ガルマ・ザビ
ガルマ・ザビ | |
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外国語表記 | Garma Zabi[1] |
登場作品 | |
声優 | 森功至 |
デザイン | 安彦良和 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
年齢 | 20歳 |
出身 | サイド3 |
所属 | |
役職 | 司令官 |
軍階級 | 大佐 |
ガルマ・ザビは『機動戦士ガンダム』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
人物[編集 | ソースを編集]
ジオン公国公王デギン・ソド・ザビの末子。ザビ家の御曹司であり、士官学校首席という能力、また美男子ということもあってジオン国民の間で人気が高い。
親の七光りに見られがちな傾向もあるが、軍の指揮官としての能力もそれなりに優れており、自らが指揮官を勤めていた地球の北米戦線では、モビルスーツの力に過度な期待と信頼を寄せていたジオン軍人達と異なり、航空戦力であるドップや陸戦兵器であるマゼラアタックといった大気圏内や局地での戦闘を意識した構成でホワイトベースに最初の戦いを挑む等、慎重かつ冷静に状況を見た作戦で挑もうとしている。
来歴[編集 | ソースを編集]
一年戦争ではジオン軍地球方面軍司令官として北米に進駐しているが、その権限は北米方面軍に限られていた[2]。
TV版第6話で、ホワイトベースとガンダムを追って降下してきたシャアを歓待する。しかし、戦時下で大規模なパーティを催し、ニューヤーク[3]市長の娘・イセリナ・エッシェンバッハと恋仲になるなど、危機感のなさが表面化していた[4]。その後、ホワイトベース隊との戦闘で、戦果を焦るあまりに、シャア・アズナブルの策謀にかかってホワイトベースにガウの背後を向けることになってしまい、シャアからの通信で自身が彼に利用されていた事実に気づく。しかし、泣き言を言う事無く、自らの死の覚悟を決めたガルマは、せめて犬死だけにはならないようホワイトベースに最後の突撃を敢行し、戦死を遂げる(TV版第10話)。その死は長兄ギレンによって政治的に利用された。
兄弟の中で最も仲が良かったとはいえ、次兄ドズル・ザビからその才能を惜しまれ、指揮官ながらもドップに搭乗して前線に出る勇猛さなど決して無能ではないのだが、シャアに「坊やだからさ…」と看破されたとおり、育ちの良さ故によるお人好し振りや優しさと詰めの甘さが、ガルマの命取りであったといえなくもない。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』「猿の衛星」において、一説では「E計画」を極秘に進行させたのもガルマだと言われている(ただし、あくまでトビア・アロナクス達の推測[5]であり、作中ではその事に触れられそうになった元ジオン軍の老人シーナ・カッツィユッキーが「オフィシャルではございませぬぞ」と発言している)。
キャラクターの総評[編集 | ソースを編集]
「人を引き付けるカリスマ」という点では、かなり見るべきものがあったと言える。士官学校を首席で卒業した御曹司でありながら前述の通り自ら前線に出る勇猛さを持ち、決して何もかも人任せにしているわけではない。そのためか部下からも非常に慕われていた。国葬などの描写を見ても、ギレンの煽動を抜きにしても国民や軍人などから一定の支持があったのが伺える。また、当時地球の大半の人々がジオンに憎悪していた中、恋慕されていたイセリナという存在があったとはいえ、制圧地域と非常に良好な関係を築くことに成功するなど、政治的手腕も悪くはないように見える。これらを考慮するに、ぼっちゃん描写に隠れているものの中々に優秀なのではないかと思わせられる。 また、ホワイトベースが「艦に難民がいるから難民を降ろすため休戦して欲しい」という提案に対し、護衛付きという条件を出した上で承諾して律儀に手を出さない等、約束を義理堅く守る面、弱者に優しい一面もあった。
また、末子という事もあって兄弟仲の悪いザビ家において唯一どの人物とも決定的な軋轢が無く、そう言った意味でも特別な人間であった。父のデギンや兄弟のキシリアやドズルもガルマの死を惜しんでいて、冷酷なギレンですらガルマからは一定の親近感を持っており、ギレンもデギンの意を汲んだとはいえガルマを軍司令部参謀部付を配属先に選択するなどの配慮をしており、無関心でも積極的に嫌ってはいない事が窺える。ガルマを謀殺したシャアでさえもガルマを友人として見ていた事は本当であったという意見も多い。総合的に見ると「家族との関係の良さ」「政治手腕の高さ」「自ら戦場に出る勇敢さ」「ジオン国民や兵士等の支持の高さ」等の美点から、『生きてさえいれば家族や兵士からも信頼される確実に有能な人物になっていた』と目する視聴者の声も少なくない。[6]
その反面でガルマの存在はそうした家族間の緩衝剤となっていた側面があり、ザビ家はガルマという存在で保たれていたと言っても過言ではなく、さらに当時はザビ家がジオンを引っ張っていたため、ガルマという存在はジオンの未来そのものと言ってもよかった。しかし、ガルマの謀殺から始まったシャアの復讐はシャア自身の退路を断ち、ギレンの謀略による国葬で戦争を加速させる等、一年戦争のその後の流れを決定付けた。さらに、ガルマは『機動戦士ガンダム』という作品のみならず宇宙世紀そのものの流れを決定付けた人物であるとも言える。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
原作において印象に残るキャラだが、肝心の出典作品の参戦頻度とシャアに謀られないと物語が大きく狂う事が災いし、スパロボにおいては参戦する事が極端に少ない。
また、参戦しても『OE』を除いて決まってシャアに謀られて死亡する。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦G
- リメイクにあたり追加されたキャラクター。DC所属。前線基地のダカールをシャアと共に防衛している他、ホンコン・シティで戦闘獣やメカザウルスを引きつれ援軍に現れる。その時の乗機はザクIII。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。DC所属。序盤でガルマ専用ザクに乗って戦う。ガウではなくケンプファーだが、原作同様の特攻イベントがある。
- なお、ガウは『第4次』からの登場なので、ガルマは乗れず。ちなみに第1話の増援の際、既にシャアが撃墜されていると後述の台詞を言う。
- PS版では音声を初収録。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 原作通りの経緯で一年戦争で戦死しており、ザビ家四兄弟で唯一登場しない。
- ジオン軍と交戦する際、クワトロがララァと彼の名を述懐しているので、αシリーズにおいては、シャアにとってガルマは復讐を別にすれば「良い友人だった」という解釈と思われる。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- イセリナとのやり取りが再現された。出番はとにかく短く、「ガルマ出撃す」の次のステージが「ガルマ死す」。さらに音声の新規収録もされていない。
- 今回も特攻イベントがあり、原作通りガウで行う。また、クロスオーバーとして、ギニアス・サハリンのアプサラス計画のバックアップもしていた。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 本作ではザンジバルに搭乗。ニューヤークでの戦闘が省略されているので、ユーザーには既に『GC』(『XO』)同様謀殺されたと思われたが、今回はシャアが「地球が外からの侵略に晒されている中復讐している場合ではない」と空気を読んだため、その後も健在。第3話ではシャアと共同してとある連邦の軍事設施を襲撃する。
- 艦長キャラだが二連撃持ち、こちらの母艦にとっては非常に危険な相手(戦艦全武装が対艦属性付きの為)。
- キシリアのように新生ジオンを設立することはないが(そもそもドズルは戦死している)、ジオンと終戦した後も健在のままである。あるステージのシナリオデモでは、クワトロ(シャア)との会話が用意された。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- 序盤にシャアと共に現れる。中盤では戦争が始まる事で意気込んでおり、その戦争で戦死したことが終盤シャアの口から語られる。本作ではシャアが謀殺した訳では無い模様。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
特殊技能[編集 | ソースを編集]
人間関係[編集 | ソースを編集]
- デギン・ソド・ザビ
- 父親。末子のガルマを最も可愛がっていた。それ故にガルマの死の報を聞いたときは、持っていた杖を使者の前で取り落とし、言葉を失うほどの衝撃を受けた。
- デギンはガルマの葬儀は密やかに執り行うことを希望していたのだが、ギレンの意向によりその願いは叶う事はなかった。この件を契機にギレンとデギンの対立は深まっていくことになる。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、「軍人より学者の方が適している」と心を痛めているシーンもあり、兄弟全員が猛々しい中でガルマの優しい気性を好んでいた。また、老いてからできた子であることも溺愛に繋がったと思われる描写もある。
- ギレン・ザビ
- 長兄。ガルマの死を政治の道具として利用した。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では一定の配慮をしている場面もあり、決して嫌ってはいなかったのだろう。
- キシリア・ザビ
- 姉。ガルマの上官でもある。兄妹の中ではガルマが一番好き…というより、ガルマ以外の兄弟とはそもそも関係が良好ではない。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではデキンですら切り捨てる程に冷酷さが際立っている彼女だが、シャアとの諮問では「姉としてあの子の最後が知りたい」と話して徐々に追及が激昂していく姿、シャアがガルマの謀殺が確定したながらも彼を利用する事を決めた際に自らを「悪い姉」と呟いている事から少なくともガルマには一定の家族愛があったことを窺わせる。
- ドズル・ザビ
- 最も親しい三兄。「いずれは自分をも率いることが出来る将軍になる」とガルマに対して期待をかけていただけにその死の衝撃は大きく、ガルマを守り切れなかったシャアの処刑を主張している(なお、デギンの裁量によりシャアは左遷に止まった)。
- その後もガルマの仇討ちの為、ホワイトベース隊にランバ・ラルなどをぶつける。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では溺愛振りが本編以上に凄まじい事になっている。しかし、父からは余り愛されず、ガルマ以外の兄弟は皆冷酷であるため、彼にとって結婚するまでは最も家族愛を示せる存在だったのかもしれない。
- サスロ・ザビ
- 次兄。宇宙世紀0068年に爆弾テロで暗殺された。ガルマとは絡みが無く兄弟仲は不明だが、爆弾テロに巻き込まれたドズルの名を叫びながら動揺したのに対してサスロの名は出てこなかった為、あまり親しくなかったのかもしれない。
- ゼナ・ザビ
- 三兄ドズルの妻。本編では接触はなかったが、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では士官学校時代の同級生だったという意外な接点が描かれた。
- シャア・アズナブル
- 士官学校時代の同期。岡崎優氏の漫画版では指まで絡め合わす程の仲であり、ガルマは死の直前まで彼を親友だと思っていた。
- また、シャア自身はガルマに対して内心辛辣な物言いをする事もあるが、彼に対して泣き言を洩らしたりしている。そのため、シャア自身は少なくとも一定の友情を持っていた事は事実だったと思われる。結局シャアは復讐の方を選択した…が、ただ空しさに支配されただけであった。
- イセリナ・エッシェンバッハ
- 恋人。ガルマが功を焦ったのは、彼女との結婚をザビ・エッシェンバッハ両家に認めてもらうためだった。
- SRWや劇場版、『THE ORIGIN』では再現されてないが、TV版ではガルマが戦死した次の回のエピソードにて、イセリナは彼の弔い合戦に参加し、命を落としてしまう。彼女の死は、敵パイロットであるアムロに衝撃を与えている。
- 『THE ORIGIN』でもガルマは彼女を真摯に愛しているが、同時にイセリナの父であるヨーゼフ・エッシェンバッハが裏でゲリラを煽動していた事をイセリナ経緯で既に知っているなど、彼女を反ジオン勢力の動きを探る情報源とした側面もあった模様。シャアの副官であるドレンも「流石ガルマ様。良い情報源をお持ちだ」とその手腕を素直に評価している。
- 漫画作品『機動戦士ガンダム ラストホライズン』では、彼女が身籠った子供の父親である事が明かされている。
- ダロタ
- 部下。ガルマ戦死後に彼を慕っていた将兵らを取り纏め、勧誘したイセリナを旗印に据えてホワイトベース隊に独断での弔い合戦を挑んだが、敗れて戦死。
- フラナガン・ブーン
- 本編では接触はなかったが、漫画作品『機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記』では潜水艦隊を任せた部下。ガルマとイセリナを慕っており、ダロタのイセリナを旗印に据えた弔い合戦にも参加していた。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
- ギニアス・サハリン
- 『GC(XO)』では当初ガルマの麾下という設定で、また彼によるアプサラス計画のバックアップも行っていた。
- アイナ・サハリン
- 『GC(XO)』にて、兄の支援者ということもありガルマの開くパーティに出席する。
- トビア・アロナクス / ハリソン・マディン
- ガルマが進めたとされる「E計画」の産物が『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』において彼らを窮地に追い込むことに。今のところSRWでの共演は無い。
名台詞[編集 | ソースを編集]
アニメ版[編集 | ソースを編集]
- 「よう、なんだい? 赤い彗星」
- 第5話にて友人であるシャアとの通信回線越しの会話より。記念すべきガルマ初登場時の台詞。
- 階級や家の違いを越えてシャアとはフランクな間柄である事が察せられる台詞である。
- 「シャアの言う通りかもしれん。今までの地球連邦軍の戦艦とはまったく桁が違うようだ」
- 同じく第5話にてジオン公国軍を撃破してきた地球連邦軍の最新型戦艦ホワイトベースを実際に目の当たりにしての感想。
- 敵戦力を軽視しないあたり、ガルマがけっして凡庸な人物ではない事をうかがわせる。
- 「笑うなよ。兵が見ている」
- 第6話にて。ホワイトベース隊を討つことによる功績を立てるチャンスをくれたシャアとの会話から。
- この時、ガルマは右手の中指で自身の髪の毛をからませながら上記の台詞を喋っている。それ故に視聴者の印象に残りやすく、ガルマを代表する名台詞の一つになっている。
- なお、ガルマはシャアのことを親友だと思っていたのだが、一方のシャアは心中にてガルマを謀殺する機会を狙っていたのであった。
- 「連中は虫が好かん」
- 第10話より。ニューヤーク市内で行われているパーティで、シャアに零した愚痴。連中というのはゴマすりをしているニューヤークの権力者達のこと。
- イセリナの事もあり、比較的アースノイドに理解のあるガルマだが、流石にこの種の人間には好意的ではない。
- 「それで聞き届けてもらえねば、私もジオンを捨てよう」
- 同上。家を捨ててでも恋を成就させようとするイセリナに対し、ガルマは手柄を立て父デギンを説得した上でその気持ちに応えようとする。しかしお互いの気持ちが報われる事はなく、恋は悲恋へと変わっていく…
- 「シャア! 謀ったな、シャア!」
- 同上。シャアの策謀によって窮地に追い詰められてしまい、シャアからの通信でその窮地が彼の仕業である事を知って叫んだ言葉。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では叫ぶのではなく、シャアの嘲りの笑い声が響く中、ガルマの心の中を支配した絶望のモノローグとなっている。
- 「私とてザビ家の男だ。無駄死にはしない!」
- もはや戦死からは逃れられないと悟ったガルマは、取り乱さずに敵艦ホワイトベースへ最後の攻撃を掛けることを決意する。そして…。
- 「ジオン公国に栄光あれぇぇぇぇぇ!!」
- ガウをホワイトベースに向けて特攻させた時の辞世の句。「ザビ家」ではなくあくまでも「ジオン公国」の栄光を願う言葉からも、ガルマが最後までジオンの国民達を思っていた事が伺われる。
- そして、言葉とは裏腹に彼が最期に想ったのは、祖国でも家族でもなく、イセリナの姿であった。
- ちなみに、先の作品に登場したとあるキャラクターが自身の死に際に、ガルマの最期の台詞と同様の趣旨の発言をしている。
- 「二ヶ月ほどの内に一度ジオンに帰ります。ですが、父上。その前に必ず一つ大戦果を上げてご覧にいれますよ」
「『親の七光りで将校だ元帥だ』などと国民に笑われたくはありませんからね。では、お目にかかる日を楽しみにしております」 - 第12話にて。父親であるデギンが視聴していたガルマの遺言と言うべきビデオメッセージ。
- 上記のメッセージからは、血縁によって高い地位を得た事にけっして甘んじず、それに相応しい実績を挙げようと努力するガルマの真摯さがうかがえる。
- もっとも、その生真面目さが結果的に彼自身を死に追いやってしまったのは、皮肉としか言えない…。
漫画版[編集 | ソースを編集]
- 「待ちたまえ! 失礼なヤツだな、キミは」
- 「どうしてボクの計算のジャマをしたんだ? そんなにまでして目立ちたいのか!?」
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』における士官学校でのガルマとシャアの初接触。
- 授業で飛行時間を求めることのできる数式の回答で名乗り出たガルマだったが、途中で計算に詰まってしまい、シャアが呟くように手助けを行った。しかし、ガルマは恥をかかされたと思い、取り巻きを連れてシャアを威嚇した際の発言。
- しかし、シャアは取り巻きを鋭い視線のみで圧倒し、ガルマには軽い感じではあるが謝罪を行ったため、ガルマは呆気に取られてしまう。その後も座学・実技で凄まじい成績を誇るシャアにガルマは対抗意識を燃やしていく。
- 「笑えよ おかしいだろ……キミを出し抜こうとしてこうなった…最低だ…」
- 「ザビ家の面汚しだ…学校に帰ったら、みんなに言いふらすといい…」
- 同漫画の士官学校での長距離行軍実習の際にシャアを出し抜きたいがために本来行軍を停止する降雨タイムでも無理に先に進もうとして崖から転落。そして、大の字で動けなくなているところをシャアに見つかってしまった際に。
- 元々ナイーブかつ負けず嫌いな性格だったこともあり、かなり自虐的な精神状態に陥っていたが、シャアはガルマが雨に濡れないように雨宿りを作り、怪我を治療。脱落を嫌うガルマの肩を貸し続けながら真夜中に一緒に帰還を果たした。
- この一件以来、ガルマはシャアを深く信頼し、友人関係を築いていくことになる。尤もシャアがガルマに近づいたのはザビ家に対する復讐の足掛かりにするためであり、特に本作では密かにガルマを見下していたことが顕著に描写されているだけにやるせない。
- 「シャア わたくしはよい友をもった……」
- 『冒険王』で連載された岡崎優氏の漫画版での台詞。シャアとお互いの指を絡めて友情を確かめ合っているが、どう見てもゲイ的な印象を受けてしまう。さらに一人称が「わたくし」になっている事とドロドロした背景が余計に内容を濃くしている。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「赤い彗星も地に堕ちたものだな…」
- 『第3次』での第1話での増援の際にシャアが撃墜されている場合の台詞の一部。
- 原作ではキシリアやジャミトフが言っている台詞である。
- 「ディバイン・クルセイダーズに栄光あれぇぇぇぇ」
- 『第3次』における特攻時の台詞で、原作の台詞のアレンジヴァージョン。PS版ではしっかり原作のやりとりからDVE。
- 「フフ…以前のマスクも似合っていたが…。そのサングラス姿もなかなか様になっているぞ」
- 『OE』第6章にてクワトロと通信で会話した際に。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で描かれた士官学校時代はマスクではなくサングラスであるため(しかも、同作においてマスクを貰ったシャアが「どうかな?」とドヤ顔した際に、微妙そうな顔をしている)、読者からすれば少々妙な台詞とも言える。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
スパロボでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- キャラクターデザインを行った安彦良和氏にとって思い入れのあるキャラクターである。
- 美形キャラクターであり、シャア・アズナブルと共に(特に女性ファンからの)人気があった。実際に第10話にてガルマが戦死した際にはサンライズにカミソリ入りの手紙が送りつけられたり、中には葬儀を執り行ったファンもいたという(同様のエピソードは『六神合体ゴッドマーズ』のマーグにも存在)。
- ジオン兵からの人気も非常に高く、漫画『機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊』では、ある老兵視点からのガルマの印象が語られており、当初はザビ家の「七光り司令官」として嫌っていたが、自分たちと同じ兵器で共に戦闘に参加し、戦闘後も末端兵士達への労いや配慮を忘れない優しさを示したため、歴戦の老将兵達が感激し、「この方となら戦える」と心酔していったとの事。なお、本作では赤の他人がガルマに成り済ます形で間接的に利用されている。
- OVA版『機動戦士ガンダムUC』第4巻では、森功至氏が声を担当するダイナーの老主人が、客であるオードリーとの会話でシャア・アズナブルについて言及する場面があり、一種のメタ的なファンサービスとなっている[7]。
- 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではザビ家の兄弟の年齢が容姿に合わせて軒並み10歳程上乗せされているが、ガルマのみ元々老け顔では無かった事もあって3歳上乗せされるだけで済んでいる。
- そもそも10歳も年齢を上乗せすると設定上士官学校の同期(=同年代)であるシャアも30代ということになってしまうので当然と言えば当然ではある。
- ちなみにこれによって一つ上のキシリアとですら12歳差と言うかなり年の離れた姉弟になっており、長男のギレンに到っては22歳差と最早ガルマがギレンの子であってもおかしくない程の年齢差となっている。
- アニメ版『THE ORIGIN』では、森功至氏に代わって柿原徹也氏がガルマを演じている。
- 柿原氏は『機動戦士ガンダムUC』にてフル・フロンタルの側近アンジェロ・ザウパーを演じている。柿原氏はフロンタルとアンジェロ、シャアとガルマの関係性は全く違うものとして、ガルマはアンジェロよりも少年らしく演じたと語っている[8]。
- 漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』ではジオン系勢力に四分割され、覇権争いの戦乱に突入しているサイド3にて、「ズム・シティ」を中心とした勢力「ザビ・ジオン」の統治者として「ガルマ・ザビ三世」を自称する老人が登場している。しかし、潔癖かつ他者には誠実、そして結婚していなかったガルマに子孫が残されていた可能性は限りなく低く[9][10]、連邦軍キュクロープスのアーノルド少佐が拘束しようとした際には「国際法廷で詐称の罪に問われる」と言及しているため、偽物であった模様。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ CHARACTER、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月5日閲覧。
- ↑ 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、地球方面軍司令官はマ・クベ中将であり、ガルマは階級は大佐のままで、マ・クベの部下である北米方面軍司令官となっている
- ↑ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ロサンゼルスに変更されている。
- ↑ ただし、これらの行動には地元の有力者を懐柔する政治目的もあったと思われる。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではイセリナの父ヨーゼフ・エッシェンバッハ市長がゲリラを操っているため、イセリナを情報源にしている描写もある。
- ↑ 「ジオンの高官」と聞いた段階では絞り込めていなかったが、E計画の発端が「類人猿が『パックマン』を遊ぶ姿を見て、モビルスーツの操縦ができるのではないかと発案した」という話を聞いてトビア達は一斉にガルマと推測していた。
- ↑ 事実、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』では新生ジオン軍の総帥として立派に成長した姿も登場する。
- ↑ 森氏が配役されたのは、ある程度意識してのものだったらしい事が雑誌インタビューで語られている。
- ↑ 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 関係者リレーインタビュー
- ↑ そもそも一年戦争から80年以上しか経過してない世界で、老人が「三世」と自称している時点で矛盾しかない。
- ↑ 外国では先祖の名前を子孫が受け継ぐという文化もあるため、ザビ家の先祖に別に「ガルマ」という人物がおり、「FG」のガルマは「二世」で、また遠縁が三世を名乗る、という可能性ならばありうる。一例として、「ナポレオン三世」は「ナポレオン一世」の孫ではなく甥(ナポレオン二世の従兄)である。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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