続編

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続編とは、正編や前編などに続く編、物語作品における派生作品の系統の一つ。

概要[編集 | ソースを編集]

英語ではSequelと言われる。作品の後日談等の時間経過しての人物を描く事もあれば、作品をシリーズ化して「別作品」として描く事もある。

スパロボでは両方の要素が取り入れられている。

続編が存在するスパロボ作品[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦
初代『スーパーロボット大戦』の流れを受け継ぎ、『第3次』、オリジナル世界観『EX』、集大成『第4次』まで発展。一連のシリーズの先駆けとなる。
スーパーロボット大戦α
α外伝』『第2次α』『第3次α』へと連なる一連のシリーズへと発展し、旧シリーズに次ぐ第2の王道シリーズ「αシリーズ」として約5年に渡り展開された。『α外伝』を除いてαシリーズを通したのは主人公のクスハとパートナーのブリット
スーパーロボット大戦Z
本編に加え、『スペシャルディスク』が発売されている。第3の王道シリーズ「Zシリーズ」としてシリーズ化が決定、『第2次スーパーロボット大戦Z』『第3次スーパーロボット大戦Z』がリリースされている。
スーパーロボット大戦Vスーパーロボット大戦Xスーパーロボット大戦T
『T』のダウンロードコンテンツ『エキスパンション・パック』ではVXT三部作すべての後日談とも言うべきストーリーが描かれており、単独のパッケージ作品としてではないが続編が作られているとも言える。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
OG2』、『OG1』と『OG2』をリメイクし、「OG2.5」を追加した『OGs』、「OG2.5」の完全版である『OG外伝』と、実験的な試みで作られた『OG1』から大きなシリーズへと発展している。
『OG外伝』の展開や伏線を経て『第2次OG』『OGDP』『OGMD』がリリースされた。
更に派生作として『無限のフロンティア』が作られるなど、バンプレストオリジナルによるシリーズ展開は積極的に行われている。
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
スパロボ初のスピンオフ作品。1997年に発売された『新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク』の発売直後に『新スパロボ』の続編と共にセガサターン用ソフトとして続編の企画が立ち上がったが、『スーパーロボット大戦F』の開発により凍結、そのままお蔵入りとなった。
しかし2010年のリメイク『LOEOG』を経て、2011年に約16年越しとなる正式続編『魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』が発表、翌2012年に発売された。続く2013年には翌年にはシリーズ第3作『魔装機神III PRIDE OF JUSTICE』が発売され、2014年にシリーズ最終作となる『魔装機神F COFFIN OF THE END』が発売され一先の完結を迎えた(『OGMD』はその後の設定になっている)。

版権作品の続編[編集 | ソースを編集]

ここでは、スパロボに前作・続編共に参戦済みの作品についてのみ記載する。なお、作品の発表順ではなく、作品世界内の時系列に基づいて記述する。

ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズは常に同じ世界観を続けているタイプの続編である一方で、アナザーガンダムは宇宙世紀含めてそれぞれの世界観が独立している(正確には裏で繋がっているのだが)タイプの続編である。
ただし、宇宙世紀においても『1stガンダム』から『NT』までの、連邦ジオンの対立を軸とした時代と、『F91』以降とではやや設定的に離れたものになっている。
マジンガーシリーズ
ゲッターロボシリーズ
バイストン・ウェルシリーズ
エヴァンゲリオンシリーズ
マクロスシリーズ
J9シリーズ
勇者シリーズ
エルドランシリーズ
エウレカセブンシリーズ
ボトムズシリーズ
フルメタル・パニック! シリーズ
コードギアスシリーズ
その他リアル系
その他スーパー系

続編のパターン化[編集 | ソースを編集]

作品の続編を作る場合、様々な要素が絡み合って「パターン化」されている。

一般的に一定の時間を置いて、作者や構成者が余裕を持って続編を描く。特に連続小説ではこの手法を取り入れられている。さらに高い人気を得た事により、作品の続編が見たいファンの後押しを受けて描く。特にシリーズ化されたアニメや特撮では、前作と続編との間に時間的に余裕無しに描く場合もある。

また、前作におけるサイドストーリーを取り入れて続編への繋ぎとする事もあれば、続編を作る前に漫画のような単作「読みきり」を描く事で、続編の足掛りとすることもある。

続編の弊害[編集 | ソースを編集]

続編を続けざまに作ると、作者が精神的に負担をきたして続編が破綻するというケースが漫画小説のような一個人としての作者に最も多い。世界観や人物の再構築を個人で行うと、大抵は頭が混乱して前作と続編との作品のバランスが保てず、結局は前作ほど人気が得られずに終わってしまう事も少なくない。特に続編を期待したファンの信頼を裏切る結果となり、見放されて埋没してしまう可能性がある(全部とは言い切れないが、日常茶飯事の出来事ではある)。特にシリーズ物を毎年のように作られると、作品の要素がテンプレート化されて、結果消費者に飽きられるケースも少なくない。

また、複数のスタッフで成り立つゲームやアニメのような作品では、各人の負担を少なくするために、新規参入のスタッフを取り入れて作品を安定させようとする試みがある。だが、ひいてはそのスタッフが作品を壊す原因となる事さえあり、結局は続編を期待したファンから全く違う作品と受け取られて失敗につながるリスクも否定できない。

製作上ではなく、内容上の弊害を言えば、新規視聴者(ユーザー)へのハードルが上がる事がある。一から作られた全く新しい世界観ではない、既にある程度確立された世界観の中へ予備知識の無い状態で飛び込むのは極めて負担が大きい(前作から続投しているキャラクターの立ち位置や人間関係がわからなくなる、等)。

総評[編集 | ソースを編集]

このように、続編を作るには前作で得たファンの人気の後押しを受けて製作される場合が一般的である。その一方で、続編を作り続けることは負担を強いられる。スパロボでは毎回登場作品が違い、その作品の要素を元に世界観を構築させることで、ファンを飽きさせないように工夫している。これはスパロボの作品の特徴だからこそであり、仮に毎回のように一部の登場作品が固定化されると、やはりファンから飽きられてしまう。そのため、随時新しい登場作品を取り入れることで人気を繋ぎ止めている。スパロボでは世界観を構築させると共に、作品の主人公にはバンプレストオリジナルと呼ばれるキャラクターやメカニックが登場し、それらを作品の主軸にする手法が一般的であり、パターンでもある。この恩恵を得て製作されたのが、『ORIGINAL GENERATIONシリーズ』である。

スパロボでは固定ファンが、毎回一部の登場作品のみ登場させて欲しいと願うこともある。例えば『マジンガーシリーズ』、『ガンダムシリーズ』、『ゲッターロボシリーズ』の三作品、「御三家」と呼ばれるものが中心となって固定化される。特にガンダムシリーズ はファンの間でも特に人気が高いので毎回参戦しているが、物語そのものはほぼ再現して出し尽くしたので、所謂「いるだけ参戦」のような状況に陥る事もある。ただ、人気が高い分にはそのキャラクターの個性が世界観を成り立たせることにも繋がるため、その辺りは「シナリオライター」と呼ばれる作者の描き方次第となる。なお、『マジンガーシリーズ』の一作にして元祖『マジンガーZ』だけは「元祖スーパーロボット」と呼ばれるほど、ロボットアニメの源流という理由で製作者側の意向で毎回参戦している(「マジンガーZ」の名を持つ機体は『UX』を除き全て参戦)。

スパロボは寺田プロデューサーが語っている通り、「数多くのファンがいるから」成り立っている作品である。その寺田プロデューサーもファンや作品を作った作者との交流により毎回違う要素のスパロボを作り、送り続け、ファンの期待を裏切る事をしていない。作る側に立てば毎回大変な事だが、我々ファンとしても作る側の立場となって応援していきたい。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外伝
上記の通り、外伝の物語を膨らませる事によって、続編作が製作される場合がある。
リメイク
過去の作品を現在の技術で再び制作すること。オリジナル版に存在しなかった続編の要素がリメイク版に導入される場合がある。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『真』は第4作目、『號』は第3作目と作品の発表順と時系列が逆になっている。
  2. 『ANIMA』は厳密にはテレビシリーズ終盤から分岐した続編