「ベルトーチカ・イルマ」の版間の差分

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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「女の愛撫で男を奮い立たせることができるのなら、女はそれをするときもあるのよ」
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;「朝早く起こしちゃってごめんなさい」<br />「カラバのベルトーチカ・イルマです。ヒッコリーはお待ちしております」
:[[アムロ・レイ|アムロ]]に対して。女の武器を十二分に使うベルトーチカらしい台詞。
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:第15話「カツの出撃」の最初の台詞。[[アウドムラ]]をヒッコリー基地に案内するために、愛用の複葉機・ピーチ17コメットで颯爽とやって来て、格納庫に着陸し[[ハヤト・コバヤシ|ハヤト]]と[[カツ・コバヤシ|カツ]]に出迎えられつつ、コメットから降りて飛行服のヘルメットを取りながら自己紹介し握手を求めた。
;「でも、ダメだとわかれば捨てるわ」
+
:あまりのブロンド美人ぶりに、カツは一瞬息を吞んだが…。
:…でもって、上記台詞の直後にはっきり言ってのける。これが視聴者から悪女呼ばわりされる所以かもしれない。
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;「そちらがカツ君?」<br />「よろしく、ナイスキッド!」
 +
:上記の台詞の後、ハヤトと握手を交わし、次にカツにも握手を求める。ベルトーチカの美貌に見とれていたカツは我に返って「えっ?あっ、はい…」と握手をするが、下記の台詞で彼に不愉快な一言をお見舞いする。当然子供扱いされたカツは一瞬ムッとするが、ベルトーチカの浮かべた笑顔に騙され機嫌を直してしまう。
 +
;「ヘレン・ヘレンでしょ?」<br />「私の好きな石鹸」
 +
:アウドムラのキャプテン・ルームで、ハヤトやカツ、そして[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に差し入れとして持ってきた果物入りのフルーツバスケットをみんなで食べながら、ヒッコリー基地のシャトル打上準備の進捗状況を説明していた時に、カツと入れ違いに入ってきた[[アムロ・レイ|アムロ]](厳密に言えば、この時カツは腑抜けと化したアムロに失望しており、部屋にやってきた彼の姿を見るや否やアムロと一緒に居たくないため、自分から席を立ち部屋を出て行った)と挨拶を交わした後、彼から漂う匂いを嗅ぎ使っている石鹸の名前を言い当てた台詞。
 +
:恥ずかしげもなく身を寄せる可愛い少女のような仕草に、美人である事もあってアムロも思春期の少年のようにドキドキしていたが……。
 +
;「[[ニュータイプ]]って言っても、普通の人ね」
 +
:上記の台詞の後、アムロにも差し入れを勧めるが、何を期待していたのかは知らないがアムロに対しての自分の第一印象を語った台詞。
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:これには当然アムロも気分を害してしまい、不貞腐れながら「すみませんね」と渋い顔で返答。アムロの中でベルトーチカに対する印象が、ガラリと変わってしまったのは言うまでもない。
 +
;「何だか、怖い人ね。ギラッとして。戦争以外の世界では生きてゆけない人じゃない?」<br />「でもね、あの人には平和なインテリジェンスを感じないわ」
 +
:部屋の前の廊下を通り過ぎていった[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]を見て、今までの明るい感じとは全く別人のような怯えの影を表情に浮かべながら彼の印象を語った台詞。
 +
:上の台詞に、これを聞いたカミーユは「あなただってカラバの一員なんだ。戦いを全く否定する訳じゃないんでしょ?」と遠慮というものがないベルトーチカの物言いに多少抗議をこめて言うが、下の台詞でなおも続けてしまう。これを聞いて[[ライバル]]を貶められたアムロはカチンときて、「クワトロ大尉はそんな人じゃない。本質的には優しい人だ」と言い放ち席を立ってしまう。
 +
;「私…何か悪いこと言いました?」
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:上記の台詞の後、自分の失言が原因でアムロが怒ってしまい、部屋を出て行ったのを見てカミーユとハヤトに怪訝そうに尋ねた台詞。
 +
:要するに何も見えておらず、自分が相手に対して失礼なことを言っているという自覚がないのである。本人に悪気はないのが、余計にタチが悪い。前半のベルトーチカを象徴する台詞でもあり、いくら美人ではこれでは………。
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;(ああ、私が宇宙が落ちてくるのが怖いように、この人も戦うのが怖いんだわ………)
 +
:怯えるアムロを見て心の中で呟いた独白。
 +
:[[スードリ]]から1機の[[可変モビルアーマー]]が出撃し追撃して来る中、カツがカミーユの乗機の[[ガンダムMk-II]]を勝手に拝借して無断出撃。続いてクワトロの[[百式]]、カミーユの[[リック・ディアス]]が次々と出撃する中、ノーマルスーツに着替えたアムロも[[ネモ]]に乗って出撃しようとするが、7年のブランクを理由にハヤトに止められて、最初は意気込んではいたが、長い間戦場から離れすぎてたせいか怯えだしたアムロを見てベルトーチカは感じた。[[一年戦争]]の英雄が自分と同じなのだという事を感じ、ベルトーチカの中でアムロの存在はより大きなものとなっていった。
 +
;「この霧を利用して、カミーユとクワトロ大尉だけでも、宇宙に戻してあげなければね。それがカラバの任務でしょ?」
 +
:第16話「白い闇をぬけて」より、エレベーターから降りてアムロを見やって言った台詞。自己中心的な考え方で不愉快な物言いをして周囲をイラつかせることの多い彼女だが、きちんと自分の仕事に対する責任は自覚しているのが分かる。
 +
:そんなベルトーチカを見てアムロは、彼女の溌剌さに感動を覚え、このまま彼女とずっと話していたい衝動を感じた。
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;「戦争は嫌いよ。当たり前でしょ? でもそのことと戦わなくちゃいけないときは戦うということは別よ」
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:上記の台詞の後、アムロから「君は戦うことは嫌なのだろ?」という質問に対しての返答。戦争を嫌う一方で戦う事自体に対してはベルトーチカなりの信念・美学・ポリシーがある事が分かる。
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;「私はそれほど鈍くはないわ。アムロ・レイの7年間は眠りの時間だったのよ。肉体も、精神も。休養は必要だわ。目を覚ませばいいのよ。そうすれば昔と同じになるわ」
 +
:アムロが前話で戦場の恐怖にかられ出撃できなかったことに負い目を感じていたのか、「僕を軽蔑しているんだろ?」と自虐的になったのを見て、傍に寄り添い壁にもたれて彼を見上げながら諭した台詞。
 +
:この言葉にアムロは自分が言葉にし切れない部分まで、ベルトーチカが言葉で簡潔に表現しそれが正確な答えであったため何も答えられず、ベルトーチカの方もアムロが逡巡をやめて現実と対決しようとしていることが分かっていた。
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;「あなたは前にカミーユと同じことをやっているのでしょ?」
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:それでもなお、アムロはまだ「自信がないな」と言うのに対して。早い話が「'''戦え'''」と言っている訳で、アムロの方もそれを見抜いてベルトーチカは自分と主義と感性が少しズレている少女であると分かって、彼女に嫌いになりたくなった。それでも「そうだが…」と煮え切らないアムロにベルトーチカは………。
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;「私はそれほど鈍くはないと言ったでしょ。女の愛撫で男を奮い立たせることができるのなら、女はそれをするときもあるのよ。何故だと思う?」
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:不意を突いてアムロに対してキスをし、同情ならいらないと宣う彼に対して。
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:女の武器を十二分に使うベルトーチカらしい台詞で、アムロの方もそんなベルトーチカの少女らしい言葉に内心苦笑しながら「男を試しているんだろ?」と答える。
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;「そうよ、自分にふさわしい男になって欲しいからね。でも、ダメだとわかれば捨てるわ。同情している暇なんてない」
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:…でもって、上記台詞の直後にはっきり言ってのける。これが視聴者から悪女呼ばわりされる所以かもしれない。言外に言えば「'''落ち込んでるんだったら励ましてあげるけど、いつまでもこっちの好意に甘んじていじけてばかりの意気地なしだったら、見捨ててどっか行っちゃうぞ。あなたを男と見込んだ私をガッカリさせないでね'''」と言ってるのである。
 +
:これらの飴と鞭をうまく使い分けてアムロを鼓舞したやり取りから、ベルトーチカが男の扱いに相当長けているのが分かる。アムロの方もその言葉の中に自分が求めていたものがあるのかもしれないと感じた。
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==

2016年10月29日 (土) 15:45時点における版

概要

カラバの一員。ジャーナリスト出身。

MS宇宙に戻せるシャトルのあるヒッコリーに、アウドムラを先導した。

一年戦争コロニー落としによって両親を失った戦災孤児で、戦争は嫌いだが戦わなければならない時には戦うという信念で行動する。鬱屈していたアムロ・レイを奮起させ、やがて恋仲になった。

ステータス主義な性格で女であることを前面に出し、自分の興味を最優先させ他人との距離感に無頓着なあまり自己中心的な行動をする面も目立つ。劇場版ではTV版ほどの悪印象はなく、複葉機の操縦の達人という設定が加えられている。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の小説版『ベルトーチカ・チルドレン』では、劇場版におけるチェーン・アギのような役回り。劇場版では別れてしまった彼女だが、小説版ではアムロの子を身篭る。

スパロボシリーズにおいて

原作に準じてジャーナリストとしてプレイヤー部隊を支援するという立場であるが、大抵はチェーンとのアムロを巡る女の戦いが毎回の見せ場とも言える(明確に決着が着いた作品は無い)。

登場作品と役柄

TV版

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。同時にチェーンとの初共演も実現して互いに牽制し会う。
スーパーロボット大戦EX
シュテドニアス軍に捕らえられ処刑されそうになるが、チェーンとのコンビネーションによって脱出に成功する。
第4次スーパーロボット大戦S
原作同様にカラバ所属でダカール演説をアシストする。
スーパーロボット大戦F完結編

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
原作のアムロとの出会いが再現された。
第2次スーパーロボット大戦α
今作では『戦国魔神ゴーショーグン』のイザベルと共に行動してαナンバーズを影から支援した。アムロを落すのはシャアでもチェーンでもなく自分だと豪語する。
第3次スーパーロボット大戦α

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
どうやらラー・カイラムのオペレーターをやっているらしい。今作でもチェーンとアムロを取り合っている。

単独作品

スーパーロボット大戦64
初のチェーンとの直接対決。当初はアムロから「ベルトーチカ」と呼ばれているが、逆襲のシャアシナリオに入ると『ベルトーチカ・チルドレン』に準じて「ベル」と呼ばれるようになる。

劇場版

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
セツコルート第26話で登場。条件を満たしていれば、ディジェを持って来てくれる。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
宇宙ルート37話にて、νガンダムをアムロに渡す際に通信で登場。封印されたニュータイプ用マシンの行方を追うべく行動していたようだ。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
最終話にて、ハヤトやカイと共に最終決戦を見届けている。

『ガンダムUC』

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX

人間関係

家族

ベルトーチカの両親(SRW未登場)
原作未登場で顔も素性も不明だが、ベルトーチカによれば一年戦争コロニー落としで亡くなっており、それによってベルトーチカは戦災孤児となり、よその家に養女として引き取られた。
小説版『Ζ』では、2人の事をリベラルすぎたと評している。

エゥーゴカラバ

アムロ・レイ
興味を持って近づき、戦闘参加に難色を示すアムロを色仕掛けで奮起させる。その後は恋人的存在となるが、映像版では逆シャアまでに別れる事になる。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
当初は「平和的なインテリジェンスを感じない」と快く思っていなかったが、後にダカールでの演説作戦で全面的に彼をサポートする。
ブライト・ノア
UC』では情報屋として活動していたため、彼から「ラプラスの箱」をめぐる権力闘争の状況の調査を依頼された。
カミーユ・ビダン
顔を合わせる度に何かと衝突を起こした。
カツ・コバヤシ
初対面の彼を「ナイスキッド」と称するが、それが原因で彼から顰蹙を買う。

ティターンズ

アジス・アジバ(SRW未登場)
ティターンズの士官。第37話にて、ダカールにある連邦議会が開催される議事堂での演説作戦を遂行するべく、ジャーナリストを装って潜入しようとするものの、憲兵たちに阻まれセクハラされていたところを彼に助けられる。ティターンズにしては珍しい真面目な性格。

民間人

ミライ・ノア
香港でアウドムラに保護されて以来、何かと諭そうとする(ベルトーチカ自身から見たら説教してくる)彼女が気に入らず、食ってかかったりしている。しかし、最終的には彼女から女として大切な事を学ぶ。
フラウ・コバヤシ、レツ・コバヤシ(SRW未登場)、キッカ・コバヤシ(SRW未登場)
TV版では面識はないが、劇場版では3作目のエンディングで彼らやアムロと共に、天文台でグリプス戦役の終焉を見届けた。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

チェーン・アギ
原作では競演したことはないが、SRWでは良く顔合わせするためにアムロを巡る強力な恋のライバルとなっている
ギュネイ・ガス
D』では彼にアムロがどこに行ったかを尋ねるも「あいつの居場所なんか気にしていられるか」と突っぱねられる。
なお、彼がグラーブ名義で登場した小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では、ベルートーチカがグラーブ(ギュネイ)に引導を渡している
クェス・パラヤ
『D』では彼女からもやっかみを受けている。ちなみに、クェスの声優はベルトーチカと同じ川村万梨阿氏である。
なお、小説『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』でも対面しているのだが、劇場版のチェーンとは違いクェスから強烈な嫉妬をされていない。

アナザーガンダムシリーズ

ゼクス・マーキス
『D』では彼の仲介でアムロと再会できた。

スーパー系

イザベル・クロンカイト
第2次α』・『第3次α』では行動を共にしており、共にαナンバーズの汚名を晴らすのに活躍した。

名台詞

「朝早く起こしちゃってごめんなさい」
「カラバのベルトーチカ・イルマです。ヒッコリーはお待ちしております」
第15話「カツの出撃」の最初の台詞。アウドムラをヒッコリー基地に案内するために、愛用の複葉機・ピーチ17コメットで颯爽とやって来て、格納庫に着陸しハヤトカツに出迎えられつつ、コメットから降りて飛行服のヘルメットを取りながら自己紹介し握手を求めた。
あまりのブロンド美人ぶりに、カツは一瞬息を吞んだが…。
「そちらがカツ君?」
「よろしく、ナイスキッド!」
上記の台詞の後、ハヤトと握手を交わし、次にカツにも握手を求める。ベルトーチカの美貌に見とれていたカツは我に返って「えっ?あっ、はい…」と握手をするが、下記の台詞で彼に不愉快な一言をお見舞いする。当然子供扱いされたカツは一瞬ムッとするが、ベルトーチカの浮かべた笑顔に騙され機嫌を直してしまう。
「ヘレン・ヘレンでしょ?」
「私の好きな石鹸」
アウドムラのキャプテン・ルームで、ハヤトやカツ、そしてカミーユに差し入れとして持ってきた果物入りのフルーツバスケットをみんなで食べながら、ヒッコリー基地のシャトル打上準備の進捗状況を説明していた時に、カツと入れ違いに入ってきたアムロ(厳密に言えば、この時カツは腑抜けと化したアムロに失望しており、部屋にやってきた彼の姿を見るや否やアムロと一緒に居たくないため、自分から席を立ち部屋を出て行った)と挨拶を交わした後、彼から漂う匂いを嗅ぎ使っている石鹸の名前を言い当てた台詞。
恥ずかしげもなく身を寄せる可愛い少女のような仕草に、美人である事もあってアムロも思春期の少年のようにドキドキしていたが……。
ニュータイプって言っても、普通の人ね」
上記の台詞の後、アムロにも差し入れを勧めるが、何を期待していたのかは知らないがアムロに対しての自分の第一印象を語った台詞。
これには当然アムロも気分を害してしまい、不貞腐れながら「すみませんね」と渋い顔で返答。アムロの中でベルトーチカに対する印象が、ガラリと変わってしまったのは言うまでもない。
「何だか、怖い人ね。ギラッとして。戦争以外の世界では生きてゆけない人じゃない?」
「でもね、あの人には平和なインテリジェンスを感じないわ」
部屋の前の廊下を通り過ぎていったクワトロを見て、今までの明るい感じとは全く別人のような怯えの影を表情に浮かべながら彼の印象を語った台詞。
上の台詞に、これを聞いたカミーユは「あなただってカラバの一員なんだ。戦いを全く否定する訳じゃないんでしょ?」と遠慮というものがないベルトーチカの物言いに多少抗議をこめて言うが、下の台詞でなおも続けてしまう。これを聞いてライバルを貶められたアムロはカチンときて、「クワトロ大尉はそんな人じゃない。本質的には優しい人だ」と言い放ち席を立ってしまう。
「私…何か悪いこと言いました?」
上記の台詞の後、自分の失言が原因でアムロが怒ってしまい、部屋を出て行ったのを見てカミーユとハヤトに怪訝そうに尋ねた台詞。
要するに何も見えておらず、自分が相手に対して失礼なことを言っているという自覚がないのである。本人に悪気はないのが、余計にタチが悪い。前半のベルトーチカを象徴する台詞でもあり、いくら美人ではこれでは………。
(ああ、私が宇宙が落ちてくるのが怖いように、この人も戦うのが怖いんだわ………)
怯えるアムロを見て心の中で呟いた独白。
スードリから1機の可変モビルアーマーが出撃し追撃して来る中、カツがカミーユの乗機のガンダムMk-IIを勝手に拝借して無断出撃。続いてクワトロの百式、カミーユのリック・ディアスが次々と出撃する中、ノーマルスーツに着替えたアムロもネモに乗って出撃しようとするが、7年のブランクを理由にハヤトに止められて、最初は意気込んではいたが、長い間戦場から離れすぎてたせいか怯えだしたアムロを見てベルトーチカは感じた。一年戦争の英雄が自分と同じなのだという事を感じ、ベルトーチカの中でアムロの存在はより大きなものとなっていった。
「この霧を利用して、カミーユとクワトロ大尉だけでも、宇宙に戻してあげなければね。それがカラバの任務でしょ?」
第16話「白い闇をぬけて」より、エレベーターから降りてアムロを見やって言った台詞。自己中心的な考え方で不愉快な物言いをして周囲をイラつかせることの多い彼女だが、きちんと自分の仕事に対する責任は自覚しているのが分かる。
そんなベルトーチカを見てアムロは、彼女の溌剌さに感動を覚え、このまま彼女とずっと話していたい衝動を感じた。
「戦争は嫌いよ。当たり前でしょ? でもそのことと戦わなくちゃいけないときは戦うということは別よ」
上記の台詞の後、アムロから「君は戦うことは嫌なのだろ?」という質問に対しての返答。戦争を嫌う一方で戦う事自体に対してはベルトーチカなりの信念・美学・ポリシーがある事が分かる。
「私はそれほど鈍くはないわ。アムロ・レイの7年間は眠りの時間だったのよ。肉体も、精神も。休養は必要だわ。目を覚ませばいいのよ。そうすれば昔と同じになるわ」
アムロが前話で戦場の恐怖にかられ出撃できなかったことに負い目を感じていたのか、「僕を軽蔑しているんだろ?」と自虐的になったのを見て、傍に寄り添い壁にもたれて彼を見上げながら諭した台詞。
この言葉にアムロは自分が言葉にし切れない部分まで、ベルトーチカが言葉で簡潔に表現しそれが正確な答えであったため何も答えられず、ベルトーチカの方もアムロが逡巡をやめて現実と対決しようとしていることが分かっていた。
「あなたは前にカミーユと同じことをやっているのでしょ?」
それでもなお、アムロはまだ「自信がないな」と言うのに対して。早い話が「戦え」と言っている訳で、アムロの方もそれを見抜いてベルトーチカは自分と主義と感性が少しズレている少女であると分かって、彼女に嫌いになりたくなった。それでも「そうだが…」と煮え切らないアムロにベルトーチカは………。
「私はそれほど鈍くはないと言ったでしょ。女の愛撫で男を奮い立たせることができるのなら、女はそれをするときもあるのよ。何故だと思う?」
不意を突いてアムロに対してキスをし、同情ならいらないと宣う彼に対して。
女の武器を十二分に使うベルトーチカらしい台詞で、アムロの方もそんなベルトーチカの少女らしい言葉に内心苦笑しながら「男を試しているんだろ?」と答える。
「そうよ、自分にふさわしい男になって欲しいからね。でも、ダメだとわかれば捨てるわ。同情している暇なんてない」
…でもって、上記台詞の直後にはっきり言ってのける。これが視聴者から悪女呼ばわりされる所以かもしれない。言外に言えば「落ち込んでるんだったら励ましてあげるけど、いつまでもこっちの好意に甘んじていじけてばかりの意気地なしだったら、見捨ててどっか行っちゃうぞ。あなたを男と見込んだ私をガッカリさせないでね」と言ってるのである。
これらの飴と鞭をうまく使い分けてアムロを鼓舞したやり取りから、ベルトーチカが男の扱いに相当長けているのが分かる。アムロの方もその言葉の中に自分が求めていたものがあるのかもしれないと感じた。

スパロボシリーズの名台詞

「大丈夫よ、ルナマリア。あの子の『好き』はお兄ちゃんに甘える妹みたいなもんだから」
Z』第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」より。ステラが生存し、シンとの再会に喜んで嫉妬してたルナマリアを見て、こうフォローした。

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