「スーパーロボット大戦K」の版間の差分

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*発売日:2009年3月20日
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{{ゲーム
*機種:[[ニンテンドーDS]]
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| 読み = スーパーロボットたいせんケー
*開発:エーアイ
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| 外国語表記 =
*発売:バンダイナムコゲームス
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| シリーズ = [[携帯機シリーズ]]
*定価:6,090円(税込)
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| 開発元 = {{開発 (作品)|エーアイ}}
*CERO区分:B(12歳以上対象)
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| 運営元 =
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| 発売元 = バンダイナムコゲームス
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| 配信元 =
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| 対応機種 = [[機種::ニンテンドーDS]]
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| プロデューサー = {{プロデューサー|宇田歩}}<br />{{プロデューサー|寺田貴信}}<br />{{プロデューサー|じっぱひとからげ}}
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| ディレクター = 赤羽仁
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| シナリオ = {{脚本|小峰徳司}}<br />{{脚本|梶原智}}<br />亙重郎(『電脳戦機バーチャロン マーズ』シナリオ監修)
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| キャラクターデザイン = [[スタッフ:糸井美帆|糸井美帆]]<br />[[スタッフ:歌津義明|歌津義明]]
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| メカニックデザイン = [[スタッフ:谷口欣孝|谷口欣孝]]<br />[[スタッフ:Mがんぢー|Mがんぢー]]
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| 音楽 = {{サウンド|末村謙之輔}}<br />{{サウンド|エビテン}}<br />{{サウンド|佐藤拓馬}}
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| 発売日 = [[発売日::2009年3月20日]]
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| 最新バージョン =
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| 配信開始日 =
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| 配信終了日 =
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| 価格 = 6,090円(税込)
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| CERO区分 = B(12歳以上対象)
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| コンテンツアイコン =
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| 初登場SRW =
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| 初クレジットSRW =
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}}
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『'''スーパーロボット大戦K'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「携帯機シリーズ」の1つ。
  
*前:[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]](PS2)
+
== 概要 ==
*次:[[スパロボ学園]](DS)
+
[[ニンテンドーDS]]用スパロボの2作目([[無限のフロンティア]]を除いた場合)。
  
== 概要 ==
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タイトルの『K』は「携帯機 (KEITAIKI)」の「K」と仮決めされ、そのまま採用。変更されないのは珍しいとのこと<ref>[http://blog.spalog.jp/?p=4978 スーパーロボット大戦K!!]</ref>。なお、公式HPのフラッシュムービーでは、タイトルの『SRWK』が表示された際に「[[]]」が映るため、解釈次第では「Key」の「K」ととることもできるが、実際の本作中には鍵をイメージさせる要素がでてこないため、それが何だったのかは不明。
[[ニンテンドーDS]]用スパロボの2作目([[無限のフロンティア]]を除いた場合)<br />タイトルの『K』は『携帯』の『K』と仮決めされ、そのまま採用。変更されないのは珍しいらしいとのこと(公式ブログより)。なお、公式HPのフラッシュムービーでは、タイトルの『SRWK』が表示された際に『鍵』が映るため、解釈次第では『Key』の『K』ととることもできるが、実際の本作中には鍵をイメージさせる要素がでてこないため、それが何だったのかは不明。
 
  
== システムと難易度 ==
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== システム ==
本作は全体的に難易度は低いが、Aコンボの存在により意外に被撃墜率も高い。
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=== 新システム ===
 
;[[小隊|パートナーバトルシステム]]
 
;[[小隊|パートナーバトルシステム]]
 
:ユニットが2体一組となって出撃できる新システム。メインユニットが前面に立って戦い、サブユニットは[[援護攻撃]]や[[援護防御]]によるサポートが可能となる。'''なお、本作の援護はパートナー間でしか行えない。'''携帯機作品において[[小隊]]系システムが実装されるのは本作が初となるが、ユニットの片方が空を飛べなくても飛べる機体さえメインにすれば飛行可能。ただし、援護は移動タイプが一致しないと不可。
 
:ユニットが2体一組となって出撃できる新システム。メインユニットが前面に立って戦い、サブユニットは[[援護攻撃]]や[[援護防御]]によるサポートが可能となる。'''なお、本作の援護はパートナー間でしか行えない。'''携帯機作品において[[小隊]]系システムが実装されるのは本作が初となるが、ユニットの片方が空を飛べなくても飛べる機体さえメインにすれば飛行可能。ただし、援護は移動タイプが一致しないと不可。
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=== 既存システムと変更点 ===
 
;[[コンボ|アタックコンボ]]
 
;[[コンボ|アタックコンボ]]
 
:[[コンボ]]システムの発展系で、'''パートナーユニットを組まない場合のみ使用可能。'''C属性の武器で、武器射程内にいる複数の敵ユニットを攻撃できる。発動にはAコンボの[[特殊技能]]が必要で、技能レベルに応じて攻撃可能な機体数が増える。性質的に、パートナーバトルシステムとは対極になる。ゲーム終盤では敵も容赦なく駆使してくる。長射程のAコンボ武器は鬼。
 
:[[コンボ]]システムの発展系で、'''パートナーユニットを組まない場合のみ使用可能。'''C属性の武器で、武器射程内にいる複数の敵ユニットを攻撃できる。発動にはAコンボの[[特殊技能]]が必要で、技能レベルに応じて攻撃可能な機体数が増える。性質的に、パートナーバトルシステムとは対極になる。ゲーム終盤では敵も容赦なく駆使してくる。長射程のAコンボ武器は鬼。
 
;[[連続ターゲット補正]]
 
;[[連続ターゲット補正]]
:カウントが1ターン単位となり、自軍フェイズで敵の攻撃を回避した時点から補正がかかり始める。そのためリアル系を突っ込ませて反撃で一網打尽、ということが一層難しくなっている。その分スーパー系の装甲が見直されているが、改造費用が高く設定されているため、ゲーム終盤は装甲もお金も足りないという事態になる。敵の思考ルーチンが「HPの高いユニット狙う」というある程度単純なものになっているため、HPの高いユニット数機にバリアを付けて囮にするとしのげる。ただし修理装置が必須。この補正とアタックコンボにより、ゲーム終盤はスーパー系・リアル系問わず集中砲火を浴びることが多くなる。
+
:本作では上昇カウントが1ターン単位となっており、自軍フェイズで敵の攻撃を回避した時点から補正がかかり始める。そのためリアル系を突っ込ませて反撃で一網打尽、ということが一層難しくなっている。その分スーパー系の装甲が見直されているが、改造費用が高く設定されているため、ゲーム終盤は装甲もお金も足りないという事態になる。敵の思考ルーチンが「HPの高いユニット狙う」というある程度単純なものになっているため、HPの高いユニット数機にバリアを付けて囮にするとしのげる。ただし修理装置が必須。この補正とアタックコンボにより、ゲーム終盤はスーパー系・リアル系問わず集中砲火を浴びることが多くなる。ただし本作では敵増援が無限に出現する(正確には特定の敵が2機以下で5回まで)マップで[[キングゲイナー]]が敵に囲まれて孤立したり、[[ムラサメ]]に乗った自軍ゲストが囮役を提案したりする場面もあり、こういった場面ではこの補正が非常に辛いものとなる。
;[[スキルパーツ]]
+
;[[精神コマンド]]の変更点
:W同様、消費型で使い回しは不可能。またボーナスポイント(BP)による養成システムが廃止されたため、パイロットのパラメータアップもスキルパーツで行われる。
+
:従来よりSPがかなり低く抑えられているが、消費SPは『[[スーパーロボット大戦W|W]]』から据え置きのため気軽に使えなくなった。[[SPアップ]]や[[集中力]]といった技能の需要が高まった。
;[[お気に入り]]
+
:コマンドのラインナップについては[[直感]]、[[期待]]を携帯機シリーズでは初採用とし、替わって『W』から[[献身]]、[[勇気]]が削除されている。
:JやW同様に3作品選択で[[改造]]段階が15段階に拡張され、獲得資金と経験値にボーナスが付く(作品の機体総数により差がある)。2周目以降は今までにお気に入りにした作品は最初から恩恵を受けるので、最終的には全作品お気に入り状態となる。
+
;[[スキルパーツ]]の変更点
 +
:『W』同様、消費型で使い回しは不可能。またボーナスポイント(BP)による養成システムが廃止されたため、パイロットのパラメータアップもスキルパーツで行われる。搭乗ユニットの都合で死にステータス、死にスキルとなるパーツは使用出来なくなった。
 +
;[[お気に入り]]の変更点
 +
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』や『W』同様に3作品選択で[[改造]]段階が15段階に拡張され、獲得資金と経験値にボーナスが付く(作品の機体総数により差がある)。2周目以降は今までにお気に入りにした作品は最初から恩恵を受けるので、最終的には全作品お気に入り状態となる。
 
;[[Wスロットシステム]]
 
;[[Wスロットシステム]]
:Wや[[無限のフロンティア]]に引き続き採用。GBAスロットのあるDS(初代)や、DSLiteでGBAのスパロボ作品をセットしてゲームをすると、資金と作品にちなんだ[[強化パーツ]]が手に入る。GBAスロットが排除されたDSi以降の機種ではこの特典は得られな。なお、2周目以降からWスロットで手に入る強化パーツが1個だけ購入可能となる(WスロットでスパロボAを刺した時に手に入るパーツの購入解禁から始まり、さらに1周クリアしていくごとに1個ずつ解禁されていく)。
+
:『W』や『[[無限のフロンティア]]』に引き続き採用。GBAスロットのあるDS(初代)や、DSLiteでGBAのスパロボ作品をセットしてゲームをすると、資金と作品にちなんだ[[強化パーツ]]が手に入る。GBAスロットが廃止されたDSi以降の機種ではこの特典は得られない。なお、2周目以降からWスロットで手に入る強化パーツが1個だけ購入可能となる(Wスロットで『[[スーパーロボット大戦A|A]]』を刺した時に手に入るパーツの購入解禁から始まり、さらに1周クリアごとに1個ずつ解禁されていく)。
;[[合体]]
+
;[[合体]]の変更点
:仕様が変更され、合体機に乗る両者の気力が110以上ないと合体不可になっている。本作は気力が上がりづらい設定になっているので合体して本領発揮の機体パイロットはやや不遇の扱いとなっている(そのためか合体後の能力がかなり高く設定されている)。
+
:合体対象機体のパイロット両者の気力が110以上ないと合体不可となった。その分合体後の能力がかなり高く設定されている。
;成長率
+
;成長率の調整点
:全パイロット一律で、1レベル上がるごとに全能力値が+3、SPが+1増加。更に撃墜数+100毎に全能力値が+10増加される。そのために歴代シリーズでもSP以外のパラメータがインフレ気味である。また、成長率に差が無いので最終的には全キャラがある程度万能型になる。
+
:全パイロット一律で、1レベル上がるごとに全能力値が+3、SPが+1増加。更に撃墜数+100毎に全能力値が+10増加される。そのために歴代シリーズでもSP以外のパラメータがインフレ気味である。また、成長率に差が無いため最終的には全キャラがある程度万能型になる。
 
;[[地形適応]]
 
;[[地形適応]]
:今作では宇宙適応Bの機体がかなり多い上に、地形適応の補正値がいつもより大きい(1段階違うだけで[[集中]]を掛けた時ほどの差が出る)。また月面MAPの場合空を飛んでいれば宇宙、地上に降りれば地上扱いになる。
+
:本作は宇宙適応Bの機体がかなり多い。簡単に言えば、ゴーダンナー系・キングゲイナー系・ガン×ソード系・ゾイド系・マジンガー系は一部の強化後あるいは隠しユニットを除いて全て宇宙適応Bである。さらに、地形適応の補正値が従来より大きく1段階違うだけで[[集中]]を掛けた時ほどの差が出る。
;[[修理装置]][[補給装置]]
+
;[[修理装置]][[補給装置]]
:今作ではこれまでと違い搭載しているユニットがかなり多い。『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』と『[[破邪大星ダンガイオー]]』を除く全ての作品(SEEDシリーズはシリーズ間を通して)に必ず一機以上いる。おそらくパートナーバトルシステムを使いやすくするための処置だと思われる。ただし、『[[蒼穹のファフナー]]』は修理装置持ちも補給装置持ちも隠しユニット。
+
:小隊系システムを導入した関係上、従来の携帯機シリーズ作品と比較してこれらの搭載ユニットが劇的に増加している。『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』と『[[破邪大星ダンガイオー]]』を除く全ての作品(SEEDシリーズはシリーズ間を通して)に必ず1機以上いる(『[[蒼穹のファフナー]]』は修理・補給共に要条件加入の隠しユニット)。
;[[修理費]]
+
;修理費廃止
:今作では機体が破壊されても修理費は無し。別に[[自爆]]は無いのだが、敵のAコンボでやられ易い為だと思われる。
+
:Aコンボによる被撃墜率の高さを考慮してか『A PORTABLE』同様に修理費は廃止されている。
;[[射程]]
+
;[[射程]]の調整点
 
:[[テムジン 747J]]のニュートラルランチャーを除き、P属性を持つ武器の射程が3以下に制限されている。また、格闘系の必殺武器の射程も原則として1に抑えられている。
 
:[[テムジン 747J]]のニュートラルランチャーを除き、P属性を持つ武器の射程が3以下に制限されている。また、格闘系の必殺武器の射程も原則として1に抑えられている。
;[[経験値]]
+
;[[経験値]]の調整点
:攻撃・修理・補給で最低1、敵撃墜で最低10の制限がなくなっている。
+
:攻撃・修理・補給で最低1、敵撃墜で最低10の制限がなくなっている。そのため、レベルが上げにくくなってしまった。
;[[信頼補正]]
+
;[[信頼補正]]の変更点
 
:キャラ別に効果が異なっており、攻撃力の上昇や獲得資金の増加など様々な効果が設定されている。また同時に出撃した回数によって効果が上昇し、これは引継ぎ対象にもなっている。
 
:キャラ別に効果が異なっており、攻撃力の上昇や獲得資金の増加など様々な効果が設定されている。また同時に出撃した回数によって効果が上昇し、これは引継ぎ対象にもなっている。
;[[精神コマンド]]
+
 
:SPがかなり低く抑えられている割に、精神コマンド使用のために必要なポイントはほぼ従来通りのため、気軽に使えない。SPの少なさは全キャラ共通で問題となっており、[[SPアップ]]や[[集中力]]といった技能は戦闘キャラ支援キャラ問わずで需要が極めて高い。
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== 難易度 ==
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本作は全体的に難易度は低いが、Aコンボの存在により意外に被撃墜率が高い。終盤のボス級ユニットはAコンボを完備しているためPUを不用意に突出させるとボスのAコンボにより大ダメージを被ることも少なくない。
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ただし、先述の通り宇宙Bの機体が多く、本作初の宇宙マップである「星の扉、運命の扉 前編」は本作屈指の高難易度ステージである。
  
 
== 評価 ==
 
== 評価 ==
大胆なクロスオーバーシナリオが好評であった[[スーパーロボット大戦W|W]][[スーパーロボット大戦Z|Z]]を経ていた為と初参戦となるガンソード、ゾイドジェネシスが話題となり、本作にも期待が寄せられていたが、作品間のクロスオーバーが希薄(会話だけは多い)な上に、キャラクターの性格や原作イベントの改悪・不整合(省略・設定の無視)が多く、中盤の中頃から終盤にかけてシナリオの粗が目立つ。
+
=== シナリオ面 ===
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大胆なクロスオーバーシナリオが好評であった『[[スーパーロボット大戦W]]』『[[スーパーロボット大戦Z]]』を経ていたという背景や、初参戦となる『蒼穹のファフナー』『ガン×ソード』『ゾイドジェネシス』が話題となり、本作にも期待が寄せられていたが、作品間のクロスオーバーが希薄(会話だけは多い)な上に、キャラクターの性格や原作イベントの改悪・不整合(省略・設定の無視)が多く、中盤の中頃から終盤にかけてシナリオの粗が目立つ。
  
ただし例外として、『[[電脳戦機バーチャロン マーズ|電脳戦機バーチャロン]]』関連の原作再現に関しては同作品のプロデューサーであったSEGAの亙重郎氏が直接執筆しただけあって高い評価を得ている。しかしそれ故に他の部分との質の差が浮き上がってしまっている。
+
また、エンディングにおける『ファフナー』の扱いに関しては特に批判が多い。[[羽佐間翔子]]たちの生存フラグを満たしていない場合、同化現象を治療できないという原作よりも悪い、一言で言うと「'''全滅エンド'''」になってしまう。本来の結末は数々の犠牲を払った先に希望が見える、という結末であり、このように絶望しか待ち受けていないような展開ではない。その上、『ファフナー』のキャラがこのように絶望的な結末を迎えているのに対して、他作品のキャラクターは一人でバカンスを満喫している、宴会で裸踊りをするなど、常識を疑いたくなるような描写まである始末である。このような『ファフナー』の扱いの酷さは、後年発売された『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』で『ファフナー』が再び参戦した際に「『UX』が初参戦」と言われてしまうネタにまでなった<ref>ちなみに『[[ガン×ソード]]』に関しても、後年の『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で再参戦した際に「『ガン×ソード』は『T』が初参戦」とネタにされている。</ref>。
  
システム面においては「パートナーバトルシステム」と「アタックコンボ」が対になっているが、後者が強すぎて前者のメリットが殆ど無い点が目立つ結果となった。
+
ただし例外として、『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』関連の原作再現に関しては同作品のプロデューサーであったSEGAの亙重郎氏が直接執筆しただけあって高い評価を得ている。しかしそれ故に他の部分との質の差が浮き上がってしまっている。
  
他方、戦闘グラフィックに関しては前作Wから確実な進歩を遂げている。DSで搭載された液晶の低い画面解像度と、それと比較して容量の多いRAM(メインメモリの意、DSはPS1の倍の容量)という特性を逆手に取る事で、カットインを少ない描き込みで実現した上でそれを更にアニメーションさせるという、高解像度の据え置き機では実現が難しくなった演出を取り入れた(カットインをアニメーションさせる。NEOなどではプリレンダ映像によるカットインが試みられていた)。
+
主人公の[[ミスト・レックス]]についての批判が激しく、インターネットコミュニティにおいては直ちにネタキャラとして定着した。このため「スパロボKはプレイした事はないがミストは知っている」といったネットユーザーは非常に多い。
  
JとWでは、大半の敵味方双方で登場するパイロットの顔グラフィックが左右逆にするだけだが、本作とLは全員の敵と味方仕様も固有グラフィックが用意されている。
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=== システム面 ===
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携帯機シリーズ初の[[小隊]]系システムとなる「パートナーバトルシステム」が登場した。過去の小隊システムとの差別化として、単機運用と小隊運用のどちらでもメリット/デメリットがあるという独自の戦略性を持たせようとしたシステムだったが、単機運用での特典「アタックコンボ」が強力すぎて、わざわざ小隊を組む必要が無い練り込み不足な点が目立つ結果となった。この「パートナーバトルシステム」自体は『[[L]]』以降の携帯機シリーズでも採用されているが、バランスは大きく是正されている。
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他方、戦闘グラフィックに関しては前作『W』から確実な進歩を遂げている。DSで搭載された液晶の低い画面解像度と、それと比較して容量の多いRAM(メインメモリの意、DSはPS1の倍の容量)という特性を逆手に取る事で、カットインを少ない描き込みで実現した上でそれを更にアニメーションさせるという、高解像度の据え置き機では実現が難しくなった演出が取り入れられた。
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フェイスアイコンについても、『W』までは大半の敵味方双方で登場するパイロットにおいて単純に左右を反転させただけだったものを、本作以降は全員の敵・味方仕様の専用アイコンがそれぞれ用意されている。
  
 
== 話題 ==
 
== 話題 ==
*発表当初の発売予定日は2009年4月2日となっていたが、同年3月20日に変更された。発売日前倒しはもちろんシリーズ初の事で、大事件と言っても差し支えない。
+
*発表当初の発売予定日は2009年4月2日となっていたが、同年3月20日に変更された。発売日前倒しはシリーズ初の事で、大事件と言っても差し支えない。
 
**前倒しの理由は不明だが、同年3月28日に発売予定だったDSの大作ソフト『ドラゴンクエストIX』が7月11日に発売延期する発表があった二週間後に、本作の3月20日への前倒しが発表されたため、なんらかの関連性があるのではないかという説がある。
 
**前倒しの理由は不明だが、同年3月28日に発売予定だったDSの大作ソフト『ドラゴンクエストIX』が7月11日に発売延期する発表があった二週間後に、本作の3月20日への前倒しが発表されたため、なんらかの関連性があるのではないかという説がある。
**前述の通りシナリオが不評だったため、これ以来発売日前倒しを恐れるユーザーも出た。
+
**前述のとおり内容面の問題から、これ以降発売日前倒しを警戒するユーザーも出た。
*予約特典として「スーパーロボット大戦K Official Commentary Book」が付属。<br />参戦作品の情報や、各作品のクリエーター達へのインタビュー内容などが掲載された。
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*予約特典として「スーパーロボット大戦K Official Commentary Book」が付属。参戦作品の情報や、各作品のクリエーター達へのインタビュー内容・おすすめのポイントなどが掲載されたが、'''本編では狙いすましたかのように再現されなかった。'''
 
*キャラクターのカットインには前作にも増して非常に力が入っている。公式PVが公開された時には「Kは『顔芸』のK」等と言われたことも。
 
*キャラクターのカットインには前作にも増して非常に力が入っている。公式PVが公開された時には「Kは『顔芸』のK」等と言われたことも。
 
*年々複雑化していた携帯機作品のシステムだが、今作では一部システムが廃止され、あるいは簡略化されている。
 
*年々複雑化していた携帯機作品のシステムだが、今作では一部システムが廃止され、あるいは簡略化されている。
*今作もWで猛威をふるった[[SP回復]]バグがある。ただし、前作と比べるとある程度制限はされている。
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*今作も『W』で猛威をふるった[[SP回復]]バグがある。ただし、前作と比べるとある程度制限はされている。
*Wに続き、一部のBGMに過去の他社作品からの盗用疑惑が発生。詳細は[[#話題まとめ]]の項を参照。
+
*『W』に続き、一部のBGMに過去の他社作品からの盗用疑惑が発生。詳細は[[#話題まとめ]]の項を参照。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
新規参戦は★の6作品。☆は携帯機初参戦作品。携帯機という括りで見た場合、マジンガー・ダンガイオー・無印SEED以外は全て初参戦と言うことになる。
+
新規参戦は★の6作品。
 
 
お気に入り選択ではゴーダンナーは「ゴーダンナーシリーズ」とまとめられている。また、ガンダムSEEDも「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」とまとめられているが、Wと違いC.E.73も一括りにされている。
 
  
 
*[[破邪大星ダンガイオー]]
 
*[[破邪大星ダンガイオー]]
*[[オーバーマン キングゲイナー]]
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*[[オーバーマン キングゲイナー]]
 
*★[[蒼穹のファフナー]]
 
*★[[蒼穹のファフナー]]
*[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]
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*[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]
 
*[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
*[[機動戦士ガンダムSEED]]
*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
+
*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
*★[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
 
*★[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER]]
 
*[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]
 
*[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]
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*★[[鋼鉄神ジーグ]]
 
*★[[鋼鉄神ジーグ]]
 
*★[[機獣創世記ゾイドジェネシス]]
 
*★[[機獣創世記ゾイドジェネシス]]
*[[神魂合体ゴーダンナー!!]]
+
*[[神魂合体ゴーダンナー!!]]
*[[神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON]]
+
*[[神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON]]
 
*★[[ガン×ソード]]
 
*★[[ガン×ソード]]
  
版権的事情から参戦はまずありえないとされていた[[ゾイド|ゾイドシリーズ]]が初参戦、ファンを驚かせた。<br />また、『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』は公式サイトや雑誌媒体においてアニメ版の放送時期でなく漫画版の連載時期が記載されている(理由は不明)。またゲーム上の時系列が『SEED DESTINY』のものなっている都合上、無印『SEED』は機体のみの参戦となっている。
+
『機動戦士ガンダムSEED』は機体のみの参戦。
  
マジンガーとダンガイオー以外は全て2000年代の作品で構成され90年代作品が不在、ガンダムシリーズはSEED系のみの参戦というと言う異色のラインナップとなっている。<br />作品選考に関しては寺田プロデューサーいわく、新規プレイヤーのために先に開発が進んでいたZよりさらに若年層を意識したとの事。
+
版権的事情から参戦はまずありえないとされていた[[ゾイドシリーズ]]が初参戦、ファンを驚かせた。[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーもサプライズの1つであるとして言及している<ref name="fami">エンターブレイン『週刊ファミ通』2009年1月30日号、21 - 23頁。</ref>
  
[[スーパーロボット大戦EX]]』以来東映制作の作品が不参戦となった。(ただし子会社の東映アニメーションからは『ガイキング』が参戦をしている。)『[[スーパーロボット大戦GC]]』以来『[[ガンダムシリーズ]]』は同時間軸のみで構成されている。さらに『[[スーパーロボット大戦J]]』以来『[[ゲッターロボ|ゲッターロボシリーズ]]』が不参戦となった。(ただしどちらも[[OGシリーズ]]を除く。)
+
お気に入り選択では『ゴーダンナー』の2作は「ゴーダンナーシリーズ」とまとめられている。また『ガンダムSEED』と『DESTINY』も「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」とまとめられているが、『W』と違い『C.E.73 STARGAZER』も一括りにされている。
 +
 
 +
『マジンガー』と『ダンガイオー』以外は全て2000年代の作品で構成され1990年代作品が不在、ガンダムシリーズはSEED系のみの参戦という異色のラインナップとなっている。作品選考に関しては、携帯機は若いユーザーが多いため『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』とともに近年のロボットアニメを多めに選んでおり、年配向けの作品も多かった『Z』よりさらに若年層を意識したとのこと<ref name="fami" />。
  
 
== 世界観 ==
 
== 世界観 ==
所謂いつものスパロボ世界な[[地球]]と『キングゲイナー』や『[[ガン×ソード]]』や『ゾイドジェネシス』の3作品の共存する[[地球 (2)|もう一つの地球]]、この二つの[[地球]]と、それらを繋ぐゲートの存在が軸となる世界観。なおこの[[地球 (2)|地球]]は[[平行世界]]でなく[[宇宙]]のどこかにあるもう一つの[[地球]]である。しかし作中で謎が明かされる事はほとんど無かった。
+
所謂いつものスパロボ世界な[[地球]]と『キングゲイナー』や『[[ガン×ソード]]』や『ゾイドジェネシス』の3作品の共存する[[地球 (スパロボK)|もう一つの地球]]、この二つの[[地球]]と、それらを繋ぐゲートの存在が軸となる世界観。なおこの[[地球 (スパロボK)|もう一つの地球]]は[[平行世界]]等ではなくこの[[宇宙]]のどこかに存在し、「地球」という名前で呼ばれている我々の地球とは別の惑星である。
 +
 
 +
メタ的な話をすればこのもう一つの地球は上記3作品と他作品間の文化や国家関係の整合性を取るのが難しかったために用意されたものと思われ、これ自体は他のスパロボでもよく使われる手法ではあるのだが、何故その星が惑星Ziや惑星E.Iではなく「地球」という呼称なのか、また作中で何度か言及された地球、もう一つの地球、そしてアトリームに共通した事物が存在した理由などは一切語られない(強いて言うならただの偶然?)。
  
また、地球ともう一つの地球の存在の設定は、A.C.E.シリーズの『[[Another Century's Episode 3 THE FINAL]]』にも酷似している。
+
詳細は[[世界観/K]]を参照。
  
== [[バンプレストオリジナル]] ==
+
== バンプレストオリジナル ==
  
=== 登場メカ(オリジナル)  ===
+
=== 登場人物 ===
;'''主人公機'''
+
==== 主人公及び関連人物 ====
 +
;[[ミスト・レックス]]
 +
:本作の[[主人公]]。惑星アトリームを故郷とする新人パイロット。熱血漢だが、お調子者でドジを踏むことが多い。アトリームや漂着した惑星ベザードを滅ぼされ、[[地球]]に流れ着く。
 +
;[[アンジェリカ・シャルティール]]
 +
:ミストの幼馴染みであり、パートナーとなる20歳の女性。世話好きで、公私に渡ってミストをサポートする。一見頼りになりそうだが、間違った知識を引用して説教したり、土壇場に弱かったりするとのこと。[[眼鏡・サングラス|メガネっ娘]]。
 +
;[[シェルディア・ルージュ]]
 +
:ミストのパートナーの一人となる17歳の少女。ミストが惑星ベザードに漂着した時に、彼を助けた。幼い頃に両親を失い、妹を一人で育ててきた過去を持つ。
 +
;[[レム・ルージュ]]
 +
:シェルディアの妹。とある理由で敵として登場。
 +
;[[エルリック・シャルティール]]
 +
:アンジェリカの父親でミストの上司。これもとある理由で敵に。
 +
 
 +
==== [[イディクス]] ====
 +
;[[ル=コボル]]
 +
:
 +
;[[ガズム]]
 +
:
 +
;[[イスペイル]]
 +
:ル=コボルに謀反を企てるが、誰一人としてその事に気付かれる事がなかった。惑星アトリームへの攻撃任務を成功後に[[地球]]への攻撃命令を指示されて一年間水面下で行動している。
 +
;[[ヴェリニー]]
 +
:惑星ベザードの攻撃任務を成功後にもう一つの[[地球]]への攻撃命令を受ける。
 +
;[[イスペイル兵]]
 
:
 
:
 +
;[[ヴェリニー兵]]
 +
:
 +
 +
=== 登場メカ ===
 +
==== 主人公機 ====
 
;[[レヴリアス]]
 
;[[レヴリアス]]
:[[主人公]]の[[ミスト・レックス]]搭乗機。惑星アトリームの古代遺跡から発掘された『クリスタル・ハート』を搭載した機動兵器。『ステアード』と呼ばれる剣撃と銃撃の双方に使用可能な武器を持つ。
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:[[主人公]]の[[ミスト・レックス]]搭乗機。惑星アトリームの古代遺跡から発掘された「クリスタル・ハート」を搭載した機動兵器。「ステアード」と呼ばれる剣撃と銃撃の双方に使用可能な武器を持つ。
 
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:[[アンジェリカ・シャルティール]]搭乗機。レヴリアスのサポート機として造られた量産型の機動兵器。レヴリアスと同様に『クリスタル・ハート』を搭載する。サポート専門ゆえに基本武装はそれ相応のものだがレヴリアスとの連携により強力な[[合体攻撃]]が行える。
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:[[アンジェリカ・シャルティール]]搭乗機。レヴリアスのサポート機として造られた量産型の機動兵器。レヴリアスと同様に「クリスタル・ハート」を搭載する。
 
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:[[シェルディア・ルージュ]]搭乗機。惑星ベザードに漂着したセリウスに『神の石』(=クリスタル・ハート)を搭載したカスタム機。基本性能はセリウスとほぼ同等でレヴリアスとの合体攻撃も同様に行える。
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:[[シェルディア・ルージュ]]搭乗機。惑星ベザードに漂着したセリウスに「神の石」(=クリスタル・ハート)を搭載したカスタム機。基本性能はセリウスとほぼ同等。
 
 
 
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:[[ヒロイン]]の後継機。条件によってアンジェリカかシェルディアのどちらかが搭乗する。
 
:[[ヒロイン]]の後継機。条件によってアンジェリカかシェルディアのどちらかが搭乗する。
;[[ソルヴリアス・レックス]]<br />[[ソルヴリアス・レギーナ]]
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;[[ソルヴリアス・レックス]] / [[ソルヴリアス・レギーナ]]
 
:レヴリアスとセルケリウスが合体した物。レックスは攻撃重視で格闘寄り(ただし、最高攻撃力の武器は射撃)、レギーナは防御・補助の射撃寄りで修理と補給可能、武装も状態変化系で占められている。
 
:レヴリアスとセルケリウスが合体した物。レックスは攻撃重視で格闘寄り(ただし、最高攻撃力の武器は射撃)、レギーナは防御・補助の射撃寄りで修理と補給可能、武装も状態変化系で占められている。
  
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;[[イディクス]]
:惑星アトリームを故郷とする新人パイロット。本作の主人公。熱血漢だが、お調子者でドジを踏むことが多い。アトリームや漂着した惑星ベザードを滅ぼされ、[[地球]]に流れ着く。
 
;[[アンジェリカ・シャルティール]]
 
:ミストの幼馴染みであり、パートナーとなる20歳の女性。世話好きで、公私に渡ってミストをサポートする。一見頼りになりそうだが、間違った知識を引用して説教したり、土壇場に弱かったりするとのこと。メガネっ娘。
 
;[[シェルディア・ルージュ]]
 
:ミストのパートナーの一人となる17歳の少女。ミストが惑星ベザードに漂着した時に、彼を助けた。幼い頃に両親を失い、妹を一人で育ててきた過去を持つ。
 
;[[レム・ルージュ]]
 
:シェルディアの妹。とある理由で敵として登場。
 
;[[エルリック・シャルティール]]
 
:アンジェリカの父親でミストの上司。これもとある理由で敵。
 
 
 
;'''敵勢力([[イディクス]])'''
 
 
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;[[ル=コボル]]
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;[[クリスタル・ハート]]
 
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;[[クリシュナ・ハート]]
 
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;[[イスペイル]]
 
:[[ル=コボル]]に謀反を企てるが、誰一人としてその事に気付かれる事がなかった。惑星アトリームの攻撃任務を成功後に[[地球]]の攻撃命令を指示されて一年間水面下で行動している。
 
;[[ヴェリニー]]
 
:惑星ベザードの攻撃任務を成功後にもう一つの[[地球]]を攻撃命令される。
 
  
== 関連記事 ==
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== ゲーム中データ ==
 
 
=== ゲーム中データ ===
 
 
<!-- 各作品共通の基本情報記事 -->
 
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*[[エース]]
 
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*[[補給装置]]
 
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*[[信頼補正]]
 
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<!-- 本作独自のシステムに関する記事、或いは本作専用の攻略記事 -->
 
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*[[Wスロットシステム]]
 
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=== 関連用語 ===
 
<!-- 専用記事がなければ紹介が多少詳細でも可。専用記事が出来たら紹介削除または一行程度に簡略化。 -->
 
*[[惑星アトリーム]]
 
*[[惑星ベザード]]
 
 
*[[イディクス]]
 
*[[クリスタル・ハート]]
 
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== 商品情報  ==
 
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=== ゲーム本体 [[ニンテンドーDS]] ===
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本作品で使用されているBGMが他社作品のそれに極めて類似しているという指摘に対し、8月19日付でこの内容を認め他社との和解が成立したことが発表された(→[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs_support/info/spwk.html 公式謝罪文])。
 
本作品で使用されているBGMが他社作品のそれに極めて類似しているという指摘に対し、8月19日付でこの内容を認め他社との和解が成立したことが発表された(→[http://www.bandainamcogames.co.jp/cs_support/info/spwk.html 公式謝罪文])。
  
ちなみに音楽の担当者は前作Wと同じ人物が担当しているが、前作の一部楽曲及びスパロボシリーズ以外の某作品においても盗用疑惑が噂されていた(後者については同じく謝罪騒動となった)問題の多い人物であった。
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ちなみに音楽の担当者は前作『W』と同じ人物が担当しているが、前作の一部楽曲及びスパロボシリーズ以外の某作品においても盗用疑惑が噂されていた(後者については同じく謝罪騒動となった)問題の多い人物であった。後に氏は2018年になって、直接作品タイトルを指してはいないものの盗作についてお詫び文を書いている。
  
 
詳細については下記のblog記事を参照。
 
詳細については下記のblog記事を参照。
  
 
=== blog記事 ===
 
=== blog記事 ===
*[http://blog.spalog.jp/?eid=780520 スーパーロボット大戦Kに関するお詫び]
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*[http://blog.spalog.jp/?p=5034 スーパーロボット大戦Kに関するお詫び]
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*[http://suemura.syncl.jp/?p=diary&di=1102051 久しぶりにブログやります。]
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== 余談 ==
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*前述したようにストーリー面の批判は激しく、現在でも『K』の話題になるとほぼ確実にシナリオの悪さの指摘が多くされている。
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**特に本作のシナリオライターである小峰徳司氏はもはや蛇蝎のごとく嫌われており、スパロボ関係の掲示板では名前を出されるのも忌避されているほど。匿名掲示板では、新作が発表されるたびに「'''次のシナリオライターは小峰'''」という嘘バレが流れている。
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**中には会話テキストを分析してシナリオライターを小峰氏かどうかを確認するというプレイヤーまでも見られている。
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**これについては公式ラジオ『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第776回で少し触れられている。当時「シナリオがあまり読まれていない」というデータがあったため、開発期間の兼ね合いもあり試験的にライトなシナリオとして作ったという。しかし結果的に「ライトすぎるわって言われた」と寺田氏は述べている<ref>『[[スーパーロボット大戦30|30]]』発売時に4Gamer.netで公開されたインタビュー記事([https://www.4gamer.net/games/579/G057907/20210803079/ 「スーパーロボット大戦30」インタビュー。30周年を迎えたスパロボのこれまでとこれからを聞いた] 2021年12月29日閲覧)にも作品名こそ出ていないがほぼ同様の記述がある。</ref>。
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*『[[L]]』や『[[UX]]』など以後のシリーズではストーリー展開などに本作を意識しているような部分がたびたび見られるなど、'''現在は[[ミスト・レックス]]共々すっかり自虐ネタないし反面教師として定着している。'''
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**ちなみに『L』と『UX』のライターである岸本みゆき氏は小峰氏が1・2作目のシナリオを手がけたDS用のRPGである『ルミナスアーク』シリーズの3作目においてシナリオ担当を交代したという経緯がある。同シリーズの当該作もやはりシナリオ面の評価は悪く、3作目にて盛り返した点は本作と『L』の関係に酷似している。
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**本作以後の一部のオリジナルキャラクターに関しても「性格や生い立ちなどにミストを意識したようなキャラクター造形が見られている」と評するプレイヤーも多い。
  
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2024年5月26日 (日) 22:49時点における最新版

スーパーロボット大戦K
読み スーパーロボットたいせんケー
シリーズ 携帯機シリーズ
開発元 エーアイ
発売元 バンダイナムコゲームス
対応機種 ニンテンドーDS
プロデューサー 宇田歩
寺田貴信
じっぱひとからげ
ディレクター 赤羽仁
シナリオ 小峰徳司
梶原智
亙重郎(『電脳戦機バーチャロン マーズ』シナリオ監修)
キャラクターデザイン 糸井美帆
歌津義明
メカニックデザイン 谷口欣孝
Mがんぢー
音楽 末村謙之輔
エビテン
佐藤拓馬
発売日 2009年3月20日
価格 6,090円(税込)
CERO区分 B(12歳以上対象)
テンプレートを表示

スーパーロボット大戦K』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「携帯機シリーズ」の1つ。

概要[編集 | ソースを編集]

ニンテンドーDS用スパロボの2作目(無限のフロンティアを除いた場合)。

タイトルの『K』は「携帯機 (KEITAIKI)」の「K」と仮決めされ、そのまま採用。変更されないのは珍しいとのこと[1]。なお、公式HPのフラッシュムービーでは、タイトルの『SRWK』が表示された際に「」が映るため、解釈次第では「Key」の「K」ととることもできるが、実際の本作中には鍵をイメージさせる要素がでてこないため、それが何だったのかは不明。

システム[編集 | ソースを編集]

新システム[編集 | ソースを編集]

パートナーバトルシステム
ユニットが2体一組となって出撃できる新システム。メインユニットが前面に立って戦い、サブユニットは援護攻撃援護防御によるサポートが可能となる。なお、本作の援護はパートナー間でしか行えない。携帯機作品において小隊系システムが実装されるのは本作が初となるが、ユニットの片方が空を飛べなくても飛べる機体さえメインにすれば飛行可能。ただし、援護は移動タイプが一致しないと不可。

既存システムと変更点[編集 | ソースを編集]

アタックコンボ
コンボシステムの発展系で、パートナーユニットを組まない場合のみ使用可能。C属性の武器で、武器射程内にいる複数の敵ユニットを攻撃できる。発動にはAコンボの特殊技能が必要で、技能レベルに応じて攻撃可能な機体数が増える。性質的に、パートナーバトルシステムとは対極になる。ゲーム終盤では敵も容赦なく駆使してくる。長射程のAコンボ武器は鬼。
連続ターゲット補正
本作では上昇カウントが1ターン単位となっており、自軍フェイズで敵の攻撃を回避した時点から補正がかかり始める。そのためリアル系を突っ込ませて反撃で一網打尽、ということが一層難しくなっている。その分スーパー系の装甲が見直されているが、改造費用が高く設定されているため、ゲーム終盤は装甲もお金も足りないという事態になる。敵の思考ルーチンが「HPの高いユニット狙う」というある程度単純なものになっているため、HPの高いユニット数機にバリアを付けて囮にするとしのげる。ただし修理装置が必須。この補正とアタックコンボにより、ゲーム終盤はスーパー系・リアル系問わず集中砲火を浴びることが多くなる。ただし本作では敵増援が無限に出現する(正確には特定の敵が2機以下で5回まで)マップでキングゲイナーが敵に囲まれて孤立したり、ムラサメに乗った自軍ゲストが囮役を提案したりする場面もあり、こういった場面ではこの補正が非常に辛いものとなる。
精神コマンドの変更点
従来よりSPがかなり低く抑えられているが、消費SPは『W』から据え置きのため気軽に使えなくなった。SPアップ集中力といった技能の需要が高まった。
コマンドのラインナップについては直感期待を携帯機シリーズでは初採用とし、替わって『W』から献身勇気が削除されている。
スキルパーツの変更点
『W』同様、消費型で使い回しは不可能。またボーナスポイント(BP)による養成システムが廃止されたため、パイロットのパラメータアップもスキルパーツで行われる。搭乗ユニットの都合で死にステータス、死にスキルとなるパーツは使用出来なくなった。
お気に入りの変更点
J』や『W』同様に3作品選択で改造段階が15段階に拡張され、獲得資金と経験値にボーナスが付く(作品の機体総数により差がある)。2周目以降は今までにお気に入りにした作品は最初から恩恵を受けるので、最終的には全作品お気に入り状態となる。
Wスロットシステム
『W』や『無限のフロンティア』に引き続き採用。GBAスロットのあるDS(初代)や、DSLiteでGBAのスパロボ作品をセットしてゲームをすると、資金と作品にちなんだ強化パーツが手に入る。GBAスロットが廃止されたDSi以降の機種ではこの特典は得られない。なお、2周目以降からWスロットで手に入る強化パーツが1個だけ購入可能となる(Wスロットで『A』を刺した時に手に入るパーツの購入解禁から始まり、さらに1周クリアごとに1個ずつ解禁されていく)。
合体の変更点
合体対象機体のパイロット両者の気力が110以上ないと合体不可となった。その分合体後の能力がかなり高く設定されている。
成長率の調整点
全パイロット一律で、1レベル上がるごとに全能力値が+3、SPが+1増加。更に撃墜数+100毎に全能力値が+10増加される。そのために歴代シリーズでもSP以外のパラメータがインフレ気味である。また、成長率に差が無いため最終的には全キャラがある程度万能型になる。
地形適応
本作は宇宙適応Bの機体がかなり多い。簡単に言えば、ゴーダンナー系・キングゲイナー系・ガン×ソード系・ゾイド系・マジンガー系は一部の強化後あるいは隠しユニットを除いて全て宇宙適応Bである。さらに、地形適応の補正値が従来より大きく1段階違うだけで集中を掛けた時ほどの差が出る。
修理装置補給装置
小隊系システムを導入した関係上、従来の携帯機シリーズ作品と比較してこれらの搭載ユニットが劇的に増加している。『電脳戦機バーチャロン マーズ』と『破邪大星ダンガイオー』を除く全ての作品(SEEDシリーズはシリーズ間を通して)に必ず1機以上いる(『蒼穹のファフナー』は修理・補給共に要条件加入の隠しユニット)。
修理費廃止
Aコンボによる被撃墜率の高さを考慮してか『A PORTABLE』同様に修理費は廃止されている。
射程の調整点
テムジン 747Jのニュートラルランチャーを除き、P属性を持つ武器の射程が3以下に制限されている。また、格闘系の必殺武器の射程も原則として1に抑えられている。
経験値の調整点
攻撃・修理・補給で最低1、敵撃墜で最低10の制限がなくなっている。そのため、レベルが上げにくくなってしまった。
信頼補正の変更点
キャラ別に効果が異なっており、攻撃力の上昇や獲得資金の増加など様々な効果が設定されている。また同時に出撃した回数によって効果が上昇し、これは引継ぎ対象にもなっている。

難易度[編集 | ソースを編集]

本作は全体的に難易度は低いが、Aコンボの存在により意外に被撃墜率が高い。終盤のボス級ユニットはAコンボを完備しているためPUを不用意に突出させるとボスのAコンボにより大ダメージを被ることも少なくない。

ただし、先述の通り宇宙Bの機体が多く、本作初の宇宙マップである「星の扉、運命の扉 前編」は本作屈指の高難易度ステージである。

評価[編集 | ソースを編集]

シナリオ面[編集 | ソースを編集]

大胆なクロスオーバーシナリオが好評であった『スーパーロボット大戦W』『スーパーロボット大戦Z』を経ていたという背景や、初参戦となる『蒼穹のファフナー』『ガン×ソード』『ゾイドジェネシス』が話題となり、本作にも期待が寄せられていたが、作品間のクロスオーバーが希薄(会話だけは多い)な上に、キャラクターの性格や原作イベントの改悪・不整合(省略・設定の無視)が多く、中盤の中頃から終盤にかけてシナリオの粗が目立つ。

また、エンディングにおける『ファフナー』の扱いに関しては特に批判が多い。羽佐間翔子たちの生存フラグを満たしていない場合、同化現象を治療できないという原作よりも悪い、一言で言うと「全滅エンド」になってしまう。本来の結末は数々の犠牲を払った先に希望が見える、という結末であり、このように絶望しか待ち受けていないような展開ではない。その上、『ファフナー』のキャラがこのように絶望的な結末を迎えているのに対して、他作品のキャラクターは一人でバカンスを満喫している、宴会で裸踊りをするなど、常識を疑いたくなるような描写まである始末である。このような『ファフナー』の扱いの酷さは、後年発売された『UX』で『ファフナー』が再び参戦した際に「『UX』が初参戦」と言われてしまうネタにまでなった[2]

ただし例外として、『電脳戦機バーチャロン マーズ』関連の原作再現に関しては同作品のプロデューサーであったSEGAの亙重郎氏が直接執筆しただけあって高い評価を得ている。しかしそれ故に他の部分との質の差が浮き上がってしまっている。

主人公のミスト・レックスについての批判が激しく、インターネットコミュニティにおいては直ちにネタキャラとして定着した。このため「スパロボKはプレイした事はないがミストは知っている」といったネットユーザーは非常に多い。

システム面[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ初の小隊系システムとなる「パートナーバトルシステム」が登場した。過去の小隊システムとの差別化として、単機運用と小隊運用のどちらでもメリット/デメリットがあるという独自の戦略性を持たせようとしたシステムだったが、単機運用での特典「アタックコンボ」が強力すぎて、わざわざ小隊を組む必要が無い練り込み不足な点が目立つ結果となった。この「パートナーバトルシステム」自体は『L』以降の携帯機シリーズでも採用されているが、バランスは大きく是正されている。

他方、戦闘グラフィックに関しては前作『W』から確実な進歩を遂げている。DSで搭載された液晶の低い画面解像度と、それと比較して容量の多いRAM(メインメモリの意、DSはPS1の倍の容量)という特性を逆手に取る事で、カットインを少ない描き込みで実現した上でそれを更にアニメーションさせるという、高解像度の据え置き機では実現が難しくなった演出が取り入れられた。

フェイスアイコンについても、『W』までは大半の敵味方双方で登場するパイロットにおいて単純に左右を反転させただけだったものを、本作以降は全員の敵・味方仕様の専用アイコンがそれぞれ用意されている。

話題[編集 | ソースを編集]

  • 発表当初の発売予定日は2009年4月2日となっていたが、同年3月20日に変更された。発売日前倒しはシリーズ初の事で、大事件と言っても差し支えない。
    • 前倒しの理由は不明だが、同年3月28日に発売予定だったDSの大作ソフト『ドラゴンクエストIX』が7月11日に発売延期する発表があった二週間後に、本作の3月20日への前倒しが発表されたため、なんらかの関連性があるのではないかという説がある。
    • 前述のとおり内容面の問題から、これ以降発売日前倒しを警戒するユーザーも出た。
  • 予約特典として「スーパーロボット大戦K Official Commentary Book」が付属。参戦作品の情報や、各作品のクリエーター達へのインタビュー内容・おすすめのポイントなどが掲載されたが、本編では狙いすましたかのように再現されなかった。
  • キャラクターのカットインには前作にも増して非常に力が入っている。公式PVが公開された時には「Kは『顔芸』のK」等と言われたことも。
  • 年々複雑化していた携帯機作品のシステムだが、今作では一部システムが廃止され、あるいは簡略化されている。
  • 今作も『W』で猛威をふるったSP回復バグがある。ただし、前作と比べるとある程度制限はされている。
  • 『W』に続き、一部のBGMに過去の他社作品からの盗用疑惑が発生。詳細は#話題まとめの項を参照。

登場作品[編集 | ソースを編集]

新規参戦は★の6作品。

『機動戦士ガンダムSEED』は機体のみの参戦。

版権的事情から参戦はまずありえないとされていたゾイドシリーズが初参戦、ファンを驚かせた。寺田貴信プロデューサーもサプライズの1つであるとして言及している[3]

お気に入り選択では『ゴーダンナー』の2作は「ゴーダンナーシリーズ」とまとめられている。また『ガンダムSEED』と『DESTINY』も「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」とまとめられているが、『W』と違い『C.E.73 STARGAZER』も一括りにされている。

『マジンガー』と『ダンガイオー』以外は全て2000年代の作品で構成され1990年代作品が不在、ガンダムシリーズはSEED系のみの参戦という異色のラインナップとなっている。作品選考に関しては、携帯機は若いユーザーが多いため『Z』とともに近年のロボットアニメを多めに選んでおり、年配向けの作品も多かった『Z』よりさらに若年層を意識したとのこと[3]

世界観[編集 | ソースを編集]

所謂いつものスパロボ世界な地球と『キングゲイナー』や『ガン×ソード』や『ゾイドジェネシス』の3作品の共存するもう一つの地球、この二つの地球と、それらを繋ぐゲートの存在が軸となる世界観。なおこのもう一つの地球平行世界等ではなくこの宇宙のどこかに存在し、「地球」という名前で呼ばれている我々の地球とは別の惑星である。

メタ的な話をすればこのもう一つの地球は上記3作品と他作品間の文化や国家関係の整合性を取るのが難しかったために用意されたものと思われ、これ自体は他のスパロボでもよく使われる手法ではあるのだが、何故その星が惑星Ziや惑星E.Iではなく「地球」という呼称なのか、また作中で何度か言及された地球、もう一つの地球、そしてアトリームに共通した事物が存在した理由などは一切語られない(強いて言うならただの偶然?)。

詳細は世界観/Kを参照。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

登場人物[編集 | ソースを編集]

主人公及び関連人物[編集 | ソースを編集]

ミスト・レックス
本作の主人公。惑星アトリームを故郷とする新人パイロット。熱血漢だが、お調子者でドジを踏むことが多い。アトリームや漂着した惑星ベザードを滅ぼされ、地球に流れ着く。
アンジェリカ・シャルティール
ミストの幼馴染みであり、パートナーとなる20歳の女性。世話好きで、公私に渡ってミストをサポートする。一見頼りになりそうだが、間違った知識を引用して説教したり、土壇場に弱かったりするとのこと。メガネっ娘
シェルディア・ルージュ
ミストのパートナーの一人となる17歳の少女。ミストが惑星ベザードに漂着した時に、彼を助けた。幼い頃に両親を失い、妹を一人で育ててきた過去を持つ。
レム・ルージュ
シェルディアの妹。とある理由で敵として登場。
エルリック・シャルティール
アンジェリカの父親でミストの上司。これもとある理由で敵に。

イディクス[編集 | ソースを編集]

ル=コボル
ガズム
イスペイル
ル=コボルに謀反を企てるが、誰一人としてその事に気付かれる事がなかった。惑星アトリームへの攻撃任務を成功後に地球への攻撃命令を指示されて一年間水面下で行動している。
ヴェリニー
惑星ベザードの攻撃任務を成功後にもう一つの地球への攻撃命令を受ける。
イスペイル兵
ヴェリニー兵

登場メカ[編集 | ソースを編集]

主人公機[編集 | ソースを編集]

レヴリアス
主人公ミスト・レックス搭乗機。惑星アトリームの古代遺跡から発掘された「クリスタル・ハート」を搭載した機動兵器。「ステアード」と呼ばれる剣撃と銃撃の双方に使用可能な武器を持つ。
セリウス
アンジェリカ・シャルティール搭乗機。レヴリアスのサポート機として造られた量産型の機動兵器。レヴリアスと同様に「クリスタル・ハート」を搭載する。
セリウスII
シェルディア・ルージュ搭乗機。惑星ベザードに漂着したセリウスに「神の石」(=クリスタル・ハート)を搭載したカスタム機。基本性能はセリウスとほぼ同等。
セルケリウス
ヒロインの後継機。条件によってアンジェリカかシェルディアのどちらかが搭乗する。
ソルヴリアス・レックス / ソルヴリアス・レギーナ
レヴリアスとセルケリウスが合体した物。レックスは攻撃重視で格闘寄り(ただし、最高攻撃力の武器は射撃)、レギーナは防御・補助の射撃寄りで修理と補給可能、武装も状態変化系で占められている。

イディクス[編集 | ソースを編集]

アルケウス
グスタティオ
ゼナディーエ
エンダーク
ビクトーラ
メトラ
デスエラ

用語[編集 | ソースを編集]

惑星アトリーム
惑星ベザード
地球 (スパロボK)
イディクス
クリスタル・ハート
クリシュナ・ハート

ゲーム中データ[編集 | ソースを編集]

分類 記事
全話一覧 全話一覧/K
隠し要素 隠し要素/K
精神コマンド 精神コマンド/K
強化パーツ 強化パーツ/K
特殊能力 特殊能力/K
特殊技能
(特殊スキル)
特殊技能/K
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/K

商品情報[編集 | ソースを編集]

ゲーム本体[編集 | ソースを編集]

攻略本[編集 | ソースを編集]

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

本作品で使用されているBGMが他社作品のそれに極めて類似しているという指摘に対し、8月19日付でこの内容を認め他社との和解が成立したことが発表された(→公式謝罪文)。

ちなみに音楽の担当者は前作『W』と同じ人物が担当しているが、前作の一部楽曲及びスパロボシリーズ以外の某作品においても盗用疑惑が噂されていた(後者については同じく謝罪騒動となった)問題の多い人物であった。後に氏は2018年になって、直接作品タイトルを指してはいないものの盗作についてお詫び文を書いている。

詳細については下記のblog記事を参照。

blog記事[編集 | ソースを編集]

余談[編集 | ソースを編集]

  • 前述したようにストーリー面の批判は激しく、現在でも『K』の話題になるとほぼ確実にシナリオの悪さの指摘が多くされている。
    • 特に本作のシナリオライターである小峰徳司氏はもはや蛇蝎のごとく嫌われており、スパロボ関係の掲示板では名前を出されるのも忌避されているほど。匿名掲示板では、新作が発表されるたびに「次のシナリオライターは小峰」という嘘バレが流れている。
    • 中には会話テキストを分析してシナリオライターを小峰氏かどうかを確認するというプレイヤーまでも見られている。
    • これについては公式ラジオ『うますぎWAVE』第776回で少し触れられている。当時「シナリオがあまり読まれていない」というデータがあったため、開発期間の兼ね合いもあり試験的にライトなシナリオとして作ったという。しかし結果的に「ライトすぎるわって言われた」と寺田氏は述べている[4]
  • L』や『UX』など以後のシリーズではストーリー展開などに本作を意識しているような部分がたびたび見られるなど、現在はミスト・レックス共々すっかり自虐ネタないし反面教師として定着している。
    • ちなみに『L』と『UX』のライターである岸本みゆき氏は小峰氏が1・2作目のシナリオを手がけたDS用のRPGである『ルミナスアーク』シリーズの3作目においてシナリオ担当を交代したという経緯がある。同シリーズの当該作もやはりシナリオ面の評価は悪く、3作目にて盛り返した点は本作と『L』の関係に酷似している。
    • 本作以後の一部のオリジナルキャラクターに関しても「性格や生い立ちなどにミストを意識したようなキャラクター造形が見られている」と評するプレイヤーも多い。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. スーパーロボット大戦K!!
  2. ちなみに『ガン×ソード』に関しても、後年の『T』で再参戦した際に「『ガン×ソード』は『T』が初参戦」とネタにされている。
  3. 3.0 3.1 エンターブレイン『週刊ファミ通』2009年1月30日号、21 - 23頁。
  4. 30』発売時に4Gamer.netで公開されたインタビュー記事(「スーパーロボット大戦30」インタビュー。30周年を迎えたスパロボのこれまでとこれからを聞いた 2021年12月29日閲覧)にも作品名こそ出ていないがほぼ同様の記述がある。