ゴトラタンは『機動戦士Vガンダム』の登場メカ。
概要
ザンスカール帝国が開発した試作型モビルスーツ。ザンネック、ゲンガオゾ、リグ・コンティオを開発した「スーパーサイコ研究所」が担当。
背部に大型のキャノンユニットを装備しており、長距離からの狙撃を行う事が可能。また、ユニットは任意に切り離す事も出来る。本体の方は白兵戦を重視した設計がされており、接近戦用の武装を主に装備している。両肩の大型フレキシブルスラスターを含め、随所に小型スラスターが備えられており、運動性も高い。また、サイコミュ対応型のザンネックやゲンガオゾを開発したスーパーサイコ研究所が開発しただけあってか精度の高いセンサー捕捉機能と追尾能力を誇り、キャノンユニット無しでもビームライフルによる狙撃能力や反応速度の高さを持つ。特にスラスターが加わったパワーウェイトレシオ(馬力)は際立っており、後述のフランチェスカ・オハラ(フラニー)のVガンダムヘキサをビームキャノンの砲身を振り回すだけで圧し折って撃墜、オデロ・ヘンリークのガンブラスターを右腕欠損状態だが、両腕でガードしているにも関わらず脚蹴でメインエンジンとコクピットブロックを潰す等、パイロットであるカテジナ・ルースの狂気と合わさって、大変に印象深いモビルスーツである。
本機はエンジェル・ハイロゥ攻防戦にてカテジナに与えられ、リガ・ミリティアのシュラク隊の3人(フラニー、ミリエラ・カタン、コニー・フランシス)のVガンダムヘキサ、オデロのガンブラスターをビームトンファーと脚蹴で撃墜する。しかし、最後はウッソ・エヴィンのV2ガンダムの光の翼によって自らの攻撃を弾かれてしまい、そのまま吹き飛ばされてしまった。
登場作品と操縦者
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。カテジナが敵になるルートを通り、なおかつ終盤でジャブローに向かうと、敵増援としてカテジナが乗って登場する。
- スーパーロボット大戦α
- 終盤のカテジナの搭乗機。機体性能と射程に優れ、移動力も8と高め。最終盤では帝国監察軍第7艦隊の戦力として複数登場する。リグ・コンティオと性能や扱いが似ている。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 全般的に能力が強化され、V2が霞むほどの化け物ユニットになっている。特に攻撃力の上昇は凄まじいものがあり、スーパー系でも「鉄壁」不使用の場合だと窮地に立たされる事が珍しくない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 今回はカテジナ専用機として、ティターンズ及びギンガナムの戦力として登場。初登場が第9話と早めだからか機体性能は大分落ち着いた。
- 射程と移動力は相変わらずだが、カテジナ側の底力および強化人間の回避補正が高いので、中途半端に削ってしまった場合や後半は驚異的な回避性能を誇るため注意。
- カテジナが基本的にウッソを狙うので、ウッソを使っているならば誘導は楽だが、最終決戦では逆にイベント撃墜される可能性も出てくるので注意しよう。
- ギンガナム艦隊合流後は鈴の音に関連したサイコミュを搭載している。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 中盤戦最終局面でカテジナが搭乗。能力は高いが、此方も強力なユニットで対抗できるので、相対的な怖さは感じられない。周りの雑魚がザンネックだったり、ゲンガオゾだったりするのがもっとも怖い所。
- なお、一連の説得をすれば味方ユニットとして使える。空中に浮いているため、使い勝手は悪くない。この辺りもリグ・コンティオと同じ扱いである。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 宇宙編におけるボスユニットの1機。HP32000。シールド防御も高い確率で発動するため落としにくい。リグ・コンティオ同様、V2ガンダムとνガンダムのツートップで臨みたい。また「狂気の力」ではルペ・シノとゴッドワルド・ハインが搭乗してくる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトル、カラオケモードに登場。またおまけマップでは、ウッソのV2バスターガンダムを仲間にすると敵増援として出現する。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」から登場。大器型SSRアタッカー。
- スーパーロボット大戦30
- 今作ではカテジナ機のみ参戦。
- 中盤のカテジナはゲドラフで出てくることが多く、本機の出番は終盤のごく一部のミッションに限られる。
- 隠し要素としてカテジナと共に加入するが、元々が敵側の機体だからか、武装がビーム・トンファーとメガ・ビーム・キャノン(通常版・マップ兵器版)の3種のみと少ない。その為、パッと見は『自軍の戦力が揃いきった終盤に加入する、大して強くない機体』で、実際に攻撃力だけを見れば中堅止まりの『使おうと思えば使えるレベル』の機体である。しかし、マップ兵器版のメガ・ビーム・キャノンがフルアーマー百式改のロング・メガ・バスターとほぼ同性能(カスタムボーナスを含めた最大改造時の攻撃力や攻撃範囲が全く同じ)で、本機の方が消費ENが少ない。その為、ガンダム系パイロットの撃墜数稼ぎに使うのに有用な隠れた名機なのだが、加入が終盤ということが惜しい。
装備・機能
- ビームカッター
- 頭部の角から放出されるビーム刃。ミリエラは、この武器で不意を付かれて撃墜された。
- ビームトンファー
- 両肘からビーム刃を展開する近接武装。固定武装だが、取り外して使用する事もできる。
- 『X-Ω』では通常攻撃に使用。
- 『30』ではビームトンファーで乱打した後、最後に蹴り飛ばす。
- ビームシールド
- 両腕の甲に装備。
- ビームライフル
- 本機の携行兵装。
- キャノンユニット
- 背部に装備。任意に切り離す事も出来る。
- 6連装マイクロミサイルポッド
- キャノンユニットの前面に2基装備。
- メガ・ビーム・キャノン
- キャノンユニットの一部で、通常は邪魔にならないように折り畳まれている。使用時は前方に展開し、スコープで狙いを定める。2連装を束ねて集束し、威力は戦艦クラスも一撃で撃沈できる程で、V2バスターガンダムのメガビームキャノンをも上回る。
- 指向性のあるビーム兵器なのか、V2アサルトガンダムの最大出力のメガビームライフルを押し返し、ビームがシャワーの如く降り注ぐ形で相殺できない程。なお、ビームキャノンはモビルスーツ単独の武装としても使用できる。
- 『新』におけるカットインは秀逸。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。
- 『30』では通常版のほか、MAP兵器版も装備。
- 盾装備、銃装備
- シールド防御、撃ち落としを発動。
- ほぼ全ての作品で、剣は装備していない事になっている。ビームトンファーでは切り払いが難しい、という事か。
移動タイプ
- 空・陸・宇
- 飛行可能。
- M
カスタムボーナス
- 全ての武器の攻撃力+300。装甲値+200、運動性+20
- 『30』で採用。
余談
- 小説版『Vガンダム』では、ゴトラタンのカラーリングの表現がとても際どいものになっている事で有名。
- 詳しくはクロノクルの項目を参照。
- また小説版では最終決戦がカテジナの初戦という扱いになり、ゴトラタンが最初に与えられた機体であり専用機かつ最終機体となる。
脚注
資料リンク