アンソロジーコミック

提供: スーパーロボット大戦Wiki
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アンソロジーコミックとは、複数の作家によって描かれた特定の題材の漫画を寄せ集めた出版物。本頁ではスパロボシリーズのコンテンツを中心に記載する。

概要

「アンソロジー」は「詩選集」「名曲集」といった意味。 日本では読切漫画や短編漫画を集めた出版物のことだが、主にゲームを始め、アニメ・漫画を取り上げた二次創作物が多い(中には成人向けPCゲームソフトのアンソロジーを全年齢向けにして発売する事もある)。

スパロボシリーズのアンソロジーコミックが初めて出版されたのは、光文社から出版された火の玉ゲームコミックシリーズ『第4次スーパーロボット大戦 4コマギャグバトル』である。後に双葉社や講談社もアンソロジーに参入し長く続いたが『Z』以降は一迅社のDNAメディアコミックス1本のみとなり、2009年に発売された『NEO』のアンソロジーが実質的な公式アンソロジーコミック最終作となった。スパロボのアンソロジーが制作されなくなった理由としては、出版業界全体の版権管理面の事情によりスパロボのような多数の版権を抱えるタイトルを扱えなくなったためとされる。

基本的にスパロボシリーズのアンソロジーコミックは、スパロボの新作が発売されてから数ヵ月後に出版されていた。

内容はシリアスな内容とギャグ的な内容に分かれており、シリアスな物は短編のみ、ギャグは4コマ漫画の型式が多い(短編型式もある)。特にギャグ的な内容だと、描く者によっては登場するキャラが原作のイメージを覆す性格で描かれる事もある。

それぞれの参戦作品にコアなファンが付いているので、付け焼刃的な知識で描くと失笑を招いたり反感を買う恐れがあり、作家陣にもネタの対象たる作品への或る程度の理解度=愛情が求められる。

実際、初期のシリーズでは(甲児竜馬を混同して「竜児」と表記したり、万丈の髪形を独自解釈で表現するなど)昭和のスーパー系に疎い若手作家に有りがちな傾向だった。また『F』の『新世紀エヴァンゲリオン』など話題性の大きい作品が参戦した時には特にその傾向が顕著で、安直に流行に乗った結果として、キャラの描写が原作と異なり、それでいてネタの範疇にも届いていないという微妙なレベルの作者が散見されている(アスカが口汚い男言葉で喋る、トウジが標準語を喋る等)。

このように描き手にとっては比較的ハードルが高い題材と言え、その所為か一度執筆したのみで、後々のシリーズに参加しない作家が多い事も特徴的である。

※代表的な作品及び人物とその概略を記述してください。

参加した漫画家

秋田大作(あきた・だいさく)
4コマを中心に参加していた作家の一人。デフォルメされた絵柄と濃い絵柄が混在する癖の強い作風が特徴。
アミーゴ隆造(あみーご・りゅうぞう)
旧ペンネームは外間隆想(そとま・りゅうぞう)
後述の吉田氏とは親交がある。そのためか、『F完結編』の4コマで役に立たないパイロット達を人肉にして食堂でふるまう[1]という恐ろしくブラックなネタを披露した事がある。一方で吉田氏の自画像を基にした絵や、マキ・イズミのダジャレ、夕月のアフロネタを描いている。また、レオタードな戦闘服ではなく珍しく普段着姿のパイも描いていた。現在は「単ユキモト」名義で成年コミックを執筆している。
五十嵐愛美(いがらし・めぐみ)
後述の田中氏同様、古くからアンソロジーに参加していたベテラン。シーマをオバサンとおちょくったネタがあり、後に『第2次α』でそのネタが実際に取り上げられた。他にも後述の谷先生の4コマ漫画やガンダム単独のゲームでも類似のネタが見られるなど、彼女のイメージに多大な影響を与えた(良いか悪いかはともかく)…かもしれない。
『D』の4コマにおいて、誰もが好意的に扱った熱気バサラについて、「…またバサラか」「うっとーしいな………」[2]と描写したただ一人の人物。
苺畑みなも(いちごばたけ・みなも)
4コマを中心に参加していたベテラン。デフォルメされたキャラクターが活躍するほのぼの系がメイン。版権キャラではプルプルツー、オリジナルではアイビスツグミがお気に入りキャラらしく、彼女達が参戦する作品の4コマでは必ずと言っていいほど登場する。また、絵柄も徐々に変わっている。氏の作品ではオリジナルの女主人公やヒロインは大体かわいい女の子好きになる。
今木商事(いまき・しょうじ)
双葉社のアンソロジーで活躍した実力派。
『月刊コミックボンボン』でガンプラ漫画『プラモウォーズ』を連載し、『ビーストウォーズシリーズ』や『GEAR戦士電童』のコミカライズも手がけた。スパロボアンソロジーではギャグ作家として活躍した。
岩本佳浩(いわもと・よしひろ)
双葉社のアンソロジーや講談社の『月刊コミックボンボン』掲載作品で活動。
月刊コミックボンボンで『ロックマンX』シリーズや『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』のコミカライズを手掛けた。ガンプラ漫画も多数手がけており、『月刊ケロケロエース』では、『ガンプラエクストリーム』と『模型戦士ガンプラビルダーズA』を連載した。
内々欅(うちうち・けやき)
火の玉ゲームコミックの『第3次α』にのみ参加した。
現在は「内々けやき」名義で主に成年誌などで活動している他、スパロボ関連作などを題材とした成年向け同人誌を執筆している。
浦稀えんや(うらき・えんや)
繊細なタッチの絵柄で強烈なギャグを描くのが特徴。
桜多吾作(おうた・ごさく)
へヴィな展開の桜多版マジンガーシリーズでカルト的人気を誇る玄人好みの作家。80年代以降は釣りなどのアウトドア関連作品を中心に活動し、長らくSF系ジャンルから遠ざかっていた為、『』を題材にしたMOVIC刊の『SUPAROBO COMIC X』で突如参戦した際には、多くのファンの度肝を抜いた。
嘗ての毒のある展開こそ鳴りを潜めているものの、ダイナミック系以外のロボット描写に果敢に挑戦したり、SRW未登場である『マジンガーZ』後期のレギュラーキャラ・みさとが登場したりと、見所は多い。
アンソロジー本への参加はこの一作のみ。
岡田敦志(おかだ・あつし)
ほのぼの系の作品を得意とする作家の一人。
アンソロジー系の4コマ漫画では比較的珍しいオチらしいオチを付けずにいい話で終わるタイプのネタを度々描いている他、Aの4コマ漫画ではネタが繋がって一つのストーリーを形成する所謂「連作4コマ」を手掛けている。
奥谷かひろ(おくや・かひろ)
月刊『OUT』誌上にて、2色ページの漫画を担当していたベテラン作家で、少女漫画的なタッチによるギャグを得手とする。『F』など、比較的初期のシリーズで活躍。
参戦作品では『サクラ大戦』の4コマ漫画を手掛けている。
ちなみに氏は『NG騎士ラムネ&40』等の脚本を手がけたあかほりさとる氏の実妹である。
市川智茂(いちかわ・ともしげ)
双葉社のアンソロジーに参加していた。

神楽つな(かぐら・つな)
双葉社系のアンソロジーに参加していた漫画家で、4コマを連続した小話とし、キャラクターを八頭身か二頭身のどちらかで描く事が特徴。
しかもキャラクターのほとんどが原作のイメージを覆す性格で描かれており、お笑い好き綾波極Sクリスはっちゃけミアと多い。
余談だが、氏の夫人である漫画家のまつやま登氏もスパロボのアンソロジーに参加していた事がある。
景山まどか(かげやま・まどか)
アンソロジーではシリアス、且つ心温まる優しいエピソードを描く事が多く、『機甲戦記ドラグナー』が参戦した作品のアンソロジーでは同作をよく中心的に扱っている。また、ギュネイ・ガスイザーク・ジュールジョナサン・グレーンといった、どこか捻くれていて素直になれないキャラクターをエピソードのメインに据える事が多いのも特徴。
川石哲哉(かわいし・てつや)
こちらもシリアス漫画を多く描くベテラン。ダイナミック系を中心に扱う。
『コミックボンボン』の増刊号で、『EX』『第4次』の読み切りも執筆した。
K-×6(けい・ぺけむっつ)
最初期から参加していた漫画家。「あやしいスパロボワールド」の如く同性愛ネタや全裸ネタ、女装ネタ等が多く、それを見た人たちが泣き出すオチがあるため、好みが分かれる作風である。反面、参戦作品の原作に対する理解度はかなりのもので、ゲームでは扱って無い「原作視聴者なら分かるネタ」がかなり多いのも特徴。
シャア・アズナブルのロリコンネタを頻繁に使ったり、「強化型ロケットパンチ」を「強化型ロケットパンツ」と書いたりした[3]
こしじまかずとも
出版社の枠を超え、不定期でアンソロジーに参加していた漫画家。女性キャラを常にエロかっこよく描くのが特徴。
小林真文(こばやし・まふみ)
双葉社のアンソロジーを中心に活動していた女性作家で、テンポの良いギャグを得手とする。同じ本に執筆していた故・石川賢氏をリスペクトして(?)、ゲッター線を浴びたアムロハロがグルグル目玉の石川顔に変貌する…というネタを描いたチャレンジャーでもある。
ギャグ作家としての印象が強い一方、双葉社から発刊されたマジンガーアンソロジーではブロッケン伯爵を主役に据え、徹底したダークヒーローとして描く異色のシリアス短編も手掛けている。
コンノトヒロ
アニメ化もされた『ぷぎゅる』などを代表作に持つシュールギャグ系4コマ漫画家。短い期間であるが講談社系のスパロボ4コマアンソロジーに参加し、自身の作風そのままの脱力系ギャグを展開した。

坂井孝行(さかい・たかゆき)
小学館系の児童誌で『ゴジラ』等のコミカライズを連載して人気を博した漫画家。双葉社系のアンソロジーではギャグをメインに活動していた。
サダタロー
TV番組の企画で人気を博した漫画家。双葉社系のアンソロジーに多く参加した他、講談社出版の『第2次α』アンソロジーの裏表紙(内容は同ゲームのオールキャラ&オールロボット)を2冊連続で描いた。
佐原一光(さはら・かずみつ)
双葉社のアンソロジーでギャグをメインに活動していた作家。キャラ・メカ共に非常に洗練されたシャープなタッチで描かれ、読み易さには定評がある。
志条ユキマサ(しじょう・ゆきまさ)
『包丁人味平』『プラレス3四郎』などで知られる漫画原作者・牛次郎氏を実父に持つベテラン作家。主人公をメインに据えたシリアスな作品を多く手掛ける。
白石琴似(しろいし・ことに)
古くからアンソロジーに参加していた漫画家。ガンダム関連作品のアンソロジーにて描かれた作品を纏めたコミックスも出されている。
重戦機エルガイム』や『機動戦士ΖガンダムII 恋人たち』のコミカライズも手掛けている。
マッドサイエンティスト系キャラに外道な行為をさせるネタが多い。特にエヴァのアンソロ時代から赤木リツコ博士は何かと外道。

高雄右京(たかお・うきょう)
『To Heart』『マブラヴ』といったPCゲームのコミカライズを手掛けていた作家で、DNAメディアコミックス版『α外伝』のみに登場し、『∀ガンダム』を主軸にしたリリカルな短編を執筆している。
中性的な風貌の男性キャラを美少女タッチで描きつつ、鉄也ティンプといった骨太なメンズもワイルドに描写している。
田中正樹(たなか・まさき)
古くからアンソロジーに参加していたベテランで4コマでも活躍する。それほどインパクトのあるネタを描かないが、主役メカを多数描く事が多い。
谷和也(たに・かずや)
ギャグ中心の作家であり、『OGS』の中断メッセージにおけるスペースノア級メガネの元ネタを書いていた。一方でK-×6氏が参加しなかった『D』の4コマでは、同氏の作風のオマージュとも取れるネタを描いていた。
『月刊ガンダムエース』でも宇宙世紀ガンダムを題材にしたパロディ4コマ『機動戦士ガンダム ハイブリッド4コマ大戦線』『シャアとキャスバル(11歳)』などを連載。
環望(たまき・のぞむ)
衝撃騎士団』『ロスト・チルドレン』の作者。『α外伝』に登場したアウルゲルミルのメカデザインも担当。
オリジナル作品『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』の作者としても知られる。
津島直人(つしま・なおと)
アンソロジーではギャグ作品も書くことが多い。また、寺田プロデューサーが作品中に登場する他、元々兇悪顔のキャラの兇悪顔を前面に押し出したギャグもある。学研の漫画誌『コミックノーラ』で『F』のギャグマンガを短期連載した事も。
マジンカイザー』『機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛』のコミカライズも手掛け、『ゲッターロボ飛焔 ~THE EARTH SUICIDE~』『トランスフォーマー スターゲート戦役』などのロボ漫画を手掛ける事も多い。他、『コミックボンボン』でも連載を多く持っていた。
『α外伝』に登場したベルゲルミルのメカデザインも担当。
綱島志朗(つなしま・しろう)
ノーラコミックス版『F完結編』に参加した他、DNAメディアコミックでの『Z』の表紙を担当した。これについて本人は、自身のHP内にて苦労話を含めて多くのロボットを描けて楽しかったとコメントしている。
アニメ化もした『ジンキ』シリーズ(SRW未参戦)の作者。参戦作品では『マブラヴ オルタネイティヴ』の外伝作品『トータル・イクリプス』のコミカライズを手掛けている。他にも、『サクラ大戦』のコミカライズを『月刊マガジンZ』で手掛ける予定があったが、これは結局実現しなかった[4]。『サクラ』の漫画そのものは、2002年に別の作家により同誌で連載を開始している。
寺蔵(てらぞう)
4コマを中心に参加していた。主に女性キャラクターの色気を重視したセクシー系ギャグが多い。
ときた洸一(ときた・こういち)
火の玉ゲームコミックの『IMPACT』に参加、表紙も手掛けた。
『コミックボンボン』で『グレイトバトル』シリーズや『ガイアセイバー』の漫画を連載した後、漫画版の平成アナザーガンダム3作とその派生作品、漫画版『∀ガンダム』、『SDガンダム英雄伝』、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』シリーズ(一部除く)、『機動戦士ガンダム00外伝』シリーズ、『SDガンダム三国伝 ~風雲豪傑編~』と手掛ける。むしろガンダム系コミックの作者としての印象が強い。
なお、GWXのデフォルメキャラが総出演の4コマ漫画『がんばれ!ドモンくん』も描いていたため、その方面の技術にも定評がある。また『ASTRAY』シリーズ以降の単行本でも恒例として巻末にギャグ4コマを描いており、時には『G』~『X』の顔ぶれも登場する。

中村カンコ(なかむら・かんこ)
女性向け的な絵柄だが、漫画では下ネタが出ることも少なくない。しばしば表紙も担当する。
同人業界でもスパロボ同人を出す事がありその時は下ネタ全開の時もある。
二十五円(にじゅうごえん)
旧ペンネームは廣野誠(ひろの・まこと)
出版社の枠を超えて不定期で多く参加していた漫画家で、蜂氏同様ギャグ系がメイン。オチの多くが、被害を受けたキャラやシャレが通じないキャラがマジ切れするオチである(例:サイ・サイシーの「白菜自由落下」でキレて攻撃する銀河[5]、「電磁」と「電池」をかけたダジャレを言う豹馬にキレて追いかけるラージ[5]等)。
忍豚(にんとん)
4コマ最初期から描いていたベテランの一人。少女漫画を思わせる絵柄が特徴で、氏の描く少年や青年キャラは(あのジロンでさえ)実物より美化されている事が多い。一方でネタは多少濃いめ。

長谷川裕一(はせがわ・ゆういち)
『マップス』シリーズや『轟世剣ダイ・ソード』などを代表作に持つ漫画家。SFの素案や漫画のタッチは独特かつ簡潔。角川書店の『D』のアンソロジーに参加した。
ガンダムシリーズ』と『伝説巨神イデオン』のクロスオーバー作品『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』は寺田プロデューサーがスパロボの構想を思い浮かぶ程の影響を及ぼす。また、αシリーズの公式の前日談『スーパーロボット大戦α THE STORY 竜が滅ぶ日』も執筆。他にも長谷川氏が作画(原作:富野由悠季)を担当した『機動戦士クロスボーン・ガンダム』が参戦している。ロマンロボシリーズのクロスオーバー作品『超電磁大戦ビクトリーファイブ』『ゴッドバード』や、長谷川氏の執筆した漫画作品の一大クロスオーバーを描いた同人誌『長谷川裕一ひとりスーパーロボット大戦 大外伝』などの作品も発表。「21世紀のコミック作家の著作権を考える会」委員。
蜂文太(はち・ぶんた)
出版社の枠を超え、不定期で多く参加していた。内容はほぼギャグ担当一辺倒。
特に光文社の火の玉ゲームコミック及び一迅社(旧:スタジオDNA)のDNAメディアコミックスでは自分の本音(例:「誰かのぶ代を呼んで来い!」、「もっと描いときゃよかった 新ロボで[6]等)や当時は声の無い『64』や携帯機系でしか参戦しなかった『ザンボット3』や『グレンダイザー』の事をネタにしたもの(例:「ザンボットとダイザーはここだけなのか!?」[7]等)をタイトルにしている。
主に女性キャラを色気重視で描く事を得意としているが、たまに女装ネタ・下ネタを描く事もある。
柊誠亜(ひいらぎ・せいあ)
第4次』の頃から参加していたが、かなり作風が変化している。要所要所で顔をゴツくデフォルメする作風が特徴。Gガンダムと鋼鉄ジーグが大好きな模様。
α』におけるリュウセイライディーンの足に飛びついて火傷するというエピソードは、柊氏が『新』の頃に描いた4コマの方が先だったりする[8]。他にもジャックの鬼兄のネタも最初に出した人である(氏の作品では兄キャラは総じて「馬鹿兄」になる)。他には『鋼鉄ジーグ』並びに『鋼鉄神ジーグ』や竜巻と馬にこだわるレーツェル等のネタや、アイナを黒いキャラとして描く。また、よくゲッター原作漫画版を小ネタに使用している。
飛鷹ゆうき(ひだか・ゆうき)
『週刊少年ジャンプ』での連載経験を持つ女性作家で、流麗なタッチが魅力。
魔装機神』の皆さんに並々ならぬ思い入れが有るご様子。
藤井昌浩(ふじい・まさひろ)
故人。黎明期から出版社を問わず幅広く活躍していたベテランで、一度目にしたら記憶に残り易い独特の絵柄が最大の特徴。当人曰く「SRW参戦作品を全てリアルタイムで視聴している」らしい。スーパー系を中心としたギャグを得手とするが、時折リアル系をネタの中心に据えたり、シリアスな題材を手掛けたりと引き出しが多い。エリ・アンザイをドリルフェチにした張本人でもある。
SRW関連以外では、『スーパーロボットマガジン』にて『グレンダイザー』のデューク・フリードと、『宇宙円盤大戦争』版デュークを共演させた短編を執筆した事もある(双葉社のマジンガーアンソロジーに収録)。
2015年12月17日に逝去。享年52歳。
富士原昌幸(ふじわら・まさゆき)
アンソロジーコミックにおいては、ファンなら知らない人はいないと言われている漫画家。スレードゲルミルのデザインや『鋼の救世主』『超機人 龍虎王伝奇』の作画を担当。
初期の双葉社版アンソロジーでは大トリを勤め、その作品の最終決戦を描く事が多かった。『F完結編(SS版)』ではラストで、原作では全員死亡してしまったイデオンキャラのハッピーエンド的な後日談を描き、コスモファースト時代のアムロと同じ制服、カーシャにファースト時代の連邦軍の女性用の制服を着せたりしていた。また『』で描かれた「告白を躊躇うドモンに対するリュウセイの叱咤」が、後の『スーパーヒーロー作戦』にて逆輸入されている。
商業作品以外にもスパロボを題材とした同人誌を多数執筆している。
冬凪れく(ふゆなぎ・れく)
『コミックボンボン』でのアンソロジーで活躍していた。
ラポートやムービックのエヴァアンソロで多くの作品を執筆していたためか、登場するのは『エヴァ』と『ガンダムシリーズ』のキャラばかりで、碇ゲンドウが暴走して周囲の人物に多大な迷惑をかけるなどの内容のインパクトの大きさで有名である。

牧野博幸(まきの・ひろゆき)
こちらも出版社の枠を超えて広く参加していた漫画家。タイトルや内容にはパロディネタを使う事が多く、「町営まんがまつりシリーズ」を展開している。『J』のアンソロジーで西川大作が出版社に持ち込んだ漫画をボツにされた事から出版社を破壊するというブラックなネタを出した。基本ダイナミック系を中心としたスーパー系が多く、ガンダム系のノリをスーパーに変える事も多い(アムロが冒険王チックな体育会系に、カミーユ神隼人のようなニヒリストに、クワトロが原作漫画版の流竜馬のようになり、彼らの視点で黒い三連星がダイナミック系の悪役風の顔で描かれるなど)。有名ネタとしては大介さんネタやアストナージ弄りなどがある。また他の漫画でも多いネタで老人同士の罵声の言い合いが多い。
時折シリアスな題材を描く事もあるが、大抵オチがつく。
磨伸映一郎(ましん・えいいちろう)
比較的後期に参加した漫画家。かなりの眼鏡っ子好きであり、自分の描く漫画は必ずアマノ・ヒカルなどの眼鏡っ子を中心人物として描く。本当はミリィ・チルダーを描きたいが、殆ど出演しないため描く機会がない、とのこと。また現実世界の時事ネタを絡めるなどパロディネタも得意とする。
また、自身のSRWとは全く無関係な美少女ゲームのアンソロジー作品集において、「このゲームに登場するメイドロボがSRWに参戦してくれたら、SRWのアンソロジーで描いた作品も『関連作』という事で収録する事によってもう一冊アンソロジー集を出せるのに」と(無論ネタとしてではあるが)発言している。
松本久志(まつもと・ひさし)
学研のアンソロジーで活躍後、『コミックボンボン』にて『小さな巨人ミクロマン』のコミカライズを手掛ける事に。お笑いコンビ・ダウンタウンのギャグや特撮ネタなどを巧みに取り入れる作風が特徴。
また、講談社の『スーパーロボット大戦トリビュート』では、オリジナル漫画作品『真ゲッターロボ!! 異聞 Try to Remember』(脚本:今川泰宏)を全3話で連載していた。
松本英孝(まつもと・えいこう)
4コマ主体で黎明期より参加。絵柄・ネタともに「特徴が無いのが特徴」とも言うべき作風なのだが、長期に渡って活動していた。
DNAメディアコミックス版『IMPACT』にて隼人のライダースーツを竜馬に着せる」というミスをした事もある。
三橋貴志(みはし・たかし)
シャープな絵柄でギャグを描くのが特徴。

八房龍之助(やつふさ・たつのすけ)
かつてはアンソロジー作品に参加していたが、現在では『OGクロニクル』や『Record of ATX』などの作品で活躍中。その作風は寺田プロデューサーと森住プロデューサーをして「自分達よりもキョウスケ達のキャラを理解している」とすら評しているほど。
特に『OGクロニクル』はゲーム本編のシナリオにまで採用されている。メカデザインの他クトゥルフ神話などをモチーフにしたクリーチャーのデザインも得意としており、同作に登場する氏のデザインしたフラットフィッシュ等のユニットは他のバンプレストオリジナルユニットとは一線を画す特異な容貌となっている。
ちなみに『α』はクスハをスーパー系主人公でプレイしていた。作中でクスハに露出の高いチャイナドレスを着せる一方で、オチは虎縞ビキニを着用した筋骨隆々のブリットというシュールな面も(非ロボゲーだが『DEAD OR ALIVE』シリーズのアンソロジーでも似たオチを使っており、氏のお気に入りネタと思われる)。
結城心一(ゆうき・しんいち)
多くのアンソロジーに参加していた漫画家。スパロボ作品中のシステムから原作の設定・シナリオ・スタッフ事情にいたる様々な要素をネタとして絡めるコメディがメイン。後期にも『K』の表紙や『NEO』巻頭のイラストを手掛けている。
吉田創(よしだ・はじめ)
スパロボに限らず、ガンダムゲームのアンソロジーならとにかくカツを酷い目に合わせるネタが多い(カツを虐待する側の急先鋒である他、機体の横流しといった犯罪を企む等かなり改変されている(アムロ等他のキャラもカツ絡みでは相当黒くなるが、ツッコミ役を果たす事も多い)。一方、カツはカツでここまで虐待されながらも、ちょっと良い事があると図に乗るキャラとなっている。まともなアンソロジーを描いたと思ったら、ちっちゃくGディフェンサーが落とされている……なんて事もある。カツが出ない作品となると、代わりに酷い目に合うキャラが登場する(『A』の三輪長官[9])。こうしたブラックネタが得意なのか、記憶喪失のアクセルを虐待するガンダムパイロット達や変わった所ではグエン及びディアナに振り回されるロランなどのネタも。
後年、カツネタに関してはTwitterで勘違いした一部のファンから指摘され、「ネタにしてることと本気で嫌っていることを混同するのを勘弁してほしい」と苦言を呈した。


表紙を描いた事がある漫画家・イラストレーター

うるし原智志(うるしばら・さとし)
主に学研の『ギャグウェポン・シリーズ』の表紙を描いていた。
(非ロボゲーだが)『ラングリッサー』シリーズのイラストの人、と言えば解る方も多いだろう。
かわらじま晃(かわらじま・こう)
火の玉ゲームコミックで多くの表紙を描いていた。
出口竜正(でぐち・りゅうせい)
DNAメディアコミックスでの『A』の表紙を担当した。
結城信輝(ゆうき・のぶてる)
DNAメディアコミックス版『α外伝』の表紙を担当。
普段の作風とタッチを変えており、気付かない人も多いかもしれない。

アンソロジーのネタ

原作とはキャラが異なるキャラクター

クワトロ・バジーナ / シャア・アズナブル
柊誠亜氏の描くアンソロジーでは、クワトロとして出てきたときに「シャアが来る!」のBGMが流れると「そのBGMはやめい!!」と逆ギレ。また、ロリコン扱いされる機会が非常に多く(原作においてはロリコン呼ばわりされるのは『逆襲のシャア』時代からである)、幼い少女が仲間に加わった際に他のメンバーが「クワトロから隔離しろ!」と指示する、といったネタが多数の作家によってしばしば描かれている。また、最初からグラサンなのに仮面時代のシャアを示唆するネタや逆襲しない作品なのに逆襲のシャア版のシャア(別名:オールバックシャア)を示唆するネタなどが登場する事が多々ある(逆に終始逆襲のシャア版で登場する『第2次α』ではMSに出る少女の霊の噂を聞きつけてクワトロに戻ろうとするというネタもある)。その一方で、『第2次α』同様終始逆襲のシャア版だが最初から最後まで味方になる『D』では、当時のシリーズにおける行いに対する報いからか、ろくに出撃させてもらえず、ナイチンゲールを改造して貰えない惨めな一面もあった。こういう処遇はシャアの影響を受けている他の仮面・偽名キャラにも及んでおり、『F』のゼクス・マーキス「だってアンタ途中で抜けそうじゃん」と言われてトールギスの改造をしてもらえないというネタがある(実際、途中で離脱するのだが)。
アムロ・レイ
終始『Ζガンダム』以降の設定で参戦しているにもかかわらず、『機動戦士ガンダム』時代の神経質キャラを示唆するネタが描かれる事が多々ある。また、柊誠亜氏のアンソロジーなどではシャア限定で黒いキャラにされる事が多い。
レーツェル・ファインシュメッカー
柊誠亜氏の描くアンソロジーでは、馬と竜巻に対する拘りがかなり病的なレベルに強調されて描かれている。これは彼が初登場した作品がシャアが逆襲した第2次αであり、「バレバレの変装」など共通する要素がある事もあってポストクワトロ的なポジションを与えられたためと思われる。(事実、上記の拘りの暴走ネタはいわゆる「赤好きシャア」のノリと方向性が非常に良く似ている)
ラーダ・バイラバン
柊誠亜氏の描くアンソロジーでは、悪ふざけの限りを尽くしたエルザムレーツェル)に対し「実にいいアサナ」と称した関節技でお仕置きをする。ちなみに柊氏は以前自身のHPにて以前『OG』のアンソロジーにてあまりにもやりすぎたヨガネタを描いたら怒られたと告白していた。
ブライト・ノア
修正ネタ、一筋縄ではいかないの個性的な面々の部隊を束ねることによるストレスネタ、ミスマル・ユリカをはじめとする他の艦の艦長に対して強い対抗心を抱くネタなどが多く描かれている。また吉田創氏の描くアンソロジーでは異常に黒く病んだ描写が多い(余談だが、ガンダムをはじめとしたサンライズ作品が共演するゲーム『サンライズ英雄譚』のアンソロジーでは『有害』という貼り紙を貼られて逆さ吊りにされる形で制裁を受けた事がある)。
ヒイロ・ユイ
なにかと自爆で解決しようとする、他のと自爆装置の話題で盛り上がるなど、全体的に自爆好きというキャラ付けをされる事が多い。
リリーナ・ドーリアン
対立した相手を抹殺するためにヒイロを都合よく利用するなど、全体的に腹黒キャラとして描かれる事が多い。小林真文氏が双葉社の『新』アンソロジーで描いた漫画では、例の園児と同じ声であることから、体形と顔の形まで変えて「おらを殺せば~?」と発言、ヒイロを自爆させていた。
アイナ・サハリン
柊誠亜氏の描くアンソロジーでは、自分の兄を抹殺しようと目論む腹黒キャラとして描かれ、さらに他作品キャラに兄殺しをするよう唆したりしている。
ザビーネ・シャル
柊誠亜氏の描くアンソロジーでは『F91時代』と『クロスボーン時代』とで扱いが分かれている。前者は相手に説明しようとしたら拾った男がしゃしゃり出るため『感情を処理できないゴミ』として武力で黙らせては誤魔化した。後者は仕事そっちのけでジャガイモの皮が少しでも残っていることを指摘しては、皮むき担当者に対して発狂しながらダメ出しするものである。(これについてはキンケドゥもいつかは裏切ると警戒していた)
綾波レイ
神楽つな氏の描くアンソロジーでは、極度のお笑い好きになっている。殺伐とした泥沼な光景を笑いに変えようとしたり、某お笑いのバイブルをいろんな人に無理やり解かせようとしたり、某お昼の国民的番組の台本を隠し持ってたりして、何かあると「みんなには内緒よ」と一言。某お笑いのバイブルをミオに解かれてからは彼女と意気投合してアレンビーと一緒に大喜利をやったりしている。
クリスチーナ・マッケンジー
神楽つな氏の描くアンソロジーでは、腹黒かつ極Sキャラとして描かれている。人の弱みを付け込んだり、都合が悪いと必ず撲殺や毒カラスを放つというとんでもない極悪非道キャラになっている。
ミア・アリス
普段はおとなしいキャラのはずが、神楽つな氏の描くアンソロジーでは悪戯好きで『K』でのピンクカバを見た以上にハイテンションではっちゃけたキャラになっている。一方で、無愛想キャラに対しては、何を考えてるのかテレパシーで調べる事もある。
兜甲児
『MX』で海外留学の原作設定が語られるまでは、典型的な単純熱血バカとして描く作者がほとんどであった。アンソロで最も風評被害を受けた者と言える。
尤も、作者の知識や理解度不足のせいだけではなく初期スパロボでの扱いのせいでもあるが。
また、OVA版マジンカイザーが初参戦した『J』の4コマでは、海外留学設定が無くなった甲児が『MX』以前の扱いに戻された事を嘆くネタが描かれている。
流竜馬
富士原昌幸・牧野博幸両氏の手掛けるものにはTV版のキャラデザインを使用しつつも、漫画版寄りの性格・言動で描かれる作品がいくつか見受けられる。
坂井孝之氏の作品においても、TV版名義の作品で『世界最後の日』準拠の外見・性格で登場した事がある。
神隼人
竜馬同様、TV版でありながらも原作の彼を暗示するネタ(いわゆる「目だ!!耳だ!!鼻!!」等)が多数書かれている。
また、TV版の台詞から「ボインちゃん好き」がクローズアップされるネタも多く見られる。
アマノ・ヒカル
磨伸映一郎氏の作品では眼鏡に異常なこだわりを見せる、オタクネタで暴走するなどかなりエキセントリックなキャラとして登場する事が多い。また、漫画家という設定から、ネタ出し締め切り等の漫画家の現実ネタに使われる事も多い。
ロミナ・ラドリオ
序盤の忍者探しのイメージから、極度の忍者かぶれ、忍者と言いさえすればなんでも信じてしまう天然キャラにされがち。

よく取り上げられるネタ

赤好きシャア(クワトロ)
柊誠亜氏の名物ネタの一つで、シャアが登場すると必ずネタになる。最初は「赤ゆえに…」というタイトルだったが、この後赤好きがエスカレートし、『D』の4コマではイグニスが他人の部屋を赤くして人々を絶望と憎しみに満ち溢れようとした時に逆シャア版で登場したシャアが出てきて「赤いのならいいではないか?」と発言し、イグニスを撃沈させた事も。『IMPACT』の4コマではゲームで熟練度が50以上で隠しシナリオに進む事から、赤ネタを振られる度に逆襲度が1ポイントずつ溜まるというネタが振られた(ちなみにオチは逆襲後にアムロに「そんなに俺がずっとシャアザクに乗っていたのがアレだったか!」と言われて即座にアクシズ落としを行うというもの)。『GC』ではV-MAXレッドパワーで赤く光る金色の機体ザカール捕獲しようとするネタも。また、これらの作品ではアムロが率先してシャアをおちょくる若干黒いキャラとして描かれる事が多い。また、柊氏のネタではないが、『A』の4コマではシャア専用ゲルググ入手後にアムロが嫌がらせの為にシャア専用ゲルググに乗ってシャアの所に乗り込むというものがあった。
カツネタ
その名の通りカツをズッコケ役として扱ったネタで、吉田創氏の鉄板ネタ。当初は『敵に攻撃を全く当てられない』・『敵の攻撃を必ず喰らう』カツの不憫さを前面に押し出していた(ちなみに『第4次スーパーロボット大戦』の4コマギャグバトルの劇中では吉田氏本人と思われるキャラがカツに不満を爆発させる描写があるが、これはあくまでもネタであって、吉田氏自身は実際のところカツにここまでの憎しみはないらしく、Twitterにてカツに対して好意的な意見を述べた事もある)。
その後、吉田氏の漫画の中でブライトが黒いキャラになった事で、カツがそれに巻き込まれるかのように殴る蹴るの暴行を受ける(最終的には「今回はどうしてもネタが思いつかなかった」と言われて無意味に首を絞められたことも)、生身同然で出撃させられると酷い目に遭わされたり、他のキャラがカツと同視されて絶望し間接的に貶められるなどその内容は多岐に渡る。極め付けは並行世界の繋がりが不安定になったために別の世界のカツ(ちなみにこのカツはがいる)がこちら側に迷い込み、カツが2人に増えたのを見たブライトが額に「666」の数字を浮かべ狂気の形相で刀を振り回しカツに斬りかかり、周りもミサト以外ほぼ全員がそれを止めるどころかブライトに加勢するというもの(並行世界のカツの身に危害を加えることで因果律がさらに歪み、その影響でユーゼスの計画が頓挫する……という言葉にすると壮大なオチなのだが、取ってつけたかのようにユーゼスの計画が頓挫した事が語られ、ユーゼスが「えっ?そうなの!?」と困惑しているところで終わる)。その凄まじさは長期に渡って展開され、他の漫画家に影響を与えるほどだった。
ただし、上記の通りあくまでもギャグ漫画のネタであるが、その過激さからかアンソロジー読者の間では語り草となっており、一部デマや事実誤認(その例として『カツネタは吉田氏の私怨説』等)も出回っているとして吉田氏自らこの件についてのページを作成している。
バーニィザクオタクネタ
スパロボにおいてのバーニィはザクオタクというキャラ付がされているのは有名ではあるがアンソロジーにおいてはその特徴が誇張され何につけてもザク、ザクのことしか考えられないというキャラとして描かれるのがもはや鉄板状態となっている。
そのためかゲームでそういう設定がされたのは『F』の頃だけだったにも拘わらず「バーニィ=ザクマニア」というキャラ付けが広まってしまい、今では上記のカツネタ共々デリケートなネタになっている。
ドリル好き安西さん
故・藤井昌浩氏の鉄板ネタ。安西エリが何かあると異常なまでにドリルを欲しがるネタが展開され、これがゲームでも設定付けられる事になった。
あやしいスパロボワールド
K-×6氏の十八番であるシリーズネタ。前述の通り同性愛、全裸、女装、ロリコン、下ネタなど非常にネタの幅が広く、参戦キャラたちが悉く変態として扱われていくのが特徴である。そして見ていた人の殆どが泣いてしまうというオチが多い。場合によってはそういった変態行為をした者が撲殺・銃殺されるという、これまたインパクトあるオチになる。
『α』アンソロにてゼントラーディの旗艦に岡長官イゴール長官を乗り込ませ、ゼントラン兵達の面前で二人のキスを見せつけて精神崩壊・自害に追い込んだネタはもはや伝説の域(しかも『α外伝』にネタが続く…)。
最初期から終期にまで展開され続けてきたこともあってか、アミーゴ隆造(外間隆想)氏の4コマでの「リィナのコスプレをしたギャリソン」、谷和也氏の4コマでの「早乙女のじじいのズボンのチャックが開いていたビジョンが写り、それを見て泣きながらマジ切れする」といったオマージュがある。
シーマおちょくりネタ
五十嵐愛美氏の余りにも有名なネタ。シーマが年増とかいろいろと言われて逆上しまくるオチがほとんどである。
西川大作剛大次郎ネタ
作品内における立ち位置や体格などで、双子的扱いを受ける事が多い。実際は容易に見分けがつくのだが、作者が抱いた初見での印象をネタにしたものであろう。
髪型ネタ
キャラの特徴的な髪型に触れたネタ。特に夕月京四郎のアフロネタは非常に有名なネタであり、彼が参戦する作品では外間隆想氏をはじめ、多くの漫画家によって必ずと言っていいほど描かれている。同じくアフロヘアのユウキ・コスモと髪の毛の残り方が非常に特徴的なノリス・パッカードも同様によくネタにされる。
イデオンネタ
伝説巨神イデオン』が参戦すると必ず取り上げられるネタで、大抵はイデオンゲージ関連ネタやイデエンドオチの2つに別れている。前者はブライトのうっかりぶり・シェリルに玩具を取り上げられる等してルウが泣き出してイデオンゲージが上昇するネタ。後者はくだらないギャグ・パイパー化およびゴッドガンダムP(しかも顔がパイパー・ルウの泣き顔になっている)等でイデが発動するオチである。
キングコブラネタ
銀河旋風ブライガー』のカーメン・カーメンが登場する作品で多くの漫画家が展開するネタの一つ。作者によっては意外人々がコブラの餌食になることがある。
女性パイロットスーツネタ
総じてボディラインが強調されるデザインのものが多く、『機動武闘伝Gガンダム』のレイン・ミカムラのファイティングスーツ装着がデモシーンで収録されている『F』を筆頭に、『破邪大星ダンガイオー』や『神魂合体ゴーダンナー!!』がSRWに参戦すると必ず多くの漫画家がレオタードネタを展開するなど、青少年の情熱に正しく呼応するためネタには事欠かない要素である。だが場合によっては女物のパイロットスーツを筋骨隆々の男性が着用する地獄絵図が展開されることになる。
ゲッター線ネタ
ゲッター線の性質や危険性に触れたネタ。特にスパロボではマジンカイザーという前例が存在するためか、機体などがゲッター線を浴びる事で進化するというネタが多数描かれている。似たネタにビムラーネタ等がある。
メカニック弄り
整備班が様々な無茶振りをされるというネタ。特に牧野博幸氏のアストナージいじめは有名。機体ではダイターン3等の巨大な機体、自己防衛機能を持つグレンダイザー、自爆ネタでおなじみのウイングガンダムゼロ等が整備班泣かせの機体として定着している。考えてみればアストナージはこれらの機体や超常エネルギーを搭載した機体の整備を担当しているので、ある意味、本音を描いたものになっている。
黒いアイナ
『08小隊』が参戦した作品で多く使用されるネタで、主にがそのターゲットとなる。有名なのは柊誠亜氏で、特に『A』の4コマでは実兄のみならず、他のキャの抹殺まで企てるという驚きの黒さを見せた。
EVA初号機の暴走
『エヴァ』が参戦した作品ではほぼ確実にネタになっており、敵味方を問わずにトラウマになる事が多い。また、原作でゼルエルを捕食した事から必ず「喰う」という表現が使われる。
資金難ネタ
SS版『F』で頻出したネタ(当作品では敵から得られる資金が異様に低く、多くのプレイヤーが資金繰りに頭を悩ませることになった)。例として機体の改造・修理費は言うに及ばず、弾薬や燃料、果てはパイロットの食費にまで倹約の波が及んだり、市街地での戦闘のドサクサに紛れて食料品を火事場ドロボウ、機体の横流しなど。
極めつけは外間隆想氏の人肉ネタであろう(「参加した漫画家」の項目参照)。
不参戦作品ネタ
そのゲームに参戦していない作品を臭わせるネタ。主に参戦作品の関連作品やスパロボの常連作品が使われることが多い。また、その時点ではスパロボ未参戦の作品のネタが出る事もあり、後にその作品が実際に参戦を果たす事もある。
声優ネタ
ゲームでもよく使われている、キャラを演じた声優繋がりのネタ。アンソロジーオリジナルの声優ネタも多く、中にはスパロボとまったく関係ない作品のやり取りを再現した4コマも存在する。有名どころとしては葛城ミサトベガ(及び某美少女戦士)の組み合わせが実際にゲームでネタにされているという事もあり、鉄板ネタの一つとなっている。
蜂文太氏の得意ネタ。ガイキング非登場作品にも関わらず神隼人ツワ●キ・サ●シローから直伝された魔球ハイドロブレイザーを投げようとしたり、大リーグボールを投げそうな目をしたアムロ・レイ[10]にピッチャーをやらせようとしたり、流竜馬にさとるボール[11]を投げさせようとしたり…
超電磁烈風正拳突き
実はこの技は『A』で出たネタで作者は「勝手に無許可の合体技」と言って繰り出したら『第3次α』で本当に実現してしまった(アンソロジーでは「超電磁ダッシャー正拳突き」という名称で、グランダッシャーに変形したコン・バトラーVの上にダイモスが乗る等の違いはあるが)。
プレイヤーの分身化する艦長
多くのゲームにおいて、プレイヤー目線のネタは「プレイヤーの分身ポジションのキャラ=主人公」が行う事が多い。しかしスパロボでは多くの場合「主人公≠自軍の指揮官」であり、その上に「部隊の指揮官=艦長」という明確なリーダーが存在する事が殆どなため、プレイヤー目線のネタはそちらに振られる事が多い。

関連項目

漫画

脚注

  1. 光文社『スーパーロボット大戦F完結編 4コマギャグバトル』P87より。
  2. 光文社『スーパーロボット大戦D 4コマギャグバトル』P53より。
  3. スタジオDNA『スーパーロボット大戦R 4コマKINGS』P23より。
  4. 講談社『月刊マガジンZ』1999年8月号 P31・1999年9月号 P316より。なお綱島氏が出した同人誌『JINKI-X4』でのインタビューによると、コミカライズ担当に決まった事で戸惑ってしまい自ら辞退した事が語られている。
  5. 5.0 5.1 スタジオDNA『スーパーロボット大戦R 4コマKINGS』P106・109より。
  6. 光文社『第2次スーパーロボット大戦α 4コマギャグバトル』P120より。
  7. スタジオDNA『スーパーロボット大戦COMPACT2 4コマKINGS』P60より。
  8. 光文社『新スーパーロボット大戦 4コマギャグバトル』P51より。
  9. 光文社『スーパーロボット大戦A 4コマギャグバトル』P118-119より。
  10. 漫画『巨人の星』の星飛雄馬。アニメ版CV:古谷徹
  11. 漫画『ドカベン』の里中智。アニメ版CV:神谷明