「タリア・グラディス」の版間の差分

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| 外国語表記 = [[外国語表記::Talia Gladys]]
 
 
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最高評議会議長の[[ギルバート・デュランダル]]とは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバに[[アスラン・ザラ]]が合流して自身も[[FAITH]]に任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。
 
最高評議会議長の[[ギルバート・デュランダル]]とは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバに[[アスラン・ザラ]]が合流して自身も[[FAITH]]に任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。
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第3勢力として活動する[[アークエンジェル隊]]に対しては敵艦として扱い、アスランやラクスがデュランダルの側になったにもかかわらずその立場でいる事を不可解に感じていたが、そのアスランが脱走し、更にオーブでの戦いの際に、カガリの出した声明で、デュランダルがラクス・クラインの贋物を政治に利用していた事実が、最初からアークエンジェル隊にいた本物によって暴露され、政治的理由とは言え、彼が大衆を操るために嘘を吐いていた事を知って動揺する。
  
 
最終局面でミネルバが[[アークエンジェル]]の攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、[[アーサー・トライン]]に後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルは[[レイ・ザ・バレル]]に撃たれてしまう。そして、その場にいた[[キラ・ヤマト]]に「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」という[[マリュー・ラミアス]]への伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈する[[メサイア]]と運命を共にした。
 
最終局面でミネルバが[[アークエンジェル]]の攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、[[アーサー・トライン]]に後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルは[[レイ・ザ・バレル]]に撃たれてしまう。そして、その場にいた[[キラ・ヤマト]]に「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」という[[マリュー・ラミアス]]への伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈する[[メサイア]]と運命を共にした。
  
余談ながら、タリアの子供の性別は男の子で、名は「ウィリアム・グラディス」である。デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写が有り、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。
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余談ながら、デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子ウィリアム・グラディス(SRW未登場)が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写が有り、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。
  
また、結果的に「幼い実子を残したまま死ぬという行動は、母親としてはどうなのか?」という事で議論を呼んだ。タリア役の[[声優]]である小山茉美氏もまた、それについて同じ趣旨のコメントをされている。もっとも、[[小説|小説版]]ではタリア自身が「身勝手な女」である事を自覚していたことが記されている。
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また、結果的に「幼い実子を残したまま死ぬという行動は、母親としてはどうなのか?」という事で議論を呼んでいた。HDリマスター版Blu-rayボックスに付属する戦後を描いた[[ドラマCD]]では上述の息子ウィリアムが初登場したが、'''ウィリアム自身から明確に母親としてのタリアが非難され、遺品の受け取りを拒否されるなどの事態に発展した'''。それ以前にもタリア役の[[声優]]である小山茉美氏もまた、それについて同じ趣旨のコメントをされている。もっとも、[[小説|小説版]]ではタリア自身が「身勝手な女」である事を自覚していたことが記されている。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z}}
:序盤から登場。味方だが、終盤に[[ZEUTH|自軍]]を抜けて敵となる。ただし、Ifルートに行くと、条件次第でレイと共に戻ってくる。とりあえず、1周目はどちらのルートに行くか分からないので、あまりミネルバを[[改造]]しない方が良い。
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:音声初収録。序盤から登場。味方だが、終盤に[[ZEUTH|自軍]]を抜けて敵となる。ただし、Ifルートに行くと、条件次第でレイと共に戻ってくる。とりあえず、1周目はどちらのルートに行くか分からないので、あまりミネルバを[[改造]]しない方が良い。
 
:2周目ではタリアがIfか原作ルートに行くかを決める選択肢を持っている。Ifルートに行った場合、非常に男前な彼女を拝む事が出来る。原作では特に巨乳キャラ扱いはされていないが、タンホイザー使用時の[[カットイン]]で何故か[[乳揺れ]]描写有り。
 
:2周目ではタリアがIfか原作ルートに行くかを決める選択肢を持っている。Ifルートに行った場合、非常に男前な彼女を拝む事が出来る。原作では特に巨乳キャラ扱いはされていないが、タンホイザー使用時の[[カットイン]]で何故か[[乳揺れ]]描写有り。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』でレイの生存が確認され、最終作の『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』で登場した為、Ifルートが正史だが、本作以降の作品ではタリアは一切登場しない。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』でレイの生存が確認され、最終作の『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』で登場した為、Ifルートが正史だが、本作以降の作品ではタリアは一切登場しない。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 
:サポートユニット。
 
:サポートユニット。
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:3章part7より登場するNPC。
 
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
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;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 
:'''[[底力]]、[[援護攻撃]]、[[指揮官]]'''
 
:'''[[底力]]、[[援護攻撃]]、[[指揮官]]'''
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:'''[[底力]]L6、[[援護攻撃]]L3、[[指揮官]]L4、[[集束攻撃]]、[[ガード]]、[[気力+系技能|気力+(ダメージ)]]'''
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:攻守共にバランスの取れた構成。ミネルバのHPが10万近くあり堅牢、さらに集束攻撃で通常版・MAP兵器版問わずタンホイザーで大ダメージを与えてくる、指揮官と援護攻撃に艦長効果で周囲のサポートも万全…とザフト旗艦の艦長に相応しい強さ。
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
:'''[[コーディネイター]]、[[底力]]L7、[[指揮官|指揮]]L4、[[コンボ|アタックコンボ]]L2'''
 
:'''[[コーディネイター]]、[[底力]]L7、[[指揮官|指揮]]L4、[[コンボ|アタックコンボ]]L2'''
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:上司。昔の恋人で、現在も不倫関係。最期まで彼に付き添った。
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:上司。昔の恋人で、現在も関係を持っている。最期まで彼に付き添った。小説版では[[デスティニープラン]]が自分との破局が原因の一つになっている事にも勘付いていた。別れる時にはデュランダルがタリアの意思を尊重し、お互いに笑顔で握手して円満に別れた形であったため、タリアはデュランダルの絶望に気付けなかった。
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:なお、タリアの夫は既に他界している為、不倫関係とは異なる。
 
;[[アーサー・トライン]]
 
;[[アーサー・トライン]]
:ミネルバの副長。よくタリアに叱責されていたが、次第にそれなりに成長していき、[[オペレーション・ラグナロク]]では、艦長席に座って指揮をとっている。
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:ミネルバの副長。時折出る能天気な言動をよくタリアに叱責されていたが、実務としては不可欠な相方であり、最後は艦長としての責務を彼に預けている。タリアの死後、遺された息子ウィリアムを彼が救っており、恩人と言うべき人物。
 
;[[マリュー・ラミアス]]
 
;[[マリュー・ラミアス]]
 
:同じ女性艦長として尊敬にも近い念を持っているが、敵として何度も戦う事となり、最終的には戦闘経験の差で敗北する形で終わった。
 
:同じ女性艦長として尊敬にも近い念を持っているが、敵として何度も戦う事となり、最終的には戦闘経験の差で敗北する形で終わった。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』や『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では、彼女とは最終的に和解を果たし、共闘することになる。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』や『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では、彼女とは最終的に和解を果たし、共闘することになる。
 
;[[アスラン・ザラ]]
 
;[[アスラン・ザラ]]
:部下。彼を[[信頼]]していたが、優柔不断な面が目立ってきた彼に釘を差す場面もある。後に、ザフトを抜けた彼と敵対することになる。
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:部下。彼を[[信頼]]していたが、優柔不断な面が目立ってきた彼に釘を差す場面もある。後に、ザフトを追われた彼と敵対することになる。
 
;[[シン・アスカ]]
 
;[[シン・アスカ]]
 
:部下。兵士としての能力は優秀な反面、精神的に未熟である為に勝手な行動を取られる事も多く、タリアの悩みの種の一つになっている。
 
:部下。兵士としての能力は優秀な反面、精神的に未熟である為に勝手な行動を取られる事も多く、タリアの悩みの種の一つになっている。
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:部下。その最期にはデュランダルを撃ってしまい泣きじゃくるレイを母親のように抱きしめて運命を共にした。
 
:部下。その最期にはデュランダルを撃ってしまい泣きじゃくるレイを母親のように抱きしめて運命を共にした。
 
;ウィリアム・グラディス
 
;ウィリアム・グラディス
:デュランダルと別れた後に結婚した男性との間にもうけた子供。[[メサイア]]に乗りこんできたキラに対して、「いつか、息子に会ってほしい」と遺言した。
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:デュランダルと別れた後に結婚した男性との間にもうけた子供。10歳。
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:軍務に忙しくなかなか構ってやれないことを申し訳なく思っている。身勝手な決断だと分かっていながらも、「母」として息子のために生き延びるよりも、「女」としてかつてデュランダルを救えず凶行に走らせる原因を作った責任を取り、彼への愛に殉じる道を選んだ。死の寸前、[[メサイア]]に乗りこんできたキラに対して「いつか、息子に会ってほしい」と遺言した。
 
:名前はHDリマスター版DVDボックスに付属する[[ドラマCD]]にて判明。原作では写真のみの登場でありSRWでも存在が語られるのみ。
 
:名前はHDリマスター版DVDボックスに付属する[[ドラマCD]]にて判明。原作では写真のみの登場でありSRWでも存在が語られるのみ。
:祖父母などの親戚も父も既に死亡しており、身寄りが母しかいない過酷な環境。'''しかも恐ろしいことに、母が昔の男つまりはデュランダルと今でも関係が続いているという事を12歳という多感な時期で既に気付いていたのである'''。ドラマCDで自分が捨てられたと自棄になっていたが、当然と言えば当然の反応である。普通の子供であれば、グレてもおかしくないだろう。
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:祖父母などの親戚も父も既に死亡しており、身寄りが母しかいない過酷な環境。'''しかも恐ろしいことに、母が昔の男つまりはデュランダルと今でも関係が続いているという事を10歳という多感な時期で既に気付いていたのである'''。ドラマCDでは自分が捨てられたと自棄になっていたが、当然と言えば当然の反応である。普通の子供であれば、グレてもおかしくないだろう。タリアの遺品を届けに来たアーサーが彼の心のケアをし、自分が後見人になることを申し出ている。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
 
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;[[クワトロ・バジーナ]]([[シャア・アズナブル]])
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:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではタリアの心情を色々と理解しており、心配していた。なお、デュランダルと声が同じで、タリアとは[[年齢]](クワトロは27歳)が近い。
 
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』ではタリアの心情を色々と理解しており、心配していた。なお、デュランダルと声が同じで、タリアとは[[年齢]](クワトロは27歳)が近い。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「言いたいことは解るけど、一応日誌にも残しましょうか?」
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:第8話より。[[ブレイク・ザ・ワールド]]の直後に入港した[[オーブ連合首長国]]のモルゲンレーテ工場内にて。
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:地球の被害軽減に多大な貢献をしてくれたミネルバへ便宜を図りたいカガリの意向によりミネルバの修理や補給が行われていたが、アーサーが機密保持の問題から「補給はともかく修理は[[カーペンタリア基地]]で行った方が良いのでは?」との意見に対して。
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:ちなみに日誌とはミネルバのログデータに「アーサーがオーブで修理を行う事に反対した」という事を明確な記録として残しておけば、友軍合流時に他国で最新鋭艦を修理させた事が軍上層部で問題視されても、反対が明記されたアーサーの経歴に傷がつく事はない。もっともアーサー自身は純粋に反対を進言しただけであって、日誌記入は狼狽え気味に拒否している。
 
;「おかしいのはあなたよ!! いい加減にして!! これは命令なのよ! 見たくなければ、部屋に篭もっていなさい!」
 
;「おかしいのはあなたよ!! いい加減にして!! これは命令なのよ! 見たくなければ、部屋に篭もっていなさい!」
 
:エンジェルダウン作戦の際に作戦の中止を要請する[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。たとえ、作戦内容に疑問を抱くことがあっても、トップである[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の決定である以上、命令されたタリアに中止が出来るはずも無いのだが、殆ど周りが見えていないアスランは食って掛かってくるので、さすがのタリアも我慢の限界を迎えてしまった様である。
 
:エンジェルダウン作戦の際に作戦の中止を要請する[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。たとえ、作戦内容に疑問を抱くことがあっても、トップである[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の決定である以上、命令されたタリアに中止が出来るはずも無いのだが、殆ど周りが見えていないアスランは食って掛かってくるので、さすがのタリアも我慢の限界を迎えてしまった様である。
:もっともアスランにしてみれば、この作戦は「いずれは本物の[[ラクス・クライン|ラクス]]に協力してほしい」と言っていたデュランダルを信じる根拠を根底から覆すものなので、冷静ではいられるはずもないが(この時点でアスランは「ラクスが[[アークエンジェル]]に乗っている」と思っていた)彼女はその事情までは知らない。
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:もっともアスランにしてみれば、この作戦は「いずれは本物の[[ラクス・クライン|ラクス]]に協力してほしい」と言っていたデュランダルを信じる根拠を根底から覆すものなので、冷静ではいられるはずもないが(この時点ではアスランはラクスが既に[[アークエンジェル]]とは別行動を取っていることを知らなかった)彼女はその事情までは知らない。
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;「大丈夫よ。下手に動かなければ当たらないわ。やはり当てようとはしないのね」<br>「メイリン。国際救難チャンネルを開いて」<br>「ザフト軍艦ミネルバ艦長、タリア・グラディスです。アークエンジェル、聞こえますか?」「本艦は現在、司令部より貴艦の撃沈命令を受けて行動しています」<br>「ですが、現時点で貴艦が搭載機をも含めた全ての戦闘を停止し、投降するならば本艦も攻撃を停止します」<br>「警告は一度です。以後の申し入れには応じられません。乗員の生命の安全は保証します。貴艦の賢明な判断を望みます」
 +
:第34話より。アークエンジェルが攻撃を当てようとしないことに気が付いたタリアは国際救難チャンネルを開き、マリューに投降するよう警告するも拒否されてしまう。この時点でアークエンジェルのクルーのザフトのトップであるデュランダルに対する疑念は確信に近いものになっており、現場の責任者の1人に過ぎないタリアに保証されたところで彼女達には何の意味もなかった。事実このタリアの発言を聞いた時点で、現地部隊指揮官のヴィラード隊長はタリアを非難。ミネルバの助力無しでもアークエンジェルの撃墜を強行しようとしていた。
 
;「もう、アーサーったら馬鹿なこと言わないで!」
 
;「もう、アーサーったら馬鹿なこと言わないで!」
 
:[[ヘブンズベース]]攻略作戦に向かう際、非ロゴスの連合の部隊がザフトと同盟を結んでジブラルタル基地に集結していることが話題になり、[[アーサー・トライン|アーサー]]が「これで(集結した連合の部隊に)一斉に裏切られたらジブラルタルはおしまいですね」と発言したことへの叱責。確かに上の立場の人間が不用意に部下を不安にさせるような発言をするべきではない。
 
:[[ヘブンズベース]]攻略作戦に向かう際、非ロゴスの連合の部隊がザフトと同盟を結んでジブラルタル基地に集結していることが話題になり、[[アーサー・トライン|アーサー]]が「これで(集結した連合の部隊に)一斉に裏切られたらジブラルタルはおしまいですね」と発言したことへの叱責。確かに上の立場の人間が不用意に部下を不安にさせるような発言をするべきではない。

2024年10月20日 (日) 20:48時点における最新版

タリア・グラディス
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 小山茉美
デザイン 平井久司
初登場SRW スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人コーディネイター
性別
生年月日 C.E.44年4月8日
星座 おひつじ座
年齢 29歳
身長 170 cm
体重 52 kg
血液型 A型
所属組織 ザフト
所属部隊 ミネルバ隊
FAITH
役職 白服
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タリア・グラディスは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

ザフトの新鋭艦ミネルバの艦長を務める女性士官。

的確な指揮で幾度無く艦の危機を救った優秀な艦長。ほぼ単独行動で、戦力もまま成らないまま、最後まで戦い続けた。 ただし、ミネルバの戦力が減っても補給を行わない(劇中、補給をしている場面が見られない)状態でもなお、戦闘や作戦を続行した事が原因でピンチになっている場面が多い。また、艦内でのトラブルを把握していない事や部下との関係の薄さ等から、戦闘以外での艦長としての能力はあまり高くない模様である。

最高評議会議長のギルバート・デュランダルとは恋人関係にあったが、子供ができないという理由から別れた。しかし、ミネルバにアスラン・ザラが合流して自身もFAITHに任命されると、この頃から彼女はデュランダルの意図を理解しかね、疑問視する傾向になり始める。その後も、彼への疑念は深まっていった。

第3勢力として活動するアークエンジェル隊に対しては敵艦として扱い、アスランやラクスがデュランダルの側になったにもかかわらずその立場でいる事を不可解に感じていたが、そのアスランが脱走し、更にオーブでの戦いの際に、カガリの出した声明で、デュランダルがラクス・クラインの贋物を政治に利用していた事実が、最初からアークエンジェル隊にいた本物によって暴露され、政治的理由とは言え、彼が大衆を操るために嘘を吐いていた事を知って動揺する。

最終局面でミネルバがアークエンジェルの攻撃で航行不能になると、クルー全員に退艦命令を出し、アーサー・トラインに後の事を全て任せると、タリアは一人、デュランダルの元へ向う。しかし、デュランダルはレイ・ザ・バレルに撃たれてしまう。そして、その場にいたキラ・ヤマトに「子供がいる。いつか、会ってやってほしい」というマリュー・ラミアスへの伝言を残し、彼女はデュランダルとレイと共に自分が欲しかった「家族」の一員として轟沈するメサイアと運命を共にした。

余談ながら、デュランダルと別れた理由は「子供が欲しかった」からである。しかし、息子ウィリアム・グラディス(SRW未登場)が生まれてからもデュランダルとの肉体関係は続いている事が見受けられる描写が有り、諦めようとする為の言い訳に過ぎない可能性が高い。終盤における上記の行動は、かつての自分の選択がデュランダルの道を誤らせた事による責任や、色々な複雑な事情があったと思われる。

また、結果的に「幼い実子を残したまま死ぬという行動は、母親としてはどうなのか?」という事で議論を呼んでいた。HDリマスター版Blu-rayボックスに付属する戦後を描いたドラマCDでは上述の息子ウィリアムが初登場したが、ウィリアム自身から明確に母親としてのタリアが非難され、遺品の受け取りを拒否されるなどの事態に発展した。それ以前にもタリア役の声優である小山茉美氏もまた、それについて同じ趣旨のコメントをされている。もっとも、小説版ではタリア自身が「身勝手な女」である事を自覚していたことが記されている。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

キラアークエンジェル側が視点の作品では敵として登場するため、味方としての運用はできず原作同様に死亡する。逆にシンミネルバ視点の『Z』『L』では、自軍部隊のまとめ役の一人として序盤から終盤まで活躍する。また、『Z』では条件次第で死亡回避が可能であり、『L』では無条件で最後まで生存する。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Z
音声初収録。序盤から登場。味方だが、終盤に自軍を抜けて敵となる。ただし、Ifルートに行くと、条件次第でレイと共に戻ってくる。とりあえず、1周目はどちらのルートに行くか分からないので、あまりミネルバを改造しない方が良い。
2周目ではタリアがIfか原作ルートに行くかを決める選択肢を持っている。Ifルートに行った場合、非常に男前な彼女を拝む事が出来る。原作では特に巨乳キャラ扱いはされていないが、タンホイザー使用時のカットインで何故か乳揺れ描写有り。
第2次Z再世篇』でレイの生存が確認され、最終作の『第3次Z天獄篇』で登場した為、Ifルートが正史だが、本作以降の作品ではタリアは一切登場しない。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦K
本作では敵として登場するのみで、原作通り死亡する。
スーパーロボット大戦L
プロローグから何度か味方として登場し、序盤終わり頃には正式に仲間となる。デュランダルとは特に不倫関係にあるような描写は無く、元恋人の関係に落ち付いている。
早くからデュランダルの意図に懸念を抱く様子が見られ、離脱する事はないので無条件で生存する。また、ミネルバがLOTUSの旗艦の一つとなる為、前作と比べるまでもなく活躍の機会に恵まれている。

Scramble Commanderシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
初登場作品。味方が完全なアークエンジェル視点なので影が薄い。このゲームでは自分の機体を自分で動かせる為、ミネルバは落とされやすいだろう。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
サポートユニット。
スーパーロボット大戦DD
3章part7より登場するNPC。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

ZL
必中加速信頼鉄壁
攻撃回避に関わる精神コマンドを所持していないので、副長アーサーの所持する「不屈」が頼りになる。なお、最後に覚える「愛」とは、に対してのものなのだろうか…。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

Z
底力援護攻撃指揮官
Z(敵対時)
底力L6、援護攻撃L3、指揮官L4、集束攻撃ガード気力+(ダメージ)
攻守共にバランスの取れた構成。ミネルバのHPが10万近くあり堅牢、さらに集束攻撃で通常版・MAP兵器版問わずタンホイザーで大ダメージを与えてくる、指揮官と援護攻撃に艦長効果で周囲のサポートも万全…とザフト旗艦の艦長に相応しい強さ。
K
コーディネイター底力L7、指揮L4、アタックコンボL2
L
指揮L3、底力L7、援護攻撃L2、援護防御L2、アタックコンボL1

隊長効果[編集 | ソースを編集]

隣接する味方のダメージ-10%
Z』で採用。

サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]

ミネルバの艦長
SSR。ガード軽減率大アップ。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ギルバート・デュランダル
上司。昔の恋人で、現在も関係を持っている。最期まで彼に付き添った。小説版ではデスティニープランが自分との破局が原因の一つになっている事にも勘付いていた。別れる時にはデュランダルがタリアの意思を尊重し、お互いに笑顔で握手して円満に別れた形であったため、タリアはデュランダルの絶望に気付けなかった。
なお、タリアの夫は既に他界している為、不倫関係とは異なる。
アーサー・トライン
ミネルバの副長。時折出る能天気な言動をよくタリアに叱責されていたが、実務としては不可欠な相方であり、最後は艦長としての責務を彼に預けている。タリアの死後、遺された息子ウィリアムを彼が救っており、恩人と言うべき人物。
マリュー・ラミアス
同じ女性艦長として尊敬にも近い念を持っているが、敵として何度も戦う事となり、最終的には戦闘経験の差で敗北する形で終わった。
Z』や『L』では、彼女とは最終的に和解を果たし、共闘することになる。
アスラン・ザラ
部下。彼を信頼していたが、優柔不断な面が目立ってきた彼に釘を差す場面もある。後に、ザフトを追われた彼と敵対することになる。
シン・アスカ
部下。兵士としての能力は優秀な反面、精神的に未熟である為に勝手な行動を取られる事も多く、タリアの悩みの種の一つになっている。
もっともシンへの指導をアスランに一任していた事情もあるが、シンの問題行動を咎めたのはステラを返還した一件のみであり、大きく絡む事は少ない。
レイ・ザ・バレル
部下。その最期にはデュランダルを撃ってしまい泣きじゃくるレイを母親のように抱きしめて運命を共にした。
ウィリアム・グラディス
デュランダルと別れた後に結婚した男性との間にもうけた子供。10歳。
軍務に忙しくなかなか構ってやれないことを申し訳なく思っている。身勝手な決断だと分かっていながらも、「母」として息子のために生き延びるよりも、「女」としてかつてデュランダルを救えず凶行に走らせる原因を作った責任を取り、彼への愛に殉じる道を選んだ。死の寸前、メサイアに乗りこんできたキラに対して「いつか、息子に会ってほしい」と遺言した。
名前はHDリマスター版DVDボックスに付属するドラマCDにて判明。原作では写真のみの登場でありSRWでも存在が語られるのみ。
祖父母などの親戚も父も既に死亡しており、身寄りが母しかいない過酷な環境。しかも恐ろしいことに、母が昔の男つまりはデュランダルと今でも関係が続いているという事を10歳という多感な時期で既に気付いていたのである。ドラマCDでは自分が捨てられたと自棄になっていたが、当然と言えば当然の反応である。普通の子供であれば、グレてもおかしくないだろう。タリアの遺品を届けに来たアーサーが彼の心のケアをし、自分が後見人になることを申し出ている。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル
Z』ではタリアの心情を色々と理解しており、心配していた。なお、デュランダルと声が同じで、タリアとは年齢(クワトロは27歳)が近い。
ブライト・ノア
『Z』では序盤から共に自軍部隊の首脳となり、活躍する。
カミーユ・ビダン
『Z』では、彼がシンの親友と同時に抑え役としての務めも果たしているので、頼もしい部下といった存在。直接ではないが、彼の実力も認めている。
メイリンからの口伝で「ザフトのアカデミーを卒業したら、間違いなく赤を着られた」と賞賛している事からも、高く評価していることが分かる。

アナザーガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

張五飛
SC2』ではデュランダルやレイと運命を共にする事を選んだタリアの姿をそっと見送った。

リアル系[編集 | ソースを編集]

ホランド・ノヴァク
『Z』では度々彼を諌める場面も。ホランドはタリアの真面目さを少し迷惑がりながらも、心配していた。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

藤原忍
『SC2』ではユニウスセブンの除去作業で共闘。彼から「一緒に酒を酌み交わしたい」と誘われるが、後に皮肉にも刃を交える事に。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

ミスト・レックス
メサイアからの脱出を呼びかけられるが、タリアとデュランダルは死を選ぶ。その姿に、ミストは再び地球人への不信感に取り憑かれる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「言いたいことは解るけど、一応日誌にも残しましょうか?」
第8話より。ブレイク・ザ・ワールドの直後に入港したオーブ連合首長国のモルゲンレーテ工場内にて。
地球の被害軽減に多大な貢献をしてくれたミネルバへ便宜を図りたいカガリの意向によりミネルバの修理や補給が行われていたが、アーサーが機密保持の問題から「補給はともかく修理はカーペンタリア基地で行った方が良いのでは?」との意見に対して。
ちなみに日誌とはミネルバのログデータに「アーサーがオーブで修理を行う事に反対した」という事を明確な記録として残しておけば、友軍合流時に他国で最新鋭艦を修理させた事が軍上層部で問題視されても、反対が明記されたアーサーの経歴に傷がつく事はない。もっともアーサー自身は純粋に反対を進言しただけであって、日誌記入は狼狽え気味に拒否している。
「おかしいのはあなたよ!! いい加減にして!! これは命令なのよ! 見たくなければ、部屋に篭もっていなさい!」
エンジェルダウン作戦の際に作戦の中止を要請するアスランに対して。たとえ、作戦内容に疑問を抱くことがあっても、トップであるデュランダルの決定である以上、命令されたタリアに中止が出来るはずも無いのだが、殆ど周りが見えていないアスランは食って掛かってくるので、さすがのタリアも我慢の限界を迎えてしまった様である。
もっともアスランにしてみれば、この作戦は「いずれは本物のラクスに協力してほしい」と言っていたデュランダルを信じる根拠を根底から覆すものなので、冷静ではいられるはずもないが(この時点ではアスランはラクスが既にアークエンジェルとは別行動を取っていることを知らなかった)彼女はその事情までは知らない。
「大丈夫よ。下手に動かなければ当たらないわ。やはり当てようとはしないのね」
「メイリン。国際救難チャンネルを開いて」
「ザフト軍艦ミネルバ艦長、タリア・グラディスです。アークエンジェル、聞こえますか?」「本艦は現在、司令部より貴艦の撃沈命令を受けて行動しています」
「ですが、現時点で貴艦が搭載機をも含めた全ての戦闘を停止し、投降するならば本艦も攻撃を停止します」
「警告は一度です。以後の申し入れには応じられません。乗員の生命の安全は保証します。貴艦の賢明な判断を望みます」
第34話より。アークエンジェルが攻撃を当てようとしないことに気が付いたタリアは国際救難チャンネルを開き、マリューに投降するよう警告するも拒否されてしまう。この時点でアークエンジェルのクルーのザフトのトップであるデュランダルに対する疑念は確信に近いものになっており、現場の責任者の1人に過ぎないタリアに保証されたところで彼女達には何の意味もなかった。事実このタリアの発言を聞いた時点で、現地部隊指揮官のヴィラード隊長はタリアを非難。ミネルバの助力無しでもアークエンジェルの撃墜を強行しようとしていた。
「もう、アーサーったら馬鹿なこと言わないで!」
ヘブンズベース攻略作戦に向かう際、非ロゴスの連合の部隊がザフトと同盟を結んでジブラルタル基地に集結していることが話題になり、アーサーが「これで(集結した連合の部隊に)一斉に裏切られたらジブラルタルはおしまいですね」と発言したことへの叱責。確かに上の立場の人間が不用意に部下を不安にさせるような発言をするべきではない。
「子供がいるの。男の子よ。いつか…会ってやってね。」
「デュランダル議長と関係を持っていながら未婚者?」と思わせて突然の告白。これは前述の通り、デュランダルと相思相愛でありながら、二人は結婚していなかった。
後にタリアは別の男性と結婚し、家庭を築いていたのだが、それまでの話と全く関連性が無かった為に「タリアが産んだ男の子はデュランダルとの隠し子?」という噂が流れた。
尚、HDリマスター版で付属のドラマCDでは息子とアーサーの交流が描写されたが、既に夫は亡くなっている上にデュランダルとよりを戻していることが息子に気付かれていたという衝撃的な事実が発覚する。
彼女のこの選択自体は女性としては心の底で愛した人の側で死にたいという愛の帰結ではある。しかし、彼女は子供が欲しいという理由で婚姻統制によって定められた人と結婚するためにデュランダルと別れ、その夫が死んだ後に昔の男とよりを戻すという女としても母親としても余りにも身勝手な振る舞いで、担当声優からもこれ自体は非難されている。
本人にも身勝手という自覚はあったが、これが完全に息子から自分は昔の男と一緒に死ぬことを望んだ母に捨てられたと認識されることとなった。十代前半という多感な時期でこれでは、普通ならばグレてもおかしくないことである。
「これが運命だったんじゃないの? あなたと私の」
キラとアスランが去っていったあと、死にゆくデュランダルに寄り添っていることに、「ありがとう、でも嬉しいよ」と彼に感謝を述べられた後、「仕方のない人ね」と苦笑した後の言葉。この問いかけにデュランダルは、「よしてくれ」と苦笑を返しながら息を引き取った……。
「レイ、いらっしゃい。……あなたも、よく頑張ったわ」
デュランダルが息を引き取ったあと、崩れ落ちたレイを母のように呼びよせ、母親のようにねぎらい、抱きしめる。その母性にレイも「お母さん……」と涙を流し、彼女の胸に顔をうずめた。煙に満ち、崩れ行く指令室の中で、血はつながってないながらも、暖かく切ない親子の姿がそこにあった……。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

「シン、レイ、ルナマリア…。あなた達は自分で自分の戦う相手を決めなさい」
「コーディネイターだから、ザフトだからではなく、あなた達は自分の意思で戦いなさい」
「これは命令ではなく、一人の人間としての私の願いです」
Z』ifルート第51話にて、ザフトに帰還する際にシンルナマリアレイに対してかけた言葉。タリアのこの言葉を受けたレイはタリアと共にザフトに戻ることを選んだ。
タリア「ブライト艦長、クワトロ大尉。シンとルナマリアをお願いします。 なお、去っていく身でありながら、一つだけお願いがあります。アークエンジェルとアクシズの言葉に耳を傾けてください」
クワトロ「………」
タリア「確かに私達は堕天翅となったシリウスが言うように愚かで醜い生き物かもしれません… だけど、私達は人間です。困難を乗り越える想いと力があるはずです」
マリュー「グラディス艦長…」
タリア「偏見や憎しみや過去に囚われて未来を閉ざす前に言葉でお互いの想いを伝えてください。それをやっていれば、もしかしたらアークエンジェルとも戦う必要がなかったのかも知れません」
クワトロ「わかった…。彼らと話をしてみよう」
マリュー「グラディス艦長…あなたは…」
タリア「私は私の戦いをします。結果として、あなた方の進む道とは分かれてしまいましたが…」
ブライト「総員、グラディス艦長とミネルバのクルーに礼を以て送れ」
タリア「ありがとう、ブライト艦長。あなた達と過ごした日々を忘れません」
『Z』のifルート第51話にて、彼女がZEUTHと別れる前に交わした会話。アークエンジェルと戦わせる等、これまでの戦いの中でZEUTHがデュランダルのエゴの為に利用されていた事実を薄々と感づいていたタリアは、過去を理由にアークエンジェルと分かり合えないまま終わってしまう最悪の結末だけでも避けるべく、この言葉を残して去っていった。
ifルートにおける最大級の名台詞でこの言葉はZEUTHメンバーだけでなくクライン派の心を打った。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

「来たわね、レイ。悪いけど、ギルバートの計画は阻止させてもらうわ」
「私の息子にも未来を自由に選ばせてあげたいの」
L』第33話「選ばれた未来」に於けるレイとの戦闘前会話より。コロニーにいるであろう息子のために、デュランダルとレイに敵対するのであった。
「ギルバート…もう終わりにしましょう」
「未来は私達のような大人ではなく、彼らの様な若い子達が作るべきよ」
「大人はその手助けをするだけ…。道を決めるべきではないわ。未来はあの子達のものなのだから」
同上。シナリオエンドデモより。デュランダルに対して。『Zガンダム』終盤のクワトロシャア)の名台詞のオマージュともとれる台詞であり、それをシャアと同じ声であるデュランダルに向けて言っている事を考えると、一層感慨深い台詞である。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ミネルバ
タリアが艦長を務めるミネルバ隊の旗艦となるザフトの最新鋭艦。

余談[編集 | ソースを編集]

  • タリア・グラディス役を演じた小山茉美氏は、インタビュー等で冗談混じりに「最後はデュランダルの顔をバズーカで吹き飛ばしたい」(=「初代ガンダムキシリア役として、池田秀一氏のシャアにリベンジしたい」)と語っていた。

資料リンク[編集 | ソースを編集]