ガンダム・バルバトス

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ガンダム・バルバトス
外国語表記 Gundam Barbatos[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 鷲尾直広
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 ガンダム・フレームモビルスーツ
型式番号 ASW-G-08
全長 18.0 m
重量 28.5 t
動力 エイハブ・リアクター(ツインリアクターシステム)
装甲材質 ナノラミネートアーマー
MMI 阿頼耶識システム
所属 CGS→鉄華団
パイロット 三日月・オーガス
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ガンダム・バルバトスは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主役メカ

概要[編集 | ソースを編集]

300年前の厄祭戦時代に開発・導入されたモビルスーツモビルアーマーとの決戦を想定されて開発された「ガンダム・フレーム」に属する72機の内の1機。

バルバトスは汎用性を重視した調整が行われており、各部のハードポイントやバックパックのサブアームによって各種兵器の換装を行えるなど、あらゆる環境に適応できるようになっている。

操縦には「阿頼耶識システム」による操縦者とのリンクを前提とするが、同じインターフェイスが導入されたモビルワーカーとは異なり、フィードバックされる情報量が比較にならない程多い為パイロットの脳への負担が大きく、最悪身体に障害が残ってしまう危険性を持つ。

戦後、CGSの社長マルバ・アーケイによって火星の荒野に打ち捨てられていた所を発見され基地の動力炉として利用されていたが、ギャラルホルンの襲撃に際して急遽再起動され、三度の阿頼耶識システム投入手術を乗り越えた経験のある三日月・オーガスが専属パイロットとなる。

起動当初は碌な整備もされていない状況だったが、万が一の実戦投入を考慮してマルバが用意させていた武装や敵MSから奪った装備を活用し、阿頼耶識システムも三日月に合わせた調整が逐次行われていったことで三日月の愛機としての立ち位置を盤石にし、その活躍により鉄華団の象徴と言える機体になった。

公式HPなどにおいては、第1期における装備差分が「第◯◯形態」として区別されている。

第1形態
再起動直後の状態。肩アーマーは左右ともに失われており、左腕には非正規装備のガントレットが増設されている。
第1.5形態
初陣で鹵獲したグレイズの左肩装甲を移植した姿。
第2形態
肩装甲を右肩にも装備し、カラーリングもバルバトスに合わせた青と白に改められている。
第3形態
破損したガントレットの代わりにシュヴァルベ・グレイズから奪ったワイヤークローを装備した姿。
このあたりから鉄華団にMSを本格整備出来るノウハウがなかったことから「長年の整備不良による性能低下」という問題が顕在化してしまった。
第4形態
テイワズの支援で改修を受けた状態。正規造形の肩装甲が装着されたが、ワイヤークローは撤廃された。
データベースに残されていた情報から本来の仕様への復元が行われており、機体内部にも大きく手が加えられ前形態までの性能低下点が修復されている。
「ガンダム・バルバトス」としてのスタンダードな仕様であり、各種外部媒体や模型においてもこの姿が基本となる。
第5形態
使い捨てのリアクティブアーマーとシュヴァルベ・グレイズの腰部スラスター、迫撃砲を内蔵した新型腕部装甲を装備した姿。ガンダム・キマリスに対するメタ対応を想定して設計されている。
第5形態(地上戦仕様)
リアクティブアーマーと腰部スラスターを廃した代わりに足部をヒール状に組み換え、重心を高く取る事によって機体バランスの低下と引き換えに重力下での運動性を向上させている。腕部装甲の内蔵火器も170mm機関砲に変更。
カルタ・イシューとの再戦の際はこれに加えて両肩装甲がグレイズリッターの物に交換され、腰部には第5形態とは異なる形状のテールスラスターを増設している。
第6形態
長期戦を想定して胸部に追加装甲を増設した決戦仕様。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。序章ワールド4の第1話・第2話にて第1形態がスポット参戦。第2話終了後に第4形態が正式参戦、第2章Part5より第6形態が追加で参戦し、通常ステージでは第4形態と第6形態のいずれかを選択して使用できる。強制出撃ステージでは出撃可能形態は固定される。
第1形態は攻撃特化タイプ。武装は通常攻撃のメイスのみで、必殺技は装備していない。なお、図鑑では第1形態の全長・重量は不明扱いとなっている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

武装[編集 | ソースを編集]

メイス
CGS基地に保管されていた高硬度レアアロイ製の巨大な鈍器。柄頭にはスラスターやニードル機構が内蔵されている。
武器自体の質量と、ツインリアクターシステムが齎す強大な出力、そして何よりも敵に容赦などしない三日月の気質によって一撃必殺の威力を発揮するガンダム・バルバトスを象徴する武装。
しかしこのような大型白兵武装はモビルスーツのフレームへの負荷が大きく、普及率は高くない[2]
最初に持ち出した1本以外にも予備がいくつか用意されていたが、地球に向かうまでの戦闘で使い切られており以降の補充はされなかった。そのためこの武器を使ったのは第5形態宇宙仕様まで。
『DD』では第1形態の通常攻撃に採用。打撃属性。
300mm滑腔砲
徹甲弾を射出する大型砲。主砲身の同軸には60mmマシンガンも併設している。第2形態以降から装備。
本来は輸送艇の艦載品を流用した物であり威力はともかく命中精度はそれほど高くないとされているが、阿頼耶識システムと三日月自身の技量によって劇中での命中率はそれなりに高い。モビルスーツを装甲越しに撃破するには至らないが、装甲のない部分への接射でフレームを撃ち抜いたり、着弾の衝撃で「転ばせる」程度なら容易い。
普段は砲身部を折り畳んだ状態で背中のアタッチメントに装着しており、使用時はバックパックのアームを展開して射撃ポジションを取る。
当初の設定資料類やプラモデルでは「滑砲」と誤記されていたが、公式設定資料発売以降は「滑腔砲」表記で統一されている。
GR-Es02 ワイヤークロー
ガエリオのシュヴァルベ・グレイズから奪った武装。先端部にハサミ状のユニットを搭載したワイヤー射出機構。
第3形態のみの武装であり、失ったガントレットの代わりに装備した。
太刀
第4形態への修復と共にテイワズから提供された日本刀型実体剣。当初は柄の付いていない剥き身の状態で運用されており、後にマニピュレーターに合わせた適切な形状のグリップが追加され完成する。
メイスやアックスよりも軽量・細身の武器で、装甲の隙間やパネルライン・関節部位などを狙うことを想定している。
繊細な扱いが求められる故に三日月からは敬遠されている節[3]があり、他の武器が使えなくなった後の「最終手段」的な立ち位置であったが、戦いの中でコツを掴んでからは物語の節目となる場面において、主に敵へのトドメの一撃として大きく活躍する姿が描かれている。
最終的にはガンダム・フレームのツインリアクターによる大出力と阿頼耶識システムによる操作精度を併せ持った一刀により、数百年に渡って放置されても劣化しないほど堅牢な高硬度レアアロイ製のフレームを、ナノラミネートアーマーを施された装甲ごと両断・貫通せしめるほどにまで至る。
迫撃砲
第5形態で両腕のアタッチメントに装備。迫撃砲と名付けられているが、実際にはロケット弾を抜き身で装着した構造になっている。両腕合わせて計4本搭載。
170mm機関砲
第5形態(地上戦仕様)以降はこちらに変更。従来の火砲よりも小型・小口径の機銃。グレイズ・アインとの戦闘では接射による逆転を狙ったが不発に終わっている。
大型特殊メイス(レンチメイス)
先端部がレンチのように展開して敵を挟み込み、内部に搭載されたチェーンソーで対象を破壊する機構が備わった新型メイス。
地上での初戦闘において在庫を使い切った従来のメイスに代わり、モンタークが用意した補給物資の中にあったものを三日月が「良いのあるじゃん」と一目で気に入り持ち出した。
単純な打撃戦においても破壊力は絶大だが、以前のメイスよりもさらに大型・大質量となったため、ガンダム・フレームの大出力を以てしても取り回しが難しい。
最後はグレイズ・アインに対して投擲されるも、片手で受け止められパイルバンカーで破壊されている。

特筆機能[編集 | ソースを編集]

リミッター解除
ガンダムフレームに共通して装備されている、対モビルアーマー用の機能。モビルアーマーと相対した時に限界以上の戦闘力を発揮して、対象を殲滅する。ただし、機体の強度やパイロットの安全性を無視して発動する諸刃の刃でもある。
メインカメラを赤く輝かせ、パイロットの生命すら削りつつ猛然と敵を駆逐せんとするその姿は、悪魔以外の何者でもない。
作中で実際にリミッターを解除したのは第6形態以降かつ、各形態で一回しか行っていない。

サイズ[編集 | ソースを編集]

M

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

鉄と血と
第1話より。突如ギャラルホルンのMSグレイズに襲撃されるCGS。参番隊の少年兵達は迎撃に当たるが、モビルワーカーで敵うはずが無く次々に命を落としていく。
絶体絶命の中、参番隊隊長であるオルガの叫びと共に三日月が駆るガンダム・バルバトスが現れ、ギャラルホルンのMSを屠っていく。
それは少年達がこれから身を投じる「自分達の本当の居場所」を見つける長い戦いの始まりでもあった。

関連機体[編集 | ソースを編集]

ガンダム・バルバトスアダプト(SRW未参戦)
劇場特別編「幕間の楔」で登場。
エドモントンの決戦で損傷した第6形態に応急処置を施して運用を続けた姿。本来はオーバーホールが必要なコンディションなのを無理やり使っているのが真実であり、その性能は全盛には程遠い。
ガンダム・バルバトスルプス
バルバトスアダプトに歳星の工場でオーバーホール・改修を行った第2期での姿。
ガンダム・バルバトスルプスレクス
ルプスをさらに改修した、バルバトスの最終形態。
グレイズシュヴァルベ・グレイズグレイズリッター
戦闘でこれらの機体から奪ったパーツを装備している。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 初登場シーンがガンダムエクシアと対比になっている(「天使の名を冠するエクシアがから降りてくる」のに対して、「悪魔の名を冠するバルバトスが地中から出現する」)。
    • 主人公によって長く愛用された機体であり、また改造や改良を施された結果、機体のバリエーションが豊富になっているという共通点も存在している。
    • 1stオープニングテーマ「Raise your flag」の冒頭映像でも、物語の進行に応じてバルバトスの姿が差し替わっている。
    • ガンプラでも組み換え遊びによって各形態を再現することが可能だが、全形態を再現する為には複数のキットを購入してパーツを取り、塗装もする必要がある。
    • それを受けてか、プレミアムバンダイにて必要な全部品を詰め合わせたHGコンプリートセットが発売された。
  • 劇中の情け容赦無い戦い方が、名前を同じくするRPG『テイルズ オブ デスティニー2』の悪役キャラクター「バルバトス・ゲーティア」を想起させる事から、彼のイメージや台詞とテイルズオブシリーズのキャッチコピーをもじって「君をぶち殺すガンダム」「君に朝日を拝ませないガンダム」等といったあだ名がつけられている。検索候補でもバルバトスを象徴する「君をぶち殺すRPG」と一緒に出てくる、動画サイトにおいてアニメの戦闘シーンに彼のボイスを重ねたMADが多数制作される等、その影響はかなり大きい。
  • 『鉄血のオルフェンズ』放映前に発売されたPSPWiiソフト『SDガンダム G GENERATION WORLD』にも「バルバトス」というオリジナルモビルスーツが登場しているが、無論関係性は無い(機体のデザインも武装面もガンダム・バルバトスとは全く別物である)。
  • 1st第19話において倒した敵の残骸をサーフボード代わりにして大気圏突入を敢行した場面もまた視聴者に新たな衝撃を与え、「サーフィンしようぜ! お前ボードな!」や「君で大気圏降下するガンダム」、「なみのりミカチュウ」等と話題となった。
    • 漫画作品『Gの影忍』の「大気圏突入奥義・イズナ落とし」を連想して話題にした視聴者も多く、作者・こやま基夫氏もこの件に言及している。
    • 『DD』では大気圏突入が可能なレイズナーが助けに向かったため、このシーンは残念ながら再現されなかった。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. Mobile Suit、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ、サンライズ、2022年1月9日閲覧。
  2. 「幕間の楔」において、損傷を修復しきれていないバルバトスが振るった場合機体がバラバラになるとまで言及されている。
  3. 「幕間の楔」でより直接的な言及がなされており、このような武装は集団戦に不向きである、と周囲に不満を漏らしている。事実二対一の戦闘で類似品を導入した際は、一体目を倒した時点で折ってしまっている。

商品情報[編集 | ソースを編集]

  • プラモデル

  • フィギュア

資料リンク[編集 | ソースを編集]