「龍装劉備ガンダム」の版間の差分
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== メモ == | == メモ == | ||
*劉備は中国後漢末から三国時代の武将、蜀漢の皇帝。字は玄徳。(161~223) | *劉備は中国後漢末から三国時代の武将、蜀漢の皇帝。字は玄徳。(161~223) | ||
− | * | + | *前漢の高祖(劉邦)の子孫(史実は自称。演義では献帝の前で確認)。元は貧しい筵売りだったが、関羽・張飛と義兄弟の契り(桃園の誓い)を結び、黄巾の乱から旗揚げし、以後各地を転戦する。他の群雄とは違い基盤や財力が無く、長く他の群雄を頼る日々が続いたが、やがて諸葛亮を軍師として迎え、呉と同盟を結び赤壁の戦いの後に荊州四郡を接収、さらにその後は益州を手中に収め漢中王を宣言、遂に自らの確固たる勢力を確立する。曹操の死後に彼の息子の曹丕が魏の皇帝として即位し後漢王朝が滅亡したことを受けて、蜀漢皇帝として即位する事となる。しかし、荊州の領有問題でそれまで同盟関係にあった孫権と対立、結果、関羽と張飛を相次いで失った事で趙雲たちの反対を押し切り関羽の仇討をすべく自ら大軍を率いて呉に向けて孫権の征伐を強行するも、夷陵の戦いで陸遜の火計に掛かり大敗を喫し、敗走の途上、白帝城で無念の死を遂げる。 |
*著者の陳寿は「度胸が大きく強い意志があり、礼儀正しく人に接し、人徳に溢れた存在であり、人物を良く見極めて、ふさわしい待遇を与えた。彼の許には優れた将が集まったもの。それらは前漢の高祖に通じ、英雄の器を備えていたといえよう」と評価するが、益州を得るまでは勢力が小さすぎたため敗戦を繰り返していた。 | *著者の陳寿は「度胸が大きく強い意志があり、礼儀正しく人に接し、人徳に溢れた存在であり、人物を良く見極めて、ふさわしい待遇を与えた。彼の許には優れた将が集まったもの。それらは前漢の高祖に通じ、英雄の器を備えていたといえよう」と評価するが、益州を得るまでは勢力が小さすぎたため敗戦を繰り返していた。 | ||
**『三国志』が書かれた時代には魏が正式な国家(魏を基にした晋の統治下だったため)であったが、劉備は「先主」と呼ばれている。これは陳寿が蜀出身であったためで、一種の贔屓である。 | **『三国志』が書かれた時代には魏が正式な国家(魏を基にした晋の統治下だったため)であったが、劉備は「先主」と呼ばれている。これは陳寿が蜀出身であったためで、一種の贔屓である。 |
2018年12月26日 (水) 20:23時点における版
劉備 | |
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読み | りゅうび |
外国語表記 | Ryubi |
登場作品 | |
声優 | 梶裕貴 |
演者 | ガンダム→フルアーマーガンダム |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 龍帝を継ぐ者 |
種族 | 三璃紗人 |
性別 | 男 |
出身 | 幽州・楼桑村 |
所属 | 無所属 → 幽州義勇軍 → 劉備軍 → 翔 |
龍装劉備ガンダムは『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の主人公。
概要
三侯の一人・龍帝の魂を継ぐ者。三璃紗の北部、幽州の楼桑村出身。正義感が強く、民の為に戦う熱い侠。それ故に民からも良く慕われている。また人望も篤く、彼の「正義」に感服して配下になった(ただし、劉備自身は君主としての意識が無かった為か、どちらかと言うと仲間になった)者も多い。
黄巾軍との戦いの中、関羽と張飛と出会い、彼らと義兄弟となり、幽州義勇軍を結成し反董卓連合軍に参加した。その戦いの後、新たに新調した龍装の鎧を身に纏った姿が、この龍装劉備ガンダムである(この名称はあくまでも形態名であり本編では言うまでも無く劉備で通している)。
その後、陶謙の跡を継ぎ徐州の領主になるものの、袁術の侵攻を受け徐州を追われてしまい、曹操に助けを求めるが、張繍の罠による典韋の死が原因で曹操と決別。義勇軍として袁術と戦った。袁術死後はまた徐州に戻り、袁紹と戦う公孫瓉の援軍に駆けつけるが、戦いの中で公孫瓉は討たれてしまう。
その後荊州に渡り、「臥龍」諸葛孔明を仲間に加え、曹操と対峙するも大敗。曹操に対抗する為、孫権と同盟を結んだ。その赤壁の戦いで、またもや曹操に倒されてしまうが、散っていった者の想いを受け、翔烈帝龍装劉備ガンダムに覚醒し、曹操との決着をつけた。赤壁の戦いの後、益州に翔を建国した。
主人公ではあるものの、孫権の成長物語や曹操の目立ちっぷりのせいで、いまいち影の薄いところがあった。また、新展開になる毎に行き倒れ寸前になるというジンクスが存在する。
漫画版
旧シリーズの『BB戦士三国伝』では赤壁の戦いの再、三璃紗全土を灰塵に帰せんと発射された神火飛鳳を撃墜する為に曹操と共に消息を絶つが、戦神決闘編での闇との戦いの中、神秘の国“蓬莱”から『東方の天の刃』と共に帰還する。アニメBBWでは描写の少なかった孫権や呂布の出番を増やす為に劉備の出番が削られる形となっており、また闇の勢力の台頭も無くなり曹操の描写も一新されそちらの煽りも受けて、劉備の出番が大量に削られてしまい影が薄くなってしまっている。
漫画版では呂布とのライバル関係や難民を無差別攻撃から守るシーンなど、アニメに無い展開が多数存在している。漫画版では新主人公とされていた馬超を喰ってしまうほどの大活躍をしたとは、アニメしか知らない人には俄かには信じがたいかもしれない。
コミックワールド版と漫画版では結末が異なり、コミックワールド版では戦い終えた後に孫尚香を妻とし、正式に翔の皇帝として即位。漫画版では曹操、孫権、呂布と共に司馬懿を倒した後、龍となり、天に昇っていったようにも描かれ、エピローグにも姿を見せなかった。なので、漫画版の劉備は仲間達が建国した自分の志が形を成した国の土を一度として踏まなかったことになる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。担当声優の梶裕貴氏も今作がスパロボシリーズ初出演となる(梶氏は蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTHの西尾暉役も演じている)。
- 赤壁の戦い直後に地球に転移したところ、マジンカイザーSKLの舞台である八稜郭の近くで行き倒れになっていたらしく、義兄弟とともに八稜郭で義勇軍をしていたという劉備らしい初登場を果たす。原作同様にストーリー上の出番は曹操や孫権と比較すると少し地味な印象を受けるものの、決めるときは主人公らしくしっかりと決めてくれる。第29話「燈火-ともしび-」での灯籠流しでは盧植と公孫瓉のことにも触れられた。
- SSサイズらしからぬ圧倒的な攻撃力(関羽・張飛必須)を有しており、さらには「三侯の魂」の効果でその火力を引き出せるなど、序盤の切り札にふさわしい能力の持ち主。運動性もSSサイズの機体の中では最高レベル。ただ、その分パワーアップイベントも遅め。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 爪龍刀(そうりゅうとう)
- 刀身に金色の龍が彫られている、劉備愛用の青い剣。
- 劉備が龍装となった際に「真爪龍刀」に新調している。
- 龍の爪のごとき鋭さを持ち、使い手の意志をその身を宿して、どんなものも斬り裂くとされる。
- 牙龍刀(がりゅうとう)
- 爪龍刀と対となる赤い剣。爪龍刀と二振り揃って初めて真の力を発揮すると言われている。
- BBWでは何故か第1話で龍帝剣を受け取る前ですら装備しておらず、実質存在を抹消されている。
- 爪龍刀・牙龍刀共に元ネタは演義における劉備の愛用武器「雌雄一対の剣」。
- 龍帝剣(りゅうていけん)
- 龍帝の魂が宿ると言われる伝説の剣。第1話で師の盧植から託された。
- 劉備の正義の心に反応する事で、刀身が巨大化した「真龍帝剣」へと姿を変える。
- BBWでは龍帝剣で斬りかかる時はほぼ変化していた為か、「UX」でも真龍帝剣のみ使用可能。
- 漫画版では虚空から呼び出される実質上の召喚武器となっている。翔烈帝となった際に「赤龍翔神刀」と「青龍烈斬刀」に分かれた。
- また、真龍帝剣も赤龍翔神刀と青龍烈斬刀を再合体させて完成させる武器となっている。
- コミックワールド版では中盤で趙雲に渡されるまで登場しない。
必殺技
- 星龍斬(せいりゅうざん)
- 真爪龍刀と真龍帝剣を構え、星の軌道を描きずつ、敵を斬り裂く。
- 翔龍斬(しょうりゅうざん)
- 星龍斬の構えから龍型の衝撃波を放つ。最大射程5だがP属性がないため、微妙に使いづらい。
合体攻撃
劉備の合体攻撃は「要ユニット攻撃武器」のカテゴリに属しており、関羽と張飛は劉備から3マス以内にいれば隣接する必要はなく(どちらか一方は劉備の周囲にいる必要がある)、気力制限やEN消費も劉備のみが受け持つ。
- 三位一体星龍斬(さんみいったいせいりゅうざん)
- 関羽と張飛から肩鎧と龍の尾のパーツを受け、自身の肩と背中のマフラーに装備することで、関羽の闘気と張飛の雷の力を加えた星龍斬を放つ。ただし、上位技の真龍斬と比較すると勝っているのが射程だけであり、必要気力は同じで威力は下と若干使い辛い、というか使いどころが少ない。
- コミックワールド版では呂布に対して使用したが、無傷で受けきられた。一方で同じく呂布に放った漫画版では彼に膝を着かせることに成功し、以後宿敵として認められることになる。
- 三位一体真龍斬(さんみいったいしんりゅうざん)
- 上記の技の強化版で、星龍斬同様星の軌道を描いた後、もう一撃敵を斬り裂く。
特殊能力
- HP回復L1
- 三国伝武将の標準装備。ターン毎にHPが回復する。
- EN回復L1
- 同じく標準装備。ターン毎にENが回復する。
- 剣装備
- 同じく標準装備。切り払う時だけ本来は左手用のはずの真爪龍刀を右手で抜いてしまうミスがある(翔烈帝も同様)。
移動タイプ
サイズ
- SS
機体ボーナス
- UX
-
- 初期段階:運動性+5 格闘武器+100
- 第二段階:運動性+10 格闘武器+150 経験値+10%
- 第三段階:運動性+20 格闘武器+200 経験値+15%
- 最終段階:運動性+30 格闘武器+300 経験値+20% 移動力+1
- 運動性と格闘武器のボーナスで長所をさらに伸ばせる。主役機では珍しく経験値ボーナスが付くため育成しやすいのも利点。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
武将らしく格闘に優れた能力を持つが、関羽・張飛と比べるといまいちパッとしないところがある(それでも誤差の範囲だが)。これについては下記の専用スキルや精神コマンド、合体攻撃などとの兼ね合いもあるのだろう。……というか、三国志作品として見た場合義弟たちと遜色ない強さの劉備という時点で割とぶっ飛んでる存在ではある。
精神コマンド
- UX
- 集中、直感、正義、覚醒、魂
- 彼の代名詞である「正義」はもちろん習得する。が、最大限活かせるかというと微妙なところ(劉備にはEN回復がある為。翔烈帝となると尚更)。
- 強力な精神コマンドが多い分習得が遅く、しばらくは精神コマンド二つで頑張らなければいけない羽目になる。またSP消費が重いため、集中力等で補強したい。
特殊技能(特殊スキル)
機体(パイロット)BGM
- 「三璃紗伝説 〜The Brave Legend〜」
人間関係
- 張飛ガンダム
- 義兄弟。劉備のことは「劉備のアニキ」と呼んでいる。
- 関羽ガンダム
- 義兄弟。劉備のことは「劉備殿」と呼んでいる。
- 趙雲ガンダム
- 関羽と張飛に次いで深い関係にある武将。
- 元は袁紹軍の武将だったが、仲間を見殺しにする袁紹のやり口と仲間を思う劉備の姿を見て、袁紹軍を離反し、公孫瓉軍に加わり、公孫瓉の死後は劉備軍に加わる。
- 孔明リ・ガズィ
- 三顧の礼を経て軍師に迎え入れる。
- 関平ガンダム
- 志願兵。元は水鏡の世話をしていたが、孔明と共に劉備軍に加わる。
- 黄忠ガンダム、魏延マークII、姜維ガンダムF91
- 武将たち。黄忠と魏延は荊州軍、姜維は機駕に属していた。姜維は軍師としても活動する。3人ともアニメ版には未登場。
- 劉封ガンダム、馬岱ガンダム、厳顔ガンダム、張苞ガンダム
- 三国伝外伝・武勇激闘録に登場する武将たち。劉封は劉備の養子。
- 盧植ジムキャノン
- 劉備と公孫瓉の師匠。劉備の可能性を信じて龍帝剣を託した後、戦死する。
- 公孫瓉イージーエイト
- 兄弟子。劉備からは「公孫瓉のアニキ」と呼ばれている。反董卓連合軍で再会して共に戦い、幽州防衛でも共に戦うが、幽州を守れず戦死する。
- 馬超ブルーディスティニー
- 旅先で知り合った少年。許昌で再会を果たす。アニメ版では超電影版で初登場し、エンディング映像では成長して武将になった姿が描かれた。旧シリーズでは『戦神決闘編』からの登場となる。
- 陶謙ジム
- 徐州の領主。劉備の人柄を見込んで、彼に領主を託して亡くなる。
- 曹操ガンダム
- 宿命のライバルにして三侯・雀瞬の魂を継ぐ者。当初は共闘していたが、平和を目指すやり方の違いから対立、赤壁の戦いにて雌雄を決する。旧シリーズではその後、『戦神決闘編』にて再び共闘する。
- 司馬懿サザビー
- コミックワールド版では反董卓連合軍時代からの付き合い。董卓軍の砦への潜入任務の際に劉備を同行者に指名している(なお義弟二人は留守番)あたり、この時点からその力量を評価していたようだ。
- 孫権ガンダム
- 三侯・虎暁の魂を継ぐ者。彼と一対一で戦った末、同盟を組んで曹操軍と対決。
- 孫尚香ガーベラ
- 旧シリーズでは彼女からの求愛に応え、妻に迎え入れる。BBWでは恋愛描写は描かれなかった。
- 周瑜ヒャクシキ
- コミックワールド版では反董卓連合軍時代からの付き合い。虎牢城の決戦では互いに背中を預けて戦った仲。
- 呂布トールギス
- 漫画版における宿敵の一人。旧シリーズでは『戦神決闘編』にて共闘する。
- 袁紹バウ
- 反董卓連合軍時代からの知り合い。
- 頑駄無白龍大帝
- 『SD戦国伝』の『地上最強編』と『伝説の大将軍』に登場した人物であり、劉備は彼の末裔らしい。『SDガンダム ザ・ラスト・ワールド』では、時空を超えて出会っている。
- 龍帝ユニコーン
- 劉備や白龍よりも前の龍帝。『SDガンダム ザ・ラスト・ワールド』で共演。
他作品との人間関係
スーパー系
- 八稜郭の面々
- 『UX』では赤壁の戦いの直後に『UX』の世界に転移し、関羽・張飛共々奇械島にて行き倒れていたところを彼女達に救われる。
- その後はその恩を返すべく、UXと合流するまで「八稜郭の義勇軍」として活動していた。
- 海動剣、真上遼
- 『UX』では、奇械島でキバ軍やガラン軍を相手に戦う者どうしということであり、共闘することも多い。
- 正義を掲げる劉備に対して、戦う事への大義名分を持たない2人だが、劉備とも互いに認め合う仲でもある。
- キバ
- 『UX』では、奇械島で何度も戦い続けてきた因縁の相手。
- ガラン
- 『UX』ではキバと同じく、奇械島での因縁の相手。
- 早瀬浩一
- 『UX』では、「正義の味方」同士な間柄。
- 山下サトル
- 『UX』では初対面の際、「三国志の主人公の登場」と目を輝かせた。
ガンダムシリーズ
リアル系
- バーン・バニングス
- 『UX』では彼も劉備たち八稜郭の義勇軍の勇名を知っており、かねてから騎士として劉備たちと手合わせすることを所望しており、序盤のヨーロッパルートにて対決し、因縁を結ぶ間柄に。劉備は彼を黒騎士と呼ぶ。
- 余談だが、バーンを演じる速水氏はアニメ版『横山光輝 三国志』にて諸葛亮を演じており、コーエーの歴史SLG『三國志』のドラマCDシリーズや同社のSLG『決戦Ⅱ』ではその諸葛亮とある意味因縁の関係にあった周瑜を演じている。
- ミツヒロ・バートランド
- 『UX』ではフェストゥムへの憎悪に取り憑かれその殲滅に固執するあまり「人としてあるべき心」をも失った彼を憐れみ「それで満足なのか」と問いかけるも、彼が劉備の言葉を受け入れることはなかった。
名台詞
- 「我等3人、生まれた国は違えど! 死すべき時は同じと誓う!」
- 関羽、張飛と共に叫んだ義兄弟の契りを結ぶ誓い。この瞬間から三人は義兄弟になった。
- 元ネタである三国志演義序盤の有名な「桃園の誓い」のシーンである。史実には存在しないが、日頃から兄弟の様に過ごしていたとされることからこのエピソードが生まれた。
- 「それほどまでの力を持ちながら、なぜ奴に加担する!」
- 敵となった相手に強敵がいた時の台詞。主に呂布相手に使っている。
- 「民達の笑顔の為に戦う! 国とは、民達だ!」
- 劉備の信念の表れ。典韋が曹操の身代わりになった際に曹操との決別の際に放った台詞であり、「理想」の為に部下の犠牲も厭わない彼と決定的に違う信念が混じり合うことはなかった。
- 「死にに行くんじゃない! この手で明日を掴みに行くんだ!」
- 馬超の村に董卓軍が攻めてきた際に、龍帝剣が無い状態で戦いに挑む際に。この言葉は馬超にも影響を与え、龍帝剣を滝に探しに行く勇気を与えた。
- 「我が魂は、正義と共にありッ!」
- 劉備といえばコレ。『UX』にて劉備の精神コマンドに「魂」と「正義」があるのは、これに由来するものであろう。
- なお、『SDガンダム外伝 ジークジオン編』の主人公である騎士ガンダムもまた、劉備ガンダムと同様の台詞を叫んでいる。
- 「光よ! 龍帝よ! この魂を見るがいい! 我が魂は…」
「我が魂は! 正義と共にありィイイイイイイッ!」 - 赤壁の戦いにて曹操に敗北し、長江に沈められた際に語りかけてきた龍帝への熱き信念の爆発。その魂に呼応し龍帝が力を与え、劉備は「翔烈帝」へと覚醒した。
- 司馬懿はこの光景を見て叫ぶ。「かの予言。成就せり!」
- 「曹操! 天を動かす者はお前だけじゃない! この魂に宿る正義と共に、みんなの想いと共に! 今ここで…お前を討つ!」
- その後、真龍帝剣を空中で構え、天玉鎧を操る曹操とぶつかり合う際の啖呵。この光景に孫権もまた、三候として天玉鎧を召喚し、戦いに参加した。後に伝説となる『G記』に記された赤壁の戦いである。
- 曹操「フ…そうか。貴様たちも天を望むか!」
「違う! 天を動かしたのは、民の想い!」
曹操「民の想いだと…?」
孫権「そうだ! 平和を願うみんなの祈りが!」
「三璃紗に生きるすべての者たちの思いが、天すら突き動かしたんだ!」 - 天玉鎧を纏った三候達が宇宙でぶつかり合い、其々が信じる力と信念をぶつかり合った際のやり取り。彼らの信念の力は天玉鎧の力を限界以上に引き出し、そして…。
迷台詞
- 「しばらく何も食べていない…」
- 行き倒れになる度にこのような台詞を吐いている。新展開になるたびこの台詞なので、すっかり名物である。
- 上記の劉備の台詞からも分かるように、三璃紗の人々もまた我々人類と同じく食事をする事によって命を繋がないといけないようである。
- それにしても、彼等(SDガンダム外伝に登場するMS族にも言える事であるが)は、飲食物をどのような方法で摂取するのだろうか? その光景が一番気になるところである(アニメでも握り飯などを食べるシーンはあるものの、いずれもそっぽを向いていたり口元が隠れていたりと、ぼかして描写されている)。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「加藤機関! 貴様たちの野望もここまでだ!」
- UXでの対加藤機関特殊戦闘台詞。
- 「キバ! 命を踏みにじる貴様を、俺は絶対に許さない!」
- UXでの対キバ特殊戦闘台詞。自らの欲望のままに暴れるだけのキバに対し、強い敵愾心と義憤を露にする。
- 劉備「お前に見えるか、この輝きが!」
曹操「理想が!」
呂布「魂が!」
孫権「勇気が!」
劉備「この身に宿る正義が! すべての意志が、天と呼ぶべきチカラを作るのだ!!」 - 「四神天玉鎧」使用時。漫画版で司馬懿に対して行った最後の攻撃の際の台詞の順番を若干変更した形で使われている。
シナリオデモ・戦闘前会話
- 「なぜ、そんなことを言うんだ! それでアナタは満足なのか!? 家族や仲間を捨て去ってまで得た勝利に、何の意味があるというんだ!」
- 『UX』第2部第29話「燈火-ともしび-」シナリオエンドデモより。フェストゥムへの憎悪に取り憑かれて、あくまでその殲滅に固執するあまり「人としてあるべき心」をも失ってしまったミツヒロに対してこう問いかけるが、ミツヒロは「私は全てのフェストゥムを消し去るだけだ」と言い残し、劉備達の言葉を振り切るように、そのまま竜宮島から立ち去ってしまう。
- 「昔、俺に正義を教えてくれた先生と、兄貴同然に世話になった人がいてさ…」
孔明「共に三璃紗(ミリシャ)の明日を創るために尽力なされた、立派な方たちでした…」
「世界は違うけど、想いだけでもと思って…。届くかどうかはわからないけどさ」 - 同話エンドデモより。盧植ジムキャノンと公孫瓉イージーエイトの為に灯籠を流しながら。もっとも、この世界の真実を考えると…。
- 「孫権の気持ちも分かるけど…だけど、それでも…俺は、散っていった者たちの選択は、間違っていなかったと思う…自らを犠牲にしてでも、残った者に伝えたい志がある…その想いは、孫堅将軍や孫策将軍も同じだったんじゃないのか…?」
- UX第35話終了時のシナリオデモにて、いがみ合う孫権と曹操を見かねて仲裁に入った際、孫権から「自分はどう思うんだ」と聞かれ、「曹操が正しいと思う」を選んだ際(「天に挑みし覇者」)の台詞。
- 「大局的なものの見方をすれば、曹操の言ってることは正論かもしれない。だけど…それでもやっぱり、誰かの命を踏み台にして掴む明日なんて俺は認めたくない…」
「まして、孫堅将軍や孫策将軍の犠牲を目にしてきた孫権にとっては、なおさらだと思う」 - こちらは「孫権が正しいと思う」を選んだ際(「天に挑みし勇者」)の台詞。
- 呂布「面妖な輩とでさえ心を開き接する…。そう、まさに魂のぶつけ合いよ!」
曹操「曇りなき信念の突貫! それは理想を掲げる侠の戦い!」
孫権「たとえその道が苦難に満ちようと、俺たちの勇気で障害を振り払う!」
劉備「この対話を成し遂げることが、俺たちの正義だ! みんな、行くぞ! この刹那を駆け抜けろッ!」 - UX第48話「来るべき対話」における刹那とティエリア登場後のELSとの戦闘前会話。
- 「この世に生きる民には、みんな幸せになる権利がある! それを剥奪し、己がままに振舞おうとする悪行! 天の意志の許に成敗するッ!」
- UX第49話「侵略の終焉」でのハザードとの戦闘前会話。
- 自分の栄光を掴み、野望を成就するだけに、あの手この手で同じ人間の可能性を奪い取り、更にはフェストゥムやバジュラを苦しめているといった悪行三昧を平然とする卑劣漢に対して、同じ星に生きる民の為に戦う「侠」はその刃を向けた。
- 孫権「たとえ死が宇宙の宿命だとしても、人の意志は…! 真の志は…!」
曹操「その宿命すら乗り越えるッ!」
呂布「混沌に還せし、存在よ! 我らの魂の輝きを見るがいいッ!」
貂蝉「それこそが未来を求める! 人の命の叫びッ!」
劉備「散っていった者たちの志が! かつて刃を交えた侠たちの魂が! 今…正義と共に光り輝く! 俺たちは、この輝きと共に駆け抜ける! 自由に溢れる始まりの世界へ!」 - UX最終話「命の始まり」でのカリ・ユガとの戦闘前会話での台詞。
- 悠久に続く時の流れの中でいくつもの可能性を生み出し、何度も生まれ変わり、今まさに「神話」となる伝説の『三国志』の英雄たちは、「正義」「理想」「勇気」「魂」…全ての意思を重ねて「天」と呼ぶべきチカラを生み出す。
- そして、大地を駆け、大海を渡り、空と宇宙をも越えて、さらに遼遠に夢を求め、出会い、戦い、交わってきた人々の生きた証も可能性も、それらも無に還し、全てに終焉をもたらさんとする「神」に挑む。永遠に続いてゆく時の河は誰にも止められない。そう、神にも――。
- なお、最後の台詞は、アニメ版の後期エンディングテーマ『Justice・伝説を刻め!』の歌詞に由来している。
関連形態
- 翔烈帝龍装劉備ガンダム
- 劉備ガンダム
-
- 劉備ガンダム(雪山仕様)
- 翔烈帝劉備ガンダム
- 劉邦劉備ガンダム
- ストライク劉備ガンダム
-
- 蒼龍ストライク劉備ガンダム
- 炎凰ストライク劉備ガンダム
- 激龍ストライク劉備ガンダム
- 龍刃ストライク劉備ガンダム
-
- 龍凰ストライク劉備ガンダム
メモ
- 劉備は中国後漢末から三国時代の武将、蜀漢の皇帝。字は玄徳。(161~223)
- 前漢の高祖(劉邦)の子孫(史実は自称。演義では献帝の前で確認)。元は貧しい筵売りだったが、関羽・張飛と義兄弟の契り(桃園の誓い)を結び、黄巾の乱から旗揚げし、以後各地を転戦する。他の群雄とは違い基盤や財力が無く、長く他の群雄を頼る日々が続いたが、やがて諸葛亮を軍師として迎え、呉と同盟を結び赤壁の戦いの後に荊州四郡を接収、さらにその後は益州を手中に収め漢中王を宣言、遂に自らの確固たる勢力を確立する。曹操の死後に彼の息子の曹丕が魏の皇帝として即位し後漢王朝が滅亡したことを受けて、蜀漢皇帝として即位する事となる。しかし、荊州の領有問題でそれまで同盟関係にあった孫権と対立、結果、関羽と張飛を相次いで失った事で趙雲たちの反対を押し切り関羽の仇討をすべく自ら大軍を率いて呉に向けて孫権の征伐を強行するも、夷陵の戦いで陸遜の火計に掛かり大敗を喫し、敗走の途上、白帝城で無念の死を遂げる。
- 著者の陳寿は「度胸が大きく強い意志があり、礼儀正しく人に接し、人徳に溢れた存在であり、人物を良く見極めて、ふさわしい待遇を与えた。彼の許には優れた将が集まったもの。それらは前漢の高祖に通じ、英雄の器を備えていたといえよう」と評価するが、益州を得るまでは勢力が小さすぎたため敗戦を繰り返していた。
- 『三国志』が書かれた時代には魏が正式な国家(魏を基にした晋の統治下だったため)であったが、劉備は「先主」と呼ばれている。これは陳寿が蜀出身であったためで、一種の贔屓である。
- 『三国志演義』では主人公の一人で、「漢王室の復興」を大望とする、勤勉で慎み深く、品行方正な性格をした、儒教の理想とする聖人君子として描かれているが、正史では侠気の野心家としての面を強く持つことも記され、自らの大望を果たすためならば時として手段を選ばない一面も持ちあわせていた。
- それ故に、『三国志』をモチーフとして描く作品でもキャラクター描写が『演義』寄りか『正史』寄りかもはっきりと別れ、『吉川三国志』(作・吉川英治)や『横山三国志』(漫画・横山光輝)、『真・三國無双シリーズ』(コーエーテクモゲームス)などでは『演義』寄りの聖人君子として描写されるが、『北方三国志』(作・北方謙三)や『蒼天航路』(原作・原案・李學仁、漫画・王欣太)などでは『正史』寄りの野心溢れる義侠としての面が強調されて描かれている。『三国伝』の劉備は『演義』寄りといえる。
- 三国伝の劉備は上記の通り影が薄いとよく言われるが、上記の通り客観的に見ると蜀漢の建国まで大勢にあまり影響を及ぼしていないのが劉備という人物であったため、見方によっては原作再現の結果とも言える。
余談
- 『BBW』において、劉備、張飛、関羽、曹操、孫権の5人が新調した鎧は、当初キットの説明において、「天玉鎧の目覚めに呼応して進化した」という初期設定が存在する。龍装劉備ガンダムの場合は、背中のバックパックや鎧の形状から、フルアーマーガンダムに近い姿になっている。
- 2010年の初登場時では、漫画版や初期の劉備同様、演者はガンダムと変わらなったが、2018年発売の『SDガンダム BB戦士三国伝 メモリアルブック』の紹介により、演者がフルアーマーガンダムに変更された。
- 三国伝のプラモデルは胴体パーツのランナーに武将の名前が刻印されているのだが、劉備ガンダムのキットにはここに「ホンタイ01」という謎の名前が刻まれている。これは、共通の素体パーツを複数のキットに流用させる構想があった名残である(「ホンタイ01」は本体01という意味と思われる)。しかし、結果的に共通素体はほとんど使われてないため、ホンタイ01といえば劉備ガンダムの専用パーツと認識されている。
- 劉備役の梶氏は『ダンボール戦機W』にて、リュウビという名前のLBX(手のひらサイズのホビー用小型ロボット)を使用する少年・灰原ユウヤを演じている。もちろん、このLBXリュウビの名称は、三国志の英雄の一人である劉備に由来するものである。
- 劉備ガンダムの演者は初代ガンダムだが、その初代ガンダムのパイロットであるアムロ・レイを演じた古谷徹氏は、コーエーの歴史SLG『三國志』のドラマCDシリーズや同社のPS2のSLG『決戦II』にて劉備を演じている。
- SDガンダムシリーズでは(見た目が見た目であるためか)キャラクターの年齢については明言されないことがほとんどであり、三国伝についてもそれは同様なのだが、もし劉備ガンダムの年齢が史実の年齢と同じであるならばUXの劉備は(赤壁の戦い直後なので)47歳となり、同作の主人公勢の中でぶっちぎり最年長となる。……とはいえ原作における司馬懿や姜維の扱い[1]を考えると、三国伝の時間推移は史実とはだいぶ異なる可能性が高いが。
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脚注
- ↑ この二人は三国伝において反董卓連合軍に参加しているが、史実通りの年齢ならばまず有り得ない(というか姜維はまだ生まれてすらいない)。
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