ガンキャノン

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概要

地球連邦軍が開発した中距離支援用試作型モビルスーツ

機体概要

ガンダムガンタンクと同様に「V作戦」によって開発されており、本機もコアブロックシステムが採用されている。

その名の通り、両肩にはキャノン砲が装備されており、中距離からの援護攻撃等に力を発揮する。

装甲材にはルナ・チタニウム合金が使用されているが、中距離支援用というコンセプトから装甲が厚く、シールドを必要としない。これにより、ドムのジャイアント・バズの直撃にすら耐えられる程の防御力を獲得した。しかしその分、機動性や運動性はガンダムと比べて低めである。また、ビームサーベルのような格闘戦用の武装は装備されていない。

後に本機は複数の同型機が製造され、各地に配備されている。

劇中での様相

主にカイ・シデンが搭乗し、ホワイトベースの戦力として運用された。本機のコンセプトがカイとマッチしたのか、かなりの戦果を挙げているが、ア・バオア・クー攻防戦にて大破し、放棄された。

劇場版ではジャブローにてガンタンクの代わりとして、左胸と左足脛に「109」とマーキングされたもう1機が搬入されておりハヤト・コバヤシが搭乗する。その際、カイ機には「108」とマーキングが施され、カイ機は「C-108」、ハヤト機は「C-109」と呼ばれていた。この他に「203」とマーキングされた搭乗者不明の機体も登場している。

また、『機動戦士Ζガンダム』にはハヤトの勤めていた戦争博物館に本機のレプリカが展示されている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
第1話から登場してカイが乗る。射程が長く、ジムよりも耐久力がある為、序盤はお世話になる。
第4次スーパーロボット大戦S
キースが乗る。射程が長いので序盤は敵の射程外から削るのに使える。また、本作では適応BのMSが多い中、貴重な陸Aの機体なのでガンダムのものとほぼ同威力のビームライフルが数値以上の攻撃力を発揮することも(ただし、宇宙適応はB)。
アレックスネモガンタンク等のように、廃棄されたり部品としてバラされたりロザミアが勝手に乗って破壊されたりしないため、最後まで部隊内に残る。
スーパーロボット大戦F
キースが乗る。以降のシリーズではジム・キャノンIIが登場するので、キースはこれに乗らなくなる。
射程が長いので、序盤は支援に使えるのはこれまでと同様。『第4次』のMSの中では装甲が高めだったが、今作では他機と相対的に低くなってしまったうえ、シールドもビームサーベルも無いので防御面や敵隣接時に不安がある。
スーパーロボット大戦F完結編
不要な機体の下取りイベントで下取りに出される候補。どうしても残しておきたいなら、誰かパイロットを乗せておこう。

単独作品

スーパーロボット大戦
ガンダムチームを選択した際に自軍ユニットとして運用可能。それ以外のチームを選択した場合は敵として登場する。
防御力がやや高い一方で移動力が低いため、ガンダム百式と同様に運用し辛い。使いたければメガバズーカランチャーを入手し、装備させよう。
一方、HDリメイク版におけるガンキャノンは、ガンダムチームの中では百式と共に射程5である上に「狙撃」まであるので、序盤では使いやすい。
スーパーロボット大戦64
セレイン編第一話でハミルトンが乗り撃墜される。リアル系主人公を選択すると条件付きで入手が可能。だが、普通は使わない。
スーパーロボット大戦GCXO
初めてファーストガンダムのストーリーがシナリオのメインとして組み込まれたため、V作戦系列のMSも大幅にパワーアップ。ガンダムはまだしも、今のところシリーズ最強のガンキャノンと言える(ガンタンクも同じ事が言えたのだが、ガンタンクはもっと強くなってしまった作品が登場した)。
カイが乗るが、強制出撃でシローイーノがこれに乗ることがある。ただし、合体攻撃(V作戦、V作戦2)はカイ搭乗時のみ使用可能。フル改造で火力は飛躍的に向上する。
後半は流石にユニット性能の面で息切れしてくるが、多めのパーツスロットに鹵獲機の取り潰しで得たパーツを嵌めてやればそこそこフォロー可能。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ガンダムガンタンクGファイターに比べると個性が弱く、やや地味な感が否めないが移動後使用可能な240mmキャノンでの強襲がかなり強力。
地味にショック属性持ちなので、あわよくば敵を弱体化させられるのもポイントが高い。

関連作品

ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
オープニングデモにしか登場しない。カイ本人はジャーナリストとして登場するのみで、MS自体に乗らない。
リアルロボット戦線
カイとハヤトの2機が登場し、第1面から仲間になる。キャノン砲の威力が高く、初期は頼りになる。
一度撃破されてもコアファイターの姿になるだけで、修理代は取られない。

装備・機能

武装・必殺武器

格闘
接近格闘用の武装は無いものの、劇中では頑丈さとパワーを生かした格闘攻撃を行っている。
岩石投げ
とある戦闘では弾薬が切れた際、本機の腕力の高さを利用して岩石を投げ攻撃を披露したことがある。

基本装備

60mmバルカン砲
頭部に2門内蔵。本機の唯一の近接戦用武装。劇場版にて初使用。
240mmキャノン砲
両肩に1門ずつ装備されている実弾兵器。ガンタンクのキャノン砲と比べると砲身が短く、口径が大きい。砲身には強制冷却用のジャケットが備えられており、連射も可能。
中距離支援という設計上、弾を放物線を描いて飛ばすことに主眼を置かれているせいか棒立ちになると砲身を真正面に向けにくく、劇中では姿勢を低くして発射する事[1]が多かった。
ハンドグレネード
脚部に格納されている実弾兵器。劇場版でのみ使用。
ビームライフル
本機の専用武装。ガンダムのそれよりも大型で取り回しが良くないが、代わりに照準機能が高性能で命中精度が高く、射程も30kmと長い(ガンダムのビームライフルの射程は8km前後とされる)事から狙撃用として運用された。

オプション装備

スプレーミサイルランチャー
近接戦用のオプション装備。240mmキャノン砲を換装して装備する。劇中未使用。

合体攻撃

V作戦
ガンダムガンタンクとの合体攻撃。
V作戦2
G-3ガンダムガンタンクとの合体攻撃。

特殊能力

グループ (GR)
OE』でガンダムガンタンクGファイターとグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙

サイズ

Mまたは3
『OE』

機体BGM

斜線で区切られたものは、劇場版サウンドトラックでの曲名。

「翔べ!ガンダム」
第1次』で使用。
「颯爽たるシャア」
第3次』『第4次』にて。
「ホワイトベース / 重力圏へ M43」
OE』での選曲。
「赤い彗星 / 紅の機動兵器 M14」
『OE』で連携攻撃はこちら。

関連機体

  • 本Wikiでは主にスパロボ関連のものを取り上げる。それ以外の機体についてはGUNDAM:ガンキャノンを参照されたし。

後年の類似コンセプト機

ジム・キャノンII
機動戦士ガンダム0083』や『劇場版 機動戦士Ζガンダム』に登場する機体。ジム・キャノンや量産型ガンキャノンをベースに開発されている。
Gキャノン
機動戦士ガンダムF91』に登場する機体。ガンダムF90Sタイプの量産型として開発された。

関連機体(デザインなど)

ガンダムガンタンク
本機と同じく「V作戦」によって開発された機体。
ホワイトベース
「V作戦」の要となる母艦

他作品の関連機体

リボーンズガンダム
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』に登場するこの機体の砲撃戦形態「リボーンズキャノン」は本機と外見が似ている。これは、本機のオマージュとしてデザインされているため。
なお、リボーンズガンダムの開発元の機体の一つに、GNキャノン(「ガンキャノン」と読む。SRW未登場)という砲撃戦主体のモビルスーツが存在しており、その型式番号は「CBY-077」と、元祖ガンキャノンを意識したものになっている。
ドラグナー2型
機甲戦記ドラグナー』に登場する機体。作品共々ファーストガンダムのオマージュであるが、同機はガンキャノンに似せてデザインされている。特に両肩のキャノン砲、シールドの未装備、分厚い装甲などが顕著。
シュッツバルト/量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプC
OGシリーズに登場するオリジナル機体。本機も上記D-2同様、両肩のキャノン砲、シールド未装備、分厚い装甲などが共通している。

余談

  • 実は、ガンキャノンは『機動戦士ガンダム』の企画当初において、主役メカとしてデザインされた機体であった。
    • ところが、その案は却下され、結果的に新たにデザインされたガンダムが主役メカになっている。
  • 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では「ガンキャノンは、旧ザクに対抗して作られた連邦軍初のモビルスーツ」という設定になっており、性能面はTV版本編および劇場版のガンキャノンと比較して大きく劣っている。

脚注

  1. 中でも、TV版『機動戦士ガンダム』OPテーマ「翔べ!ガンダム」の映像において「ガンキャノンが四つん這いになって240mmキャノン砲を発射する場面」は視聴者の印象に残りやすいであろう。

商品情報

プラモデル

フィギュア他

資料リンク