ガンダムレギルス
ガンダムレギルス | |
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外国語表記 | Gundam Legilis[1] |
登場作品 | |
デザイン | 石垣純哉 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦BX |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | xvm-fzc |
全高 | 19.1 m |
重量 | 71.2 t |
開発 | ヴェイガン |
所属 | ヴェイガン |
パイロット | フェザール・イゼルカント → ゼハート・ガレット |
ガンダムレギルスは『機動戦士ガンダムAGE』の登場メカ。
概要
キオ編・三世代編に登場する機体。
ザムドラーグに鹵獲されたガンダムAGE-3の解析データと、EXA-DBサブユニット内のデータを用いて製作されたヴェイガン初のガンダムタイプMS。
ヴェイガン側のモビルスーツ開発技術はギラーガの時点で限界に達しており、この壁を破るために地球側の擁する「ガンダム」のデータがどうしても必要とされた。そのため、EXA-DBのサブユニットから得られたデータと鹵獲したAGE-3オービタルのデータを元に基礎設計が行われ、高速成形機で機体が製造された。だが、ソフトウェアの面はAGEデバイスにロックがかかっていたこともあって難航しており、結局AGE-3と共に鹵獲されたキオとの取引により、彼の生体データを使ってAGEデバイスのロックを解除する事で解決している。
全体フォルムはギラーガのものに近いが、機体色は青・紅・白のトリコロールであり、武装面は実体シールドやビームライフル等、連邦軍の技術が採用されている。 また、頭部メインカメラはヴェイガン伝統のスリットタイプだが、これはマスクであり、パイロットの空間認識能力=Xラウンダー能力が一定の水準を上回ると展開し、ツインアイのガンダムフェイスが露出する。 当初から高レベルのXラウンダーの搭乗を前提に開発されており、ギラーガでさえ制御用のマスクを必要としたゼハートが自身の能力を全開にしても問題無いほど親和性が高い。AGE-3オービタルのデータを参考にしているためか機動力は抜きん出ており、ガンダムAGE-FXやガンダムAGE-2ダークハウンドのストライダー形態にすら追随する事が出来る。
本編では登場しなかったが、AGE-3のデータを元にしているためか本機にも「レギルスコア」というコアファイターのような脱出システムが備わっている。しかし、その外見はガンダムの頭部を持った怪鳥型メカといったような異形の姿であった。
スペシャルエディションOVA『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』では、ゼハートの専用カラーである真紅に塗装されたレギルス[2]が登場する。
劇中での様相
アセムによるキオ・アスノ救出作戦の時点では既に完成しており、逃走するダークハウンドを追って来たフェザール・イゼルカントの搭乗機として立ちふさがる。この時はキオに我が子を重ねていたイゼルカントの躊躇もあって取り逃がしてしまい、その後イゼルカントから全てを受け継いだゼハート・ガレットへ引き渡された。
小説版第4巻におけるセカンドムーンでの戦闘では、キオとウェンディが操るAGE-3に返り討ちに遭うという展開になったため、イゼルカントはレギルスコアで脱出をしている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。イゼルカントの搭乗するヴェイガンフェイスバージョンは、分岐のキオ救出ルートでしか出て来ない。ゼハートの搭乗するガンダムフェイスの方は第38話で初登場。
- 高い運動性とパイロットのXラウンダーによる命中回避、さらにバリアによるダメージ軽減もあって非常に戦いにくい。特殊回避は無いので、命中率さえ高ければ何とかなる。
- 隠し要素のフラグを満たせばゼハート共々自軍で使用可能になる。HP・EN以外の性能はほぼ据え置きでかなり強いが、レギルスビットに気力制限がついており立ち上がりが遅くなっている。
- また、ダークハウンドとの合体攻撃が有るが、得意レンジが反対なので足並みを揃えにくいのも厳しい。ゼハートの「強襲」を生かして射程のかみ合うダブルオークアンタと組むか、『AGE』組ならAGE-FXと組むと良いだろう。
装備・機能
武装・必殺武器
- ビームバルカン(腕部)
- 両手に搭載されたヴェイガン製MS特有の固定武装。
- ビームバルカン(頭部)
- 上記の物とは異なり、頭部内蔵式。
- ビームバスター
- 胸部中央部に搭載されている。
- レギルスキャノン
- 尻尾状の可動式ビーム砲。股下もしくは脇から前方へ向けられる。本来はコアファイターに相当するレギルスコアの武装。
- レギルスシールド
- ヴェイガン製MSとしては珍しい手持ちの防御装備。ビットの発生装置を内蔵している。左腕部への固定式であり、ビームバルカン等の使用は問題無く行える。
- なお、防御装備というよりもビット発生器としての側面が強いらしく、シールドが破損するとビットも使えないという弱点を抱えている。本編でも『MOE』でも、最終決戦ではアセムによって真っ先にシールドごと左腕を潰され、ビット抜きでの戦いを強いられている。
- 後続のレギルスRではビット発生器が機体内蔵式になったため廃された。
- レギルスライフル
- 手持ち式のビームライフル。通常のビームライフルを凌駕する威力を持つ。
合体攻撃
- メモリー・オブ・エデン
- 『BX』で実装されたガンダムAGE-2ダークハウンドとの合体攻撃。
- 「ライフルとガンで牽制→アンカーで捕獲した敵をビットで追撃→左右からサーベルとランサーで挟み撃ちにして撃破」という流れ。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体ボーナス
- BX
-
- 初期段階:格闘武器+100 CRT補正+10
- 第二段階:格闘武器+150 CRT補正+15 特殊回避+15%
- 第三段階:格闘武器+200 CRT補正+20 特殊回避+25%
- 最終段階:格闘武器+300 CRT補正+30 特殊回避+35% 運動性+5
機体BGM
- 「ガンダムAGE-3 ~ 覚醒」
対決・名場面
- 対ガンダムAGE-3戦
- 第39話での初陣。キオの逃亡を阻止するため、一般兵達を従えてヴェイガンの最高指導者たるイゼルカント自らが出陣。キャプテン・アッシュの制止を聞かず突撃する2機のシャルドールローグを文字通り瞬殺すると、ガンダム2機を相手取ってなおも圧倒的な力を見せる。
- シグマシスロングライフルでビットを相殺する等AGE-3も善戦するがレギルスの力は圧倒的で、オービタル、ノーマルの装甲をビットでズタズタに引き裂く。
- 自身の理想を理解しようとしないキオをイゼルカントは感情のままに攻撃するが、亡き息子の面影を見たイゼルカントは止めを刺しきれず、逃亡を許してしまった。
- 対シド戦
- 第45話より。部下レイルからEXA-DBの情報を聞いたゼハートは試運転も兼ねてレギルスでEXA-DBがあると思わしき宙域に向かい、番人のシドと遭遇。レギルスの圧倒的な機動力でシドの弾幕をかいくぐるも、ステルスシステム「見えざる傘」を駆使したトリッキーな機動にゼハートは苦戦していた。
- そんな中AGE-2ダークハウンドも参戦、共闘する。ダークハウンドがステルス対策としてアンカーをシドに引っ掛けるとゼハートは一目散に突撃。レギルスの性能を完全に引き出しツインアイを開眼させ、シドの懐に潜りこむ事に成功、ビームサーベルで致命傷を与えた。
- 対ガンダムAGE-FX戦
- 第46話より。ラ・グラミス戦序盤。ゼハートは囮作戦で連邦艦隊に打撃を与えた後に自らも出撃、先鋒として突撃してきたAGE-FXを相手取る。互いにビームバリアを形成、機動力と火力を駆使した激戦はまさに頂上決戦となっていた。
- フォーンファルシアも参戦し、2機による猛攻で次第にAGE-FXを押し始めるが、ザナルド配下のMS隊の妨害を受け、決着はつかずじまいに。
- 対ガンダムAGE-2 ダークハウンド戦(本編)
- 第48話より。ラ・グラミス戦終盤、追い詰められていたゼハートはディグマゼノン砲で友軍もろともガンダムとディーヴァを始末しようとするが、失敗。劣勢を覆すためにレギルスで再び前線に出る。
- AGE-2ダークハウンドと戦闘になるも、追い詰められ平静を欠いていたゼハートは、アッシュの言葉に動揺した瞬間、一瞬で流れを持っていかれ、攻撃に使用する各部位を的確に破壊され、本編描写にして1分も満たない爆速で撃破されてしまった。
- このスピード決着はゼハートが云々より、あまりにも的確に先を潰して回るアッシュが見事という他ない。スーパーパイロットに僅かでも大きな隙を見せたらこうなるとでも言うのだろうか…。
- 対ガンダムAGE-2 ダークハウンド戦(スペシャルエディションOVA『MEMORY OF EDEN』版)
- 一方、OVA『MOE』では、アッシュの言葉にも何とか開き直ってみせ、善戦をする。
- 超高速で迫るレギルスビットや、バックパックの翼を展開しての高速戦闘など、レギルスの強みをこれでもかと押し出すが、やはり的確に急所を潰すアッシュの技量に瞬く間に追い込まれる。
- それでもダークハウンドを連邦軍戦艦に叩きつけ、殴る蹴る踏みつける等、感情を爆発させるが、ダークハウンドのフラッシュアイによる目くらましを喰らい形勢逆転。両機体の拳による打ち合いの末に撃破されてしまった。
- TV版ではレギルス顔面へのダークハウンドの拳は寸止めだったが、『MOE』ではアッシュとアセム編当時のアセムがダークハウンドにオーバーラップする演出のまま振り抜かれ、同じくレギルスと重なったゼハートが殴られる演出が採られている。
- 対クランシェ・エンダ戦
- OVA『MOE』より。ディーヴァと3機のガンダムの始末に失敗したゼハートは悲壮な覚悟を胸に、赤く塗装されたレギルスで前線へと出陣。行く手を阻んできたクランシェ・エンダをこれでもかという勢いでズタズタにした[3]。本作唯一となるOVAオリジナルMS同士の戦い。
スパロボシリーズの名場面
- MEMORY OF EDEN
- 『BX』第41話「君の中の英雄」より。セカンドムーン宙域での激闘の中、BXの猛攻の前にガンダムレギルスは限界を迎える。しかし、ゼハートは自らの背負った使命のために倒れる事は出来ないと、なおも戦おうとする。人である事を捨ててまでエデンに固執するかつての親友に激昂したアセムはレギルスに突撃、激突の末勝利する。
- そこに現れた法術士ニューは、ゼハートから下された任務であるイゼルカントの暗殺を実行しなかったことを報告。驚くゼハートのもとにイゼルカントの声が届く。ようやく重荷から解放され、アセムとも和解出来たゼハートだったが、そこに突如出撃したヴェイガンギアが戦域外から現れたシドを取り込み、ダークハウンドとレギルスを攻撃、二機とニューの姿がその場から消え去る。
- 衝撃から立ち直る暇も無く、今度はヴェイガンギアがセカンドムーンを乗っ取り、地球へ落とそうとする。正道に立ち返ったフリットの説得、昏睡から目覚めた九十九と熱血クーデターを敢行した元一朗らの呼びかけにより、地球・ヴェイガン・木連が共同戦線を取る。前線に出ていたザナルドはヴェイガン達が過去の嘆きを晴らさず手を取り合う道を選んだ事に驚愕するが、そこに消し飛んだはずのダークハウンドとレギルスが現れる。
- 攻撃を受けた瞬間、ニューが咄嗟に転移魔法を発動し、別の場所へ回避していたのだった。ザナルドの配下を振り切り、駆けつけたフラムとレイルも加え、2機のガンダムもヴェイガンギアを止めるべく戦闘に加わる。
- 障害となるザムドラーグを退けるBXだったが、ザナルドは往生際悪くヴェイガンギアをハッキングしようとする。しかし、逆にシドによってザムドラーグが乗っ取られ、その砲口がセカンドムーンへ向く。ヴェイガンの民間人達を犠牲にさせまいと、アセムとゼハートは学生時代さながらの息のあった連携攻撃でザムドラーグを完全破壊。ヴェイガンの妄執に引導を渡したのだった。
関連機体
- ガンダムレギルスR(SRW未登場)
- MSVとなる公式外伝作品『機動戦士ガンダムAGE EXA-LOG』(SRW未参戦)に登場。
- 操作性が向上した新型ビット制御システムを採用した機体。ビット装置もさらに小型となり、機体本体の内蔵式となった。
- ガンダムAGE-3
- 鹵獲したこの機体のデータを解析して、レギルスが開発される。
余談
- 敵味方側の強奪やその技術の派生系が多かった『SEED』のガンダムや、技術の根本が同じであるために差異が少なかった『00』の敵側のガンダムに対し、ガンダムレギルスはデザインは勿論の事、ヴェイガン製MS特有の起動音やヴェイガン側の組織の技術等が多く取り込まれ、演出でもわかりやすい表現がされた。
- いわば「敵側独自の技術が多く取り込まれた敵側ガンダム」という、これまでのシリーズから見てもいそうでいなかった珍しい立ち位置の敵側のガンダムである。
- また、レギルスは映像作品に登場するガンダムとしては数少ないツインアイではないガンダムでもある。
- 3rdOP映像からシルエットで登場していたものの名称が不明な所から、ヴェイガン側のガンダムという事で、視聴者から「ヴェイガンダム」というあだ名がつけられている。実際にヴェイガン独自の技術が盛り込まれているので、あながち割と合ったネーミングと言える。
- 『MOE』におけるラスボス機であるガンダムレギルスは、真紅[2]に塗装されている。また、交戦する両機体が激闘の中で武器を喪失し、最終的に拳での殴り合いになる『MOE』の展開は『逆シャア』におけるνガンダム対サザビー最終決戦の場面のオマージュになっている。
- 公式ムック本によると、「メカニックデザインの石垣純哉氏は、レギルスとガンダムAGE-FXとの戦いを想定していた。それに合わせてギミックの提示やアイデアの確認を行いつつ作業を進めていたが、ダークハウンドにレギルスが倒される展開になった事については、非常に驚いていた」との事である。
- なお、これを知ってか知らずか、コロコロコミックに連載された漫画『クライマックスヒーロー』ではレギルスとAGE-FXの戦いが最終決戦となっている。
脚注
資料リンク
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