リーオー

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リーオー
外国語表記 Leo[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン カトキハジメ
初登場SRW 新スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 汎用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 OZ-06MS(地上用)
OZ-06SMS(宇宙用)
頭頂高 16.2 m
総重量 7.0 t
装甲材質 チタニウム合金
アビリティレベル
ファイティングアビリティ
レベル100
ウエポンズアビリティ
レベル100
スピードアビリティ
レベル100
パワーアビリティ
レベル100
アーマードアビリティ
レベル100
開発 OZロームフェラ財団
所属 A.C.世紀世界の全陣営
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リーオーは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ

概要

黄道十二星座の「獅子座」の名を冠すモビルスーツ

トールギス量産型にあたる機体で、あまりに過剰な性能から試作機1機のみで開発が打ち切られたトールギスとは違い、量産のために徹底したコストダウンと機能の縮小化が図られている。外見以外は別物と言っていいほどデチューンされており、性能は大きく下回るものの一般兵でも余裕を持って操縦できるようになった。ちなみにトールギスのフェイスマスクとブースターを外した外見は白いリーオーである。

世界中で運用される主力MSなだけあって、宇宙用ラウンドバーニア・空挺降下作戦用パラシュートパック、大気圏内飛行用高機動ブースターと、海中以外のあらゆる戦場へ対応できるよう豊富なオプション装備が用意されている。武装面も充実しており、コロニー用ビームライフルにショルダーカノン、ドーバーガンやビーム砲と幅広い。

機体色は主にグリーン・ブルー・パープルの3色からなり、それぞれ主にOZ及び地球圏統一連合地上軍・OZ宇宙軍・地球圏統一連合宇宙軍及びホワイトファングとなる。OZ機・地球圏統一連合機共に地上用と宇宙用でカラーが分けられているが、性能や外見に差異はない。ただし宇宙用はその性質上、空間戦用のラウンドバーニアを装備しているので、コロニー内配備機等でなければ見分けは付く。

基本はやられ役だが時には活躍するという作中での扱い・グリーン基調の機体色・OZ-06MSという型式番号等を見ても分かる通り、本機は1stガンダムの有名なMS「MS-06 ザクII」を多分に意識し、モチーフにした機体である。また、「トールギスをデチューンしてリーオーが開発された」という機体設定は、「ジムはガンダムの設計を基に機能・装備を簡略化した廉価版MS」という、ガンダムとジムの関係性のオマージュにもなっている。

強化装備形態

パラシュートユニット
背部オプションの一つ。空挺作戦に使用される。
高機動オプション
背部オプションの一つ。重力下において、ある程度の空戦性能を獲得する事ができる。飛行能力は音速の数倍で戦闘機動が可能のエアリーズ並になるが、航続距離は劣る。任意にパージする事が可能。
宇宙空間用ラウンドバーニア
背部オプションの一つ。空間戦時に装備する。

劇中での活躍

地球圏統一連合は、ロームフェラ財団から提供された本機を用いる事で、各地の紛争を迅速に収束させる事に成功した。また、その流れから、連合の軍事独裁政治に一役買っている存在であると言える。

その後、20年に渡り主力モビルスーツを務めており、本編序盤でも地球圏統一連合の各軍需工場では新規生産も続けられていたが、「ガンダム」の登場で状況が一変。戦乱の拡大で性能不足に陥ることとなり、連合がトレーズ・クシュリナーダの画策によりOZに乗っ取られた後は次々と現れる新型のモビルスーツにその座を譲り渡した。

それでも、機体数はアフターコロニー世界では圧倒的であり、どの陣営でも運用されていた。特に最終決戦では、ビーム兵器しか持たないトーラスと違い実弾兵器を使用していたため、ビルゴ相手に有効打を与える描写がある(無論数的優位を持たせた上で、だが)。

主要人物達の何人かも本機に搭乗しており、ヒイロ・ユイデュオ・マックスウェルゼクス・マーキスレディ・アン、はたまたはトレーズまでもが搭乗して、それぞれの活躍を見せている。

特にTV版第1話でのゼクス機は、主役機のウイングガンダムと相討ちという大金星を挙げた。

EndlessWaltzの第1話後半では、コロニー「X-18999」に潜入したヒイロとデュオが搭乗して、同じリーオーを次々と撃墜したり、サーペントアルトロンガンダムとも激闘を繰り広げている。まさにTVシリーズ前から全編及びEndlessWaltzの時期まで、多様に使用され続けていた、隠れた名機ともいえる。

その他

基本的に一撃で葬られるザコ機体だが、ヒイロやデュオが乗った際は異様に頑丈になるため、ファンの間ではたまに「乗っているパイロットによって硬さが変わる」とネタにされる。設定的には、リーオーの装甲は軽量化のために意図的に厚い部分と薄い部分を作っているために、未熟なパイロットは棒立ちで攻撃を受けてしまい致命的になりやすく、逆に優秀なパイロットであれば咄嗟に装甲の厚い部分をシールド代わりに使って被害を抑えられる、ということであるらしい。これがスパロボ的に言えば「一般兵とネームドでは防御が違う」と言うことになるのだろう。

新機動戦記ガンダムW』作中の機体は、全て当機との性能比較による「アビリティーレベル」という性能が設定されており、リーオーを100として計算する。この数値を参考にすると、コロニー側のガンダム(前期)の基本性能はリーオーの3割増程度、ウイングガンダムゼロガンダムエピオンでも5割増程度であり、リーオーがそれほど性能に劣る機体でないことがわかる。

『Frozen Teardrop』では「リーオー」とは呼称されず、リーオーII型「キマイラ」、リーオーIII型「新型キマイラ」と呼ばれた。

登場作品と操縦者

A.C.の代表的なMSであり、上記のように主要人物の搭乗経験すらある機体だが、SRWへの参戦率は意外に低い。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
初登場時はゼクス・マーキスが数機引き連れてくる。暫くシナリオを進めていくとOZ絡みのステージでも出てこなくなる。
スーパーロボット大戦α外伝
序盤の宇宙ルートでのヒイロ・ユイデュオ・マックスウェルの搭乗機であるが、彼らの能力をもってしても、張五飛アルトロンガンダムカスタムに対抗するのは厳しい。その後はマリーメイア軍が使用してくるが、雑魚に過ぎない。
本作での地形適応は全てB以下だが、バグによって機能していないため意味が無い。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
OZの戦力として登場。マシンガンとビームライフルを装備した軽装仕様と、ドーバーガンとシールドを装備した重装仕様が存在し、ゼクスは後者に搭乗。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
OZの戦力として登場するが、正規軍アロウズGN-X IIIが正式配備されている関係上、旧式機といった立ち位置になっており、モビルドール搭載機が登場するようになるとほとんど登場しなくなる。
なお、序盤の中東ルートにてヒイロが搭乗するが、この機体はゼクス専用機と同様、ドーバーガンを装備したタイプとなっている。そのため、ヒイロの能力もあってある程度は戦えるが、やはりガンダムに比べると明らかに弱いため、油断は禁物である。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
本作では宇宙用バーニアを装備した機体のみ登場。敵としてテロリスト搭乗機が登場する他、『α外伝』同様にヒイロとデュオが搭乗する。ごく短い間ではあるが数話に渡って使用するため改造も可能。
しかし、武装が移動後攻撃不可の「ビームライフル」ひとつしか無い(ビームサーベルすら無い)ため、おとなしくサブに徹しよう。
なお、本作に登場する乗り換え機では唯一手元に残らない機体である。改造はそれぞれの搭乗機に引き継がれるので安心。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
流石に旧式化著しいのか連邦軍等で使われておらず、謎の無人機軍団の戦力としてのみ登場。全く相手にならない。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
OZの戦力として登場。はっきり言って雑魚以外の何者でもないので速攻で片づけて構わない。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品

新スーパーロボット大戦
初登場作品。敵ユニットだが能力は低く、しかも宇宙編第23話しか登場しない。その上、ゲームを進めるとコロニー内の橋の上に集まる格好になるためV2ガンダムのマップ兵器を使うと数ターンで全滅し、クリアになるが、その場合エアリーズが登場しなくなるのでロボットデータ登録の際には注意したい。獲得資金は4000と意外と多いのでアヤ幸運で撃墜しよう。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。カラオケモードにも出演している。

関連作品

スーパーヒーロー作戦
序盤のイベントバトルに出演、後半はザコ敵として登場する。

装備・機能

武装・必殺武器

装備のバリエーションは様々であり、状況に応じて最適なものを装備する。

射撃兵装

105mmマシンガン
地上用の主力武器。オマージュ元のザクと同じく、各ガンダムに対しては傷一つ付けられなかった。
ビームライフル
宇宙用の主力武器。地上用も存在するが、宇宙用は出力と冷却の問題から地上では使用できない。取り回しに優れた短砲身型が存在する。
バズーカ
地上用の大火力火器。登場したのは1話のみ。
ビームキャノン
宇宙用の大火力火器。冷却の問題から地上では1発しか撃てない。
ドーバーガン
トールギスと同型のもの。実弾とビームの2種の打ち分けが可能だが、リーオーが使用する場合は実弾のみが多い。
肩部ビーム砲
両肩に装備。増加装甲と兼用。劇中での登場回数はドーバーガンと並んで多く、指揮官レベルの機体が装備している。

格闘兵装

ビームサーベル
シールド裏に2基装備。リーオーの武装の中ではガンダムに対し有効打を与えられる貴重な装備。

防御兵装

シールド
円形のシールドの裏にビームサーベルが備えられている。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動する。

移動タイプ

高機動オプションを装備すれば飛行も可能なのだが、現在のところSRWでは未再現。

サイズ

M

カスタムボーナス

照準値+10、『ビームライフル』の攻撃力+200
第3次Z』で採用。

対決・名場面

vsウイングガンダム

主な関連機体

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

トールギス
本機の原型となったMS。
トラゴス
リーオーをベースに開発された陸戦用MS。
サーペント
リーオーの発展型として設計された。

余談

  • 小説新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』にてリーオーの開発者はヒイロの母の結婚相手(つまりヒイロの義父)である事が判明している。
    • このためヒイロはリーオーに対しとても強い思い入れがあり、作中で度々リーオーに乗って戦うのもヒイロ自身がリーオーの有用性を証明したいからであるとされている。一応の主役機であるウイングガンダムがヒイロから粗雑な扱いをされているのとは対照的である。
  • 児童誌「コミックボンボン」のマンガ版では第1話でのみ「リィオゥ」と表記されており(単行本では修正されている)、アニメ版でも第14話のエンディングクレジットで同じく「リィオウ」と表記されていた。
  • 角ばった頭部にTVモニターのようなカメラアイ、丸みを帯びた肩と、デザイン上ザクとは直線と曲線のバランスが逆に配置されている。
    • 面積の広いカメラアイや、試作機を元にした量産型という設定などはむしろジムに近いため、本機はジムとザクの折衷のようなデザインと言える。
  • ガンプラではTV版放映当時はキット化されず、1997年にLM(リミテッドモデル)と呼ばれる簡易インジェクションキットで発売されたが、寿命の短い素材での金型を用いていたためすぐに絶版となり、長らくプレミア価格で取引されていた。2018年5月にHGACリーオーのキットが登場し、TV版放送から実に23年の時を経て正式なガンプラが発売された
  • トールギスの外装を外すとリーオーそっくりになるという設定からか、SDガンダムシリーズの一作『超SD戦国伝 武神輝羅鋼』(SRW未参戦)に登場する武者刀流義守(むしゃトールギス)のガンプラには、刀流義守の部下である裏鷹(リーオー)への組み換えギミックがある。
    • ただしこちらは刀流義守のガンダム顔の上に裏鷹のマスクを被せるという、元ネタとは逆の構造になっている。

脚注

  1. MS、新機動戦記ガンダムW、2022年2月21日閲覧。

資料リンク