「ガンキャノン」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
30行目: 30行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍]]が開発した中距離支援用試作型[[モビルスーツ]]。[[ガンダム]][[ガンタンク]]と同様に「[[V作戦]]」によって開発されており、本機も[[コアブロックシステム]]が採用されている。一応本機の方がガンダムに先発して完成している。
+
[[地球連邦軍]]が開発した中距離支援用試作型[[モビルスーツ]]。[[ガンダム]]と同じく「[[V作戦]]」によって開発された機体であり、ガンダム・[[ガンタンク]]と共通規格の[[コアブロックシステム]]が採用されている。
その名の通り、両肩にはキャノン砲が装備されており、中距離からの[[援護攻撃]]等に力を発揮する。
 
  
装甲材にはルナ・チタニウム合金が使用されているが、中距離支援用というコンセプトから装甲が厚く、シールドを必要としない。これにより、[[ドム]]のジャイアント・バズの[[直撃]]にすら耐えられる程の防御力を獲得した。しかしその分、機動性や[[運動性]]はガンダムと比べて低めである。また、[[ビームサーベル]]のような近接白兵戦用の武装は装備されていない。
+
装甲材にはルナ・チタニウム合金が使用されており、これは後のガンダムにも採用される事となった。ガンダムと比較して、機動性・運動性よりも装甲を重視した設計がされており、シールドを必要としない。その装甲厚はジオンのMSの5倍以上とされ、[[ドム]]のジャイアント・バズの[[直撃]]にすら耐えられる程の防御力を誇る。
  
後に本機は複数の同型機が製造され、各地に配備されている。
+
白兵戦用のガンダム、長距離支援用のガンタンクと連携し、中距離からの砲撃支援を行うという機体コンセプト、近接戦闘用のビーム・サーベルは装備されていない。その反面ビーム・ライフルはガンダムのそれよりも威力・射程に優れており、頭部も複雑化したセンサーが導入されたゴーグル型ツインアイ構造を採用している。
 +
 
 +
一般的に「ガンキャノン」と言えばRX-77-2の事を指し、その生産数は6機。(劇場版における)ナンバーはカイ機が「108」、ハヤト機が「109」、パイロット不明機が「203」であり、他3機については不明である。サイド7でジーンに破壊されたパーツ状態の個体がそれらなのか、それとも他の戦地に配備されたのか、定かではない。
  
 
=== 劇中での様相 ===
 
=== 劇中での様相 ===
主に[[カイ・シデン]]が搭乗し、[[ホワイトベース]]の戦力として運用された。本機のコンセプトがカイとマッチしたのか、かなりの戦果を挙げているが、[[ア・バオア・クー]]攻防戦にて大破し、放棄された。
+
主に[[カイ・シデン]]が搭乗し、[[ホワイトベース]]の戦力として運用された。本機のコンセプトがカイとマッチしたのか、かなりの戦果を挙げているが、[[ア・バオア・クー]]攻防戦にて大破し、放棄された。一方でアムロが一時的に搭乗した際は、足払い等の原始的な攻撃によ近接戦闘を見せている。
アムロが臨時に搭乗した際は足払いなど原始的な格闘戦を用い本機の格闘戦能力を見せている。
 
  
劇場版「めぐりあい宇宙篇」では[[ジャブロー]]にてガンタンクの代わりとして、[[ハヤト・コバヤシ]]機である「C-109」という機体が登場。それに伴いカイ機は「C-108」という名前になった。劇場版仕様ではそれぞれ機体番号が左胸と左足脛にマーキングされている。
+
劇場版「めぐりあい宇宙篇」では、[[ジャブロー]]以降ガンタンクは登場せず、[[ハヤト・コバヤシ]]機として先述したナンバー109のガンキャノンが登場。それに伴いカイ機はナンバー108と設定された。それぞれ機体番号が左胸と左足脛にマーキングされている。
  
他にも「203」とマークされた搭乗者不明の機体が登場。こちらは劇場版以外の一部作品にも登場した。
+
先述のパイロット不明機であるナンバー203は、劇場版の他にもゲーム「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」、OVA「機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル」にも登場している。特に後者では明確な戦闘描写が描かれており、高機動型ゲルググを圧倒する動きを見せた。
  
また、『[[機動戦士Ζガンダム]]』にはハヤトの勤めていた戦争博物館に本機のレプリカが展示されている。
+
[[機動戦士Ζガンダム]]』にはハヤトの勤めていた戦争博物館に本機のレプリカが展示されている。
  
 
リギルド・センチュリー(『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。
 
リギルド・センチュリー(『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。

2021年8月6日 (金) 08:49時点における版

ガンキャノン
外国語表記 Gun-Cannon
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 中距離支援用モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 RX-77-2
全高 17.5m
本体重量 70.0 t
全備重量 144.8 t
動力 核融合炉
ジェネレーター出力 1,380 kw
スラスター推力

22,600 kg×2
1,650 kg×4

総推力
51,800 kg
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 6,000 m
内蔵機体 コアファイター
開発 地球連邦軍
所属 地球連邦軍
主なパイロット カイ・シデン
ハヤト・コバヤシ
テンプレートを表示

ガンキャノンは『機動戦士ガンダム』の登場メカ

概要

地球連邦軍が開発した中距離支援用試作型モビルスーツガンダムと同じく「V作戦」によって開発された機体であり、ガンダム・ガンタンクと共通規格のコアブロックシステムが採用されている。

装甲材にはルナ・チタニウム合金が使用されており、これは後のガンダムにも採用される事となった。ガンダムと比較して、機動性・運動性よりも装甲を重視した設計がされており、シールドを必要としない。その装甲厚はジオンのMSの5倍以上とされ、ドムのジャイアント・バズの直撃にすら耐えられる程の防御力を誇る。

白兵戦用のガンダム、長距離支援用のガンタンクと連携し、中距離からの砲撃支援を行うという機体コンセプト、近接戦闘用のビーム・サーベルは装備されていない。その反面ビーム・ライフルはガンダムのそれよりも威力・射程に優れており、頭部も複雑化したセンサーが導入されたゴーグル型ツインアイ構造を採用している。

一般的に「ガンキャノン」と言えばRX-77-2の事を指し、その生産数は6機。(劇場版における)ナンバーはカイ機が「108」、ハヤト機が「109」、パイロット不明機が「203」であり、他3機については不明である。サイド7でジーンに破壊されたパーツ状態の個体がそれらなのか、それとも他の戦地に配備されたのか、定かではない。

劇中での様相

主にカイ・シデンが搭乗し、ホワイトベースの戦力として運用された。本機のコンセプトがカイとマッチしたのか、かなりの戦果を挙げているが、ア・バオア・クー攻防戦にて大破し、放棄された。一方でアムロが一時的に搭乗した際は、足払い等の原始的な攻撃によ近接戦闘を見せている。

劇場版「めぐりあい宇宙篇」では、ジャブロー以降ガンタンクは登場せず、ハヤト・コバヤシ機として先述したナンバー109のガンキャノンが登場。それに伴いカイ機はナンバー108と設定された。それぞれ機体番号が左胸と左足脛にマーキングされている。

先述のパイロット不明機であるナンバー203は、劇場版の他にもゲーム「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙」、OVA「機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル」にも登場している。特に後者では明確な戦闘描写が描かれており、高機動型ゲルググを圧倒する動きを見せた。

機動戦士Ζガンダム』にはハヤトの勤めていた戦争博物館に本機のレプリカが展示されている。

リギルド・センチュリー(『Gのレコンギスタ』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
第1話から登場してカイが乗る他、チャック・キースも搭乗(恐らくジム・キャノンIIの代役)。射程が長く、ジムよりも耐久力がある為、序盤はお世話になる。
第4次スーパーロボット大戦
チャック・キースが乗る。第1話から使用可能。
同じく第1話から使用可能なガンダム等に比べて最大射程が1長いが、運動性が非常に低いせいでキースの能力ではMSやHMにはロクに当たらない。敵の射程外からメカザウルス・機械獣等を削るのに使えるくらいか。
・・・と思いきや、本作では非常に貴重な適応AのMSであり、陸適応Aのパイロット(こちらはさほど貴重では無い)が乗っている場合数値以上の攻撃力を発揮する。(なお宇宙はB)
本作序盤は地上マップが続くため、バルカン等を何段階か強化しておけばかなり便利な戦力に化ける。キースより腕の良いパイロットを乗せて前線に放り込むも良し、2線級のパイロットの育成に使うも良し。
ガンダムやアレックスネモやガンタンク等のように、廃棄されたり部品としてバラされたりロザミア・バダムが勝手に乗って破壊されたりしないため、最後まで部隊内に残る。
第4次スーパーロボット大戦S
宇宙の地形適応がBからAに上がったが、宇宙へ行ってまで本機を使用するのは厳しい。
スーパーロボット大戦F
キースが乗る。以降のシリーズではジム・キャノンIIが登場するので、キースはこれに乗らなくなる。
射程が長いので、序盤は支援に使えるのはこれまでと同様。『第4次』のMSの中では装甲が高めだったが、今作では他機と相対的に低くなってしまったうえ、シールドもビームサーベルも無いので防御面や敵隣接時に不安がある。
スーパーロボット大戦F完結編
不要な機体の下取りイベントで下取りに出される候補。どうしても残しておきたいなら、誰かパイロットを乗せておこう。

単独作品

スーパーロボット大戦
ガンダムチームを選択した際に自軍ユニットとして運用可能。それ以外のチームを選択した場合は敵として登場する。
射程がそこそこあり防御力がやや高い一方で移動力が低いため、ガンダムや百式と同様に運用し辛い。使いたければメガバズーカランチャーを入手し、装備させよう。
HDリメイク版では、ガンダムチームの中では百式と共に射程5である上に「狙撃」まであるので、序盤では使いやすい。
スーパーロボット大戦64
セレイン編第1話でハミルトンが乗り撃墜される。リアル系主人公を選択すると隠し要素として入手が可能。だが、普通は使わない。
スーパーロボット大戦GCXO
初めてファーストガンダムのストーリーがシナリオの主軸に組み込まれたため、V作戦系列のMSも大幅にパワーアップ。ガンダムはまだしも、今のところシリーズ最強のガンキャノンと言える(ガンタンクも同様だったが『OE』で更新される)。
主にカイが乗るが、強制出撃でシロー・アマダイーノ・アッバーブもこれに乗ることがある。ただし、合体攻撃(V作戦、V作戦2)はカイ搭乗時のみ使用可能。フル改造で火力は飛躍的に向上する。
さすがに後半はユニット性能面で息切れしてくるが、多めのパーツスロットに鹵獲機の取り潰しで得たパーツを嵌めてやればそこそこフォロー可能。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ガンダム、ガンタンク、Gファイターに比べると個性が弱く、やや地味な感が否めないが移動後使用可能な240mmキャノンでの強襲がかなり強力。
地味にショック属性持ちなので、あわよくば敵を弱体化させられるのもポイントが高い。

関連作品

リアルロボット戦線
カイとハヤトの2機が登場し、第1面から仲間になる。キャノン砲の威力が高く、初期は頼りになる。
一度撃破されてもコアファイターの姿になるだけで、修理代は取られない。

装備・機能

武装・必殺武器

格闘
近接白兵用の武装は無いものの[1]、劇中では頑丈さとパワーを活かした格闘攻撃を行っている。SRW未実装。
岩石投げ
とある戦闘では弾薬が切れた際、本機の腕力の高さを利用して岩石を投げる攻撃を披露したことがある。SRW未実装。

基本装備

60mmバルカン砲
ガンダムと同じく頭部に左右1対2門内蔵。本機の唯一の近接戦用武装。劇場版にて初使用。
240mmキャノン砲
胴体上肩側に左右1対2門装備されている実体弾兵器。ガンタンクのキャノン砲と比べると砲身が短く、口径が大きい。砲身には強制冷却用のジャケットが備えられており、連射も可能。
中距離支援という設計上、弾を放物線を描いて飛ばすことに主眼を置かれているせいか棒立ちになると砲身を真正面に向けにくく、劇中では姿勢を低くして発射する事[2]が多かった。
SRWにおいても本機の主兵装。
ハンドグレネード
脚部に格納されている実弾兵器。劇場版でのみ使用。SRW未実装。
ビームライフル
本機の専用武装。ガンダム用の物より先発で開発されている事や本機の想定運用用途上ガンダム用のライフルよりも大型で取り回しが良くないが、代わりに照準機能が高性能で命中精度が高く、射程も30kmと長い(ガンダムのビームライフルの射程は8km前後とされる)事から狙撃用として運用された。
SRWではキャノン砲より射程は劣るが攻撃力は若干高くなっている作品が多い。

オプション装備

スプレーミサイルランチャー
近接戦用のオプション装備。240mmキャノン砲を換装して装備する。劇中・SRW共に未使用。
メガバズーカランチャー
初代』のみ登場するスパロボオリジナル装備。本来は百式の武装。
ゲーム中では本機・百式・ガンダムのいずれかに装備させることが出来る隠し武器

合体攻撃

V作戦
ガンダムガンタンクとの合体攻撃。
V作戦2
G-3ガンダムガンタンクとの合体攻撃。

特殊能力

グループ (GR)
OE』でガンダムガンタンクGファイターとグループ出撃可能。

移動タイプ

宇宙

サイズ

Mまたは3
『OE』

機体BGM

斜線で区切られたものは、劇場版サウンドトラックでの曲名。

「翔べ!ガンダム」
第1次』で使用。
「颯爽たるシャア」
第3次』『第4次』にて。
「ホワイトベース / 重力圏へ M43」
OE』での選曲。
「赤い彗星 / 紅の機動兵器 M14」
『OE』で連携攻撃はこちら。

主な関連機体

一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。

強化型・バリエーション機

量産型ガンキャノン(SRW未登場)
ガンキャノンの量産試作型。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する。
ジム・キャノンII
ジム・キャノンや量産型ガンキャノンをベースに開発されている、ガンキャノン系列の集大成とも言える機体。

関連機

ガンダムガンタンク
本機と同じく「V作戦」によって開発された機体。
ホワイトベース
「V作戦」の要となる母艦

余談

  • 実は、ガンキャノンは『機動戦士ガンダム』の企画当初において、主役メカとしてデザインされた機体であった。
    • ところが、その案は却下され、結果的に新たにデザインされたガンダムが主役メカになっている。
    • 『機動戦士ガンダム』の企画に大きな影響を与えたとされる海外SF小説『宇宙の戦士(Starship Troopers)』では機動歩兵用のパワードスーツが登場するが、その日本版の挿絵ではボリュームのあるシルエット、ゴーグル状のカメラアイ、背部から伸びたキャノン砲、ジャバラ状の間接に丸みのある手足など、ガンキャノンを思わせる要素がいくつか見受けられる。
  • 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では「ガンキャノンは、旧ザクに対抗して作られた連邦軍初のモビルスーツ」という設定になっており、性能面はTV版本編および劇場版のガンキャノンと比較して大きく劣っている。
    • OVA版では「ガンキャノン最初期型はガンタンク初期型と同じMBTの枠内で開発された」とされ、モビルスーツではなくなってしまった。
  • リボーンズガンダムドラグナー2型シュッツバルト量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプCなどは本機のオマージュが入っている。
  • 福岡ソフトバンクホークス所属の甲斐拓也捕手は、その強肩に因んだ「甲斐キャノン」なる愛称でファンから呼ばれているが、これは本機とそのパイロットたるカイ(甲斐)・シデンとの語呂合わせが由来となっている。
    • なお、2018年の契約更改交渉で甲斐捕手はガンキャノンのコスプレ姿(但しAパーツのみ)を披露しつつ記者会見に臨んでいる。
  • 2019年に食玩『Gフレーム』で商品化された際、まさかの「岩」が武器として付属。抱え上げて投げるポーズを取れるだけでなく、ジオラマパーツとしても使用可能な汎用性の高さを誇る。

脚注

  1. ただし、アニメ劇中には登場しなかったものの、放送当時の資料にはヒートジャックというジャックナイフ状の武器の設定画も書かれていた。
  2. 中でも、TV版『機動戦士ガンダム』OPテーマ「翔べ!ガンダム」の映像において「ガンキャノンが四つん這いになって240mmキャノン砲を発射する場面」は視聴者の印象に残りやすいであろう。

商品情報

  • プラモデル

  • フィギュアなど

資料リンク