ジ・O

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ジ・O
読み ジ・オ
外国語表記 The-O
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 小林誠
分類 局地戦用重モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 PMX-003
頭頂高 24.8 m
全高 28.4 m
本体重量 57.3 t
全備重量 86.3 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,840 Kw
スラスター推力

38,200 kg×1
16,200 kg×6

総推力
135,400 kg
アポジモーター 50
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 11,300m
開発者 パプテマス・シロッコ
所属 ティターンズ
パイロット パプテマス・シロッコ
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概要

パプテマス・シロッコが自らの専用機として独自に設計・開発した重モビルスーツ

その威圧的フォルムは見る者に鈍重そうなイメージを与えるが、全身にアポジモーターがあり、機動性や運動性の高さはグリプス戦役時代においてはトップクラスである。

コクピットに独自開発のサイコミュ・システムが搭載されており、高いニュータイプ能力を持つシロッコが乗る事によって、他を凌駕するほどの優れた性能を発揮するモビルスーツとなる。ちなみに、このサイコミュ・システムはよくバイオセンサーと混同されるが、実際には何の関連性も無い。

重厚な見た目に反して武装はビームライフルとサーベルのみと基本的な物のみしか装備していないが、これはシロッコがこの機体を「シンプルにして素早く、そして堅牢」という汎用MSの基本に回帰した思想で開発された物によるとされ、その思想は宇宙世紀0090年代のMSにも通じる物がある。

接近戦専用の隠し武器としてフロントスカート部に隠し腕を装備しており、重装甲による可動範囲の少なさによる死角を軽減している。

劇中での様相

グリプス戦役終盤において、シロッコが搭乗してΖガンダム百式キュベレイと激戦を繰り広げた。

最終決戦時にはカミーユ・ビダンと交戦したが、ハイパー化したΖガンダムの前に圧倒され、最後は捨て身の攻撃(ウェイブライダー突撃)の前に敗れ、撃破された。

その他

小説版では全身にメガ粒子砲を多数装備しており、TV版と正反対の超火力型MSとして登場している。その威力は一撃でガンダムMk-IIを大破させたほど。最終的にはコロニーレーザーの発射に巻き込まれて消滅している。

漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』に登場した『ジ・OII』や、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』に登場した『タイタニア』といった後継機が存在する。詳しくはGジェネWikiを参照されたし。

登場作品と操縦者

基本的に原作通りシロッコ専用機として登場することがほとんどである。完全なNT専用機ではない為か、SRWではジェリド・メサが乗って登場する事もある。

敵勢力のボス級キャラが搭乗することもあって能力値はMSの中では高めに設定されているが、武装の少なさとビーム兵器メインという性質が災いして性能を発揮できない場合も多い。 ちなみにその傾向は他のゲーム作品でも顕著に表れており、Iフィールド装備の機体との相性は最悪と言っても良い程。

しかし、Zでは「隠し腕」による待望の必殺技が追加され、ビーム兵器だけの不名誉なボスの汚名を返上した。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
第23話「逆襲のシロッコ」で登場。シロッコの能力と合わせてすばやさの値が高いので高い確率で再攻撃を行う。射程は1だが、間接攻撃無効を持っているので全く隙が無い。
第2次スーパーロボット大戦G
νガンダムV2ガンダムをフル改造したV2アサルトバスターガンダムで相手をすると、ジ・Oの全ての攻撃を完封できる。
具体的には、ビーム・ソードは空中の敵には使えず、ビーム・ライフルはIフィールドで完全に無効化出来る為。
第3次スーパーロボット大戦
DCの戦力として登場する。シロッコが乗るが、ルートによっての最終話でシロッコはヴァルシオン改に乗っているため、サラがジ・Oに乗っている。Iフィールドを持つνガンダムに手も足も出ないのは有名だが、何故かジ・O自身もIフィールドを持っている。どの道、第3次のシロッコにビーム兵器などまず当てられないのであまり意味はないのだが。とにかくシロッコやサラの二回行動も相まって強敵である事は間違いないので、ファンネルやスーパー系の必殺技で早めに倒したい。カミーユの精神崩壊イベントも再現。
スーパーロボット大戦F完結編
シロッコが乗る。カミーユの精神崩壊イベントも再現。最終ステージでジェリドが乗る場合もある。射程がやや短いため、射程外からファンネルで集中砲火を受けることがある他、水中を移動しているところを飛行ユニット4機で囲むと何も出来なくなるという弱点を持つ。進め方によってはいつの間にか量産され、最終話のシロッコの取り巻きとして人工知能搭載の複数のジ・Oが襲ってくる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
シロッコが乗る。本作でも精神崩壊イベント有り。射程は短いがP兵器のビームライフルと、射程が長いビームライフルの2種類を使用する。HP18000なので、精神コマンドの必殺攻撃なら一撃で落ちる。本作のみキュベレイと同様に何故かHP回復(大)、EN回復(大)を所持している。αのシロッコは監察軍第7艦隊に所属しているので、何らかの手段でジ・Oを強化したのかもしれない。
スーパーロボット大戦α外伝
ハードモードの場合にマウンテンサイクルから発掘され、自軍ユニットとして使用可能。味方として使える唯一の作品である。原作のラスボスだけあって機体性能が高く、武装のビームソード、2種類のビームライフルの初期性能も他を抜いて圧倒的なスペックを誇る。攻撃力・命中補正・クリティカル率・地形適応が全て優秀。技量の高いアムロクワトロ等を乗せてやると物凄い確率でクリティカルを叩き出す。しかし、改造による攻撃力の伸びが低く、最終的な攻撃力はそう高くない。また初期ENが280と自軍ユニットで最も高い(フル改造で560)のにENを活かす武装が何も無い。小説版で搭載されたメガ粒子砲があればよかったのだが……なお機体の地形適応が空・陸Bだが、このゲームではバグで武器以外の地形適応は意味が無いため気にする必要はないだろう。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
歴代の中でも演出面が最高で、特に「隠し腕」による連携攻撃の全体攻撃は目を張る。今まで演出面で先を行っていたライバル機であるキュベレイの株を完全に奪っている。とはいえ、特殊能力が何もなくパイロットのシロッコが底力を所持していないので精神コマンドを使って当てていけば、意外とあっさり落とせる。本作の底力は従来のシリーズと比べ大幅に強化されている。仮にシロッコが底力を所持していたら各種能力も加わり恐ろしい事になっていただろう。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
シロッコが乗る。最大射程が5の為、遠距離戦に持ち込むと楽に倒せる。
さすがにHPが高いので初登場時は強敵だが、終盤に再登場する際も何故か無改造状態なので今度はあっさり撃破できたりする。
COMPACTシリーズのジ・Oのグラフィックはどの作品でもドットの都合なのかやたら小さい。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
シロッコが死亡しているのでジェリドが乗る。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
引き続き、ジェリドが搭乗。
スーパーロボット大戦IMPACT
シロッコが死亡しているのでジェリドが乗る。逆恨み技能のおかげで火力がかなり高く危険なユニットである。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
シロッコが搭乗。狭く入り組んだ迷路状になっているソーディアン要塞内を逃げ回るので倒しにくい。引き連れているEVA量産機はかなりの強敵なので、必ず全滅させてから戦いを挑むこと。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

単独作品

スーパーロボット大戦
後半の雑魚として登場する。武器は射程1に設定されているが、能力は高い。
HDリメイク版では「ピクドロン死の迷宮」のボスユニットとして登場。隠し腕の攻撃力は高いのだが、空Cであるため、対空戦ではビームライフルでどうにかするしかないというなんとも言えない欠点があり、武器性能だけならΖガンダムの下位互換と言えなくもない。
スーパーロボット大戦64
シロッコが乗る。ダミーを保有するが、HPは18000と低い。
スーパーロボット大戦X-Ω
2016年6月中旬に新しく実装された「成長タイプ:大器」の登場と同時期に実装された大器成長タイプのSSRディフェンダー。
限界突破後の能力の上昇が高いだけではなくアビリティ「天才」による確定クリティカルに「隠し腕」による攻撃速度上昇など通常攻撃に関しては並のアタッカーより強力。サポートはクリティカル時のダメージが大幅に上昇するSRかなめやSSRユングが最も相性が良い。
アリーナにおいては当初ノーマルモードとは一変した鈍重さで「使えない大器」の代名詞的存在であったが、2017年7月6日のアップデート後はEXアビリティの追加やVアビリティ効果の見直しによって大幅改善された。

関連作品

バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
機動族の新兵の1人として登場。名称表記は「ジオ」。
ヒーロー戦記
シロッコが搭乗しボスとして2回戦う。必殺技しか効かないので手強い。通常攻撃は接近して隠し腕でビームサーベルで斬りつけてくる物になっている。
ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
ザコ敵として宇宙に出現する。
リアルロボット戦線
シロッコが大ボスとなるルートにのみ登場。シロッコ自身のほか、最終面では敵一般兵が乗る機体も登場する。

装備・機能

武装・必殺武器

ビーム・ソード
サイドスカートに4本装備している近接戦闘用の武装。シロッコによって独自の改良が施されている。
大型ビーム・ライフル
出力はバーザムと同程度だが、集束率は高い。また、エネルギーパックは独自に開発した物を使用している。一説にはメガランチャー級の高出力ビームを発射可能とも言われている。
先述の通り、第2次G第3次(スーパーファミコン)ではIフィールドの前には無力。絶対に破られる事は無い。しかしF完ではIフィールドどころかA.T.フィールドも易々と突き破る恐ろしい武器と化した。αシリーズでは射程が長いタイプと短いタイプを所持している。αでは双方とも弾数が20発もあるので弾切れを起こすのは難しい。α外伝では双方の弾数が8発に減ってしまった。Zでは通常版とTRI攻撃版があり、後者では頭頂部の識別灯が点滅するなど芸が細かい。
隠し腕
奇襲攻撃用の近接戦闘用装備。SRWでは専ら武器として登場するが、正しくは『機能』である。実際には、隠し腕にビーム・ソードを装備して敵に斬りかかる攻撃である。後にナイチンゲールもこれを搭載している。
Zではこの機能を利用した必殺技が導入された。全身にオーラを漲らせて相手小隊にビームライフルを連射しながら旋回、右腕と隠し腕2本、計3本のビームサーベルで相手を小隊丸ごと斬り刻む迫力の演出で、一見の価値あり。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
HP回復(大)
αのみ。α外伝では消滅。
EN回復(大)
同上。
Iフィールド
第3次のみ。本来の装備ではない。

移動タイプ

サイズ

M

対決・名場面

Ζガンダム
最終局面でジュピトリスへ撤退する途中を狙われ逆に圧倒するが、死者の念を取り込んだΖの超常により機能を停止、続けてコックピット部にΖの突撃を受け完全に沈黙する。
小説版ではΖが発生させたバリアに弾き飛ばされた後、コロニーレーザーを受け宇宙の塵となる。

関連機体

メッサーラ
PMXシリーズの0番機。木星圏の高重力下でも行動出来るよう大出力のブースターを装備している。
パラス・アテネ
PMXシリーズの1番機。火力を重点に開発され、多数の武器を搭載。
ボリノーク・サマーン
PMXシリーズの2番機。こちらは各種センサーを搭載し、支援戦闘を主眼に開発されている。
タイタニア
ゲーム『Gジェネレーションシリーズ』に登場する、シロッコが原作終了後でも生存しているというif設定での機体。シロッコが統治者たる女性のために開発したNT用モビルスーツであり、ジ・Oの各種機能を継承し、新たにIフィールドバリアとサイコミュ誘導兵器ファンネルが追加された。
ジ・OⅡ
漫画『機動戦士ガンダム ジオンの再興』(SRW未参戦)に登場する全高30mの陸戦用大型MS。「Ⅱ」と銘打たれているが、発展型ではなく技術を流用された派生機。要塞攻略を目的に開発されたもので、ΖΖガンダムのパワーを正面から捻じ伏せる大出力を誇る。オリジナルよりも一回り以上大きい巨体を有し、重装甲と高火力の機体ながら、ホバー移動で機動性もそれなりに高い。隠し腕ギミックも健在。

余談

  • デザイナーの小林誠氏お気に入りの機体で、別デザインやモチーフを流用した機体を別作品に用いたりしており、更には自身の子供の名前にもなったという逸話がある。
  • シロッコ渾身の設計思想なのだが、ビームライフルとビームソード(+隠し腕)しか持たないという思い切りの良さが災いして、ゲーム作品によっては「特長がないのが特徴」になってしまう…。
    • 実際、SRWでも旧シリーズではνガンダム相手に距離を取られると手も足も出ないなんて事があった。おまけにシロッコもジ・Oを捨ててヴァルシオン改に乗り換えたりする。

商品情報

プラモデル

フィギュア

資料リンク