「ガンダム試作1号機」の版間の差分

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== RX-78GP01 ガンダム試作1号機(Gundam GP01) ==
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{{登場メカ概要
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| 別表記 = GP-01
**[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]
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[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、装備換装による汎用性の向上をコンセプトとしている。そのため、3機の中ではRX-78-2[[ガンダム]]の特徴を最も色濃く受け継いでいる。四肢の駆動系には新設計の物が採用されており、これは後にムーバブルフレームの基礎ともなった。
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'''ガンダム試作1号機'''は『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』の登場メカ。同作品の前半の主役ロボットである。
  
RX-78-2ガンダムと同様に[[コアブロックシステム]]を採用しており、本体はクラブ・ワークス事業部が、搭載される「FF-XII(あるいはFF-X7II)コアファイターII」はハービック社が開発を担当している。RX-78-2ガンダムに採用されているバーティカル・イン・ザ・ボディとは異なる方式「ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ」によって、本体とコアファイターIIはドッキングするようになっている。この方式によりコアファイターIIのバックパックスラスターやビームガン(ビームサーベル)が直接使用でき、より無駄が無くなった。
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== 概要 ==
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[[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。コードネームは「'''ゼフィランサス'''」で、この名の由来である[[花]]の花言葉は「清い愛」。
  
本機はテストのために[[アルビオン]]に搭載されたが、[[トリントン基地]]にて[[アナベル・ガトー]]に強奪された[[ガンダム試作2号機]]を追撃するためにテストパイロットの[[コウ・ウラキ]]が搭乗。以後、彼がパイロットを務める事となった。その後、宇宙へ上がった直後に発生した戦闘で[[シーマ・ガラハウ]]の[[ゲルググM (シーマ専用)|ゲルググM]]と地上用装備のままで交戦し、大破。[[月|月面]]にて宇宙戦高機動仕様の'''[[ガンダム試作1号機Fb]]'''へと改修された。
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[[ガンダム開発計画]]」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、装備換装による汎用性の向上をコンセプトとしている。そのため、3機の中ではRX-78-2[[ガンダム]]の特徴を最も色濃く受け継いでいる。四肢の駆動系には新設計の物が採用されており、これは後にムーバブルフレームの基礎ともなった。
本編におけるオプションは実質的に陸戦装備のみであり、他のオプションが登場する事はなかった。
 
  
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではガンダム試作2号機を護衛するバディ機としての設定が追加され、同機の最終装甲と同様の対核処理を施されたチョバムアーマー([[NT-1アレックス]]と同じデザインで頭部にもゴーグル状のフェイスガードを装備している)を当初は装備していた。しかし、地上での運用にはデッドウェイトになるため最初の運用後に強制パージされた。
+
RX-78-2ガンダムと同様に[[コアブロックシステム]]を採用しており、本体はクラブ・ワークス事業部が、搭載される「FF-XII(あるいはFF-X7II)コアファイターII」はハービック社が開発を担当している。RX-78-2ガンダムに採用されているバーティカル・イン・ザ・ボディとは異なる方式「ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ」によって、本体とコアファイターIIはドッキングするようになっている。この方式によりコアファイターIIのバックパックスラスターやビームガン(ビームサーベル)が直接使用でき、より無駄が無くなった<ref>デザイナーの河森正治氏曰く「馬力の高い航空機のエンジンを「収納」してしまうのはもったいない」とのことで、これが設定面にも反映された形となっている。</ref>。
同作では水中用のアクア装備や支援戦闘機GアーマーIIが登場している。
 
  
以前は「(ガンダム)'''GP01'''(ゼフィランサス)」と表記される事が多かったが、近年では「ガンダム試作1号機」が多くなった。それに伴い、他の機体もそれに準じた名称で呼ばれるようになっている。
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=== 劇中での様相 ===
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本機はテストのために[[アルビオン]]に搭載されたが、[[トリントン基地]]にて[[アナベル・ガトー]]に強奪された[[ガンダム試作2号機]]を追撃するためにテストパイロットの[[コウ・ウラキ]]が搭乗。以後、彼がパイロットを務める事となった。物語序盤はコウの未熟もあり精彩を欠く動きも多かったが、[[ベルナルド・モンシア|モンシア]]との模擬戦やジオン残党軍との戦いなどを経て少しずつ動きは洗練されていく。
  
=== FF-XII(FF-X7II) コアファイターII ===
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しかしその後、宇宙へ上がった直後に発生した戦闘で[[シーマ・ガラハウ]]の[[ゲルググM (シーマ専用)|ゲルググM]]と地上用装備のままで交戦。満足に動くことも出来ないまま集中攻撃を受けて大破してしまう。後に[[月|月面]]にて宇宙戦高機動仕様の'''[[ガンダム試作1号機Fb]]'''へと改修された。
*分類:地上用小型戦闘機
 
*型式番号:FF-XII(FF-X7II)
 
*全長:14.7m
 
*翼巾:10.5m
 
*重量:15.9t
 
*推力:84,000kg
 
  
ガンダム試作1号機の[[コアファイター]]。
+
本編におけるオプションは実質的に陸戦装備のみであり、他のオプションが登場する事はなかった。
 
 
ガンダム試作1号機時はバックパックや胸部となる。新たなドッキング方式のおかげで、小型戦闘機としての性能も向上している。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
続き物のシリーズでは『0083』が初登場時以外は最初からフルバーニアンで、こちらは出番がない場合が多い。初登場時に出てきてもFbになって以後それっきりで不遇さが否めない。
+
[[ガンダム試作1号機Fb|試作1号機Fb]]と比べ登場回数は少なく、登場した場合もFbへの改修は比較的早期に発生するため使用可能な期間は短いという不遇な機体。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:初登場作品。ルートによっては[[ミデア]]が撃墜されると入手できないので注意したい。宇宙に行く際にFbに強化されるが、後に地上に戻ってきてもFbのまま(ガンダム試作1号機が入手できなくてもFbは入手できる)。
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:初登場作品。[[コウ・ウラキ|コウ]]と共に加入するが、ルートによっては[[ミデア]]が撃墜されると入手不可能になってしまう。二つのビーム兵器を持っているので弾数には余裕がある。なお、宇宙に行く際に[[ガンダム試作1号機Fb|GP-01Fb]]へ改修される<ref>本機を入手できなかった場合でも同じタイミングでGP-01Fbを入手する。</ref>が、'''改造は引き継がない'''ので注意したい。
:なおFbはデータ上は別ユニットである為、Fb化する前にユニットを改造しても資金が無駄になる。
+
:PS版でも扱いは同じだが、改造は引き継がれるようになっている。
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦コンプリートボックス}}
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:DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属している。搭乗者は何故か[[チャック・キース|キース]]。
  
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}}
:MSの中でも弱い部類に属する。後にFbに改修されるも性能の低さは変わらず。コアファイターIIはサイズSなのもあって回避力があるが、武装が非力で戦力には数えられないのでさっさと戦艦に戻すべき。
+
:原作通りの登場。性能はあまり高くないが、ライフルが空陸AでCT補正+20と他機のものより少し良い。宇宙に上がって早々に大破したため[[ガンダム試作1号機Fb]]へ改修される<ref>シナリオ上では[[換装]]と言っているが、換装でFbから戻れるわけではない。</ref>。
 +
:[[分離]]、撃墜でコアファイターIIに変化。[[バグ (ゲーム)|バグ]]によりパーツスロット2以下に装備したものはコアファイターIIでは一部しか機能しないので、装備するものに注意したい。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
 
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]]
:今回は最初からFb状態のため登場しないが没ユニットデータが存在。グラフィックはαのものと同じ。
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:今回は最初からFb状態のため登場しないが[[没データ|没ユニットデータ]]が存在。グラフィックは『α』のものと同じ。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦A]][[スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A}}{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE}}
 
:当作でもあくまで繋ぎの機体であるため性能も全体的に低め。原作通り宇宙での戦闘で大破させられ、その後Fbに強化。
 
:当作でもあくまで繋ぎの機体であるため性能も全体的に低め。原作通り宇宙での戦闘で大破させられ、その後Fbに強化。
 +
:余談だが本作では[[グリプス戦役]]終了後の世界で、更に[[ΖΖガンダム]]がすでに存在する中[[ガンダム開発計画]]が行われたというかなり珍しい経歴を持つ。
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:設定的に強くなりそうだが、序盤から登場するゲームバランスの問題か性能はかなり低め。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。
 
:ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。
 
:;ビームガン
 
:;ビームガン
::ビームサーベルをマウントしたままの状態では、ビームガンとして機能する。コアファイター時の武装でもあり威力は低い。
+
::ビームサーベルがマウントされた状態で機能する小型のビーム砲。[[コアファイターII]]では主武装となるが、威力は低く、モビルスーツ相手には牽制程度にしかならない。
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::「[[旧シリーズ]]」ではビームライフルと混同していたのか、'''同じライフルから発射される'''演出となっていた。
 
;BAUVA・XBR-M-82-05H [[ビームライフル]]
 
;BAUVA・XBR-M-82-05H [[ビームライフル]]
:ボウワ社が開発した携行兵装。エネルギーパック方式が採用されている。また、「ジュッテ」と呼ばれる小型ビームサーベルを内蔵しており、ビームライフルを持ったまま敵のビームサーベルを受け止める事が出来る。
+
:ボウワ社が開発した携行兵装。エネルギーパック方式が採用されている。また、敵のビームサーベルを防御するための小型ビームサーベル「ジュッテ」を内蔵している。
 
;RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
 
;RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
:ルナ・チタニウム合金製の実体盾。[[ビームコート|耐ビームコーティング]]処理が施され、数度のビーム攻撃を防げるようになっている。また、伸縮が自在であり取り回しも良い。いちおう本機体専用のシールド。
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:独自の伸縮構造を持った本機の専用シールド。ルナ・チタニウム合金製。[[ビームコート|耐ビームコーティング]]処理が施されているため、数発のビーム攻撃を防げるようになっている。また、裏にはビームライフルの予備マガジンを装備することが可能となっている。
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:劇中ではグリップを握る方式と、前腕に接続する方式の2パターンが描かれている。
  
 
==== オプション装備 ====
 
==== オプション装備 ====
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:[[切り払い]]、[[シールド防御]]を発動。
 
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=== 移動タイプ ===
 
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=== カスタムボーナス ===
 
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;シールド防御時のダメージが80%減になる。
 
;シールド防御時のダメージが80%減になる。
:A PORTABLEで採用。
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:『[[スーパーロボット大戦A PORTABLE|A PORTABLE]]』で採用。
  
== 機体[[BGM]] ==
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== 機体BGM ==
 
;「THE WINNER」
 
;「THE WINNER」
:前期OP。α、Aにて採用。
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:前期OP。『[[スーパーロボット大戦α|α]]』、『[[スーパーロボット大戦A|A]]』にて採用。
 
<!-- == 対決・名場面 == -->
 
<!-- == 対決・名場面 == -->
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;[[GUNDAM:ガンダム試作0号機|ガンダム試作0号機]](SRW未登場)
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:ガンダム開発計画の機体全ての原型にあたる機体。
 
;[[ガンダム試作1号機Fb]]
 
;[[ガンダム試作1号機Fb]]
 
:宇宙戦高機動仕様。
 
:宇宙戦高機動仕様。
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;[[ガーベラ・テトラ]]
 
;[[ガーベラ・テトラ]]
 
:ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
 
:ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
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;[[GUNDAM:パワード・ジム|パワード・ジム]](SRW未登場)
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:本機のバックパック等の試験機。
 +
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== 余談 ==
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*以前は「(ガンダム)'''GP01'''(ゼフィランサス)」と表記される事が多かったが、近年では「ガンダム試作1号機」が多くなった。それに伴い、他の機体もそれに準じた名称で呼ばれるようになっている。
 +
*本機は陸戦用装備となっているが、原作の前期オープニングでは宇宙空間で普通に戦闘を行っている。
 +
*漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではガンダム試作2号機を護衛するバディ機としての設定が追加され、同機の最終装甲と同様の対核処理を施された[[チョバムアーマー]]([[NT-1アレックス]]と同じデザインで頭部にもゴーグル状のフェイスガードを装備している)を当初は装備していた。しかし、地上での運用にはデッドウェイトになるため最初の運用後に強制パージされた。その他、水中型の「アクア装備」や、支援機であるGファイターIIと合体したGアーマーIIも登場している。
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== 脚注 ==
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<references />
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2023年8月8日 (火) 13:04時点における最新版

ガンダム試作1号機
別表記 GP-01
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 河森正治
初登場SRW 第3次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
コードネーム ゼフィランサス
分類 地上用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-78GP01
全高 18.0 m
本体重量 39.7 t
全備重量 65.0 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,790 kw
スラスター推力

42,000 kg×2 12,000 kg×2

総推力
108,000 kg
180度姿勢変換 0.9sec
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
内蔵機体 コアファイターII
開発 アナハイム・エレクトロニクス
所属 地球連邦軍
主なパイロット コウ・ウラキ
テンプレートを表示

ガンダム試作1号機は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場メカ。同作品の前半の主役ロボットである。

概要[編集 | ソースを編集]

アナハイム・エレクトロニクスが開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。コードネームは「ゼフィランサス」で、この名の由来であるの花言葉は「清い愛」。

ガンダム開発計画」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、装備換装による汎用性の向上をコンセプトとしている。そのため、3機の中ではRX-78-2ガンダムの特徴を最も色濃く受け継いでいる。四肢の駆動系には新設計の物が採用されており、これは後にムーバブルフレームの基礎ともなった。

RX-78-2ガンダムと同様にコアブロックシステムを採用しており、本体はクラブ・ワークス事業部が、搭載される「FF-XII(あるいはFF-X7II)コアファイターII」はハービック社が開発を担当している。RX-78-2ガンダムに採用されているバーティカル・イン・ザ・ボディとは異なる方式「ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ」によって、本体とコアファイターIIはドッキングするようになっている。この方式によりコアファイターIIのバックパックスラスターやビームガン(ビームサーベル)が直接使用でき、より無駄が無くなった[1]

劇中での様相[編集 | ソースを編集]

本機はテストのためにアルビオンに搭載されたが、トリントン基地にてアナベル・ガトーに強奪されたガンダム試作2号機を追撃するためにテストパイロットのコウ・ウラキが搭乗。以後、彼がパイロットを務める事となった。物語序盤はコウの未熟もあり精彩を欠く動きも多かったが、モンシアとの模擬戦やジオン残党軍との戦いなどを経て少しずつ動きは洗練されていく。

しかしその後、宇宙へ上がった直後に発生した戦闘でシーマ・ガラハウゲルググMと地上用装備のままで交戦。満足に動くことも出来ないまま集中攻撃を受けて大破してしまう。後に月面にて宇宙戦高機動仕様のガンダム試作1号機Fbへと改修された。

本編におけるオプションは実質的に陸戦装備のみであり、他のオプションが登場する事はなかった。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

試作1号機Fbと比べ登場回数は少なく、登場した場合もFbへの改修は比較的早期に発生するため使用可能な期間は短いという不遇な機体。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。コウと共に加入するが、ルートによってはミデアが撃墜されると入手不可能になってしまう。二つのビーム兵器を持っているので弾数には余裕がある。なお、宇宙に行く際にGP-01Fbへ改修される[2]が、改造は引き継がないので注意したい。
PS版でも扱いは同じだが、改造は引き継がれるようになっている。
スーパーロボット大戦コンプリートボックス
DISC2の「バーチャルスタジアム」では、収録部隊「オールガンダム」に所属している。搭乗者は何故かキース

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
原作通りの登場。性能はあまり高くないが、ライフルが空陸AでCT補正+20と他機のものより少し良い。宇宙に上がって早々に大破したためガンダム試作1号機Fbへ改修される[3]
分離、撃墜でコアファイターIIに変化。バグによりパーツスロット2以下に装備したものはコアファイターIIでは一部しか機能しないので、装備するものに注意したい。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦IMPACT
今回は最初からFb状態のため登場しないが没ユニットデータが存在。グラフィックは『α』のものと同じ。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦APORTABLE
当作でもあくまで繋ぎの機体であるため性能も全体的に低め。原作通り宇宙での戦闘で大破させられ、その後Fbに強化。
余談だが本作ではグリプス戦役終了後の世界で、更にΖΖガンダムがすでに存在する中ガンダム開発計画が行われたというかなり珍しい経歴を持つ。
設定的に強くなりそうだが、序盤から登場するゲームバランスの問題か性能はかなり低め。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

基本装備[編集 | ソースを編集]

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。
ビームサーベル
ブラッシュ社が開発した接近戦用の武装。背部に2本マウントしている。
ビームガン
ビームサーベルがマウントされた状態で機能する小型のビーム砲。コアファイターIIでは主武装となるが、威力は低く、モビルスーツ相手には牽制程度にしかならない。
旧シリーズ」ではビームライフルと混同していたのか、同じライフルから発射される演出となっていた。
BAUVA・XBR-M-82-05H ビームライフル
ボウワ社が開発した携行兵装。エネルギーパック方式が採用されている。また、敵のビームサーベルを防御するための小型ビームサーベル「ジュッテ」を内蔵している。
RX・Vsh-023F/S-04712 シールド
独自の伸縮構造を持った本機の専用シールド。ルナ・チタニウム合金製。耐ビームコーティング処理が施されているため、数発のビーム攻撃を防げるようになっている。また、裏にはビームライフルの予備マガジンを装備することが可能となっている。
劇中ではグリップを握る方式と、前腕に接続する方式の2パターンが描かれている。

オプション装備[編集 | ソースを編集]

90mmマシンガン
通称「ブルパップ・マシンガン」。銃身が短めの実弾兵器でジム・カスタム、ジム改(SRW未登場)等も使用しているもの。アニメ第2話で使用。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
分離
コアファイターIIに分離する。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

シールド防御時のダメージが80%減になる。
A PORTABLE』で採用。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「THE WINNER」
前期OP。『α』、『A』にて採用。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム試作0号機(SRW未登場)
ガンダム開発計画の機体全ての原型にあたる機体。
ガンダム試作1号機Fb
宇宙戦高機動仕様。
ガンダム試作2号機ガンダム試作3号機ステイメン
同じくガンダム開発計画により生まれた兄弟機。
ガーベラ・テトラ
ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンに流れた末の姿。
パワード・ジム(SRW未登場)
本機のバックパック等の試験機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 以前は「(ガンダム)GP01(ゼフィランサス)」と表記される事が多かったが、近年では「ガンダム試作1号機」が多くなった。それに伴い、他の機体もそれに準じた名称で呼ばれるようになっている。
  • 本機は陸戦用装備となっているが、原作の前期オープニングでは宇宙空間で普通に戦闘を行っている。
  • 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではガンダム試作2号機を護衛するバディ機としての設定が追加され、同機の最終装甲と同様の対核処理を施されたチョバムアーマーNT-1アレックスと同じデザインで頭部にもゴーグル状のフェイスガードを装備している)を当初は装備していた。しかし、地上での運用にはデッドウェイトになるため最初の運用後に強制パージされた。その他、水中型の「アクア装備」や、支援機であるGファイターIIと合体したGアーマーIIも登場している。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. デザイナーの河森正治氏曰く「馬力の高い航空機のエンジンを「収納」してしまうのはもったいない」とのことで、これが設定面にも反映された形となっている。
  2. 本機を入手できなかった場合でも同じタイミングでGP-01Fbを入手する。
  3. シナリオ上では換装と言っているが、換装でFbから戻れるわけではない。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • プラモデル

  • フィギュア・書籍

資料リンク[編集 | ソースを編集]