第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 発売日:2014年4月10日
- 機種:プレイステーション3、プレイステーション・ヴィータ
- 開発:B.B.スタジオ
- 発売:バンダイナムコゲームス
- 定価(PS3版・PSV版共にパッケージ・ダウンロード版共通。)
- PS3:8,716円(税込)
- PSV:7,690円(税込)
- CERO区分:B(12歳以上対象)
- 前:スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE(PS3)
- 次:未定
概要
『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』の続編。第2次Z同様二部構成作品であり、『Zシリーズ』最終章である『第3次スーパーロボット大戦Z』の前編に当たる。
PS3/PSVにおける初の版権スパロボとなる。また「バンダイナムコゲームスレーベル」からリリースされる初のスパロボ作品でもある。
期間限定特典としてHDリメイク版『スーパーロボット大戦』のダウンロードコードが付属する。
システム
新規システム
- タッグバトルシステム
- Zシリーズとしては初代『Z』以来となる小隊制システムで、2体一組でタッグユニットを編成して出撃できる。本作では出撃ユニットに「チーム」という単位が用いられており単機編成は「シングルチーム」、2機編成は「タッグチーム」となる。マップ中の解散は不可能だが、メイン・サブの切り替えは可能。移動力は双方の平均(切り上げ)で、進入地形は両方の適応を参照する(どちらかに空適性がないと高い地形は入れない)。
- 大雑把にいうと、基本はL・UX(一部K)におけるパートナーバトルシステムで、移動面・センター攻撃は第2次・第3次αの小隊制を取り入れている。
- タッグコマンド
- タッグバトルシステムの独自要素。タッグチーム時に追加される専用ゲージ「タッグテンション」を消費することで様々な効果を持つ「タッグコマンド」が使用可能になる。タッグテンションは特定条件を満たす事で貯められる。コマンドの種類は以下の通り。
- マルチアクション
- コマンド使用後に敵チームを壊滅させた場合、もう一度行動が可能となる。
- ボーナスPP
- コマンド使用後に敵ユニットを撃墜すると獲得PPが2倍になる。
- ボーナスチップ
- コマンド使用後に敵ユニットを撃墜すると獲得Zチップ(後述)が2倍になる。
- チャージSP
- チーム両機のメインパイロットのSPを25回復させる。
- タクティカルコンボ
- 本作で導入された新システムの一つ。プレイヤーフェイズ時に味方チームが敵チームを撃破し続けることで「コンボゲージ」が上昇、ゲージ上昇数によって獲得資金などが増加する。
- マキシマムブレイク
- タッグテンションを消費し、タッグ内の機体で一斉攻撃を行う特殊攻撃。『第2次スーパーロボット大戦OG』の同名システムを輸入したものであるが、『第2次OG』のそれとは発動条件や使用武器などの仕様が異なる。
- マキシマムブレイク発動時には専用のBGMが流れるが、設定で通常のBGMにする事も可能。
- Dトレーダー
- インターミッション中に強化パーツなどを売買できるシステムで、『Z』にあったバザーシステムを実質復活させたもの。売買には後述の「Zチップ」が用いられる。
- Dトレーダーメニューへ入った際は「トレーダーシナリオ」というショートデモが発生する(1シナリオ1回)。
- なおトレーダーで入手可能なアイテムは「エキストラ」の項目を除き1つのゲームデータにつき1種ごとに1個のみである。
- Zチップ
- Dトレーダーの際に必要なリソース。資金同様に敵ユニット撃破で入手する他、Dトレーダーで強化パーツなどを売却したり、ステージマップにおいて特定のイベントを発生させることでも得られる。
- 強化システム
- ゲームプレイ全体に効果を及ぼすアイテム。
- エーストーク
- トレーダーシナリオ時に自軍パイロットがエースに達していると発生する特殊イベント。
- エディットBGM
- 所謂カスタムサウンドトラック機能で、ユーザーが用意した音楽データをゲーム中のBGMに設定できる。
主な既存システムと変更点
- サブオーダー
- 『第2次Z』から引き続いて実装されたシステム。オーダー内容は『第2次Z』と同じだが、パイロットの指名人数が1オーダー6名までに増え、最大で24名にオーダーを行えるようになった。
- 武器属性の変更点
- 小隊制の再実装に伴い、「全体攻撃」や『Z』における「PLA武器」に相当する「アシスト武器」が追加。
- 全体攻撃にアシストすることは出来ないが、全体攻撃に対して援護攻撃・援護防御を行うことは可能。
- 特殊スキルの変更点
- 『再世篇』で気力+ボーナスに統合された「気力+」系技能が再び細分化された。サイズ差補正無視がレベル制へと変更。連携攻撃の名称が「サポートアタック」へと変更されている。新たに追加された養成可能スキルにはハーフカットがある。
- 前述のタッグコマンドを採用した関係上、効果が被る連続行動が廃止された。
- 精神コマンドの変更点
- 小隊制の再実装に伴い、メインパイロットの習得コマンド数が『Z』と同じ最大5個に戻った。また闘志を王道シリーズで初採用。
- またパイロットごとに精神コマンドに「+」がついたものがあり、これらはチーム全体に効果を及ぼす。
- 精神ポイントはステージ開始時は最大SPの約半分で毎ターン5回復していくという、『NEO』や『OE』に近い仕様となった。
- 魂や不屈の効果が弱体化した。詳細は各ページ参照。
- 撃墜数・エースの変更点
- エースボーナス取得のための要撃墜数が80機となった。また特定の撃墜数に達する毎にボーナスPPが得られる。
- コンバットレコード
- 『再世篇』のトータルリザルトをブラッシュアップしたパーソナルデータ表示。レコード項目がより細分化された他、プレイリファレンスである「レクチャープレート」なども実装。
- エンブレムシステム
- 『第2次Z』から引き続き採用。獲得条件が『第2次Z』からいくつか変更されている模様。
- 周回特典の変更点
- 強化パーツを選択して次周へ持ち越せるようになった(エンブレム系は除く)。
- 持ち越せる数は5個から始まり以降周回で5個ずつ増え、最大で25個まで持ち越し可能となる。
- その他の変更点
- 空中および宇宙待機時における毎ターンのEN減少が廃止。
- カスタムボーナスはユニット全項目を5段階改造で取得できるように。
演出面
参戦作品
★は新規参戦。☆はPS3版における据置機初参戦。Rは王道シリーズ初参戦(王道は英語で「ROYAL(ロイヤル)」と読む)。
『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』からの新規参戦
- ★装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル
- ★装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- ☆R劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- ★機動戦士ガンダムUC
- トップをねらえ!
- ☆Rフルメタル・パニック!
- ☆Rフルメタル・パニック?ふもっふ
- ☆Rフルメタル・パニック! The Second Raid
- ☆Rヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
- ☆Rヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
- ★アクエリオンEVOL
『第2次スーパーロボット大戦Z』からの継続参戦
『第2次スーパーロボット大戦 再世篇』追加参戦組
『第2次スーパーロボット大戦 破界篇』追加参戦組
- ☆真マジンガー 衝撃! Z編
- ☆真ゲッターロボ 世界最後の日
- 無敵ロボ トライダーG7
- ☆装甲騎兵ボトムズ
- 六神合体ゴッドマーズ
- ☆獣装機攻ダンクーガノヴァ
- ☆地球防衛企業ダイ・ガード
- ☆天元突破グレンラガン
『第2次スーパーロボット大戦 破界篇』からの復帰参戦
『スーパーロボット大戦Z』からの皆勤参戦組
合計で33作品が参戦。第2次Zに比べると減少しているがそれでもやはり膨大な量となる。その内、完全新規初参戦作品は『機動戦士ガンダムUC』と『アクエリオンEVOL』の2作品。ただし両作とも他のZシリーズ参戦作品と設定上のつながりがある。また、久しぶりの版権据置タイトルという事もあり据置機初参戦が18作品と全体の過半数を占めている。
『Z』から多くの作品が続投した『第2次Z』とは異なり、今回は『Z』からの皆勤参戦は大幅に削られ、アナザーガンダム作品は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のみで、ガンダム以外のリアル系は『超時空世紀オーガス』のみとなり、スーパー系に至っては『THE ビッグオー』のみとなっている。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が機体のみ参戦のアナウンスがなく、ストーリーの再現があることが確定している。
『フルメタル・パニックシリーズ』は本作が初の音声収録となった。また、原作小説では完結しているが『フルメタル・パニック! The Second Raid』以降はアニメ化されていないため、どこまで再現されるか不明である。ただし、原作のイラストレーターである四季童子がTwitterで「第三次スーパーロボット大戦Zで原作フル参戦」と述べている(該当のツイートは削除済み)。
『機動戦士ガンダムUC』は本作発表時では(原作小説が既に完結済みとはいえ)未完状態での参戦である(完結は2014年5月の劇場公開、6月のDVD発売)。 第3次Zが二部構成で本作が2014年4月発売予定であるため第二部発売前にアニメ版が完結するのは間違いないが、本作でどこまで再現されるかは未定である。
同様に未完(発表時点では完結編の劇場公開時期が未定)であり、『L』で単一作品名義で参戦した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は『序』と『破』がそれぞれ個別参戦扱いとなっている。
『トップをねらえ!』はPSPのゲームアーカイブスでFおよび完結編の配信が行われているものの今作のVita版が実質的な携帯機初参戦となる。また、旧TV版以外のマジンガー・ゲッターとの共演は初。
世界観
「世界観/Zシリーズ」を参照。
Zオリジナルのメカ&キャラクター
「オリジナル要素/第3次Z」を参照。
オリジナルキャラクター
主人公およびのヒロインのキャラクターデザインはスタジオG-1 NEOの大籠之仁氏が担当。王道シリーズ作品において、オリジナル主人公のデザインを河野さち子氏以外のデザイナーが担当するのは『第4次』以来となる。
- ヒビキ・カミシロ
- 本作の主人公。東京の研究学園都市に転校してきた高校2年生。機動兵器ジェニオンに偶然搭乗したことにより同機のテストパイロットとなる。担当声優は村上龍氏。
- 顔に傷がある、高い野戦技術とサバイバル能力を持つ、など相良宗介を意識した設定だと思われるが…
- 西条涼音(さいじょうすずね)
- 本作のヒロイン。ヒビキの転校先の高校へ赴任してきた21歳の教育実習生。とある事件を切っ掛けにヒビキと共にジェニオンに搭乗することとなる。担当声優は柚木涼香氏。
- AG
- 「DEMコーポレーション」のエージェントロボで、ヒビキに「ジェニオン」のテストパイロットを依頼する。Dトレーダーの案内役も務める。
その他
- 美津野下兵衛
- ボーナスシナリオに登場。
オリジナルメカ
- ジェニオン
- 本作の主人公機。DEMコーポレーションが開発した「DEMシリーズ」の試作機。メカニックデザインは岡本光晴氏。
用語
- 多元世界
- 時空振動弾により複数の別世界(並行世界)が一つの世界に融合した世界。
- UCW
- 『スーパーロボット大戦Z』の舞台だった多元世界の名称。UCの部分は「宇宙世紀」の略称。
- ADW
- 『第2次スーパーロボット大戦Z』の舞台だった多元世界の名称。ADの部分は「西暦」の略称。
- DEMコーポレーション
- 並行世界(=多元世界)間で活動する企業。DEMは「ディメンション・エクストラ・マーチャント」の略称。
- DEMシリーズ
- 次元力を動力源とするDEMコーポレーション製の機動兵器。こちらのDEMは「ディメンション・エナジー・マシンナリィ」の略称。
- ビーストハンター
- 他の並行世界から来た害獣の駆除業。ヒビキもかつて退役軍人である父と共に営んでいた。
関連記事
ゲーム中データ
分類 | 記事 |
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全話一覧 | 全話一覧/第3次Z時獄篇 |
隠し要素 | 隠し要素/第3次Z |
精神コマンド | 精神コマンド/第3次Z |
強化パーツ | 強化パーツ/第3次Z |
特殊能力 | 特殊能力/第3次Z |
特殊技能(特殊スキル) | 特殊技能/第3次Z |
メカ&キャラクターリスト | メカ&キャラクターリスト/第3次Z |
オプション | オプション/第3次Z |
中断メッセージ | 中断メッセージ/第3次Z時獄篇 |
ネタバレ | ネタバレ/第3次Z |
「第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇」発売記念特集
バンダイチャンネルにて、3月6日より4月24日まで毎週2作品ずつ、計14作品の『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』参戦作品が複数話無料で配信され、視聴者を対象に強化パーツがもらえるプロダクトコードが入手できる。配信作品はこちらプロダクトコードの使用方法はこちらを参照。
- 一週目~二週目(無料配信終了)は「フライトモジュール」(機体・武器の地形適応を空Sにし、移動タイプが「専用」以外のユニットは移動タイプ「空」を取得する)
- 三週目~四週目(無料配信終了)は「レスキューユニット」(修理装置・補給装置を装備)
- 五週目~六週目は「DGの牙」(あらゆる事の発生確率が+10%有利になる)
- 七週目は「BCHモーター」(運動性を+20、分身(気力130以上 確率30%)を持たせ、全ての攻撃ダメージを1000軽減するバリアを装備する)
商品情報
ゲーム本体
話題
- PSV版は当初、データ容量がVitaカード内に収まりきらないとしてダウンロード専売の予定であったが、容量面の問題が解決したため発表から約1ヶ月後にパッケージ版も発売する事が決まった。
- 2014年3月6日~4月24日まで、バンダイチャンネルとの連動で限定強化パーツの入手プロダクトコードが得られるプレゼントキャンペーンを実施中。期間中に無料配信される本作の各参戦作品の動画を試聴することで、配信週に対応した強化パーツのプロダクトコードが得られるという仕組み。得られる強化パーツは「フライトモジュール」「レスキューキット」「DGの牙」「BCHモーター」の4種類。
- 2014年4月1日に公式サイトにおいて「超合金 ハローキティの参戦が電撃発表」というエイプリルフールネタが披露された。魂ウェブでリリースされる同名商品の宣伝も兼ねたものである。
- なお、これはスパロボシリーズ初のエイプリルフールネタでもある。
話題まとめ
blog記事
資料リンク
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