「デザート・ロンメル」の版間の差分
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+ | ジオン軍人の中でも狂信的なジオニズムの信奉者。それ故に、一年戦争の終盤においてもジオンが[[地球連邦軍]]に敗北し、ザビ家も実質的に滅亡する事実を断固として受け入れようとせず、他のジオン軍が宇宙へ帰るべく降伏の道を選んでも、部下達と共に徹底抗戦を表明してアフリカに残留していた。[[モビルスーツ]]のパイロットとしての技量は非常に高く、一年戦争の終盤にされた機体とはいえ、第一世代の旧式である[[ドワッジ]]で[[ガンダム・チーム]]の擁する第三世代機の[[Ζガンダム]]等と渡り合える程優秀。一方、かつては武人肌的な面を持った誇り高い人物であったのだが、長年にわたるゲリラ活動を続けていく内に厳格さを通り越して苛烈や頑迷さが増していく事になったのだが、ただし部下達の厭戦気分を悪戯に高めない為か現地のアースノイドと結婚して家庭を持つ事を認めたり、また見慣れない機体を相手に無暗に戦いを挑まずまずはデータ取得を優先しようとする等、僅かながら柔軟さも見せている。 | ||
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+ | 一年戦争から8年間もの間、地球連邦軍の基地を襲撃する形で物資等を調達して自軍を強化しつつ生き延びてきているが、それは単にロンメル達の実力だけによるものでなく、攻撃対象となる地球連邦軍が[[ティターンズ]]や[[エゥーゴ]]との内部抗争や地球圏へ来た[[アクシズ]]への対処に集中しなければならなかった為でもあり、ロンメル自身の「砂漠は全く同じだったんだぞ! <ref>つまり、地球ではエゥーゴや地球連邦軍、ティターンズによる熾烈な戦いが巻き起こっていたのに対し、ロンメル達の潜伏していた砂漠では全く「変化」が起こっていなかった事になる。</ref>」という言葉からも、地球のアフリカの極めて限定的な場所に留まっているだけのロンメル隊は、地球連邦軍からは然程脅威とは見なされず相手にされていなかっただけも言える。その為、ロンメルは世代が変わり新規開発されていくモビルスーツの性能面におけるインフレが生じているといった現実を全く理解出来ておらず、もはや自分達が時代から取り残されていた存在に過ぎなかったという事実を受け入れられないどころか、自覚さえも無かったのだった。 | ||
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+ | ジオンを受け継ぐ[[ネオ・ジオン]]が本格的に地球へ侵攻してきたのを知った事で、潜伏中の部下達を集めてネオ・ジオンと合流すべく、その手始めにまずは[[ΖΖガンダム]]を中核とする[[ガンダム・チーム]]の撃破を計画。敵の使用する最新鋭機のデータを取得する慎重な行動を取った上で、自身のドワッジ改を中核に、ドワッジやディザート・ザクといった砂漠戦に優れたモビルスーツで構成された部隊で、攻撃を仕掛ける。 | ||
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+ | だが、綿密な計画を練った上で展開したゲリラ作戦も、当初こそガンダム・チームを苦しめたかに見られたが、最新鋭のモビルスーツで構成された彼等の前では殆ど無力に等しかった。特に[[Ζガンダム]]や[[メガライダー]]といった航空戦能力を持つ相手には「上下からの攻撃」によって不利な戦いを強いられる事になり、更には味方を巻き添えにする事も厭わないかの様な無茶な作戦によって、部下の一人であるニキを巻き添えで死亡させてしまう失態まで演じてしまい(ロンメル本人は気付かなかった)、他のロンメル隊の部下達も次々と撃墜される形で戦死してしまう。最後に自身のドワッジ改だけが残される状態となった結果、そこで自身がようやく時代に取り残された存在に過ぎなかった現実に打ちのめされ、挙句の果てに目の前で対峙するΖガンダムに搭乗するのがまだ15歳にも満たない子供の[[ジュドー・アーシタ]]であった事実に気付き、愕然とする。しかし、それでも自身の過ちや敗北を認められなかった事で、ジュドーのΖガンダムに特攻を仕掛けるが、敵うはずも無く敗北。自身の行動を「無茶」と批判したジュドーの言葉への反論を叫びながら機体の爆発に飲み込まれ、戦死する末路を迎えた。死後、ロンメル隊が潜伏していた村の人々が、ロンメル達の死を哀しんでいた。 | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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:ニキが[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]の乗るΖガンダムを引き連れてきた際、ニキの乗るMSが味方側に戻る前にΖガンダムへ一斉射撃を命じて彼が動揺した際の台詞。 | :ニキが[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]の乗るΖガンダムを引き連れてきた際、ニキの乗るMSが味方側に戻る前にΖガンダムへ一斉射撃を命じて彼が動揺した際の台詞。 | ||
:しかし、直後にニキは味方の一斉射撃に巻き込まれて死亡してしまう。ロンメルとしては「隊の人間として一斉射撃を回避できて当然」と考えていたのだろうが。 | :しかし、直後にニキは味方の一斉射撃に巻き込まれて死亡してしまう。ロンメルとしては「隊の人間として一斉射撃を回避できて当然」と考えていたのだろうが。 | ||
− | ;「こんな子供に…。フッフフフ…。ロンメル部隊が…。8年…! | + | ;「こんな子供に…。フッフフフ…。ロンメル部隊が…。8年…! 8年の間に時代の流れに取り残されたというのか…。砂漠は全く同じだったんだぞ! それなのに…。こんな子供が…! ウオオオオオオオオオ!!」 |
:砂漠を利用した伏兵作戦でガンダム・チームを攻撃するも、MSの性能差に押されて自分以外の部下が乗った僚機を全て失い、さらに乗っていた[[パイロット]]が子供であったのを見た際の衝撃。そして、ジュドーの乗った[[Ζガンダム]]に[[特攻]]するが…。 | :砂漠を利用した伏兵作戦でガンダム・チームを攻撃するも、MSの性能差に押されて自分以外の部下が乗った僚機を全て失い、さらに乗っていた[[パイロット]]が子供であったのを見た際の衝撃。そして、ジュドーの乗った[[Ζガンダム]]に[[特攻]]するが…。 | ||
;「無茶だと! 私が無茶だと! 私は、待ったのだ…! 待って、準備をしていた…! それが無茶なことだと言うのか!」 | ;「無茶だと! 私が無茶だと! 私は、待ったのだ…! 待って、準備をしていた…! それが無茶なことだと言うのか!」 |
2022年10月20日 (木) 09:38時点における版
デザート・ロンメル | |
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外国語表記 | Desert Rommel[1] |
登場作品 | |
声優 | 玄田哲章 |
デザイン | 北爪宏幸 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦GC |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 砂漠のロンメル |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属組織 | ジオン公国軍(残党) |
所属部隊 | ロンメル隊 |
役職 | 隊長 |
軍階級 | 中佐 |
デザート・ロンメルは『機動戦士ガンダムΖΖ』の登場人物。
概要
第25話「ロンメルの顔」に登場する、旧ジオン公国軍残党を率いる将校。
地球のアフリカ戦線において「砂漠のロンメル」の異名で恐れられた砂漠戦の名手で、一年戦争終了後も部下達と共にアフリカに残りゲリラ活動をしていた。
人物
ジオン軍人の中でも狂信的なジオニズムの信奉者。それ故に、一年戦争の終盤においてもジオンが地球連邦軍に敗北し、ザビ家も実質的に滅亡する事実を断固として受け入れようとせず、他のジオン軍が宇宙へ帰るべく降伏の道を選んでも、部下達と共に徹底抗戦を表明してアフリカに残留していた。モビルスーツのパイロットとしての技量は非常に高く、一年戦争の終盤にされた機体とはいえ、第一世代の旧式であるドワッジでガンダム・チームの擁する第三世代機のΖガンダム等と渡り合える程優秀。一方、かつては武人肌的な面を持った誇り高い人物であったのだが、長年にわたるゲリラ活動を続けていく内に厳格さを通り越して苛烈や頑迷さが増していく事になったのだが、ただし部下達の厭戦気分を悪戯に高めない為か現地のアースノイドと結婚して家庭を持つ事を認めたり、また見慣れない機体を相手に無暗に戦いを挑まずまずはデータ取得を優先しようとする等、僅かながら柔軟さも見せている。
一年戦争から8年間もの間、地球連邦軍の基地を襲撃する形で物資等を調達して自軍を強化しつつ生き延びてきているが、それは単にロンメル達の実力だけによるものでなく、攻撃対象となる地球連邦軍がティターンズやエゥーゴとの内部抗争や地球圏へ来たアクシズへの対処に集中しなければならなかった為でもあり、ロンメル自身の「砂漠は全く同じだったんだぞ! [2]」という言葉からも、地球のアフリカの極めて限定的な場所に留まっているだけのロンメル隊は、地球連邦軍からは然程脅威とは見なされず相手にされていなかっただけも言える。その為、ロンメルは世代が変わり新規開発されていくモビルスーツの性能面におけるインフレが生じているといった現実を全く理解出来ておらず、もはや自分達が時代から取り残されていた存在に過ぎなかったという事実を受け入れられないどころか、自覚さえも無かったのだった。
劇中の様相
ジオンを受け継ぐネオ・ジオンが本格的に地球へ侵攻してきたのを知った事で、潜伏中の部下達を集めてネオ・ジオンと合流すべく、その手始めにまずはΖΖガンダムを中核とするガンダム・チームの撃破を計画。敵の使用する最新鋭機のデータを取得する慎重な行動を取った上で、自身のドワッジ改を中核に、ドワッジやディザート・ザクといった砂漠戦に優れたモビルスーツで構成された部隊で、攻撃を仕掛ける。
だが、綿密な計画を練った上で展開したゲリラ作戦も、当初こそガンダム・チームを苦しめたかに見られたが、最新鋭のモビルスーツで構成された彼等の前では殆ど無力に等しかった。特にΖガンダムやメガライダーといった航空戦能力を持つ相手には「上下からの攻撃」によって不利な戦いを強いられる事になり、更には味方を巻き添えにする事も厭わないかの様な無茶な作戦によって、部下の一人であるニキを巻き添えで死亡させてしまう失態まで演じてしまい(ロンメル本人は気付かなかった)、他のロンメル隊の部下達も次々と撃墜される形で戦死してしまう。最後に自身のドワッジ改だけが残される状態となった結果、そこで自身がようやく時代に取り残された存在に過ぎなかった現実に打ちのめされ、挙句の果てに目の前で対峙するΖガンダムに搭乗するのがまだ15歳にも満たない子供のジュドー・アーシタであった事実に気付き、愕然とする。しかし、それでも自身の過ちや敗北を認められなかった事で、ジュドーのΖガンダムに特攻を仕掛けるが、敵うはずも無く敗北。自身の行動を「無茶」と批判したジュドーの言葉への反論を叫びながら機体の爆発に飲み込まれ、戦死する末路を迎えた。死後、ロンメル隊が潜伏していた村の人々が、ロンメル達の死を哀しんでいた。
登場作品と役柄
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 『ΖΖ』が原作終了後の設定だが、生存して登場。独自ルート第23話、宇宙世紀世界ルート第31話でのみ登場。搭乗機は改ではないドワッジ。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC
- 初登場作品。中盤からドライセンに乗って登場。ア・バオア・クーでの決戦にまで生き残り、ザクIIIに乗る。
- スーパーロボット大戦XO
- 本編での扱いは大きく変わらず。「スーパーロボット対戦」では砂漠つながりでランバ・ラル、ノリス・パッカードと合体攻撃が可能。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 2度目の登場。搭乗機はドライセン固定。
パイロットステータス
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
人間関係
- ジュドー・アーシタ
- Ζガンダムに搭乗する彼と戦うことになるが、彼が子供であることに衝撃を受けた。
- マシュマー・セロ、ヤザン・ゲーブル
- 小説版『ΖΖ』において共闘している。
- カラハン(SRW未登場)
- 副官。
- ニキ(SRW未登場)
- 部下。偵察要員としてジュドーらを引き付ける事に成功したが、ロンメル隊の一斉射撃に巻き込まれて戦死した。
- ラカン・ダカラン
- 原作では接点が無いが、『V』では共闘。
他作品との人間関係
名台詞
- 「時は来た! ザビ家に歯向かう勢力を叩き、ミネバ様の元に馳せ参じる!」
- 第25話「ロンメルの顔」より。ネオ・ジオンのダカール制圧およびガンダム・チームがダカールに向かった事を知った際の台詞。
- 「立てニキ! そんな軟弱者はこのロンメル隊にはいない! 女房子供を持つのはいいが、躾がなっとらん!」
- 妻子に引き留められる部下のニキを修正した際の台詞。
- 厳格なロンメルの性格を表れているシーンだが、現地で家庭を築く事に反対していない事や後にニキや部下への信頼を窺わせる台詞があるので、決して完全に頑迷な人物という訳では無い。
- 「データ不足では戦えん。敵の全戦力が知りたいな」
- Ζガンダムとメガライダーを偵察した写真を見た際の台詞。Ζタイプを知っているのを含めて情報収集に熱心な点でロンメルの優秀さが分かる。
- 「弾幕薄いぞ!」
- ニキがジュドーの乗るΖガンダムを引き連れてきた際、ニキの乗るMSが味方側に戻る前にΖガンダムへ一斉射撃を命じて彼が動揺した際の台詞。
- しかし、直後にニキは味方の一斉射撃に巻き込まれて死亡してしまう。ロンメルとしては「隊の人間として一斉射撃を回避できて当然」と考えていたのだろうが。
- 「こんな子供に…。フッフフフ…。ロンメル部隊が…。8年…! 8年の間に時代の流れに取り残されたというのか…。砂漠は全く同じだったんだぞ! それなのに…。こんな子供が…! ウオオオオオオオオオ!!」
- 砂漠を利用した伏兵作戦でガンダム・チームを攻撃するも、MSの性能差に押されて自分以外の部下が乗った僚機を全て失い、さらに乗っていたパイロットが子供であったのを見た際の衝撃。そして、ジュドーの乗ったΖガンダムに特攻するが…。
- 「無茶だと! 私が無茶だと! 私は、待ったのだ…! 待って、準備をしていた…! それが無茶なことだと言うのか!」
- ロンメルの特攻を「無茶」と言うジュドーへの反論。この直後にMSの爆発によってロンメルは戦死した。
搭乗機体
SRWでの搭乗機体
余談
- 二つ名を含むキャラクターの名前の由来は、第二次世界大戦中に「砂漠の狐」と謳われたドイツ軍の名将エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル(1891~1944)であると思われる。
- 『宇宙戦艦ヤマト』にもエルヴィン・ロンメルが名前の由来になったキャラクターが登場している。
- 『ガンダムビルドダイバーズ』(SRW未参戦)には「ロンメル」と名乗るダイバーが登場しているが、エルヴィン・ロンメルかデザート・ロンメルかを意識したかは不明。
脚注
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