『リグ・コンティオ』とは『機動戦士Vガンダム』の登場メカで、『コンティオ』の発展機。
概要
ザンスカール帝国のベスパが開発したコンティオは主兵装であるショットクローなどのに伴う操縦系統の複雑さから乗り手を選ぶ形で量産計画から漏れたが、その武装の問題点などを改善する目的で通常の開発チームから離れて、ZMT-S28S ゲンガオゾ、ZMT-S29 ザンネック、ZMT-S33S ゴトラタンを開発した「スーパーサイコ研究所」預かりとなって開発を続行[1]。
問題点となった両肩の内蔵の有線式ショットクローは撤去、オプション装備という形で「無線式ショット・クロー」を装備。コンティオが持つ内蔵の式ショット・クローの90度回頭機能は失われたが、無線式により多方向からのオールレンジ攻撃を可能としている。また、無線式にしたことで軽量化と左右の小回りが利くようになって運動性向上にも一役買っている。ショット・クローをオプション装備としたことで、別途にビーム可変速機能持つ「ヴァリアブル・ビーム・ランチャー」など高出力ビーム砲などが用意されている。また、腕の手甲にはゴトラタンと同仕様のビームシールドが装備されている。劇中では右肩にビーム・ランチャー、左肩にはショット・クローの仕様でエンジェル・ハイロゥ攻防戦おいてクロノクル・アシャーが搭乗。
特攻をかけたジャンヌダルクのメインブリッジやリーンホースJr.の左舷メインエンジンを破壊するなど致命的なダメージを与えるなど戦略において多大な戦果を挙げた。しかし、最後はウッソ・エヴィンのV2ガンダムと交戦、ショット・クローのオールレンジ攻撃も通用せずにV2ガンダムを乗りこなしたウッソの虚を突く戦法で撃墜された[2]。
登場作品と操縦者
- 第2次スーパーロボット大戦G
- カテジナが敵になっているルートで、終盤クロノクルが乗って登場。カテジナのゴトラタンやルペのドッゴーラも同時に現れる。
- スーパーロボット大戦α
- クロノクルの最後の搭乗機。機体性能と射程に優れ、移動力も8と高め。最終盤では帝国監察軍第7艦隊の戦力として複数登場する。ゴトラタンと性能や扱いが似ているが、比較すると性能はやや低め。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ムーンレィスの戦力として中盤以降に登場。クロノクルがいないためムーンレィス兵や高性能AIが搭乗する。前作『α』よりゴトラタンに大きく差をつけられているが射程と移動力は相変わらず優れ、これといった弱点も無いため雑魚機体としては結構優秀だったりする。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 中盤戦最終局面でクロノクルが搭乗。能力は高いが、此方も強力なユニットで対抗できるので、相対的な怖さは感じられない。周りの雑魚がザンネックだったり、ゲンガオゾだったりするのがもっとも怖い所。なお一連の説得すれば味方ユニットとして使える。空中に浮いているため、使い勝手は悪くない。なお、オープニング戦闘デモでは味方バージョンがV2アサルトバスターガンダムと交戦している。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 宇宙編におけるボスユニット。HP38000。シールド防御も高い確率で発動するため落としにくい。ここはV2ガンダムとνガンダムのツートップで臨もう。また「狂気の力」ではタシロも搭乗してくる。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
装備・機能
- 胸部ビーム砲
- 胸部に3門内蔵。
- ビームシールド
- 両手の甲に装備。この武装はゴトラタンと同様のもの。
- 無線式ショット・クロー
- 左肩のアタッチメント部分に装備された多機能型攻撃兵装。コンティオは両肩に装備していたが、本機は通常は左肩にのみ装備。無線式に改良され、自機から切り放してオールレンジ攻撃も可能。メガ粒子砲、ビームサーベル、ビームクローの機能を併せ持ち、クロー両端にはビームを共振させたビームシールド兼ビームソードを内蔵。下記のヴァリアブルビームランチャーと代わって右肩にも装備する事が可能。
- 高高度の気流でも安定浮揚できるほどで、ビームライフルとのパターンアタックで攻め立てるが、V2ガンダムの2つのビームシールドと2つの光の翼による4重の鉄壁防御の前には通じなかった。
- ヴァリアブル・ビーム・ランチャー
- 右肩のアタッチメント部分に装備された折りたたみ式の高出力ビーム砲。V.S.B.R.(ヴェスバー)のようにビームの発射速度を変換できる。また、大型コンデンサー内蔵により、本体から分離しても発射可能。
- ビームサーベル
- 2本携帯。二刀流で応戦したことも。
- ビームライフル
- 携帯火器。
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
移動タイプ
- 空・陸・宇
- 飛行可能。
- M
- 「DON'T STOP! CARRY ON!」
- 『D』における選曲。
対決・名場面
- 対V2ガンダム
- カテジナによって仕掛けられたのとは露知らず戦うクロノクルではあったが、ウッソのV2ガンダムに徐々に追い詰められ、光の翼で両脚を切断されると、V2ガンダムが両腕に持ったビームサーベルで頭部と右腕を切断。頭部を破壊されたことで、クロノクルは機体から投げだされた。
関連機体
- コンティオ
- 前鋭機。
余談
- コミックボンボンに連載された漫画版ではクロノクルは最後に「ドッゴーラ改」という半オリジナルの機体に乗っており、本機は登場しない。
資料リンク
脚注
- ↑ スーパーサイコ研究所開発の型番は「ZMT」。
- ↑ ウッソは幾度なく「光の翼」による攻防使用できる戦法を行ったが、クロノクル自身はV2ガンダムとは初交戦で光の翼による攻撃には無警戒だった。