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+ | 「クラウド9」と呼ばれる[[月]]と正反対にあるラグランジュ・ポイント(L2宙域)の[[スペースコロニー]]群を拠点とする。人口は1200万人で、A.W.0015年の時点ではオニール型コロニー数基を保有する程度となっている。[[組織]]の成り立ちは不明であるが、第1話冒頭の[[ナレーション]]では「一つのスペースコロニーの独立運動から端を発した」と語っていることから、名前からも推察されるように様々なコロニー群の連合軍であったと思われる。 | ||
− | [[地球連邦軍]]([[新地球連邦|新地球連邦軍]] | + | [[地球連邦軍]]([[新地球連邦|新地球連邦軍]]の前身)との間の「第7次宇宙戦争」においてはライラック作戦などを実施して地球連邦政府本部の南米大陸制圧を目論んだが、ことごとく失敗して戦況は膠着状態となる。物量が不足する宇宙革命軍は多数の無人となったスペースコロニー<ref>ちなみに無人コロニーが多かった理由は、'''「宇宙革命軍が自分と意見を違える全ての他コロニー国家を殲滅・抹殺した」'''からである。</ref>を[[地球]]へと落下させる[[コロニー落とし]]を企て、地球連邦統合政府に無条件降伏を突きつける。あくまで恫喝が目的で実際にコロニー落とし実行は企図していなかったとされるが、連邦政府が要求を撥ね付け、コロニー落とし作戦用に確保していたコロニーに対して決戦兵器ガンダムと各種ビットMSによる迎撃を開始。[[ガンダムエックス]]部隊によるサテライトキャノンの砲撃で多数のコロニーが破壊されたため、作戦失敗を恐れて恫喝のつもりだったコロニー落としを強行し、その結果として地球は荒廃。'''全人類の99パーセント以上を消滅させる'''という前代未聞の悲劇を招いた<ref>単純な犠牲者数は歴代ガンダムシリーズでも最大となる</ref>。 |
− | + | 第7次宇宙戦争後は事実上崩壊した旧連邦政府とは違い、現体制の維持に成功していたが、国力の疲弊が酷く実質雌伏の時を過ごす事となる。それでも地球人をオールドタイプと呼称し、強い敵意を持ち続けており、地球に[[スパイ]]を送り込むなど再戦に備えた諜報活動等の手を打っていた。後に新地球連邦を構築する政府再建委員会の勢力に関しても把握していたらしく、ニュータイプ研究所にまで潜入<ref>ニュータイプ研究所が宇宙革命軍の亡命研究者達を受け入れていた背景や戦後の再建も政府再建委員会や軍部の主導ではなく民間資本が絡んでいたため、潜り込みやすかったという背景があると思われる</ref>が及んでいた。 | |
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+ | その後は方針を変更し、月面の[[マイクロウェーブ送電施設]]に手を出すが、[[D.O.M.E.]]からは決して受け入れられる事は無かった。同じくマイクロウェーブ送電施設を制圧するために、月軌道まで進出していた新地球連邦軍の主力艦隊と激しく交戦する。最終的には[[ザイデル・ラッソ|ザイデル]]の死を以って宇宙革命軍は地球との融和政策に切り替えた。 | ||
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− | :島田ボイスの一般兵が[[クラウダ]]に乗って来る他、名無しの[[人工ニュータイプ]]が少数生産された[[パトゥーリア]]を操り出てくる。 | + | :島田ボイスの一般兵が[[クラウダ]]に乗って来る他、名無しの[[人工ニュータイプ]]が少数生産された[[ベルティゴ]]や[[パトゥーリア]]を操り出てくる。 |
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− | : | + | :しかし、ザイデルが「地球生まれ、地球育ちのニュータイプ」であるティファを拒絶したのを目の当たりにし、更には殺害まで企図している事を知り、誘拐を後悔。何とか彼女を元の仲間達に返却できないかと苦悩する事となった。後に新連邦政府との融和をザイデルに繰り返し提案、「ニュータイプ主義も変革の時期」と考えを述べた事で怒りを買い、銃殺刑にされた。 |
− | : | + | :ニュータイプ主義者であるが、世界の再建にはニュータイプの力が必要と純粋に信じていただけの様であり、地球出身者という理由だけで差別する事はなかった。処刑後の遺言となったビデオメッセージはランスローに届けられる。 |
+ | :SRWでは、ティファを連れ去る役目は[[フロスト兄弟]]に代わられることが多い。 | ||
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:宇宙革命軍少将で、[[エニル・エル|エニル]]の父親。作中では既に故人。 | :宇宙革命軍少将で、[[エニル・エル|エニル]]の父親。作中では既に故人。 | ||
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:宇宙革命軍の切り札である大量破壊兵器。コロニーレーザーによって[[地球]]への先制攻撃を行う「ダリア作戦」が行われようとしていたが、[[ガロード・ラン|ガロード]]らによって阻止された。 | :宇宙革命軍の切り札である大量破壊兵器。コロニーレーザーによって[[地球]]への先制攻撃を行う「ダリア作戦」が行われようとしていたが、[[ガロード・ラン|ガロード]]らによって阻止された。 | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | *宇宙革命軍のモデル(あるいはオマージュ元)は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[ジオン公国]]([[ | + | *宇宙革命軍のモデル(あるいはオマージュ元)は『[[機動戦士ガンダム]]』の[[ジオン公国]]([[ジオン公国軍]])であると思われる。 |
− | + | **ちなみに、宇宙革命軍の本拠地「クラウド9」はL2宙域に存在しており、ジオン公国が本拠地を構える[[サイド3]]もまたL2宙域に存在している。 | |
− | + | *暦としての月(1月、2月……)の英名に由来する名前の兵器が多い。……のだが、それらの兵器のうち、SRWには今のところ[[フェブラル]](2月)と[[ジェニス]](6月)しか登場していない。 | |
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== 資料リンク == | == 資料リンク == |
2022年12月14日 (水) 17:13時点における最新版
宇宙革命軍とは、『機動新世紀ガンダムX』に登場する勢力。
概要[編集 | ソースを編集]
「クラウド9」と呼ばれる月と正反対にあるラグランジュ・ポイント(L2宙域)のスペースコロニー群を拠点とする。人口は1200万人で、A.W.0015年の時点ではオニール型コロニー数基を保有する程度となっている。組織の成り立ちは不明であるが、第1話冒頭のナレーションでは「一つのスペースコロニーの独立運動から端を発した」と語っていることから、名前からも推察されるように様々なコロニー群の連合軍であったと思われる。
地球連邦軍(新地球連邦軍の前身)との間の「第7次宇宙戦争」においてはライラック作戦などを実施して地球連邦政府本部の南米大陸制圧を目論んだが、ことごとく失敗して戦況は膠着状態となる。物量が不足する宇宙革命軍は多数の無人となったスペースコロニー[1]を地球へと落下させるコロニー落としを企て、地球連邦統合政府に無条件降伏を突きつける。あくまで恫喝が目的で実際にコロニー落とし実行は企図していなかったとされるが、連邦政府が要求を撥ね付け、コロニー落とし作戦用に確保していたコロニーに対して決戦兵器ガンダムと各種ビットMSによる迎撃を開始。ガンダムエックス部隊によるサテライトキャノンの砲撃で多数のコロニーが破壊されたため、作戦失敗を恐れて恫喝のつもりだったコロニー落としを強行し、その結果として地球は荒廃。全人類の99パーセント以上を消滅させるという前代未聞の悲劇を招いた[2]。
第7次宇宙戦争後は事実上崩壊した旧連邦政府とは違い、現体制の維持に成功していたが、国力の疲弊が酷く実質雌伏の時を過ごす事となる。それでも地球人をオールドタイプと呼称し、強い敵意を持ち続けており、地球にスパイを送り込むなど再戦に備えた諜報活動等の手を打っていた。後に新地球連邦を構築する政府再建委員会の勢力に関しても把握していたらしく、ニュータイプ研究所にまで潜入[3]が及んでいた。
政府再建委員会の手によって、かつての地球連邦政府が再建されると前々から計画していたダリア作戦を実行に移し、コロニーレーザーによる地球砲撃と制圧作戦を企んだが、ガロード・ラン達の手で破壊されてしまう。元々国力が乏しい宇宙革命軍の全力を注ぎこんだ作戦が実行前に瓦解してしまったため、宇宙革命軍の地球制圧の野望は実質的に潰えてしまう。
その後は方針を変更し、月面のマイクロウェーブ送電施設に手を出すが、D.O.M.E.からは決して受け入れられる事は無かった。同じくマイクロウェーブ送電施設を制圧するために、月軌道まで進出していた新地球連邦軍の主力艦隊と激しく交戦する。最終的にはザイデルの死を以って宇宙革命軍は地球との融和政策に切り替えた。
登場作品[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Z
- 明確にガンダムXの世界観が形成されたため、宇宙革命軍も登場となった。
- 本作における宇宙革命軍は「ムーンレィスから分派した、黒歴史時代に荒廃した地球環境の再生を待つにあたって月ではなくコロニーへの居住を求めた一派」とされている。
- エゥーゴ、ザフト、アクシズと共に「アプリリウス同盟軍」を築くが、ザフトポイント(隠し要素/Z参照)を貯めることによりその展開は大きく変わる。結末については原作通り。
- 島田ボイスの一般兵がクラウダに乗って来る他、名無しの人工ニュータイプが少数生産されたベルティゴやパトゥーリアを操り出てくる。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦R
- 本作品ではザイデルら宇宙革命軍のメンバーは、ネオ・ジオン(アクシズ)所属。
- なお、前大戦での宇宙革命軍に相当する組織は「コロニー側」「コロニー軍」と呼ばれており、旧ジオンやホワイトファングとの混成だったらしい。
人物[編集 | ソースを編集]
- ザイデル・ラッソ
- 原作における宇宙革命軍総統。極端な「ニュータイプ主義」思想の持ち主。
- ランスロー・ダーウェル
- 宇宙革命軍大佐。軍における最高指揮官の1人。地球との戦争に対しては厭戦的。
- ノモア・ロング
- 本名は「ドーラット(博士)」。第7次宇宙戦争時は軍で人工ニュータイプの研究をしていた。
- ニコラ・ファファス
- 地球のニュータイプ研究所に潜入していたスパイ[4]で、ティファがニュータイプであると知って宇宙へと連れ去った張本人。
- しかし、ザイデルが「地球生まれ、地球育ちのニュータイプ」であるティファを拒絶したのを目の当たりにし、更には殺害まで企図している事を知り、誘拐を後悔。何とか彼女を元の仲間達に返却できないかと苦悩する事となった。後に新連邦政府との融和をザイデルに繰り返し提案、「ニュータイプ主義も変革の時期」と考えを述べた事で怒りを買い、銃殺刑にされた。
- ニュータイプ主義者であるが、世界の再建にはニュータイプの力が必要と純粋に信じていただけの様であり、地球出身者という理由だけで差別する事はなかった。処刑後の遺言となったビデオメッセージはランスローに届けられる。
- SRWでは、ティファを連れ去る役目はフロスト兄弟に代わられることが多い。
- ナーダ・エル
- 宇宙革命軍少将で、エニルの父親。作中では既に故人。
開発した兵器[編集 | ソースを編集]
原作では戦艦も登場しているが、現時点では他のガンダムシリーズに登場する戦艦に置き換えられている。ここではスーパーロボット大戦シリーズに登場した物のみ記述する。
- ジェニス
- いわゆる「ザク」的な機体。
- フェブラル
- ランスローがジャミルとの戦いの際に搭乗していたモビルアーマー。ジオングのオマージュ。
- ベルティゴ
- ニュータイプ用のモビルスーツ。ビットを装備。カリス・ノーティラスが乗る他、ランスローもフェブラルより前に搭乗していた。キュベレイのオマージュ。
- グランディーネ
- 対地専用の移動砲台。
- パトゥーリア
- 超巨大モビルアーマー。
- クラウダ
- 新型量産機。装甲の厚さとビームカッターが特徴。
- コロニーレーザー
- 宇宙革命軍の切り札である大量破壊兵器。コロニーレーザーによって地球への先制攻撃を行う「ダリア作戦」が行われようとしていたが、ガロードらによって阻止された。
余談[編集 | ソースを編集]
- 宇宙革命軍のモデル(あるいはオマージュ元)は『機動戦士ガンダム』のジオン公国(ジオン公国軍)であると思われる。
- ちなみに、宇宙革命軍の本拠地「クラウド9」はL2宙域に存在しており、ジオン公国が本拠地を構えるサイド3もまたL2宙域に存在している。
- 暦としての月(1月、2月……)の英名に由来する名前の兵器が多い。……のだが、それらの兵器のうち、SRWには今のところフェブラル(2月)とジェニス(6月)しか登場していない。
脚注[編集 | ソースを編集]
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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