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その反面、命令違反などはしておらず与えられた職務を忠実にやっており、部下のパイロットには寛大な面もあった。また、[[ソーマ・ピーリス]]が放置された時は[[セルゲイ・スミルノフ]]達に捜索を指示しており、嫌っている上司であろうと作戦となればいがみ合わずに一応、冷静に分析予測を立てることができるなど軍人としては優秀な人物と言える。 | その反面、命令違反などはしておらず与えられた職務を忠実にやっており、部下のパイロットには寛大な面もあった。また、[[ソーマ・ピーリス]]が放置された時は[[セルゲイ・スミルノフ]]達に捜索を指示しており、嫌っている上司であろうと作戦となればいがみ合わずに一応、冷静に分析予測を立てることができるなど軍人としては優秀な人物と言える。 | ||
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殲滅戦を好むと豪語するように、条件や下準備を整えた上で敵を容赦無く殲滅し、カティですら内心で「索敵と初期行動は見事」と評するほどだが、反面、予想外の事態への即応力に欠け、尚且つ自身が指揮するアロウズの戦力に胡座をかき、相手の戦術を常に甘く見た作戦ばかりをたてる為に[[ソレスタルビーイング]]に意表を突かれて出し抜かれる事も多く、そうやって何度も辛酸を舐めさせられているにも拘わらず、プライドの高さ故か碌な反省もしない為にそれが結果的に破滅に繋がる事となる。 | 殲滅戦を好むと豪語するように、条件や下準備を整えた上で敵を容赦無く殲滅し、カティですら内心で「索敵と初期行動は見事」と評するほどだが、反面、予想外の事態への即応力に欠け、尚且つ自身が指揮するアロウズの戦力に胡座をかき、相手の戦術を常に甘く見た作戦ばかりをたてる為に[[ソレスタルビーイング]]に意表を突かれて出し抜かれる事も多く、そうやって何度も辛酸を舐めさせられているにも拘わらず、プライドの高さ故か碌な反省もしない為にそれが結果的に破滅に繋がる事となる。 | ||
− | アロウズの人間らしくエリート意識が強く、[[地球連邦軍 (00)|連邦正規軍]]の大佐であるセルゲイに対し「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」として殴打・侮辱したこともある(『[[機動戦士Ζガンダム]]』でも[[地球連邦軍|連邦軍]]の[[ブライト・ノア|ブライト]]中佐を[[ティターンズ]]の[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]] | + | アロウズの人間らしくエリート意識が強く、[[地球連邦軍 (00)|連邦正規軍]]の大佐であるセルゲイに対し「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」として殴打・侮辱したこともある(『[[機動戦士Ζガンダム]]』でも[[地球連邦軍|連邦軍]]の[[ブライト・ノア|ブライト]]中佐を[[ティターンズ]]の[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]]中尉が権力を傘に着て暴行するシーンがあり、そのオマージュと考えられる)。ただし、セルゲイが殴打されたのは勝手に捕虜を逃がしたからで軍法会議もおかしくない彼に殴打で済ませている辺り、寧ろ寛容…かも? |
最後は衛星兵器「[[メメントモリ]]」防衛戦にて、自ら指揮を執ってカタロン艦隊を圧倒し、続いてソレスタルビーイングの戦力をも追い詰めた。しかし、そこでも彼らの出方を甘く見た為に[[スメラギ・李・ノリエガ]]の意表を突いた奇策と各ガンダムの連携によってメメントモリを破壊され敗北、その際に生じた爆発に乗艦ごと巻き込まれ、一軍の指揮官としてはあまりにも情けない悲鳴をあげながら死亡した。 | 最後は衛星兵器「[[メメントモリ]]」防衛戦にて、自ら指揮を執ってカタロン艦隊を圧倒し、続いてソレスタルビーイングの戦力をも追い詰めた。しかし、そこでも彼らの出方を甘く見た為に[[スメラギ・李・ノリエガ]]の意表を突いた奇策と各ガンダムの連携によってメメントモリを破壊され敗北、その際に生じた爆発に乗艦ごと巻き込まれ、一軍の指揮官としてはあまりにも情けない悲鳴をあげながら死亡した。 |
2018年4月1日 (日) 11:20時点における版
アーバ・リント | |
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外国語表記 | Aber Rindt |
登場作品 | |
声優 | 矢尾一樹 |
デザイン | 千葉道徳 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
誕生日 | 7月12日 |
年齢 | 42歳 |
身長 | 179 cm |
体重 | 59 kg |
血液型 | AB型 |
所属 | アロウズ |
軍階級 | 少佐 |
概要
指揮官としての能力は評価されているが人格に問題があり、極めて残忍な性格でカタロンをはじめとする反連邦勢力の撲滅のためには非戦闘員や民間人も巻き込む(時にはキルモードのオートマトンを使用するなど)非人道的な手段も厭わない。むしろ、そうした非道な手段や作戦を好んで用いる卑劣漢。当然、やりすぎだとアロウズ内からも批判が出ていたが、彼の非道な作戦がまかり通っているのは、背後にアーサー・グッドマン准将がいたためである。なにかと嫌味な一面もあり、カティ・マネキンのような気に入らない相手を見下しては無礼な振る舞いをする一幕もあった。
その反面、命令違反などはしておらず与えられた職務を忠実にやっており、部下のパイロットには寛大な面もあった。また、ソーマ・ピーリスが放置された時はセルゲイ・スミルノフ達に捜索を指示しており、嫌っている上司であろうと作戦となればいがみ合わずに一応、冷静に分析予測を立てることができるなど軍人としては優秀な人物と言える。
殲滅戦を好むと豪語するように、条件や下準備を整えた上で敵を容赦無く殲滅し、カティですら内心で「索敵と初期行動は見事」と評するほどだが、反面、予想外の事態への即応力に欠け、尚且つ自身が指揮するアロウズの戦力に胡座をかき、相手の戦術を常に甘く見た作戦ばかりをたてる為にソレスタルビーイングに意表を突かれて出し抜かれる事も多く、そうやって何度も辛酸を舐めさせられているにも拘わらず、プライドの高さ故か碌な反省もしない為にそれが結果的に破滅に繋がる事となる。
アロウズの人間らしくエリート意識が強く、連邦正規軍の大佐であるセルゲイに対し「アロウズの少佐は連邦軍の大佐より格上」として殴打・侮辱したこともある(『機動戦士Ζガンダム』でも連邦軍のブライト中佐をティターンズのカクリコン中尉が権力を傘に着て暴行するシーンがあり、そのオマージュと考えられる)。ただし、セルゲイが殴打されたのは勝手に捕虜を逃がしたからで軍法会議もおかしくない彼に殴打で済ませている辺り、寧ろ寛容…かも?
最後は衛星兵器「メメントモリ」防衛戦にて、自ら指揮を執ってカタロン艦隊を圧倒し、続いてソレスタルビーイングの戦力をも追い詰めた。しかし、そこでも彼らの出方を甘く見た為にスメラギ・李・ノリエガの意表を突いた奇策と各ガンダムの連携によってメメントモリを破壊され敗北、その際に生じた爆発に乗艦ごと巻き込まれ、一軍の指揮官としてはあまりにも情けない悲鳴をあげながら死亡した。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。序盤では様々な場所で暗躍し敵対する。アフリカタワーへのメメントモリ発射の役割をグッドマンの代わりに担う。
- 原作通りその傲慢さや残忍さはもちろん、相手を甘く見る致命的な欠点もそのままであるが、メメントモリ攻略戦の際、追い詰められ一度は撤退を図るも翻意し特攻を仕掛けるなど、原作よりもやや根性が座っており、精神コマンドにも反映されている。しかし、情けない断末魔は同じ。その一方で、『ガンダムシリーズ』とは無関係な他作品キャラに対する特殊戦闘台詞が豊富に用意されており、妙に「優遇」されていると言えなくも無い。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
曲がりなりにも軍人だけあって射撃と技量は高めだが、後が続かない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
- 自分よりレベルの低い相手に対する与ダメージ1.5倍
- 『第2次Z再世篇』で採用。
人間関係
- ホーマー・カタギリ
- アロウズの司令。上官。
- アーサー・グッドマン
- 直属の上官。グッドマンに対してはすり寄るような姿勢を見せ、グッドマンも従順なリントにカティよりも信を置いている様子ではあったが、リントが任務に失敗した際にはカティと同様に叱責した。
- リー・ジェジャン
- 原作での絡みはないが、『第2次Z再世篇』ではメメントモリ防衛で協力する。
- カティ・マネキン
- 性格の相性は最悪と言ってもいいが、お互いいがみ合わずに分析予測ができるなど仕事での相性はそこまで悪くはない。
- セルゲイ・スミルノフ
- 階級が上であるセルゲイをカタロン構成員の疑いのある沙慈を逃がしたことを理由に、独立治安維持部隊の権力を笠に殴打している。[1]
- ミスター・ブシドー
- なぜかブシドーに対し好意的で、グッドマンに作戦に加えるよう進言する。ブシドーがカティの指揮に従うことを拒否した際には嬉しげにほくそ笑んでいた。
- リヴァイヴ・リバイバル
- 自身の作戦を否定され、激高するもライセンスを示され黙り込む。
- ヒリング・ケア
- リヴァイヴに比べれば比較的好意的に見ており、メメントモリ攻防戦の際には独断で動く彼の好きにさせる。…が、これが自身の命運を悪い方向に傾いてしまう羽目に。
- フォン・スパーク
- この男のエネルギーテロに対して作戦を立てるも失敗。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ガロード・ラン
- 『第2次Z再世篇』序盤で彼を懐柔し、DXを入手しようと画策。然る後、大衆の目前でDXを破壊する事により、ガンダムを駆逐したアロウズの正当性を世に知らしめる狙いだったらしい。
- ゼクス・マーキス
- 『第2次Z再世篇』中盤でハーナバード基地に事実上、更迭扱いで移動してきた彼を指揮下に置く。この人事によって、OZの崩壊が近い事を確信するリントであったが…。
スーパー系
- 田中司令、ウラジミール
- 『第2次Z再世篇』序盤におけるDX引渡し要求の件で、彼ら夫妻に自身の目論見をあっさり看破され、辛辣かつストレートな厭味を叩きつけられる。
- F.S.
- 彼にドラゴンズハイヴの戦力を引き渡すように要求したが断られ、恫喝すると最大級の皮肉で返されて退散。同じ矢尾氏の演じているキャラだが、司令官としての器は彼の方が上である。
リアル系
名(迷?)台詞
- 「おや?掃討戦はお嫌いですか?私は大好きですが」
カティ「人殺しを喜ぶと言うのか…!」
「なぜそれほどまでに興奮なさっているのですか?あなたも以前同じようなことをやっているではありませんか。…いやはや、あれはとても不幸な事故でした。誤情報による友軍同士の戦い、あの時あなたはAEUの戦術予報士だったはず…」
カティ「言うなッ!」
「また味方に手をかけるのですか?あんなことがあれば、二度と戦争に関わりたいと思わないはず。それがなかなかどうして…尊敬させていただきますよ?マネキン大佐」 - 2nd第6話より。
- 「やらせてもらいますよ。私の大好きな殲滅戦をね」
- 2nd第13話より。殲滅戦を楽しむという、リントの悪名の高さを物語る台詞。
- 「大尉にはライセンスがあります。好きにさせなさい」
- 同じく2nd第13話より。衛星兵器メメントモリの防衛戦で、持ち場を離れたヒリング・ケアを放置して。
- 上官の命令に従わない権限を持つライセンサーのヒリングを放任したようだが、結果的に考えると、リントのこの時の判断が自身の命取りになってしまった。
- 「う…あ、ああ…! いやぁぁぁぁぁ!」
- 断末魔。指揮官としては情けない悲鳴をあげ、彼は宇宙の藻屑と消えた。なお、再世篇での最終登場ステージでは通常撃墜時に1回、その後一旦撤退、ステージクリア後のイベント戦闘で1回と、合計2回も情けない悲鳴をあげることになる。
- なお、リント役の矢尾氏は彼が物語から退場するシーンをアフレコをする前に「1クールだけじゃいやぁぁぁぁっ!」 「もう出番ないのぉぉぉぉぉぉぉ」 「脱!出!(戦艦爆発時に)」といった迷言をノリノリで連発し、周囲の笑いを誘ったそうな。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「子供が! リモコン人形でアロウズに向かってくるか!」
「アロウズの作戦に子供が口出しするか!」 - 『第2次Z再世篇』第14話日本/宇宙ルート「動き出す世界」に於ける正太郎との戦闘前会話より。だが、正太郎にとってアロウズは「倒すべき悪」でしかならない。
- 「サラリーマンがアロウズに逆らってただで済むと思うのか…!」
「何を言っている!? 我々はアロウズなのだぞ!」
「む、無茶苦茶だ!!」 - 同上。赤木との戦闘前会話より。アロウズの暴挙が「治安維持」ではないとし、その上でリント達を「アロウズの偽物」と断定し、それを止めることが自分の業務範囲だという赤木に対するツッコミだが、赤木の指摘通り無茶苦茶なことをしているのそっちのほうである。
- 「トライダーG7! 今、アロウズに参加すれば高侍遇を約束するぞ!」
- 同上。ワッ太との戦闘前会話より。しかし、「わが社の金庫よりも人の命の方が大事だ」と一蹴される。
- アポロ「やい白キノコ野郎! てめえからはドブ以下の臭いがするぜ!」
リント「キノコ!? ドブ!?」 - 同上。アポロとの戦闘前会話より。この後アポロに「こういう髪型のやつにろくな奴がいねぇ」とまで言われてしまう。
- 「ドブ以下の臭い」というのは、人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が元ネタだろう。もっとも、元ネタは放送コードに引っかかりかねないもっとひどいものではあるが。
- 「マクロスキャノンには気をつけろと言ったはずでしょうが!」
「パンチですと!?」 - 『第2次Z再世篇』第32話「メメントモリ攻略戦」より。メメントモリ攻防戦の際に護衛艦が撃沈された際の台詞。リントは遠距離攻撃にマクロス・クォーターのマクロスキャノンが来ると踏んでいたが、襲ってきたのはパンチであった。とはいえ、確かに遠距離攻撃にパンチが来るだろうとはまず思わなかっただろう。
- 「勝ったと思ったら、大間違いですよ! お前達にメメントモリ発射の邪魔はさせません!」
「うおおおっ!!」 - ステージクリア時。構造解析のためにメメントモリに肉薄したプトレマイオス2に対して特攻を仕掛けに戻って来た時の台詞がこれ。しかし、肝心の突撃はトランザムを発動したトレミーの先制攻撃で空振りに終わった……。
余談
- 声を演じた矢尾一樹氏は、かつて『機動戦士ガンダムΖΖ』にて主人公であるジュドー・アーシタを演じているが、リントはジュドーが嫌った汚い大人の最たるものである。
- 実は2nd前期OP映像においても、さりげなく登場している(指示を出すカティ・マネキンのシーンにて)。
資料リンク
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- ↑ もっとも、セルゲイがした事は本来は軍法会議ものの大失態なので、寧ろこれで済んでよかったと言える。