クワイエット・ゼロ
クワイエット・ゼロとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する計画及び施設。
ベネリットグループ総裁デリング・レンブランが極秘裏に推進する計画。元々はデリングの妻であったノートレット・レンブランの創案を起点として進められていたものであり、ノートレットの死後、プロスペラ・マーキュリーの協力を得て完成に至った。
環境ごとに変化する植物の多様性を人間社会に応用した計画であり、GUNDフォーマットのデータストームを基盤として利用し、人類史上最大の情報量を流通させる情報ネットワークを作り出すことを目的としていた。完成時には太陽系規模の強力なGUNDフォーマットネットワークを構築出来るようになるとされ、デリングはこれを使って地球圏の政治、軍事、経済を掌握して戦争の無い世界に書き換えることを目論んでいた。
だが、GUNDフォーマットの情報量は人類が扱えきれない程に膨大であり、容易にアクセス出来ないため、パーメットスコア8を安定的に維持し、アクセス可能なGUNDフォーマットが必要であるため、スレッタ・マーキュリーとガンダム・エアリアルがアスティカシア高等専門学園に編入したのも、決闘を通じてパーメットスコアを上昇させるという目的があった。
一方、プロスペラはパーメットスコア8に到達したエアリアルのGUNDフォーマットにエリクト・サマヤをアクセスさせ、地球圏全域に広がるデータストームネットワークにエリクトを解き放つという目的があった。しかし、フォルドの夜明けの襲撃を受けてデリングが昏睡状態に陥り計画進行に影響が出たため、プロスペラはミオリネ・レンブランを抱き込み彼女をグループ総裁に据えることで計画を引き継がせる。最終的に、決闘によってエアリアルがパーメットスコア8に到達したことで計画に必要なカードが揃い、計画は完成を見ることになる。
プロスペラの完成させたクワイエット・ゼロは全長10kmにも及ぶ要塞型の巨大施設であり、施設全体にシェルユニットを備え、エアリアルのGUNDフォーマットと組み合わせることで広大なデータストーム空間を展開する。同時に、データストームが展開された空間では、そこに存在するパーメットリンクを利用したあらゆる機器やインフラが無効化されることになり、パーメットリンクを使用していない機器やパーメットスコア5以上のGUNDフォーマットのみ使用可能となる[1]。
完成直後、ペイル・テクノロジーズから計画の情報をリークされた宇宙議会連合は、この要塞の起動によってインフラが停止することの危険性を看過することが出来ずにベネリットグループへ艦隊を差し向けるが、起動したクワイエット・ゼロの前に無力化され壊滅。その様子を目の当たりにしたスレッタとミオリネ達は要塞を止めるべく議会連合の監査官グストン・バーチェの協力を得て要塞を無力化し、そして二人の家族であるプロスペラとエリクトを止めるために行動を始めることになる。
- スーパーロボット大戦Y
- 初登場作品。本編ではCHAPTER 02「魔女と天使と花嫁」にてデュオが「ベネリット絡みで謎の大規模な資材の動きがある」と発言するものの、未登場のまま終わった。
- アニバーサリーエキスパンションパックでは、歴史改変の影響でCHAPTER 07の展開が変わった事で終盤で登場、原作通りプロスペラの手により起動する。本編とは違い、グーゴル・プレックスが提供した資材によって完成が予定より早まったとのこと。
- クワイエット・ゼロ近辺での戦闘となるメインミッション「譲れない優しさ」では、キャリバーンとデミバーディング以外の味方機全員の照準値・運動性がダウンする。パーメットを用いていない機体であってもYzネクストの中核にあるエーアデントへの干渉で影響が出ている[2]。
- デリング・レンブラン
- ベネリットグループ総裁。「自分でなければ人類の未来は救えない」という独善的な諦観、厭世観から政治、軍事、経済を掌握し戦争のない世界の実現を目的に計画を進めていた。
- ノートレット・レンブラン
- 計画の立案者でデリングの妻。デリングの計画が人類社会の破壊に向かわなかったのは、ノートレットの理想の実現が動機にあったためである。
- プロスペラ・マーキュリー
- シン・セー開発公社CEO。デリングに接触し計画への協力を申し出るが、同時にガンダム・エアリアルに眠るエリクトの生きていける世界の実現というもう一つの目的を持っていた。
- エリクト・サマヤ
- プロスペラの実子。エアリアルのGUNDフォーマットに意識だけの存在となって宿っており、計画の実現にはなくてはならないファクターでもある。
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