マリーメイア・クシュリナーダは『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の登場人物。
概要
トレーズ・クシュリナーダとレイア・バートンの間に生まれた娘であり、デキム・バートンの孫……とされる少女。
デキムが地球圏支配を画策した際に、御輿として担ぎ出されるも、最終的にはヒイロやリリーナの決死の行動により、己の無力さを痛感することとなり、紛争終結後にレディ・アンに引き取られた。
『W』版のミネバ・ラオ・ザビとも言える立ち位置のキャラクターである。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦α外伝
- 概ね原作準拠。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 今回はリリーナのみならずナナリーも拉致する。
- リリーナをかばって撃たれはするものの、スザクが割って入り無傷で終わる。そして、レディの元に送り届けられる最中オードリーと対面する。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 最終話において、Z-BLUEに声援を送る人々の中にレディやサリィ、ドロシーと共に姿が確認できる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- トレーズについて言及するエピソードが無いため、「クロスボーン・バンガードに唆されて、武装蜂起した御嬢様」としか描写されない。
- さらに、原作ではマリーメイアを擁護してくれたリリーナやレディが登場しないため、戦犯扱いで拘束されるという初出演の割りにあんまりな役柄を割り当てられた。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 名前だけ登場。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- リリーナのみならず三輪長官をも拉致し、権力の委譲を要求する。
- スーパーロボット大戦R
- 原作では対面しなかった大統領と会話する。
- クーデターが成功した序盤の未来世界では、デキムが彼女の名前を出しているので、神輿に担がれ続けている模様。
- スーパーロボット大戦W
- 第1部では概ね原作準拠だが、レディではなくロゼ事務総長に引き取られた。
- 第2部ではリリーナやロゼ事務総長達と共に火星の後継者の説得にあたり、火星の後継者のクーデターの鎮圧に活躍した。
単独作品
- スーパーロボット大戦X
- 「アル・ワースの真理を理解している者」としてドアクダーに囚われている。
人間関係
- トレーズ・クシュリナーダ
- 表向きは父とされている。ただし、デキムの発言からトレーズとの血縁関係は無い可能性が示唆されている。
- ちなみに生年月日等を照合すると、マリーメイアが生まれた時トレーズは18歳ということになるが…。
- レイア・バートン
- マリーメイアの母。劇中では写真のみの登場。
- デキム・バートン
- 母方の祖父。…だが、デキムのマリーメイアに対する言動や彼の最後の言葉を考慮すると疑問符が付く。
- マリーメイア兵
- マリーメイア軍の一般兵。
- 『第3次Z天獄篇』では、その残党兵が首領であるマリーメイアを「小娘」呼ばわりしていた。そうなると、彼女の正体は…。
- リリーナ・ドーリアン
- 父の前任の世界国家元首。その影響力に眼を付けて拉致するが…。
- レディ・アン
- 父の側近。窮地を助けられる。その後、彼女に引き取られた。
- ヒイロ・ユイ
- 実は、両親の馴れ初めを作ったのは彼。
- ルクレツィア・ノイン
- 同じく両親の馴れ初めを作った一人。そのため、作中では唯一マリーメイアの出自に心当たりがあった。
- トロワ・バートン
- 叔父。…といっても、ガンダムヘビーアームズ改(EW版)のパイロットではなく真のトロワ・バートンの方を指す。
- ちなみに、マリーメイアとガンダムヘビーアームズ改(EW版)に搭乗する「名無し」のトロワの方は、劇中において互いの面識があったのか否かの描写すら存在していない(もっとも、彼は彼女が赤ん坊だった頃の写真を見た事はある)。
- 大統領
- 地球圏統一国家の大統領。原作中では官邸制圧前に脱出したために、マリーメイアと面識を得るには至らなかった。
- 『R』では捕縛に成功したため、リリーナ共々シェルターで会話する。
- ドロシー・カタロニア
- 父方の親戚。劇中では互いの面識の描写は無く、民衆の反マリーメイア運動を扇動・支援するなど、むしろ敵対関係にあった。
- 「PREVENTER・5」では、共にリリーナの誕生日パーティーに出席していたが…。
他作品との人間関係
- エニル・エル
- 『R』ではマリーメイアの事を心配しており、追い詰められても頑なに抵抗を続けようとするマリーメイアを諭し、抵抗を止めさせた。
- フロスト兄弟(シャギア・フロスト&オルバ・フロスト)
- 『R』では、彼らの乗機であるガンダムヴァサーゴとガンダムアシュタロンを、サテライトシステムを搭載させたガンダムヴァサーゴチェストブレイクとガンダムアシュタロンハーミットクラブへと強化した。
- ミネバ・ラオ・ザビ
- 立場が似た者同士。『R』では直接対面することはないが、「彼女よりも自分の方が支配者としてふさわしいとネオ・ジオンも協力してくれている」とリリーナに説明した。
- 『第3次Z時獄篇』では、オードリー名義の彼女と会話をするシーンがある。
- ハマーン・カーン
- 『R』では協力者であるが、いずれはミネバと共に打倒するつもりであった。一方の彼女も、マリーメイアをザビ家に対する反発を和らげるクッションとして利用していただけだった。
リアル系
- セイナ
- 『W』では彼女に窮地を救われる。
スーパー系
- 三輪防人
- 『A』では彼のタカ派への影響力に眼をつけ、リリーナ共々拉致する。
- ロゼ・アプロヴァール
- 『W』ではクーデター決行の際に彼女を人質に取るが、彼女に諭される。クーデターの鎮圧後は彼女に引き取られ、孫のように可愛がられるように。
- ドアクダー
- 『X』では彼の人質にされる。
名台詞
- 「例えるなら、歴史というものは終わらないワルツのようなものです。戦争、平和、革命の三拍子がいつまでも続く」
- リリーナとの会話にて。『Endless Waltz』の由来となる台詞。OVA版ではここで会話が終わるが、小説版ではその続きがある。
- 『X』では戦争、平和、革命の三つはアル・ワースの真理に関わる超重要キーワードとして扱われている。
- 「もちろんです。あなた達の無力を思い知りなさい!」
- ガンダムチームを窮地に追い込んだところへ、大統領総統府上空に現れたウイングゼロのパイロットであるヒイロから「確認する…シェルター・シールドは張っているな?」と通信が入り、さらに念を押すように「シェルターは完璧なんだな?」と再度確認され、意気揚々と返した台詞。
- 「虫けら如きが何を!」と言わんばかりの高慢さで溢れかえっているが、この後ヒイロから「了解した…」という返答と同時に、最大出力のツインバスターライフルをシェルター・シールドに3連続でぶち込まれてしまう事に。
- なお、『R』でも同様のイベントや台詞があるが、圧倒的に優勢だった原作と違ってイベントの前に自軍の機動兵器がラウンドナイツによって一機残らず全滅させられているため、流石にこの状況ではマリーメイアも動揺を隠し切れない様子だった。その時の言動や振舞にも高慢さはどこにもなく寧ろ「張子の虎」と言った方が正しい印象だった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「私も同じ過ちを犯しました。そして、そこから学びました」
「人は力に屈しません。世界を変えるのは一人一人の人間の心であり…」
「世界はそれを尊重しなくてはなりません」
「それが亡き父トレーズ・クシュリナーダの遺志でもあります」
- 『W』第46話「新しい時代の始まりに」より。上述にある通り、リリーナやロゼ事務総長達と共に火星の後継者を説得した時の台詞。
- 「このアル・ワースは…戦争の世界、平和の世界、革命の世界のワルツによって支えられています…」
「そして、世界を存続させているのは意思の力なのです…」
「知る事、感じる事、確かめる事…。意思こそが力を持つ世界…。それが、このアル・ワース…」
「力だけに頼らないで…。あなた達の想いこそが…未来を切り拓く力になる…」
- 『X』第48話「暗黒の王、光の勇者」より、ドアクダーから救出された後に、リリーナ達にアル・ワースの真実を伝える。
余談
- 父親とされるトレーズおよびその親戚であるドロシーのキャラクターデザインにおける共通点として「二股に分かれた眉毛」が挙げられるが、マリーメイアの眉毛は二股になっていない。
- 一方で、小説版や漫画作品において、トレーズとレイアの出会いや、レイアとその赤子の写真が描かれているため、娘ではないとも言い切れない。
- ただし、デキムの傀儡である点や彼の言動からして、どの程度「仕立て上げられた」かは不明。
- 少なくとも続編小説『新機動戦記ガンダムW Frozen teardrop』で明かされた設定は、同作自体がOVAよりも大分後発……つまるところ後付けされたものという側面も強いことは留意すべきだろう。
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