「ザンスカール帝国」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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[[宇宙世紀]]0140年頃にサイド2・[[スペースコロニー]]に存在した国家。この時代の[[宇宙世紀]]は連邦政府の影響力がいままでになく低下したことから「宇宙戦国時代」と呼ばれ、各コロニーが自治政府を成立させたことで、紛争が各地で起こっていた。ザンスカール帝国はそのうちの一つ。母性の尊重を説くマリア主義を唱える[[マリア・ピァ・アーモニア]]を[[女王]]として表に立て、[[木星]]公社出身の[[フォンセ・カガチ]]が独裁権力を握る形で成立し、サナリィのサイド2支社を接収して得た戦力を武器に、後に周辺コロニーを制圧して一大国家を形成するに至った。
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[[宇宙世紀]]0140年頃にサイド2・[[スペースコロニー]]に存在した国家。この時代の[[宇宙世紀]]は地球連邦が形骸化し、連邦政府の影響力がいままでになく低下したことから「宇宙戦国時代」と呼ばれ、各コロニー政庁が自治政府を成立させたことで、紛争が各地で起こっていた。ザンスカール帝国はそのうちの一つ。母性の尊重を説くマリア主義を唱える[[マリア・ピァ・アーモニア]]を[[女王]]として表に立て、[[木星]]公社出身の[[フォンセ・カガチ]]が独裁権力を握る形で成立し、サナリィのサイド2支社を接収して得た戦力を武器に、サイド2の連邦軍及び各コロニー政庁からなるサイド2連合艦隊を撃破。一気に周辺コロニーを制圧して一大軍事国家を形成するに至った。
  
 
癒しを与えるマリアとは対照的に、カガチはギロチンを象徴とする恐怖政治を行った。これは多くの支持とともに多くの反感を生み、反帝国武装組織[[リガ・ミリティア]]の結成を促した。また、後の内部分裂の発端ともなっている。
 
癒しを与えるマリアとは対照的に、カガチはギロチンを象徴とする恐怖政治を行った。これは多くの支持とともに多くの反感を生み、反帝国武装組織[[リガ・ミリティア]]の結成を促した。また、後の内部分裂の発端ともなっている。
  
帝国が地球への侵攻を開始すると、抵抗組織[[リガ・ミリティア]]が本格的な反撃を開始するようになる。帝国側はその後モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」を遂行するが、カガチの最終目的はサイコミュ要塞[[エンジェル・ハイロゥ]]の精神波により地球の人類を全滅させることだったと見られている。そのエンジェル・ハイロゥも、[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の共闘および帝国内の内部分裂によって分解、作戦は失敗し戦いは終結した。
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帝国が地球への侵攻を開始すると、抵抗組織[[リガ・ミリティア]]が本格的な反撃を開始するようになる。当初はヨーロッパに降下し、橋頭堡になるラゲーン基地を構築。連邦やリガ・ミリティアと小競り合いを行いながらも宇宙で戦略ビーム兵器「ビッグ・キャノン」を建造。一気に地球制圧に乗り出す予定だったが、こちらはリガ・ミリティアとそれに協力した連邦軍のバクレ隊、ブラボー隊により「ビッグ・キャノン」を奪われ、更にはザンスカール首都コロニー「アメリア」強襲の際に主力のズガン艦隊の三割をビッグ・キャノンで撃滅されてしまい、計画の修正を余儀なくされる。
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帝国側はその後モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」を遂行するが、こちらはあくまで囮に過ぎず、ある程度の時間稼ぎが成立した時点でザンスカール帝国政府は地球連邦政府に休戦協定の申し入れを実行。連邦政府は地球の駐屯部隊の意向を無視し帝国との休戦に応じたが、これすらも時間稼ぎに過ぎず、カガチの最終目的はサイコミュ要塞[[エンジェル・ハイロゥ]]の精神波により地球の人類を全滅させることだったと見られている。
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そのエンジェル・ハイロゥも、[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]ムバラク・スターン大将率いる主力艦隊の共闘および帝国内の内部分裂によって分解、作戦は失敗し戦いは終結した。
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戦力的にはラステオ艦隊、タシロ艦隊、モドラッド艦隊、ズガン艦隊と多数の最新兵器でを有していたザンスカール側が旧式兵器を主軸としていた地球連邦軍よりも優勢だったが、先陣を切った[[アルベオ・ピピニーデン]]のラステオ艦隊は[[タシロ・ヴァゴ]]の艦隊の盾にされて壊滅。タシロ艦隊も反乱を起こし、女王マリアを拉致して本国への撤退を図ったがこちらもリガ・ミリティアのホワイトアークやエンジェル・ハイロゥの包囲網を完成させようとする連邦軍旗艦ジャンヌダルクの攻撃で女王マリアとタシロ司令が戦死し全滅。
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その後、地球に降下したが[[リーンホースJr.]]の特攻で、モドラッド艦隊旗艦アドラステア以下の戦力は消滅。ズガン艦隊もクロノクルがブリッジを破壊した連邦軍旗艦ジャンヌダルクの執念の特攻で旗艦のスクイード級戦艦ダルマシアンを撃沈され、ムッターマ・ズガン中将も戦死。ザンスカール首相フォンセ・カガチは辛くもダルマシアンから脱出し、エンジェル・ハイロゥの玉座の間へ戻ったが、女王マリアの幻影との一方的なやり取りの果てにエンジェル・ハイロゥの破片が直撃して死亡。
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残されたザンスカール艦隊は連邦軍艦隊に投降の申し入れを行ったが、実行される前に連邦・ザンスカールの戦力が密集したエンジェル・ハイロゥのリングに捕らわれたまま、強制的に宇宙へ連れ去られた事からなし崩し的に戦闘は終結した。
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結局は複数の派閥がザンスカール内での権力を得る事を目的とした行動を繰り返した結果、著しく連携を欠く形となりそのままリガ・ミリティアと地球連邦軍に各個撃破されるに至ってしまった。その際に帝国の各派閥の首魁達が軒並み死亡するという悪影響もあり、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]の宇宙世紀0169年頃ではザンスカール帝国は「消滅」してしまった事が語られている。
  
 
なお「ザンスカール」とは、インドのカルギル地方に存在する地名。
 
なお「ザンスカール」とは、インドのカルギル地方に存在する地名。

2017年9月9日 (土) 18:36時点における版

ザンスカール帝国(Zanscale Empire)とは、『機動戦士Vガンダム』に登場する敵対勢力。

概要

宇宙世紀0140年頃にサイド2・スペースコロニーに存在した国家。この時代の宇宙世紀は地球連邦が形骸化し、連邦政府の影響力がいままでになく低下したことから「宇宙戦国時代」と呼ばれ、各コロニー政庁が自治政府を成立させたことで、紛争が各地で起こっていた。ザンスカール帝国はそのうちの一つ。母性の尊重を説くマリア主義を唱えるマリア・ピァ・アーモニア女王として表に立て、木星公社出身のフォンセ・カガチが独裁権力を握る形で成立し、サナリィのサイド2支社を接収して得た戦力を武器に、サイド2の連邦軍及び各コロニー政庁からなるサイド2連合艦隊を撃破。一気に周辺コロニーを制圧して一大軍事国家を形成するに至った。

癒しを与えるマリアとは対照的に、カガチはギロチンを象徴とする恐怖政治を行った。これは多くの支持とともに多くの反感を生み、反帝国武装組織リガ・ミリティアの結成を促した。また、後の内部分裂の発端ともなっている。

帝国が地球への侵攻を開始すると、抵抗組織リガ・ミリティアが本格的な反撃を開始するようになる。当初はヨーロッパに降下し、橋頭堡になるラゲーン基地を構築。連邦やリガ・ミリティアと小競り合いを行いながらも宇宙で戦略ビーム兵器「ビッグ・キャノン」を建造。一気に地球制圧に乗り出す予定だったが、こちらはリガ・ミリティアとそれに協力した連邦軍のバクレ隊、ブラボー隊により「ビッグ・キャノン」を奪われ、更にはザンスカール首都コロニー「アメリア」強襲の際に主力のズガン艦隊の三割をビッグ・キャノンで撃滅されてしまい、計画の修正を余儀なくされる。

帝国側はその後モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」を遂行するが、こちらはあくまで囮に過ぎず、ある程度の時間稼ぎが成立した時点でザンスカール帝国政府は地球連邦政府に休戦協定の申し入れを実行。連邦政府は地球の駐屯部隊の意向を無視し帝国との休戦に応じたが、これすらも時間稼ぎに過ぎず、カガチの最終目的はサイコミュ要塞エンジェル・ハイロゥの精神波により地球の人類を全滅させることだったと見られている。

そのエンジェル・ハイロゥも、リガ・ミリティア地球連邦軍ムバラク・スターン大将率いる主力艦隊の共闘および帝国内の内部分裂によって分解、作戦は失敗し戦いは終結した。

戦力的にはラステオ艦隊、タシロ艦隊、モドラッド艦隊、ズガン艦隊と多数の最新兵器でを有していたザンスカール側が旧式兵器を主軸としていた地球連邦軍よりも優勢だったが、先陣を切ったアルベオ・ピピニーデンのラステオ艦隊はタシロ・ヴァゴの艦隊の盾にされて壊滅。タシロ艦隊も反乱を起こし、女王マリアを拉致して本国への撤退を図ったがこちらもリガ・ミリティアのホワイトアークやエンジェル・ハイロゥの包囲網を完成させようとする連邦軍旗艦ジャンヌダルクの攻撃で女王マリアとタシロ司令が戦死し全滅。 その後、地球に降下したがリーンホースJr.の特攻で、モドラッド艦隊旗艦アドラステア以下の戦力は消滅。ズガン艦隊もクロノクルがブリッジを破壊した連邦軍旗艦ジャンヌダルクの執念の特攻で旗艦のスクイード級戦艦ダルマシアンを撃沈され、ムッターマ・ズガン中将も戦死。ザンスカール首相フォンセ・カガチは辛くもダルマシアンから脱出し、エンジェル・ハイロゥの玉座の間へ戻ったが、女王マリアの幻影との一方的なやり取りの果てにエンジェル・ハイロゥの破片が直撃して死亡。 残されたザンスカール艦隊は連邦軍艦隊に投降の申し入れを行ったが、実行される前に連邦・ザンスカールの戦力が密集したエンジェル・ハイロゥのリングに捕らわれたまま、強制的に宇宙へ連れ去られた事からなし崩し的に戦闘は終結した。

結局は複数の派閥がザンスカール内での権力を得る事を目的とした行動を繰り返した結果、著しく連携を欠く形となりそのままリガ・ミリティアと地球連邦軍に各個撃破されるに至ってしまった。その際に帝国の各派閥の首魁達が軒並み死亡するという悪影響もあり、機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴーストの宇宙世紀0169年頃ではザンスカール帝国は「消滅」してしまった事が語られている。

なお「ザンスカール」とは、インドのカルギル地方に存在する地名。

登場作品

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ザンスカール帝国の名称は登場せず、木星に本拠を持つため、ジュピトリアンという呼称になっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
ネオ・ジオンOZが味方陣営にいる為、ガンダム系敵勢力の主軸となる。地球クリーン作戦など、原作のイベントは概ね再現されており、中盤から終盤に差し掛かる時点で分岐ルート先で決着をつける事になる。他勢力の敵が出てくるとすぐに撤退してしまうシーンが多いため、ややこすっからい印象を受けるが、それら他勢力が宇宙を股に掛ける巨大な規模を誇っているので、戦力の温存の上では仕方のない行動と言える。
メガゾーン23』とも競演している為、アドラステアガーランドを絡めたバイクネタが幾度か登場する。

単独作品

新スーパーロボット大戦
カガチタシロのクーデターにより実権を失うという予想外の展開となっている。その後はバルマー帝国の配下となる。

人物

マリア・ピァ・アーモニア
ザンスカールの女王。宗教的カリスマとして多くの崇拝を受ける。帝国の現状を良しとしてはいなかったが、傀儡の身ゆえに何も変えることはできなかった。
フォンセ・カガチ
宰相。ガチ党の党首で帝国の実質的支配者。
ムッターマ・ズガン
カガチの盟友で実質帝国のNo.2。帝国の主力であるズガン艦隊を率いる。SRWでは『』に名前のみ登場。
タシロ・ヴァゴ
カガチの腹心。心中では密かに野心を抱いている。
クロノクル・アシャー
マリアの実弟。ベスパの青年士官。

兵器

モビルスーツ戦艦など

SRWに登場した機体のみ。

巨大建造物

カイラスギリー
地球を威嚇するために、衛星軌道上に設置された巨大なビーム砲。
エンジェル・ハイロゥ
サイコミュとしての機能を持つ巨大要塞。

関連用語

ベスパ
ザンスカール帝国の軍隊の名で「スズメバチ」を意味する。連邦軍のサイド2駐留部隊と『機動戦士ガンダム F91』に登場したサナリィのサイド2支社が前身となっている。ズガン艦隊、タシロ艦隊、モトラッド艦隊などを擁する。
イエロージャケット
ベスパの地球侵攻部隊。ザンスカール帝国のパイロットは黄色のパイロットスーツを着ており、こう呼ばれた。
モトラッド艦隊
「地球クリーン作戦」のためにアドラステア・リシテアの両艦船で構成された艦隊。SRWではアドラステアのみ登場。

資料リンク