ティエリア・アーデ

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ティエリア・アーデ(Tieria Erde)

ソレスタルビーイングに所属するガンダムヴァーチェガンダムマイスター
一見は類い希な美貌を持つ中性的な少年であったが、実際の年齢、性別、出身、国籍、経歴など全てが不明とされていた。やがて敵の正体および本編の全容と共にティエリアの出自は明らかとなってゆく。

その正体はソレスタルビーイングの行動の垣根を成す量子演算型コンピュータ「ヴェーダ」の作り出した「戦闘型イノベイド」であり、ヴェーダの示すプランを忠実に実行する存在であると共に、ヴェーダへの特殊なアクセス権も所有していた。一人称は当初は「俺」だったが、心中の動揺によって人格の根幹がぶれる事により「僕」→「私」と弱く変化していく(「俺」は強いマイスターになるためにティエリアが自らに架していた偽りの一人称であり「私」は初期案の女性設定の名残でもある)。2ndシーズンでは完全に「僕」で統一された。

ノベライズではトライアルシステムを持つ審判機体ナドレが「人間には任せられないために、敢えて人間ではない専用パイロットの自分が造られた」という事実認識としてティエリアのアイデンティティを支えるものでもあったと明かされている。ナドレはヴェーダとのリンクが断たれるまで肉体を使わずに運用している。

「ヒトならざる存在」であるため「ヒトが判らない」が故に、当初は人間性の希薄な冷徹な人形のような存在であり、それが故に他のガンダムマイスター達といざこざを起こす事が多かった(特に刹那と)。しかし彼らと共に戦っていくうちに徐々に絆を深めていくことになり、クールでありながらも仲間の心情を理解して行動できる、ソレスタルビーイングにとって欠かせない存在へと成長していった。

2ndシーズンでは、壊滅したCBにおいて仲間の生存を信じており、最も早く組織建て直しに動いた人物である。各ガンダム及び艦船の開発に従事したとされる。(セラヴィーの背中に背負わせたガンダムフェイスはCBの象徴であり、2ndのティエリアに背負わせた事が黒田氏のインタビューで語られている)2ndで散見する仲間への労りの行動について「人間は弱さを助け合って生きていける種族」「ロックオンの示した人間の良さを自分が正しいと証明したい」との認識による行動だと解説されている。またイベント映像では過去の自分を受け止めており「一緒に戦う人を仲間と呼んでいる」と語るシーンが登場している。計画と自身の立場に悩む事もあったが、メメントモリによるスイール消滅において非道なリボンズ達のやりかたに生理的に付いていけない事を確信。自分の信じた道を歩み人間側に立つことを宣言した。後にヴェーダを奪還してそのホスト権限を掌握、リボンズも見られなかった全ての秘匿領域を見る事となり劇場版に繋がる。

なお番組当初より「表向きを少年と装い活動する性別不明」と公開されていた戦闘型イノベイドであり(もし性別を男性とする媒体があれば、それは誤記でありサンライズのチェックミスである製作見解が前置かれている)実際の肉体・精神についてあらかじめ「男か女かと言うなら、どちらとも言えない」との言及がされていた。「今後も公式でティエリアの性別が男性になる事は絶対にない」と監督により解説されている。

初期案は重装甲ガンダムに乗る男装の美少女で企画が進められており、イノベイド化した本編でも強いマイスターであろうと男装している。また語られている範囲では任務で2度ほど明確な女装をした事がある。 これについて公式監修である小説版ではスメラギの提案に「わずかばかり芽生えた困惑と羞恥心の念を使命感で押し殺した」とあるため、まれに女装に抵抗があると誤解される事があるが、前出の通り精神にも偏った性別はない。公式により「人間に肌を見せるのが大嫌い」「ドレスの方向性は自分で選んだ」等が明かされており(前出の小説でも女装の肌に触れられる事を嫌悪している)ティエリアが男女装という概念それ自体に抵抗を持つ制作意図は存在しない。なお特徴的なカーディガンについては「形が気に入っている」ピンク色については「ティエリアなりの好みです」と監督。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作。序盤は二言目には「ヴェーダ云々」という発言が多く、「なにかにつけ反対意見を出す」→「『ヴェーダの承認』で渋々従う」のパターンが多い。後半、ロックオンに助けられるイベントが発生してからは味方を信頼するようになり、戦闘時の台詞も変化する。
援護防御を最初から持っており、ヴァーチェもGNフィールドがあるので壁役として活躍するのだが、ティエリア自身の防御は実はマイスターどころか00勢の中でも最下位である。出来ればガードが欲しいところ。
なお、同じ声のミシェルは戦闘中は眼鏡を外したアイコンになるのに、ティエリアは眼鏡を外したアイコンが用意されていない。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
『2nd』の設定込みで参戦。今回は戦闘中は眼鏡を外したアイコンになっている。性格が丸くなった事についてはZEXISメンバーからは再会時に驚かれていた。終盤で原作通りリボンズに撃たれそうになるが、エルガンに助けられるので最後まで使える。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初の劇場版設定で登場。正式参戦が第2部に入ってからになるのでマイスターの中では一番遅い。
ELSとの戦いで自爆を行わなかった為に、生身の身体を持ったまま同行し続けた。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

砲戦主体のヴァーチェのパイロットらしく射撃が高い。ただし、防御面は防御が低く、ヴァーチェの性能とチグハグになっている。これは成長タイプが防御の上がらない「射撃系・回避型」であるため。再世篇では防御と格闘が微妙に上がった以外変化はない。

精神コマンド

不屈鉄壁熱血などスーパー系に近いラインナップ。第2次Zではヴェーダをアクセスできるのか分析を覚えるが、信頼熱血は破界篇CBルート36話のイベントが発生するまではいくらレベルが高くても習得しない。

第2次Z
感応不屈鉄壁分析信頼熱血
UX
不屈必中直撃鉄壁熱血

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z破界篇
気力+ (撃破)ブロッキング援護防御L2
ガンダムヴァーチェの堅牢さを活かした援護防御が役立つ。
第2次Z再世篇
ガード見切り援護防御L2
回避と守りに磨きがかかったが、セラヴィーの装甲が薄いのが問題。敵側のイノベイド達のものをダウングレードした様なラインナップだが、実は再世篇ではイノベイドの中でティエリアだけが唯一天才を持っていない。ヴェーダとの接続が切れていることと、後述の人間発言のせいか?尤も、持っていたら明らかに強すぎではあるし、原作のティエリアはイノベイド相手に苦戦していたので間違っていはいない。
UX
イノベイド援護攻撃L1、援護防御L2、ガード全体攻撃L2

固有エースボーナス

気力130以上で、自軍フェイズ開始時に精神コマンド直撃が掛かる
破界篇。ティエリアは直撃を覚えない為、それなりに有用。
ヴェーダ支配下の機体に対し、与ダメージ1.2倍、被ダメージ0.8倍
再世篇。対象ユニットはガデッサガラッゾガッデスエンプラスレグナントガガアルケーガンダムリボーンズガンダム。このうちリボーンズガンダムとは実際には戦えない上、ヴェーダ支配下ではないのだが。

パイロットBGM

「DAYBREAK'S BELL」
1stシーズン前期OPテーマ。
「FIGHT」
トランザム使用時、再世篇デフォルト。
「儚くも永久のカナシ」
2ndシーズンOPテーマ。

人間関係

刹那・F・セイエイ
チームメイト。当初関係は険悪な物であったが、共通の敵であるトリニティの出現や、刹那の過去とその心情を知った事で徐々に彼と打ち解けていく。
2ndシーズンにおいては互いの信念を認め合った最高の戦友の1人である。
ロックオン・ストラトス
チームメイト。当初より彼に対してのみマイスターとしての力量自体は認めていた。しかし刹那達同様に関係は芳しくなかった。彼に命を救われると同時に「存在」を肯定された事が孤独なティエリアを劇的に変えていく。戦友を越えた特別な思慕を向けているとされており、死後は戦い続けるティエリアにとってシリーズ完結まで指針となった。
ロックオン・ストラトス (2代目)
当初はニールを彷彿させる彼を別人だと認識するがゆえに、更に小説では自覚の出来ない苛立ちを覚えるあまり厳しく接しする事もあったが、メメントモリ以降は彼の事もロックオンと呼んでいる。
アレルヤ・ハプティズム
チームメイト。当初マイスターとして疑問視していたが、彼の過去を知りマイスターとして認める。
パトリック・コーラサワー
お互い知らぬ関係なのだが、ティエリアとは何度も交戦しては追い詰めている。特に強調されている訳ではないが、媒体によっては「ライバル関係」と見做されているものもある。
リジェネ・レジェッタ
1stシーズン最終話エピローグに登場したティエリアに酷似した謎の人物。正体は同位体のイノベイド。
ミレイナ・ヴァスティ
彼女に片思いされている。ティエリアは仲間意識であり、2ndにおける仲間達への柔軟化した姿勢としてミレイナを気遣う場面が盛り込まれたと語られる。
沙慈・クロスロード
2ndシーズンで、彼の視野の狭さに説教を行う(時には鉄拳込みで)。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ
第2次Z破界篇序盤では刹那同様に彼を危険人物として捉えていたが、三大国家陣営に包囲された際、機体を自爆させてZEXISの窮地を救った彼の行為に衝撃を受け、認識を改め謝罪している。再世篇黒の騎士団ルートでは終盤ヒイロが決行した「ヴェーダゼロシステムを直結する」という荒業によってガガを撤退させることに成功し、彼のことを「イオリアの待ち望んだ、もう一人の革新者」と評して最大限の賞賛を送った。
キラ・ヤマトアスラン・ザラ
第2次Z 破界篇では、彼らとの対話で「思いを言葉にして伝える」事の重要性を学ぶ。

マクロスシリーズ

ミハエル・ブラン
中の人が同じ。再世篇において、2代目ロックオンや自分同様、初代ロックオンに導かれて、彼の意思を受け継ぐ者としての共感があるとされていた。
ボビー・マルゴ
破界篇では、彼のメイクアップアーティスト的感覚からタイプの男性として挙げており(当のティエリアは知らず)、後の再世篇で、天子オデュッセウスの婚約披露パーティーに貴婦人として潜入する際、彼からのメイクを施される事になった。この件がZEXISメンバーにインパクトを与えた為か、黒の騎士団ルートEDのZEXIS解散パーティにおいてワッ太や甲児から再度、女装姿をリクエストされる羽目になった。

リアル系

ゲイナー・サンガ
第2次Zでは女装経験仲間(?)。黒の騎士団ルートEDではティエリアの女装の事で経験者である彼にもコメントされてしまうことに。

スーパー系

兜甲児
破界篇での初対面時、彼に場合によってはマジンガーZも攻撃対象になる事を仄めかすが、「悪と戦う為の力にしか使わないから大丈夫だ」と断言した甲児の言葉に、さすがのティエリアも毒気を抜かれる。
流竜馬神隼人
破界篇序盤で、目的の為には少数の犠牲も止む無しとの姿勢を彼らから批判され、険悪な雰囲気に。再世篇では、ティエリアの精神的な成長が、間接的にではあるが同じ過ちに走りそうになった竜馬を止める事になり、彼から感謝される。
中原千秋赤木駿介
第2次Z 破界篇序盤ではCBと行動を共にする事で、自分達も世間からテロリスト視されるのではと不安を抱く中原ら21世紀警備保障の面々に不快感を抱き、仲裁に入った赤木とも一触即発の状況となる。
カミナ
破界篇序盤でグレンの初起動に手間取っていた彼へ「戦う気があるのなら前へ出ろ」と叱責するが、中盤での彼の死に対しては、後述のセリフで哀悼の意を述べた。
竹尾ワッ太
再世篇黒の騎士団ルートEDでは、彼からも「女装姿をもう一度みたい」とリクエストされてしまう。
紅エイジ
第2次Zでは女装経験仲間(?)。黒の騎士団ルートEDではティエリアの女装の事で経験者である彼にもコメントされてしまうことに。
真上遼
UXで共演。イノベイドとエルプスユンデという違いはあれど、同じく人造人間。真上が自身の運命に立ち向かう事を宣言した際にはティエリアも感銘を受けていた。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
第2次Z破界篇序盤でCBへの加入を口にする彼へ、「裏切った際には死を以って償え」と釘を刺しつつ、真っ先に参加を認める。尤も、ブラスタのデータに興味を抱いた故の事だが。ストーリーが進むにつれ彼への二人称も「貴様」→「お前」→「あなた」へと変化していった。再世篇ではスフィアの反作用で暴走しランドに撃墜された彼の無事を一早く確認している。
セツコ・オハラ
再世篇序盤、ZONEを封じるために自ら進んでその身を犠牲にした彼女の行動とその精神に、大きな感銘を受ける。
エルガン・ローディック
第2次Z再世篇の終盤でリボンズに銃撃されそうになったところを彼に助けられる。

名台詞

1st

「ヴァーチェ…目標を破砕する」
戦闘時の台詞。
「死んだかと思った」
2話にて、合流時に遅れてやってきた刹那に対して。この頃は仲間同士の関係について希薄だった印象があった。
「わからないな……何故彼がガンダムマイスターなのか」
ガンダムマイスターとして参戦したはずなのに動向に理解しがたい点が多いニンゲン達に悩んでいた。
「なんという失態だ…!こんな早期に、ナドレの存在を晒してしまうなんて!!計画を歪めてしまった!!」
「ああ、ヴェーダ……俺は…僕は…私は…!」
ヴェーダの計画にそぐわない形でガンダムナドレの姿を晒した後悔を表現した台詞。
「君(達)はガンダムマイスターに相応しくない」
ヴェーダの計画を優先するあまり、スローネだけでなく刹那やアレルヤも彼にこの台詞を言われている。
「万死に値する!」
上記の台詞の直後にこのセリフが続く。ティエリア役の神谷氏は1st season終了後のイベントで「このセリフが番組スタッフの間で流行った」と語っていた。
「初めて意見があったな」
トリニティに不快感を抱いていた刹那に対して。この発言を機に、ティエリアと刹那の関係は改善されていく事になった。
「これが人間か……」
「嘘だ…!」
ロックオンの死亡を知った際の台詞。黒田洋介氏書き下ろし脚本のガンダムマイスターズではアリーと戦うロックオンの後をずっと追って戦っており、こちらでは絶叫している。
「…これでいける…あなたの元へ…ロックオン…」
最終話にて、大破したナドレから太陽炉を射出した直後、こう呟いた。2ndでの生存を絶望視するファンもいたが、実際には真っ先に登場することに。なお劇場公開前に書かれた黒田洋介氏のティエリア小説では、改めてロックオンとの死後の再会を望むティエリアのささやかな独白が聞ける。

2nd

「セラヴィー、目標を攻撃する!」
戦闘時に。
「彼は来る。生きていれば必ず!」
プラウドに刹那が来ると確信しての台詞。小説版では、4年間連絡が取れないことからクルー全員が死亡したと思っていたが、ティエリアだけは生存を信じていた。
「梃子でも動かん!!」
アレルヤ奪還作戦にて、足止めを買って出た際に。
「ふっ…変わらないな、君は」
「無理に変わる必要なんてないさ。おかえり、アレルヤ」
2ndは個人個人の事情や個性を許容する姿勢を見せている。これはロックオンに見た姿勢を肯定していると語られる。
「何という…何という愚かな事を…。」
「彼らの命を奪ったのは君だ!」
「君の愚かな振る舞いだ。『自分は違う』『自分には関係ない』『違う世界の出来事だ』……そういう現実から目を背ける行為が無自覚な悪意と成り、このような結果を招く!」
沙慈の浅はかな行為によってカタロンのメンバーが殺害されたあと、その行為に対して彼に平手打ちしたのち、発言。ロックオンを失った際の自分を思い出し、沙慈の狼狽や自分が起因になった事実を受け入れられない気持ちを理解した上で、敢えて彼に今一番大切な物をと叱咤役を買ってでる。この後カタロンから彼の身を守る意味でトレミーに連れて帰っている。
「ナドレの時とは違い、自らの意思でその姿を晒そう!」
「セラフィムガンダムッ!」
14話、ブリングのガラッゾの動きを封じ、セラヴィーからセラフィムを分離させて。1stの際のナドレ起動の際の取り乱しっぷりから見ていると、ティエリアの確かな成長を感じさせてくれる。
「違う! 僕は人間だ!!」
同胞だと迫るブリングに対して言い放ったセリフ。小説版ではロックオンを想起し「それに、あの人が言ってくれた!」との言葉の後にこれが続く。この台詞が表すように、彼は人間としてイノベイター(イノベイド)と戦うことを選んだ。
「いつか、どこかで」
ヴェーダと一体化し基本的に不死となったティエリアが改めて亡きニールへ綴った長いメッセージを締める最後の台詞。貴方への想いを形容する言葉が見つからない、しかしそういう気持ちがぼくを人間にさせてくれると語り、「ありがとう。いつか、どこかで」と亡き彼のもとでの再会について述べている。

迷台詞

「ヴェーダ…」
イノベイターとの決戦を前にしての、戦う理由を思う各人のモノローグの中で。刹那は自身の始まりたる「ガンダム」であり、ティエリアはこれ。1st最終盤の発言からニールかと思った視聴者も多かったが、ティエリアの戦う理由はトランザム実装以後一貫して「ヴェーダ奪還」であるため、これもまた妥当な流れであろう。
「勝手に殺してもらっては困るな」
2ndシーズン終盤で、ティエリアの遺体を発見した刹那が「仇は討つ!」と意気込んだ際に。確かにヴェーダと完全リンクして生きてたのだが、眉間を撃ち抜かれて瞳孔開いたまま漂ってたら刹那でなくても普通は死んだと思うだろう。
「今日から、皆様と一緒に勉学をさせて頂く事になりました、転入生のティエリア・アーデです。ごきげんよう。」
ドラマCD「MISSON-2306」にて女装して登場した際の初台詞。この台詞はイノベイドであるティエリアが声帯を調節して話している設定を反映し神谷氏本人が裏声で喋っているため、必聴である。ちなみにTVシリーズ本編では水島監督の演出によってティエリアの裏声は神谷氏の演技を真似て貰う形で女性声優が演じている。
「ならば、エクシアを準備させておけ。いざとなれば使用しても構わない」
「俺の中にある何かが訴えてくる。あの男は、たとえガンダムを使ったとしても理不尽なまでに切り抜けてしまいそうな、そんな予感がする…」
同作でグラハムの自宅に向かうと言った刹那に対して。確かに同作のグラハムはギャグ補正もあってかアレルヤをボコボコにするほどの理不尽な強さを誇るが、この人レベルにまで達していると感じたのだろうか。それ以前に生身の人間に対してガンダムで攻撃したら、CBの悪評がかなりの物になってしまう気がするが…。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

Zシリーズ

「その行動、万死に値する!」
反撃時の台詞の一つ。上述の名台詞のアレンジ。
(ヴェーダが承認したミッションとはいえ、我々にこんな事をしている余裕があるのか)
破界篇序盤、暗黒大陸の探査で夜にキャンプファイヤーで盛り上がっている一行を見て。確かにはしゃぎすぎな気はするが原作でもプトレマイオスクルーはプールでバカンスをしていた(ティエリアは当然参加せずに情報収集していたが)。というか、実のところ原作のトレミークルーはティエリア達が戦闘中なのに海でバカンスしていた事があるのでもっとタチが悪かったりする。
ティエリア「何なんだ、あれは!? いったいどういう原理だ!?」
キラ「うまく説明できないけど、あれがアクエリオンなんだよ」
ティエリア「そんなもので納得はできない!」
破界篇中盤、ソーラーアクエリオンの新必殺技・壱発逆転拳を見た直後の率直な感想。直後キラからアクエリオンという存在らしさを一言で言ったが、それでも驚きを隠さなかった。珍しくティエリアが驚愕しているシーンだが、台詞から『らしさ』も溢れでている。キラの返事も相まってシリアスな笑いが滲み出る場面である。
「がさつな男だった……」
「そして、優秀な戦士であり、無二のリーダーだった……」
破界篇中盤、カミナ死亡後に、在りし日の彼に思いを馳せて。
性格は正反対で、ルート次第では絡みも少ない両者だったが、少なくとも彼はカミナの心身の強さとカリスマ性は強く認めていたようだ。
「では我々も帰ろう、ソレスタルビーイング……ZEXISに」
破界篇中盤、刹那とロックオンが過去の諍いを乗り越えて和解した際に。ティエリアもまた、ZEXISに馴染んできていることがはっきりわかる。
「…彼等もソレスタルビーイングだ。自分達の死を覚悟していただろう」
「だが、君達が彼等の死を悼んでくれた事に感謝する」
第2次Z 再世篇序盤の地上/宇宙ルートでコスモクラッシャー隊と合流した際に、クリスリヒティの戦死報告を告げ、愕然とする甲児達へ謝辞を述べる。
(セツコ・オハラ…君と過ごした時間は短かったが、その生き方は僕の心に強く刻まれた…)
(ロックオン…カミナ、クリスティナ、リヒテンダール…そして、セツコ、黒の騎士団の四聖剣…)
(僕もその時が来たら、この生命を使う事を誓う。自らの成すべき事の為に…)
再世篇序盤、セツコの消えたZONE周辺の荒野を見つめながら、散っていった戦友達に誓いを立てる。だが、このモノローグは脳量子波を通じてリジェネに筒抜けであった。
「何かって! 歌っただけではないか!」
再世篇中盤、バサラが歌ったことでバジュラが撤退したことへの反応。アクエリオンの件といい、理論的でないことには耐性がないようだ。
「あの男が連邦代表に就任して2週間…。粛清された政治家、官僚、企業は枚挙に暇ない」
「そのどれもが自らの職務を忘れ、陰で非合法な手を使い、私腹を肥やしていた者達だ」
ゼロレクイエムルートより。ルルーシュがブリタニア皇帝に即位した後に行なった活動について語っていた。
(それでも見つけてみせる…! みんなを守るために!)
再世篇黒の騎士団ルート58話「革新」より。セラヴィーが破壊されトライアルフィールドが使用不能となった後、直接ヴェーダから敵を止めるためリボンズによって掛けられたプロテクトへ挑む際の台詞。窮地に追い込まれてなお仲間のために足掻く姿からは、当初の冷徹さは微塵も感じられない。
そしてその直後、仲間のために足掻こうとするもう一人の人物が現れる。
(ヒイロ! お前を信じるぞ!)
上記の台詞の直後、「ヴェーダとゼロシステムを直結する」ことを提案してきたヒイロに対して。そんなことをすればヴェーダの莫大な情報が脳内に直接叩き込まれる事となりどう考えても自殺行為(実際、デュオやゼロは反対した)だが、ティエリアはヒイロの強い意志に答える形でその要求に答える。自らの仲間の力を信じているがゆえに。
(ヴェーダとつながったことで僕はイオリア計画の全てを知ることが出来た)
(そして、わかった。…ヒイロ・ユイ…。君は刹那と同じくイオリアが臨んだ人類だ)
上記の後、ヴェーダからの情報の奔流に耐えきったヒイロに対して。ヴェーダと直結したことでイオリア計画の真実を知り、この作品ではイオリアの遺産であったゼロシステムを使いこなしたヒイロを刹那と並ぶ「もう一人の革新者」として認め、賞賛の言葉を送った。
「スメラギ・李・ノリエガの発案したプランを僕は忠実に実行しただけだ!」
黒の騎士団ルートのEDにおけるZEXIS解散パーティにおいて、ワッ太や甲児、ミレイナから「自身の女装ももう一度見たい」と言われて困惑した際、当時合流していなかったシンシアにからかわれた際に放ったセリフ。

携帯機シリーズ

「自分の意見に従わない人間は、全て異端扱いというわけか」
UX第29話にて、異種との対話と共存を望むUXの考えを「呆れた考え」と一笑に付したミツヒロの暴言を受けて、ショウに続けてミツヒロに痛烈に皮肉を見舞う。頑迷とも言えるミツヒロの態度に、かつてソレスタルビーイングに忠実であるあまり自分の信じるもの以外を受け入れようとしなかった頃の自分と重ねていたのかもしれない(尤も、当時のティエリアは組織に愚直なまでに忠実だっただけで、ミツヒロのような下衆なエゴイストではなかったが)。
「ヴェーダの方でも解析をサポートする!こちらに転送してくれ!」
UX第39話にて、ミールからのデータのあまりの情報量にレイチェル達が驚いている中、即座に助け舟を出して。情報量が多すぎて解析できなかった世界もあるので、ティエリアからの助け舟に安心したプレイヤーもいたかもしれない。
「外宇宙は、我々にとっては未知の世界だ。 ELSの助けを借りることもあるだろう」
ロックオン「なんだ? ELSと融合して、金属生命体にでもなるってか?」
「場合によっては、そういうこともあり得る」
UXのEDにて、外宇宙に向けて出発する際のやりとり。劇場版でのエピローグの事を考えると、何とも意味深な発言である。そのあと、ミレイナの告白につながる。

搭乗機体・関連機体

ガンダムヴァーチェ
1stでの搭乗機。
ガンダムナドレ
ガンダムヴァーチェの装甲をパージした姿。
セラヴィーガンダム
2ndでの搭乗機。
セラフィムガンダム
セラヴィーガンダムのバックパックに隠された機体。
ダブルオーガンダム
ツインドライヴ稼動試験の為に搭乗。
ラファエルガンダム
劇場版での搭乗機。
セラヴィーガンダムII
ラファエルガンダムのバックパックを構成する機体。

余談

  • 漫画『さよなら絶望先生』がアニメ化された際に、ティエリア役の神谷氏が同作品の主人公「糸色望」を演じた事から、二次創作関連や神谷氏がパーソナリティーを務めるWebラジオ『さよなら絶望放送』などでネタにされていた事がある(同じメガネキャラ繋がりでもある)。なお、同番組では神谷氏の誕生日プレゼントとしてティエリアとお揃いのピンクのカーディガンが贈られ、氏を絶望させた経緯がある。
  • 演じた神谷氏は『SDガンダムフォース』(SRW未参戦)でキャプテンガンダムを演じており、「刹那より先にガンダムになっていた」とネタにされることがある。また同位体であるリジェネ役の朴路美氏は相棒のシュウト役で共演していた。
  • また『機動戦士ガンダムAGE』(SRW未参戦)では主要人物の一人であるゼハート・ガレットを演じており、組織の悲願達成に情熱を注ぐなどティエリアとの共通点が多い。また初期のティエリアと同じく邪魔な味方を排除する一面もある。尤も、こちらは失態や愚行を重ねる上尚且つ反省もしない(むしろ率先して味方を自分の使い捨ての道具扱いして犠牲にしている)性根の腐った人物に対して愛想を尽かした上の行動なのでゼハートの司令官という立場を考えても当然ともとれるが。