「フレイ・アルスター」の版間の差分

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:父を目の前を殺害され、錯乱し感情的になってキラにはなった台詞。結果、キラに心に影を落とす。一見、彼女の普段からの我儘ぶりもあって視聴者にも不快感を抱かせるが、まだ親の必要な年頃である15歳の彼女が、幼少時に母を病で亡くしたった一人の家族であった父親を眼前で殺されてしまったのだから、こんな状況にでもなれば冷静になれという方が無理なのかもしれない。
 
:父を目の前を殺害され、錯乱し感情的になってキラにはなった台詞。結果、キラに心に影を落とす。一見、彼女の普段からの我儘ぶりもあって視聴者にも不快感を抱かせるが、まだ親の必要な年頃である15歳の彼女が、幼少時に母を病で亡くしたった一人の家族であった父親を眼前で殺されてしまったのだから、こんな状況にでもなれば冷静になれという方が無理なのかもしれない。
 
;「このままには、しないわ…!」
 
;「このままには、しないわ…!」
:10話で、キラが独断で人質にしたラクスを[[エールストライクガンダム|ストライク]]で出撃し、指定の場所に来た[[イージスガンダム|イージス]]に乗るアスランに返していた頃、ベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前から父が[[ブルーコスモス]]だった関係上コーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。この事で頭のタガが外れた彼女の心の内にはどす黒い情念が燻り出しており、そしてその憎むべきコーディネイターの対象は、自分たちを守るために戦ってくれてるキラも例外ではなかった。そして、理性を失った彼女の暴走劇が幕を開けたのである…。
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:10話で、キラが独断で人質にしたラクスを[[エールストライクガンダム|ストライク]]で出撃し、指定の場所に来た[[イージスガンダム|イージス]]に乗るアスランに返していた頃、ベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前から父が[[ブルーコスモス]]だった関係上コーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。
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:この事で頭のタガが外れた彼女の心の内にはどす黒い情念が燻り出しており、そしてその憎むべきコーディネイターの対象は、自分たちを守るために戦ってくれてるキラも例外ではなかった。そして、理性を失った彼女の暴走劇が幕を開けたのである…。
 
:余談ではあるが、父を殺され復讐一辺倒に走り、味方さえ利用するあたりは『[[機動戦士ガンダム]]』の[[シャア・アズナブル]]を彷彿させる。
 
:余談ではあるが、父を殺され復讐一辺倒に走り、味方さえ利用するあたりは『[[機動戦士ガンダム]]』の[[シャア・アズナブル]]を彷彿させる。
 
;「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
 
;「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
 
:13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
 
:13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
;「'''夕べはキラの部屋にいたんだから!'''」
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;「関係なくないわよ!私、夕べはキラの部屋にいたんだから!」
 
:一方的に別れ話を持ち出され、問い詰めようとしたサイに対してこう言い放った。ある意味『ガンダムSEED』を代表するシーン。
 
:一方的に別れ話を持ち出され、問い詰めようとしたサイに対してこう言い放った。ある意味『ガンダムSEED』を代表するシーン。
 
;(馬鹿…!)<br />「サイ…馬鹿よね…あなたに叶うはず無いのに…」
 
;(馬鹿…!)<br />「サイ…馬鹿よね…あなたに叶うはず無いのに…」
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;「嫌よ!嫌です私!ぇ…離して!うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
 
;「嫌よ!嫌です私!ぇ…離して!うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
 
:転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。両者を演じた桑島は、このシーンは別録ではなく同時収録とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
 
:転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。両者を演じた桑島は、このシーンは別録ではなく同時収録とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
:彼女の連合軍入りはコーディネイターであるキラを復讐に利用するためだけの口実に過ぎず、復讐を遂げた後の軍での身の振り方までは考えていなかったようである。後先考えずに行動した結果がこれなので、ある意味自業自得である。フレイよ、いい加減に気付け。軍隊はお前の家ではないのだ…。
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:彼女の連合軍入りはコーディネイターであるキラを復讐に利用するためだけの口実に過ぎず、復讐を遂げた後の軍での身の振り方までは考えていなかったようである。後先考えずに行動した結果がこれなので、ある意味自業自得である。
 
;「パパ?」
 
;「パパ?」
 
:アラスカの司令部でクルーゼと初めて会ったシーンより。<br />余談だがこの台詞の直後にクルーゼはフレイを殴って気絶させたため「'''そこまで歳は取っていない'''」事で怒ったと、視聴者の間でネタにされた事も。
 
:アラスカの司令部でクルーゼと初めて会ったシーンより。<br />余談だがこの台詞の直後にクルーゼはフレイを殴って気絶させたため「'''そこまで歳は取っていない'''」事で怒ったと、視聴者の間でネタにされた事も。
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:49話で、[[アークエンジェル]]と[[ドミニオン]]の最終決戦で、戦力的に追い込まれ精神的な余裕を失い、遂に狂気的な本性を現した[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]がブリッジ内で暴走。味方である艦長のナタルに拳銃を向けながら、目の前で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]の[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]との死闘で損傷し、一旦帰投しようとしている[[ムウ・ラ・フラガ|フラガ]]の[[エールストライクガンダム|ストライク]]を収容するべく停滞しているアークエンジェルを、ローエングリンで沈めろと命じるのを見かねて、散々迷惑をかけたかつての仲間たちに、この場から逃げるようにインカムで叫んで通信を送った台詞。自分の野望を達成させるために、味方にさえ刃を向けて暴走する、父の上司であるアズラエルの姿は、かつて父をコーディネイターに殺された事で周囲が見えなくなり、肉体関係でキラを利用し婚約者であるサイの気持ちを踏みにじり、味方である仲間たちをありとあらゆる方法で利用してでも復讐を成し遂げようとした、かつての自分の姿そのものであった。しかし、今のアズラエルの姿を見て「自分はこんな醜悪な事をしていたのか!?」と自らの過ちにやっと気付いたのだろう。これまで自分の事しか考えて行動しなかった彼女が、自分には何の見返りもないのに初めて他人のために尽くしたこの行動は、フレイがザフトの捕虜生活を通じコーディネイターと触れ合いを通じ、これまでの自分の行動や今まで自分の全てと思い込んでいた父の考えや否定した瞬間でもあった。皮肉にもこの時、フレイは父親の呪縛を自分で断ち切り、父から独立したのである。しかし、この行動がアズラエルの怒りを買い、ナタルに向けていた怒りの矛先を自分に向けられ殴打され、射殺されそうになるが…。
 
:49話で、[[アークエンジェル]]と[[ドミニオン]]の最終決戦で、戦力的に追い込まれ精神的な余裕を失い、遂に狂気的な本性を現した[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]がブリッジ内で暴走。味方である艦長のナタルに拳銃を向けながら、目の前で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]の[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]との死闘で損傷し、一旦帰投しようとしている[[ムウ・ラ・フラガ|フラガ]]の[[エールストライクガンダム|ストライク]]を収容するべく停滞しているアークエンジェルを、ローエングリンで沈めろと命じるのを見かねて、散々迷惑をかけたかつての仲間たちに、この場から逃げるようにインカムで叫んで通信を送った台詞。自分の野望を達成させるために、味方にさえ刃を向けて暴走する、父の上司であるアズラエルの姿は、かつて父をコーディネイターに殺された事で周囲が見えなくなり、肉体関係でキラを利用し婚約者であるサイの気持ちを踏みにじり、味方である仲間たちをありとあらゆる方法で利用してでも復讐を成し遂げようとした、かつての自分の姿そのものであった。しかし、今のアズラエルの姿を見て「自分はこんな醜悪な事をしていたのか!?」と自らの過ちにやっと気付いたのだろう。これまで自分の事しか考えて行動しなかった彼女が、自分には何の見返りもないのに初めて他人のために尽くしたこの行動は、フレイがザフトの捕虜生活を通じコーディネイターと触れ合いを通じ、これまでの自分の行動や今まで自分の全てと思い込んでいた父の考えや否定した瞬間でもあった。皮肉にもこの時、フレイは父親の呪縛を自分で断ち切り、父から独立したのである。しかし、この行動がアズラエルの怒りを買い、ナタルに向けていた怒りの矛先を自分に向けられ殴打され、射殺されそうになるが…。
 
;「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」
 
;「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」
:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、フリーダムは耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、ジェネシスの一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。この出来事を最後にフレイは登場しない。
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:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、フリーダムは耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、ジェネシスの一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。
  
 
== スーパーロボット大戦シリーズでの名台詞 ==
 
== スーパーロボット大戦シリーズでの名台詞 ==

2014年3月26日 (水) 22:56時点における版

フレイ・アルスター(Flay Allster)

大西洋連邦事務次官の娘で、キラ・ヤマトらの後輩。キラの友人サイ・アーガイルの婚約者でもあり、カレッジのマドンナ的存在。ナチュラルで、典型的お嬢様タイプ。母とは幼少時に死別しており、父とも仕事で滅多に会えない生活を送っていた。

育ちは良いのだが、父親に甘やかされて育ったのか自制心に欠けている一面があり、自己中心的で自分が人から親切にされるのを「当たり前な事」として受け止めてしまう傾向がある。その上感情任せに自分勝手な行動もとるなどそれらが原因で余計なトラブルを起こすことも少なくなかった。そのくせ、他者に依存する傾向が強く自分一人だけでは何もできないという友達になりたくない非常に困ったタイプ。また、劇中では明かされていないが、父親はブルーコスモスの幹部格であり、その影響でコーディネイターに強い偏見を抱く性格を形成してしまっている。カズイにブルーコスモスなのかと指摘された際には否定しても、彼らのコーディネイター排斥の主張は正しいと思っている。

ヘリオポリスザフト軍の襲撃を受けた際に救命ポッドで脱出するが、推進器の不調で難破状態になっていたところをキラの搭乗するストライクに回収された。以後、アークエンジェルと行動を共にするが、目の前で父親が乗った軍艦がザフト軍の攻撃を受けて撃沈。これがきっかけで元々のコーディネイターへの偏見が憎しみへと変貌し、地球連合軍に入隊を志願。さらに復讐の手段としてキラを誘惑し、自らの肉体を売って戦いを仕向ける。当然、サイとの婚約も、一方的に破棄してしまっている。

しかしキラとの関係は最終的に破局し、さらにキラのMIAにショックを受け、サイとよりを戻そうとするものの、キラへの想いを見透かされた上に、コーディネイターへの復讐のあまりサイを含めた周囲の人間への日頃の行いの悪さから信用を失い、あまりにも独り善がりである為に拒絶された。そのショックからか、ミリアリアと揉め事を起こしていたディアッカを、怒りに任せて撃ち殺そうとしたが、ミリアリアによって阻止されている。

その後、アラスカアークエンジェルを降りる事となるが、それを嫌がりムウが別れの挨拶をしようと移動の順番待ちから離れた際に同じく離れ、その際に基地に侵入していたクルーゼに誘拐される。

その後は、クルーゼの保護下であったが、メンデル戦でニュートロンジャマーキャンセラーのデータをクルーゼに持たされて解放されるが、フレイがその内容の危険性など知る由も無く、ドミニオンに回収されたことでNJCのデータがアズラエルの手に渡ってしまい、戦争は泥沼化してしまった。

以後は本人の希望とナタルの口利きでドミニオンのオペレーターとして配属される。小説版では、戦場の宙域に放り出された事でその恐怖を味わい、今までそれを知らずにキラ達を自分勝手な考えで振りまわしてしまった事を恥じ、結果的に自分が戦争を悪化させた事に深い衝撃を受け、自らの死を覚悟の上で贖罪のために、そして、再びキラに会うためにドミニオンに残る決意をした事が描写される。最期はアズラエルが暴走した際にナタルにアークエンジェルに行くよう言われて他のクルーと共にドミニオンから脱出したが、脱出艇がクルーゼの搭乗するプロヴィデンスの攻撃を受け、キラとの一瞬の再会の後、父親と同じように彼の眼前で死亡。

死後は霊体となって、「自分の本当の想い」でキラを守る。クルーゼとの死闘後、ジェネシスの直撃を受けてフリーダムは大破したが、それでもキラが生きていたのはフレイのお陰かもしれない。
番組後半でキラを利用したことを悔い、その後悲惨な最期を遂げたことで、評価が序盤からガラリと変わったキャラクターでもある。

アニメ製作の初期段階では当初MSパイロットになる予定であり、その際の搭乗機がストライクルージュであったことは有名。あの赤色はフレイが乗ることを想定して塗られた色である。なお、現在のところでは彼女がMSに乗って戦う作品はスパロボにはない(Gジェネシリーズでは何度かある)。

登場作品と役柄

第3次αとJでは原作同様に悪女のような一面が描写され最後はクルーゼに命を奪われてしまうが、Wでは悪女の様な一面は一切描写されず無条件で生き残る。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
大体、原作と似たようなポジションで、作中では原作と同様に感情的な発言が目立つ為、同世代のアスカに思惑を見透かされる場面もある等、αナンバーズの面々からあまり快く思われていなかった。また、αナンバーズに同行していた期間が短い為、死亡した際もキラ以外に彼女の死を悲しむ描写はなく、同じ声のナタルほどでないにせよ悪役に近い扱いを受けている感はあり、不遇と言える。最終話でトール、ナタルと共にαナンバーズに力を貸した(最終話は名前のみ)。

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
フレイ自身は『Z』以前に死亡している為本人は登場しないが、中盤のあるイベントにて、キラが彼女の名前を口にしており、今もなお、彼女の死が大きな悲しみとしてキラの心に刻み込まれている事がわかる。名前のみとはいえ彼女についてはっきり触れられたのは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が参戦しているスパロボ作品では初の事である。(『SEED DESTINY』のアニメ本編や各媒体でも、『SEED DESTINY』設定で参戦した過去のスパロボ作品においても、キラが『SEED』での戦いで心に大きな傷を負った事に触れられた事はあっても、フレイについてはっきりと触れられた事は殆ど無かった)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
やはり原作と似たようなポジション。中の人繋がりナデシコに乗りたがる。結果的に死亡してしまうのは避けられないとはいえ、原作死亡時の一枚絵があったり、クルーゼとの対決でフレイを殺害したことに激怒している台詞を言うキャラも何人かいる(両主人公、ボルテスチーム、獣戦機隊)ので、ぞんざいと言うわけではない。
スーパーロボット大戦W
別名「綺麗なフレイ様」。AAに回収される場面がヴァルストークファミリーに置き換わり、AAに送られるまでカズマ達と交流するため、後にキラが行方不明になった際、キラとサイを利用した事への苦悩をカズマに打ち明ける。そして、サイに謝罪しようとするがクルーゼに誘拐され、原作と同じ流れでジンに乗せられて(操縦はAIがやっており、ドミニオンに向けて勝手に動く)戦場に放り込まれる…が、ここで何とドミニオンではなくアークエンジェルが回収するというIF展開になる(ちなみにこのとき回収できずにドミニオンに隣接=原作通りの展開を辿るとゲームオーバー)。その際、キラとの関係を知ったクルーゼに撃ち落されそうになるがラクスに助けられ、生存する。その後、自らの出生を知った上にラクスを誘拐されて引きこもったキラを支える。なお、ラクスの救出をキラに頼み込む上にEDでプラントに訪れる事からコーディネイターへの差別意識も消えた模様。余談だが同じ声を持つナタル・バジルールも無条件で生き残る一風変わったスパロボになっている。

人間関係

家族

ジョージ・アルスター
父親で大西洋連邦事務次官。母親はフレイが幼い頃に病気で亡くなっており、たった一人の家族でもあるが、娘の眼前でモントゴメリごと沈められ死亡した。彼がブルーコスモスの幹部であったことから、フレイがコーディネイターに偏見を抱く原因となった。また、コープマンが指揮する地球連合軍第8艦隊の先遣隊に、娘会いたさに政治屋らしく自身の権力で公私混同しながら駆け込み乗艦をして、艦隊の出発時間を遅らせるなどかなり自己中心的なところがあり、そのくせ他人に依存しないと何もできないという点は父娘そっくりである(この行いでアークエンジェルのクルーからも顰蹙を買っていた)。ちなみに、中の人はクルーゼと同じ。
なお、娘のフレイも最終回で自分を大事に思ってくれた人間の前で自分が乗っていた艦艇を、ザフトによって沈められるという親子二代で同じような死に方をする事に。

アークエンジェル

キラ・ヤマト
父を助ける事が出来なかったキラを恨み、自身の体を使ってまで(本編中では一瞬とはいえ彼との性行為を示唆する描写すらあった)、キラを死ぬまで自分の為に戦わせようとしていた。が、図らずもそれにより自分が尤も彼の心に触れる存在となり、いつしか本気で好意を抱くようになる。そして、彼が一時行方不明になった際に自覚が芽生え、アラスカの連合軍本部にてその事に気付く事となった。この行方不明事件を最後にキラとフレイが直接対面することは二度と無かった。利用したことを何度も謝ろうと思っていたフレイだったがそれが叶ったのは皮肉にも自身が死亡した後だった。死後、霊体となったフレイはキラの力となるべく、彼を「自分の本当の想い」で守った。続編のSEED DESTINYではキラの回想シーンで本の一瞬しか登場しない。Wでは生き残り、キラと和解する。
サイ・アーガイル
親同士で決めた婚約者で恋人だったが、キラを利用するために解消。その後、キラが行方不明になった事でよりを戻そうとするが、それまでにした彼の仕打ちから当然拒絶されてしまい、以後は別れたままとなった。Wでは和解する。
ミリアリア・ハウ
同じサークルで同性という事もあり、親しい仲だった。
カズイ・バスカーク
キラやサイ程繋がりは無いが、フレイの反コーディネイター感情を見てブルーコスモスでは無いのかと指摘する。ただし、父親がブルーコスモスであったために、疑われても仕方が無かったとも言える。

地球連合軍

ナタル・バジルール
彼女が艦長を務めるドミニオンに回収される。その後、彼女に頼み込んでフレイはドミニオンのオペレーターに。ナタルの計らいでフレイはアークエンジェルへ向かう事は出来たのだが、不幸にも搭乗した脱出艇がキラとクルーゼの戦闘に巻き込まれてしまい、キラと再会することは叶わなかった。ちなみに声まで同じ。
ムルタ・アズラエル
父親も幹部として所属していたブルーコスモスの総帥で、今回の戦争を起こした元凶の一人。ドミニオンに回収された後は、クルーゼから「戦争を終わらせるための鍵」と称して、中身を知らずに手渡されたフリーダムジャスティスに搭載されているニュートロンジャマーキャンセラーのデータを彼に渡してしまい、戦争を激化させてしまう。最後には、精神的に追い詰められ狂気的な本性を現し、意見が対立し怒り狂って味方である筈の艦長のナタルに拳銃を向けるなど暴走する彼の姿に、それまで父が所属していたという理由で絶対的な正義と信じていたブルーコスモスという組織の異常さ、そして彼と同じような仕打ちをキラにしてしまった醜悪な過去の自分の姿を重ね、遂に反旗を翻しインカムでアークエンジェルに逃げるように通信を送るものの、この行為が原因で彼の怒りの矛先が自分に向いてしまい、殴打された挙句危うく銃殺されかける。

ザフト

ラウ・ル・クルーゼ
父親と声が似ているため安堵感を覚えていたが、結局フレイは彼に散々利用され、最期は用済みと見なされて命を奪われた。
ラクス・クライン
原作では彼女に対しても激しく嫌悪感を示していた。キラはフレイと離れ離れになっている間、ラクスと関係を深めていたのだが、フレイはその事を知ることなく戦死した為、彼女がこの事をどう思うかは不明。Wでは彼女によって命を救われる。その後、キラに彼女の救出を頼み込んでいることから、この事に関しては本気で恩を感じていたようである。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ

カミーユ・ビダン
第3次α序盤で父親を守れなかったキラに対するフレイの怒りが、むしろ憎悪に近い感情である事を敏感に感じ取る。しかし、彼も原作ではフレイとは違って不仲だったが、親をティターンズに殺され憎悪のあまりに戦いに参加したという共通点はある。その際には、彼も錯乱するあまりクワトロ大尉エマ中尉レコア少尉に当り散らした経験があるため、彼だけは自分の行動に一定の理解を示してくれていた。
フォウ・ムラサメ
第3次αでは、サイに拒絶されショックを受け、足を運んだ医務室でミリアリアディアッカがいざこざを起こしていた時に、原作通りにディアッカを拳銃で射殺しようとしたところを、ファジュドーと共にその場に居合わせた彼女に辞めるように忠告されるも、耳を貸そうとしなかった。
ジュドー・アーシタルー・ルカ
第3次αの序盤に身勝手且つ空気の読めていない発言を繰り返したが為に、彼らにも不快感を抱かれる。また、ジュドーもカミーユ同様にフレイが発する負の感情に気付いていた。
サウス・バニング
第3次αでは、地球の砂漠に降下して間もなく、自分の謀略でキラサイがもめ事を起こした際に、彼から自分を含めた3人を「まだ娑婆っ気が抜け切れていない野戦任官の小僧達」と皮肉と哀れみを込めて評された。

ガンダムSEEDシリーズ

プレア・レヴェリー
Wでは、体調を崩した彼を風花と一緒に献身的に看護する。
風花・アジャー
Wでは共にプレアを献身的に看護した。

富野作品

ひびき洸
第3次αでは、直接ではないが彼がシンジからキラと自分が離れ離れになった事を話したとき、彼からわがまま放題という言葉で評されてしまう。日頃の行いからして仕方がない上に、彼からもあまり良い印象を受けてはいなかったようである。
ユウキ・コスモ
第3次αにて危機感の無いフレイ達の態度を嘲笑した。

リアル系

テンカワ・アキト
Jでは、上記の台詞でラクスを拒絶した態度や物言いを、彼から注意される。

スーパー系

長浜ロマンロボシリーズ

三輪防人
第3次αでは原作のウィリアム・サザーランドに代わり、ザフトに父を殺されて連邦軍に在籍するフレイを連邦軍のプロパガンダに利用しようと考えていた。

ガイナックス系

惣流・アスカ・ラングレー
第3次αでは思い上がった考えを彼女に看破され、激しく非難される。容姿や性格も一部似たところもあるが、アスカはαでの戦いを経て成長しているので、完全に彼女に負かされた形となる。彼女とのイベントに代表されるように、第3次αにおけるフレイは途中離脱もあったとはいえ、他作品のキャラと良好な関係を築くことが出来ず、後述のNJCデータ受け渡しの際の台詞を彼女からは「助けて欲しいが故のハッタリ」だと思われてしまっている。
葛城ミサト
第3次αでは彼女にいち早く自身の悪女的な本質を見抜かれている。

バンプレストオリジナル

カズマ・アーディガン
Wではヘリオポリス壊滅後にヴァルストークに回収されたことから彼と出会って親しくなり、キラとサイを利用してしまったことの対する苦悩を彼に打ち明けるなど良き相談相手になるなど、同作のフレイの行動に大きく関わる。ある意味、カズマとの出会い無くしてフレイも救われる事は無かっただろう。

名台詞

「コーディネイターの癖に、なれなれしくしないで!」
初対面したラクスに対して。
「あんた…自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょう!!」
父を目の前を殺害され、錯乱し感情的になってキラにはなった台詞。結果、キラに心に影を落とす。一見、彼女の普段からの我儘ぶりもあって視聴者にも不快感を抱かせるが、まだ親の必要な年頃である15歳の彼女が、幼少時に母を病で亡くしたった一人の家族であった父親を眼前で殺されてしまったのだから、こんな状況にでもなれば冷静になれという方が無理なのかもしれない。
「このままには、しないわ…!」
10話で、キラが独断で人質にしたラクスをストライクで出撃し、指定の場所に来たイージスに乗るアスランに返していた頃、ベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前から父がブルーコスモスだった関係上コーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。
この事で頭のタガが外れた彼女の心の内にはどす黒い情念が燻り出しており、そしてその憎むべきコーディネイターの対象は、自分たちを守るために戦ってくれてるキラも例外ではなかった。そして、理性を失った彼女の暴走劇が幕を開けたのである…。
余談ではあるが、父を殺され復讐一辺倒に走り、味方さえ利用するあたりは『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルを彷彿させる。
「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
「関係なくないわよ!私、夕べはキラの部屋にいたんだから!」
一方的に別れ話を持ち出され、問い詰めようとしたサイに対してこう言い放った。ある意味『ガンダムSEED』を代表するシーン。
(馬鹿…!)
「サイ…馬鹿よね…あなたに叶うはず無いのに…」
前者は19話のラスト、後者は20話でキラに吐露した台詞。サイに対しての思いが垣間見える。
「あなた、わかってたじゃない!本当はキラの事なんか…」
キラのMIA報告を聞いた後、サイとよりを戻そうとし、キラはただ利用していただけと語るが、自分でも気が付かないままキラの事を好きになっていたことを見透かされ、直後に冷たく拒絶される。それでもフレイは「違う」と必死で言い続ける始末。
「コーディネイターなんて…みんな、死んじゃえばいいのよ!」
ディアッカを殺そうとしたミリアリアに同調する形で彼を殺そうとする。しかし直後にミリアリアに止められた。
「あんただって、私と同じなんじゃない!」
ディアッカを銃撃しようとしたのをミリアリアに止められて。確かに怒りに任せて殺そうとしたという共通点はあるものの、ミリアリアの怒りはあくまでもディアッカ個人に対してのものであり、コーディネイター全体に対しての怒りではない。
「嫌よ!嫌です私!ぇ…離して!うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。両者を演じた桑島は、このシーンは別録ではなく同時収録とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
彼女の連合軍入りはコーディネイターであるキラを復讐に利用するためだけの口実に過ぎず、復讐を遂げた後の軍での身の振り方までは考えていなかったようである。後先考えずに行動した結果がこれなので、ある意味自業自得である。
「パパ?」
アラスカの司令部でクルーゼと初めて会ったシーンより。
余談だがこの台詞の直後にクルーゼはフレイを殴って気絶させたため「そこまで歳は取っていない」事で怒ったと、視聴者の間でネタにされた事も。
「私、持ってるわ!この戦争を終わらせる鍵を!」
鍵とはクルーゼに持たされた、ニュートロンジャマーキャンセラーのデータ。クルーゼの狙い通り、フレイはデータと共に連合軍に保護された。この時、皮肉にもキラが戦っていた戦場の怖さというものをわが身に嫌というほど思い知らされたのである。
「駄目!もうやめて!アークエンジェル、逃げて!!」
49話で、アークエンジェルドミニオンの最終決戦で、戦力的に追い込まれ精神的な余裕を失い、遂に狂気的な本性を現したアズラエルがブリッジ内で暴走。味方である艦長のナタルに拳銃を向けながら、目の前でクルーゼプロヴィデンスとの死闘で損傷し、一旦帰投しようとしているフラガストライクを収容するべく停滞しているアークエンジェルを、ローエングリンで沈めろと命じるのを見かねて、散々迷惑をかけたかつての仲間たちに、この場から逃げるようにインカムで叫んで通信を送った台詞。自分の野望を達成させるために、味方にさえ刃を向けて暴走する、父の上司であるアズラエルの姿は、かつて父をコーディネイターに殺された事で周囲が見えなくなり、肉体関係でキラを利用し婚約者であるサイの気持ちを踏みにじり、味方である仲間たちをありとあらゆる方法で利用してでも復讐を成し遂げようとした、かつての自分の姿そのものであった。しかし、今のアズラエルの姿を見て「自分はこんな醜悪な事をしていたのか!?」と自らの過ちにやっと気付いたのだろう。これまで自分の事しか考えて行動しなかった彼女が、自分には何の見返りもないのに初めて他人のために尽くしたこの行動は、フレイがザフトの捕虜生活を通じコーディネイターと触れ合いを通じ、これまでの自分の行動や今まで自分の全てと思い込んでいた父の考えや否定した瞬間でもあった。皮肉にもこの時、フレイは父親の呪縛を自分で断ち切り、父から独立したのである。しかし、この行動がアズラエルの怒りを買い、ナタルに向けていた怒りの矛先を自分に向けられ殴打され、射殺されそうになるが…。
「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」
死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、フリーダムは耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、ジェネシスの一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。

スーパーロボット大戦シリーズでの名台詞

αシリーズ

「あなた達、ここには病人がいるのよ! 言い争うなら、外でして!」
第3次αの第20話「強襲、砂漠の虎」より。原作通りにキラが単独で大気圏に突入して意識を失った後の場面にて、コーディネイターの事で言い争っていたカミーユとカツにキツイ言葉をぶつけた時の台詞。
正論ではあるが、コーディネイターであるキラを差別的な目で見ていたカツをカミーユがきつくたしなめつつもキラを擁護していた最中での発言であったためか、言っている事がほとんど場違いとしか言いようがなく、結果的にフレイは周囲から白い目で見られることになってしまう。
「私達が平和ボケしてるですって?冗談じゃないわ。私のパパはコーディネイターに殺されたのよ…!」
「自分達だけが被害者のような顔をしないで欲しいわ…!」
第3次α中盤、コスモからの皮肉に激昂した際の台詞。彼の被害者意識が強いのは確かだが、“女”である事を最大限に活用しているフレイの行動理念も、被害者感情に裏打ちされたものであろう。

携帯機シリーズ

「キラ…今度は私があなたの力になるわ…」
WにてAAに救出された後、キラが引きこもってしまった事を聞いて。
「…キラ…ごめんなさい…。私…あなたにひどい事をした…」
「こんな事…私が言うのもおかしいし…本当なら、あの子にも謝らなくちゃいけないけど…」
「ラクスって子…助けてあげて…。あの子…私を守ってくれた…。だから…」
「ごめんなさい…。それだけ…言いたかったの…」
「食事…持ってきたから…。よかったら、食べてね…」
Wにおけるキラへの謝罪。フレイの謝罪と献身によりキラは立ち直ることが出来たため、そういう点でも今作のフレイは本当に綺麗な存在になっている。

余談

  • 機動戦士ガンダムSEED』の監督である福田己津央氏は、「もしフレイが生きていたら、互いに罪悪感を抱えながらもキラは彼女と一緒に生きていっただろう」というコメントを残している。
  • 対戦アーケードゲーム『ガンダムエクストリームバーサス』の家庭移植版にてフリーダムに搭乗するキラのカットインには霊体となったフレイが登場するというサプライズがある。ファンなら感涙ものである。

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