ストライクダガー
ストライクダガー | |
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外国語表記 | STRIKE DAGGER[1] |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 汎用モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | GAT-01 |
全高 | 18.02 m |
重量 | 55.31 t |
動力 | バッテリー |
開発 | 地球連合軍 |
所属 | 地球連合軍 |
主なパイロット |
エドワード・ハレルソン モーガン・シュバリエ |
ストライクダガーは『機動戦士ガンダムSEED』の登場メカ。
概要
ストライクガンダムを元に、 地球連合軍初の量産型モビルスーツであるダガーの簡易量産型。
第1次連合・プラント大戦の後半以降、地球連合軍の主力機として猛威を振るう事になった。
機体概要
対ザフト用の新型兵器として開発されたGAT-Xシリーズの中で唯一ザフトからの強奪を免れたGAT-X105ストライクは、搭乗者であるキラ・ヤマト少尉の多大な戦果もあって膨大な戦闘データを獲得する事になり、それを元にした正式量産機である「ダガー」の開発も決定。しかし、ストライカーパックを始めとする機能を忠実に受け継いだダガーは、生産時間や製造コストがどうしても掛かり、ザフトのモビルスーツに対抗すべく一刻も早くモビルスーツを配備し頭数も増やさねばならなかった地球連合軍は、ダガーに並行する形でその簡易生産型の開発も計画。それによって、本機が開発される事になったのだが、本来のストライクの直接量産機であるダガーと制式化時期が逆転した結果、本機が「ストライク」の名を冠する事になった。
生産時間とコストの低下を目的とした機体の為、ダガーと比べると原型機であるストライク最大の特徴であったストライカーパックシステムの廃止、装甲の単純構造化、頭部ブレードアンテナや機関砲の半減、各部構造の簡略等、かなり大胆とも言えるデチューンが施されている。しかし、背部のストライカーパック用プラグの代わりに同規格の簡易アタッチメントが機体各所に設置され、パラシュートパック等の簡易装備なら装着・運用が可能で、腰部のアタッチメントにビームサーベルを新規にマウントさせる事も出来る。また、簡易生産型といっても、基本性能に関してはジンを凌駕しており、操縦面もGAT-X型に比べて大きく改善されて、OSもナチュラルが操縦可能な新型を搭載。これによって低錬度のパイロットでも充分に性能が発揮出来るようになっている。ちなみに、このOSは大西洋連邦デトロイト市のメーカーの独力開発である。
最大の特徴は、オーブ軍のM1アストレイと同様に小型で取り回しの良いビーム兵器を標準装備している点にあり、相手が並のモビルスーツで急所に当てれば一撃で撃破する事が可能で、ザフトのジンやシグーを上回る攻撃力を有しているのは、当時のザフトに対する大きなアドバンテージとなっていた。後に戦場に投入されたゲイツに対しても、スペック的にこそ劣勢であるが、ビーム兵器の当たり所が良ければ一撃で撃破出来る為、戦場で互角に渡り合えている。何よりも物量面では連合が有利である為、ナチュラルとコーディネイターの能力差を考慮しても、状況次第では総合的な戦闘力で大きく勝る事になった。
後にこの機体やダガーをベースとした様々な派生機や後継機が開発される事になり、最終的にはストライクと同等の性能を誇る高性能量産機であるウィンダムの開発にまで繋がっている。また、本機の先行量産型として開発された機体の中には、ストライカーパックシステムに対応したプラグの存在している機体も確認されている。なお、あくまでも戦時中の簡易量産機に過ぎなかった為に、戦後は制式量産機のダガーや次世代機のダガーLの配備に伴い、南アメリカ合衆国等の途上国に払い下げとなっている機体が確認されているが、ビーム兵器の標準装備による高い攻撃力が利点となっているのか、ジン等よりも上位の機体となっている。
劇中での活躍
パナマ攻防戦にて第13独立部隊所属の機体が実戦投入され、ザフトのMS部隊を相手に優勢を保っていたのだが、EMP対策まではされていなかった為にその後のグングニールの攻撃で行動不能に陥った。結果的に全滅してしまったが、グングニール発動前まではザフト軍のモビルスーツ部隊を圧倒。特にジンによって撃破された機体は皆無であり、ジンに対して優れたアドバンテージを得られる機体である事を物語る。小説版では「遂にザフトのモビルスーツが兵器の頂点から叩き落された」と表現されており、ストライクダガーが優れた性能を持つ機体である事を強調している。
その後はオーブ解放作戦や第三次ビクトリア攻防戦でも活躍。高い攻撃力を備えたビーム兵器の標準装備に加え、兵器簡易量産型であったが故に大量配備出来る利点が最大限に発揮される事になり、オーブ解放作戦では自爆を許した事でマスドライバーを奪取出来ずに終わったものの、オーブ自体の壊滅には成功。第三次ビクトリア攻防戦でも、ロンド・ギナ・サハクの駆るアストレイゴールドフレーム天の協力があったとは言え、ザフトのモビルスーツ部隊を圧倒し、最終的にはビクトリア基地の奪還に大きく貢献する事になった。
その後は、ビクトリア基地のマスドライバーから宇宙に存在する月のプトレマイオス基地へと大量に打ち上げられる事になり、その後のプラント本国の存在するL5宙域を舞台にしたボアズ攻防戦、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦等でも連合軍の主力機として大量投入。その標準攻撃力と兵力を力にする形で、性能面では上であるザフトの最新鋭機・ゲイツを相手にしても互角に戦える様子を見せている。その際、ストライクダガーを「チャチな人形」と馬鹿にしているジンのパイロットがいたが、その直後にストライクダガーにコックピットを撃ち抜かれて撃墜されている。
『SEED DESTINY』の最終話特別編となる『FINAL PLUS』では、オーブに合流したと思われる機体が何機か確認できる。ジンがザフトで未だ現役なのと同じで地球連合軍でもストライクダガーが現役運用されている模様。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。中盤以降、ブルーコスモスに毒された連邦軍の量産機として登場する。基本的にはザコなのだが、HPが高めな為に、一撃で落とすのは難しい。
- 鳴り物入りの新型機の割に、量産型νガンダムや『第2次α』の量産型ガンダムF91と比較すると見劣りする感がある。もっともこれらは高級量産機なので、比較対象としてはジェガンやヘビーガンの方が適切であろう。見方を変えれば木星におけるヘリウム3の採掘が不可能となる事で、それまでのモビルスーツの動力である核融合炉を製造出来なってしまうのを見越した結果、新たにバッテリー駆動型のモビルスーツとして開発された新型機である可能性もある。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 『第3次α』よりはマシだが、それでも雑魚であり、むしろ、終盤に一緒に現れる核ミサイル搭載のメビウスの方が厄介。ちなみに、ビームライフルのグラフィックがデュエルガンダムのもの、シールドのグラフィックがカラミティガンダムのものになっている。
- スーパーロボット大戦W
- ザコ扱い。作中では、サーペントよりも新型で性能が良いようなセリフが存在するが、ゲーム内の性能はどっこいである(もともとサーペントは高性能量産機な上、武装が豊富なので仕方が無いともいえる)。本機以外にも、MSV機体で上位機である105ダガーも登場。また、二周目以降は購入して自軍に加えることが可能…だが、攻撃力の低さもあって、相当の改造をしなければ主力を張るのは難しい、マニア向けの機体。低コストでフル改造出来るのが、唯一の強みか…。ビームライフルのグラフィックはそのまま、シールドのグラフィックはJから修正されている。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 2章Part1から登場するエネミーユニット。回避特化タイプ。
- 『SEED』の再現シナリオ自体は同パートで終了するものの、3章Part4ではディスコード・ディフューザーの戦力として再登場し、連合の量産機としても『DESTINY』にシナリオが移行してからも(恐らくダガーLの代役として)本機が使われ続けている。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- GAT-Xシリーズに装備された物と同型。生産性重視の為、頭部左側にのみ装備。
- ES01 ビームサーベル
- 背部に1基装備された格闘戦用武装。その後のダガー系MSの標準装備としてマイナーチェンジが繰り返された。
- M703 57mmビームライフル
- 本機の主兵装。デュエルの物を基本に、パーツの一部を52mm機関砲ポッドと共通とする事で生産性を向上させている。戦後も基本構造は変わらずにマイナーチェンジが重ねられた。グレネードランチャーが付属しているとする資料もあるが、劇中では使われていないので、真偽の程は定かではない。
- 『DD』ではビーム属性の通常攻撃に採用。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティングが施された実体盾。実体兵器も受け止められる。GAT-Xシリーズなどの直線構成のシールドと違い、曲面的なデザインとなっている。高火力のビーム兵器に対する防御性能は皆無に等しく、パーフェクトストライクのシュベルトゲベールとアグニ、バスターの超高インパルス長射程狙撃ライフルに機体ごと真っ二つにされている。
オプション装備
- パラシュートパック
- オーブ解放作戦時に降下部隊が装備していた。背部アタッチメントに装備されるが、ビームサーベルを撤去しないと装備できないという欠点がある。
- ビームライフル
- デュエルの物と同型のもの。一部作品で装備。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
関連機体
- 105ダガー
- 本来の仕様。
- ダガーL
- 発展型。
- ウィンダム
- 次世代新型機。
- ロングダガー(SRW未登場)
- 『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場。戦闘用コーディネイターであるソキウス用に開発された機体で、ストライクダガーよりも高性能。各部パーツも多くがストライクダガーと共用となっている。
- ゲルズゲー
- 本機の上半身を使用した異形のモビルアーマー。
余談
- 言うなればSEED版ジム。が、ジムや後のウィンダムと比較すると一方的に撃墜される描写は(量産機としては)控え目であり、むしろナチュラルとコーディネイターの能力差を考えても、十分に戦える機体として描写されており、作中でも地球連合軍のウィリアム・サザーランド大佐(SRW未登場)はムルタ・アズラエルに「ストライクダガーは良い出来ですよ」と本機の完成度の高さに言及している。初登場時の抜群のコンビネーションで敵を撃墜したり、ボアズ戦開幕直後にゲイツを撃破するなど演出等からか、格好良いシーンが比較的目立ったので意外にファンは多い。が、ガンプラの定番であるHGシリーズでは2022年にようやく発売が決定した(後にダガーLやウィンダムは発売されている)。
- コロコロと設定が変わるガンダムシリーズの例に漏れず、本機の設定も当初は「デュエルガンダムをベースとした量産機(奪取されたデュエルの名前は不適当とされたので、ストライクの名を冠した)」だったはずなのに、105ダガーの設定が追加されるやいなや、「105ダガーのストライカーパック機能を簡素化した、戦時中の緊急量産機」という設定になっている。
- とはいえデュエルガンダム自体ストライクの原型機にあたる(デュエルの基礎フレームにストライカーパックシステムを付加したのがストライク)ので、どちらの設定であったとしてもデュエルから始まる系譜の上に生まれた機体であることに変わりはない。改変後の設定の場合は「105ダガーからストライカーパックを撤廃した結果、デュエルの量産化のようなコンセプトに先祖返りした」といったところか。
- 本機を含むダガーシリーズはビームライフルの発射音と足音が他の機体にはみられない独特の音になっているという特徴がある。特に足音は金属音の様な音が使用されているという演出上の特徴があるが、理由は不明。
脚注
- ↑ バンダイ 1/144 ストライクダガー、パッケージより。
- ↑ 足音は『SEED DESTINY』2話のガーティ・ルーの発進カタパルトへ移動するシーンで確認可能。
- ↑ 足音は『SEED DESTINY』12話のスペングラー級強襲揚陸艦から発艦するために歩行するシーンで確認可能。リマスター版ではコンベアー移動になったため、確認不可。
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