「ロマリー・アスノ」の版間の差分

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'''ロマリー・アスノ'''は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の[[ヒロイン]]の一人。
 
'''ロマリー・アスノ'''は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の[[ヒロイン]]の一人。
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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて[[主人公]]にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「[[ニナ・パープルトン]]の同類」等と否定的な評価をされている<ref>ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、'''あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まり'''であり、[[ニナ・パープルトン|ニナ]]と異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚する事になる)アセムからの[[愛]]の告白を受けた時であった。</ref>。
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ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて[[主人公]]にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「[[ニナ・パープルトン]]の同類」等と否定的な評価をされている<ref>ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、'''あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まり'''であり、[[ニナ・パープルトン|ニナ]]と異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚する事になる)アセムからの[[愛]]の告白を受けた時であった。また、コウに直接銃口を向けたニナとは違い、「アセムが銃口を向けた際にゼハートを庇ったのみであり、もしゼハートが先にアセムへ銃口を向けた場合でもロマリーはアセムを庇っただろう」と擁護意見も存在していた。</ref>。
  
 
もっとも、これに関してロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の放送当時に公式WEBラジオで'''「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」'''とフォローしている<ref>実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。</ref>。また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。
 
もっとも、これに関してロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の放送当時に公式WEBラジオで'''「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」'''とフォローしている<ref>実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。</ref>。また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。
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:一方、[[OVA]]『MOE』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
 
:一方、[[OVA]]『MOE』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
 
;[[キオ・アスノ]]
 
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:息子。
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:息子。あまりキツいことは言わずに育てたらしく、彼女に似て優しい反面若干世間知らずな性格に育った。
 
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;[[フリット・アスノ]]
:アセム編では上官。キオ編以降は義父。
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:アセム編では上官。キオ編以降は義父。[[ドラマCD]]では軍時代からの付き合いということもあり、ロマリーのことは基本的に信頼していた。
 
;[[エミリー・アモンド|エミリー・アスノ]]
 
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:義母。
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:義母。ドラマCDでは夫フリットとは対照的にロマリーに対しては心配性な一面を覗かせ、やや過保護気味に接していた。
 
;[[ユノア・アスノ]]
 
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:義理の妹。軍人時代から連絡を取り合っていた。アセムとの結婚前から親しい事もあり、ユノアからは「ロマリーさん」と呼ばれている。
 
:義理の妹。軍人時代から連絡を取り合っていた。アセムとの結婚前から親しい事もあり、ユノアからは「ロマリーさん」と呼ばれている。
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;シャーウィー・ベルトン(SRW未登場)、マシル・ボイド(SRW未登場)
 
;シャーウィー・ベルトン(SRW未登場)、マシル・ボイド(SRW未登場)
 
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:同級生。アセムやゼハートと同じ[[モビルスーツ|MS]]クラブのメンバー。
:中でも、シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
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:シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
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:お調子者のマシルはロマリーに対してはセクハラめいた言動を見せることが多かった。
 
;ロマリーの父親
 
;ロマリーの父親
 
:本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めた事に従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊する事を決めた。
 
:本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めた事に従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊する事を決めた。
 
:なお、[[ドラマCD]]『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。
 
:なお、[[ドラマCD]]『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。
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;バルガス・ダイソン
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:アセムの曾祖父。息子を出産したときに遺影としてアセム、バルガスと3人で撮った写真を病室に飾っており、仲が良かったことを伺わせている。
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:『MOE』ではロマリー自身の設定変更により高校以前からの顔馴染という設定に。アセムの癖が移ってしまったのか彼女もまた『バルガス』と呼び捨てにしてしまっている(気軽に呼び捨てできるほどに仲が良かったということなのだろう)。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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:このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏が述べたとおり、それは「'''ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていない'''から」であった。
 
:このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏が述べたとおり、それは「'''ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていない'''から」であった。
 
;「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
 
;「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
:第23話より。[[民間人]]に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する[[説得]]。そして、「[[フリット・アスノ|フリット]]も自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。
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:第23話より。[[民間人]]に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する[[説得]]。そして、「[[フリット・アスノ|フリット]]も自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。しかし…
:しかし、第24話にてゼハートと直接対峙した際にはロマリー自身も割り切ることができず、ゼハートを庇う事となった。
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;「ゼハート! 私…ずっと会いたかった!」
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:第24話にて、アセムがゼハートと直接対峙した際にて、二人の前に現れこの言葉を言い放った。さらに前話にて戦争だからと言いながらロマリー自身も割り切ることができず、銃を向けたアセムからゼハートを庇ってしまう。
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:この行為にアセムは激昂し、一部の視聴者の不興も買ってしまった。
 
;「私は、子供だったのよ。軍に入っても結局、学生気分のまんま…。アセムやゼハートに憧れて、いつも二人の影を追いかけてるだけだった…」<br />「勝手に憧れて、自分の理想像をアセムたちに押し付けてた…。ごめんなさい、わたし、ずっと謝りたくて…」
 
;「私は、子供だったのよ。軍に入っても結局、学生気分のまんま…。アセムやゼハートに憧れて、いつも二人の影を追いかけてるだけだった…」<br />「勝手に憧れて、自分の理想像をアセムたちに押し付けてた…。ごめんなさい、わたし、ずっと謝りたくて…」
 
:第28話より。[[ヴェイガン]]の移動要塞「ダウネス」の[[地球]]への落下阻止から1年後、アセムと再会したロマリーは過去の行動によって彼に迷惑を掛けた件を謝罪した。
 
:第28話より。[[ヴェイガン]]の移動要塞「ダウネス」の[[地球]]への落下阻止から1年後、アセムと再会したロマリーは過去の行動によって彼に迷惑を掛けた件を謝罪した。
:アセムはそんなロマリーを許し、「俺は守り続けるよ、君を…!」と彼女に[[愛]]の告白をする。その後、二人は本格的な交際を経てA.G.145年に結婚。A.G.151年には一人息子の[[キオ・アスノ|キオ]]を儲けるのであった。
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:アセムはそんなロマリーを「昔のままでいてくれればいい」と許し、「俺は守り続けるよ、君を…!」と彼女に[[愛]]の告白をする。その後、二人は本格的な交際を経てA.G.145年に結婚。A.G.151年には一人息子の[[キオ・アスノ|キオ]]を儲けるのであった。
  
 
=== 三世代編 ===
 
=== 三世代編 ===
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:つい先程まで険悪な雰囲気だったアセムとゼハートが、ケジメとして互いに殴り合った後に仲直りして、大笑いしている光景に半ばあきれながら。
 
:つい先程まで険悪な雰囲気だったアセムとゼハートが、ケジメとして互いに殴り合った後に仲直りして、大笑いしている光景に半ばあきれながら。
 
:一部の視聴者に物議を醸しだした、ロマリーの「いいなあ」という台詞だが、上記の展開では彼女の気持ちに共感できた方も少なくないであろう。
 
:一部の視聴者に物議を醸しだした、ロマリーの「いいなあ」という台詞だが、上記の展開では彼女の気持ちに共感できた方も少なくないであろう。
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== 迷台詞 ==
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;「ゼハート…?」
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:第18話。自然公園で戦うアセムとゼハートの二人を目の当たりにし、ゼハートがヴェイガンの一員と知り愕然とする。これを機にロマリーもゼハートと袂を分つ事になってしまう。
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:台詞やシチュエーションだけなら「友との決別」というものでおかしくはないのだが、実はこの場面の前にロマリーは'''脚を負傷して自然公園から離れた病院に搬送されており、その状態の彼女が歩いて現れる'''のは時間的にも状況的にも本来あり得ないはずである。
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:明らかに脚本や構成のミスであり、視聴者からは「'''ロマリーワープ'''」という揶揄と共に非難される事になってしまった。
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:『MOE』ではこの件を反省してか、卒業式後の学校内でMS戦を行い、炎上するMSクラブのガレージから思い出の写真を取りに行った際にゼハートの正体を知る展開に変更されている。もっとも、'''写真はほぼ全て焼失し、ロマリーが半分以上灰になった写真一枚を手にしながらショックを受ける'''という惨い場面になったが…。
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==

2024年2月11日 (日) 07:58時点における最新版

ロマリー・アスノ
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 花澤香菜
デザイン 長野拓造(原案)
千葉道徳(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦BX
SRWでの分類 NPC
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プロフィール
旧姓 ストーン
種族 地球人
性別
年齢 17歳→18歳→19歳(アセム編)
22歳(ドラマCD、アセム編第28話)
29歳(キオ編第29話)
41歳(三世代編)
身長 159 cm(アセム編)
髪色 栗色
髪型 ショートヘア
所属 民間人地球連邦軍 → 民間人
役職 オペレーター
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ロマリー・アスノは『機動戦士ガンダムAGE』のヒロインの一人。

概要[編集 | ソースを編集]

人物[編集 | ソースを編集]

第二部アセム編のヒロイン

旧姓は「ストーン」。

来歴[編集 | ソースを編集]

アセム・アスノの通う高校「スージー・マスコビー・スクール」のアイドル的な存在。

父親は地球連邦軍の将校である。

ヴェイガンスペースコロニー「トルディア」襲撃の際に足を挫いて動けないところをアセムに助けられ、アセムがガンダムAGE-1を起動させるところに立ちあう。それがきっかけでアセムと秘密を共有し合う事で親密になり、MSクラブに出入りする事になる。また、その過程でゼハート・ガレットとも仲良くなる。卒業後は進学する予定で一時的に家に残る事にしていたが、卒業式の日にアセムとゼハートの戦闘に遭遇し、ゼハートがゼダスRのコックピットに立つ姿を目撃する。その後、地球連邦軍に入隊してディーヴァのオペレーターとなった。

アセムがゼハートを敵と割り切ろうとする一方、ロマリーは割り切る事が出来ず、ソロンシティではアセムの銃口から身を挺してゼハートを庇うなどしている。ノートラム防衛戦後はアセムに学生気分のまま軍人になった事や自分の理想像をアセムとゼハートに押し付けていた事を告白・謝罪し、軍を退役してトルディアに戻った。アセムとは後に恋仲となり、A.G.145年に結婚。A.G.151年に長男のキオを産む。

ロマリーの人柄については、彼女の息子のキオ曰く「いつも笑顔でいて、怒ったところを見せたことはない」らしい。

小説版ではMSクラブに所属し、オペレーターを担当。ガンダムを初めて操縦したアセムのオペレーターを行った功績から、AGEシステムのオペレーターに任命された。アセムやゼハートとの学校での交流描写もより詳細に描かれ、身勝手な行動をとるアセムを諭した事もあった。尚、MSクラブに所属していた理由については、「親の敷いたレールへの反発心」からである。 キオ編ではアセム戦死後はやや塞ぎ込んだ時期があり、心配したフリットは何度か再婚を薦めたが、頑として聞かなかった。しかし、アセム生存が判明した際には驚いた様子を見せていなかった事から何らかの事情によりアセムの生存を知っていたようである。

スペシャルエディションOVA『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』(以下、『MOE』と表記)では、「アセムとは幼馴染の関係」になっているなど設定が多少変更された他、出番の多くが『MOE』前編に集中しており、特にアセムやゼハートと共に過ごした学生時代の場面が詳細に描写されている[1]。『MOE』後編ではほとんど出てこないもののEDに入る直前に一人佇まう姿が挿入されており、事実上ロマリーが物語を締めくくる形となった。

キャラクターの総評[編集 | ソースを編集]

ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて主人公にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「ニナ・パープルトンの同類」等と否定的な評価をされている[2]

もっとも、これに関してロマリーを演じた声優花澤香菜氏は『機動戦士ガンダムAGE』の放送当時に公式WEBラジオで「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」とフォローしている[3]。また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。

なお、TV版においてロマリーがネガティブな評価をされてしまった事に対する反省故か、OVA『MOE』ではロマリーは「アセムの幼馴染で、彼と共にMSクラブに所属。クラスの学級委員も務める」設定に変更されており、アセムに対して抱く感情がTV版と比較してより親密なものへと描写されている[4]

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。物語中盤でコロニー・トルディアへと立ち寄った際に登場。その際に、原作では無かったゼハートとの再会場面が描かれる。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アセム・アスノ
高校時代の同級生。高校時代以来の付き合いであるアセムとは「親友以上恋人未満」の関係であったが、第28話でアセムからのの告白を受けた3年後に、彼と結婚した。
一方、OVA『MOE』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
キオ・アスノ
息子。あまりキツいことは言わずに育てたらしく、彼女に似て優しい反面若干世間知らずな性格に育った。
フリット・アスノ
アセム編では上官。キオ編以降は義父。ドラマCDでは軍時代からの付き合いということもあり、ロマリーのことは基本的に信頼していた。
エミリー・アスノ
義母。ドラマCDでは夫フリットとは対照的にロマリーに対しては心配性な一面を覗かせ、やや過保護気味に接していた。
ユノア・アスノ
義理の妹。軍人時代から連絡を取り合っていた。アセムとの結婚前から親しい事もあり、ユノアからは「ロマリーさん」と呼ばれている。
ゼハート・ガレット
高校時代の同級生。親友であるアセムと敵味方に別れて戦う姿をずっと見守り続けているのだが、それ故に思わぬ誤解を招く事もあった。
なお、「アセム編」終了後はゼハートと二度と会う事が無かったが、『BX』では彼と再会を果たす。
ミレース・アロイ(SRW未登場)
上官。ディーヴァの艦長を務める。
イリシャ・ムライ(SRW未登場)、ウィルナ・ジャニスティ
先輩クルー。
シャーウィー・ベルトン(SRW未登場)、マシル・ボイド(SRW未登場)
同級生。アセムやゼハートと同じMSクラブのメンバー。
シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
お調子者のマシルはロマリーに対してはセクハラめいた言動を見せることが多かった。
ロマリーの父親
本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めた事に従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊する事を決めた。
なお、ドラマCD『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。
バルガス・ダイソン
アセムの曾祖父。息子を出産したときに遺影としてアセム、バルガスと3人で撮った写真を病室に飾っており、仲が良かったことを伺わせている。
『MOE』ではロマリー自身の設定変更により高校以前からの顔馴染という設定に。アセムの癖が移ってしまったのか彼女もまた『バルガス』と呼び捨てにしてしまっている(気軽に呼び捨てできるほどに仲が良かったということなのだろう)。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ユキ・ヒイラギ
BX』では彼女から密かに夫・アセムの生存と現状について知らされていた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

アセム編[編集 | ソースを編集]

「分かってる、内緒なんでしょ? 二人だけの秘密ね」
第17話より。アセムが自分がガンダムのパイロットであることをロマリーに対して秘密にしていた時に言った台詞。
「私、ずっと父の決めた事に従ってきたんです。でも、自分で何かをやってみたくなって…」
第19話より。配属されたディーヴァのクルーの一人であるウィルナから「ロマリーって、何で軍に入ったの?」と聞かれた際のロマリーの返答。
親からの自立を願う青年らしい心境がうかがえる。もっとも、ロマリーの本当の目的は別の所にあるようだが…。また、数少ないロマリーの実家の事情を窺い知る事ができる台詞でもある。
「……いいなあ」
第21話より。アセムから戦場で高校時代の同級生だったゼハートに出会ったと聞いて呟いた言葉。一方、アセムは「ロマリーがゼハートに好意を寄せている」と誤解してしまう事に…。
ちなみに、MSクラブでも同様の発言をしているが、それは「好きな事で一生懸命になったり、お互いの頑張りを褒め合ったりできる男の子っていいなあ」という意味であった。
このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた声優花澤香菜氏が述べたとおり、それは「ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていないから」であった。
「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
第23話より。民間人に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する説得。そして、「フリットも自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。しかし…
「ゼハート! 私…ずっと会いたかった!」
第24話にて、アセムがゼハートと直接対峙した際にて、二人の前に現れこの言葉を言い放った。さらに前話にて戦争だからと言いながらロマリー自身も割り切ることができず、銃を向けたアセムからゼハートを庇ってしまう。
この行為にアセムは激昂し、一部の視聴者の不興も買ってしまった。
「私は、子供だったのよ。軍に入っても結局、学生気分のまんま…。アセムやゼハートに憧れて、いつも二人の影を追いかけてるだけだった…」
「勝手に憧れて、自分の理想像をアセムたちに押し付けてた…。ごめんなさい、わたし、ずっと謝りたくて…」
第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の地球への落下阻止から1年後、アセムと再会したロマリーは過去の行動によって彼に迷惑を掛けた件を謝罪した。
アセムはそんなロマリーを「昔のままでいてくれればいい」と許し、「俺は守り続けるよ、君を…!」と彼女にの告白をする。その後、二人は本格的な交際を経てA.G.145年に結婚。A.G.151年には一人息子のキオを儲けるのであった。

三世代編[編集 | ソースを編集]

「キオ、どんなに心配したか…」
第40話より。アセムと共に帰還したキオを抱きしめての台詞。
「アセム…!? アセムーッ!!」
直後、現れたアセムに対し驚きながらも強く抱きしめた。

MEMORY OF EDEN[編集 | ソースを編集]

「アセム、17歳の誕生日おめでとう!」
『MOE』でのロマリー初登場時の場面より。アセムの幼馴染という設定に変更されたロマリーを象徴する台詞。
なお、この直前の場面では、父親としっくりいかなかったり、不良とケンカをするアセムの事を心配する等、あたかもファ・ユイリィを想起させる世話焼きぶりである。
「うん、そう! ゼハートも入ってくれた事だし、もうすぐ大会だし。みんなの親睦を深めるというか、チームワーク強化も兼ねてね!」
MSクラブの合宿をコロニー・トルディア内のビーチで行う事を提案。ロマリーの案にシャーウィーとマシルが賛成したので、渋るアセムとゼハートも結局多数決で従う事に。
合宿先で海水浴を楽しむ等、結構ノリノリな様子のロマリーであるが、その後チームワーク強化という目的を果たせたので、彼女の提案は正しかったと言える。
(まったく、バカなんだから。男の子って…! でも、いいなあ。男の子って…)
つい先程まで険悪な雰囲気だったアセムとゼハートが、ケジメとして互いに殴り合った後に仲直りして、大笑いしている光景に半ばあきれながら。
一部の視聴者に物議を醸しだした、ロマリーの「いいなあ」という台詞だが、上記の展開では彼女の気持ちに共感できた方も少なくないであろう。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

「ゼハート…?」
第18話。自然公園で戦うアセムとゼハートの二人を目の当たりにし、ゼハートがヴェイガンの一員と知り愕然とする。これを機にロマリーもゼハートと袂を分つ事になってしまう。
台詞やシチュエーションだけなら「友との決別」というものでおかしくはないのだが、実はこの場面の前にロマリーは脚を負傷して自然公園から離れた病院に搬送されており、その状態の彼女が歩いて現れるのは時間的にも状況的にも本来あり得ないはずである。
明らかに脚本や構成のミスであり、視聴者からは「ロマリーワープ」という揶揄と共に非難される事になってしまった。
『MOE』ではこの件を反省してか、卒業式後の学校内でMS戦を行い、炎上するMSクラブのガレージから思い出の写真を取りに行った際にゼハートの正体を知る展開に変更されている。もっとも、写真はほぼ全て焼失し、ロマリーが半分以上灰になった写真一枚を手にしながらショックを受けるという惨い場面になったが…。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「いいえ。あなたを撃つつもりはないわ」
「アセムだったら、きっとそうするから」
BX』第29話「再会、そして別れ」にて、ゼハートと再会した際、「ヴェイガンの幹部である自分を撃たないのか?」と聞かれて。
ロマリーには、そしてアセムには、学生時代を過ごした大切な親友を撃つ事は考えられなかった。
「ふたりとも、今度ちゃんと会いに来なさい」
「アセムは13年前の…ゼハートは24年前の…勝手にいなくなった罰を与えてあげるから」
『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートの生存フラグを満たした場合、アセムとゼハートが酒を酌み交わしていた時に通信を入れて。
自分の目の前から次々にいなくなってしまった夫、そして親友。アセムの「は消えない」と言う言葉を信じて、通信越しだがついに再会を果たした。
そして、今度は対面での再会を願い、「罰を与える」といいつつも、どこか嬉しそうだった。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ディーヴァ
アセム編におけるオペレーター。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • スペシャルエディションOVA『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』で描かれた学生時代の『ピーター・パン』のでは、ロマリーがウェンディ役を演じている。
  • 『AGE』第18話「卒業式の戦闘」には、水着姿のロマリーの写真が登場する場面がある。また、この写真に書いてあるコメント「Hey! Don't stare!!」は、日本語訳すると「ちょっと! ジロジロ見ないでよ!!」になる。
    • ちなみに、ロマリーの水着写真を撮影した人物は、『MOE』において彼女のクラスメイトのマシル・ボイド(SRW未登場)である事が判明している。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ちなみにアセム、ロマリー、ゼハートの学生時代の場面は、PSPソフト『機動戦士ガンダムAGE ユニバーサルアクセル/コズミックドライブ』でもTV版より詳細に描かれている。
  2. ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まりであり、ニナと異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚する事になる)アセムからのの告白を受けた時であった。また、コウに直接銃口を向けたニナとは違い、「アセムが銃口を向けた際にゼハートを庇ったのみであり、もしゼハートが先にアセムへ銃口を向けた場合でもロマリーはアセムを庇っただろう」と擁護意見も存在していた。
  3. 実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。
  4. 例えば、ロマリーがバイクを運転しているアセムの背中につかまって乗っている等。

商品情報[編集 | ソースを編集]

資料リンク[編集 | ソースを編集]