ハイザック

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ハイザック
外国語表記 Hi-Zack
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 大河原邦男
初登場SRW スーパーロボット大戦Scramble Commander
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 汎用モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 RMS-106
頭頂高 18.0 m
本体重量 38.7 t
全備重量 59.6 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1428 kw
スラスター推力

16,200 kg×4(背部)

  • 総推力:64800 kg
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
センサー有効半径 8900 m
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
ティターンズ
主なパイロット ジェリド・メサ
カクリコン・カクーラー
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ハイザックは『ガンダムシリーズ』の登場メカ

概要

地球連邦軍デラーズ紛争後に開発した量産型モビルスーツ

ジム・クゥエルと同様に、ティターンズでも発足時より主力機として運用されている。

量産機としては初めて全天周囲モニターやリニアシートを搭載した機体でもある。

ジオン製のザクをベースに連邦軍の技術を取り入れており、汎用性もザクに比べてより向上している。しかし、エネルギー経路の複雑化に加え、搭載されたジェネレーターと機体の相性が悪い(出力不足か否かは諸説あり)という重大な悪条件が重なってしまい、2つ以上のビーム兵器を同時使用できないという欠点がある(もともと本機のためにアナハイムが新型ジェネレーターを用意してくれたのだが、連邦軍と地球系企業の癒着からタキム社製の物を使わざるを得なかった、という事情がある)。

欠点も少なくない機体であるが、それにも拘らず生産されたのは旧式化・陳腐化が深刻だった当時のジム系列よりも優れた機体であったことに加え、高い汎用性と操縦性の恩恵で扱いやすいとパイロット達から好評だった事とジオン残党への恫喝のためである。

機体色はティターンズは緑色、正規の地球連邦軍は青色であるが、ザク似のティターンズカラーはジオン残党への心理的効果を期待してのものである。だが、実際はジオン兵から「ジオンの象徴を汚された」と捉えられ、恫喝どころか憎悪の対象になり真っ先に狙われるようにようなってしまい、味方側からも相当な不評を買うなど逆効果に終わったらしい。

ちなみに、ネオ・ジオン(アクシズ)は本機をザクの後継機と認めておらず、ザクIIIを開発している。

劇中での様相

グリプス戦役序盤ではティターンズや連邦軍の主力として多数が登場。その後、マラサイバーザムが主力として新たに採用されるが、それでも終戦まで運用されている。また、ティターンズの傘下に置かれたジオン共和国軍にも何機か配備されている。

続編の『機動戦士ガンダムΖΖ』でもネオ・ジオン軍に鹵獲(罪人扱いされるようになったティターンズの残党が、ネオ・ジオンに寝返った際に手土産にした)されたと思われる機体が何機か登場している。また、本機を偵察用として改修したアイザックも、ネオ・ジオンで運用されている。

小説版機動戦士ガンダムUCでは、グリプス戦役時と同様、ジオン共和国軍に所属する機体が登場。と言っても、グリプス戦役時に使用されていた機体ではなく、ジムIIIジェガンへの装備更新を済ませた連邦軍によって半ば強引に押し付けられた余り物。塗装は出荷時の白無垢のままで、ジオン・カラーの塗装禁止というのが暗黙のルールになっている。しかし、若手の兵士にとっては貴重なザクであり、中には「ザクの直系の子孫」と賞する者(厳密にはハイザック・カスタムを見ながらの発言)もいた。ザクIIIの開発者からすれば、この上なく皮肉な光景であっただろう。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
ティターンズ兵ジェリド・メサカクリコン・カクーラーが乗る。特にティターンズ兵の乗る機体は弱いので殆ど一撃で撃墜できる。ジェリドたちが乗っている機体もほとんど相手にならない。ビームサーベルを持っているのだが、剣装備扱いにされておらず切り払いができない。
連邦軍カラーも登場。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander
ザクリーオーと並ぶ再弱クラスのMSとして登場。
スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
記念すべき初戦の相手。その後はチマチマ出てくる雑魚に混じって登場する。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
イベント「ジェリド・メサという男」の報酬ユニットのひとつ。UCシューター。
期間限定入手とは言えUCなので性能的に見るべき部分は殆どない趣味ユニット。おそらくゲーム中で最も目にするのはアリーナモードの捨て防衛ユニットとしてであろう。

関連作品

バトルロボット烈伝
モビルスーツ系最弱のユニットとしてわらわらと登場。カラーは緑のティターンズバージョン。ヒートホークとザクマシンガン改装備の機体と、ビームライフルとヒートホーク装備の機体があるが、後者はジェリドが乗って来る時だけの登場。シールドを持っている為、同時期の他の敵に比べると撃墜に手間取りやすい。
リアルロボット戦線
ティターンズカラーの名称表記は「ハイザック 緑」。基本的には敵だが、シャアルートでのみ1機だけ入手可能。
連邦軍カラーの名称表記は「ハイザック 紫」(青ではない)。敵専用機。

装備・機能

武装・必殺武器

固定装備

シールド
右肩に固定装備しているザク系列のシールド。
オプションシールド
左腕に装着している連邦系列のシールド。ビームライフルの予備エネルギーパックを2つ収納できる。

選択装備

ビームサーベル
連邦軍製のMSが使用する標準的なサーベルユニット。腰部にマウントする。ビームライフルとの同時使用は不可。
ヒートホーク
ビームライフル装備時にビームサーベルの代わりに腰部にマウントする。腕部を介して供給できるエネルギーの容量が増えたため、ザクと比べるとヒートブレードが大型化している。
ザクマシンガン改
本機の主兵装の一つ。ザクマシンガンよりも性能が向上している。基本的な仕様はMMPシリーズの120mmマシンガンを踏襲しているが、サイドスコープユニットは新設計によるもの。
ビームライフル
エネルギーパック方式の携行兵装。機体の開発とほぼ同じ時期に連邦軍の標準武装として開発されていた。標準的な威力を持っている。

オプション装備

3連装ミサイルポッド
腰部に装着するオプション装備。3発のミサイルを内蔵したポッドを左右に2基装備する。腰部のラッチに装着するが、その際にヒートホークをスリングできるよう、アームバーにもラッチが設けられている。
メガランチャー
長距離狙撃用の武装。ただし、ハイザック1機では出力不足のため、エネルギー充填用にもう1機が必要である。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。

移動タイプ

サイズ

M

関連機体

強化型・バリエーション機

ハイザック・カスタム
機動戦士Ζガンダム』と『機動戦士ガンダムUC(小説版)』に登場。
ハイザックを狙撃用に改良した機体。ジェネレーターの強化によりビームランチャーを主兵装としている。「隠れハイザック」という異名を持つが、これは狙撃のために隠密行動することが多かったから。……なのだが、デビュー作である『Ζガンダム』劇中では第39話にしか登場しないレアなMS[1]であること、再登場した『ガンダムUC』でもアニメ版では存在を抹消されたこと、ハイザックと違って商品化にもほとんど恵まれていない[2]こと……といった数々の理由からメタ的な意味でもなかなかお目にかかれない「隠れハイザック」である。
SRW未登場。
ホビー・ハイザック
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。
ハイザックを非武装化した民間仕様機。ギュネイシャアを回収する際に使用した。
SRWでは『T』にて名前のみ登場。

関連機

ザクII
開発のベースにした機体。ザクIIに外見を似せてハイザックを製造した目的はジオン残党への恫喝だったが、実際には逆に彼らの怒りと一緒に味方側からの顰蹙まで買う結果となった。
マラサイ
ハイザックの発展型。後に、マラサイ及びザクIIIを元にギラ・ドーガが開発された。
ザクIII
ハイザックをザクIIの後継機として認めたくなかったネオ・ジオンアクシズ)の技術者が、ザクIIの後継機として新たに開発した機体。
しかしザクらしからぬ高級機となった上に、ネオ・ジオンの次期主力機コンペではドーベン・ウルフに敗北し、ザクの「扱いやすい汎用量産機」というコンセプトはハイザックの方に色濃く受け継がれているという皮肉な結果となっている。

余談

機動戦士Ζガンダム』の監督を務めた富野由悠季氏は、2012年のインタビューで唐突に「そういえばハイザックはカッコ良かった」という趣旨のコメントを残しており、思い入れの強いモビルスーツなのだと記者は推測しているとの事。

脚注 

  1. その第39話における準主役機体でもあるが。
  2. シルエットこそハイザックの面影はあるが、細部は全く異なるデザインのためハイザックから部品の流用がほとんどできず、商品化となると本機のためだけに新規金型を作る必要がある。

商品情報

資料リンク