「エンジェル・ハイロゥ」の版間の差分

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これに対して[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の連合艦隊は応戦。両軍の指導者と戦力の殆どを消耗する、熾烈な戦いを演じる場所となる。しかし、当初システムをコントロールしていた[[マリア・ピァ・アーモニア]]が死亡し、その娘である[[シャクティ・カリン]]が引き出した「ウォーム・バイオリレーション(生命エネルギーの粒子)」は、リングを切り離して、小型の輪を作り、両軍の戦闘兵器を大気圏外へと飛ばした。これにより指導者達と最終兵器を一挙に失ったザンスカール帝国との戦争は、唐突に終了した。
 
これに対して[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の連合艦隊は応戦。両軍の指導者と戦力の殆どを消耗する、熾烈な戦いを演じる場所となる。しかし、当初システムをコントロールしていた[[マリア・ピァ・アーモニア]]が死亡し、その娘である[[シャクティ・カリン]]が引き出した「ウォーム・バイオリレーション(生命エネルギーの粒子)」は、リングを切り離して、小型の輪を作り、両軍の戦闘兵器を大気圏外へと飛ばした。これにより指導者達と最終兵器を一挙に失ったザンスカール帝国との戦争は、唐突に終了した。
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『コミックボンボン』版ではエンジェル・ハイロ'''ウ'''と呼称。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==

2016年10月18日 (火) 20:53時点における版

エンジェル・ハイロゥ(Angel Halo)とは、『機動戦士Vガンダム』に登場する要塞。名前は英語で「天使の光輪」を意味する。

概要

サイド2(ザンスカール帝国)と木星帝国が共同開発した巨大なサイコミュ要塞。

機体中央に艦船の形のコントロールシステムがあり、その周りを天使の輪のような五重のリングで重ねている。そのリングもブロックになっており、そのブロック内では数万人のサイキッカーと呼ばれる人間がコールドスリープ状態になっている。

コントロールルームに特殊な干渉波を持った人間が祈りを捧げると、数万人のサイキッカーがそれを増幅させ、周辺地域に存在する人間の精神に放ち影響を及ぼす。これの影響を受けた人間たちは闘争本能をなくし精神の退行現象を起こす。そして、無垢な赤ん坊が子守唄を聞いたときのように安らかな眠りにつくのだという。装置が起動し続ける限りは二度と目覚めることはなく、餓死・衰弱死、そして腐乱することになる。

エンジェル・ハイロゥの影響範囲内は地球全土に及ぶため、これは地球上の全人類を安楽死させるという恐るべき兵器である(厳密には対象は人類に限らず、多数の動物達が同様の症状に見舞われている描写がある)。

一方で、エンジェル・ハイロゥはあくまで眠らせるだけの機械であり軍事・政治的制圧用としては不適で、全長20kmという巨大さはどれだけ防御網を固めてもカバーしきるのが不可能なため、拠点的にはもって数日、もし地球を乗っ取ろうというのならその間に地球主要を制圧しきる別の手段が必要であろうというという見込みが(漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』において)示されている。

さらに、その巨大さと裏腹に船体は非常に脆く、Iフィールドの様な防御兵装も無い為、Vガンダム劇中でもビーム一発の被弾だけでかなりの損害を受けており、被弾箇所からは、コールドスリープのカプセルが割れて投げ出されたサイキッカー達の遺体があふれ出ている。

本来は、2度の戦争で疲弊しきっていた木星帝国の代表・テテニス・ドゥガチが、将来へ向けて立案した3つのプランの一つで、「10万人の人間を木星へ移住させる目的の巨大移動船」として設計されていた。また、死傷者を出す事無く暴動を鎮圧させる為の手段として、人間を眠らせる「サイクロトロン・ウェーブ・システム」も組み込まれていたが、この特性に目を付けていたサイド2の代表・フォンセ・カガチは、協力したテテニスの意思に反して、地球攻略の為の軍事兵器として転用する事になった。

『Vガンダム』の劇中に登場したエンジェル・ハイロゥは、母性的な抱擁を根底に持つマリア主義の考え方を殺戮兵器に転用させたものと言え、マリアの描いていた理想というよりは、カガチの歪んだ理想を具現化させたシステムとも言える。これを用いて地球上の人間を全て眠らせ、緩慢な死に至らしめる事がザンスカール帝国の最終戦略であった。

これに対してリガ・ミリティア地球連邦軍の連合艦隊は応戦。両軍の指導者と戦力の殆どを消耗する、熾烈な戦いを演じる場所となる。しかし、当初システムをコントロールしていたマリア・ピァ・アーモニアが死亡し、その娘であるシャクティ・カリンが引き出した「ウォーム・バイオリレーション(生命エネルギーの粒子)」は、リングを切り離して、小型の輪を作り、両軍の戦闘兵器を大気圏外へと飛ばした。これにより指導者達と最終兵器を一挙に失ったザンスカール帝国との戦争は、唐突に終了した。

『コミックボンボン』版ではエンジェル・ハイロと呼称。

登場作品

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
サイド3を壊滅状態に陥れたことで、その驚異が明るみに出る。部隊内での対策会議ではエンジェル・ハイロゥの干渉波に対抗するため、シュウの案でリュウセイと主人公のサイコドライバー能力を用いた念の送信合戦で中和させるという方法が発案され、この作戦を実行するかしないかはプレイヤーの手に委ねられる。
実行した場合、仲間の補助もあり当初は成功するが、途中マリアとシャクティの親子が干渉波を増幅させ、ニュータイプ念動力者を危機に陥れるも、それに打ち克った主人公のサイコドライバー能力により中和作戦のはずが、逆にサイキッカー及びマリアとシャクティにその意思が伝わり、サイキッカーたちは自らその機能を停止させた。
この現象の際には「念の逆流」「押し返した」などの表現が作中に出てくるが、エンジェル・ハイロゥの送る念をそのまま送り返してサイキッカー達を廃人にしたわけではなく、主人公自身の「サイド3にもたらした凄惨な結果を受け止めて、真の平和への道を見出すために念を送るのをやめてほしい」という怒りのこもった切なる願いを送り、それが届いた結果の無力化である。ただ「念の送信合戦をしていた」という事実を考慮すれば、「押し返した」などの表現が間違っている、というわけでもない。
実行しなかった場合、コントロール艦をYF-19YF-21で奇襲し、エンジェル・ハイロゥの出力を低下せしめるも、弱体化したサイキックウェーブが自軍に浴びせられるが、同じく主人公の怒りの念を感じたマリアとシャクティがエンジェル・ハイロゥを停止させ、その隙に内部に侵入したV2ガンダムおよびウイングガンダムゼロの手によりコントロール艦の機能を破壊されるに至る。ちなみに、本来の『Vガンダム』の主人公であるウッソよりもヒイロの方が圧倒的に目立っており、ツインバスターライフルを回転させてぶっ放し、機能を停止させるという、とんでもない暴力的手段を行使している。
その後は共通して、ユーゼスの手で地球の太平洋上に落下。そしてネルフ本部でユーゼスに応戦したEVA弐号機に干渉波を集中させてアスカを廃人に追い込んだ。なお、内部の「サイキッカー」だが、全員脳髄だけの状態で保管されていたという残忍な方法を取っていた事実が判明する。
オリジナル要素として、クロスゲートドライブによる転移が可能で、数発ツインバスターライフルに耐えらえる、海中でも機能を発揮するなどから、原作以上の頑丈さを持っていることがうかがえる。またマリア、シャクティが改心して実質中枢不在になってからも稼働したが、どのような原理なのかは作中では明らかにされていない。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
実はサイコドライバーでエンジェル・ハイロゥの干渉波に打ち勝つのはシュウの案でなく、諸葛亮孔明の案であったことが判明する。
作戦内容もロンド=ベルみんなの思念を主人公らを送信機およびブースターにして中和するというものに変更されている。
第2次スーパーロボット大戦α
『Vガンダム』が参戦していないため直接は登場しないが、「ジュピトリアンの巨大サイコミュ装置」とエンジェル・ハイロゥと思われる存在が語られる。オルファンに影響を与えたらしい。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
原作通りにザンスカール帝国が発動。シナリオ「幻覚と踊れ」の後半のマップでは、影響を受けたニュータイプが出撃不能で、殆どのキャラが気力70、ヒイロ・ユイのみ気力85から始まる事になる。なお、エンジェル・ハイロゥの影響を受けないのはグラキエースウェントスだけとなっている。
サウンドフォースを要請すれば、後にイベントで気力が上がる。サウンドフォースを要請しなければ、気力75から始まり、出撃数が3多くなる。ブルー・スウェアの攻撃で沈黙するが、地形効果が高い上にアドラステア4隻、リグ・コンティオゴトラタンなどボス級ユニットが多数陣取っており、攻略の難易度は高め。
実はサイキッカーのなかにハマーン・カーンがおり、あるイベントをこなす事で仲間にすることができる。

単独作品

新スーパーロボット大戦
建造したが、ロンド・ベル隊の活躍で発動することなく終わった。

関連用語

サイコミュ
人間の感応波によって遠隔誘導兵器の操作等を可能にするシステム。エンジェル・ハイロゥは、数あるサイコミュ兵器の中でも最も巨大なものである。

資料リンク