プロフィール
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| 種族 = [[種族::地球人]](日本人)
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| 性別 = [[性別::男]]
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| 年齢 = [[年齢::45]]歳
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| 所属 = [[国連]][[地球防衛軍]]太平洋本部
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| 役職 = [[役職::司令長官]]
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}}
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'''三輪防人'''は『[[闘将ダイモス]]』の登場人物。
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==概要==
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[[国連]][[地球防衛軍]]の長官で、太平洋本部司令。
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極端なまでに先鋭的な軍人至上主義を掲げた危険思想の持ち主で、[[地球]]に侵略を仕掛けてきた[[バーム星人]]に対しても極端な敵意と偏見をむき出しにして、数々の混乱や軋轢を巻き起こしていくことになる。
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『ダイモス』の物語は発端こそ[[オルバン大元帥]]らの謀略にあったが、戦いが長引いてしまったのは彼の数々の所業のせいと言っても過言ではなく<ref>実際、原作終了後の設定である『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』では[[夕月京四郎|京四郎]]の「素直に反省する男だったら、バーム戦争はもっと早く終わってた」という台詞が示す通り、バーム戦争が長期化した元凶とみなされている。</ref>、バーム星の悪がオルバン大元帥であるならば、三輪は'''地球内部の悪'''に相当する人物と言える。
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そのため、現在でも、SF・ロボットもの以外も含めた国内アニメ作品全体における「'''敵よりも邪魔な味方'''」の代表キャラという評価が根付いている。
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===性格 ===
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一言で言うなら、非情かつ傲慢で独善的なエゴイスト。自分の意にそぐわない者に対しては、軍人・[[民間人]]問わず二言目には「非国民」と罵り喚き散らすヒステリックぶりを見せ、時には敵の罠を利用してでも蹴落とそうと画策する卑劣な品性を持っている。
  
かなりの軍国主義者。作中では[[バーム星人]]を完全に敵視し、その殲滅のために彼らが無抵抗であっても平然と銃を向けた。そればかりか、本来ならば守るべき存在である[[民間人]]に対しても、非戦闘員という事で「無駄飯食らいで犬以下の存在」とさえ言い放つ非情かつ傲慢な[[性格]]で、'''軍人至上主義者'''とも言える。バーム星人を打倒する名目で、味方の軍や民間人を巻き込む非情な作戦を平然と採る事も多かった。
+
本来なら民間人を守るために行動しなければならない軍人という立場でありながら、戦いの役に立たないという理由で民間人を「ベッドを塞ぐことしかできない無駄飯食らい」「犬以下の存在」「何千何万くたばろうと構わない」と言い切り、敵の排除を大義名分にする形で味方や民間人を巻き込む作戦の指揮を平然と行うことも多かった。
  
その行動理念は[[地球]]をバーム星人の手から守ろうとするがゆえとも言えなくもなく主張も分からなくもないが、自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている面が強い。当然[[竜崎一矢]]を始めとした[[ガードダイモビック]]の面々とは完全に相容れずに対立関係となり、バーム内部の敵が[[オルバン大元帥]]であるなら、彼は地球内部の敵に位置する人物と言える。
+
一方、バーム軍の侵攻で多大な被害が出たことに伴う地球側の反バーム感情もあってか軍人としては評価されているらしく、「国連エール勲章」なるものを授与されている。その行動理念は地球をバーム星人の手から守ろうとするが故と言えなくもなく、彼の主張にも頷ける部分が多少は存在するが、用兵時は常に自分の保身を優先させている点からも、結局は自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている感が強い。また、作中ではバーム星人の攻撃よりも三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥ったケースが少なくなく、そのバーム側にすら「無能」呼ばわりされるなど、決して指揮官として優れた適性を持つわけではない。その無能ぶりの極致と言える暴挙の数々は、[[リヒテル]]を始めとするバーム星人に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となり、また地球側にも数多くの犠牲者を出す要因となった。
  
当初、バーム軍の侵攻で多大な被害が出た事による地球側の反バーム感情も手伝って、徹底抗戦を主張する彼の方針は強く支持されていた。第39話では、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託して、一矢を[[ダイモス]]のパイロットから更迭しようとするが、失敗に終わって逆に司令官の座を剥奪されてしまう。
+
かたくなに敵の殲滅にこだわり、一矢たちのように戦い以外での解決手段を見つけられないその姿勢を逆に哀れまれることもある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできなかったあわれな人だった。'''」と解説された<ref>徳間書店『ロマンアルバム20 闘将ダイモス』57頁。</ref>。
  
続く第40話では、浮上した海底城に対し独断で攻撃するが、そこでも部下の生命を無視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃をしたために部下の信望を完全に失った末に敗北。さらには無抵抗のバーム星人を無差別に銃撃した事で、一矢の怒りを爆発させてしまい、意識を失うまで殴られる事となった。その直後にこれまでの行動を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。そのまま物語の舞台から姿を消した。
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===劇中の様相 ===
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第1話より登場。地球への侵略を開始したバーム軍によって防衛軍が壊滅的被害を受けたことで、火星から地球に向けて帰還する途中であった[[ガードダイモビック]]に救援を要請し、この頃は軍人としてまともな面を見せていた。しかし、第3話頃から徐々に過激な言動を見せるようになり<ref>第2話には未登場。</ref>、ガードダイモビックが保護した少女・[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]の正体がバーム星人である事実が判明したのを機に対立の兆しが悪化。特に[[ダイモス]]のメインパイロットを務める[[竜崎一矢]]とは完全に相容れない関係となっていく。これについては一矢がエリカに夢中で問題行動もあったというのも一因であり三輪ばかりが悪いとは言えないが。
  
その後は登場しないが、元々予定されていた最終回の構想は、一矢と[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が参加する[[火星]]開発団の出発セレモニーの陰で、'''廃人となった三輪がおもちゃの銃を振り回す'''という内容であった。自業自得と言えばそれまでだが、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
+
以降は自らの使命感……というよりは野心に従う形で、冷酷な殲滅主義に基づいた対バーム作戦を展開していくことになるが、常に自らの手柄と自己保身を最優先とし、時には自らが手柄を得るための機会を増やそうとして戦いを意図的に長引かせるよう仕向けることもあったため、一矢だけでなく[[和泉振一郎]][[夕月京四郎]]からも反感を抱かれ、特に京四郎からは殴られたことさえもあった。そして、地球との和平を望んでいた平和勢力の中心人物だったバランドークを「バーム星人であるから」というだけで射殺する非道<ref>一応「無条件降伏以外認めない」という条件を提示はしたが、バランドークが対等な話し合いを求めたため決裂し、そのまま銃撃した。なお、バランドークは「今の国連はバーム殲滅派が主流だから」という理由で国連と接触すらしていなかった。</ref>を働いたことで、ガードダイモビックの面々と決定的な敵対関係となる。
  
過激な発言からただの危険人物に思われがちだが、 軍事面での功績は評価されているようで、国連エール勲章なるものを授与されている。しかし、作中では三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥る事もあり、バーム側からも無能呼ばわりされるなど、決して指揮官として有能というわけではない。権力やコネ、あるいは手柄の横取りなどで受勲したのではないかと勘ぐってしまう(これについては推測の範疇を出ないが)。その究極と言える暴挙は、バーム星人に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となった。物語の戦争は発端こそオルバン大元帥らの謀略であったが、長引いてしまったのは彼の数々の所業のためと言っても過言ではない<ref>実際、原作終了後の設定である『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』では[[夕月京四郎|京四郎]]から「素直に反省する男だったら、バーム戦争はもっと早く終わってた」と発言されるように、バーム戦争が長期化した元凶とされている。</ref>。これら数多くの暴挙から「'''キング・オブ・敵よりも邪魔な味方'''」の代表キャラという評価も根付いている。
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第38話で、一矢をパイロットから更迭しダイモスを接収するべく、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託。一矢を強引に自身の管轄下にある基地へと連行し、拷問を加えるなど徹底的に追い詰めていく。
  
また、頑なに敵の殲滅に拘り、戦い以外の解決手段を見つけられないその姿勢は、逆に「哀れ」とみなされる事もある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「'''戦うことしかできないあわれな人だった'''」と解説された。実は初期設定だと劇中の様な過激派ではなく一矢の父であると仲良く肩を組んでる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合であの様な立ち位置になったらしい。
+
第39話での一矢を対象とした査問では、その情報を聞きつけた[[ゲロイヤー]]が送りつけた一矢がバーム星人と内通していることを暗示した密書の内容を鵜呑みにする形で一矢を反逆者と指弾、ダイモスのパイロット解任へと追い込む<ref>状況やタイミングから考えてもあからさまにおかしいので、三輪は密書の内容が偽りと知った上で利用した可能性もある。</ref>。しかしニュージャーランドのバンクスを始めとする多くの小国の代表たちが再査問を要求するために駆け付け、さらにはこれまでの自身の言動や小国の意見を蔑ろにしてきた五大国の専横ぶりを指摘され、和平を求めるバーム星人の存在も明確になった結果、逆に自身の司令官の座を剥奪されてしまうことになった。
  
漫画『ゴッドバード』では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、長年国連刑務所に収監されていたが、自身を信奉するカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄する。
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しかし、続く第40話では、すでに司令官の地位を解かれていながら、勝手に軍を動かす形で浮上した海底城に対し総攻撃を仕掛ける。ダイモス無しで敵拠点の攻略が成功するはずもなく、部下の生命を軽視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃を続けた結果、部下の信望を完全に失った上に敗戦。その後も戦える状態ではなくなった無抵抗のバーム兵を無差別に機銃で銃撃したことで、とうとう一矢の怒りを爆発させてしまい、自らの銃撃にも怯まない彼に意識を失うまで殴られる羽目になる。京四郎が止めに入ってくれたおかげで一命はとりとめたが<ref>これはもちろん三輪の命を心配したわけではなく、一矢に人殺し・味方殺しの業を負わせたくなかっただけであり、京四郎以外にもぐったりと横たわる三輪を介抱しようとした者は誰もいなかった。</ref>、そのまま「これまでの行動の是非」を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。物語から姿を消した。
  
== 登場作品と役柄 ==
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==登場作品と役柄==
 
登場すれば毎回毎回色々な意味で大活躍(?)する。『ダイモス』参戦の度に、彼の言動や行動に期待するプレイヤーは決して少なくない。
 
登場すれば毎回毎回色々な意味で大活躍(?)する。『ダイモス』参戦の度に、彼の言動や行動に期待するプレイヤーは決して少なくない。
  
基本的には[[地球連邦軍|連邦軍]]などの軍幹部として登場するが、軍規に厳しく融通が利かず、そのくせ立場を盾にした言動や命令の朝令暮改を繰り返すなど自分に甘い人間として、民間人の協力者が多いプレイヤー部隊の人間と規律や言動を巡りしばしば衝突し、忌み嫌われる事が多い。また、[[バーム星人]]を始めとした[[異星人]]のみならず、原作には登場しない[[スペースノイド]]や[[コーディネイター]]などの地球外に居住する人間勢力にも敵意を抱いており、彼らの殺害や拷問には躊躇がない。
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基本的には[[地球連邦軍|連邦軍]]などの軍幹部として登場するが、軍規に厳しく融通が利かず、そのくせ立場を盾にした言動や命令の朝令暮改を繰り返すなど自分に甘い人間として、民間協力者が多いプレイヤー部隊の人間と規律や言動を巡りしばしば衝突し、忌み嫌われる。また、[[バーム星人]]を始めとした[[異星人]]のみならず、原作には登場しない[[スペースノイド]]や[[コーディネイター]]などの「地球外に居住する人間勢力」にも敵意を持っており、彼らの殺害や拷問には躊躇がない。
  
ゲームでは「権力を笠に着た無能」あるいは「敵よりも邪魔な味方」と、軍事面でも無能というイメージが強く、SRWシリーズにおいても数多く登場する「独善的で過激な思想を持った地球側の軍・政府の幹部格」「対話の余地のある存在を敵としか看做さない殲滅主義者」「他者とわかり合う気のない存在」の代名詞的存在。自軍の大半のキャラクターからは、同じ軍人からですら終始大いに嫌われるのがお約束となっている。そして最終的にはプレイヤー部隊と決別、最後は原作通りに哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより'''死亡するまでに至る'''という原作以上の展開になる事が多い。
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ゲームでは「権力を笠に着た無能」あるいは「敵よりも邪魔な味方」と、軍事面でも無能というイメージが強く、SRWシリーズにおいても数多く登場する「独善的で過激な思想を持った地球側の軍・政府の幹部格」「他者とわかり合う気のない殲滅主義者」の代名詞的存在。自軍の大半のキャラクターからは、同じ軍人からですら終始大いに嫌われるのがお約束となっている。そして最終的にはプレイヤー部隊と本格的に敵対した末に原作通りの哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより'''死亡するまでに至る'''という原作以上の展開になることが多い。
  
通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされる事が多いのだが、三輪は逆に'''原作で死亡していないにも関わらず死亡する'''というタイプの人物である。このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、[[NPC]](『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀。
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通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされることが多いのだが、三輪は逆に'''原作で死亡していないにも関わらず死亡する'''というタイプの人物である。このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、[[NPC]](『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀。
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また、その過激な思想と独善的な性格から他版権作品ではあるが、[[ティターンズ]]や[[ブルーコスモス]]、[[ゼーレ]]といった「目的のためには手段を択ばず敵の殲滅に拘る」組織では'''殲滅戦のスペシャリスト'''として重宝され、幹部として違和感なく収まっている感がある。
  
 
その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。
 
その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。
  
=== [[旧シリーズ]] ===
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媒体の違いもあってか、原作で見せたコミカルなシーンは出演作品の大半であまり描写されず、結果的により悪役としての描写が強まっていると言える。
;[[第4次スーパーロボット大戦]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
:初登場作品。[[地球連邦軍]]環太平洋第2師団長官という役職であり、階級は准将。[[獣戦機隊]]を昔指導したという経歴も持つ。
 
:最初は味方[[NPC]](非戦闘員)として強引に[[ロンド・ベル]]に同行するが、[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]のみならず[[ダバ・マイロード|ダバ]]や[[ポセイダル軍]]からの投降者である[[ガウ・ハ・レッシィ|レッシィ]]をもスパイ扱いし、捕虜の[[サラ・ザビアロフ|サラ]]を勝手に逃がした[[カツ・コバヤシ|カツ]]は軍規に従い銃殺刑にするべきだと主張するなど、過激な言動をたびたび行い、指揮権のある[[ブライト・ノア|ブライト]]からしばしば咎められる。
 
:一方で、[[ジャミトフ・ハイマン]]からの(私兵[[ティターンズ]]のための)機動兵器接収の命に対しては、軍事面で優秀な[[ロンド・ベル]]を上官であるはずの[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]に抵抗して必死に擁護する場面もあり、原作や他のSRWシリーズと比較しても功名心や私欲で動く描写は殆ど無く、良くも悪くも頑迷ではあるが地球圏を必死に守り抜こうという意思を持ち合わせた堅物の軍人としての面が強く強調されており、'''原作に比べて遥かにまともな軍人として描かれている'''。
 
:最終的には[[ティターンズ]]の台頭によって連邦軍を離れ反逆者となった[[ロンド・ベル]]と袂を分かち、[[ティターンズ]]に移る。その後、[[ダカール]]にて[[ダブデ]]に搭乗し[[ロンド・ベル]]に挑むも、撃墜されそのまま死亡した。
 
:経験値は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは[[根性]]・[[ド根性]]・[[威圧]]・[[激怒]]・[[自爆]]といかにも三輪らしいが、性格は弱気。パイロットとしての名前は「三輪長官」となっている。
 
  
=== [[αシリーズ]] ===
+
===[[旧シリーズ]]===
;[[第2次スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
:行方不明の[[岡防衛長官|岡長官]]の後任として極東支部長官に就任。他の作品同様、[[スペースノイド]]を侮蔑するティターンズのような人物として描写され、人質がいる[[マシーンランド]]に毒ガス攻撃を仕掛けようとしたりと、そのやり方は当然[[αナンバーズ]]の面々の反感を買う。
+
:初登場作品。[[地球連邦軍]]環太平洋第2師団長官という役職であり、階級は准将。[[獣戦機隊]]を自身の下に置いていたのか、既知の間柄である[[藤原忍]]に鉄拳制裁を行っていたらしい。
 +
:最初は味方[[NPC]](非戦闘員)として強引に[[ロンド・ベル]]に同行するが、[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]のみならず[[ダバ・マイロード|ダバ]]や[[ポセイダル軍]]からの投降者である[[ガウ・ハ・レッシィ|レッシィ]]をもスパイ扱いし、捕虜の[[サラ・ザビアロフ|サラ]]を勝手に逃がした[[カツ・コバヤシ|カツ]]は軍規に従い銃殺刑にするべきだと主張するなど、過激な言動をたびたび行い、その度に指揮権のある[[ブライト・ノア|ブライト]]から咎められる。
 +
:一方で、[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]からの(私兵[[ティターンズ]]のための)機動兵器接収の命に対しては、上官であるはずのジャミトフに抵抗してロンド・ベルを必死に擁護する場面もあり、原作や他のSRWシリーズと比較しても功名心や私欲で動く描写はほとんどない。良くも悪くも頑迷ではあるが地球圏を守ろうとする意思を持ち合わせた軍人としての面が強く強調されており、'''少なくとも原作に比べれば遥かにまともな人間として描かれている'''。
 +
:また「軍規に厳しく頑固」という面にも一応筋が通っており、ブライトが連邦の指揮を離れ独自に行動すると決定した際にはそれを咎める発言をしながらも、ブライトの「ロンド・ベル隊の指揮官は自分であり、艦に搭乗している限りは自分の指示に従ってもらう」という理屈を飲み、その場では何もせずに艦を降りることを選んでいる。
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:その後、[[ダカール]]にて[[ダブデ]]に乗り、ティターンズの部隊を率いてロンド・ベルに挑むも撃墜されそのまま死亡した。
 +
:[[経験値]]は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは[[根性]]・[[ド根性]]・[[威圧]]・[[激怒]]・[[自爆]]といかにも三輪らしいが、性格は弱気。なおパイロットとしての名前は「三輪」ではなく「三輪長官」となっている。前述のとおりダブデに乗って出てくるためパイロットとしては乗換系統がMS系に設定されている。
 +
:;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦S}}
 +
::「ダカールの日」で一矢・[[夕月京四郎|京四郎]]・[[和泉ナナ|ナナ]]と戦闘させると、それぞれ[[戦闘前会話]]が表示されるようになった。
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===[[αシリーズ]]===
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;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦α}}
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:行方不明の[[岡防衛長官|岡長官]]の後任として極東支部長官に就任。他の作品同様、[[スペースノイド]]を侮蔑するティターンズのような人物として描写され、人質が囚われている[[マシーンランド]]に毒ガス攻撃を仕掛けようとしたり、そのやり方で当然[[αナンバーズ]]の面々の反感を買う。
 
:一方で、[[主人公]]によっては序盤、[[アデナウアー・パラヤ|アデナウアー]]に「[[ジム]]の部隊を回すから[[大空魔竜]]を宇宙に回せ」と命令される場面がある。この瞬間、誰もが「ジム部隊は壊滅する」と予想したであろうが、意外にもしっかり耐えてみせた。
 
:一方で、[[主人公]]によっては序盤、[[アデナウアー・パラヤ|アデナウアー]]に「[[ジム]]の部隊を回すから[[大空魔竜]]を宇宙に回せ」と命令される場面がある。この瞬間、誰もが「ジム部隊は壊滅する」と予想したであろうが、意外にもしっかり耐えてみせた。
:[[ミケーネ帝国]]または[[ゾンダー]]との最終決戦で、[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]と[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]を殺そうとするが、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]と[[竜崎一矢|一矢]]が駆けつけてきて、またボコボコにされた。
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:[[ミケーネ帝国]]または[[ゾンダー]]との最終決戦で[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]と[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]を殺そうとするが、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]と[[竜崎一矢|一矢]]が駆けつけてきてまたしてもボコボコにされる。最後は結局逮捕される(逮捕状を持ってきたのは岡長官)という、原作同様の自業自得の結末を迎えるが……。
:最後は結局逮捕される(逮捕状を持ってきたのは[[岡防衛長官|岡長官]])という原作同様の自業自得の結末を迎えるが、続編でまた登場する事に。
+
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
+
:『第2次α』で失脚していたところを[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に拾われて復権し、[[ブルーコスモス]]の一員としてαナンバーズの前に立ちはだかる。『SEED』原作におけるウィリアム・サザーランドの立ち位置も一部担う形となっている。前作の恨みでアラスカ基地にて[[竜崎一矢|一矢]]を一方的に殴打するなど、今回も相変わらず自軍メンバーの怒りを買う言動を繰り返すが、一方でアズラエルの暴挙の数々にドン引きするなど、常識的な一面も垣間見られた。
:『第2次α』で失脚していたところを[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に拾われて復権し、[[ブルーコスモス]]の一員として[[αナンバーズ]]の前に立ち塞がる。前作の恨みでアラスカ基地にて[[竜崎一矢|一矢]]を一方的に殴打するなど、今回も相変わらず自軍部隊と対立するが、一方で[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]の暴挙の数々にドン引きするなど、常識的な一面も垣間見られた。
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:最期は[[ヤキン・ドゥーエ]]攻防戦にて多数の[[クラップ級]]を引き連れアズラエルの救援に参上するも、[[ザフト]]による[[ジェネシス]]の第1射を受け'''艦ごと消滅'''した。
:最期は[[ヤキン・ドゥーエ]]の攻防戦にて多数の[[クラップ級]]を引き連れ[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]の救援に参上するも、[[ザフト]]による[[ジェネシス]]の第1射を受け'''艦ごと消滅'''した。
 
  
=== 携帯機シリーズ ===
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===携帯機シリーズ===
;[[スーパーロボット大戦A]][[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A}}{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE}}
:唯一、死亡しない作品。[[ロンド・ベル]]に指令を与える人物としてゲーム序盤から登場する。似たような危険人物として[[バスク・オム]]が引き合いに出されるほどだが、戦時下ではそれが頼りになるらしく連邦軍内部では彼のシンパが結構いるらしい。
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:[[ロンド・ベル]]に指令を与える人物としてゲーム序盤から登場する。似たような危険人物として[[バスク・オム]]が引き合いに出されるほどだが、戦時下ではそれが頼りになるらしく連邦軍内部には彼のシンパが結構な数いるらしい。
:[[ナデシコ]]や[[ザンボット3]]を強引に接収させようとしたり、[[異星人]]には[[南極条約]]など関係ないとしてロンド・ベルに[[核ミサイル|核]]装備の[[ガンダム試作2号機]]を配備して独自に行動するナデシコの撃墜を主張したり、[[竜崎一矢|一矢]]や[[シロー・アマダ|シロー]]をスパイ扱いし、2人の仲間から反論されると「教育がなっとらん」と上司の[[ブライト・ノア|ブライト]]を殴打するなどの暴挙で[[ロンド・ベル]]の面々から反発されるが、その反面、ブライトや[[主人公]]に言いくるめられるなど、良く言えばどこかコミカル、悪く言えば間抜けな場面もちらほら。
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:[[ナデシコ]]や[[ザンボット3]]を強引に接収させようとしたり、[[異星人]]には[[南極条約]]など関係ないとしてロンド・ベルに[[核ミサイル|核]]装備の[[ガンダム試作2号機]]を配備したり<ref>この結果、原作同様機体は[[アナベル・ガトー|ガトー]]に奪われ、核攻撃に使われてしまったため、結果論ではあるがこれら一連の問題の大元の原因は彼のせいであると言えなくもない(一応、異星人からすれば地球人同士の条約なんて知ったこっちゃないので、2号機開発自体は間違ってはいないが)。</ref>、独自に行動するナデシコの撃沈を主張したり<ref>しかも試作2号機の核の試射の標的にしようとまで考えていた。</ref>、[[竜崎一矢|一矢]]や[[シロー・アマダ|シロー]]をスパイ扱いし、2人の仲間から反論されると「教育がなっとらん」と上司のブライトを殴打するなどの暴挙でロンド・ベルの面々から反発される。
:後半、平和開放軍のメンバー処刑する理由を「軍上層部の決定」と真っ赤な嘘を吐き、それが独断であった事が判明した途端逆上するという小物ぶりを発揮したがため、原作通り一矢にボコボコにされた挙句、これまでの越権行為を理由に逮捕されてしまう。殴打されただけで死んではいない、と書くと手ぬるいように感じるが、実際は空手の達人であり、あの[[ドモン・カッシュ|ドモン]]に「正拳を受ければ負ける」と言わしめた[[竜崎一矢|一矢]]に何度も(会話シーン内で、殴打する音が確認できるだけで'''6回も'''響く)、かつその一撃一撃が急所を的確に狙ったものなので、死亡こそしていないものの、おそらく無事で済んではいない模様(後に一矢も『やりすぎた』と反省している)。
+
:その反面、ブライトや主人公に言いくるめられ気を良くするなど、参戦作では珍しくコミカルに描かれる場面もちらほら。また、一矢の果敢に立ち上がる姿に感動したり、[[ギガノス帝国]][[マスドライバー]]攻撃を危険視して檄を飛ばすなど、若干だが真っ当な面も見受けられる。
:ちなみに、核装備のガンダム試作2号機を開発・配備したのは今作では彼の指示によるものだが、その結果原作同様、機体は[[アナベル・ガトー|ガトー]]に奪われ、核攻撃に使われてしまったため、結果論ではあるがこれら一連の問題の大元の原因は彼のせいであると言えなくもない(一応、[[異星人]]からすれば地球人同士の条約なんて知ったこっちゃないので、2号機開発自体は間違ってはいないが)。
+
:後半、平和開放軍のメンバーを処刑しようとし、理由を「軍上層部の決定」と偽った挙句、それが独断であったことが判明した途端に開き直るという小物ぶりを発揮したがため、激怒した一矢にボコボコにされ、その後逮捕されるという原作に近い末路を迎える。そのためか唯一、三輪が'''死亡しない'''作品。
:没シナリオではコロニーレーザーを使ってネオジオンを狙撃するという役割が与えられていた。
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:没シナリオでは[[コロニーレーザー]]を使って[[ネオ・ジオン]]を攻撃するという役割が与えられていた。
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:また『PORTABLE』では何故かグラフィックが新規に描き下ろされている。
  
=== 単独作品 ===
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===単独作品===
;[[スーパーロボット大戦MX]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
:『ダイモス』が原作終了後の設定のため、当初は原作同様に失脚しており、[[一色真]]の横暴な態度を[[夕月京四郎|京四郎]]がかつての三輪になぞらえていたりと過去の存在として会話に出てくるだけであったが、ストーリー終盤に[[ゼーレ]]の子飼いとして[[NERV]]攻撃の指揮を執るというまさかの登場を果たし、次のシナリオで[[ギルガザムネ]]に乗ってくる(操縦するのは捕虜となった[[ギガノス兵]])。
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:『ダイモス』が原作終了後の設定のため、当初は原作同様に失脚しており、[[一色真]]の横暴な態度を[[夕月京四郎|京四郎]]がかつての三輪になぞらえてみたりと「過去の存在」として会話に出てくるだけであったが、ストーリー終盤に[[ゼーレ]]の子飼いとなって[[NERV]]攻撃の指揮を執るというまさかの登場を果たし、次のシナリオで[[ギルガザムネ]]に乗ってくる(操縦するのは捕虜となった[[ギガノス兵]])。
:[[オルバン大元帥|オルバン]]達と同様にバーム戦争長期化の元凶扱いとなっており、彼を知る[[竜崎一矢|一矢]]達は、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さに怒りと失望を深める事となった。
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:オルバンと同様にバーム戦争長期化の元凶として扱われており、彼を知る一矢たちは、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さに怒りと失望を深めた。
:最期は脱出を試みるも[[ギガノス兵]]が先に死亡してしまうため、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになった[[ギガノス兵]]は気の毒である。
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:最期は脱出を試みるもギガノス兵が先に死亡してしまい、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになったギガノス兵は気の毒である。
:なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている(恐らく名字が同じ[[三輪忍]]がいるための措置)。
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:ユーザーからはインパクト全開の展開だったのだが、2020年12月4日の生スパロボチャンネルではシナリオを書いた寺田プロデューサーからは「MXに三輪長官出てたっけ?」と'''存在を完全に忘れられていた'''。
 +
:なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている。恐らく名字が同じ[[三輪忍]]がいるための措置であろう。
  
== パイロットステータス設定の傾向 ==
+
==パイロットステータス==
=== [[精神コマンド]] ===
+
===[[精神コマンド]]===
 
;[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
;[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]([[第4次スーパーロボット大戦S|S]])
 
:'''[[根性]]、[[ド根性]]、[[威圧]]、[[激怒]]、[[自爆]]'''
 
:'''[[根性]]、[[ド根性]]、[[威圧]]、[[激怒]]、[[自爆]]'''
:実際は使用できない。
+
:いかにも三輪長官らしいラインナップ。'''戦闘用のコマンドが一切ない'''あたりも、前線に出ず後方から指揮(という名の無茶振り)に徹していた彼らしいと言える。
  
== 人間関係 ==
+
==人間関係==
=== 地球 ===
+
===地球===
 
;[[竜崎一矢]]
 
;[[竜崎一矢]]
:旧知の間柄である[[竜崎勇|竜崎博士]]の息子だが、三輪は彼を[[バーム星人]]打倒のための道具としか考えていない。数々の暴挙を否定されたため完全に対立し、後半は[[ダイモス]]のパイロットから降ろすべく国連の決議にかけるが失敗。最終的には、負傷して無抵抗であった[[バーム星人]]を射殺した事が彼の逆鱗に触れ、激しく殴打され、物語から退場させられる。『ゴッドバード』では遂に完全な敵対者として対峙する。
+
:旧知の間柄である[[竜崎勇]]博士の息子だが、三輪は一矢をバーム星人打倒のための道具としか考えていない。数々の暴挙を否定されたため完全に対立し、ダイモスのパイロットから降ろすべく国連の決議にかけるが失敗。最終的には負傷して無抵抗であったバーム星人を射殺したことが一矢の逆鱗に触れ、激しく殴打される。最後まで分かりあうことは出来なかったものの、『MX』では「地球を守る」という信念においてのみ一定の理解を示され、戦死後も哀しげな表情を浮かべていた。
 
;[[夕月京四郎]]
 
;[[夕月京四郎]]
:[[竜崎一矢|一矢]]と同様に対立し、彼からも何度か殴打されている。
+
:一矢と同様に対立し、彼からも何度か殴打されている。
 
;[[和泉振一郎]]
 
;[[和泉振一郎]]
:旧知の間柄であるが、常に[[竜崎一矢|一矢]]を擁護し、また三輪の方針を批判したために対立した。
+
:旧知の間柄であるが、常に一矢を擁護しまた三輪の方針を批判したために対立した。
 
;[[和泉ナナ]]
 
;[[和泉ナナ]]
 
:彼女からも嫌われている。三輪自身もナナを子供と切り捨てていた。
 
:彼女からも嫌われている。三輪自身もナナを子供と切り捨てていた。
 
;[[竜崎勇]]
 
;[[竜崎勇]]
:第1話での司令室では彼の写真が飾られており、台詞から旧知の間柄である事がわかる。ただし、あくまでもバームとの友好を考えていた竜崎博士とは考え方に大きな隔たりがある。
+
:第1話では司令室に彼の写真が飾られており、台詞からも旧知の間柄であることがわかる。ただし、あくまでもバームとの友好を目指した竜崎博士とは考え方に大きな隔たりがあった。
 
;五大国代表
 
;五大国代表
:SRW未登場。国連の主導権を握る大国の代表達。反バームの方針が一致しており、三輪は彼らと結託して軍の立場を強めた。
+
:SRWには未登場で、国連の主導権を握る大国の代表達。反バームの方針が一致しており、三輪は彼らと結託して軍の立場を強めた。
 +
;鬼頭
 +
:後輩であるダイモビック防衛隊の隊長。妻子をバーム星人との戦いで失ったため三輪に協力的な一面を見せるが、ダイモビックへの攻撃も厭わない三輪の過激なやり方には懐疑的であり次第にバーム星人との共存も考えるようになるなど、三輪と異なり最後の一線は超えなかったと言える。SRW未登場。
  
=== バーム ===
+
===バーム星===
 
;[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]
 
;[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]
:作中ではスパイとして拷問し、その後も憎むべき[[バーム星人]]の一人として殺そうと謀った。
+
:作中ではスパイとして拷問し、その後も憎むべきバーム星人の一人として殺そうと謀った。
 
;[[バルバス]]
 
;[[バルバス]]
:35話で彼を殺そうとするが、[[竜崎一矢|一矢]]に阻止される。
+
:35話で彼を殺そうとするが一矢に阻止される。
 
;[[リヒテル]]
 
;[[リヒテル]]
:三輪にとっては憎むべきバーム星人の司令官であり、36話では彼を殺そうとした。『ゴッドバード』でも直接対峙する。
+
:三輪にとっては憎むべき敵将であり、36話では彼を殺そうとした。『ゴッドバード』でも直接対峙する。
 
;[[ライザ]]
 
;[[ライザ]]
 
:リヒテル同様に殺そうとした。
 
:リヒテル同様に殺そうとした。
 
;[[ゲロイヤー]]
 
;[[ゲロイヤー]]
:[[竜崎一矢|一矢]]をダイモスのパイロットから降ろそうと企む三輪に付け込んで[[竜崎一矢|一矢]]のスパイ疑惑を深める策略を行い、一時的に更迭させる事に成功させてしまう。また、三輪を無能と評した。
+
:一矢をダイモスのパイロットから降ろそうと企む三輪を利用して一矢のスパイ疑惑を深める策略を行い、一時的に更迭させることに成功させてしまう。また、三輪を「無能」と評した。
  
== 他作品との人間関係 ==
+
==他作品との人間関係==
SRWシリーズにおいても最終的に敵対するため、他作品のキャラ(主に[[地球]]側の統一政府や軍の敵側キャラ)との絡みも割と多い。
+
SRWシリーズにおいても最終的に敵対するため、他作品のキャラ(主に[[地球]]側の政府関係者や軍の敵側キャラ)との絡みも割と多い。
とかく、[[主人公]]格を始めとした味方サイドに骨の髄まで嫌われている。
 
  
=== 長浜作品系 ===
+
敵対組織からの投降者はもちろん地球人ではないパイロット達にも躊躇なく差別意識を向けるため、主人公格を始めとした味方サイドに骨の髄まで嫌われている。
 +
 
 +
===長浜作品系===
 
;[[葵豹馬]]
 
;[[葵豹馬]]
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ではたびたび喧嘩していたらしく、そのために一時的に極東支部から追い出している。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』ではたびたび喧嘩していたらしく、そのために一時的に極東支部から追い出している。
118行目: 145行目:
 
:『第2次α』では勝利に固執して市民の避難誘導を行わない三輪の行動を非難。[[岡防衛長官|岡長官]]よりも付き合いが短いとはいえ「あんた」呼ばわりするなど、三輪に対する不信感を強く露わにしていた。
 
:『第2次α』では勝利に固執して市民の避難誘導を行わない三輪の行動を非難。[[岡防衛長官|岡長官]]よりも付き合いが短いとはいえ「あんた」呼ばわりするなど、三輪に対する不信感を強く露わにしていた。
 
;[[剛健太郎]]
 
;[[剛健太郎]]
:何度か三輪に対して諫言しているが、[[異星人]]であるため彼を全く信頼せず、諫言もことごとく無視している。
+
:何度か三輪に対して諫言しているが、[[ボアザン星人]]である彼を全く信頼せず、諫言もことごとく無視している。
 
;[[剛健一]]、[[剛日吉]]
 
;[[剛健一]]、[[剛日吉]]
:[[異星人]]とのハーフというだけで、「貴様ら親子は敵対分子」と三輪から暴言を吐かれ、悲しみと憤りを抑えきれなかった。実際、健一は三輪に不快感を露わにしている。
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:[[異星人]]とのハーフというだけで「貴様ら親子は敵対分子」と三輪から暴言を吐かれ、悲しみと憤りを抑えきれなかった。実際、健一は三輪に不快感を露わにし、『第2次α』で一矢が三輪を殴打してそれを制止した際には「こんな男、殴る価値もない」とまで吐き捨てている。
 
;[[岡防衛長官]]
 
;[[岡防衛長官]]
:『第2次α』、『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』で競演。共に長浜作品の長官ポジションであるが、原作・SRW含めて周囲の評価や方針が対照的な人物。それ故に仲が悪く、双方の口振りからして『[[αシリーズ]]』では初共演する『第2次α』以前から激しい対立をしていたと思われる。なお、『第2次α』の終盤では一度彼に逮捕される。
+
:『第2次α』『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で競演。共に長浜作品の長官ポジションであるが、原作・SRW含めて周囲の評価や方針が対照的な人物。それ故に仲が悪く、双方の口振りからして『[[αシリーズ]]』では初共演する『第2次α』以前から激しい対立をしていたと思われる。『第2次α』の終盤では一度彼に逮捕された。
  
=== スーパー系 ===
+
===スーパー系===
==== ダイナミック系 ====
+
====ダイナミック系====
 
;[[兜甲児]]
 
;[[兜甲児]]
 
:三輪が登場している作品には全て登場しているが、三輪の傲慢で差別的な態度に対して常に強い反感を持っている。
 
:三輪が登場している作品には全て登場しているが、三輪の傲慢で差別的な態度に対して常に強い反感を持っている。
 
;[[剣鉄也]]
 
;[[剣鉄也]]
:『[[スーパーロボット大戦A|A]]』でストーリー序盤、研究所防衛を理由にロンド・ベルへの参加を見合わせた鉄也と[[炎ジュン|ジュン]]に対して「戦いから逃げる臆病者」と身勝手な批判をしたり、『第2次α』で苦悩の末、人質の[[弓弦之助|弓]]・[[早乙女博士|早乙女]]両博士に自ら手を下そうとする彼の決断を空気を読まずに独りで盛り上がり称賛するなど、ほとんど自身の勝利のための道具としか考えておらず、鉄也もその態度に強い怒りを抱いた。
+
:『[[スーパーロボット大戦A|A]]』でストーリー序盤、研究所防衛を理由にロンド・ベルへの参加を見合わせた鉄也と[[炎ジュン|ジュン]]を「戦いから逃げる臆病者」と身勝手に罵倒したり、『第2次α』で苦悩の末、人質の[[弓弦之助|弓]]・[[早乙女博士|早乙女]]両博士に自ら手を下そうとする彼の決断を空気を読まずに独りで盛り上がり称賛するなど、ほとんど自身の勝利のための道具としか考えておらず、鉄也もその態度に強い怒りを抱いた。
 
;[[弓弦之助]]、[[早乙女博士]]
 
;[[弓弦之助]]、[[早乙女博士]]
 
:『第2次α』で二人が[[ミケーネ帝国]]の人質となった際、彼らの科学者としての功績を認めつつも、勝利のために平然と犠牲にしようとした。
 
:『第2次α』で二人が[[ミケーネ帝国]]の人質となった際、彼らの科学者としての功績を認めつつも、勝利のために平然と犠牲にしようとした。
 
;[[流竜馬]]
 
;[[流竜馬]]
:『第2次α』では[[巴武蔵|武蔵]]が死亡した際、その死を悼もうとせず「武蔵に替わる補強はあるのか」と述べたため、竜馬の激怒を招き、彼に殴られそうになる。ちなみに[[竜崎一矢|一矢]]と同じ声の人。
+
:『第2次α』では[[巴武蔵|武蔵]]が死亡した際、その死を悼もうとせず「武蔵に替わる補強はあるのか」と述べたため、竜馬の激怒を招き、彼に殴られそうになる。ちなみに一矢と同じ声の人。
 
;[[神隼人]]
 
;[[神隼人]]
:『第2次α』で[[巴武蔵|武蔵]]が戦死した際に冷たい態度をとったため、[[流竜馬|竜馬]]と同様に激怒を招き、面と向かって「クズ」呼ばわりされる。
+
:『第2次α』で武蔵が戦死した際に冷たい態度をとったため、竜馬と同様に激怒を招き、面と向かって「クズ」呼ばわりされる。
;[[リサ]]、[[早乙女ミユキ]]
+
;[[リサ (ゲッターロボ)|リサ]]、[[早乙女ミユキ]]
:『A』では投降者である彼女達にもスパイ容疑をかけ、銃殺しようとした。
+
:『A』では投降者である彼女達にもスパイ容疑をかけ、殺そうとした。
 
;[[司馬宙]]
 
;[[司馬宙]]
 
:『第2次α』にて[[αナンバーズ]]の敗戦に激怒して「役立たず」と罵倒してしまった際、面と向かって「能無し」呼ばわりされる。
 
:『第2次α』にて[[αナンバーズ]]の敗戦に激怒して「役立たず」と罵倒してしまった際、面と向かって「能無し」呼ばわりされる。
  
==== ガイナックス系 ====
+
====ガイナックス系====
 
;[[惣流・アスカ・ラングレー]]
 
;[[惣流・アスカ・ラングレー]]
 
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』では[[NERV]]攻撃の際、半ば廃人状態だった彼女を[[EVA弐号機]]もろとも殺そうとしたが、復活した彼女によって返り討ちに遭う。
 
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』では[[NERV]]攻撃の際、半ば廃人状態だった彼女を[[EVA弐号機]]もろとも殺そうとしたが、復活した彼女によって返り討ちに遭う。
 
;[[葛城ミサト]]
 
;[[葛城ミサト]]
:『MX』では彼女にも心底嫌悪・軽蔑されており、「あの男」呼ばわりされている。終盤、[[ゼーレ]]の尖兵と化して[[NERV]]を攻撃する三輪に対して「[[ゼーレ]]に利用されているだけだ」と突きつけるが、それを知りながらも世界の終局などそっちのけで異星人の殲滅と自身の復権に固執する三輪に一層激怒した。
+
:『MX』では彼女にも心底嫌悪・軽蔑されており、「あの男」呼ばわりされている。終盤、ゼーレの尖兵と化してNERVを攻撃する三輪に対して「ゼーレに利用されているだけだ」と突きつけるが、それを知りながらも世界の終局などそっちのけで異星人の殲滅と自身の復権に固執する三輪に一層激怒した。
:『第3次α』では特に触れてはいないのだが、[[αナンバーズ]]の面々の評価を考えれば確実に軽蔑していたと思われる。
+
:『第3次α』では特に触れてはいないが、αナンバーズの面々の評価を考えれば確実に軽蔑していたと思われる。
 
;[[碇ゲンドウ]]
 
;[[碇ゲンドウ]]
:『MX』では終盤に[[NERV]]を攻撃した際に彼に降伏勧告を突きつけるが、突っぱねられる。三輪に降伏したところで、無駄だと解りきっていたからだろう。
+
:『MX』では終盤にNERVを攻撃した際に彼に降伏勧告を突きつけるが、突っぱねられる。三輪に降伏したところで、無駄だと解りきっていたからだろう。
;[[キール・ローレンツ]]
+
;[[キール・ローレンツ]][[ゼーレ]]
:『MX』では彼ら[[ゼーレ]]に拾われ、彼らの尖兵として[[塞臥]]と共に[[NERV]]を攻撃する。三輪本人は利用されていると知りながら、自分も彼らを利用しているつもりだったらしいが。
+
:『MX』では彼らに拾われ、その尖兵となって[[塞臥]]と共にNERVを攻撃する。三輪本人としては自分も彼らを利用しているつもりだったらしいが……。
 +
:『第3次α』でのゼーレは[[ブルーコスモス]]の黒幕でもあるため、アズラエルの子飼いだった三輪もゼーレの手駒であったと言える。
  
==== その他のスーパー系 ====
+
====その他のスーパー系====
 
;[[獣戦機隊]]
 
;[[獣戦機隊]]
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』および『第3次α』で競演。どちらにおいても獣戦機隊の面々が嫌っていた存在となっており、『第3次α』では三輪が対立した忍達を[[ダンクーガ]]不参戦だった『第2次α』の時期にアフリカ支部へ左遷していた事実が明らかとなっている。
+
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』および『第3次α』で競演。どちらにおいても獣戦機隊の面々が嫌っていた存在となっており、『第3次α』では三輪が対立した忍たちを[[ダンクーガ]]不参戦だった『第2次α』の時期にアフリカ支部へ左遷していた事実が明らかとなっている。
 
:[[結城沙羅|沙羅]]に至っては、『第4次』において三輪の顔を見ただけで「サイテー」と吐き捨てた。
 
:[[結城沙羅|沙羅]]に至っては、『第4次』において三輪の顔を見ただけで「サイテー」と吐き捨てた。
 
;[[大文字洋三]]
 
;[[大文字洋三]]
 
:『αシリーズ』で競演。『第2次α』では立場上三輪の指揮下となるのだが、彼の行動にひたすら辟易していた。
 
:『αシリーズ』で競演。『第2次α』では立場上三輪の指揮下となるのだが、彼の行動にひたすら辟易していた。
 
;[[大河幸太郎]]
 
;[[大河幸太郎]]
:『αシリーズ』で競演。『第2次α』では[[大文字洋三|大文字博士]]や[[エイパー・シナプス|シナプス]]らとともに彼の無謀に対抗し、続く『第3次α』でも彼に対抗した。
+
:『αシリーズ』で競演。『第2次α』では大文字博士や[[エイパー・シナプス|シナプス]]らと共に彼の無謀に対抗し、続く『第3次α』でも彼に対抗した。
 
;[[獅子王麗雄]]
 
;[[獅子王麗雄]]
:[[四ッ谷博士]]と同様に「あんた」あるいは「あの男」呼ばわりするほど三輪に対して不信感を持っており、[[ブライト・ノア]]や[[大文字洋三|大文字博士]]とは違い[[ガオガイガー]]を使いこなす事ができないとも評している。
+
:四ッ谷博士と同様に「あんた」あるいは「あの男」呼ばわりするほど三輪に対して不信感を持っており、[[ブライト・ノア|ブライト]]や大文字博士とは違い「[[ガオガイガー]]を使いこなすことはできない」とも評している。
 
;[[火麻激]]
 
;[[火麻激]]
:『αシリーズ』で競演。[[大河幸太郎|大河長官]]や[[獅子王麗雄|獅子王博士]]と同じく三輪のやり方を快く思っていない。
+
:『αシリーズ』で競演。大河長官や獅子王博士と同じく、三輪のやり方を快く思っていない。
 
;[[スーグニ・カットナル]]
 
;[[スーグニ・カットナル]]
:『第3次α』では[[地球安全評議会]]の一員となり、[[αナンバーズ]]を擁護した彼を元[[ドクーガ]]の一員である事を理由に激しく批難。対するカットナルも三輪の事を「戦犯でありながら、[[ブルーコスモス|だれぞ]]のコネで出所した」と批難する。
+
:『第3次α』では[[地球安全評議会]]の一員となり、αナンバーズを擁護した彼を元[[ドクーガ]]の一員であることを理由に激しく批難。対するカットナルも三輪を「戦犯でありながら、[[ブルーコスモス|誰ぞ]]のコネで出所した」と反論する。
 
;[[塞臥]]
 
;[[塞臥]]
:『MX』では共に[[ゼーレ]]に拾われ、彼らの尖兵と化す。なお、彼にはタメ口かつ呼び捨てで呼ばれている。
+
:『MX』で共にゼーレに拾われ、その尖兵と化す。彼にはタメ口かつ呼び捨てで呼ばれていた。
 
;[[神ファミリー]]
 
;[[神ファミリー]]
 
:『A』にて[[ザンボット3]]を接収しようとする三輪を迷惑がっていた。
 
:『A』にて[[ザンボット3]]を接収しようとする三輪を迷惑がっていた。
 
;[[ソロシップ]]クルー
 
;[[ソロシップ]]クルー
:直接絡む描写は無いが、『第3次α』では地球外に移住していた[[ユウキ・コスモ|コスモ]]達を疎ましく思っていたらしく、中盤で地球に帰還した彼らを「厄介者」呼ばわりしていた。
+
:直接絡む描写は無いが、『第3次α』では地球外に移住していた[[ユウキ・コスモ|コスモ]]たちを疎ましく思っていたらしく、中盤で地球に帰還した彼らを「([[バッフ・クラン|侵略者]]を連れてきた)厄介者」呼ばわりしていた。
  
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
+
===[[ガンダムシリーズ]]===
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
+
====宇宙世紀ガンダムシリーズ====
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:『A』ではエースパイロットとして高く評価しているが、[[シロー・アマダ|シロー]]のスパイ疑惑の件で彼に反論されたために、部下の教育がなっていないという理屈でブライトを殴打する。
+
:『A』ではエースパイロットとして高く評価しているが、[[シロー・アマダ|シロー]]のスパイ疑惑の件で彼から反論されたために、部下の教育がなっていないという理屈でブライトを殴打する。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
:何度か競演し、立場的に三輪の指揮下となる事もあるのだが、どの作品でもその行動にブライトは辟易し、諫言する。『A』に至っては三輪に殴打される羽目に。
+
:何度か競演し、立場的に三輪の指揮下となることもあるのだが、どの作品でもその行動に辟易し、諫言する。『A』に至っては三輪に殴打される羽目に。
 
;[[シロー・アマダ]]
 
;[[シロー・アマダ]]
:『A』で競演。当然の如く[[アイナ・サハリン|アイナ]]との絡みの一件でスパイ扱いし、[[ガンダム試作2号機]]が奪われた際も「情報を漏らした」と疑って厳しく追及した。
+
:『A』で競演。当然の如く[[アイナ・サハリン|アイナ]]との件でスパイ扱いし、[[ガンダム試作2号機]]が奪われた際も「情報を漏らした」と疑って厳しく追及した。
 
;[[エイパー・シナプス]]
 
;[[エイパー・シナプス]]
:『第2次α』では[[ブライト・ノア|ブライト]]や[[大文字洋三|大文字博士]]同様に振り回しており、彼からは「放っておけば、[[ティターンズ]]の再編をしかねない男」と評されている。事実、後の『第3次α』で[[ティターンズ]]残党と共に[[ブルーコスモス]]の傘下に加わった。
+
:『第2次α』ではブライトや大文字博士同様に振り回しており、彼からは「放っておけば、ティターンズの再編をしかねない男」と評されている。事実、後の『第3次α』でティターンズ残党と共に[[ブルーコスモス]]の傘下に入った。
 
;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
:『第4次』で[[カツ・コバヤシ|カツ]]が[[サラ・ザビアロフ|サラ]]を逃がした際、[[カツ・コバヤシ|カツ]]に[[修正]]を加えながらも、銃殺刑を主張する三輪に対しては言いすぎだと反論した。
+
:『第4次』でカツが[[サラ・ザビアロフ|サラ]]を逃がした際、カツに[[修正]]を加えながらも、銃殺刑を主張する三輪に対しては言いすぎだと反論した。
:また、『第2次α』で[[巴武蔵|武蔵]]が死亡した際、戦闘終了後にやって来て前線で戦っていたと見せかけようとした三輪の行動を看破した。
+
:また、『第2次α』ではその思想を「[[ティターンズ]]と同じじゃないか」と内心で評した他、武蔵が死亡した際は戦闘終了後に現れて前線で戦っていたと見せかけようとした三輪の行動を看破した。
 
;[[カツ・コバヤシ]]
 
;[[カツ・コバヤシ]]
:『第4次』では勝手に[[サラ・ザビアロフ|サラ]]を逃がした彼に怒って銃殺刑だと騒ぐ場面も。
+
:『第4次』では勝手にサラを逃がした彼に怒って銃殺刑だと騒ぐ場面も。
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
 
;[[ジャミトフ・ハイマン]]
:『第4次』で競演。三輪の階級は『第4次』では准将だが、ジャミトフは中将であるためか彼に頭が上がらず、最終的にはジャミトフ側について[[ロンド・ベル]]と対決する事になる。
+
:『第4次』で競演。三輪の階級は『第4次』では准将だが、ジャミトフは中将であるためか彼に頭が上がらず、最終的にはジャミトフ側についてロンド・ベルと対決することになる。
:ちなみに、ティターンズ関係では歴代シリーズで競演した事こそないものの、『A』では[[バスク・オム]]が残虐な軍人の代表格として三輪と共に挙げられていた(『MX』では[[夕月京四郎|京四郎]]が『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』の[[一色真]]を三輪と同類だと断じている)。
+
:ちなみに、現在まで歴代シリーズで競演したことこそないものの、『A』では[[バスク・オム]]が残虐な連邦軍人の代表格として三輪と共に挙げられている。
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
 
;[[アデナウアー・パラヤ]]
:『第2次α』で競演。共に厄介な味方内ポジションであるが、立場としては政府高官のアデナウアーの方が上で、文官と武官との違いもあってかアデナウアーおよび政府の方針に反発する事も。
+
:『第2次α』で競演。共に厄介な身内ポジションであるが、立場としては政府高官のアデナウアーの方が上で、文官と武官との違いもあってかアデナウアーおよび政府の方針に反発することも。
  
==== アナザーガンダムシリーズ ====
+
====アナザーガンダムシリーズ====
 
;[[ドモン・カッシュ]]
 
;[[ドモン・カッシュ]]
:『A』では[[ブライト・ノア|ブライト]]から彼について「コロニーから駆けつけた有志」と嘘の紹介をされ、大喜びで激励する場面も。
+
:『A』ではブライトから彼について「コロニーから駆けつけた有志」と嘘の紹介をされ、大喜びで激励する場面も。
 
;[[ヒイロ・ユイ]]
 
;[[ヒイロ・ユイ]]
 
:『A』では不正を暴かれ半ば錯乱して銃を構える三輪に対して銃を向ける。
 
:『A』では不正を暴かれ半ば錯乱して銃を構える三輪に対して銃を向ける。
:『第2次α』では怒って[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]に銃を向けようとした際に彼に阻止されてしまう。
+
:『第2次α』では怒ってリリーナに銃を向けようとした際に彼に阻止されてしまう。
 
;[[デュオ・マックスウェル]]、[[カトル・ラバーバ・ウィナー]]、[[トロワ・バートン]]
 
;[[デュオ・マックスウェル]]、[[カトル・ラバーバ・ウィナー]]、[[トロワ・バートン]]
:『A』では彼らに不正を暴かれてしまう。
+
:『A』では彼らに不正を暴かれ、カトルからは「疑わしきは罰する」自身の考えを糾弾されてしまう。
 
;[[張五飛]]
 
;[[張五飛]]
:『A』では、身勝手な「正義」を振りかざして自身を正当化したため、「'''お前が正義を口にするな'''」と怒りを買う。
+
:『A』で身勝手な「正義」を振りかざして自身を正当化したため、「'''お前が正義を口にするな'''」と怒りを買う。
 
;[[ゼクス・マーキス]]
 
;[[ゼクス・マーキス]]
 
:『A』では暴走っぷりを彼によって連邦上層部に上奏され、逮捕されてしまう。
 
:『A』では暴走っぷりを彼によって連邦上層部に上奏され、逮捕されてしまう。
 
;[[リリーナ・ドーリアン]]
 
;[[リリーナ・ドーリアン]]
 
:『A』では「タカ派とハト派を揃って屈服させる」との名目で、彼女と共に[[マリーメイア軍]]に人質に取られる。
 
:『A』では「タカ派とハト派を揃って屈服させる」との名目で、彼女と共に[[マリーメイア軍]]に人質に取られる。
:『第2次α』では「異星人は全て敵」と決めつけるやり方を彼女に批難された際、彼女に銃を向けようとするも、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]に阻止されてしまう。『第3次α』でも対立する立場にいた。
+
:『第2次α』では「異星人は全て敵」と決めつけるやり方を彼女に批難された際、彼女に銃を向けようとするも、ヒイロに阻止されてしまう。『第3次α』でも対立する立場にいた。
 
;[[レディ・アン]]
 
;[[レディ・アン]]
:『A』では[[神ファミリー]]への協力要請を三輪の横槍でぶち壊しにされ、「自分達は軍の下部組織ではない」と彼の横暴な指示を突っぱねた。
+
:『A』では神ファミリーへの協力要請を三輪の横槍でぶち壊され、「自分たちは軍の下部組織ではない」と彼の横暴な指示を突っぱねた。
 
;[[マリーメイア・クシュリナーダ]]
 
;[[マリーメイア・クシュリナーダ]]
:『A』では「タカ派の代表格」と認識され、「ハト派の代表格」[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]と一緒に彼女に人質に取られてしまう。
+
:『A』では「タカ派の代表格」と認識され、「ハト派の代表格」リリーナと一緒に彼女に人質に取られてしまう。
  
==== ガンダムSEEDシリーズ ====
+
====ガンダムSEEDシリーズ====
 
;[[ナタル・バジルール]]
 
;[[ナタル・バジルール]]
:『第3次α』で競演。[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に絡む人間同士として後半は同じ陣営に属する。
+
:『第3次α』で競演。
:本人同士に強い接点はないが、[[αナンバーズ]]の一部からは軍事中心の物言いを悪く取られ、同類扱いされている。もっとも、彼女の場合は三輪のように私利私欲で動くような事はないが。
+
:アズラエルに絡む人間同士として後半は同じ陣営に属する。
 +
:本人同士に強い接点はないが、αナンバーズの一部のメンバーからは軍事優先の物言いを悪く取られ、同類扱いされてしまった。
 +
:もっとも、彼女自身は三輪のように私利私欲で動くような悪人や外道ではないのたが。
 
;[[フレイ・アルスター]]
 
;[[フレイ・アルスター]]
:直接絡む描写はないが、『第3次α』ではザフトに父親を殺された彼女を軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。
+
:直接絡む描写はないが、『第3次α』でザフトに父親を殺された彼女を軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。
 +
:要は『SEED』におけるウィリアム・サザーランドのポジションを兼任しているというわけである。
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
 
;[[ムルタ・アズラエル]]
:『第3次α』で競演。失脚・投獄されていたところをアズラエルに救われ復帰することができたが、以降は完全に首根っこを抑えられ、その手駒に成り下がった。共に行動するが、無能扱いされて内心キレたり、逆にアズラエルの無茶苦茶ぶりにドン引きする場面も見られる。
+
:『第3次α』で競演。
 +
:失脚・投獄されていたところを救われ表舞台に返り咲いたが、この一件で完全に首根っこを抑えられ、手駒に成り下がる。
 +
:行動を共にするが、無能扱いされて内心キレたり、逆にアズラエルの無茶苦茶ぶりにドン引きする場面も見られる。
 
;[[パトリック・ザラ]]
 
;[[パトリック・ザラ]]
:『第3次α』にて彼の発射した[[ジェネシス]]に焼かれて絶命している。
+
:『第3次α』にて、彼の発射したジェネシスに焼かれて消えた。
 +
:彼も「[[ナチュラル]]を殲滅できるなら同胞たる[[コーディネイター]]が巻き添えになろうが構わない」という危険思想の持ち主という点では、三輪と五十歩百歩であった。
  
=== リアル系 ===
+
===リアル系===
 
;[[シーラ・ラパーナ]]、[[エレ・ハンム]]
 
;[[シーラ・ラパーナ]]、[[エレ・ハンム]]
:直接的な絡みはないが、『第4次』にて三輪が[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]の命令を遵守してロンド・ベルと袂を分かった際、味方になっているどちらかが軍人主義を貫いた三輪を憐れむ言葉を言う。
+
:直接的な絡みはないが、『第4次』にて三輪がジャミトフの命令を遵守してロンド・ベルと袂を分かった際、味方になっているどちらかが軍人主義を貫いた三輪を憐れむ言葉を言う。
 
;[[ダバ・マイロード]]、[[ミラウー・キャオ]]、[[ファンネリア・アム]]、[[ガウ・ハ・レッシィ]]
 
;[[ダバ・マイロード]]、[[ミラウー・キャオ]]、[[ファンネリア・アム]]、[[ガウ・ハ・レッシィ]]
:『第4次』では[[異星人]]という事で彼らにもスパイ嫌疑をかけた。
+
:『第4次』では異星人ということで彼らにもスパイ嫌疑をかけた。
;[[ミスマル・ユリカ]]
+
;[[ミスマル・ユリカ]]ほか[[ナデシコ]]クルー
:『A』では当初、彼女達を[[核ミサイル|]][[ナデシコ]]ごと吹っ飛ばそうとしていた。
+
:『A』では当初、彼女たちを'''[[ガンダム試作2号機]]のアトミック・バズーカの試射の標的'''としてナデシコもろとも吹っ飛ばそうとしていた。
 +
;[[テンカワ・アキト]]
 +
:『A』では彼にクビを宣告している。コックとしての残留すら許さない不自然かつ一方的な宣告であり<ref>その直前に軍を抜けると言い出した[[ケーン・ワカバ|ドラ]][[タップ・オセアノ|グナー]][[ライト・ニューマン|チーム]]に対して「軟弱者!」などと罵声を浴びせていたため、余計に不自然さが際立ってしまっている。</ref>、周囲の反感を買った上に、クビ宣告の裏で[[ネルガル重工]]が糸を引いていることまで自軍にあっさりと感づかれてしまっていた。
 
;[[ミスマル・コウイチロウ]]
 
;[[ミスマル・コウイチロウ]]
:競演した『A』と『MX』では直接会う場面はないのだが、コウイチロウは『A』では彼を良く思っていないらしく、『MX』では問題視していたようである。
+
:『A』と『MX』のいずれも直接会う場面はないのだが、コウイチロウは『A』では彼を良く思っていないらしく、『MX』でも問題視していたようである。
 
;[[チーフ]]、[[イッシー・ハッター]]、[[フェイ・イェン]]
 
;[[チーフ]]、[[イッシー・ハッター]]、[[フェイ・イェン]]
:『第3次α』でチーフからは[[αナンバーズ]]の独立部隊としての特殊性を鋭く指摘され、ハッター&フェイの漫才に毒気を抜かれるなど、流石の三輪も[[バーチャロイド]]の存在には面喰らっていた模様。
+
:『第3次α』ではチーフにαナンバーズの独立部隊としての特殊性を鋭く指摘され、ハッター&フェイの漫才に毒気を抜かれるなど、さすがの三輪も[[バーチャロイド]]の存在には面喰らっていた模様。
 
;[[ギガノス兵]]
 
;[[ギガノス兵]]
:名もなきギガノス兵。『MX』の終盤に三輪に無理矢理[[ギルガザムネ]]で出撃させられ、「[[マグネイト・テン]]の面々を倒したら解放してやる」という条件で戦わされた挙句最後には死亡してしまうかわいそうな人。
+
:名もなきギガノス兵。『MX』の終盤に三輪に無理矢理[[ギルガザムネ]]で出撃させられ、「[[マグネイト・テン]]の面々を倒したら解放してやる」という条件で戦わされた挙句、最後には死亡してしまうかわいそうな人。
:共に[[ギルガザムネ]]に同乗しているのだが、操縦は彼に任せっきりで、後ろから命令するだけである。
+
:共にギルガザムネに同乗しているのだが、操縦は彼に任せっきりで、後ろから命令するだけである。
  
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
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===[[バンプレストオリジナル]]===
 
;[[アクセル・アルマー]]、[[ラミア・ラヴレス]]
 
;[[アクセル・アルマー]]、[[ラミア・ラヴレス]]
:『A』では彼らにもスパイ嫌疑をかけ、処刑しようともした(スパイだった事は事実ではあるが)。
+
:『A』では彼らにもスパイ嫌疑をかけ、処刑しようともした(スパイだったことは事実ではあったが)。ちなみに二人とも上手く言いくるめて難を逃れた。その後も何度か三輪を言いくるめてトラブルを回避している。
:ちなみに二人とも上手く言いくるめて難を逃れた。その後も度々三輪を言いくるめてトラブルを回避している。
+
;[[ヴィンデル・マウザー]]
 +
:『A』では三輪を「タカ派の代表格」として、「ハト派の代表格」であるリリーナと共に拘束する。
 +
:三輪は過激な言動が目立つもののまがりなりにも「地球のため」に戦っているのに対し、ヴィンデルは「'''自分が戦っていられる日常が実現するなら、テロや外患誘致も厭わない'''」という思想の持ち主であるため、三輪がヴィンデルを肯定する可能性は無い……だろうが、仮に[[シャドウミラー]]側に付いても違和感なく収まってしまうかもしれないのが三輪の恐ろしさである。
  
== 名(迷?)台詞 ==
+
==名(迷)台詞==
 
前述の通りの傲慢・卑劣・非常識な人間性ゆえ、口を開けば嫌味か暴言か世迷い事か、といった感が強い。
 
前述の通りの傲慢・卑劣・非常識な人間性ゆえ、口を開けば嫌味か暴言か世迷い事か、といった感が強い。
 +
 
;「非国民が!」
 
;「非国民が!」
 
:彼の代表的な台詞。作中では自身の意に沿わない行動をした部下などを罵倒するのにしばし使われるが、かなり過激な台詞である。そもそも「非国民」とは「国民らしからぬ者」に対して使う用語であり、地球対バームという構図の『ダイモス』作中では時代錯誤も甚だしい。
 
:彼の代表的な台詞。作中では自身の意に沿わない行動をした部下などを罵倒するのにしばし使われるが、かなり過激な台詞である。そもそも「非国民」とは「国民らしからぬ者」に対して使う用語であり、地球対バームという構図の『ダイモス』作中では時代錯誤も甚だしい。
:ちなみに「非国民」は現在、差別用語だとして放送禁止用語に指定されているが、彼は事あるごとにこのような危険な台詞を口にしており、前述の[[DVD]]化がなかなか実現しなかったのが彼のせいだという説も妙に頷けるというものである。無論、SRWでも差別用語としてこの台詞は使われない。
+
:ちなみに「非国民」は現在、差別用語だとして放送禁止用語に指定されているが、彼は事あるごとにこのような危険な台詞を口にしており、作品の映像ソフト化がなかなか実現しなかったのが彼のせいだという説も妙に頷けるというものである。無論、SRWでも差別用語としてこの台詞は使われない<ref>まぁそもそも日本人どころか地球人、というか人間ですらない人物も多い中でこの台詞を使われても……という部分もあるが。</ref>。
 +
:『第4次(S)』の[[キャラクター事典|キャラクター大辞典]]では「○国民」と伏字で紹介されている。
 
;「頼む!一刻も早く地球に戻ってくれ…!」
 
;「頼む!一刻も早く地球に戻ってくれ…!」
:第1話で[[バーム星人|バーム軍]]の攻撃により地球防衛軍が壊滅状態になり、まだ地球に帰還していない[[ガードダイモビック]]に頼らざるを得ない状況での台詞。第1話に限ればまだまともな人物に見えるのだが…。
+
:第1話でバーム軍の攻撃により地球防衛軍が壊滅状態になり、まだ地球に帰還していない[[ガードダイモビック]]に頼らざるを得ない状況での台詞。第1話に限ればまだまともな人物に見えるのだが……。
 
;「だがこの非常時に戦いの他に関心を持ってもらっては困る。ダイモスを操縦する君の双肩には四十一億地球人の命が懸かっているのだ!」
 
;「だがこの非常時に戦いの他に関心を持ってもらっては困る。ダイモスを操縦する君の双肩には四十一億地球人の命が懸かっているのだ!」
:第3話で記憶喪失の[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]をダイモビックで引き取る事に反対した際の台詞。三輪の軍国主義的な思想が現れ始めた一場面。
+
:第3話で記憶喪失の[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]をダイモビックで引き取ることに反対した際の台詞。一矢の責任の重さを指摘している。
 
;「戦いの勝利は多数の犠牲の上にのみ成り立つ。個人の甘い感傷なぞ、弾丸の一発ほどの役にも立たん!」
 
;「戦いの勝利は多数の犠牲の上にのみ成り立つ。個人の甘い感傷なぞ、弾丸の一発ほどの役にも立たん!」
:第3話にて作戦会議に遅れた[[竜崎一矢|一矢]]に対しての台詞。後半は正しいのだが、前半は犠牲を抑えるべき軍司令官としては問題がある。
+
:第3話にて作戦会議に遅れた[[竜崎一矢|一矢]]に対しての台詞。三輪の軍国主義的な思想が見える台詞。
;「しかし、なんだな…エリカさんはもう少しで敵の手に落ちる所だったというではないか。」<br />「捕らえられたら一大事。死んだ方がマシかもしれん。」
+
;「しかし、なんだな…エリカさんはもう少しで敵の手に落ちるところだったというではないか。捕らえられたら一大事。死んだ方がマシかもしれん」
:第6話で[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]が崖から落ち、[[ガードダイモビック]]の面々が悲嘆に暮れる中で言い放ったあまりにも空気が読めていない台詞。特に目の前で崖から落ちるのを見てしまった[[夕月京四郎|京四郎]]が激怒して三輪に殴りかかる。
+
:第6話でエリカが崖から落ち、ガードダイモビックの面々が悲嘆に暮れる中で言い放ったあまりにも空気が読めていない台詞。特に目の前で崖から落ちるのを見てしまった[[夕月京四郎|京四郎]]が激怒して三輪に殴りかかる。
 
;「う~ん立派!さすが男だ!あれぞ戦士の鑑…」
 
;「う~ん立派!さすが男だ!あれぞ戦士の鑑…」
:上の台詞を受けて三輪に[[夕月京四郎|京四郎]]が殴りかかるのを止め、今は戦うしかないと決意し、失意のまま部屋を去る[[竜崎一矢|一矢]]を見ての台詞。しかし直後、完全に怒りが爆発した[[夕月京四郎|京四郎]]に殴られる事に。
+
:上の台詞を受けて三輪に殴りかかろうとする京四郎を止め、今は戦うしかないと決意し、失意のまま部屋を去る一矢を見ての台詞。しかし直後、完全に怒りが爆発した京四郎に結局殴られてしまう。
 
;「ダイモスの操縦者たる貴様が敵と通じているとは!お前は人類を裏切るつもりか!」
 
;「ダイモスの操縦者たる貴様が敵と通じているとは!お前は人類を裏切るつもりか!」
:第10話で[[竜崎一矢|一矢]]が[[マルガレーテ]]と会っていた事を知り、彼をスパイ扱いして言い放った台詞。同話では銃を[[竜崎一矢|一矢]]に突きつけ、さらに自身に反論した[[和泉振一郎|和泉博士]]の解任を求めて[[ガードダイモビック]]を自身率いる大部隊で包囲し、攻撃も辞さない態度を示す等の暴挙をやらかしている。
+
:第10話で一矢が[[マルガレーテ]]と会っていたことを知り、彼をスパイ扱いして言い放った台詞。同話では一矢に銃を突きつけ、さらに自身に反論した[[和泉振一郎|和泉博士]]の解任を求めてガードダイモビックを自身率いる大部隊で包囲し、攻撃も辞さない態度を示すなどの暴挙をやらかしている。
;「その甘さがあいつの命取りとなる。戦いとは殺すか殺されるかだ。殺し損ねた奴にはいずれ自分が殺される。」
+
;「その甘さがあいつの命取りとなる。戦いとは殺すか殺されるかだ。殺し損ねた奴にはいずれ自分が殺される!」
:12話より。前回の苦戦したシーンを見て[[竜崎一矢|一矢]]を「訓練が足りない」と批判し、さらに8話で[[バーム星人]]ハレックにとどめを刺さなかった事を引き合いに出して[[和泉振一郎|和泉博士]]に告げる。この主張に理がないわけではないが、作中における三輪の無茶苦茶な言動と性格からしてあまり良くは感じない。
+
:第12話より。前回の苦戦したシーンを見て一矢を「訓練が足りない」と批判し、さらに第9話でバーム星人[[ガーニィ・ハレック|ハレック]]にとどめを刺さなかったのを引き合いに出して和泉博士に告げる。この主張に理がないわけではないが、三輪は後に'''戦いに関わっていない人・戦いを止めようとしている人をも殺している'''ため単なる詭弁でしかない。
;「いいか竜崎、考えてみろ!お前が救ったのは戦いには何の役にも立たん非戦闘員、つまり足手まといだぞ!連中にできる事といったらせいぜいベッドを塞いで無駄飯を食う事だけだ!」
+
;「いいか竜崎、考えてみろ!お前が救ったのは戦いには何の役にも立たん非戦闘員、つまり足手まといだぞ!連中にできることといったらせいぜいベッドを塞いで無駄飯を食うことだけだ!」
:第12話で民間人を庇ったために[[戦闘ロボ]]を取り逃がした[[竜崎一矢|一矢]]を詰問した際の暴言。民間人を守ろうとせず、さらに彼らを侮蔑する三輪の言動は軍の指揮官としては明らかに問題で、三輪の身勝手で歪んだ軍人主義と勝利至上主義が強く表れた台詞といえる。
+
:第12話で民間人を庇ったがために[[戦闘ロボ]]を取り逃がした一矢を詰問した際の暴言。民間人を守ろうとせず、それどころか侮蔑する三輪の言動は軍人としては明らかに問題で、三輪の身勝手で歪んだ軍人至上主義と勝利至上主義が強く表れた台詞といえる。
;「何を抜かすか侵略者め!お前達バーム星人達は我々地球人を何万、いや何十万人も殺したのだぞ!ワシはその人達の敵討ちをする責任がある!」
+
;「何を抜かすか侵略者め!お前達バーム星人たちは我々地球人を何万、いや何十万人も殺したのだぞ!ワシはその人たちの敵討ちをする責任がある!」
:18話で[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]に拷問を加えた際、「地球人のやる事か」と批難する[[エリカ (ダイモス)|エリカ]]に反論。確かに作中冒頭では[[バーム星人|バーム軍]]の攻撃で主要都市が壊滅し、他の話でも多数の死亡者が出て、[[バーム星人]]に憎しみを持つ民間人も登場しているのも事実で、言葉だけ見れば三輪の言い分にも理が全くないわけではないが、その一方で同胞である地球人に対し、自分の意に沿わなければ一方で役立たず扱いする態度を示しているという矛盾があり、全く説得力はない。
+
:第18話でエリカに拷問を加えた際、「地球人のやることか」と怒るエリカに反論。確かに作中冒頭ではバーム軍の攻撃で主要都市が壊滅し、他の話でも多数の犠牲者が出て、バーム星人に憎しみを持つ民間人も登場しているのも事実で、言葉だけ見れば三輪の言い分にも理が全くないわけではないが、その一方で同胞である地球人に対し、自分の意に沿わなければ役立たず扱いする態度を示しているという矛盾があり、全く説得力はない。
;「まさに撃ちてしやまん。断固、バームの犬どもを撃退して一握りの土といえども彼らに与えてはなりません。我が地球防衛軍は速やかに軍を再編成並びに核兵器増産をすべきだという事をここに進言致します!」
+
;「まさに撃ちてし止まん。断固、バームの犬どもを撃退して一握りの土といえども彼らに与えてはなりません。我が地球防衛軍は速やかに軍を再編成、並びに核兵器増産をすべきだということをここに進言致します!」
:第20話での国連会議での演説。「撃ちてしやまん」とは太平洋戦争当時のスローガンの一つで、敵を討ち滅ぼすまで徹底的に戦う事を意味する。いかにも三輪らしい過激論であるが、この時点では国連内部では反バームの風潮が強く、多くの国の代表から賞賛を受け、これに対抗した[[和泉振一郎|和泉博士]]の和平論は逆に批難される始末であった。
+
:第20話での国連会議での演説。「撃ちてし止まん」とは太平洋戦争当時のスローガンの一つで、敵を討ち滅ぼすまで徹底的に戦うことを意味する。いかにも三輪らしい過激論であるが、この時点では国連内部では反バームの風潮が強く、多くの国の代表から賞賛を受け、これに対抗した和泉博士の和平論は逆に非難される始末であった。
;「総長!ダイモスが到着するまで40分かかります。その間に70万人が殺されるのです。いますぐ避難命令を出し、20分後に水爆を投下すれば半数の35万人は助かります!」<br />「どうせ放っておいても敵に殺されるのです、仕方ありません。」
+
;「総長!ダイモスが到着するまで40分かかります。その間に70万人が殺されるのです。今すぐ避難命令を出し、20分後に水爆を投下すれば半数の35万人は助かります!」<br />「どうせ放っておいても敵に殺されるのです、仕方ありません!」
:第28話で国連本部があるスイスに[[バーム星人|バーム軍]]が攻撃してきた際、国連事務総長に対して水爆の使用の許可を要請した台詞。この時点では許可が出たが、この後、間に合った[[ガードダイモビック]]側の要請に応じた事務総長に水爆の使用停止を命じられる。しかし三輪は、[[ダイモス]]に手柄を立てさせたくはないという理由で命令を無視、水爆を撃とうとする暴挙に出るのだった。
+
:第28話で国連本部があるスイスにバーム軍が攻撃してきた際、国連事務総長に対して水爆の使用の許可を要請。この時点では許可が出たが、この後、間に合ったガードダイモビック側の要請に応じた事務総長に水爆の使用停止を命じられる。しかし三輪は、ダイモスに手柄を立てさせたくないという理由で命令を無視、水爆を撃とうとする暴挙に出るのだった。
:言っている事自体は「苦渋の選択」とも取れるが、[[ダイモス]]嫌いの三輪の自分勝手な対抗心と功名心のために殺される民間人はたまったものではないだろう。
+
:台詞だけ見れば「苦渋の選択」とも取れるが、ダイモス嫌いの三輪の自分勝手な対抗心と功名心のために殺される民間人はたまったものではないだろう。
 
;「あああ…く、勲章が…!」
 
;「あああ…く、勲章が…!」
:間一髪で水爆の発射を阻止した[[夕月京四郎|京四郎]]によって、さらに三輪の髭と同話冒頭で授与された国連エール勲章を斬られた時に発した情けない台詞。水爆使用の是非を巡るシーンを含め、地球の防衛よりも自分の功名を大事とする三輪の本性がよく分かる。
+
:同話、間一髪で水爆の発射を阻止した京四郎によって、さらに自分の髭と同話冒頭で授与された国連エール勲章を斬られた時に発した情けない台詞。水爆使用の是非を巡るシーンを含め、地球の防衛よりも自分の功名を大事とする三輪の本性がよく分かる。
;「勝手に地球を侵略しておきながら平和共存とは笑わせる。貴様らバーム星人は地球の敵だ!一片たりとも地球の土地をやる事はならん!」
+
;「勝手に地球を侵略しておきながら平和共存とは笑わせる。貴様らバーム星人は地球の敵だ! 一片たりとも地球の土地をやることはならん!!」
:地球人と[[バーム星人]]との平和共存勢力を攻撃した際、リーダーであるバランドークが攻撃中止を求めるため三輪の下へ出向く。ところが、三輪は地球人とバーム星人が共存する事実を認めず、全く聞く耳を持たない。そして、この台詞を言い放ち、部下に彼を撃たせて致命傷を負わす。彼は結局、同話で死亡してしまった。
+
:第31話、地球人とバーム星人との平和共存勢力を攻撃した際、リーダーであるバランドークが攻撃中止を求めるため三輪の下へ出向く。ところが、三輪は地球人とバーム星人が共存する事実を認めず、全く聞く耳を持たない。そして、この台詞を言い放ち、部下にバランドークを撃たせて致命傷を負わす。彼は結局、同話で死亡してしまった。
:三輪がしでかした数多くの悪行の中でも最悪の部類に入り、三輪の狭量さが強く出ている。
+
;「平和勢力と名乗りおったが、どうせ噓に決まっておる! 軍師らしい男を一人血祭りにあげてやった!」
 +
:同話、駆け付けた一矢たちに向けて嬉々としてこの報告をする。言うまでもなく一矢は「なんて事を」と憤った。
 +
:このように三輪がしでかした数多くの悪行の中でも最悪の部類に入り、三輪の狭量さが強く出ている(しかも三輪はバーム星人の本拠地だと勘違いまでしていた)。
 
;「人の命だと?戦う気のない人間などに生きる資格もない。そんな奴ら何千何万くたばろうと構わん!ふやけた人間など、犬にも劣る存在!抹殺されてしかるべきだ!」
 
;「人の命だと?戦う気のない人間などに生きる資格もない。そんな奴ら何千何万くたばろうと構わん!ふやけた人間など、犬にも劣る存在!抹殺されてしかるべきだ!」
:38話で主要拠点を守るために近くの街を攻撃する[[バーム星人|バーム軍]]を敢えて放っておき、疲弊したところを攻撃するという作戦を立てた三輪を[[夕月京四郎|京四郎]]が批判した際に言い放った台詞。三輪の非戦闘員軽視、ここに極まれり。
+
:第38話で主要拠点を守るために近くの街を攻撃するバーム軍を敢えて放っておき、疲弊したところを攻撃するという作戦を立てた三輪を京四郎が批判した際に言い放った台詞。三輪の非戦闘員軽視、ここに極まれり。
;「たとえ一兵になろうとも戦うのだ!たとえ退くな!一歩も退くな!」
+
;「やった…ついにやったぞ! ダイモスはわしのものだ!」
:40話で海底城を攻撃した際、海底城の武装に全く歯が立たずに部隊が次々と壊滅していく中、前線の状況を理解しようともせず安全な後方で言い放った台詞。
+
:第39話、諮問委員会から自身の横暴ぶりを指摘された挙句、地球人とバーム星人が遺恨を乗り越えて共存し合う姿を見て錯乱。皆殺しにしようと戦車に乗り出撃した挙句、ダイモスを直接奪おうと一矢に発砲までして傷を負わせる。もはや目の前の現実が見れていない世迷言でしかない。
;「よし!今からワシが指揮を取る!さっさと負傷者は船底へと放り込め!戦闘の邪魔だ!」
+
;「たとえ一兵になろうとも戦うのだ!退くな!一歩も退くな!」
:上記の行動の後、[[竜崎一矢|一矢]]の勧告に従って撤退した部下達を責めるが、逆に反発されて階級章を引きちぎるという行動に出た際の台詞。この期に及んでまで部下を単なる駒としか捉えておらず、完全に部下の信望を失う事になる。
+
:第40話で海底城を攻撃した際、海底城の武装に全く歯が立たずに部隊が次々と壊滅していく中、前線の状況を理解しようともせずに安全な後方で言い放った台詞。
 +
;「よし!今からワシが指揮を執る!さっさと負傷者は船底へと放り込め!戦闘の邪魔だ!」
 +
:上記の行動の後、一矢の勧告に従って撤退した部下を責めるが、逆に反発されて階級章を引きちぎるという行動に出た際の台詞。この期に及んでまで部下を単なる駒としか捉えておらず、完全に部下の信望を失う結果となる。
 
;「うるさい!バームは敵だぞ!敵を殺してなぜ悪い!」<br />「一矢、いくら敵の本拠地を潰したからといって、奴らを根絶やしにしなければ勝利したとは言えん!」
 
;「うるさい!バームは敵だぞ!敵を殺してなぜ悪い!」<br />「一矢、いくら敵の本拠地を潰したからといって、奴らを根絶やしにしなければ勝利したとは言えん!」
:海底城での戦いに勝利した後に海上で漂流していた無抵抗の[[バーム星人]]を無差別に射殺した行為を[[竜崎一矢|一矢]]に非難された際の反論。
+
:海底城での戦いに勝利した後に海上で漂流していた無抵抗のバーム星人を無差別に射殺した行為を一矢に非難された際の反論。
 
;「バン!バン!バームチェイジンヲコロセ!バームチェイジンハミナゴロシダ!バン、バン!!」
 
;「バン!バン!バームチェイジンヲコロセ!バームチェイジンハミナゴロシダ!バン、バン!!」
:長浜監督が語った、監督の本来の構想における『ダイモス』最終話での三輪の去就。全てを失い、浮浪者となり、廃人と化した状態で、[[火星]]開発団の出発セレモニーの最中におもちゃの銃を振り回しながら呟く台詞である。
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:長浜監督が語った、監督の本来の構想における『ダイモス』エピローグでの三輪の去就。全てを失い、浮浪者となり、廃人と化した状態で、[[火星]]開発団の出発セレモニーの最中におもちゃの銃を振り回しながら呟く台詞である。
:片言になっている時点ですでに精神が崩壊している事が窺い知れる。自業自得とは言え、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
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:片言になっている時点ですでに精神が崩壊していることが窺い知れる。自業自得とは言え、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。
  
=== ゴッドバード ===
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===ゴッドバード===
;「待ちかねたぞ 待ちかねていたぞ! この時を!」
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;「待ちかねたぞ、待ちかねていたぞ!この時を!」
:20話にて、国連刑務所にて収監されている三輪を助けに馳せ参じたカークを前に、拘束具を引き千切り哄笑して。やや小物臭い面の強かった原作と違い、本作の三輪はこの時点でかなりの巨悪の雰囲気を纏っている。
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:第20話にて、国連地球防衛軍・軍事犯罪刑務所に収監されている三輪を助けに馳せ参じたカークを前に、拘束具を引きちぎり哄笑して。やや小物臭い面の強かった原作と違い、本作の三輪はこの時点でかなり巨悪らしい雰囲気を纏っている。
 
;「これは心外だなリヒテルくん。ワシとてあの戦いで学んだ。反省したのだよ」<br />「かつては確かに異星人はすべて殲滅すべきと固く信じていた」<br />「だが、今は考えが変わったのだよ。こうして地球人であろうとし、地球のために働くものあれば、ともに手を取り合って生きてゆくべきだと!すばらしいだろう?」
 
;「これは心外だなリヒテルくん。ワシとてあの戦いで学んだ。反省したのだよ」<br />「かつては確かに異星人はすべて殲滅すべきと固く信じていた」<br />「だが、今は考えが変わったのだよ。こうして地球人であろうとし、地球のために働くものあれば、ともに手を取り合って生きてゆくべきだと!すばらしいだろう?」
:34話で[[ダイモス]]を基に作られたロボット「ダイモス プルートゥ」に搭乗して、[[プリンス・シャーキン|シャーキン]]、[[ガルーダ]]、[[プリンス・ハイネル|ハイネル]]、[[リヒテル]]と対峙した際、三輪を「マスター」と仰ぐカークの姿に「何を吹き込んだ」とリヒテルに問い質されて返した返事。
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:34話でダイモスを基に作られたロボット「ダイモス プルートゥ」に搭乗して、[[プリンス・シャーキン|シャーキン]]、[[ガルーダ]]、[[プリンス・ハイネル|ハイネル]]、[[リヒテル]]と対峙した際、三輪を「マスター」と仰ぐカークの姿に「何を吹き込んだ」とリヒテルに問いただされて返した返事。
:一見もっともらしく反省したような美辞麗句を並べ立てているが、[[リヒテル]]からは「'''尻尾を振った犬には褒美をやる'''という意味にしか聞こえない」「他者の存在を受け入れたわけではなく、考えがまるで変わっていない」と看破され、[[プリンス・ハイネル|ハイネル]]からも「ボアザンの愚行を宇宙規模で繰り返そうとしているだけ」と一蹴される。
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:一見もっともらしく反省したような美辞麗句を並べ立てているが、リヒテルからは「'''尻尾を振った犬には褒美をやる'''という意味にしか聞こえない」「他者の存在を受け入れたわけではなく、考えがまるで変わっていない」と看破され、ハイネルからも「ボアザンの愚行を宇宙規模で繰り返そうとしているだけ」と一蹴される。
 
:『ゴッドバード』の三輪は単純な面も多かった『ダイモス』本編やSRWシリーズと比較して、狡猾さや悪辣さ、非道さがより増しており、この場面はそんな本作での彼を端的に示した一つでもある。
 
:『ゴッドバード』の三輪は単純な面も多かった『ダイモス』本編やSRWシリーズと比較して、狡猾さや悪辣さ、非道さがより増しており、この場面はそんな本作での彼を端的に示した一つでもある。
  
== スパロボシリーズの暴(迷)言集 ==
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==スパロボシリーズの暴言・迷言集==
SRWに登場する度にブッ飛んで暴走した暴言・迷言が炸裂。そんな彼の傍若無人さに苛立ちを覚えるプレイヤーもいれば、逆に一種の楽しさを覚え、どのような言動が炸裂するのか楽しみにしているプレイヤーもいる事だろう。
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SRWに登場する度にブッ飛んで暴走した暴言・迷言が炸裂。そんな彼の傍若無人さに苛立ちを覚えるプレイヤーもいれば、逆に一種の楽しさを覚え、どのような言動が炸裂するのか楽しみにしているプレイヤーもいることだろう。
  
=== [[旧シリーズ]] ===
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===[[旧シリーズ]]===
==== 第4次 ====
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====第4次(S)====
;「お待ちください、閣下!今は非常時ですぞ!もしロンド=ベルなかりせば、DCや異星人どもとの戦いが苦しくなるのは必定!どうかご再考を!」
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;「お待ちください、閣下! 今は非常時ですぞ! もしロンド=ベルなかりせば、DCや異星人どもとの戦いが苦しくなるのは必定! どうかご再考を!」
:「ターニングポイント」より。[[ロンド・ベル]]を政治的な理由で[[ダカール]]に呼びつけようとした[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]への諌言で、後のSRWにおける三輪と比べると数少ないまともな意見。しかしこの主張は通らず、結局は上官である[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]の命に従うべきと主張し、[[ロンド・ベル]]と敵対する事になってしまう。
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:「ターニングポイント」より。[[ロンド・ベル]]を政治的な理由で[[ダカール]]に呼びつけようとした[[ジャミトフ・ハイマン|ジャミトフ]]への諌言で、後のSRWにおける三輪と比べると数少ないまともな意見。ここに並べられた数々の台詞の中で、これだけは「名台詞」と言ってもいいだろう。
;「だまされるな!!あいつらは反逆者だ!」<br />「ジャミトフ閣下が、そのような事をされるはずがない!!すべてやつらのでっち上げだ!ロンド=ベルこそ異星人と手を組んでおるのだ!!」<br />「異星人と密通しておる男や、異星人のスパイがうようよいるロンド=ベルなど、たたきつぶしてしまえ!!」
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:しかしこの主張は通らず、結局は上官であるジャミトフの命に従うべきと主張し、ロンド・ベルと敵対する事になってしまう。
:「ダカールの日」より。[[ダカール]]で[[エゥーゴ]]が[[ティターンズ]]を糾弾する演説を行ったところ、[[ティターンズ]]の援軍として現れ[[ロンド・ベル]]に戦いを挑んでくる。「異星人と密通しておる男」=[[竜崎一矢|一矢]]、「異星人のスパイ」=[[ダバ・マイロード|ダバ]]や[[ガウ・ハ・レッシィ|レッシィ]]を指しているのであろうが、三輪の視野の狭さを如実に感じさせる台詞である。
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;「だまされるな!! あいつらは反逆者だ!」<br />「ジャミトフ閣下が、そのような事をされるはずがない!!すべてやつらのでっち上げだ! ロンド=ベルこそ異星人と手を組んでおるのだ!!」<br />「異星人と密通しておる男や、異星人のスパイがうようよいるロンド=ベルなど、たたきつぶしてしまえ!!」
;「バ…バカなっ!この私が…正義が敗れるとは…バカなァァァッ!」
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:「ダカールの日」より。ダカールで[[エゥーゴ]]が[[ティターンズ]]を糾弾する演説を行ったところ、ティターンズの援軍として現れロンド・ベルに戦いを挑んでくる。「異星人と密通しておる男」=[[竜崎一矢|一矢]]、「異星人のスパイ」=[[ダバ・マイロード|ダバ]]や[[ガウ・ハ・レッシィ|レッシィ]]を指しているのであろうが、三輪の視野の狭さを如実に感じさせる台詞である。なお本作では'''ティターンズも[[ドレイク・ルフト|異世界人]]と手を組んでいる'''ため、豪快なブーメラン発言でもある。
:上記の戦闘で撃墜されると、この台詞を残して死亡する。原作で生き残ったキャラが死亡するというSRWでも珍しいケースで、以後の作品でも採用される事となる。
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:ロンド・ベルと同行していた頃の三輪は一つ上の台詞にも見られるように(原作に比べればまだ多少は)まともな軍人であったため、その変貌ぶり(というか原作回帰?)を見たプレイヤーからは「ティターンズ入りした際に洗脳でもされたのでは?」と言われることも。
:なお、同マップでは三輪の登場以前に敵を全滅させてもクリアにはならないため、三輪は嫌でも殺さなくてはならない。
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;「バ…バカなっ! この私が…正義が敗れるとは…バカなァァァッ!」
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:上記の戦闘で撃墜されると、この台詞を残して死亡する。原作で生き残ったキャラが死亡するというSRWでも珍しいケースで、以後の作品でも採用されることとなる。
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:なお、同マップでは三輪の登場以前に敵を全滅させてもクリアにはならないため、三輪は嫌でも殺さなくてはならない。また彼が死んだことに対し、ロンド・ベルもティターンズも誰一人触れようとしない。
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;「わはははは、見たか! 正義は必ず勝つのだ! わーっはっはっはっ!」
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:同上。三輪登場後に議事堂に敵が侵入して、[[敗北条件]]を満たしてしまいゲームオーバーになった際の台詞。心底嬉しそうである。とはいえ彼の乗るダブデは[[移動力]]が低く、議事堂に侵入するには5ターンもかかるため、あえて狙わないと見ることのできない台詞である。
  
=== [[αシリーズ]] ===
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===[[αシリーズ]]===
==== 第2次α ====
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====第2次α====
 
;「黙れ!大の虫を生かすためには小の虫を殺すことも必要なのだ!」
 
;「黙れ!大の虫を生かすためには小の虫を殺すことも必要なのだ!」
:[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]編第5話「我が手に太陽の輝きを(前編)」より。火山活動により街にマグマが迫っているにも関わらず、救援に向かわず極東支部の防衛を優先させた時の台詞。勝利のためには平然と一般人の命を軽視する三輪の非道な性格を象徴している。
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:[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]編第5話「我が手に太陽の輝きを(前編)」より。火山活動により街にマグマが迫っているにも関わらず、救援に向かわず極東支部の防衛を優先させた時の台詞。勝利のためなら平然と一般人を見捨てる三輪の非道な性格を象徴している。
;「大文字博士、君は地球人かね!?」<br />「地球人か? それとも宇宙人かと聞いておるのだよ!」<br />「いいかね、博士。地球人類の基盤は地球にあるのだよ。スペースノイドなど、それに寄生するダニのようなものだ」<br />「当然だ。コロニーは破壊されれば作り直すことが可能だが…地球はそういうわけにはいかんのだ! それに、これまで宇宙人共は地球の恩恵にすがって生きてきたのだ。この有事に連中を構っている余裕はないわ!」
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;「大文字博士、君は地球人かね!?」<br />「地球人か?それとも宇宙人かと聞いておるのだよ!」<br />「いいかね、博士。地球人類の基盤は地球にあるのだよ。スペースノイドなど、それに寄生するダニのようなものだ」<br />「当然だ。コロニーは破壊されれば作り直すことが可能だが…地球はそういうわけにはいかんのだ!それに、これまで宇宙人共は地球の恩恵にすがって生きてきたのだ。この有事に連中を構っている余裕はないわ!」
:[[アラド・バランガ|アラド]]編第15話「リバイバル」シナリオエンドデモより。地球外に住む人間を見捨てる事を前提とした活動方針に苦言を呈した大文字博士とシナプスに対する反論。
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:[[アラド・バランガ|アラド]]編第15話「リバイバル」シナリオエンドデモより。地球外に住む人間を切り捨てることを前提とした活動方針に苦言を呈した大文字博士とシナプスに対する反論。「ティターンズの再編をしかねない男」と評されるのも頷ける過激ぶりと言える。ティターンズ再編は没データに『[[ガンダム・センチネル]]』が存在することを考えると同作の参戦が叶えばニューディサイズとして結実していたのかもしれない。スペースノイドを『宇宙人』と呼ぶのも同作の影響が見て取れる。
:そばで聞いていた[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]や[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]は自分達を含むスペースノイド侮蔑発言に当然絶句しており、[[αナンバーズ]]から「ティターンズの再編をしかねない男」と評されるのも頷ける言動と言える。
 
 
;「フン…これだから、民間人は話にならん。戦場で兵士が死ぬのは日常茶飯事なのだぞ」
 
;「フン…これだから、民間人は話にならん。戦場で兵士が死ぬのは日常茶飯事なのだぞ」
:第24話「帝王ゴール決死の猛反撃」or「恐竜帝国の逆襲-後編-」より。[[巴武蔵|武蔵]]の戦死の際、彼に哀悼の意を示さず、戦力の補強の事を述べてしまい、[[αナンバーズ]]に激怒される。めったに味方の死ぬ事のない(死ぬ描写のない)[[αナンバーズ]]と、何度も部隊の壊滅などに立ち会ってきた三輪の感覚の違いというか、間違ってはいない。だが、大切な仲間を失い悲観に暮れた状況の中において、この発言はあまりにも空気が読めてない事に変わりはなく、だからこそ[[αナンバーズ]]の逆鱗に触れたのも事実である。
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:第24話「帝王ゴール決死の猛反撃」or「恐竜帝国の逆襲-後編-」より。[[巴武蔵|武蔵]]の戦死の際、彼に哀悼の意を示さず、戦力の補強の話をしてしまい、[[αナンバーズ]]に激怒される。めったに味方が死ぬことがない(死ぬ描写のない)αナンバーズと、何度も部隊の壊滅などに立ち会ってきた三輪の感覚の違いというか、間違ってはいない。だが、大切な仲間を失い悲観に暮れた状況の中でのこの発言はあまりにも空気を読めていないことに変わりはなく、だからこそαナンバーズの逆鱗に触れたのも事実である。
 
;「フィフス・ルナ落下阻止失敗に続き、この極東支部の盾となる科学要塞研究所をあっさりと明け渡すとは…」<br />「地球圏最強の特務部隊が聞いてあきれるわ!この役立たず共めが!」
 
;「フィフス・ルナ落下阻止失敗に続き、この極東支部の盾となる科学要塞研究所をあっさりと明け渡すとは…」<br />「地球圏最強の特務部隊が聞いてあきれるわ!この役立たず共めが!」
:第42話「恐怖!日本制圧作戦!!-後編-」より。[[αナンバーズ]]の大敗に激怒して、彼らを激しく罵倒。直後に[[司馬宙|宙]]に面と向かって「能無し」呼ばわりされ、それを皮切りに次々と罵倒を返されてしまう。ただ、この時は[[夕月京四郎|京四郎]]が「今度ばかりは奴に一理ある」と三輪を庇っている。
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:第42話「恐怖!日本制圧作戦!!-後編-」より。αナンバーズの大敗に激怒して、彼らを激しく罵倒。直後に[[司馬宙|宙]]に面と向かって「能無し」呼ばわりされ、それを皮切りに次々と罵倒を返されてしまう。ただ、この時は[[夕月京四郎|京四郎]]が「今度ばかりは奴に一理ある」と三輪を庇っている。
 
;「よく言った、剣鉄也!お前こそ地球を守る真の戦士だ!」
 
;「よく言った、剣鉄也!お前こそ地球を守る真の戦士だ!」
:同上。[[弓弦之助|弓教授]]と[[早乙女博士]]が乗った[[マジンカイザー]]と[[真ゲッターロボ]]を破壊する決意を固めた鉄也に対して。上と似たような事を言っているが、この時は三輪の作中における印象と味方との最悪な関係によって雰囲気は違っており、鉄也の怒りを招く結果となってしまう。
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:同上。[[弓弦之助|弓教授]]と[[早乙女博士]]が乗った[[マジンカイザー]]と[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]を破壊する決意を固めた[[剣鉄也|鉄也]]に対して。育ての親を手にかけんとする鉄也の心情を全く慮らない態度で、ますますαナンバーズの怒りを増長させる羽目になってしまう。
  
==== 第3次α ====
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====第3次α====
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;「αナンバーズめ、また妙な連中を加えおって…!」
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:第29話「押された烙印」より。αナンバーズを逮捕する為に姿を現した三輪だったが、その際にハッターとフェイの漫才のようなやり取りを見て呆れる。
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;「貴様のその反抗的な態度には何度も手を焼かされてきたが、それも本当に今日で終わりだ!正義は我らにある!その腐った性根をワシの手で叩き直し、地球を守る戦士に矯正してくれるわ!」
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:アラスカルート第31話「青き清浄なる世界のために」より。拘束した一矢をこれまでの恨みとばかりに暴行を加える。
 
;(武器商人の青二才めが…!言わせておけば…!)
 
;(武器商人の青二才めが…!言わせておけば…!)
:第37話「果て無き旅路の始まり」より。[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に無能扱いされて。流石の三輪も内心では腹立たしく思っていた。
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:第37話「果て無き旅路の始まり」で[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]に無能扱いされた際の愚痴。さすがの三輪も内心では腹立たしく思っていた。
;(この男、一体どれほどの影響力を軍内部に持っているのだ)
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;(この男、一体どれほどの影響力を軍内部に持っているのだ…)
:上記のやり取りの直後、[[ムルタ・アズラエル]]が[[エイパー・シナプス|シナプス]]を処刑させると発言した事に驚愕する。
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:上記のやり取りの直後、アズラエルが[[エイパー・シナプス|シナプス]]を処刑させると発言したことに驚愕して。
 
;「お、おまちください!アズラエル理事!!核兵器の使用は、[[南極条約]]で固く禁じられております…!」<br />「しかし、理事…。核の使用は世論や安全評議会が…」
 
;「お、おまちください!アズラエル理事!!核兵器の使用は、[[南極条約]]で固く禁じられております…!」<br />「しかし、理事…。核の使用は世論や安全評議会が…」
:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』後半、プラントに対して核攻撃を図るアズラエルへの諌言。普段、民間人を見下しまくっている事を考えれば、世論を気にする姿もやや違和感があるが、それが原因で一度は逮捕されたのが少しは応えていたのかもしれない。また、[[異星人]]を始めとする外敵の存在を無視してまで[[コーディネイター]]との戦いを優先するアズラエルの狂気にはさすがについていけなかった模様。
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:『第3次α』後半、プラントに対して核攻撃を図るアズラエルへの諌言。普段、民間人を見下しまくっていることを考えれば、世論を気にする姿もやや違和感があるが、それが原因で一度は逮捕されたのが少しは応えていたのかもしれない。また、[[異星人]]を始めとする外敵の存在を無視してまで[[コーディネイター]]との戦いを優先するアズラエルの狂気にはさすがについていけなかった模様。とはいえ結局、次の面でコーディネイター殲滅に加担している辺り、所詮は同類か。
 
;「全軍、攻撃準備!相手は我らと同じ人類ではない…敵対する以上、バケモノと同じだ!徹底的に叩き潰してやれ!!」
 
;「全軍、攻撃準備!相手は我らと同じ人類ではない…敵対する以上、バケモノと同じだ!徹底的に叩き潰してやれ!!」
:第51話「終わらない明日へ」より。月から総司令部の直轄艦隊を率いて[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]の援軍に駆けつけ、[[コーディネイター]]の殲滅を声高に叫ぶが…。
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:第51話「終わらない明日へ」より。月から総司令部の直轄艦隊を率いてアズラエルの援軍に駆けつけ、コーディネイターの殲滅を声高に叫ぶが……。
 
;「う、うおおおっ!?うわあああああっ!!」
 
;「う、うおおおっ!?うわあああああっ!!」
:『[[αシリーズ]]』での断末魔。[[ジェネシス]]の光に焼かれ、三輪は物語の舞台から'''文字通り姿を消す'''。その呆気ない最期に、[[竜崎一矢|一矢]]も呆然とするしかなかった。
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:『[[αシリーズ]]』での断末魔。ジェネシスの光に焼かれ、三輪は物語の舞台から'''文字通り木っ端微塵となって姿を消す'''。その呆気ない最期に、一矢も呆然とするしかなかった。
  
=== 携帯機シリーズ ===
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===携帯機シリーズ===
==== A(A PORTABLE) ====
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====A(A PORTABLE)====
 
;「通信終わり!」
 
;「通信終わり!」
:『[[スーパーロボット大戦A|A]]』における三輪の口癖。自軍に対して延々とまくし立てては一方的に通信を打ち切り、ブライトたちを困らせる。
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:『A』における三輪の口癖。自軍に対して延々とまくし立てては一方的に通信を打ち切り、ブライトたちを困らせる。
 
;「有志…なるほど!すばらしい!スペースノイドなど、地に足のつかないフヌケばかりだと思っていたが、君のような男がいたとは!がんばってくれたまえ!」
 
;「有志…なるほど!すばらしい!スペースノイドなど、地に足のつかないフヌケばかりだと思っていたが、君のような男がいたとは!がんばってくれたまえ!」
:6話「去る者、追われる者」or「ロミオとジュリエット」より、[[トリントン基地]]で[[ロンド・ベル]]のメンバーと出会った際、[[ブライト・ノア|ブライト]]にまだ会っていなかった[[ドモン・カッシュ|ドモン]]の正体を聞いた際、彼に「コロニーから駆けつけてくれた有志」と聞き、大喜びして。
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:第6話「去る者、追われる者」or「ロミオとジュリエット」より、[[トリントン基地]]でロンド・ベルのメンバーと出会った際、ブライトにまだ会っていなかった[[ドモン・カッシュ|ドモン]]の正体を聞いた際、彼に「コロニーから駆けつけてくれた有志」と聞き、大喜びして。
:『A』の三輪は滅茶苦茶な行動や言動も多いが、このようにどこかコミカルな場面もある。
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:『A』の三輪は滅茶苦茶な言動も多いが、このようにどこかコミカルな場面もある。
 
;「立派だ、あれぞ男の姿だ!」
 
;「立派だ、あれぞ男の姿だ!」
:同じく6話、[[バーム星人|バーム軍]]に勇敢に立ち向かう[[竜崎一矢|一矢]]の姿に感心・感動して。前述の原作6話がモチーフと思われるが、原作と違って空気を読めていない台詞ではなくなっており、三輪の台詞の中では珍しく爽やかな熱血台詞である。
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:同じく6話、バーム軍に勇敢に立ち向かう一矢の姿に感心・感動して。前述の原作第6話がモチーフと思われるが、原作と違って空気を読めていない状況ではなくなっており、三輪の台詞の中では珍しく真っ当な熱血台詞である。
 
;「もともとは対異星人用に開発されたものだ。南極条約は地球人にのみ適用される!異星人には何発撃ち込もうと、関係ない!」
 
;「もともとは対異星人用に開発されたものだ。南極条約は地球人にのみ適用される!異星人には何発撃ち込もうと、関係ない!」
:同じく6話、[[ガンダム試作2号機]]について。[[異星人]]相手なら何をしてもいいという、彼の思想がよく表れている。実際、[[異星人]]は南極条約の存在なんぞ知らないし、南極条約自体、連邦とジオンの戦闘にしか意味を持たないものなのでこの時点では正しいといえるのだが、この後さらに、テストとして地球人が乗る[[ナデシコ]][[核ミサイル|核]]を使えと言い出すあたり、そもそも南極条約を守る気すらない模様。
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:同じく6話、[[ガンダム試作2号機]]について。三輪の言う通り、南極条約は連邦とジオンの戦闘にしか意味を持たないものなのでこの時点では正しいのだが、この後テストとして地球人が乗る[[ナデシコ]][[核ミサイル|核]]を使えと言い出すあたり、そもそも南極条約を守るつもりがあるのかどうかすら疑問に思えてくる。
;「貴様ら、いったい何をしておる! [[マスドライバー]]の直撃により、カリフォルニア基地とベルファスト基地が壊滅的な被害を受けたのだぞ!」<br />「いいか、もはや一刻の猶予もない。ロンド・ベルは直ちにマスドライバーの破壊に向かえ! ついでにギガノス帝国も滅ぼしてしまえ! 通信終わり!」
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;「正義に目覚めて!? 本当かね、ブライト艦長」<br />「おお、そうか、それは頼もしい。期待しているぞ! わしは別にやることがあるのでキリマンジャロまで一緒にはいられん。あとは任せたぞ」
:23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」エンドデモより。二箇所の重要拠点がギガノスのマスドライバーの直撃によって壊滅したことを受け、ブライトに向けて檄を飛ばす。…ついでで滅ぼされるギガノスにとってはたまったものではないだろう。
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:第7話「熱砂の攻防戦」or「デザート・ストーム」より。ジオン兵である[[アイナ・サハリン]]らが自軍に合流したのを三輪に気づかれた際、主人公の機転で「人手不足故に拉致から強制労働させられていた」という話をでっち上げられ、その仕上げで共に合流していた[[カミーユ・ビダン]]の存在を使いさらに作り話を進めた際、「療養中だったが連邦の'''正義'''に目覚めた」という言葉が決定打となり途端に食いつく。
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:その後、ブライトが主人公に促され作り話に同調したことで、2行目の台詞で上機嫌のままその場を去る。ちなみに、主人公が[[アクセル・アルマー]]でも[[ラミア・ラヴレス]]でも展開に変化はない。
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;「貴様ら、いったい何をしておる![[マスドライバー]]の直撃により、カリフォルニア基地とベルファスト基地が壊滅的な被害を受けたのだぞ!」<br />「いいか、もはや一刻の猶予もない。ロンド・ベルは直ちにマスドライバーの破壊に向かえ!ついでにギガノス帝国も滅ぼしてしまえ!通信終わり!」
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:第23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」エンドデモより。二箇所の重要拠点が[[ギガノス帝国|ギガノス軍]]のマスドライバーの直撃によって壊滅したことを受け、ブライトに向けて檄を飛ばす。「ついで」で滅ぼされるギガノスにとってはたまったものではないだろう。
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:ただ、三輪の言う通りマスドライバー攻撃は地球にとって脅威でしかなく、[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]ですら通信後に「'''今回ばかりは'''大げさなものではない」と発言している。
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;「来るなら来てみろ、デビル機動要塞だろうが、マリーメイア軍だろうが返り討ちにしてくれるわ!」<br />[[ギガノス機動要塞|デビル機動要塞]]の方はどうなっている!?<br />[[マリーメイア軍]]の方はどうなっている!?
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:第25話「星灯りの小夜曲」or「スターライト・セレナーデ」エンドデモより。第26話は分岐なのだが、主人公は自爆後[[シャドウミラー]]に回収されているためどちらの分岐先にも登場しない。それ故か、部隊分けが済んだ後にジャブローに居る三輪の視点で分岐先を決める珍しい展開となる。分岐先の選択肢も三輪視点のもの。
 
;「黙れ、竜崎!なぜ奴らの肩を持つ!わしはお前がバームのスパイでないということを信用したわけではないのだからな!」<br />「それにアクセル(ラミア)もだ!これが終わったら、シャドウミラーのスパイとして処断してくれる!」
 
;「黙れ、竜崎!なぜ奴らの肩を持つ!わしはお前がバームのスパイでないということを信用したわけではないのだからな!」<br />「それにアクセル(ラミア)もだ!これが終わったら、シャドウミラーのスパイとして処断してくれる!」
:30話「父と子の絆」or「父よ、わが子よ」エンドデモより。平和解放軍の処刑を宣告した三輪に詰め寄る[[ロンド・ベル]]だったが、返ってきたのは「決定事項だ」の一言であった。[[竜崎一矢|一矢]]は「急にそんな決定が議会から降りるはずがない!」と食い下がるが、聞く耳持たんとばかりに[[竜崎一矢|一矢]]を糾弾し、[[主人公]]にまでその矛先を向ける。これに対して[[アクセル・アルマー|アクセル]]は「俺はあの組織とはもう関係ない」と返し、[[ラミア・ラヴレス|ラミア]]は「まだそんな事を言っていたとはな」と呆れ返るのだった。
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:第30話「父と子の絆」or「父よ、わが子よ」エンドデモより。平和解放軍の処刑を宣告した三輪に詰め寄るロンド・ベルだったが、返ってきたのは「決定事項だ」の一言であった。一矢は「急にそんな決定が議会から降りるはずがない!」と食い下がるが、聞く耳持たんとばかりに一矢を糾弾し、主人公にまでその矛先を向ける。これに対して[[アクセル・アルマー|アクセル]]は「俺はあの組織とはもう関係ない」と返し、[[ラミア・ラヴレス|ラミア]]は「まだそんな事を言っていたとはな」と呆れ返るのだった。
 
;「上層部の決定だ!」
 
;「上層部の決定だ!」
:同じく30話。平和解放軍のみならず、降伏した[[バーム星人]]や[[マリーメイア軍]]の関係者までも処刑しようとする三輪は、[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]の抗議もこの一言で切り捨てた。普段は独断ばかりのくせに、こういう時だけ上層部の決定を盾にしようとするところに、彼の卑劣さが現れている(実際はこの決定も独断であった)。しかし直後、デュオ達によって不正を暴かれてしまう。
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:同じく30話。平和解放軍のみならず、降伏したバーム星人や[[マリーメイア軍]]の関係者までも処刑しようとする三輪は、[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]の抗議もこの一言で切り捨てた。普段は独断ばかりのくせに、こういう時だけ上層部の決定を盾にしようとするところに、彼の卑劣さが現れている。しかも真相は三輪の独断であるため、ますます質が悪い。
 
;「う、うるさいっ!決定は決定なのだ!地球侵略を企んだ輩を信用できるか!これが一番、確実なのだ!わしが正しいッ!」<br />「黙れ!これは命令だ!わしのやることに口出しするのは許さんっ!処刑は予定通り、とりおこなうッ!わしが正義なのだ!」
 
;「う、うるさいっ!決定は決定なのだ!地球侵略を企んだ輩を信用できるか!これが一番、確実なのだ!わしが正しいッ!」<br />「黙れ!これは命令だ!わしのやることに口出しするのは許さんっ!処刑は予定通り、とりおこなうッ!わしが正義なのだ!」
:デュオ達に不正を問い質されての反論。不正を暴かれてもなお自分の正義に固執するが、直後に[[張五飛|五飛]]に「お前が'''正義'''などという言葉を口にするな…!」と言われてしまう。
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:デュオたちに不正を暴かれ、問い質されての反論。不正を暴かれてもなお自分の正義に固執するが、直後に[[張五飛|五飛]]に「お前が'''正義'''などという言葉を口にするな」と言われてしまう。
 
;「げ…げぶ…」<br />「…ご…あ…」
 
;「げ…げぶ…」<br />「…ご…あ…」
:上記のやり取りのあと、「完全にキレた」[[竜崎一矢|一矢]]に徹底的に痛めつけられて。顔面を殴られたのか、もはやまともな声すら出ない模様。
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:上記のやり取りのあと、「完全にキレた」一矢に徹底的に痛めつけられて。顔面を殴られたのか、もはやまともな声すら出ない模様。
:なお、負傷の度合いは詳しくは語られないが、[[トロワ・バートン|トロワ]]曰く「急所のみを確実に打っている」うえ、今作の[[竜崎一矢|一矢]]の一撃はコロニー格闘技の覇者である[[ドモン・カッシュ|ドモン]]をして「当たればやられる」と言わしめたほどなので、並大抵の怪我では済んでいないようだ。それでも死亡せずに済んだのは、彼の悪運の強さゆえか?SRWでは出演するたびに死亡しているため、最終的に(身体がどうあれ)生き残るのは原作通りなのだが。
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:なお、負傷の度合いは詳しくは語られないが、[[トロワ・バートン|トロワ]]曰く「急所のみを確実に打っている」うえ、今作の一矢の一撃はコロニー格闘技の覇者であるドモンをして「当たればやられる」と言わしめたほどなので、並大抵の怪我では済んでいないようだ。それでも死亡せずに済んだのは、彼の悪運の強さゆえか?SRWでは出演するたびに死亡しているため、最終的に(身体がどうあれ)生き残るのは原作通りなのだが。
:この直後にゼクスにより原作同様、逮捕状の報せが届き、三輪は『A』の物語から退場するのであった。
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:この直後に[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]により原作同様、逮捕状が届き、三輪は『A』の物語から退場するのであった。
  
=== 単独作品 ===
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===単独作品===
==== MX(MX PORTABLE) ====
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====MX(MX PORTABLE)====
 
;「利用だと?フフフ、確かにそうかも知れん…だが、ワシもまた奴らを利用しておるのだ。ここで貴様ら反逆者を始末し、その功績を以ってワシはかつての立場へ返り咲く。そして、今度こそ異星人を…!あのバーム星人共を我らの太陽系より駆逐するのだ!!」
 
;「利用だと?フフフ、確かにそうかも知れん…だが、ワシもまた奴らを利用しておるのだ。ここで貴様ら反逆者を始末し、その功績を以ってワシはかつての立場へ返り咲く。そして、今度こそ異星人を…!あのバーム星人共を我らの太陽系より駆逐するのだ!!」
:第53話(『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]]』では第54話)「魂のルフラン」 より。[[ゼーレ]]の尖兵としてまさかの登場をした三輪。[[NERV]]本部を攻撃し、[[NERV]]のメンバーに降伏勧告を突きつけた際、[[葛城ミサト|ミサト]]に「あんたは[[ゼーレ]]に利用されているだけだ」と突きつけられてこう返す。ゼーレの走狗にされているという自分の立場を自覚しながらもそれでも自身の復権と異星人の殲滅に固執する三輪を前にミサト達は激しい怒りと呆れの感情を露にし、[[碇ゲンドウ|ゲンドウ]]も「あの男と話すことなど何も無い」と三輪の繋いだ回線を切るよう命じるのであった。  
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:第53話(『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE|PORTABLE]]』では第54話)「魂のルフラン」 で、[[ゼーレ]]の尖兵としてまさかの登場をした三輪。[[NERV]]本部を攻撃し、NERVのメンバーに降伏勧告を突きつけた際、[[葛城ミサト|ミサト]]に「あんたはゼーレに利用されているだけだ」と突きつけられてこう返す。ゼーレの走狗にされているという自分の立場を自覚しながら、それでも自身の復権と異星人の殲滅に固執する三輪を前にミサトたちは激しい怒りと呆れの感情を露にし、[[碇ゲンドウ|ゲンドウ]]も「あの男と話すことなど何も無い」と三輪の繋いだ回線を切るよう命じるのであった。
 
;「殺せ!破壊しろ!!」<br />「悪魔共を抹殺しろ!皆殺しにするのだ!!」<br />「わはははは!殺せ!殺せ!!殺せぇっ!!!」
 
;「殺せ!破壊しろ!!」<br />「悪魔共を抹殺しろ!皆殺しにするのだ!!」<br />「わはははは!殺せ!殺せ!!殺せぇっ!!!」
:[[NERV]]本部を攻撃し、動けない[[EVA弐号機]]に容赦ない攻撃を浴びせながら。ノリノリで大暴れするが…。
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:NERV本部を攻撃し、動けない[[EVA弐号機]]にノリノリで容赦ない攻撃を浴びせる。
 
;「そうだ!反逆者どもを許すわけにはいかんのだ!」<br />「当然だ!サードインパクトで世界を滅ぼそうとする貴様らを放置しておけるものか!」<br />「竜崎一矢…!ワシは貴様から受けた仕打ちを忘れておらんぞ…!そこにいる反逆者もろとも、このギルガザムネで…ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」
 
;「そうだ!反逆者どもを許すわけにはいかんのだ!」<br />「当然だ!サードインパクトで世界を滅ぼそうとする貴様らを放置しておけるものか!」<br />「竜崎一矢…!ワシは貴様から受けた仕打ちを忘れておらんぞ…!そこにいる反逆者もろとも、このギルガザムネで…ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」
:第54話(『PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。[[塞臥]][[雷のオムザック]]と共に[[ギルガザムネ]]で現れて。今まさに[[第2使徒リリス|リリス]]と二体の[[真聖ラーゼフォン]]という三柱の神々が降臨し、世界が[[人類補完計画|多元世界補完計画]]によって終局に向かおうとしている最中、あまりにも唐突かつ場違いな彼の登場。ギャグみたいな展開である。
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:第54話(『PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より、[[塞臥]]の操る[[雷のオムザック]]と共に[[ギルガザムネ]]で現れて。
:ちなみに「ワシ自ら」と言ってはいるが、実際に[[ギルガザムネ]]を操縦するのは同乗している[[ギガノス兵]]で、撃墜すると彼は三輪より先に戦死してしまう。
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:今まさに[[第2使徒リリス|リリス]][[真聖ラーゼフォン]]・[[真聖ベルゼフォン]]という三柱の神々が降臨し、世界が[[人類補完計画|多元世界補完計画]]によって終局に向かおうとしている最中、あまりにも唐突かつ場違いな彼の登場。ギャグみたいな展開である。
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:ちなみに「ワシ自ら」と言ってはいるが、実際にギルガザムネを操縦するのは同乗している[[ギガノス兵]]で、撃墜すると彼は三輪より先に戦死してしまう。
 
;「ええい、黙れ!貴様らのような連中がいるからこそ、地球は数々の脅威にさらされるのだ!何よりもこの状況がそれを証明しておるではないか!!」<br />「無論だ!ここで貴様らを倒し、今度こそ地球圏に巣食う異星人共を皆殺しにしてくれる!!」<br />「貴様ら全てがワシの敵だ!地球人類の敵なのだ!!」
 
;「ええい、黙れ!貴様らのような連中がいるからこそ、地球は数々の脅威にさらされるのだ!何よりもこの状況がそれを証明しておるではないか!!」<br />「無論だ!ここで貴様らを倒し、今度こそ地球圏に巣食う異星人共を皆殺しにしてくれる!!」<br />「貴様ら全てがワシの敵だ!地球人類の敵なのだ!!」
:上記の台詞の後の台詞。世界が終局に向かおうとしている状況の中、この期に及んで私怨剥き出し、かつ相変わらずの異星人殲滅に拘るという空気読めなさすぎな台詞で、まさに三輪防人の面目躍如である。
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:上記の台詞の後の台詞。世界が終局に向かおうとしている状況の中、この期に及んで私怨剥き出し、かついつも通りの空気読めなさすぎな異星人蔑視ぶりで、まさに三輪防人の面目躍如である。これには甲児も怒りを露にし、そして心のどこかで地球を守る信念があると信じていた一矢も三輪という男に完全に失望してしまった。
:もっとも、この時点での残りの名有りの敵は[[如月久遠|久遠]]を除けば、ゼオライマーを倒して自分が冥王になるなどとのたまう[[塞臥]]と私怨(それも'''逆恨み''')で綾人を討とうとする[[鳥飼守|鳥飼]]、無茶苦茶な理由([[ルー・ルカ|ルー]]曰く、『ワガママ』)で世界を滅ぼそうとする[[エルデ・ミッテ|エルデ]]と私怨や私情にまみれたキャラばかりなのだが。
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:もっとも、この時点での残りの名有りの敵は[[如月久遠|久遠]]を除けば、[[天のゼオライマー|ゼオライマー]]を倒して自分が冥王になるなどとのたまう塞臥と私怨(それも'''逆恨み''')で[[神名綾人|綾人]]を討とうとする[[鳥飼守|鳥飼]]、無茶苦茶な理由([[ルー・ルカ|ルー]]曰く「ワガママ」)で世界を滅ぼそうとする[[エルデ・ミッテ|エルデ]]と、全員私怨や私情にまみれた連中ばかりなのだが。
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;「もはや問答無用!パイロットよ、攻撃を開始しろ!奴らを倒せば、お前を自由の身にしてやる!」
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:上記の台詞のさらに後の台詞。前述のように、「ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」と言っておきながら、解放をエサに捕虜としたギガノス兵にギルガザムネの操縦を押し付けているのが何とも情けない<ref>まだ自らギルガザムネを操縦していた[[ドルチェノフ]]の方が立派だと言える。</ref>。もっともギルガザムネは思考コントロールシステムに欠陥があり、三輪が自ら操縦したところで自滅するのがオチだろう。
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;「ええい、何をしておる!!脱出を!脱出装置を作動させい!!」
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;「どうした、パイロット!?何故、返事をしない!?」
 
;「ば、馬鹿な…!ワシが死ぬというのか!?司令であるこのワシが!?ワシがいなければ、地球は異星人共の手に渡ってしまうのだぞ!!そうだ!ワ、ワシが死ねば、この地球は…この地球はァァァァッ!!」
 
;「ば、馬鹿な…!ワシが死ぬというのか!?司令であるこのワシが!?ワシがいなければ、地球は異星人共の手に渡ってしまうのだぞ!!そうだ!ワ、ワシが死ねば、この地球は…この地球はァァァァッ!!」
:[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』での断末魔。最後の最後まで自分こそが地球を救う救世主だと妄信していたが、むしろ三輪がいない方が、[[バーム星人]]を初めとする[[異星人]]との友好が円滑になる事は間違いないだろう。
+
:『MX』(『PORTABLE』)での断末魔。パイロットのギガノス兵がギルガザムネの思考コントロールシステムの負荷に耐え切れなかったのか先に死亡してしまい、脱出できずにそのまま機体と運命を共にすることとなった。
 +
:最後の最後まで自分こそが地球を救う救世主だと妄信していたが、むしろ三輪がいない方が、バーム星人を初めとする異星人との友好が円滑になることは間違いないだろう。[[夕月京四郎|京四郎]]には「奴は'''ああなって当然'''の男だ」と吐き捨てられた(なお、三輪の最期に複雑な反応をしていた一矢に言い聞かせていた)。
  
== スパロボでの搭乗機体 ==
+
==SRWでの搭乗機体==
 
;[[ダブデ]]
 
;[[ダブデ]]
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]
+
:『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』で搭乗。現在唯一の「パイロットとしての三輪長官」が乗り込んだユニット。
;[[ギルガザムネ]]
+
:恐らく原作で[[核ミサイル|水爆]]を[[マ・クベ|使おうとした]]繋がりからの採用だろう。
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]
+
;[[ギルガザムネ]]([[ドルチェノフ]]機)
 +
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』で搭乗。というか正確には'''同乗'''。
 +
:操縦しているのは名もなき[[ギガノス兵]]で、三輪はただ乗ってるだけ。撃墜すると脱出できずにそのまま死亡するという、本来の搭乗者のドルチェノフと同じ末路を辿ることに。
 
;[[クラップ級]]
 
;[[クラップ級]]
:『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』で搭乗。
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:何気に初めて「原作で味方側だったユニット」に乗っている。
  
== 余談 ==
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==余談==
*聖悠紀氏によるラフスケッチでは迷彩服を纏っており、決定稿以上にアグレッシブな印象を与える反面、顔つきは幾分柔和に描かれている。
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*聖悠紀氏によるラフスケッチでは迷彩服を纏っており、決定稿以上にアグレッシブな印象を与える反面、顔つきは幾分柔和に描かれている。実は初期設定だと劇中のような過激派ではなく、一矢の父である竜崎博士と仲良く肩を組んでいる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合でこのような立ち位置になったらしい。
 +
*『ダイモス』『[[超電磁ロボ コン・バトラーV|コン・バトラーV]]』『[[超電磁マシーン ボルテスV|ボルテスV]]』『[[勇者ライディーン|ライディーン]]』それぞれの後日譚にあたる漫画作品『超電磁大戦ビクトリーファイブ』の時代では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、社会的に抹殺されたので登場することはなかった……にもかかわらず、一矢たちにいろいろとちょっかいをかけてきたらしく<ref>『ゴッドバード』第19話で小介が「(『ビクトリーファイブ』の時代には)テレビアニメに換算すると3年分くらいのエピソードがあった」と語る場面で、その「サブタイトル一覧」の中に「エリカが三輪にまた殺される!」という文言がある(単行本4巻20ページ)。</ref>、さらなる続編『ゴッドバード』で自身を信奉する軍人のカーク・スクエアや[[バラオ]]の上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。'''最強(狂、凶)・最大・最悪の敵'''として一矢らの前に再び現れる。そして最終的には、人間であることを捨て、ワーバラオの一部になり果ててしまった。
 +
*上記の通りあまりにも強烈すぎるキャラクターから、歴代スパロボでも特に印象の残るキャラとしてプレイヤー間でも評判となっており、'''そのせいか参戦するしないに関わらずユーザー間で彼の存在が比較材料になり、時には風評被害を与えることが作品内外で起こっている。'''『第3次α』で共演した[[ナタル・バジルール]]との比較である意味公式になってしまった感はある。
 +
**『ダイモス』の参戦していない作品で例を挙げるならば、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』における[[ハザード・パシャ]]が「'''むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル'''」と形容されていたり、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』初報時に原作では一線を超えることはなかった[[フリット・アスノ]]が(実際は杞憂だったものの)三輪と同類扱いをされないか心配されていたりする。
 +
**その過激思想をスパロボ内の様々な参戦作品のキャラクターや組織に向けるため、一種のクロスオーバーの接着剤としても機能しているキャラクターともいえ、「三輪長官ってどの作品のキャラだっけ?」という質問に「[[獣戦機隊]]と仲が悪いから『[[超獣機神ダンクーガ|ダンクーガ]]』のキャラだろ」「[[アースノイド]]至上主義者だから『[[機動戦士Ζガンダム|Ζガンダム]]』の[[ティターンズ]]の一員」等、『ダイモス』以外の作品のキャラと答えるジョークもネット上で定着している。中でも「ダンクーガのキャラ」というジョークは'''Google検索で「三輪長官」と入力すると「三輪長官 ダンクーガ」とサジェスト表示される'''ほどに浸透している。
  
== 脚注 ==
+
==脚注==
 
<references />
 
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2024年3月10日 (日) 19:09時点における最新版

三輪防人
読み みわ さきもり
登場作品 闘将ダイモス
声優 大木民夫
デザイン 聖悠紀(原案)
金山明博(アニメ版)
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(日本人)
性別
年齢 45歳
所属 国連地球防衛軍太平洋本部
役職 司令長官
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三輪防人は『闘将ダイモス』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

国連地球防衛軍の長官で、太平洋本部司令。

極端なまでに先鋭的な軍人至上主義を掲げた危険思想の持ち主で、地球に侵略を仕掛けてきたバーム星人に対しても極端な敵意と偏見をむき出しにして、数々の混乱や軋轢を巻き起こしていくことになる。

『ダイモス』の物語は発端こそオルバン大元帥らの謀略にあったが、戦いが長引いてしまったのは彼の数々の所業のせいと言っても過言ではなく[1]、バーム星の悪がオルバン大元帥であるならば、三輪は地球内部の悪に相当する人物と言える。

そのため、現在でも、SF・ロボットもの以外も含めた国内アニメ作品全体における「敵よりも邪魔な味方」の代表キャラという評価が根付いている。

性格 [編集 | ソースを編集]

一言で言うなら、非情かつ傲慢で独善的なエゴイスト。自分の意にそぐわない者に対しては、軍人・民間人問わず二言目には「非国民」と罵り喚き散らすヒステリックぶりを見せ、時には敵の罠を利用してでも蹴落とそうと画策する卑劣な品性を持っている。

本来なら民間人を守るために行動しなければならない軍人という立場でありながら、戦いの役に立たないという理由で民間人を「ベッドを塞ぐことしかできない無駄飯食らい」「犬以下の存在」「何千何万くたばろうと構わない」と言い切り、敵の排除を大義名分にする形で味方や民間人を巻き込む作戦の指揮を平然と行うことも多かった。

一方、バーム軍の侵攻で多大な被害が出たことに伴う地球側の反バーム感情もあってか軍人としては評価されているらしく、「国連エール勲章」なるものを授与されている。その行動理念は地球をバーム星人の手から守ろうとするが故と言えなくもなく、彼の主張にも頷ける部分が多少は存在するが、用兵時は常に自分の保身を優先させている点からも、結局は自分だけが地球を救う英雄になろうとする野心で動いている感が強い。また、作中ではバーム星人の攻撃よりも三輪の勝手な行動のせいで地球側が窮地に陥ったケースが少なくなく、そのバーム側にすら「無能」呼ばわりされるなど、決して指揮官として優れた適性を持つわけではない。その無能ぶりの極致と言える暴挙の数々は、リヒテルを始めとするバーム星人に地球人への強い不信感を抱かせる大きな原因となり、また地球側にも数多くの犠牲者を出す要因となった。

かたくなに敵の殲滅にこだわり、一矢たちのように戦い以外での解決手段を見つけられないその姿勢を逆に哀れまれることもある。実際、『ダイモス』のロマンアルバムでは「戦うことしかできなかったあわれな人だった。」と解説された[2]

劇中の様相 [編集 | ソースを編集]

第1話より登場。地球への侵略を開始したバーム軍によって防衛軍が壊滅的被害を受けたことで、火星から地球に向けて帰還する途中であったガードダイモビックに救援を要請し、この頃は軍人としてまともな面を見せていた。しかし、第3話頃から徐々に過激な言動を見せるようになり[3]、ガードダイモビックが保護した少女・エリカの正体がバーム星人である事実が判明したのを機に対立の兆しが悪化。特にダイモスのメインパイロットを務める竜崎一矢とは完全に相容れない関係となっていく。これについては一矢がエリカに夢中で問題行動もあったというのも一因であり三輪ばかりが悪いとは言えないが。

以降は自らの使命感……というよりは野心に従う形で、冷酷な殲滅主義に基づいた対バーム作戦を展開していくことになるが、常に自らの手柄と自己保身を最優先とし、時には自らが手柄を得るための機会を増やそうとして戦いを意図的に長引かせるよう仕向けることもあったため、一矢だけでなく和泉振一郎夕月京四郎からも反感を抱かれ、特に京四郎からは殴られたことさえもあった。そして、地球との和平を望んでいた平和勢力の中心人物だったバランドークを「バーム星人であるから」というだけで射殺する非道[4]を働いたことで、ガードダイモビックの面々と決定的な敵対関係となる。

第38話で、一矢をパイロットから更迭しダイモスを接収するべく、自分の息のかかった五大国の国連代表と結託。一矢を強引に自身の管轄下にある基地へと連行し、拷問を加えるなど徹底的に追い詰めていく。

第39話での一矢を対象とした査問では、その情報を聞きつけたゲロイヤーが送りつけた一矢がバーム星人と内通していることを暗示した密書の内容を鵜呑みにする形で一矢を反逆者と指弾、ダイモスのパイロット解任へと追い込む[5]。しかしニュージャーランドのバンクスを始めとする多くの小国の代表たちが再査問を要求するために駆け付け、さらにはこれまでの自身の言動や小国の意見を蔑ろにしてきた五大国の専横ぶりを指摘され、和平を求めるバーム星人の存在も明確になった結果、逆に自身の司令官の座を剥奪されてしまうことになった。

しかし、続く第40話では、すでに司令官の地位を解かれていながら、勝手に軍を動かす形で浮上した海底城に対し総攻撃を仕掛ける。ダイモス無しで敵拠点の攻略が成功するはずもなく、部下の生命を軽視した命令や状況を理解しない無謀な攻撃を続けた結果、部下の信望を完全に失った上に敗戦。その後も戦える状態ではなくなった無抵抗のバーム兵を無差別に機銃で銃撃したことで、とうとう一矢の怒りを爆発させてしまい、自らの銃撃にも怯まない彼に意識を失うまで殴られる羽目になる。京四郎が止めに入ってくれたおかげで一命はとりとめたが[6]、そのまま「これまでの行動の是非」を問われ、国連から逮捕状が出て完全に失脚。物語から姿を消した。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

登場すれば毎回毎回色々な意味で大活躍(?)する。『ダイモス』参戦の度に、彼の言動や行動に期待するプレイヤーは決して少なくない。

基本的には連邦軍などの軍幹部として登場するが、軍規に厳しく融通が利かず、そのくせ立場を盾にした言動や命令の朝令暮改を繰り返すなど自分に甘い人間として、民間協力者が多いプレイヤー部隊の人間と規律や言動を巡りしばしば衝突し、忌み嫌われる。また、バーム星人を始めとした異星人のみならず、原作には登場しないスペースノイドコーディネイターなどの「地球外に居住する人間勢力」にも敵意を持っており、彼らの殺害や拷問には躊躇がない。

ゲームでは「権力を笠に着た無能」あるいは「敵よりも邪魔な味方」と、軍事面でも無能というイメージが強く、SRWシリーズにおいても数多く登場する「独善的で過激な思想を持った地球側の軍・政府の幹部格」「他者とわかり合う気のない殲滅主義者」の代名詞的存在。自軍の大半のキャラクターからは、同じ軍人からですら終始大いに嫌われるのがお約束となっている。そして最終的にはプレイヤー部隊と本格的に敵対した末に原作通りの哀れかつ自業自得な末路を迎える、というより死亡するまでに至るという原作以上の展開になることが多い。

通常、SRWでは原作で死亡した者には何らかの救済措置がなされることが多いのだが、三輪は逆に原作で死亡していないにも関わらず死亡するというタイプの人物である。このような扱いを受けるキャラクターは主に主人公の敵となったパイロットだが、NPC(『第4次』以外)として登場するキャラクターで死亡するパターンは稀。

また、その過激な思想と独善的な性格から他版権作品ではあるが、ティターンズブルーコスモスゼーレといった「目的のためには手段を択ばず敵の殲滅に拘る」組織では殲滅戦のスペシャリストとして重宝され、幹部として違和感なく収まっている感がある。

その強烈かつ無茶苦茶なキャラクターはもはやネタキャラの域に達しており、一部スパロボ攻略本では「名物ならぬ迷物キャラ」とコメントされた。

媒体の違いもあってか、原作で見せたコミカルなシーンは出演作品の大半であまり描写されず、結果的により悪役としての描写が強まっていると言える。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦
初登場作品。地球連邦軍環太平洋第2師団長官という役職であり、階級は准将。獣戦機隊を自身の下に置いていたのか、既知の間柄である藤原忍に鉄拳制裁を行っていたらしい。
最初は味方NPC(非戦闘員)として強引にロンド・ベルに同行するが、エリカのみならずダバポセイダル軍からの投降者であるレッシィをもスパイ扱いし、捕虜のサラを勝手に逃がしたカツは軍規に従い銃殺刑にするべきだと主張するなど、過激な言動をたびたび行い、その度に指揮権のあるブライトから咎められる。
一方で、ジャミトフからの(私兵ティターンズのための)機動兵器接収の命に対しては、上官であるはずのジャミトフに抵抗してロンド・ベルを必死に擁護する場面もあり、原作や他のSRWシリーズと比較しても功名心や私欲で動く描写はほとんどない。良くも悪くも頑迷ではあるが地球圏を守ろうとする意思を持ち合わせた軍人としての面が強く強調されており、少なくとも原作に比べれば遥かにまともな人間として描かれている
また「軍規に厳しく頑固」という面にも一応筋が通っており、ブライトが連邦の指揮を離れ独自に行動すると決定した際にはそれを咎める発言をしながらも、ブライトの「ロンド・ベル隊の指揮官は自分であり、艦に搭乗している限りは自分の指示に従ってもらう」という理屈を飲み、その場では何もせずに艦を降りることを選んでいる。
その後、ダカールにてダブデに乗り、ティターンズの部隊を率いてロンド・ベルに挑むも撃墜されそのまま死亡した。
経験値は名有りパイロットとしては最低で、能力値も低い。精神コマンドは根性ド根性威圧激怒自爆といかにも三輪らしいが、性格は弱気。なおパイロットとしての名前は「三輪」ではなく「三輪長官」となっている。前述のとおりダブデに乗って出てくるためパイロットとしては乗換系統がMS系に設定されている。
第4次スーパーロボット大戦S
「ダカールの日」で一矢・京四郎ナナと戦闘させると、それぞれ戦闘前会話が表示されるようになった。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦α
行方不明の岡長官の後任として極東支部長官に就任。他の作品同様、スペースノイドを侮蔑するティターンズのような人物として描写され、人質が囚われているマシーンランドに毒ガス攻撃を仕掛けようとしたり、そのやり方で当然αナンバーズの面々の反感を買う。
一方で、主人公によっては序盤、アデナウアーに「ジムの部隊を回すから大空魔竜を宇宙に回せ」と命令される場面がある。この瞬間、誰もが「ジム部隊は壊滅する」と予想したであろうが、意外にもしっかり耐えてみせた。
ミケーネ帝国またはゾンダーとの最終決戦でエリカリリーナを殺そうとするが、ヒイロ一矢が駆けつけてきてまたしてもボコボコにされる。最後は結局逮捕される(逮捕状を持ってきたのは岡長官)という、原作同様の自業自得の結末を迎えるが……。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
『第2次α』で失脚していたところをアズラエルに拾われて復権し、ブルーコスモスの一員としてαナンバーズの前に立ちはだかる。『SEED』原作におけるウィリアム・サザーランドの立ち位置も一部担う形となっている。前作の恨みでアラスカ基地にて一矢を一方的に殴打するなど、今回も相変わらず自軍メンバーの怒りを買う言動を繰り返すが、一方でアズラエルの暴挙の数々にドン引きするなど、常識的な一面も垣間見られた。
最期はヤキン・ドゥーエ攻防戦にて多数のクラップ級を引き連れアズラエルの救援に参上するも、ザフトによるジェネシスの第1射を受け艦ごと消滅した。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦AA PORTABLE
ロンド・ベルに指令を与える人物としてゲーム序盤から登場する。似たような危険人物としてバスク・オムが引き合いに出されるほどだが、戦時下ではそれが頼りになるらしく連邦軍内部には彼のシンパが結構な数いるらしい。
ナデシコザンボット3を強引に接収させようとしたり、異星人には南極条約など関係ないとしてロンド・ベルに装備のガンダム試作2号機を配備したり[7]、独自に行動するナデシコの撃沈を主張したり[8]一矢シローをスパイ扱いし、2人の仲間から反論されると「教育がなっとらん」と上司のブライトを殴打するなどの暴挙でロンド・ベルの面々から反発される。
その反面、ブライトや主人公に言いくるめられ気を良くするなど、参戦作では珍しくコミカルに描かれる場面もちらほら。また、一矢の果敢に立ち上がる姿に感動したり、ギガノス帝国マスドライバー攻撃を危険視して檄を飛ばすなど、若干だが真っ当な面も見受けられる。
後半、平和開放軍のメンバーを処刑しようとし、理由を「軍上層部の決定」と偽った挙句、それが独断であったことが判明した途端に開き直るという小物ぶりを発揮したがため、激怒した一矢にボコボコにされ、その後逮捕されるという原作に近い末路を迎える。そのためか唯一、三輪が死亡しない作品。
没シナリオではコロニーレーザーを使ってネオ・ジオンを攻撃するという役割が与えられていた。
また『PORTABLE』では何故かグラフィックが新規に描き下ろされている。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
『ダイモス』が原作終了後の設定のため、当初は原作同様に失脚しており、一色真の横暴な態度を京四郎がかつての三輪になぞらえてみたりと「過去の存在」として会話に出てくるだけであったが、ストーリー終盤にゼーレの子飼いとなってNERV攻撃の指揮を執るというまさかの登場を果たし、次のシナリオでギルガザムネに乗ってくる(操縦するのは捕虜となったギガノス兵)。
オルバンと同様にバーム戦争長期化の元凶として扱われており、彼を知る一矢たちは、世界の終末が近づく中、状況を考えずに自分の復権と怨恨を理由に襲ってくる、以前にも増して悪化した彼の身勝手さに怒りと失望を深めた。
最期は脱出を試みるもギガノス兵が先に死亡してしまい、脱出装置が作動せず、そのまま死亡する。三輪本人はともかく、巻き添えになったギガノス兵は気の毒である。
ユーザーからはインパクト全開の展開だったのだが、2020年12月4日の生スパロボチャンネルではシナリオを書いた寺田プロデューサーからは「MXに三輪長官出てたっけ?」と存在を完全に忘れられていた
なお、本作においては愛称が「三輪防人」とフルネーム表記になっている。恐らく名字が同じ三輪忍がいるための措置であろう。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

第4次S
根性ド根性威圧激怒自爆
いかにも三輪長官らしいラインナップ。戦闘用のコマンドが一切ないあたりも、前線に出ず後方から指揮(という名の無茶振り)に徹していた彼らしいと言える。

人間関係[編集 | ソースを編集]

地球[編集 | ソースを編集]

竜崎一矢
旧知の間柄である竜崎勇博士の息子だが、三輪は一矢をバーム星人打倒のための道具としか考えていない。数々の暴挙を否定されたため完全に対立し、ダイモスのパイロットから降ろすべく国連の決議にかけるが失敗。最終的には負傷して無抵抗であったバーム星人を射殺したことが一矢の逆鱗に触れ、激しく殴打される。最後まで分かりあうことは出来なかったものの、『MX』では「地球を守る」という信念においてのみ一定の理解を示され、戦死後も哀しげな表情を浮かべていた。
夕月京四郎
一矢と同様に対立し、彼からも何度か殴打されている。
和泉振一郎
旧知の間柄であるが、常に一矢を擁護しまた三輪の方針を批判したために対立した。
和泉ナナ
彼女からも嫌われている。三輪自身もナナを子供と切り捨てていた。
竜崎勇
第1話では司令室に彼の写真が飾られており、台詞からも旧知の間柄であることがわかる。ただし、あくまでもバームとの友好を目指した竜崎博士とは考え方に大きな隔たりがあった。
五大国代表
SRWには未登場で、国連の主導権を握る大国の代表達。反バームの方針が一致しており、三輪は彼らと結託して軍の立場を強めた。
鬼頭
後輩であるダイモビック防衛隊の隊長。妻子をバーム星人との戦いで失ったため三輪に協力的な一面を見せるが、ダイモビックへの攻撃も厭わない三輪の過激なやり方には懐疑的であり次第にバーム星人との共存も考えるようになるなど、三輪と異なり最後の一線は超えなかったと言える。SRW未登場。

バーム星[編集 | ソースを編集]

エリカ
作中ではスパイとして拷問し、その後も憎むべきバーム星人の一人として殺そうと謀った。
バルバス
35話で彼を殺そうとするが一矢に阻止される。
リヒテル
三輪にとっては憎むべき敵将であり、36話では彼を殺そうとした。『ゴッドバード』でも直接対峙する。
ライザ
リヒテル同様に殺そうとした。
ゲロイヤー
一矢をダイモスのパイロットから降ろそうと企む三輪を利用して一矢のスパイ疑惑を深める策略を行い、一時的に更迭させることに成功させてしまう。また、三輪を「無能」と評した。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

SRWシリーズにおいても最終的に敵対するため、他作品のキャラ(主に地球側の政府関係者や軍の敵側キャラ)との絡みも割と多い。

敵対組織からの投降者はもちろん地球人ではないパイロット達にも躊躇なく差別意識を向けるため、主人公格を始めとした味方サイドに骨の髄まで嫌われている。

長浜作品系[編集 | ソースを編集]

葵豹馬
第2次α』ではたびたび喧嘩していたらしく、そのために一時的に極東支部から追い出している。
四ッ谷博士
『第2次α』では勝利に固執して市民の避難誘導を行わない三輪の行動を非難。岡長官よりも付き合いが短いとはいえ「あんた」呼ばわりするなど、三輪に対する不信感を強く露わにしていた。
剛健太郎
何度か三輪に対して諫言しているが、ボアザン星人である彼を全く信頼せず、諫言もことごとく無視している。
剛健一剛日吉
異星人とのハーフというだけで「貴様ら親子は敵対分子」と三輪から暴言を吐かれ、悲しみと憤りを抑えきれなかった。実際、健一は三輪に不快感を露わにし、『第2次α』で一矢が三輪を殴打してそれを制止した際には「こんな男、殴る価値もない」とまで吐き捨てている。
岡防衛長官
『第2次α』『第3次α』で競演。共に長浜作品の長官ポジションであるが、原作・SRW含めて周囲の評価や方針が対照的な人物。それ故に仲が悪く、双方の口振りからして『αシリーズ』では初共演する『第2次α』以前から激しい対立をしていたと思われる。『第2次α』の終盤では一度彼に逮捕された。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

ダイナミック系[編集 | ソースを編集]

兜甲児
三輪が登場している作品には全て登場しているが、三輪の傲慢で差別的な態度に対して常に強い反感を持っている。
剣鉄也
A』でストーリー序盤、研究所防衛を理由にロンド・ベルへの参加を見合わせた鉄也とジュンを「戦いから逃げる臆病者」と身勝手に罵倒したり、『第2次α』で苦悩の末、人質の早乙女両博士に自ら手を下そうとする彼の決断を空気を読まずに独りで盛り上がり称賛するなど、ほとんど自身の勝利のための道具としか考えておらず、鉄也もその態度に強い怒りを抱いた。
弓弦之助早乙女博士
『第2次α』で二人がミケーネ帝国の人質となった際、彼らの科学者としての功績を認めつつも、勝利のために平然と犠牲にしようとした。
流竜馬
『第2次α』では武蔵が死亡した際、その死を悼もうとせず「武蔵に替わる補強はあるのか」と述べたため、竜馬の激怒を招き、彼に殴られそうになる。ちなみに一矢と同じ声の人。
神隼人
『第2次α』で武蔵が戦死した際に冷たい態度をとったため、竜馬と同様に激怒を招き、面と向かって「クズ」呼ばわりされる。
リサ早乙女ミユキ
『A』では投降者である彼女達にもスパイ容疑をかけ、殺そうとした。
司馬宙
『第2次α』にてαナンバーズの敗戦に激怒して「役立たず」と罵倒してしまった際、面と向かって「能無し」呼ばわりされる。

ガイナックス系[編集 | ソースを編集]

惣流・アスカ・ラングレー
MX』ではNERV攻撃の際、半ば廃人状態だった彼女をEVA弐号機もろとも殺そうとしたが、復活した彼女によって返り討ちに遭う。
葛城ミサト
『MX』では彼女にも心底嫌悪・軽蔑されており、「あの男」呼ばわりされている。終盤、ゼーレの尖兵と化してNERVを攻撃する三輪に対して「ゼーレに利用されているだけだ」と突きつけるが、それを知りながらも世界の終局などそっちのけで異星人の殲滅と自身の復権に固執する三輪に一層激怒した。
『第3次α』では特に触れてはいないが、αナンバーズの面々の評価を考えれば確実に軽蔑していたと思われる。
碇ゲンドウ
『MX』では終盤にNERVを攻撃した際に彼に降伏勧告を突きつけるが、突っぱねられる。三輪に降伏したところで、無駄だと解りきっていたからだろう。
キール・ローレンツゼーレ
『MX』では彼らに拾われ、その尖兵となって塞臥と共にNERVを攻撃する。三輪本人としては自分も彼らを利用しているつもりだったらしいが……。
『第3次α』でのゼーレはブルーコスモスの黒幕でもあるため、アズラエルの子飼いだった三輪もゼーレの手駒であったと言える。

その他のスーパー系[編集 | ソースを編集]

獣戦機隊
第4次』および『第3次α』で競演。どちらにおいても獣戦機隊の面々が嫌っていた存在となっており、『第3次α』では三輪が対立した忍たちをダンクーガ不参戦だった『第2次α』の時期にアフリカ支部へ左遷していた事実が明らかとなっている。
沙羅に至っては、『第4次』において三輪の顔を見ただけで「サイテー」と吐き捨てた。
大文字洋三
『αシリーズ』で競演。『第2次α』では立場上三輪の指揮下となるのだが、彼の行動にひたすら辟易していた。
大河幸太郎
『αシリーズ』で競演。『第2次α』では大文字博士やシナプスらと共に彼の無謀に対抗し、続く『第3次α』でも彼に対抗した。
獅子王麗雄
四ッ谷博士と同様に「あんた」あるいは「あの男」呼ばわりするほど三輪に対して不信感を持っており、ブライトや大文字博士とは違い「ガオガイガーを使いこなすことはできない」とも評している。
火麻激
『αシリーズ』で競演。大河長官や獅子王博士と同じく、三輪のやり方を快く思っていない。
スーグニ・カットナル
『第3次α』では地球安全評議会の一員となり、αナンバーズを擁護した彼を元ドクーガの一員であることを理由に激しく批難。対するカットナルも三輪を「戦犯でありながら、誰ぞのコネで出所した」と反論する。
塞臥
『MX』で共にゼーレに拾われ、その尖兵と化す。彼にはタメ口かつ呼び捨てで呼ばれていた。
神ファミリー
『A』にてザンボット3を接収しようとする三輪を迷惑がっていた。
ソロシップクルー
直接絡む描写は無いが、『第3次α』では地球外に移住していたコスモたちを疎ましく思っていたらしく、中盤で地球に帰還した彼らを「(侵略者を連れてきた)厄介者」呼ばわりしていた。

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

アムロ・レイ
『A』ではエースパイロットとして高く評価しているが、シローのスパイ疑惑の件で彼から反論されたために、部下の教育がなっていないという理屈でブライトを殴打する。
ブライト・ノア
何度か競演し、立場的に三輪の指揮下となることもあるのだが、どの作品でもその行動に辟易し、諫言する。『A』に至っては三輪に殴打される羽目に。
シロー・アマダ
『A』で競演。当然の如くアイナとの件でスパイ扱いし、ガンダム試作2号機が奪われた際も「情報を漏らした」と疑って厳しく追及した。
エイパー・シナプス
『第2次α』ではブライトや大文字博士同様に振り回しており、彼からは「放っておけば、ティターンズの再編をしかねない男」と評されている。事実、後の『第3次α』でティターンズ残党と共にブルーコスモスの傘下に入った。
カミーユ・ビダン
『第4次』でカツがサラを逃がした際、カツに修正を加えながらも、銃殺刑を主張する三輪に対しては言いすぎだと反論した。
また、『第2次α』ではその思想を「ティターンズと同じじゃないか」と内心で評した他、武蔵が死亡した際は戦闘終了後に現れて前線で戦っていたと見せかけようとした三輪の行動を看破した。
カツ・コバヤシ
『第4次』では勝手にサラを逃がした彼に怒って銃殺刑だと騒ぐ場面も。
ジャミトフ・ハイマン
『第4次』で競演。三輪の階級は『第4次』では准将だが、ジャミトフは中将であるためか彼に頭が上がらず、最終的にはジャミトフ側についてロンド・ベルと対決することになる。
ちなみに、現在まで歴代シリーズで競演したことこそないものの、『A』ではバスク・オムが残虐な連邦軍人の代表格として三輪と共に挙げられている。
アデナウアー・パラヤ
『第2次α』で競演。共に厄介な身内ポジションであるが、立場としては政府高官のアデナウアーの方が上で、文官と武官との違いもあってかアデナウアーおよび政府の方針に反発することも。

アナザーガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

ドモン・カッシュ
『A』ではブライトから彼について「コロニーから駆けつけた有志」と嘘の紹介をされ、大喜びで激励する場面も。
ヒイロ・ユイ
『A』では不正を暴かれ半ば錯乱して銃を構える三輪に対して銃を向ける。
『第2次α』では怒ってリリーナに銃を向けようとした際に彼に阻止されてしまう。
デュオ・マックスウェルカトル・ラバーバ・ウィナートロワ・バートン
『A』では彼らに不正を暴かれ、カトルからは「疑わしきは罰する」自身の考えを糾弾されてしまう。
張五飛
『A』で身勝手な「正義」を振りかざして自身を正当化したため、「お前が正義を口にするな」と怒りを買う。
ゼクス・マーキス
『A』では暴走っぷりを彼によって連邦上層部に上奏され、逮捕されてしまう。
リリーナ・ドーリアン
『A』では「タカ派とハト派を揃って屈服させる」との名目で、彼女と共にマリーメイア軍に人質に取られる。
『第2次α』では「異星人は全て敵」と決めつけるやり方を彼女に批難された際、彼女に銃を向けようとするも、ヒイロに阻止されてしまう。『第3次α』でも対立する立場にいた。
レディ・アン
『A』では神ファミリーへの協力要請を三輪の横槍でぶち壊され、「自分たちは軍の下部組織ではない」と彼の横暴な指示を突っぱねた。
マリーメイア・クシュリナーダ
『A』では「タカ派の代表格」と認識され、「ハト派の代表格」リリーナと一緒に彼女に人質に取られてしまう。

ガンダムSEEDシリーズ[編集 | ソースを編集]

ナタル・バジルール
『第3次α』で競演。
アズラエルに絡む人間同士として後半は同じ陣営に属する。
本人同士に強い接点はないが、αナンバーズの一部のメンバーからは軍事優先の物言いを悪く取られ、同類扱いされてしまった。
もっとも、彼女自身は三輪のように私利私欲で動くような悪人や外道ではないのたが。
フレイ・アルスター
直接絡む描写はないが、『第3次α』でザフトに父親を殺された彼女を軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。
要は『SEED』におけるウィリアム・サザーランドのポジションを兼任しているというわけである。
ムルタ・アズラエル
『第3次α』で競演。
失脚・投獄されていたところを救われ表舞台に返り咲いたが、この一件で完全に首根っこを抑えられ、手駒に成り下がる。
行動を共にするが、無能扱いされて内心キレたり、逆にアズラエルの無茶苦茶ぶりにドン引きする場面も見られる。
パトリック・ザラ
『第3次α』にて、彼の発射したジェネシスに焼かれて消えた。
彼も「ナチュラルを殲滅できるなら同胞たるコーディネイターが巻き添えになろうが構わない」という危険思想の持ち主という点では、三輪と五十歩百歩であった。

リアル系[編集 | ソースを編集]

シーラ・ラパーナエレ・ハンム
直接的な絡みはないが、『第4次』にて三輪がジャミトフの命令を遵守してロンド・ベルと袂を分かった際、味方になっているどちらかが軍人主義を貫いた三輪を憐れむ言葉を言う。
ダバ・マイロードミラウー・キャオファンネリア・アムガウ・ハ・レッシィ
『第4次』では異星人ということで彼らにもスパイ嫌疑をかけた。
ミスマル・ユリカほかナデシコクルー
『A』では当初、彼女たちをガンダム試作2号機のアトミック・バズーカの試射の標的としてナデシコもろとも吹っ飛ばそうとしていた。
テンカワ・アキト
『A』では彼にクビを宣告している。コックとしての残留すら許さない不自然かつ一方的な宣告であり[9]、周囲の反感を買った上に、クビ宣告の裏でネルガル重工が糸を引いていることまで自軍にあっさりと感づかれてしまっていた。
ミスマル・コウイチロウ
『A』と『MX』のいずれも直接会う場面はないのだが、コウイチロウは『A』では彼を良く思っていないらしく、『MX』でも問題視していたようである。
チーフイッシー・ハッターフェイ・イェン
『第3次α』ではチーフにαナンバーズの独立部隊としての特殊性を鋭く指摘され、ハッター&フェイの漫才に毒気を抜かれるなど、さすがの三輪もバーチャロイドの存在には面喰らっていた模様。
ギガノス兵
名もなきギガノス兵。『MX』の終盤に三輪に無理矢理ギルガザムネで出撃させられ、「マグネイト・テンの面々を倒したら解放してやる」という条件で戦わされた挙句、最後には死亡してしまうかわいそうな人。
共にギルガザムネに同乗しているのだが、操縦は彼に任せっきりで、後ろから命令するだけである。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

アクセル・アルマーラミア・ラヴレス
『A』では彼らにもスパイ嫌疑をかけ、処刑しようともした(スパイだったことは事実ではあったが)。ちなみに二人とも上手く言いくるめて難を逃れた。その後も何度か三輪を言いくるめてトラブルを回避している。
ヴィンデル・マウザー
『A』では三輪を「タカ派の代表格」として、「ハト派の代表格」であるリリーナと共に拘束する。
三輪は過激な言動が目立つもののまがりなりにも「地球のため」に戦っているのに対し、ヴィンデルは「自分が戦っていられる日常が実現するなら、テロや外患誘致も厭わない」という思想の持ち主であるため、三輪がヴィンデルを肯定する可能性は無い……だろうが、仮にシャドウミラー側に付いても違和感なく収まってしまうかもしれないのが三輪の恐ろしさである。

名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

前述の通りの傲慢・卑劣・非常識な人間性ゆえ、口を開けば嫌味か暴言か世迷い事か、といった感が強い。

「非国民が!」
彼の代表的な台詞。作中では自身の意に沿わない行動をした部下などを罵倒するのにしばし使われるが、かなり過激な台詞である。そもそも「非国民」とは「国民らしからぬ者」に対して使う用語であり、地球対バームという構図の『ダイモス』作中では時代錯誤も甚だしい。
ちなみに「非国民」は現在、差別用語だとして放送禁止用語に指定されているが、彼は事あるごとにこのような危険な台詞を口にしており、作品の映像ソフト化がなかなか実現しなかったのが彼のせいだという説も妙に頷けるというものである。無論、SRWでも差別用語としてこの台詞は使われない[10]
『第4次(S)』のキャラクター大辞典では「○国民」と伏字で紹介されている。
「頼む!一刻も早く地球に戻ってくれ…!」
第1話でバーム軍の攻撃により地球防衛軍が壊滅状態になり、まだ地球に帰還していないガードダイモビックに頼らざるを得ない状況での台詞。第1話に限ればまだまともな人物に見えるのだが……。
「だがこの非常時に戦いの他に関心を持ってもらっては困る。ダイモスを操縦する君の双肩には四十一億地球人の命が懸かっているのだ!」
第3話で記憶喪失のエリカをダイモビックで引き取ることに反対した際の台詞。一矢の責任の重さを指摘している。
「戦いの勝利は多数の犠牲の上にのみ成り立つ。個人の甘い感傷なぞ、弾丸の一発ほどの役にも立たん!」
第3話にて作戦会議に遅れた一矢に対しての台詞。三輪の軍国主義的な思想が見える台詞。
「しかし、なんだな…エリカさんはもう少しで敵の手に落ちるところだったというではないか。捕らえられたら一大事。死んだ方がマシかもしれん」
第6話でエリカが崖から落ち、ガードダイモビックの面々が悲嘆に暮れる中で言い放ったあまりにも空気が読めていない台詞。特に目の前で崖から落ちるのを見てしまった京四郎が激怒して三輪に殴りかかる。
「う~ん立派!さすが男だ!あれぞ戦士の鑑…」
上の台詞を受けて三輪に殴りかかろうとする京四郎を止め、今は戦うしかないと決意し、失意のまま部屋を去る一矢を見ての台詞。しかし直後、完全に怒りが爆発した京四郎に結局殴られてしまう。
「ダイモスの操縦者たる貴様が敵と通じているとは!お前は人類を裏切るつもりか!」
第10話で一矢がマルガレーテと会っていたことを知り、彼をスパイ扱いして言い放った台詞。同話では一矢に銃を突きつけ、さらに自身に反論した和泉博士の解任を求めてガードダイモビックを自身率いる大部隊で包囲し、攻撃も辞さない態度を示すなどの暴挙をやらかしている。
「その甘さがあいつの命取りとなる。戦いとは殺すか殺されるかだ。殺し損ねた奴にはいずれ自分が殺される!」
第12話より。前回の苦戦したシーンを見て一矢を「訓練が足りない」と批判し、さらに第9話でバーム星人ハレックにとどめを刺さなかったのを引き合いに出して和泉博士に告げる。この主張に理がないわけではないが、三輪は後に戦いに関わっていない人・戦いを止めようとしている人をも殺しているため単なる詭弁でしかない。
「いいか竜崎、考えてみろ!お前が救ったのは戦いには何の役にも立たん非戦闘員、つまり足手まといだぞ!連中にできることといったらせいぜいベッドを塞いで無駄飯を食うことだけだ!」
第12話で民間人を庇ったがために戦闘ロボを取り逃がした一矢を詰問した際の暴言。民間人を守ろうとせず、それどころか侮蔑する三輪の言動は軍人としては明らかに問題で、三輪の身勝手で歪んだ軍人至上主義と勝利至上主義が強く表れた台詞といえる。
「何を抜かすか侵略者め!お前達バーム星人たちは我々地球人を何万、いや何十万人も殺したのだぞ!ワシはその人たちの敵討ちをする責任がある!」
第18話でエリカに拷問を加えた際、「地球人のやることか」と怒るエリカに反論。確かに作中冒頭ではバーム軍の攻撃で主要都市が壊滅し、他の話でも多数の犠牲者が出て、バーム星人に憎しみを持つ民間人も登場しているのも事実で、言葉だけ見れば三輪の言い分にも理が全くないわけではないが、その一方で同胞である地球人に対し、自分の意に沿わなければ役立たず扱いする態度を示しているという矛盾があり、全く説得力はない。
「まさに撃ちてし止まん。断固、バームの犬どもを撃退して一握りの土といえども彼らに与えてはなりません。我が地球防衛軍は速やかに軍を再編成、並びに核兵器増産をすべきだということをここに進言致します!」
第20話での国連会議での演説。「撃ちてし止まん」とは太平洋戦争当時のスローガンの一つで、敵を討ち滅ぼすまで徹底的に戦うことを意味する。いかにも三輪らしい過激論であるが、この時点では国連内部では反バームの風潮が強く、多くの国の代表から賞賛を受け、これに対抗した和泉博士の和平論は逆に非難される始末であった。
「総長!ダイモスが到着するまで40分かかります。その間に70万人が殺されるのです。今すぐ避難命令を出し、20分後に水爆を投下すれば半数の35万人は助かります!」
「どうせ放っておいても敵に殺されるのです、仕方ありません!」
第28話で国連本部があるスイスにバーム軍が攻撃してきた際、国連事務総長に対して水爆の使用の許可を要請。この時点では許可が出たが、この後、間に合ったガードダイモビック側の要請に応じた事務総長に水爆の使用停止を命じられる。しかし三輪は、ダイモスに手柄を立てさせたくないという理由で命令を無視、水爆を撃とうとする暴挙に出るのだった。
台詞だけ見れば「苦渋の選択」とも取れるが、ダイモス嫌いの三輪の自分勝手な対抗心と功名心のために殺される民間人はたまったものではないだろう。
「あああ…く、勲章が…!」
同話、間一髪で水爆の発射を阻止した京四郎によって、さらに自分の髭と同話冒頭で授与された国連エール勲章を斬られた時に発した情けない台詞。水爆使用の是非を巡るシーンを含め、地球の防衛よりも自分の功名を大事とする三輪の本性がよく分かる。
「勝手に地球を侵略しておきながら平和共存とは笑わせる。貴様らバーム星人は地球の敵だ! 一片たりとも地球の土地をやることはならん!!」
第31話、地球人とバーム星人との平和共存勢力を攻撃した際、リーダーであるバランドークが攻撃中止を求めるため三輪の下へ出向く。ところが、三輪は地球人とバーム星人が共存する事実を認めず、全く聞く耳を持たない。そして、この台詞を言い放ち、部下にバランドークを撃たせて致命傷を負わす。彼は結局、同話で死亡してしまった。
「平和勢力と名乗りおったが、どうせ噓に決まっておる! 軍師らしい男を一人血祭りにあげてやった!」
同話、駆け付けた一矢たちに向けて嬉々としてこの報告をする。言うまでもなく一矢は「なんて事を」と憤った。
このように三輪がしでかした数多くの悪行の中でも最悪の部類に入り、三輪の狭量さが強く出ている(しかも三輪はバーム星人の本拠地だと勘違いまでしていた)。
「人の命だと?戦う気のない人間などに生きる資格もない。そんな奴ら何千何万くたばろうと構わん!ふやけた人間など、犬にも劣る存在!抹殺されてしかるべきだ!」
第38話で主要拠点を守るために近くの街を攻撃するバーム軍を敢えて放っておき、疲弊したところを攻撃するという作戦を立てた三輪を京四郎が批判した際に言い放った台詞。三輪の非戦闘員軽視、ここに極まれり。
「やった…ついにやったぞ! ダイモスはわしのものだ!」
第39話、諮問委員会から自身の横暴ぶりを指摘された挙句、地球人とバーム星人が遺恨を乗り越えて共存し合う姿を見て錯乱。皆殺しにしようと戦車に乗り出撃した挙句、ダイモスを直接奪おうと一矢に発砲までして傷を負わせる。もはや目の前の現実が見れていない世迷言でしかない。
「たとえ一兵になろうとも戦うのだ!退くな!一歩も退くな!」
第40話で海底城を攻撃した際、海底城の武装に全く歯が立たずに部隊が次々と壊滅していく中、前線の状況を理解しようともせずに安全な後方で言い放った台詞。
「よし!今からワシが指揮を執る!さっさと負傷者は船底へと放り込め!戦闘の邪魔だ!」
上記の行動の後、一矢の勧告に従って撤退した部下を責めるが、逆に反発されて階級章を引きちぎるという行動に出た際の台詞。この期に及んでまで部下を単なる駒としか捉えておらず、完全に部下の信望を失う結果となる。
「うるさい!バームは敵だぞ!敵を殺してなぜ悪い!」
「一矢、いくら敵の本拠地を潰したからといって、奴らを根絶やしにしなければ勝利したとは言えん!」
海底城での戦いに勝利した後に海上で漂流していた無抵抗のバーム星人を無差別に射殺した行為を一矢に非難された際の反論。
「バン!バン!バームチェイジンヲコロセ!バームチェイジンハミナゴロシダ!バン、バン!!」
長浜監督が語った、監督の本来の構想における『ダイモス』エピローグでの三輪の去就。全てを失い、浮浪者となり、廃人と化した状態で、火星開発団の出発セレモニーの最中におもちゃの銃を振り回しながら呟く台詞である。
片言になっている時点ですでに精神が崩壊していることが窺い知れる。自業自得とは言え、どこか哀れで非常に後味の悪い結末である。

ゴッドバード[編集 | ソースを編集]

「待ちかねたぞ、待ちかねていたぞ!この時を!」
第20話にて、国連地球防衛軍・軍事犯罪刑務所に収監されている三輪を助けに馳せ参じたカークを前に、拘束具を引きちぎり哄笑して。やや小物臭い面の強かった原作と違い、本作の三輪はこの時点でかなり巨悪らしい雰囲気を纏っている。
「これは心外だなリヒテルくん。ワシとてあの戦いで学んだ。反省したのだよ」
「かつては確かに異星人はすべて殲滅すべきと固く信じていた」
「だが、今は考えが変わったのだよ。こうして地球人であろうとし、地球のために働くものあれば、ともに手を取り合って生きてゆくべきだと!すばらしいだろう?」
34話でダイモスを基に作られたロボット「ダイモス プルートゥ」に搭乗して、シャーキンガルーダハイネルリヒテルと対峙した際、三輪を「マスター」と仰ぐカークの姿に「何を吹き込んだ」とリヒテルに問いただされて返した返事。
一見もっともらしく反省したような美辞麗句を並べ立てているが、リヒテルからは「尻尾を振った犬には褒美をやるという意味にしか聞こえない」「他者の存在を受け入れたわけではなく、考えがまるで変わっていない」と看破され、ハイネルからも「ボアザンの愚行を宇宙規模で繰り返そうとしているだけ」と一蹴される。
『ゴッドバード』の三輪は単純な面も多かった『ダイモス』本編やSRWシリーズと比較して、狡猾さや悪辣さ、非道さがより増しており、この場面はそんな本作での彼を端的に示した一つでもある。

スパロボシリーズの暴言・迷言集[編集 | ソースを編集]

SRWに登場する度にブッ飛んで暴走した暴言・迷言が炸裂。そんな彼の傍若無人さに苛立ちを覚えるプレイヤーもいれば、逆に一種の楽しさを覚え、どのような言動が炸裂するのか楽しみにしているプレイヤーもいることだろう。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次(S)[編集 | ソースを編集]

「お待ちください、閣下! 今は非常時ですぞ! もしロンド=ベルなかりせば、DCや異星人どもとの戦いが苦しくなるのは必定! どうかご再考を!」
「ターニングポイント」より。ロンド・ベルを政治的な理由でダカールに呼びつけようとしたジャミトフへの諌言で、後のSRWにおける三輪と比べると数少ないまともな意見。ここに並べられた数々の台詞の中で、これだけは「名台詞」と言ってもいいだろう。
しかしこの主張は通らず、結局は上官であるジャミトフの命に従うべきと主張し、ロンド・ベルと敵対する事になってしまう。
「だまされるな!! あいつらは反逆者だ!」
「ジャミトフ閣下が、そのような事をされるはずがない!!すべてやつらのでっち上げだ! ロンド=ベルこそ異星人と手を組んでおるのだ!!」
「異星人と密通しておる男や、異星人のスパイがうようよいるロンド=ベルなど、たたきつぶしてしまえ!!」
「ダカールの日」より。ダカールでエゥーゴティターンズを糾弾する演説を行ったところ、ティターンズの援軍として現れロンド・ベルに戦いを挑んでくる。「異星人と密通しておる男」=一矢、「異星人のスパイ」=ダバレッシィを指しているのであろうが、三輪の視野の狭さを如実に感じさせる台詞である。なお本作ではティターンズも異世界人と手を組んでいるため、豪快なブーメラン発言でもある。
ロンド・ベルと同行していた頃の三輪は一つ上の台詞にも見られるように(原作に比べればまだ多少は)まともな軍人であったため、その変貌ぶり(というか原作回帰?)を見たプレイヤーからは「ティターンズ入りした際に洗脳でもされたのでは?」と言われることも。
「バ…バカなっ! この私が…正義が敗れるとは…バカなァァァッ!」
上記の戦闘で撃墜されると、この台詞を残して死亡する。原作で生き残ったキャラが死亡するというSRWでも珍しいケースで、以後の作品でも採用されることとなる。
なお、同マップでは三輪の登場以前に敵を全滅させてもクリアにはならないため、三輪は嫌でも殺さなくてはならない。また彼が死んだことに対し、ロンド・ベルもティターンズも誰一人触れようとしない。
「わはははは、見たか! 正義は必ず勝つのだ! わーっはっはっはっ!」
同上。三輪登場後に議事堂に敵が侵入して、敗北条件を満たしてしまいゲームオーバーになった際の台詞。心底嬉しそうである。とはいえ彼の乗るダブデは移動力が低く、議事堂に侵入するには5ターンもかかるため、あえて狙わないと見ることのできない台詞である。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次α[編集 | ソースを編集]

「黙れ!大の虫を生かすためには小の虫を殺すことも必要なのだ!」
ゼンガー編第5話「我が手に太陽の輝きを(前編)」より。火山活動により街にマグマが迫っているにも関わらず、救援に向かわず極東支部の防衛を優先させた時の台詞。勝利のためなら平然と一般人を見捨てる三輪の非道な性格を象徴している。
「大文字博士、君は地球人かね!?」
「地球人か?それとも宇宙人かと聞いておるのだよ!」
「いいかね、博士。地球人類の基盤は地球にあるのだよ。スペースノイドなど、それに寄生するダニのようなものだ」
「当然だ。コロニーは破壊されれば作り直すことが可能だが…地球はそういうわけにはいかんのだ!それに、これまで宇宙人共は地球の恩恵にすがって生きてきたのだ。この有事に連中を構っている余裕はないわ!」
アラド編第15話「リバイバル」シナリオエンドデモより。地球外に住む人間を切り捨てることを前提とした活動方針に苦言を呈した大文字博士とシナプスに対する反論。「ティターンズの再編をしかねない男」と評されるのも頷ける過激ぶりと言える。ティターンズ再編は没データに『ガンダム・センチネル』が存在することを考えると同作の参戦が叶えばニューディサイズとして結実していたのかもしれない。スペースノイドを『宇宙人』と呼ぶのも同作の影響が見て取れる。
「フン…これだから、民間人は話にならん。戦場で兵士が死ぬのは日常茶飯事なのだぞ」
第24話「帝王ゴール決死の猛反撃」or「恐竜帝国の逆襲-後編-」より。武蔵の戦死の際、彼に哀悼の意を示さず、戦力の補強の話をしてしまい、αナンバーズに激怒される。めったに味方が死ぬことがない(死ぬ描写のない)αナンバーズと、何度も部隊の壊滅などに立ち会ってきた三輪の感覚の違いというか、間違ってはいない。だが、大切な仲間を失い悲観に暮れた状況の中でのこの発言はあまりにも空気を読めていないことに変わりはなく、だからこそαナンバーズの逆鱗に触れたのも事実である。
「フィフス・ルナ落下阻止失敗に続き、この極東支部の盾となる科学要塞研究所をあっさりと明け渡すとは…」
「地球圏最強の特務部隊が聞いてあきれるわ!この役立たず共めが!」
第42話「恐怖!日本制圧作戦!!-後編-」より。αナンバーズの大敗に激怒して、彼らを激しく罵倒。直後にに面と向かって「能無し」呼ばわりされ、それを皮切りに次々と罵倒を返されてしまう。ただ、この時は京四郎が「今度ばかりは奴に一理ある」と三輪を庇っている。
「よく言った、剣鉄也!お前こそ地球を守る真の戦士だ!」
同上。弓教授早乙女博士が乗ったマジンカイザー真ゲッターロボを破壊する決意を固めた鉄也に対して。育ての親を手にかけんとする鉄也の心情を全く慮らない態度で、ますますαナンバーズの怒りを増長させる羽目になってしまう。

第3次α[編集 | ソースを編集]

「αナンバーズめ、また妙な連中を加えおって…!」
第29話「押された烙印」より。αナンバーズを逮捕する為に姿を現した三輪だったが、その際にハッターとフェイの漫才のようなやり取りを見て呆れる。
「貴様のその反抗的な態度には何度も手を焼かされてきたが、それも本当に今日で終わりだ!正義は我らにある!その腐った性根をワシの手で叩き直し、地球を守る戦士に矯正してくれるわ!」
アラスカルート第31話「青き清浄なる世界のために」より。拘束した一矢をこれまでの恨みとばかりに暴行を加える。
(武器商人の青二才めが…!言わせておけば…!)
第37話「果て無き旅路の始まり」でアズラエルに無能扱いされた際の愚痴。さすがの三輪も内心では腹立たしく思っていた。
(この男、一体どれほどの影響力を軍内部に持っているのだ…)
上記のやり取りの直後、アズラエルがシナプスを処刑させると発言したことに驚愕して。
「お、おまちください!アズラエル理事!!核兵器の使用は、南極条約で固く禁じられております…!」
「しかし、理事…。核の使用は世論や安全評議会が…」
『第3次α』後半、プラントに対して核攻撃を図るアズラエルへの諌言。普段、民間人を見下しまくっていることを考えれば、世論を気にする姿もやや違和感があるが、それが原因で一度は逮捕されたのが少しは応えていたのかもしれない。また、異星人を始めとする外敵の存在を無視してまでコーディネイターとの戦いを優先するアズラエルの狂気にはさすがについていけなかった模様。とはいえ結局、次の面でコーディネイター殲滅に加担している辺り、所詮は同類か。
「全軍、攻撃準備!相手は我らと同じ人類ではない…敵対する以上、バケモノと同じだ!徹底的に叩き潰してやれ!!」
第51話「終わらない明日へ」より。月から総司令部の直轄艦隊を率いてアズラエルの援軍に駆けつけ、コーディネイターの殲滅を声高に叫ぶが……。
「う、うおおおっ!?うわあああああっ!!」
αシリーズ』での断末魔。ジェネシスの光に焼かれ、三輪は物語の舞台から文字通り木っ端微塵となって姿を消す。その呆気ない最期に、一矢も呆然とするしかなかった。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

A(A PORTABLE)[編集 | ソースを編集]

「通信終わり!」
『A』における三輪の口癖。自軍に対して延々とまくし立てては一方的に通信を打ち切り、ブライトたちを困らせる。
「有志…なるほど!すばらしい!スペースノイドなど、地に足のつかないフヌケばかりだと思っていたが、君のような男がいたとは!がんばってくれたまえ!」
第6話「去る者、追われる者」or「ロミオとジュリエット」より、トリントン基地でロンド・ベルのメンバーと出会った際、ブライトにまだ会っていなかったドモンの正体を聞いた際、彼に「コロニーから駆けつけてくれた有志」と聞き、大喜びして。
『A』の三輪は滅茶苦茶な言動も多いが、このようにどこかコミカルな場面もある。
「立派だ、あれぞ男の姿だ!」
同じく6話、バーム軍に勇敢に立ち向かう一矢の姿に感心・感動して。前述の原作第6話がモチーフと思われるが、原作と違って空気を読めていない状況ではなくなっており、三輪の台詞の中では珍しく真っ当な熱血台詞である。
「もともとは対異星人用に開発されたものだ。南極条約は地球人にのみ適用される!異星人には何発撃ち込もうと、関係ない!」
同じく6話、ガンダム試作2号機について。三輪の言う通り、南極条約は連邦とジオンの戦闘にしか意味を持たないものなのでこの時点では正しいのだが、この後テストとして地球人が乗るナデシコを使えと言い出すあたり、そもそも南極条約を守るつもりがあるのかどうかすら疑問に思えてくる。
「正義に目覚めて!? 本当かね、ブライト艦長」
「おお、そうか、それは頼もしい。期待しているぞ! わしは別にやることがあるのでキリマンジャロまで一緒にはいられん。あとは任せたぞ」
第7話「熱砂の攻防戦」or「デザート・ストーム」より。ジオン兵であるアイナ・サハリンらが自軍に合流したのを三輪に気づかれた際、主人公の機転で「人手不足故に拉致から強制労働させられていた」という話をでっち上げられ、その仕上げで共に合流していたカミーユ・ビダンの存在を使いさらに作り話を進めた際、「療養中だったが連邦の正義に目覚めた」という言葉が決定打となり途端に食いつく。
その後、ブライトが主人公に促され作り話に同調したことで、2行目の台詞で上機嫌のままその場を去る。ちなみに、主人公がアクセル・アルマーでもラミア・ラヴレスでも展開に変化はない。
「貴様ら、いったい何をしておる!マスドライバーの直撃により、カリフォルニア基地とベルファスト基地が壊滅的な被害を受けたのだぞ!」
「いいか、もはや一刻の猶予もない。ロンド・ベルは直ちにマスドライバーの破壊に向かえ!ついでにギガノス帝国も滅ぼしてしまえ!通信終わり!」
第23話「「僕たちの戦争」が始まる」or「正義と、愛と」エンドデモより。二箇所の重要拠点がギガノス軍のマスドライバーの直撃によって壊滅したことを受け、ブライトに向けて檄を飛ばす。「ついで」で滅ぼされるギガノスにとってはたまったものではないだろう。
ただ、三輪の言う通りマスドライバー攻撃は地球にとって脅威でしかなく、ノインですら通信後に「今回ばかりは大げさなものではない」と発言している。
「来るなら来てみろ、デビル機動要塞だろうが、マリーメイア軍だろうが返り討ちにしてくれるわ!」
デビル機動要塞の方はどうなっている!?
マリーメイア軍の方はどうなっている!?
第25話「星灯りの小夜曲」or「スターライト・セレナーデ」エンドデモより。第26話は分岐なのだが、主人公は自爆後シャドウミラーに回収されているためどちらの分岐先にも登場しない。それ故か、部隊分けが済んだ後にジャブローに居る三輪の視点で分岐先を決める珍しい展開となる。分岐先の選択肢も三輪視点のもの。
「黙れ、竜崎!なぜ奴らの肩を持つ!わしはお前がバームのスパイでないということを信用したわけではないのだからな!」
「それにアクセル(ラミア)もだ!これが終わったら、シャドウミラーのスパイとして処断してくれる!」
第30話「父と子の絆」or「父よ、わが子よ」エンドデモより。平和解放軍の処刑を宣告した三輪に詰め寄るロンド・ベルだったが、返ってきたのは「決定事項だ」の一言であった。一矢は「急にそんな決定が議会から降りるはずがない!」と食い下がるが、聞く耳持たんとばかりに一矢を糾弾し、主人公にまでその矛先を向ける。これに対してアクセルは「俺はあの組織とはもう関係ない」と返し、ラミアは「まだそんな事を言っていたとはな」と呆れ返るのだった。
「上層部の決定だ!」
同じく30話。平和解放軍のみならず、降伏したバーム星人やマリーメイア軍の関係者までも処刑しようとする三輪は、リリーナの抗議もこの一言で切り捨てた。普段は独断ばかりのくせに、こういう時だけ上層部の決定を盾にしようとするところに、彼の卑劣さが現れている。しかも真相は三輪の独断であるため、ますます質が悪い。
「う、うるさいっ!決定は決定なのだ!地球侵略を企んだ輩を信用できるか!これが一番、確実なのだ!わしが正しいッ!」
「黙れ!これは命令だ!わしのやることに口出しするのは許さんっ!処刑は予定通り、とりおこなうッ!わしが正義なのだ!」
デュオたちに不正を暴かれ、問い質されての反論。不正を暴かれてもなお自分の正義に固執するが、直後に五飛に「お前が正義などという言葉を口にするな」と言われてしまう。
「げ…げぶ…」
「…ご…あ…」
上記のやり取りのあと、「完全にキレた」一矢に徹底的に痛めつけられて。顔面を殴られたのか、もはやまともな声すら出ない模様。
なお、負傷の度合いは詳しくは語られないが、トロワ曰く「急所のみを確実に打っている」うえ、今作の一矢の一撃はコロニー格闘技の覇者であるドモンをして「当たればやられる」と言わしめたほどなので、並大抵の怪我では済んでいないようだ。それでも死亡せずに済んだのは、彼の悪運の強さゆえか?SRWでは出演するたびに死亡しているため、最終的に(身体がどうあれ)生き残るのは原作通りなのだが。
この直後にゼクスにより原作同様、逮捕状が届き、三輪は『A』の物語から退場するのであった。

単独作品[編集 | ソースを編集]

MX(MX PORTABLE)[編集 | ソースを編集]

「利用だと?フフフ、確かにそうかも知れん…だが、ワシもまた奴らを利用しておるのだ。ここで貴様ら反逆者を始末し、その功績を以ってワシはかつての立場へ返り咲く。そして、今度こそ異星人を…!あのバーム星人共を我らの太陽系より駆逐するのだ!!」
第53話(『PORTABLE』では第54話)「魂のルフラン」 で、ゼーレの尖兵としてまさかの登場をした三輪。NERV本部を攻撃し、NERVのメンバーに降伏勧告を突きつけた際、ミサトに「あんたはゼーレに利用されているだけだ」と突きつけられてこう返す。ゼーレの走狗にされているという自分の立場を自覚しながら、それでも自身の復権と異星人の殲滅に固執する三輪を前にミサトたちは激しい怒りと呆れの感情を露にし、ゲンドウも「あの男と話すことなど何も無い」と三輪の繋いだ回線を切るよう命じるのであった。
「殺せ!破壊しろ!!」
「悪魔共を抹殺しろ!皆殺しにするのだ!!」
「わはははは!殺せ!殺せ!!殺せぇっ!!!」
NERV本部を攻撃し、動けないEVA弐号機にノリノリで容赦ない攻撃を浴びせる。
「そうだ!反逆者どもを許すわけにはいかんのだ!」
「当然だ!サードインパクトで世界を滅ぼそうとする貴様らを放置しておけるものか!」
「竜崎一矢…!ワシは貴様から受けた仕打ちを忘れておらんぞ…!そこにいる反逆者もろとも、このギルガザムネで…ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」
第54話(『PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より、塞臥の操る雷のオムザックと共にギルガザムネで現れて。
今まさにリリス真聖ラーゼフォン真聖ベルゼフォンという三柱の神々が降臨し、世界が多元世界補完計画によって終局に向かおうとしている最中、あまりにも唐突かつ場違いな彼の登場。ギャグみたいな展開である。
ちなみに「ワシ自ら」と言ってはいるが、実際にギルガザムネを操縦するのは同乗しているギガノス兵で、撃墜すると彼は三輪より先に戦死してしまう。
「ええい、黙れ!貴様らのような連中がいるからこそ、地球は数々の脅威にさらされるのだ!何よりもこの状況がそれを証明しておるではないか!!」
「無論だ!ここで貴様らを倒し、今度こそ地球圏に巣食う異星人共を皆殺しにしてくれる!!」
「貴様ら全てがワシの敵だ!地球人類の敵なのだ!!」
上記の台詞の後の台詞。世界が終局に向かおうとしている状況の中、この期に及んで私怨剥き出し、かついつも通りの空気読めなさすぎな異星人蔑視ぶりで、まさに三輪防人の面目躍如である。これには甲児も怒りを露にし、そして心のどこかで地球を守る信念があると信じていた一矢も三輪という男に完全に失望してしまった。
もっとも、この時点での残りの名有りの敵は久遠を除けば、ゼオライマーを倒して自分が冥王になるなどとのたまう塞臥と私怨(それも逆恨み)で綾人を討とうとする鳥飼、無茶苦茶な理由(ルー曰く「ワガママ」)で世界を滅ぼそうとするエルデと、全員私怨や私情にまみれた連中ばかりなのだが。
「もはや問答無用!パイロットよ、攻撃を開始しろ!奴らを倒せば、お前を自由の身にしてやる!」
上記の台詞のさらに後の台詞。前述のように、「ワシ自らの手で貴様らを始末してくれる!」と言っておきながら、解放をエサに捕虜としたギガノス兵にギルガザムネの操縦を押し付けているのが何とも情けない[11]。もっともギルガザムネは思考コントロールシステムに欠陥があり、三輪が自ら操縦したところで自滅するのがオチだろう。
「ええい、何をしておる!!脱出を!脱出装置を作動させい!!」
「どうした、パイロット!?何故、返事をしない!?」
「ば、馬鹿な…!ワシが死ぬというのか!?司令であるこのワシが!?ワシがいなければ、地球は異星人共の手に渡ってしまうのだぞ!!そうだ!ワ、ワシが死ねば、この地球は…この地球はァァァァッ!!」
『MX』(『PORTABLE』)での断末魔。パイロットのギガノス兵がギルガザムネの思考コントロールシステムの負荷に耐え切れなかったのか先に死亡してしまい、脱出できずにそのまま機体と運命を共にすることとなった。
最後の最後まで自分こそが地球を救う救世主だと妄信していたが、むしろ三輪がいない方が、バーム星人を初めとする異星人との友好が円滑になることは間違いないだろう。京四郎には「奴はああなって当然の男だ」と吐き捨てられた(なお、三輪の最期に複雑な反応をしていた一矢に言い聞かせていた)。

SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ダブデ
第4次』で搭乗。現在唯一の「パイロットとしての三輪長官」が乗り込んだユニット。
恐らく原作で水爆使おうとした繋がりからの採用だろう。
ギルガザムネドルチェノフ機)
MX』で搭乗。というか正確には同乗
操縦しているのは名もなきギガノス兵で、三輪はただ乗ってるだけ。撃墜すると脱出できずにそのまま死亡するという、本来の搭乗者のドルチェノフと同じ末路を辿ることに。
クラップ級
第3次α』で搭乗。
何気に初めて「原作で味方側だったユニット」に乗っている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 聖悠紀氏によるラフスケッチでは迷彩服を纏っており、決定稿以上にアグレッシブな印象を与える反面、顔つきは幾分柔和に描かれている。実は初期設定だと劇中のような過激派ではなく、一矢の父である竜崎博士と仲良く肩を組んでいる写真を机の上に飾っていたり、設定資料集では優しげな表情も確認されている。打ち切りなどの都合でこのような立ち位置になったらしい。
  • 『ダイモス』『コン・バトラーV』『ボルテスV』『ライディーン』それぞれの後日譚にあたる漫画作品『超電磁大戦ビクトリーファイブ』の時代では、バーム戦争終結後も過激な異星人排斥行動を続けていたため逮捕され、社会的に抹殺されたので登場することはなかった……にもかかわらず、一矢たちにいろいろとちょっかいをかけてきたらしく[12]、さらなる続編『ゴッドバード』で自身を信奉する軍人のカーク・スクエアやバラオの上位存在・ワーバラオの暗躍により脱獄。最強(狂、凶)・最大・最悪の敵として一矢らの前に再び現れる。そして最終的には、人間であることを捨て、ワーバラオの一部になり果ててしまった。
  • 上記の通りあまりにも強烈すぎるキャラクターから、歴代スパロボでも特に印象の残るキャラとしてプレイヤー間でも評判となっており、そのせいか参戦するしないに関わらずユーザー間で彼の存在が比較材料になり、時には風評被害を与えることが作品内外で起こっている。『第3次α』で共演したナタル・バジルールとの比較である意味公式になってしまった感はある。
    • 『ダイモス』の参戦していない作品で例を挙げるならば、『UX』におけるハザード・パシャが「むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル」と形容されていたり、『BX』初報時に原作では一線を超えることはなかったフリット・アスノが(実際は杞憂だったものの)三輪と同類扱いをされないか心配されていたりする。
    • その過激思想をスパロボ内の様々な参戦作品のキャラクターや組織に向けるため、一種のクロスオーバーの接着剤としても機能しているキャラクターともいえ、「三輪長官ってどの作品のキャラだっけ?」という質問に「獣戦機隊と仲が悪いから『ダンクーガ』のキャラだろ」「アースノイド至上主義者だから『Ζガンダム』のティターンズの一員」等、『ダイモス』以外の作品のキャラと答えるジョークもネット上で定着している。中でも「ダンクーガのキャラ」というジョークはGoogle検索で「三輪長官」と入力すると「三輪長官 ダンクーガ」とサジェスト表示されるほどに浸透している。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 実際、原作終了後の設定である『MX』では京四郎の「素直に反省する男だったら、バーム戦争はもっと早く終わってた」という台詞が示す通り、バーム戦争が長期化した元凶とみなされている。
  2. 徳間書店『ロマンアルバム20 闘将ダイモス』57頁。
  3. 第2話には未登場。
  4. 一応「無条件降伏以外認めない」という条件を提示はしたが、バランドークが対等な話し合いを求めたため決裂し、そのまま銃撃した。なお、バランドークは「今の国連はバーム殲滅派が主流だから」という理由で国連と接触すらしていなかった。
  5. 状況やタイミングから考えてもあからさまにおかしいので、三輪は密書の内容が偽りと知った上で利用した可能性もある。
  6. これはもちろん三輪の命を心配したわけではなく、一矢に人殺し・味方殺しの業を負わせたくなかっただけであり、京四郎以外にもぐったりと横たわる三輪を介抱しようとした者は誰もいなかった。
  7. この結果、原作同様機体はガトーに奪われ、核攻撃に使われてしまったため、結果論ではあるがこれら一連の問題の大元の原因は彼のせいであると言えなくもない(一応、異星人からすれば地球人同士の条約なんて知ったこっちゃないので、2号機開発自体は間違ってはいないが)。
  8. しかも試作2号機の核の試射の標的にしようとまで考えていた。
  9. その直前に軍を抜けると言い出したドラグナーチームに対して「軟弱者!」などと罵声を浴びせていたため、余計に不自然さが際立ってしまっている。
  10. まぁそもそも日本人どころか地球人、というか人間ですらない人物も多い中でこの台詞を使われても……という部分もあるが。
  11. まだ自らギルガザムネを操縦していたドルチェノフの方が立派だと言える。
  12. 『ゴッドバード』第19話で小介が「(『ビクトリーファイブ』の時代には)テレビアニメに換算すると3年分くらいのエピソードがあった」と語る場面で、その「サブタイトル一覧」の中に「エリカが三輪にまた殺される!」という文言がある(単行本4巻20ページ)。