「アンドレイ・スミルノフ」の版間の差分
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2014年11月19日 (水) 20:17時点における版
アンドレイ・スミルノフ(Andrei Smirnov)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダム00
- 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- 機動戦士ガンダム00I 2314(SRW未参戦)
- 声優:白鳥哲
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:24歳(2nd)→26歳(劇場版)
- 所属:人類革新連盟→アロウズ(2nd)→地球連邦平和維持軍(劇場版)
- 階級:少尉→中尉(ブレイク・ピラー事件後)→大尉(劇場版)
- 主な搭乗機:GN-X III→アヘッド(2nd)→GN-X IV(劇場版)
- キャラクターデザイン:高河ゆん
アロウズに所属する軍人でセルゲイ・スミルノフの息子。TVシリーズ2ndシーズンからの登場(1stシーズンでは、小説版で名前のみが語られている)。
幼少期に、軌道エレベーター建設現場の防衛戦にて母・ホリーが戦死したのが原因で、父・セルゲイとは疎遠になる。また、セルゲイが軍人としての任務上、仕方が無かったとはいえ、ホリーを見捨てざるを得なかった事情をアンドレイに話せなかったが故に、アンドレイの心にはセルゲイへの憎しみが生まれてしまった。こうして、父親への反発心故にアロウズに入隊するのであった。
ブレイク・ピラー事件の際には、市民の命を守るために落下してくるピラー破片の破壊作業を行っているが、この時、(アロウズから見れば反体制派の指導者だったとはいえ)恩人のパング・ハーキュリーと、その場にいたセルゲイを憎しみに任せて手に掛けた。
最終決戦の時、ソーマ・ピーリスからダブルオーライザーのトランザムバーストを介して、セルゲイが自身の死の間際にアンドレイをMSの爆発に巻き込まないように配慮していた事実を伝えられる。己の過ちに気付き、父親の愛情を知ったアンドレイは、ただ嗚咽するのであった。アロウズ解体後は地球連邦平和維持軍に復帰し、両親が目指した「市民を守る軍人」として世界各地の救援活動に従事している。
アロウズの精鋭部隊ともいえるカティ・マネキン率いるソレスタルビーイング討伐部隊(ミスター・ブシドーやパトリック・コーラサワーらも参加)に所属していたことや、超兵であるソーマ・ピーリスと互角に渡り合ったことからも、アンドレイのMSの操縦技術の高さがうかがえる。
また、アンドレイが(誤解していたとはいえ)父親を手に掛けてしまった事は肯定できることではないものの、彼はけっしてアーサー・グッドマンやアーバ・リントの様な残忍な所業を好む人間ではない。むしろ、良くも悪くも真面目な性格であり、両親と同じく市民を守るために尽力した良識的な軍人であった。
劇場版ではメインキャラとは大きく絡まず、さながら地球連邦平和維持軍の一兵士のような扱いとなっている。しかし……
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。白鳥哲氏は第3次αでサイ・アーガイル役として出演してからゆうに7年ぶりの新緑となる。役割は原作と同様。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 劇場版設定で登場。今回はメリダ島ルート第48話でグラハム、パトリック、フォウと共にスポット参戦するが、自軍には加入しない。また、フォウと組む際に彼女に見蕩れる一面も。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版設定で参戦。グラハムやマネキン夫妻と共に、連邦軍の良識派軍人の一人として度々UXを助ける。
- 第3部終盤のELSとの最終決戦にてスポット参戦後に原作通り死亡するが、隠し要素の条件を満たすと生還して自軍に参戦する。ちなみに、彼が生還しないとパトリックが仲間にならない。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
実は、第2次再世篇でのアンドレイの精神コマンド一覧(最後に覚えるものを除く)は、父親のものと同一である。一番最後に覚えるのが「愛」なのは、原作終盤で父親の愛情を知ったことによるものか。また、UXにおいて一番最後に覚える精神コマンドが「勇気」なのは、おそらく自分の命と引き換えに、地球の市民を守ったことによるものだろう。
特殊技能(特殊スキル)
父親譲りの底力Lv7を(第2次Z再世篇ではBセーブも)所持する。
固有エースボーナス
人間関係
- ホリー・スミルノフ
- 母親。アンドレイが幼少の時に戦死する。
- セルゲイ・スミルノフ
- 父親。だが、母・ホリーの戦死が切っ掛けで彼とは疎遠になり、憎悪するまでに至ってしまう。
- なお、アンドレイが父の真意を理解することができたのは、自らの手で彼を討ってから月日が経った後であった。
- ソーマ・ピーリス
- 同僚。アンドレイがセルゲイを手に掛けた後は敵対することになる。しかし、最終決戦の際にはトランザムバーストを介して、セルゲイの想いをアンドレイに伝えた。
- ルイス・ハレヴィ
- 部下。一目惚れしたが、アプローチには全く応えてもらえなかった。ただし、アンドレイが撃墜された時には怒りを示していたので、少なくともどうでもいい存在ではなかったようだ。
- 沙慈・クロスロード
- 恋敵(?)。沙慈の存在を知った際にアンドレイは彼に対抗意識を抱く…が、一方の沙慈には全く相手にされなかった。
- なお、これに関しては一つの逸話が存在する。詳しくは余談の欄を参照のこと。
- カティ・マネキン
- 上官。彼女が指揮官を務めるソレスタルビーイング討伐部隊に所属した。
- パトリック・コーラサワー
- 同僚。彼の恋の手ほどきを無視した(再世篇では拒否している)。
- なお、再世編では敬語で話していたが、劇場版設定のUXでは思いっきりタメ口である(原作では関わる場面が無かったので、タメ口でのやり取りはスパロボオリジナル)。
- ちなみに、UXでは条件次第でコーラサワーの不死身が伝染して生存する。
- パング・ハーキュリー
- 恩人であるが、彼が「反体制派の指導者」であった故に自らの手で討ち取る。
- リヴァイヴ・リバイバル、ヒリング・ケア
- 同僚。ブレイク・ピラー事件において実の父親を殺害したことによって昇進したアンドレイに皮肉と嘲笑を浴びせている。
- なお、彼等から皮肉と嘲笑を浴びせられた直後のアンドレイの反応を見ると、少なくとも罪悪感を覚えていた模様。
他作品との人間関係
- ガロード・ラン
- 第2次Z再世篇にてアンドレイの名前を聞いた際に「どっかで聞いたことがある」と反応した。
- フォウ・ムラサメ
- 第3次Z時獄篇では彼女と共にネオ・ジオンを迎え撃つ。この時に小隊を組むのだが、彼女に笑顔でよろしくされて見蕩れている。
- ハザード・パシャ
- UXではグラハムやマネキン夫妻と同様に、彼に対して不信感を抱いている。
- ミョルニア、春日井甲洋
- UXでは第2部終盤の蒼穹作戦にてフェストゥムである彼らとも共闘し、UXの突破口を開く。
名台詞
2nd
- 「貴方にお答えする義務はありません。父さん…いや、セルゲイ・スミルノフ大佐」
- 第1話のアンドレイ初登場時の台詞より。久しぶりに再会した父・セルゲイの「何時、アロウズに所属した?」という問いに対し、あまりにもそっけない返答。
- ここにスミルノフ父子の感情の隔たりをうかがうことができる。また、この時、ピーリスはセルゲイに実の息子がいたことを初めて知ることになる。
- 「乙女だ…」
- 第6話より。ルイスに一目惚れして。彼が紛れもなくセルゲイの息子であることを再認識させられる台詞。
- ちなみに、再世篇では父親同様DVEである。
- 「華奢な腕だ。パイロットのものと思えん」
「君はアロウズにいるべきではない」 - 第12話より。ルイスの細い腕をつかみ、親切心から軍人を辞めることを促す。だが、ガンダムに激しい憎悪の炎を燃やす彼女は、彼の手首をねじり上げて拒絶するのであった。
- なお、このルイスとのやり取りの場面を見てアンドレイと声が同じ彼を想起した視聴者もいたようである。
- 「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする…!」
- 第17話より。降り注ぐピラーの破片を迎撃しながら。しかし、この後…
- 「何を…何をしてるんですか、アンタはッ!」
「軍規を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて!」
「軍人の風上にも!」 - ブレイク・ピラー事件の際のセルゲイに対して誤解してしまった時の一連の台詞。そして…。
- 「母さんの…!」
「仇ぃぃっ!!」 - セルゲイにトドメを刺す際のアンドレイの叫び。確かに(事情があったとはいえ)見殺しにはしたが「仇」というにはあまりにも筋違いであり、それどころか自分と亡き母の事を思っていた事実を知らなかった。
- 「平和のためだ!」
「紛争をなくしたいと願う人々のためだ。軍を離反し、政権を脅かす者は処断されなければならない。せめて、肉親の手で葬ろうと考えたのは私の情けだよ」 - 第18話より。ブレイク・ピラー事件の後に実の父であるセルゲイを殺害した事をリヴァイヴとヒリングに嘲笑された際、その事実を知ってショックを受けていたルイスに対して。
- また、セルゲイを「平和と秩序を脅かす軍人」として自身の手で殺したとルイスに言い聞かせていたが、前述のやりとりやトランザムバーストでのピーリスとの対話を考えると、これは「建前」である可能性がある。
- 「ようやくアヘッドに乗れるか」
- 中尉に昇進した後の最初の戦闘前に感慨深そうに言った言葉。複雑な事情があるとはいえ自分よりも階級が下のルイスがアヘッドスマルトロンに既に乗っていることを考慮するとうれしくてたまらなかったのだろう。
- 「沙慈とかいう男! 貴様がいるせいで准尉は!」
- 第24話より。恋敵(?)の沙慈に対して。密かに想いを抱くルイスに対しては名前で呼ばず、あくまでも階級で呼ぶあたりが真面目な性格のアンドレイらしい。
- 「あいつは、あの男は何も言ってくれなかった! 謝罪も、言い訳も! 僕の気持ちを知ろうともしなかった! だから殺したんだ!この手で!」
- トランザムバーストでピーリスにセルゲイとの確執について指摘された際に叫んだ台詞。それに対し、彼女から「何故分かり合おうとしなかったの?」と言われ…
- 「なら…どうして、あの時何も言ってくれなかったんだ! 言ってくれなきゃ、何も分からないじゃないか!」
「言ってくれなきゃ…!」
「うぅぅ…うああああぁぁ――――!」 - 父の真意と愛情を知った際の絶叫。「言ってくれなきゃ分からない」。これは真理であるが、あの時のアンドレイは父親への憎しみに凝り固まるあまりに彼を手に掛け、「対話」のチャンスを自らの手で潰してしまっていた。それゆえに、アンドレイは己が犯した過ちをひたすら悔やみ、泣き叫ぶしかなかった…。
- 「私は軍人として生きる。市民を守り、平和を脅かす者と戦う、父と母が目指した軍人に…」
- 最終話エピローグより。父・セルゲイの想いを理解したアンドレイは、改めて両親の遺志を継ぐ「市民を守る軍人」となると、己の心に誓う。そして、劇場版では……
劇場版
- 「戦力差は一万対一…。状況は最悪だ」
「しかし、守ってみせる。父と母が求めたものを!」 - ELSとの最終決戦前の独白。実際にその後、連邦軍は、ELSとは絶望的に不利な戦いを強いられることになる。
- だが、そんな状況下にあっても、アンドレイは父と母の遺志を胸に、地球の市民を守るために出撃するのであった。
- 「私は市民を守る、連邦軍の軍人だぁぁぁッ!!」
- 大気圏突入目前の大型ELSに対してGNバスターソードを突き出しながらトランザム状態で特攻した際のセリフ。これに続くように、彼の部下もトランザムを発動しながらELSに特攻する。
- 死の間際のアンドレイの脳裏に浮かんだものは、微笑みを浮かべる今は亡き両親の姿であった…。
- その特攻により、アンドレイやその部下は戦死したが、大型ELSが地球にたどり着く前に破壊する事に成功した。それは、まさしく「市民を守る軍人」そのものだった…。
- 特攻の際に流れた挿入歌「もう何も怖くない、怖くはない」も相まって、劇中屈指の涙腺崩壊シーンであり、多くの視聴者も彼についての評価が大きく変わったようだ。
- UXではDVEとなった。
スパロボシリーズの名台詞
Zシリーズ
- 「准尉は自分が責任を持って、安全な所に運ぼう」
「民間人を守るのが軍人の務めだ。必ず彼女は守る」 - 再世篇IFルート第58話「革新」にて。恋敵であった沙慈と和解しつつ、劇場版の展開へと繋がるさり気ない改変。
携帯機シリーズ
- 「その不死身とやらは…他人にもうつってしまうものらしいな…」
- UX第48話にてパトリックと共に生還して。「そんなものが簡単にうつされてたまるか」と言いたくなるが、原作のフラグブレイカーが死亡するはずのキャラのフラグまでクラッシュした前例は既にあったりする。
- 「よくも抜け抜けと! 軍人の風上にもぉぉっ!」
「あなたは連邦にいるべきではない!」 - UXにおける対ハザード特殊戦闘台詞。
- ブレイク・ピラー事件にて誤解から父に対して激怒した時の台詞とほぼ同じであるが、成長したアンドレイは本当に討つべき敵を見誤ることはない。そして、ここで彼が対峙しているのは「軍人」でありながら市民を酷使し傷つけ地球をも裏切った卑劣漢であり、地球の市民の平和をも踏み躙るアンドレイにとっても最も許せない存在である本当の意味での「平和の敵」そのものである。
スパロボシリーズの迷台詞
Zシリーズ
搭乗機体・関連機体
- GN-X III(アロウズ仕様)
- 最初に搭乗した機体。
- アヘッド
- ブレイク・ピラー事件を経て、中尉に昇進した後に搭乗した機体。
- GN-X IV (アンドレイ機)
- GNロングバレルビームライフルとGNバスターソードを装備した攻撃力重視の特別仕様機。
余談
- 父親のセルゲイの異名「ロシアの荒熊」をもじってファンからは「小熊」と呼ばれる。
- 親への反発心故に、親とは違う組織に所属した点は、白鳥哲氏の声優デビュー作・ブレンパワードの主人公である伊佐未勇と似ている。
- 白鳥哲氏は、『機動戦士ガンダムSEED』でサイ・アーガイルを演じていた時と同様に役にのめりこんでしまい、沙慈・クロスロードを演じていた入野自由氏とは気まずい関係になり、ルイス役の斎藤千和氏には親近感を覚えたらしい。
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