ドズル・ザビ

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ドズル・ザビ
外国語表記 Dozle Zabi[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

声優
TV版・劇場版I・SRW
長堀芳夫(現・郷里大輔)
劇場版III・特別編
玄田哲章
デザイン 安彦良和
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 28歳
出身 サイド3
身長 210cm
所属

ジオン公国

役職 司令官
軍階級 中将
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ドズル・ザビは『機動戦士ガンダム』の登場人物。

概要

ジオン公国を支配するザビ家の一人で、公王デギン・ソド・ザビの三男。階級は中将で、宇宙攻撃軍の司令官。

身長2メートルを越す巨漢で無骨な武人。傷の入った強面にトゲ付きの軍服という威圧感ある外見に反して、情にもろく家族愛に溢れる優しい性格をしている。ザビ家の中では珍しく自ら前線に立って指揮を執る現場第一主義者であり、部下の人望も厚い。反面、政治に疎いところがあり、それに通じている長兄ギレン・ザビや次女キシリア・ザビらとは意見の食い違いがある。四男ガルマ・ザビに期待をかけていたが、ホワイトベース隊との戦闘で戦死。ガルマを守れなかった部下シャア・アズナブルを左遷し、配下のランバ・ラル隊コンスコン隊を「仇討ち」として向かわせた。しかしこれらの行動はいずれも戦略的には無駄どころか前者はマ・クベやキシリアとの縄張り争いを起こし、後者は連邦軍との決戦が迫っている段階でしかも囮と分かりきっているホワイトベース隊に大幅に戦力を裂く結果となっており、むざむざジオンの国力を割る結果になった[2]

ジオンがモビルスーツを導入する際の経緯は各メディアで違っており、ドズルは導入に懐疑的であったという説と、逆に積極的に導入を図っていたという説が混在する。なお自身でもモビルスーツの操縦をこなしており、開戦当初、専用のザクで直接戦闘をしたという記録もある。指揮官としては一年戦争開戦当初のルウム戦役を直接指揮して勝利に導いているなど、その功績は大きい。

一年戦争末期のソロモン攻防戦でも要塞指揮官として指揮をとるが、地球連邦軍ソーラ・システムと物量作戦の前に、要塞の放棄を決断する。友軍を撤退させるため、試作モビルアーマービグ・ザム」で自ら出撃し、ティアンム艦隊、スレッガー・ロウを撃破するなど奮戦したが、アムロ・レイの乗るガンダムに撃破される。死の直前には生身でマシンガンを連射しアムロを戦慄させるが、力及ばなかった。享年28。

登場作品と役柄

原作で見せた獅子奮迅の活躍もあって、登場する作品においてはいずれも強敵として立ち塞がる。『UC』参戦以降は「オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)の父親」として言及される場合も多い。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
初登場作品。第5話「裏切りの荒野」でビグ・ザムで出撃するが、サイコガンダム回収イベント後、撤退する。その後は第12話のボスとして登場する。撃破後の台詞は戦死を匂わせているが、実際は後述の通り。
第2次スーパーロボット大戦G
『第2次』とほぼ同じ役回りだが、あしゅら男爵に怒鳴りつけられていた『第2次』とは違い「ドズル閣下」と呼ばれている。なおその後は登場しないと思いきや、ひっそりラストバタリオンに加わっている。
第3次スーパーロボット大戦
ザビ家がDCの中心になったため、前作以上の存在感を発揮し、戦死する。
スーパーロボット大戦F完結編
音声初収録。クローンとして登場。ギレンキシリアとは違いクローンである自身の存在に疑問を持っていた。クローンのためその違和感を察したミネバに拒絶され落胆するが、最後の最後で打ち解け娘ミネバを守る為に出撃する(DCルート)。
しかし上記の概要に反し、何故か宇宙適性「B」に加えギレンやキシリアと同じ程度の能力値の為お世辞にもパイロットとしては強いと言えず、悲しいかな乗機ビグ・ザムの戦闘力を弱める大きな枷となっている。クローン設定故の不具合だろうか。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
始めはグワジン、撃墜されるとビグ・ザムに乗って再登場する。スーパー系のエース級並みの高い能力値を誇り、ビグ・ザム搭乗時は精神コマンドまで使用してくるが、今作でも何故か宇宙Bなのでそこまで怖くない。おまけにスレッガー特攻イベントの条件が同時に成立すると精神コマンドは省略される上に、ビグ・ザムはHP10になるため可哀想に思えるほど簡単に落とせる。
ビグ・ザム撃墜時は明確に戦死と取れる言葉を残し、撃墜したのが主人公アムロだと、原作の最期を再現した専用セリフに変化する。なお、選択進行によってはビグ・ザム搭乗前にクリアも可能だが、その場合も以降のシナリオに変更は無い。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
未登場だが、アムロとオードリーの会話にて明確に名前は出ないが「オードリーの父」として話題に上がる。

VXT三部作

スーパーロボット大戦V
『第3次Z時獄篇』同様、アムロとオードリーの会話にて話題に上がる。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
台詞が新規収録されている。原作通りソロモン攻防戦でビグ・ザムに乗って出る。今回はスレッガーの特攻イベントもなく、あっさり倒される(『XO』でも色々なキャラとの戦闘前会話がある程度)。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
ビグ・ザムに乗り、エネミーとして登場。
スーパーロボット大戦Operation Extend
こちらでもやはりソロモン攻防戦でビグ・ザムに乗ってくる。……が、今作ではなんと弟のガルマより先に死ぬ事になる。

パイロットステータス

精神コマンド

α
鉄壁ド根性気合熱血戦慄

特殊技能(特殊スキル)

α
底力
GCXO
底力L8、援護L3、指揮L4、シールド防御

人間関係

デギン・ソド・ザビ
父。他の兄弟とあまりにも外見が異なる事から妾の子という通説があり、そのせいかあまり愛されなかった。ガルマの死には激しく動揺した割に、ドズル戦死の報を聞いてもさしたる反応を見せず、ギレンですらその冷たさに憤りを見せた。一応、連邦軍との和平交渉はドズルの戦死を機に図ったとも言われる。
『THE ORIGIN』ではガルマがシャアに唆され、「暁の蜂起事件」を引き起こすと監督責任もあり、デギンからは激しい罵声を浴びせられている。しかし、後にドズルが戦死するとデギンはキシリアの前で落涙する場面もあり、家族としての愛情をしっかりと持っていた事が窺える。
ギレン・ザビ
兄。ガルマの戦死をプロパガンダに利用するなど、肉親に対してすら冷徹な彼を余り快く思っていない。一方ギレンは上記のようにドズルの死を聞いて激怒する一幕があり、ギレンからは好ましく思われていたようだ。
『THE ORIGIN』ではソロモンでのドズルの戦死を自己陶酔で無駄死だったと糾弾、原作とは逆にデギンがギレンに憤る場面もある。
サスロ・ザビ
次兄。彼が死んだ際に巻き添えで負傷しており、守れなかった後悔がガルマへの溺愛に繋がった。
『THE ORIGIN』ではキシリアを暴力込みで咎めたことに苦言を呈したドズルに毅然と反論していたが、これには人情派な気性をしているドズルを案じて敢えて厳しく諭す意味合いもあった。
キシリア・ザビ
姉妹[3]。ガルマ以外との家族関係が良好ではないドズルが、最も反目し合っている相手。ドズルが左遷したシャアをキシリアが再登用するなど、軍での縄張り争いが起きていた。このため、宇宙攻撃軍と突撃機動軍全体の組織的対立にも繋がっている。
ガルマ・ザビ
弟。自分を使いこなしてくれる将軍になってくれると期待し溺愛していた。その為に戦死した際には衝撃を受けていた。
シャア・アズナブル
部下。部下の中でも特に信頼を置く一人だったが、ガルマを死なせたことで彼を宇宙攻撃軍から放逐して失脚させる。しかし、シャアがガルマの死に積極的に関わっていることには最後まで気がつかなかったようだ。
ゼナ・ザビ
妻。『THE ORIGIN』にて、元は士官候補生の一人だった彼女に学生蜂起事件の際に身動きを封じられた事が切っ掛けでプロポーズをしたという馴れ初め話が描かれている。結婚後も「ザビ家に嫁いできたことを後悔させない」と意気込むなど、愛妻家としてのドズルが伺える。
ミネバ・ラオ・ザビ(オードリー・バーン)
幸運にも(?)不器用な父親には似なかった母似の娘。THE ORIGIN版ではかなり子煩悩なドズルの姿が伺える。ビグ・ザム出撃前に妻・ゼナと共に決戦前に脱出させた。
スレッガー・ロウ
圧倒的な攻撃力と防御力を誇るビグ・ザムに接近戦を挑むが、戦死(描写はTV版、劇場版で微妙に異なる)。
SRWではドズル&ビグ・ザムとセットになって登場することが多い。なお、TV版でスレッガーの声を演じた玄田哲章氏は映画版ではドズルを演じている(劇場版スレッガーの声は井上真樹夫氏)。
コンスコン
腹心の部下。ホワイトベース隊を討伐の為、サイド6方面に差し向けるが、全滅。
ラコック
SRW未登場。ドズル直下の参謀・代理指揮官を務める。THE ORIGIN版ではゼナとミネバのソロモン脱出を助け、『機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』ではミネバと一緒に写真を映る場面が確認できる。
ランバ・ラル
部下。ガルマの戦死後、その仇討ち部隊の隊長としてホワイトベース隊討伐に従事させた。ザビ家とは敵対関係にあるジンバ・ラルの息子であるが、ドズル自身はその拘りは無く信頼していたようだ。ただ当のラルからはガルマの敵討ちについて「ザビ家の個人的な恨みから出た作戦」とバッサリ言い切られている。
α』でも長らく軍務に従事した事を労わっている。
シン・マツナガ(SRW未登場)
階級や立場を超えた親友。

他作品との人間関係

ハマーン・カーン
後にミネバに仕えた関係上、SRWにおいては部下である事が多く、ミネバを彼女に託す等イベントが多い。また、ハマーンの姉がドズルの妾という関係でもあり、それがハマーンのザビ家への憎しみの一因となっているが、SRWにおいては互いに信頼関係にある作品もある。
フォウ・ムラサメ
第2次』では部下で、DCを裏切った彼女を追撃する。『第3次』でも洗脳されてDCに再び加わった彼女をサイコガンダムで出撃させた。
あしゅら男爵
『第2次』ではDCの同僚であるが、『第2次G』においては格下の部下となっている。

名台詞

「今あるリック・ドムでは数がたらんのだ。新鋭モビルスーツの一機を回すぐらいなら、ドムの十機も回さんのか!」
増援を要請したのに送られてきたのはビグ・ザム一機の恨み節(テレビ版のみ)。「ランチェスター第2の法則」等の戦術論にもある通り、「いかなる高性能な超兵器であろうと、単機では『点』でしか効果を及ぼすことはできない。『面』や『空間』を制圧できる『数』を揃えて運用することが戦術においては何よりも重要」という、前線で敵と戦っている彼ならばこその至極もっともな発言である。
……しかし、実はこのソロモン攻略戦の直前にドズルはガルマの敵討ちとシャアへの嫌味、キシリアへの反発というまるで個人的な動機からホワイトベースに向けてコンスコン隊を派遣。しかも連邦軍主力艦隊はルナツーに集結し、ホワイトベースは囮と分かり切った後というほぼ最悪のタイミング。結局、人手と兵器の不足が深刻化しつつある中でムサイ級とチベ級計4隻とドム18機を浪費するだけとなり、正直ギレンに対して文句を言えた義理ではない。
「戦いは数だよ兄貴!」
こちらは劇場版のセリフ。
この時ギレンは「ビグ・ザム1機で数個師団分の戦力がある」と発言している。ちなみにこの時のビグ・ザムはパーツで送られてきたのだが、後で完成したビグ・ザムを見てドズルは評価しなおしている。
「キシリアか…国中の物笑の種になるわ」
敵主力を発見した時に、副官の助言に対しての台詞。ソロモン支援のためにグラナダからキシリアの増援艦隊が派遣されていたが、彼女に借りを作ることを嫌ったプライドから、到着を待たず単独で決戦に臨むことを決意する。この判断がソロモン陥落の原因となり、ドズルにとって命取りとなる。
αでは「あの女の手を借りれば、国中の物笑いの種になるわ!」と既にザビ家打倒の意を示しているアクシズハマーンへの台詞となっている。
「私は軍人だ…ザビ家の伝統を創る軍人だ…死にはせん!」「ゆけ、ゼナ!ミネバと共に!」
妻と娘を逃がす直前の台詞。ソロモンに残る兵士の再起を信じ、愛するゼナとミネバを守るべく、殿(しんがり)としてビグ・ザムに駆るのであった。
「アッハッハッハッハッハ! 見たか! ビグ・ザムが量産の暁には、連邦などあっという間に叩いて見せるわ!」
第36話より。「ビグ・ザム」「量産」の部分が非常に有名。圧倒的な破壊力で連邦軍艦隊を殲滅し、ドズルは高笑いしながらこう豪語した。
しかしビグ・ザム自体がムサイ級二隻分とおぞましい程コストが高く、ジオンの国力を考えると「ビグ・ザムそのもの」を実際に量産するとジオンの財政が確実に破綻する上ジオンは地上の拠点をほぼ失い宇宙にまで後退したため、出来たとしても精々1・2機という問題もあるが。
なお量産された姿は『Gジェネレーション』シリーズの他、ゲーム『ガンダムvsΖガンダム』や漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』のラコック登場の回で見ることができる。
「ジオンの栄光! この俺のプライド! やらせはせん! やらせはせん! やらせはせんぞぉぉ!!」
同上にて、スレッガー・ロウが特攻した後に来たアムロのビームサーベルにビグ・ザムがやられた後に対人用マシンガンでアムロに対抗したときの最期の台詞。この時怨霊のような影がアムロの目には見えた。直後、ビグ・ザムの爆散とともにその命を散らした。
SRWでは良く似た声の連邦軍人が似たような台詞を発している。

THE ORIGIN版

「こんな男だが、時には傷つくこともある…」「人に慰めてもらいたいと思う時も…ある」
「妻をもとうと思ったことはなかったが、恥ずかしながらいま思っている…」
「俺、ドズル・ザビの子を…産んではくれまいか」
『THE ORIGIN』にて、デギンに士官学校校長の職を引責辞任させられ弱り果てる中で、当時生徒だったゼナを校長室に呼んでプロポーズした際の台詞。口説くために校長権限で生徒を呼ぶという下手すれば大問題になりそうな大胆な行動といい、直球すぎる内容といい、屈託の無いドズルらしいプロポーズである。『THE ORIGIN』のドズルはこのように人間味あふれる性格が強調されているシーンが多い。
(かわいい……一人のミネバでさえこんなにかわいいのに…オレは………オレは……オレは何億人ものミネバを殺したんだ!!)
連邦に開戦しサイド2「ハッテ」の虐殺とブリティッシュ作戦を実施して地球人口の半数を死に至らしめた後、自宅に戻り我が子ミネバの寝顔を見ながらの独白。ドズルがギレンやキシリアと違い、明確な罪の意識を有している事が示されている場面でもあり、この直後に彼は号泣。ミネバが自分の顔を見て泣いたのは自分の顔が鬼か悪魔の顔をしているからだろうと妻のゼナに自虐的に呟くほどに気落ちしている。
「ザビ家は昔の方が良かった。この家にいたころは皆仲が良かった」
「喧嘩も騙し合いもなかった。サスロ兄もいたガルマも小さくてかわいかった。ガルマは今でもかわいいが……」
上記の号泣の後に続く、ドズルの独白。かつての仲が良かった頃の家族達の思いを馳せるのと同時に、権力を手にしていくと同時に人間味を失っていく家族関係を嘆いており[4]、彼の人情が伺える。この後、彼は新しい家族であるゼナとミネバを護り抜くことを大声で誓うが……声に驚いて、寝ていたミネバを叩き起してしまうのであった。
「いいか、よく聞け。この戦争に負けたら俺たちは全員戦犯だ。」
「戦争犯罪人だぞ。死刑になるぞ。確実にな。」
ルウム戦役に臨む作戦会議の席上、居並ぶ将校達の前で開口一番に言い放った衝撃的なセリフ。この時点でコロニー落としやコロニーへの毒ガス攻撃などで数十億単位の犠牲者が出ており、自分たちの行為が大義名分を掲げた虐殺に過ぎない事を改めて将校達と自分に言い聞かせる。

スパロボシリーズの名台詞

「フッ……まだ閣下とよんでくれるのか……しかし、もう茶番は終わりだ。お前も気付いておろう。このワシが以前のドズル=ザビでない事は……」
「ワシ自身、自分が何者であるのかわからない。ただドズル=ザビとしての記憶を持つということ以外はな。ミネバと再会したときから気付いていた。だがワシはそれを認めるのが怖かったのだ。自分の存在を否定することが……」
「お、おお…このワシを父と呼んでくれるのか…」
「おお、ミネバ…しっかりと抱かせておくれ…覚えている。この感じ、たしかに覚えているぞ…ミネバ…我が愛しの娘よ…達者でな…」
「ワシはドズル・ザビであってそうではない。最後にミネバをこの手に抱けた。これで思い起こすことはなにもない」
「最後の抱擁か…フフフフ。ミネバ…達者でな」
これらの台詞は『F完結編』「血塗られし御手」にてソロモンの崩落からミネバを庇った際のやり取り。
厳密には彼はドズルのクローンで、故にミネバに拒絶されていたが、この命懸けの行動が親子の情愛を取り戻したのであった。ミネバを守るためにハマーンに託し、彼はロンド・ベルに立ちはだかるべく出撃するのであった。…のだが
「なにをしておる!? はやく脱出せぬか!」
DC兵士「閣下、我々はいつまでも閣下の部下であります!」
「お前達……」
DC兵士「閣下を一人で逝かせはしません。我々もお供いたします!」
「ふふ……よぉうしっ! 最後の戦いである! 武人の誇り、みせてくれようぞ!」
DC兵士「おう!」
DC兵士が脱出せず、自身とともに戦うことに驚愕して。
「ここ、までか……ゼナ……すまん……」
最期の台詞。ロンド・ベル隊に敗れた男は妻に詫びながら散る。クローンであっても、妻と愛娘への愛情は最期まで失うことはなかった。

搭乗機体・関連機体

ビグ・ザム
原作で操縦した唯一の機体。
ムサイ
弟ガルマの葬式の為にサイド3に向かう際に乗艦していた。

劇中未搭乗

ドズル・ザビ専用ザクII(SRW未登場)
出典はMSV。全身に金色の模様が入っており、両肩がスパイクになっている他、専用装備として大型のヒートホークを持つ。
リック・ドム (ドズル・ザビ中将専用機)(SRW未登場)
MSV-Rで設定。前述の専用ザク同様の改修が行われ、肩部と両手の甲に3本ずつのスパイクが装着されている。また、本人の希望で専用ザクのヒートホークを装備している。
ファルメル
元々はドズルの艦だったが、直属となったシャアに与えた(特命の際に貸したとしている資料もある)。
グワジン級大型戦艦グワラン
ソロモン防衛戦ではドズルは要塞から指示を出し、グワランは前線に出ていた。

余談

  • どう見ても20代後半には見えない強面ぶりがファンの間で度々ネタにされている。そのせいか『THE ORIGIN』では年齢が他の兄弟共々大幅に引き上げられた。
  • アニメ版『THE ORIGIN』では、SRWでも郷里氏のキャラクターを多数引き継いでいる三宅健太氏が起用されている。
  • SRWでは「可愛い娘にちょっかいを出す、どこの馬の骨とも知れない男」との共演は実現していないが、『真・ガンダム無双』で共演するシーンがある。

脚注

  1. CHARACTER、機動戦士ガンダム公式web、サンライズ、2022年1月5日閲覧。
  2. とはいえガンダムとホワイトベース隊は放置するにはあまりにも危険過ぎるため、その排除を優先したドズルの判断は決して間違っていたとも言えない。結果的にホワイトベース隊にロクなダメージも与えられずに戦力だけを失うことになったが、これはガンダムとホワイトベース隊が常識外れに強過ぎただけである。
  3. 作品によって姉か妹か異なる。テレビ版では妹なのに「姉上」と呼んだ場面があるが、これは妻ゼナの立場を慮ったもの。
  4. 『THE ORIGIN』のU.C.0068年「ムンゾ自治共和国編」ではザビ家が権力の頂点を極める前であるため、「家族会議でラル家への対応を相談する」、「サスロにキシリアがビンタされた際にドズルが庇う」、「サスロがドズルに対して、今後の政局を鑑みて、『お前はお人好しすぎる』と叱責する」、「大怪我を負ったドズルをギレンが気遣う」、「デギンが政治家としてギレンに助言を行う」といった場面があり、少なくともデギン、ギレン、サスロ、ドズルの間には対立的な雰囲気はない。また、幼いガルマは家族対立の下地すらなかった。例外はサスロ謀殺疑惑があり、ギレンとの関係との対立的な関係が見え隠れするキシリアのみ。

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