「三日月・オーガス」の版間の差分
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2022年1月24日 (月) 14:05時点における版
三日月・オーガス | |
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読み | みかづき オーガス |
漢字表記 | 三日月 王我主 |
外国語表記 | Mikazuki Augus[1] |
登場作品 | |
声優 | 河西健吾 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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異名 | 鉄華団の悪魔 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
出身 | 火星圏 |
血液型 | A型 |
所属 | CGS→鉄華団 |
役職 | 斬り込み隊長→遊撃隊長 |
好きな食べ物 | 火星ヤシ |
三日月・オーガスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主人公。
概要
CGS参番組に所属する非正規少年兵の一人。参番組リーダーのオルガ・イツカとは幼馴染の間柄。
一見すると年少組と変わらないほど身長が低いが、耐え難い激痛と身体不随や死のリスクが有る阿頼耶識の手術を3度受けて生き残ってきた強者。非常に寡黙で感情を表に出す事はほとんど無いが、「家族」や仲間達に対しては優しさを見せ、「将来の夢は自分の農場を持つ事」という平凡な少年である。しかし、一方で敵対者には容赦が無く、即座に殺意を向けたり、眉一つ動かす事無く銃の引き金を引いたりと、自らの身体を犠牲にする事も厭わぬ苛烈さを秘めている(余談も参照)。
阿頼耶識システムの手術を3度受けた事による機体操縦における反応速度の高さ、本人の戦闘センス及び生命のやり取りにおける躊躇の無さが合わさり、モビルワーカー・MS戦ともに鉄華団でトップクラスの高い戦闘力を発揮する。また、体格こそ小柄なものの、訓練を欠かしていない事から生身でも非常に強い。火星では珍しくないが、孤児として育ち、過去にはオルガと共に路上強盗をして糊口を凌いでいた。また、当初は文字の読み書きが出来ず日本語を絵として認識する場面もあった。
オルガがクーデリア・藍那・バーンスタインの依頼を受けたことから、彼女と共に地球へ向かい、障害となったギャラルホルンや宇宙海賊ブルワーズを退けていく。地球降下後は追撃してきた地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官、カルタ・イシューを倒し、蒔苗東護ノ介の護送任務でエドモントンに到着後は、襲いかかって来たアイン・ダルトンのグレイズ・アインを阿頼耶識の力を解放して撃破した。
第2期では鉄華団の拡大に伴い正式に「遊撃隊長」に就任するが遊撃隊に他の隊員はおらず、グレイズ・アインとの決戦で阿頼耶識を使いすぎた件でバルバトスに繋がっていないと体の一部を動かせなくなってしまった上、そのバルバトスもオーバーホールの為にテイワズに預けていた事から第2期開始時点では大した仕事も出来ず、事情を知らない一部の新米団員達からは陰で「産廃」呼ばわりされるなど舐められていたが、バルバトスの改修後は再び「鉄華団の悪魔」として敵味方から恐れられる事となる。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。ガンダム・バルバトスに搭乗。担当声優の河西健吾氏は当作品でSRW初参加。参戦は序章ワールド4ステージ1「鉄と血と」から。
- 三日月らしいと言うべきか、増援として出た味方機体を見るなり殲滅対象として確認する場面が多く見られる。一方で、原作でも描写されている「仲間」として認めた者には気遣いを見せる場面もまた存在している。
- スーパーロボット大戦30
- シーズンパス「DLC2」として追加参戦。ルプスレクスに搭乗。家庭用スパロボ、並びに第2期設定で初参戦のため、音声の新規収録が行われている。
パイロットステータス
能力値
作品の傾向もあり、ガンダム系としてはドモン・カッシュに続く格闘特化型。素の能力値が高い上に阿頼耶識システムで更に補正がかかるため、総合値はかなりの物になる。
精神コマンド
- DD
- 直撃、加速、突撃、絆、捨て身、魂
- 敵に接近して殴り倒すことしか考えていない、三日月のスタンスを表したかのような過激なラインナップ。
- ……のように見えて、ただ一つ輝く「絆」が彼の人間性を示している。
- 30
- 加速、不屈、直感、気迫、絆、魂
- 攻撃一辺倒だった「DD」と異なり、攻防共にバランスの良いラインナップ。「絆」も健在。
- 消費はかさむが不屈+直感(ひらめき)が自力でできるのも心強い。
特殊スキル
- DD
- 阿頼耶識(三日月)
- 攻撃力・照準値に補正がかかる。
- 鉄華団(三日月)
- 必殺技威力に補正がかかる。気力130以上の時、ステージ中一度だけ「奮起」(レベルが上がると「熱血」に強化される)がかかる。
- 闘争心(三日月)
- 与ダメージに補正がかかる。自分のアクション開始時に気力が1上昇する(LV20で「気力が2上昇する」に変更される)。
- 30
- 阿頼耶識システム、底力L8、闘争心L2、気力限界突破L2
- 底力に加えて気力に関わる技能2種のどちらも高レベルで持参している。
エースボーナス
- 特殊能力「リミッター解除」発動時に精神コマンド「覚醒」がかかる。
- 『30』で採用。リミッター解除は初期状態では持っておらず、機体強化を待つ必要がある。
- 従来の覚醒を付与するボーナスと異なり個別コマンドと同期しているため任意タイミングで発動させられ、ターン制限のあるリミッター解除との相性も良く使いやすい。
人間関係
鉄華団
- オルガ・イツカ
- 幼馴染。彼が言った「自分達の居場所」に辿り着くため彼に付いていく。彼からは「ミカ」と呼ばれている。全幅の信頼を置いており、彼の命令は文字通り命がけで遂行しようとする。
- アトラ・ミクスタ
- 幼馴染の少女。雑貨屋に紹介して以来、慕われている。仲は良いが彼女に頭が上がらないところも見られる。
- ビスケット・グリフォン
- 休日には彼の家の畑を手伝っている。
- 昭弘・アルトランド
- 「筋トレ仲間」で、ライバル視されている。
- タカキ・ウノ
- 彼から尊敬されている。
- ライド・マッス
- 彼からも尊敬されている。
- ナディ・雪之丞・カッサパ
- 愛機バルバトスの修理や換装で世話になる。
- ハッシュ・ミディ
- 後輩。遊撃隊に配属されてからは直属の部下となる。ファーストコンタクトは最悪だったが遊撃隊配属以降の関係は割と良好であり、三日月も彼を頼りにする発言をしたりしている。
CGS
- ハエダ・グンネル、ササイ・ヤンカス
- 参番組を虐げていた一軍の大人達。三日月の拳銃で容赦無く粛清された。
クリュセ独立自治区
- クーデリア・藍那・バーンスタイン
- 理想家である彼女に最初は辛く当たるが、それが彼女の成長の一つに繋がり、三日月もクーデリアを信頼するようになる。
- クッキー・グリフォン、クラッカ・グリフォン
- ビスケットの双子の妹。彼女達とも仲が良い。
- 桜・プレッツェル
- グリフォン兄妹の祖母。三日月は「桜ちゃん」と呼んでおり、彼女に頭が上がらないところもある。
ギャラルホルン
- マクギリス・ファリド
- 素面で対面してからは、チョコレートの人と認識する[2]。基本的に敵に関心を示さない三日月だが、マクギリスの腕前に一目置いている。
- ガエリオ・ボードウィン
- 「グリフォン姉妹をひき殺した」と勘違いして、彼の首を絞めて殺そうとした上、誤解が解けた後もロクに謝罪をしなかった(謝り慣れていない事もあるが)為、強く恨まれる事に。
- その上、名前をなかなか覚えず、チョコの隣の人だのガリガリと呼んでいた。
- カルタ・イシュー
- 彼女の形式ぶった作法や言動を何度か不意打ちでブチ壊しにする。
- アイン・ダルトン
- 第1話においてCGSを襲撃したところから因縁が生まれ、さらに尊敬するクランクを「一方的に」殺害したことで復讐の対象にされる。
- クランク・ゼント
- CGS襲撃の際、相手が少年兵だという事を知って彼等を救おうとするが、その独善ぶりは、三日月を不快にさせただけだった。
- 一連の出来事が三日月の心中に影響を与えることは全く無いが、彼の存在自体は意外とちゃんと覚えていたことが後に判明する。
- ジュリエッタ・ジュリス
- アリアンロッド艦隊のMSパイロット。似た者同士なように思えるが、似て非なる者である。彼女からは「悪魔」と呼ばれており、以後、三日月の異名として定着した。
その他
- 暁・オーガス・ミクスタ・バーンスタイン
- 息子。ただし三日月の没年後に生まれた為互いに面識は無い。名前にクーデリアの性があるのはアトラとクーデリアが同性婚した為。
他作品との人間関係
- 大空あかり
- 2016年度のサンライズ公式年賀イラストにおいて、彼女と餅つきを行っている。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- 『DD』にて、グラドス軍との戦いに消極的な態度を度々諫める。
- ゴステロ
- 『DD』ではあまりに下劣で喧しい性分に怒るどころか呆れていた。
- ディド
- 『DD』ワールド4における仲間。
- 式波・アスカ・ラングレー
- 『DD』1章にて、何かと噛み付く彼女をいなしたり、文句を言うと煽ってやる気を出させたりしていることから、葛城ミサトは『アスカを乗せるのが上手いわね」とコメントしている。
- 戦部ワタル、遥大地
- 『DD』2章にて、これからの戦いに対して不安を感じている彼らを気遣っている。因みにこの行動について司馬宙は「意外な対応だ」とコメントしている。
- エッジ・セインクラウス、アズ・セインクラウス
- 『30』にて。二人とも、三日月とオルガの関係は自分とミツバに近いと親近感を抱かれてる。
- エッジは打ち解けようとしたものの会話が進まなかったが、アズは逆にたどたどしくも世間話が成立している。
名台詞
第1期
- 「ねぇ、次はどうすればいい、オルガ?」
- 第1話。オルガ達の危機を救った後で尋ねる。オルガへの信頼も表している。
- しかし、オルガにとっては「三日月の期待に応えなければいけない」という気持ちを強くさせる呪いの言葉でもある。
- 「でも、それってつまり…『俺らは対等じゃない』って事ですよね?」
- 同話よりクーデリアから「貴方と対等な立場になりたくて」と握手を求められた際、手が汚れているからと断った後にこう言い放つ。真剣に親睦を深めるつもりだった彼女もショックを受けた。
- 三日月からしてみればクーデリアの言葉もまた自分たちを人間扱いしていないCGSの大人達と同じだと感じ取ったのだろう。PD世界における孤児達の過酷な現実を表す台詞でもある。
- 「……どの口が言ってんだ」
- 第2話にてギャラルホルンのモビルワーカー隊を盾にし、その事をアインに非難された際の返し。
- 三日月からしたらいきなり現れて自分の仲間を殺した奴がブーメラン発言をしているとしか思えず、アインをただ軽蔑した。
- 「マジでやめて」
「たかがあんた一人のせいであいつらが死んだなんて。俺の仲間を馬鹿にしないで」 - 第2話。「ギャラルホルンが自身を狙っていた事で大勢の少年兵を巻き込んだ」と責任を感じるクーデリアに向けて。
- キツい物言いではあるが、遠回しながら彼女を気遣っているようにも見える。
- 「大丈夫、これが守ってくれるから」
- アトラに戦闘中の安否を心配された際、彼女からもらったミサンガを見せての台詞。アトラの事を特に大切に思っている事が感じられる。
- 「……俺が楽しんでいる?」
「まぁいいか。こいつは死んでいいヤツだから」 - 第13話冒頭。クダル・カデルの乗るガンダム・グシオンを追い詰めた際に彼から「人殺しを楽しんでいる」と指摘を受けるが、気にする事も無くトドメを刺した。
- 良くも悪くも敵対者には一切容赦しない三日月の苛烈な一面[3]を象徴する台詞である(余談も参照)。
- 『DD』では直前にゴステロと戦闘していたこともあり、「さっきのグラドスの男みたいに?」という台詞が追加されている。
- 「それ、ここの連中に?」
アトラ「う、うん……」 - 物語中盤となる第15話、アトラが敵組織に拉致され暴行を受けた際にアトラが重傷を負っていたのを見ての確認。相当憤ったのか一瞬で凶悪な表情になっており、彼のアトラへの強い思いが感じられるシーンである。
- 「もう、フミタンじゃない」
- 第16話。クーデリアの侍女フミタンが敵の襲撃により戦死し、クーデリアが悲しみに呆けている際の台詞。
- 「死体はあくまで死体であってその人ではない」という三日月の死生観がよく表れた場面であり、この後クーデリアを米俵の如く抱えてその場を退却した。
- 「凄いなあいつ…」
「俺たちが必死になって一匹一匹ぷちぷち潰してきたヤツらを声だけで…止めた」 - 第18話、ドルトコロニーで行われているギャラルホルンの蛮行への弾劾演説を行うクーデリアへの賞賛。
- しかし、「一匹一匹ぷちぷち」とまるで羽虫を叩き落としているかの表現に彼らしさが溢れ出ている。
- 「うん、おやっさんたちが中身を確認してるとこ…っていうか、なんでチョコの人がいんの?」
- 同話、鉄華団の前に現れたモンタークを前にして、正体がマクギリス・ファリドである事を即座に見破った。
- もっとも、視聴者からしてみれば(主に声のおかげで)バレバレではあったので仮面キャラに対するアンチテーゼとも取れる場面ではある。
- 「でも、アトラも泣いてる」
- 同話、悲しみを押し殺していたクーデリアと、それに共感し涙を流すアトラを抱きかかえた際の台詞。
- 死生観がドライな三日月だが仲間に対する情は厚い部分がよく表れたシーンであり、今まで自分を殺して踏ん張っていたクーデリア達もそれに耐えられず三日月の胸で泣き崩れてしまった。
- 「そうだ…俺はその場所が見たい。お前はどうだ!? バルバトス!」
- 第19話「願いの重力」より。限界点を超え、機体が燃え尽きるのを覚悟で格闘戦を挑んできたグレイズリッターを沈めたものの、仲間とはぐれてしまいバルバトス単機で大気圏突入した際のバルバトスへの呼びかけ。
- その叫びに白き悪魔は期待に応え、付近のグレイズを盾にして大気圏突入に成功した。このあまりに非人道的な突破方法が視聴者に受け、「ド外道サーフィン」と揶揄されている。
- 「ダメだよオルガ。俺はまだ止まれない」
「教えてくれオルガ」
「ここが俺たちの場所なの? そこに着くまで俺は止まらない、止まれない。決めたんだ、あの日に……決まったんだ」
「ねぇ、何人殺せばいい? あと何人殺したらそこに着ける? 教えてくれ、オルガ。オルガ・イツカ。連れて行ってくれるんだろ、俺は次、どうすればいいんだ……」
「ああそうだよ、連れてってくれ。次は誰を殺せばいい? 何を壊せばいい? オルガが目指す場所へ行けるんだったら、何だってやってやるよ」 - 第22話。ビスケットの戦死に意気消沈するオルガに向けて鬼気迫る表情で発破をかける。
- 『Endless Waltz』におけるヒイロの台詞を彷彿とさせるが、あちらは「無関係の人間を巻き込んでしまった事を悔いている」台詞だったのに対し、こちらは「散っていった仲間達の為にも、今ここで立ち止まるわけにはいかない」と、意味合いは全く異なっているのが興味深い。
- 「あんたが誰だってどうだっていい。あんたが敵だって事に変わりないんだろ?」
「逃がすわけないだろ」
「殺さないとあんたはまた俺たちを邪魔しに来るんだろ? だから…いや、そうでなくても…!」 - 第23話。カルタ・イシューから決闘を申し込まれるも、三日月が取った行動は勧告無視の先制攻撃で、あっという間に部下を惨殺、カルタを追い詰める。当初その情け容赦の無さは流石に仲間からもドン引きされるも、次第に団員たちは彼の戦いぶりを見届けるようになる。
- 前のカルタ隊との戦闘で仲間が一人犠牲になっている事もあり、三日月自身は敵討ちとは言っていないものの、『ここで仕留めておかないとまた仲間が殺される』と仲間を守る為と同時に、向こうの事情など知った事では無い三日月としては『仲間を殺しておいて今更決闘を申し込む』としか見えない独善とも言える申し開きぶりには、あるいは彼に対して以上に憤りを感じていたのかもしれない。
- この時、雪が溶けた水がバルバトスの顔に付着し、まるで涙を流しているかの様に見えるのが印象的である。
- 「あのおっさんは、自分で死にたがってたよ」
- 第25話(第1期最終回)より。クランクの仇討ちに燃え、恨み節をぶつけ続けてくるアインに対してこう返す。
- 言い方には棘があるが的を射た表現であり、三日月の方がクランクの心中を真っ当に理解しているのは皮肉である。
- 「罪? 救う?」
「それを決めるのはお前じゃないんだよ」
「おい、バルバトス。いいから寄越せ……お前の全部……!」
「まだだ……もっと……もっと寄越せ、バルバトス!」 - 同じく第1期最終回、襲い来るグレイズ・アインに苦戦を強いられ、アインの押し付けがましい正義感にキレた際の怒号。この三日月の意思に応えバルバトスは最大出力となり、その力で見事グレイズ・アインを撃墜する。
- だが、「悪魔との契約には供物がある」のが定番。この強大な力の代償として三日月は右目の視力と右腕の感覚を失ってしまう。
- 余談ながら4行目のセリフは2期放映中に別のゲームのバルバトスを狩る際に引用され[4]、三日月の中の人にすら誤解されてしまったという逸話がある。
- グレイズ・アイン「クランク二尉!ボードウィン特務三佐!!私は、私の正し―――」
「五月蠅いなぁ……オルガの声が聞こえないだろう……」 - 同上、グレイズ・アインにトドメを刺した際の発言。三日月の「敵に如何なる理由があろうと敵である限り倒す」事と「オルガとの絆」が表れている。
第2期
- 「俺には分からないよ。ただオルガが止まらないかぎり俺も止まらない。これまでもこれからも。」
- 26話(2期1話)にて。1期の頃に散っていった仲間達の慰霊碑の前でこれからのことをオルガと話している際に「ビスケットがいたら今の自分を止めたか」と言ったオルガに対する返答。
先の戦闘で五体満足でなくなっても三日月のスタンスは変わらず、ただオルガと仲間の為に戦い続けることを改めて口にした。 - オルガ「ようミカ、おかえり。」
「うん、ただいま。」 - 同上、シノ達が戦っている戦場に新たな機体・バルバトスルプスを駆り現れた際のやり取り。今、新たな姿を持ち悪魔は再びこの地に舞い降りた。
- 「何これ?」
「これは…何?」 - アトラに対してやや暴力的な絡みをしたハッシュに対して、彼の腕を取りあらぬ方向にひん曲げながらの威圧。アトラへの想いが感じられるシーンだがいくらなんでもやりすぎである。
- 「邪魔だな…あんた。」
- 28話にて戦闘中にジュリエッタと会合した際の台詞。彼等の間に因縁が生まれた瞬間である。
- 「あんた何言ってんの?」
- 29話、鉄華団に様々な不利益をもたらしたアリウム・ギョウジャンにオルガとナシをつけに行った際の台詞。様々な口八丁でオルガを丸め込もうとするアリウムをこのたった一言で断じ、その後オルガの命令で粛清する。例によってトリプルダップである。
- 「だから休んだら?今のうちだよ。地球へ行ったらたぶん休めないから。」
- 31話、モビルスーツのパイロットに正式になった際に焦って迷走しているハッシュに対する労い。かつてかのアムロ・レイがマチルダから言われたように休んで次の戦闘への体力を回復するのもまたパイロットの務め。三日月なりにハッシュを気遣った台詞である。
- 「あんたのことはオルガに死なせるなって言われてる。けど…」
- 32話、ガランの策略によってマクギリスと交戦し、瀕死の重傷を負ったアストンとそれを庇いタカキを助けに入った際の台詞。オルガの言うことだから守らなければいけないことと、仲間を守りたいという三日月の葛藤を描いた台詞であり、数少ない三日月が迷ったシーンでもある。
- 「話なんてする必要あるの?」
「こいつは鉄華団を裏切った。そして仲間を無駄に死なせた。こいつはもう…」 - 同上、全てが明るみになっても見苦しく言い訳するラディーチェに対して「話になんねぇ」とサジを投げたユージンに対する返答。ラディーチェの勝手な行いで死ななくていい仲間が死んだことで三日月の怒りは既に頂点であり、いつものように懐の銃で粛清しようとしたが、ここはタカキにとめられ「ひとまずは」事なきを得た。その後ラディーチェはタカキによって粛清されることとなる。
- タカキ「すみません、俺…」
チャド「いいんだ。地球支部はお前のおかげで本当に助かったよ。離れても俺達はずっと家族だよ」
「いや違うよ。タカキの家族はフウカだけでしょ。俺達のことは気にしなくていいから。」 - 33話、上記の一件もあり正式に鉄華団を除隊することになったタカキに対して。一見すると非情に見えるが、要は「もうお前は戦わなくていいんだから俺達のことは心配すんな」という意味合いの三日月なりの優しさであり、昭宏からもフォローが入った。
- 「そうなったら俺何して働けばいいんだろう」
- 35話、「子供が平等に勉強できれば戦争が無くなるかもしれない」という台詞に対しての返答。これまでずっと戦って生きてきた三日月にとって戦争が無い世界での生き方など知るわけも無く、戦いにしかなじめない彼の物哀しい台詞でもある。
- 「すごかったな。すごくきれいだった。地球で見た鳥みたいだ。」
- 36話、モビルアーマー・ハシュマルが戦う様をマクギリスに問われた際の返答。多くのモビルスーツをなぎ倒す怪物も三日月からしたらコレである。
- 「オルガを出すくらいなら俺が出る。」
オルガ「いい加減にしろよ!おやっさんから説明受けたろ!バルバトスには乗せられねぇ!今度そのリミッターってのに異常があればお前は…」
「大丈夫だよ。バルバトスが使えるんなら今とそんなに変わんないでしょ。」
「オルガ、俺に言ったよね。最短で行くって。」 - 37話、ハシュマル戦においてバルバトスのリミッターによって戦闘継続が不可能になった際、リミッターを解除すれば戦闘できるが三日月にかかる負担がある為オルガが出撃を許可しなかった際の反論。三日月にとってはオルガが連れてってくれる「ここじゃないどこか」にさえ行ければあとはどうでもいいという1期から変わらないスタンスで話した。更にこの後も…。
- オルガ「それとこれとじゃ話が違う…第一そのためにお前が犠牲になるんじゃ…」
「何言ってるの?俺の命はもともとオルガにもらったものなんだから、俺の全部はオルガのために使わなくちゃいけないんだ。」 - 同上、上記の台詞からさらに続けてこう言う。オルガとの絆が感じられる台詞ではあるが、同時にオルガにとっては「次はどうすればいい?」と同じく呪いの言葉でもあっただろう。
- 「おいバルバトス。あれはお前の獲物なんだろ?」
「余計な鎖は外してやるから見せてみろよ。」 - 同上、再び天使ハシュマルの前に立ちふさがる白き悪魔バルバトス。主の命令でタガが外れ、その力を存分に発揮し見事ハシュマルを撃墜する。
だが、やはり悪魔との契約には供物が付き物なのは変わらず、これにより三日月は右半身の感覚を失ってしまう。 - 「自分のせいだって思ってる?俺がこんなになったの。でもさ悪いことばっかじゃないって思ってる。分かりやすくなったから」
「クーデリアが言ってたんだ。俺達が戦わないで済む世界を作るって。考えてもよく分かんなくて…でももう考えなくていい。」
「俺はもうバルバトスなしじゃ走れない。だったらやっぱり俺は戦わなきゃ生きていけない。」
「オルガ。俺を連れてって。オルガの指示があれば俺はどこへだって行ける。」 - 38話、上記の件で悔いていたオルガに対する発破ともとれる台詞。もはや人間として生きる機能が阿頼耶識無しでは機能不全になろうと彼のスタンスは全く変わらず、気にも留めずにオルガの為に闘い続けることを宣言した。
- ハッシュ「三日月さん!ここは俺に任せてください!」
「…わかった。こっちは任す。」 - 42話、ジャスレイ一派とクジャン隊に名瀬、そしてラフタが殺されその報復の戦闘の際のやり取り。三日月なりにハッシュを信頼してきたことを表すやりとりであり、ハッシュもこの受け答えに喜び返事をした。
- アトラ「三日月いいよ…そりゃ前に泣いてる女の子は抱き締めろって言ったけど今は…」
「それもあるけどなんかアトラのこと大事だって思った。」
「戦いのない場所なんて俺は知らないんだ。あるのは自分で選んだ戦場か選ばされた戦場かそれだけ」
アトラ「…今は?」
「アトラが泣きやむように戦ってる。」 - 44話、最後の戦いに赴く三日月との語らい。アトラに告白され、彼女の気持ちに応えるべく背中から抱きしめる。理屈ではなく本能でアトラに対する恋心を持った三日月はアトラを受け入れる。そして…
- 「俺の子供も育ててくれる?」
「クーデリアなら安心だ。アトラ1人だと不安だと思うし」 - 47話、自身との間に身籠っているかもしれないアトラの子供。しかし三日月は今度の戦いでは生き残れるかもわからない為、彼女達のその後をクーデリアに託す。クーデリアからしたら寝耳に水な出来事であった為面をくらっていた。「子供ができているかわからない」「アトラの名前を出している」ということはつまりはそういうことである。
- 「オルガ。それちゃんと返してね。」
- 48話、鉄華団の今後の為にオルガが地球へ向かった際のやり取り。オルガに頼まれ愛用している銃を託すも、この約束が守られることは無かった…。
- 「前にオルガが言ってた。辿り着いた場所でみんなでバカ笑いしたいって。」
「オルガはもういなくなった。けど俺の中にオルガの言葉がまだ生きている。」
「オルガの命令が生きてる。なら俺は全力でそれをやる。」
「俺の…オルガの命令の邪魔をする奴はどこの誰でも全力で潰す。どこの誰でもだ。」
「分かった?なら…死ぬまで生きて命令を果たせ。」 - 49話、これまで三日月が進むべき道はオルガが示してくれた。だがそのオルガはもうどこにもいない。だからといって自分達がここまで進んできた「今」を否定することはできない。だからこそ三日月はこれからも「ここじゃないどこか」へ進み続けるべく己の言葉で仲間を鼓舞した。
- (暗い…これ死んだのかな?)
(でも俺はこの場所を知ってる…そうだ…これはあの時の…)
(俺が…生まれた時の記憶…) - 最終話、ラスタル率いるダインスレイブ隊の大気圏外からの砲撃により瀕死の重傷を負った際の独白。まるで走馬灯のように見える過去で彼の脳裏にあったのは自身にとっての全てであるオルガとの出会いであった。この回想を見た彼は…。
- 「おいバルバトス。お前だって止まりたくないだろ?」
「…んじゃ、行くかぁ!!」 - 同上、瀕死の最中に昭宏との生存確認を済ませた後の叫び。この時のカットインは『30』においてバルバトスルプスレクスの「リミッター解除」に使われている。
- 「大義?何それ?無意味?そうだな、俺には意味なんてない。けど…」
(けど今は…俺にはオルガがくれた意味がある。なんにも持っていなかった俺のこの手の中に…こんなにも多くのものが溢れてる。)
(そうだ…俺達はもう辿り着いてた…俺達の本当の居場所…)
『だろ?オルガ。』
オルガ『ああ、そうだな。ミカ。』 - 同上、既に満身創痍でバルバトスももはやまともに戦える状態ではない。それでも尚抗う三日月にジュリエッタは問うも、三日月にとってはそんなものはどうでもよかった。オルガが連れてってくれる「ここじゃないどこか」、それがどこだったのかがやっとわかったのだから。
- (あぁ…また汚れた。アトラに怒られる。クーデリア一緒に謝ってくれるかな)
- 事切れる際の独白。最後の最後まで己を崩さずに鉄華団の白い悪魔の戦いは終わりを告げたのだった…
迷台詞
第1期
- 「可愛いと思ったから。……ごめん。嫌だった?」
- 鉄華団がタービンズと同盟を組んだ後、名瀬に男女の価値観を教えてもらった後にクーデリアとなんとなくいい雰囲気になった際に無理矢理彼女の唇を奪った際の台詞。
- 男女の価値観をあまり理解していない三日月ならではの行動だが、普通に考えればセクハラ以外の何物でもない。
- 「その声……そういうあんたはチョコレートの隣の人」
- 第5話。戦場にて相対したガエリオを指して。
- 「この声……あんたチョコの隣……」
ガエリオ「ガエリオ・ボードウィンだ!」
「……ガリガリ?」
ガエリオ「貴様、ワザとかッ!?」 - 「まぁ何でもいいや。どうせ、すぐに消える名前だ」
- 第17話。ガエリオと再会した際の会話。
- 上記の迷台詞と合わせて、良くも悪くも戦場で敵として立ちはだかる者に対しては無関心な三日月のスタンスが見て取れる。
- 昭弘「……撃って、良いんだよな?」
「当たり前じゃん」 - カルタ・イシューの部隊が大々的に名乗りを上げた際、無視して不意打ちをした昭弘に対する返答。
- 確かにヒーローものではないので、隙だらけに名乗っている方が悪いのだが。
- 「ようやく飯が食える」
- 物語終盤、激化するギャラルホルンの攻撃を退けた後の台詞。同じく戦っていたシノはげっそりして食欲が失せていたので、見事に対照的になっている。
- 「誰そいつ?」
- 最終回、アインからクランクの恨み節をぶつけられた際の回答。当然ながらアインは激高、三日月節ここに極まれり。もっとも、戦闘中にいきなり「クランク二尉」と名前を出されたため咄嗟に思い出せなかった(あるいは名前を覚えていなかった)だけだったようで、そこから続く恨み節を聞いているうちに誰のことか理解し、クランクの心情を彼なりに察した発言(前述)もしている。しかしこの時のアインは半ば狂乱状態だったので、まともに会話は成り立たなかった。
第2期
- 「チッ…はぁ…邪魔」
- 19話にて。戦闘中、敵に追い込まれたハッシュの獅電を確認し、戦闘の邪魔だと判断し獅電をバルバトスで蹴り飛ばした際の台詞。この時ハッシュは初めての実戦で撃墜寸前にまで追い込まれており、一応部下の窮地を救った形にはなるのだが、相変わらず容赦ない。
その他
- 「俺の仲間を、馬鹿にしないでくれ!」
- アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ evol boost』にTV版初放送開始より1か月早く登場した際の台詞。TV本編のミカのイメージとは全く違う感情が籠った熱い主人公のような台詞である。TV本編では上記のように「俺の仲間を馬鹿にしないで」になっている。
- 製作が先行していた分キャラ設定が細部まで決まっていなかったのか、それとも対象年齢層に合わせて言葉を柔らかくしたのかは不明。
スパロボシリーズの名台詞
- アスカ「ちょっと生意気じゃない? 年下のくせに!」
三日月「俺が何歳か知らないでしょ」 - 『DD』で式波・アスカ・ラングレーと口論になった際の台詞。見た目で断定されたのであろうが、実際のところ三日月には年齢の設定がなく、孤児なのでそもそも自分でも年齢を知らない可能性がある。
- 「別に普通じゃないの」
「あんた、その異世界に残してきた仲間が気になるんでしょ? おかしくないと思うけど」 - 『DD』第27話「漂流者たち」より。元の世界(ワールド1)に戻ってこれたショウだったが、バイストン・ウェルに残してきてしまった仲間達を思い出し、「ここは自分の世界だが、別の世界の事ばかり気にしてしまう」と落ち込み、つい弱音をこぼしてしまう。
- それを見た三日月は当たり前の事とフォローに回るのだった。仲間との絆を重んじる三日月らしい台詞と言える。
搭乗機体
- ガンダム・バルバトス→ガンダム・バルバトスルプス→ガンダム・バルバトスルプスレクス
- 鉄華団の主力MS。第1話で搭乗して以降、愛機となる。物語が進むたびに改修され、システム面等でも三日月に合わせた調整が施されていくため、実質的な三日月専用機となる。
- 「ルプス」及び「ルプスレクス」は第2期以降に改修された形態。改修されるたびに名前が長くなるため「ルプスレクス」になった際は「また長くなった」とぼやいていた。
- CGSモビルワーカー
- CGSの小型戦闘車両。白い専用機に乗っていた。
余談
- ガンダムシリーズにおいて強化人間は主人公の敵側の人物として登場するケースが多いが、三日月に施術された阿頼耶識システムは身体改造と言えるので「(TVで放送された)ガンダムシリーズにおいて初の、明確に強化人間である主人公キャラクター」であると言える。
- 三日月・オーガスはヒイロ・ユイや刹那・F・セイエイ等と同様に少年兵出身の主人公なのだが、劇中では彼等以上に感情を押し殺した言動や悩みの無い描写が多く、劇中での敵対者における容赦の無い戦いぶりetc.多くの鮮烈的な活躍から視聴者から「ミカニキ[5]」という愛称が付けられている。
- ヒイロや刹那が工作員としての訓練も受けた、ある種のエリートであるのに対し、三日月は読み書きさえおぼつかない事もまた対照的である。
- 「ガンダム40周年」の一環として、戦いに明け暮れる三日月の前に、ELSとの対話を果たした刹那が、花を差し出すイラストが描かれた。
- 一方で、三日月が表面的には悩みを見せず、ギャラルホルンの兵士達ともほとんど関わろうとせず、良くも悪くも淡々と敵を殺していくキャラクター性から「人間味があまりに欠け過ぎている」として、彼を苦手とする視聴者も少なくない。
- これには今までのガンダムシリーズの主人公にキラ・ヤマトやバナージ・リンクス、キオ・アスノと不殺主義者が多く見られていた事も関係しており、「極端から極端に走りすぎ」という意見も見られている。
- もっとも、劇中において三日月が仲間を気遣う場面も多く見られている為、全く人間味の無いキャラクターというわけではない。そもそも、三日月(というよりは鉄華団)の戦う動機の一つが「仲間達を守る為」である。
- また、敵側に所属していたとしても保護対象となる人物には攻撃を加えなかったり、戦闘中止命令には素直に従ったり、かつて戦場において敵対しても鉄華団と和解した人物に対しては「仲間」として接する事etc.を考えても、三日月は単純な戦闘狂のキャラクターであるとは言い難い。
- なお、三日月・オーガスの幼馴染でもう一人の主人公格であるオルガ・イツカの方は「前線にあまり出ない」「多くのキャラクター達と会話し関わる」「大いに悩みつつも決断し進んでいく」という三日月と対照的な面も有るので、「三日月とオルガの性格・行動面を合わせると丁度良い」という形でキャラクター性を二分されていたのかもしれない。
脚注
- ↑ Character、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ、サンライズ、2022年1月9日閲覧。
- ↑ 彼が車でグリフォン姉妹を轢きそうになったお詫びにチョコレートを渡していた事から。
- ↑ 敵対者には容赦しない反面、相手がヒューマンデブリであろうと仲間に対して思い遣りを忘れない三日月と、部下であるヒューマンデブリに対して虐待を加えるクダルとでは「紙一重以上の差が有る」とも言える。
- ↑ 全プレイヤーで一定数のボスを倒すいわゆるレイドイベントにおいて、対象のうちバルバトスが特に需要の高いアイテムを持っていたので、多くのプレイヤーがバルバトスに殺到。年末までの予定だったが、僅か12時間で全滅してしまった。なお、そのイベントでは「殺したかっただけで、死んで欲しくはなかった」という大迷言が生まれている。
- ↑ 「三日月兄貴」の略。
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