ミネバ・ラオ・ザビ
ミネバ・ラオ・ザビ(Mineva Lao Zabi)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:伊藤美紀(TV版Ζ、ΖΖ)、平本亜夢(劇場版Ζ)、藤村歩(UC)
- 種族:地球人(スペースノイド)
- 性別:女
- 所属:ネオ・ジオン軍(アクシズ軍・Ζ⇒袖付き・UC)
- 年齢:0歳(1st)→7歳(Ζ)→16歳(UC)
- 出身:サイド3(ジオン公国)
ドズル・ザビの娘で、ザビ家直系最後の生き残り。ミネバ・ザビとフルネームを省略する場合が多い。
『機動戦士ガンダム』において母親ゼナ・ザビに抱かれた赤ん坊として登場。ソロモン攻防戦で母と共に脱出。敗残兵と共に小惑星帯にあるアクシズに向かい、そこで育つ。母親はしばらくして病死している。
『機動戦士Ζガンダム』にて7歳に成長した姿で登場。ジオン復興の旗頭として、アクシズの名目上の君主となって地球圏に帰還した頃には、ハマーン・カーンの傀儡として歪んだ教育を受けた少女になっており、その姿にシャアはハマーンに激昂している。 ただし、シンタとクムの前では子供らしいそぶりを見せたことに加え、大人の本心を見抜くほどの感受性も持ち合わせるなど、決して芯まで毒されはしなかったことが窺える。また、シャアやハマーンとの関わりが深い事もあってか、時折の言動を見ても、実はニュータイプとして高い資質の持ち主であった可能性が高い。
グリプス戦役決戦時の混乱の最中、シャアによって連れ出され、その後はハマーンによって替え玉が立てられていたことが判明。ただし、ハマーンも本物のミネバの本格的な捜索はしなかったらしく、彼女がミネバを本心ではどう思っていたのか、疑問を浮かばせる。劇場版『Ζ』では逆に、エピローグでハマーンの手配で地球に留学している。
第2次ネオ・ジオン抗争時にはネオ・ジオンの象徴として利用する事を良しとはしないシャアの意向で、密かに匿われていたようだが、UC0096年を舞台にした『機動戦士ガンダムUC』に再登場。16歳の美少女に成長し、とある事情から「オードリー・バーン」という偽名を名乗ることになる。詳細は当該項目を参照のこと。
その他の作品
90年代に発表された漫画作品『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』、『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』においても成長したミネバが登場しているが、まだガンダムの公式設定が固まっていなかった頃の作品である為、『UC』とは繋がらない内容となっている。
なお、それぞれの作品でも年齢が異なり、『逆襲のギガンティス』では12歳、『ムーンクライシス』では19歳となっている。特に『ムーンクライシス』版はもうすぐ妙齢ということもあり、落ち着きのある穏やかな性格となっているが、反面、ジオンの再興のために行った汚い手段を黙認したり、終盤、戦乱の責任を負って死ぬことも厭わない(最終的には主人公らに説得されて生き延びているが)など、ハマーンの傀儡ではなく、自らの意思で指導者として在るための強い意思と覚悟も併せ持っている。また、どこかでレクチャーを受けているらしくモビルスーツの操縦もでき、作中でも何度かモビルスーツ戦を行なっている。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- リアル系限定でのルート次第で終盤に登場。ノイエDCの旗頭にされていたが、ハマーンの元から逃げ出したところをプルとプルツーに助けられた。その後、追ってきたハマーンもジュドーの説得に応じてミネバの今後はミネバ自身の意思に任せる旨を伝えて姿を消したため、最終的にはジュドーに引き取られた。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 死んだはずの父ドズル(のクローン)と再会するが、本能的(NT能力で?)にそれを察したのか、拒絶する。しかし、終盤DCルートで自分を庇ったドズルを父として受け入れる(その直後に再びドズルは死ぬが…)。その後、ハマーンの説得に成功するとハマーンと共にロンド・ベルに保護される。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ほぼ原作と同じ流れで行方不明に。本作では生きている父ドズルとの会話はなかったが、遠く離れた彼の死を感じ取った。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 前作で行方不明になったままである。前作の状況からハマーンがどこかに匿っていると思われるが、ハマーン自身もミネバを立てずに自身のカリスマでネオ・ジオン(ハマーン派)を立ち上げている。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- アクシズが地球圏に出現したときに少しだけ登場。実際はハマーンが動かしているからか、後はほぼ出てこない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 今回『ガンダムUC』が初参戦した事で、「オードリー・バーン」としてだが、遂に初の声付きで登場となった(非戦闘キャラ)。詳細はオードリーの項を参照。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- Z名義の影武者とUC名義の本物が両方登場。今回は終始本名で通され、オードリーの名はバナージが使うのみ。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 登場しないが、ハマーンが仲間になった時にシャアに「ミネバ様はどうしたのだ?」と訊ねている。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 名前が出てくるだけだが、一年戦争の設定に沿ってまだ赤ん坊である。ハマーンが彼女の代理人としてジオンを統率するのは、原作通り。
関連作品
- ヒーロー戦記
- アクシズの女王であったが、テロリストのクーデターで国を追われ、摂政のハマーンと共にジオン公国に隠れ住む。勝手に街に出掛けて迷子になった所をアムロ達に保護された。その際に買ってもらったタコヤキが大好きになり、アムロにもなつく。
- ……なお、それを目撃したハマーンはアムロ達をミネバ誘拐犯と勘違いし、襲いかかってくる。
- リアルロボット戦線
- シロッコルートにのみ登場。ナイチンゲールのサブパイロットとして、味方扱いでスポット参戦。隠れ身や復活を使える。名称表記は「ミネバ・ザビ」。
パイロットステータスの傾向
能力値
精神コマンド
人間関係
機動戦士ガンダム
- ドズル・ザビ
- 父。ドズル死亡時にはあまりにも幼かったため、記憶に残っていない。F完結編では彼のクローンと対面する。
- ゼナ・ザビ
- 母。ミネバがまだ幼い時に他界している。SRW未登場。
- デギン・ソド・ザビ、ギレン・ザビ、キシリア・ザビ、ガルマ・ザビ
- 直接の面識はないが、それぞれ祖父、伯父、叔母、叔父にあたる。
機動戦士Ζガンダム
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- アクシズ時代、ミネバの養育係を務めた。亡き実父のドズルに代わって父親的な存在であった為、非常に慕っており、グリプス戦役時の再会時に、彼の前でバイオリン演奏をして褒めてもらった事が、心に強く残っている。シャアがネオ・ジオン総帥となっていた際には、彼によって匿われていた模様。
- ハマーン・カーン
- ネオ・ジオンの摂政。原作ではミネバはハマーンとの保護と養育に関して感謝はしているが、ザビ家の血を引く自分を利用しているのに本能で気付いているのか、どこか恐れている様子もある。
- 一方、『劇場版 機動戦士Ζガンダム』では関係にやや変化があり、ハマーンは子供であるミネバを戦場に置きたくないと気遣っているし、ミネバもハマーンを慕っているようである。スパロボでの両者の関係もどちらかと言うと劇場版に近い。
- ラミア
- ミネバの侍女の一人。SRW未登場。
- シンタ、クム
- サイド2のコロニー内部の湖で一緒に遊んだ仲。SRW未登場。
機動戦士ガンダムΖΖ
- ジュドー・アーシタ
- 『ΖΖ』本編では関わりがほとんど無いが、『逆襲のギガンティス』では巨神のパイロットとして利用されていたミネバを助け出した。
- エルピー・プル、プルツー
- 原作では関わりが無いが、旧シリーズの第4次では二人がミネバと友達になってアクシズを脱出するシナリオがある。
他作品との人間関係
- 南光太郎
- 『ヒーロー戦記』では彼に助けてもらい、タコヤキを奢ってもらい、以来タコヤキが大好きになった。
名台詞
Ζガンダム
- 「あぁ! やはりシャア・アズナブルだ! 変わりないようだ! また会えて嬉しい! 遊んでくれたの、覚えているよ」
- 2歳の頃であったにも関わらず、用意した筋書き通りに喋らされ、それを見抜いたシャアは激昂する。
- 「シャアにもそばにいてほしいものだ。お前は私をいちばんよく分かってくれる気がする」
- バイオリンの演奏を披露した時の台詞。シャアに対して無上の信頼を表わした瞬間。
- 「気持ちが悪いのだ。ざらざらする。どこにも行かないでほしい」
- エゥーゴによるメールシュトローム作戦決行の直前、ミネバが不穏な空気を感じ取ってハマーンに打ち明けた時の台詞。
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「お父様…!? い…いや!! お父様じゃない!!」
- F完結編にて、クローンとして蘇ったドズルに拒否感を示す。
αシリーズ
- 「お父様の…」
「お父様の声が聞こえた……」
「う、嘘だ! お父様が死ぬものか…!」 - 『α』第53話にて、父ドズルが生死不明になった事を感じ取る。そして、その事実にミネバは狼狽するのだった……。
ヒーロー戦記
- 「なに、アカッシと…それはいかん。タコ焼きはムンゾに限る」
- 『ヒーロー戦記』のエンディングにて、ハマーンにタコ焼きを作るよう頼んだところ、タコ焼きが熱すぎるからとドライアイスで冷ましたものを食べさせられ、「アカッシのタコ焼き」であると聞かせられた際に。
- 元ネタは落語の「目黒の秋刀魚」。そして『第3次Z時獄篇』ではオードリーがタコ焼きについて語る一幕がある。ただ、こちらではドズルの件からアムロとの関係に溝があるため、関係性が逆なのにネタだけは拾われているという皮肉な構図になっている。
資料リンク
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