やられメカ
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『機動戦士ガンダム』におけるジオン軍のザク、あるいは地球連邦軍のジムやボールなど、ロボットアニメにおいて活躍というよりは主役メカ、もしくは敵側のボス格メカに露払いされる役割のメカ達を指す。雑魚メカ、気力上げ要員とも。ロボットアニメ以外で例えた場合、『仮面ライダー』で言う所のショッカー戦闘員に相当する存在。
味方側の場合、主役機の量産型という設定のメカが多くスパロボにおいては味方NPCの一般兵が乗ってバタバタやられていくという展開が多い。スパロボの攻略本では作品によっては「使えない」の一言で片付けられ、筆者がコメントに困り「書く事が無い」と投げやりになる事も…。
敵側の場合、リアル系作品ではいわゆる量産機系ロボ、スーパー系作品では戦闘機系デザインが多くどちらも大抵は自軍の気力上げや撃墜数稼ぎの材料にされる運命にある。
ちなみに、『装甲騎兵ボトムズ』のように、登場メカの大半が量産機であるために、スコープドッグをはじめとする主人公らが搭乗するメカと同型のメカが多数登場し、そして次々とやられていく「主役機でありながらやられメカでもある」という構図の作品も存在する。
やられメカ一覧
味方側メカ
- ボスボロット
- 味方側レギュラーやられメカの代表格。毎回のようにボスが調子に乗って敵に挑み、そしてあっけなく破壊される。……が、時として意外な実力を発揮して大金星を挙げることも。
- ジム
- 『機動戦士ガンダム』に登場。一年戦争において果たした役割は大きいのだが、劇中ではやられ役的描写が多くを占めており、その後のジム系の扱いを決定づけた(無論、きちんと活躍する作品もあるが)。
- ボール
- 『機動戦士ガンダム』に登場。別名「棺桶」。名の通り劇中ではザクに蹴られる場面も…
- ジェガン
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から登場。ジムの後継機で、量産機の傑作と言える性能を持つが、劇中ではただのやられ役になっている事が多い。特にロートル化した『F91』の時代ではそれが顕著で、デナン・ゲーに頭部をサッカーボールのごとく蹴飛ばされることもあった。
- ドラグーン
- 『機甲戦記ドラグナー』に登場。試作機のドラグナーを上回る性能の量産機と鳴り物入りで登場したが、結局はドラグナーもカスタム化されたこともあって劇中ではやられ役。
- アレイオン
- 『アルドノア・ゼロ』に登場。多くの機体が毎回出撃しては火星側のカタフラクトに蹂躙されていった。主人公機のスレイプニールが旧式の前世代機であるにも関わらず、戦術を駆使して対抗どころか圧倒していった事も加えて本機体の悲哀性が強まっている。
敵側メカ
- ドローメ
- 『勇者ライディーン』に登場。αのスーパー系序盤で大量に登場する。多くのスパロボでは最弱の敵の代名詞のような扱いだが、IMPACTの後半ではHPが7000を越えており、味方の火力不足もあってかなり厄介。同作で雑魚が堅いのはこの機体に限った話ではないのだが、やはりやられ役としてのネームバリューの高さからか、ゲームバランスを語る際によく喩えに出される。
- ミニフォー、ミディフォー
- 『UFOロボ グレンダイザー』に登場。第4次ではドローメと並ぶ気力供給源。
- ザク
- 『機動戦士ガンダム』に登場。ジムやボールと同様に果たした役割は相当大きいが、アムロの乗ったガンダムの前にはやられ役同然であった。
- リック・ドム
- 『機動戦士ガンダム』に登場。ドムの宇宙型だが、黒い三連星が搭乗していたドムとは違いこちらは名有りのパイロットが乗ることは無く、特にコンスコン配下の部隊は12機のリック・ドムがホワイトベース隊の前に3分と持たず全滅させられてしまっていた。
- ゲルググ
- 『機動戦士ガンダム』に登場。上記のザクに代わるジオンの量産型MSだったが、学徒動員のパイロットも多くやられメカとなっていた。
- ハイザック
- 『機動戦士Ζガンダム』に登場。上記のザクの流れを組む機体で、当然やられメカ扱いであった。
- バーザム
- 『機動戦士Zガンダム』に登場。物語後半のティターンズの量産型MSだったが、名有りのパイロットは搭乗せずただ単にやられメカとして描写されていた。
- ギラ・ドーガ
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から登場。これもザクの系譜を受け継ぐ機体で、やはりやられメカ扱いだった。
- ゾロ、ゾロアット
- 『機動戦士Vガンダム』に登場。ザンスカール帝国の量産型MS。物語後半では自身の技量が上がっていた事もありウッソに「ゾロってこんなに弱い機体だったの!?」などと言われてしまっていた。
- デスアーミー
- 『機動武闘伝Gガンダム』に登場。他のやられメカ以上に物量で押してくる。水中マップに現れるとビームライフルが撃てなくなり、ほぼサンドバック状態になる。再生能力があるが、その前にやられる。
- リーオー
- 『新機動戦記ガンダムW』に登場。ヒイロたちも乗ったことがある。
- ビルゴ、ビルゴII
- 『新機動戦記ガンダムW』に登場。ヴァイエイトとメリクリウスのデータをフィードバックして開発されたモビルドールのはずだが、劇中では何故かガンダムには勝てずやられメカになってしまった。
- メビウス
- 『機動戦士ガンダムSEED』に登場。地球連合軍の量産型モビルアーマーで、ザフトの量産型MSジンとの戦力比は1:3と言われるほど不利なスペックであった。
- ウィンダム
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場。機動性を重視した機体のはずだが、ネオ・ロアノーク専用機以外はまともな機動をしているのを見たことが無い。一方のザクウォーリア、ザクファントムはレイやイザークが専用機に乗るばかりか、アレックス・ディノに至っては量産型ウォーリアに乗って活躍したおかげもあって、やられメカのレッテルは貼られていない。
- ティエレン地上型、ティエレン宇宙型
- 『機動戦士ガンダム00』に登場。ユニオンフラッグやAEUイナクトと比較すると名有りの人革連パイロットが搭乗せずガンダムにやられまくっていたこともあり、やられメカのイメージが強い。
- ドロ、ドラムロ
- 『聖戦士ダンバイン』に登場。ちなみにドロは上記のドローメがモチーフ。ドラムロは原作でショウ達ゼラーナ隊全員に「ドラムロごとき」と軽んじられている描写が多々あり中盤からボコボコ沈められているが、細かな改良や連携で活躍するシーンもそれなりにある。
- グランチャー
- 『ブレンパワード』に登場。やられメカなのに資金とPPが多いありがたい雑魚。
- キャスモドン、ファルゴス、ザリオス
- 『マシンロボ クロノスの大逆襲』に登場。ギャンドラーに雇われたゴロツキで、何れも雑魚の割にアクが強い。
- スタンディングトータス、ファッティー
- 『装甲騎兵ボトムズ』に登場。基本的にアーマード・トルーパーの大半はやられメカなのだが(後述)、中でも主人公の敵対勢力が使うこれらの機体がやられる頻度は特に高い。次から次へと湧いてきては、ゴミのように落とされていく。
- ターミネーターポリス
- 『蒼き流星SPTレイズナー』第2部より登場。スカルガンナーの派生機体であるが、第1部の激闘を経たエイジとレイズナーの敵ではなく、出てくる度にバタバタと倒されていた。
- バッタ
- 『機動戦艦ナデシコ』に登場。新型は時空歪曲場を有するためうって変わって厄介な相手となる。
- モルガ
- 『ゾイドシリーズ』に登場。
- バイオラプター、バイオラプターグイ
- 『機獣創世記ゾイドジェネシス』に登場。
- Rk-92 サベージ
- 『フルメタル・パニックシリーズ』に登場。
- モンスーノ
- 『交響詩篇エウレカセブン』に登場。
両方
- スコープドッグをはじめとするアーマード・トルーパーほぼ全般
- 『装甲騎兵ボトムズ』に登場。別名「鉄の棺桶」。機動性と生産コストを追求した結果、パイロットの生存がまったく考慮されていないという、リアルロボットアニメ史上類を見ない劣悪な機動兵器となった。このため、パイロットからは命よりも効率を重視した最低のマシン「ボトムズ=最低の野郎ども」と呼ばれている。ついでに言えば、この作品の主人公キリコもアーマード・トルーパーに搭乗するため、他に類を見ない「主人公機でありながら、味方側のやられメカでもあり、敵側のやられメカでもある」という、なんとも幅広いポジションの機体と言える。
- ランスロットなどのワンオフ機体以外のナイトメアフレーム
- 『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場。さすがにアーマード・トルーパー程、劣悪な機動兵器ではないが劇中においては敵味方かなりの数が撃墜されている。とはいえ脱出装置が常備されているため、パイロットの生存率は高めではある。
スパロボでのやられメカ
原作では特にやられメカ的な扱いがされなかったものも、原作において量産機や低スペック設定であるという理由でスパロボにおいてやられメカのポジションがあてがわれる場合がある。ここではそういったメカを記載。
- 恐竜ジェット機、バド
- 『ゲッターロボ』に登場。
- 百鬼戦闘機
- 『ゲッターロボG』に登場。
- アイアイ、メッタンガー
- 『無敵鋼人ダイターン3』に登場。
- デッカ・バウ、ゴンド・バウ
- 『伝説巨神イデオン』に登場。前者は地球人の植民都市を火の海に変える見せ場があり、後者は主にギャムス・ラグ配下でのみ登場した稀少な機体。
- グライア、アローン
- 『重戦機エルガイム』に登場。B級とはいえ軽戦機(マシンナリィ)よりは高級な機体で、ギャブレーのような名前つきがしばらくは愛機にしていた。とはいえ中盤以降は一般兵の機体になる。
- 空中戦車
- 『破邪大星ダンガイオー』に登場。IMPACTでは油断しているとナパームを落としてくるので装甲の薄いユニットが破壊されたりする。
- ブレイバー、ドトール、スカルガンナー
- 『蒼き流星SPTレイズナー』に登場。
- ドラウ、ゲバイ、ダイン
- 『機甲戦記ドラグナー』に登場。
- ガルファ素体
- 『GEAR戦士電童』に登場。
- ドゴッゾ
- 『オーバーマン キングゲイナー』に登場。
- レッドバロム
- 『大空魔竜ガイキング』に登場。
- ボアザン円盤
- 『超電磁マシーン ボルテスV』に登場。
- ハルピー
- 『宇宙大帝ゴッドシグマ』に登場。
- 透明円盤
- 『宇宙戦士バルディオス』に登場。
- インパクター
- 『戦国魔神ゴーショーグン』に登場。
- ドル・ファー、ゼイ・ファー
- 『超獣機神ダンクーガ』に登場。
- 空戦ポッド、リガード
- 『超時空要塞マクロス』に登場。
- イシュキック
- 『超時空世紀オーガス』に登場。
- 小型円盤、ヘドロボット
- 『合身戦隊メカンダーロボ』に登場。
- ギシン星戦闘機
- 『六神合体ゴッドマーズ』に登場。
- シャーマン、バンクス
- 『忍者戦士飛影』に登場。
- ソルジャーゼラバイア
- 『超重神グラヴィオン』に登場。
- バンブルビXO
- 『銀河旋風ブライガー』に登場。
- 戦闘UFO
- 『魔境伝説アクロバンチ』に登場。
- ブロッケン、HAL-X10
- 『機動警察パトレイバー』に登場。
- 量産型ゲッペルン、量産型ヘルコプター
- 『魔神英雄伝ワタル』に登場。
バンプレストオリジナル
- エクサランス
- れっきとした主人公メカだが、Rではラウル編にて月臣元一朗に「地球のやられメカ」といわれてしまう。
- リオン
- ガンダムシリーズにおけるザクとほぼ同じ位置づけにある機体。扱いも大体同じである。
- ガロイカ
- ゾヴォーク(ゲスト)の小型偵察機。ドローメ的な存在だが、性能的にはザクに当たる。
- メギロート
- エアロゲイターの小型偵察機。ガロイカと同類。
- アインストクノッヘン
- アインストの最下級種だが、能力はやられメカ(?)の中では高め。
- リュンピー
- フューリーのメカの基本となるザク的存在。ただしOGMDでは何故か原型のリュンピーは登場せず、派生機のドナ・リュンピーとガンジャールだけが登場している。
- F-28メッサー
- 連邦軍の戦闘機。ストーリー上は人型機動兵器であるPT・AMの優位性を示すかませ犬。だが実際のプレイでは改造次第で化けることも。
- 量産型ヒュッケバインMk-II
- 主人公機の量産型というジム的存在。
- 量産型ゲシュペンストMk-II
- シャドウミラーの世界では量産型ゲシュペンストMk-IIが数多く生産され、やられメカとして扱われた。
- アクシオ
- 第2次Zの世界におけるザク的量産機。大抵はテロリストが乗ってくるが、主人公が乗る機会も。
- デイモーン
- サイデリアルにおけるガロイカやメギロートのポジション。
- ライオットA、B
- 前述のアーマード・トルーパーの扱いと大体同じ。主人公機であり、ライバル機でありながら最終的にはどちらも敵側のやられメカとなる、版権シリーズのオリジナル主人公機がやられ役となった珍しい例。
- ライオットC
- A・Bを元に設計されたライオットシリーズの制式量産機。いわばドラグナーにおけるドラグーンのポジションだが、やけにアンバランスな武装が採用されているため、プレイヤーの間では開発者がわざとやられメカとして設計したのではないかと推測されている。
- スプリッター
- オルブロの最下級機。ただし状態異常を与えてくる色違い機体はそれなりに厄介。
- セイクリフィス
- デストルークのザコ敵。なので必然的にやられメカとなる。
- ブルーディスター
- ブルーヴィクターを量産化した、後半のデストルークのザコ敵。かつてのライバル機のデチューン版ともいえる機体で、こちらも必然的にやられメカとなる。
- アールヤブ
- ガーディムの最下級機。
- ルーン・ゴーレム
- 魔従教団が使用するゴーレム。性能は術士の能力に依存するため個体ごとのスペック差が著しい。
- ゼグード
- 『T』の世界で広く運用される作業用メカ。テロリストやならず者達が乗ってくる。