「ビグ・ザム」の版間の差分

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*分類:対要塞用試作型[[モビルアーマー]]
 
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*型式番号:MA-08
 
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*頭頂高:59.6m
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*主なパイロット:[[ドズル・ザビ]]
 
*主なパイロット:[[ドズル・ザビ]]
  
== 概要 ==
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== 概要と経緯 ==
 
[[ジオン公国軍]]が開発した試作型[[モビルアーマー]]。
 
[[ジオン公国軍]]が開発した試作型[[モビルアーマー]]。
  
[[地球連邦軍]]の本拠地である[[ジャブロー]]攻略のために開発を進めていた機体で、重力下でも運用できるように鳥の足のような2本の脚部が取り付けられている。この脚部はパージする事も可能。本体には多数のメガ粒子砲と防御用の[[Iフィールド]]・ジェネレーターを内蔵し、それらを稼働させるために超大型の高出力ジェネレーターを4基搭載している。そのため、攻守共に圧倒的な性能を持っているのだが、宇宙空間でのジェネレーターの冷却に問題があり、20分間しか稼働できないという欠点もある。他にも、その巨体から死角が多く、Iフィールドも至近距離からのビーム攻撃は防げないという事から、護衛の[[モビルスーツ]]と共に行動する事が求められる。
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[[地球連邦軍]]の本拠地である[[ジャブロー]]攻略のために開発を進めていた機体で、重力下でも運用できるように鳥の足のような2本の脚部が取り付けられている。この脚部はパージする事も可能。本体には多数のメガ粒子砲と防御用の[[Iフィールド]]・ジェネレーターを内蔵し、それらを稼働させるために超大型の高出力ジェネレーターを4基搭載している。そのため、攻守共に圧倒的な性能を持っているのだが、宇宙空間でのジェネレーターの冷却に問題があり、20分間しか稼働できないという欠点もある。他にも、「その巨体故に死角が多く、Iフィールドも至近距離からのビーム攻撃は防げない」という弱点があるので、護衛の[[モビルスーツ]]と共に行動する事が求められる。
  
[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、ソロモン内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
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[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、ソロモン内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による[[特攻]]を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
  
要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。
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=== 機体の評価 ===
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'''「要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用される」'''等、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(ビグ・ザムを1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、'''ビグ・ザムの設計思想は地球連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い'''。
  
この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊がジオン軍のモビルスーツに敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。
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ビグ・ザムが抱えていた問題として、「前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さ故に、要塞内の被害も無視できない」という事もあった。だからといって、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。しかしながら、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]を仕掛けた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊がジオン軍のモビルスーツに敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。
  
なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプト(ただし運動性はかなり差がある)と言える。
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なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]もまた、ビグ・ザムと同様のコンセプト(ただし、運動性ではアプサラスの方が上)であると言える。
  
ことぶきつかさ氏の[[漫画]]『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―[[カイ・シデン]]のレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。
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ことぶきつかさ氏の[[漫画]]『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―[[カイ・シデン]]のレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する[[量産型|複数の]]ビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
SRWではドズルが乗り込み、[[ソロモン]]を舞台とした戦いにおいて必ずと言っていいほど登場する。その都度、[[スレッガー・ロウ]]がこれに対して[[特攻]]をしかけるイベントが発生する(作品によってはスレッガーが死亡して、そのまま離脱する場合もある)。
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SRWでは[[ドズル・ザビ|ドズル]]が乗り込み、[[ソロモン]]を舞台とした戦いにおいて必ずと言っていいほど登場する。その都度、[[スレッガー・ロウ|スレッガー]]がこれに対して[[特攻]]をしかけるイベントが発生する(作品によってはスレッガーが死亡して、そのまま離脱する場合もある)。
  
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
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;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:ドズル機のみ登場し、[[α・アジール]]を4機護衛につけている。スレッガーの特攻イベントを発生させるとHPが10になるので、ある意味α・アジールよりも倒しやすいかもしれない。
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:ドズル機のみ登場し、[[α・アジール]]を4機護衛に付けている。スレッガーの特攻イベントを発生させるとHPが10になるので、ある意味α・アジールよりも倒しやすいかもしれない。
  
 
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
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:ドズル機以後は量産され、[[ハマーン・カーン]]の護衛としても登場。[[捕獲]]も可能。[[テリー・サンダースJr.|サンダース]]を乗せると[[声優ネタ|劇場版気分を味わえるかもしれない]]。
 
:ドズル機以後は量産され、[[ハマーン・カーン]]の護衛としても登場。[[捕獲]]も可能。[[テリー・サンダースJr.|サンダース]]を乗せると[[声優ネタ|劇場版気分を味わえるかもしれない]]。
 
:;[[スーパーロボット大戦XO]]
 
:;[[スーパーロボット大戦XO]]
::ハマーンの護衛機が[[ガザC]]に代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオではGC同様[[ガディソード]]によって複製されたビグ・ザムが登場するので(タイミングこそ大幅に遅れるが)捕獲、運用自体は可能。
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::ハマーンの護衛機が[[ガザC]]に代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオでは『GC』同様[[ガディソード]]によって複製されたビグ・ザムが登場するので(タイミングこそ大幅に遅れるが)捕獲、運用自体は可能。
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
 
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]]
:10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時は[[アプサラスIII]]同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+[[NT-1アレックス|アレックス]]なので厳しい。そのあとは量産されたようで、度々戦場に投入される。
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:第10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時は[[アプサラスIII]]同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+[[NT-1アレックス|アレックス]]なので厳しい。その後は量産されたらしく、度々戦場に投入される。
  
 
=== 関連作品 ===
 
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=== [[サイズ]] ===
 
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;L
 
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:通常の[[モビルスーツ]]の3倍程の巨体ぶり([[全長一覧|頭頂高]]が59.6m)だが、実は[[ザンボット3]](頭頂高が60m)より少し小さめである。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
;ソロモン攻略戦
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;[[ソロモン]]攻略戦
:戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビはソロモンの放棄を決断。自ら殿を務めるためビグ・ザムで出撃。連邦艦隊を次々に撃破していく。
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:戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビは、[[ジオン公国軍|友軍]]を多く生かすためにソロモンの放棄を決断。自らビグ・ザムで出撃して殿軍となり、連邦艦隊を次々に撃破していく。
;対[[ガンダム]][[Gファイター]]
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;対[[ガンダム]][[Gファイター]]
:Iフィールドに守られ、ビームを寄せ付けないビグ・ザムに対抗するためスレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。クローミサイルでGメカのコックピットを潰し、撃破するもボルトアウトしたガンダムのビームサーベルを至近距離で受け、撃破される。
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:[[Iフィールド]]によって守備が堅固で[[ビーム兵器]]を寄せ付けないビグ・ザムに対抗するため、スレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。
:ドズルは機体を放棄しなおもガンダムにマシンガンで立ち向かい、アムロはその悪鬼のごときプレッシャー、執念に戦慄していた。
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:ビグ・ザムのクローミサイルでGメカのコックピットを潰して撃破するも、ボルトアウトしたガンダムの[[ビームサーベル]]を至近距離で受け、撃破される。
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:なお、ドズルはビグ・ザムを放棄してなおもガンダムにマシンガンで立ち向かっており、アムロは彼の悪鬼の如き[[プレッシャー]]と執念に戦慄していた。
  
 
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
:[[ジオン公国軍]]宇宙攻撃軍司令官。陥落寸前の[[ソロモン]]を放棄し、本機に乗り込んで[[地球連邦軍]]艦隊に特攻する。
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:[[ジオン公国軍]]宇宙攻撃軍司令官。陥落寸前の[[ソロモン]]を放棄し、殿軍としてビグ・ザムを駆り[[地球連邦軍]]艦隊に[[特攻]]する。
 
;[[ギレン・ザビ]]
 
;[[ギレン・ザビ]]
:[[ジオン公国]]の総帥。ソロモンに対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(本機は)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
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:[[ジオン公国]]の総帥。ソロモンに対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(ビグ・ザムは)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
 
;シン
 
;シン
:[[地球連邦軍]]の[[ジム]]のパイロットで、階級は少尉。ソロモン内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。
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:[[地球連邦軍]]の[[ジム]]のパイロットで、[[軍階級|階級]]は少尉。ソロモン内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。
 
:なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
 
:なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
 
;[[スレッガー・ロウ]]
 
;[[スレッガー・ロウ]]
 
:本機による被害の前に[[ガンダム]]と[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれて[[宇宙]]に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後にコアブースターごと突っ込んで死亡する。
 
:本機による被害の前に[[ガンダム]]と[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれて[[宇宙]]に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後にコアブースターごと突っ込んで死亡する。
:なお、TV版で声を演じた玄田哲章氏は劇場版ではドズルを演じており、攻守入れ替わる形となっている。
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:なお、TV版でスレッガーの[[声優]]を演じた玄田哲章氏は、劇場版ではドズルを演じており、攻守が入れ替わった形になっている。
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
 
:本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
 
:本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
 
;[[ティアンム]]
 
;[[ティアンム]]
:[[地球連邦軍]]第2艦隊司令官。ソロモン攻略戦の指揮を取っていた。ビームの効かない本機に対しミサイルで迎撃するように命じるが、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。この戦いにおける両軍の司令官はともに戦死したことになる。
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:[[地球連邦軍]]第2艦隊司令官。ソロモン攻略戦の指揮を取っていた。[[ビーム兵器]]が効かない本機に対してミサイルで迎撃するように命じるが、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。
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:ソロモンの攻防戦における両軍の司令官は、双方共に戦死したことになる。
 
;ラコック
 
;ラコック
 
:ソロモン攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。
 
:ソロモン攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。
:漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では少数量産された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
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:[[漫画]]『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では[[量産型|少数量産]]された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;量産型ビグザム
 
;量産型ビグザム
 
:ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズに登場するビグ・ザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。
 
:ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズに登場するビグ・ザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。
:後に漫画『機動戦士ガンダム カタナ』に登場した機体はイットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
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:後に、[[漫画]]『機動戦士ガンダム カタナ』に登場した機体は、イットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
 
;ビグザム改
 
;ビグザム改
 
:漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグ・ザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。
 
:漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグ・ザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。
 
:作中では二機登場したものの[[イデオン|伝説巨神]]には全く太刀打ちできず、一機は'''裏拳一発で粉砕'''されもう一機は'''片手で軽々と振り回された'''。相手が悪すぎたとしか言いようが無い。
 
:作中では二機登場したものの[[イデオン|伝説巨神]]には全く太刀打ちできず、一機は'''裏拳一発で粉砕'''されもう一機は'''片手で軽々と振り回された'''。相手が悪すぎたとしか言いようが無い。
 
;グランザム
 
;グランザム
:ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグ・ザムの後継機。宇宙世紀0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグ・ザムよりも地上機動性が高い。
+
:ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグ・ザムの後継機。
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:[[宇宙世紀]]0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグ・ザムよりも地上機動性が高い。
  
 
=== 他作品の関連機 ===
 
=== 他作品の関連機 ===

2016年10月16日 (日) 18:18時点における版

概要と経緯

ジオン公国軍が開発した試作型モビルアーマー

地球連邦軍の本拠地であるジャブロー攻略のために開発を進めていた機体で、重力下でも運用できるように鳥の足のような2本の脚部が取り付けられている。この脚部はパージする事も可能。本体には多数のメガ粒子砲と防御用のIフィールド・ジェネレーターを内蔵し、それらを稼働させるために超大型の高出力ジェネレーターを4基搭載している。そのため、攻守共に圧倒的な性能を持っているのだが、宇宙空間でのジェネレーターの冷却に問題があり、20分間しか稼働できないという欠点もある。他にも、「その巨体故に死角が多く、Iフィールドも至近距離からのビーム攻撃は防げない」という弱点があるので、護衛のモビルスーツと共に行動する事が求められる。

一年戦争末期にギレン・ザビから増援としてソロモンドズル・ザビの元へと分解された状態で送られ、ソロモン内で組立が行われた。その後、ソロモン攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、スレッガー・ロウGファイター(劇場版ではコアブースター)による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いてアムロ・レイガンダムの攻撃を受け、撃破された。

機体の評価

「要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用される」等、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(ビグ・ザムを1機だけ送るより)ドムの10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、ビグ・ザムの設計思想は地球連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い

ビグ・ザムが抱えていた問題として、「前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さ故に、要塞内の被害も無視できない」という事もあった。だからといって、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。しかしながら、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない特攻を仕掛けた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊がジオン軍のモビルスーツに敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。

なお、ギニアス・サハリンが推進していたアプサラス計画もまた、ビグ・ザムと同様のコンセプト(ただし、運動性ではアプサラスの方が上)であると言える。

ことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、カラバと共にキリマンジャロ基地を攻撃している。

登場作品と操縦者

SRWではドズルが乗り込み、ソロモンを舞台とした戦いにおいて必ずと言っていいほど登場する。その都度、スレッガーがこれに対して特攻をしかけるイベントが発生する(作品によってはスレッガーが死亡して、そのまま離脱する場合もある)。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
ドズル機フォウサイコガンダムを追いつめるシーンがある。その後ラストバタリオンの最終決戦でも量産されて出現。
第2次スーパーロボット大戦G
ラストバタリオンの中にドズル機と一般兵機の2機居る。撃墜した時の資金がかなり美味しいが、搭載している「対空ミサイル」は攻撃力が5000もあるため、直撃を受けると死に至りかねない。くれぐれも油断をして、修理費を支払うハメにならないよう。
第3次スーパーロボット大戦
今回も量産されている。ドズル機を筆頭に、後半から出現。射程が短くニュータイプ用のモビルアーマーらに比べれば楽だが、HPが高く鬱陶しい。
スーパーロボット大戦F完結編
ドズル機のみ登場。原作と同じ展開で登場。ソロモンに陣取り、耐久力で苦しめてくる。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ドズル機のみ登場し、α・アジールを4機護衛に付けている。スレッガーの特攻イベントを発生させるとHPが10になるので、ある意味α・アジールよりも倒しやすいかもしれない。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
デラーズ・フリートとの戦闘でジオン兵が乗ってくる。少し堅いだけの敵である。
スーパーロボット大戦IMPACT
ソロモン攻略戦で2機登場。相手にされないほど弱い。

単独作品

スーパーロボット大戦
陸戦兵器として大量に量産されている。耐久力と射程が長いので苦戦必至。
スーパーロボット大戦64
終盤ネオ・ジオンの戦力として数機が登場。サイコガンダム等と密集する場合もあるため、マップ兵器で片付けたいところだが、Iフィールド持ちの為、致命傷は厳しい。
スーパーロボット大戦GC
ドズル機以後は量産され、ハマーン・カーンの護衛としても登場。捕獲も可能。サンダースを乗せると劇場版気分を味わえるかもしれない
スーパーロボット大戦XO
ハマーンの護衛機がガザCに代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオでは『GC』同様ガディソードによって複製されたビグ・ザムが登場するので(タイミングこそ大幅に遅れるが)捕獲、運用自体は可能。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時はアプサラスIII同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+アレックスなので厳しい。その後は量産されたらしく、度々戦場に投入される。

関連作品

ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
中ボスとして登場。名称表記は「ビグザム」。RFビグザムという上位種もラストダンジョンのヘリオス要塞に登場する。
また、戦闘シーンでのグラフィックはジ・Oα・アジールなどに比べると異様なまでに小さく描かれている
バトルロボット烈伝
オリジナルキャラであるウルロフ将軍が搭乗。ビーム無効と広範囲攻撃を持つ。撃破時、原作でドズルの見せた黒い影がビグ・ザムから立ち昇るイベントがある。

装備・機能

武装・必殺武器

大型メガ粒子砲
本体中央に内蔵されている武装。モビルスーツを溶解させ、戦艦ですら一撃で沈めるほどの威力を持つ。劇中でドズルは「前部ビーム(劇場版ではフロントビーム)」と呼んでいた。
メガ粒子砲
本体の周囲に28門内蔵。全方位に攻撃が可能。
105mmバルカン砲
2門内蔵している近接防御用の武装。劇中未使用。
クロー
両脚部に3基ずつ、計6基装備。下方からの敵機の接近に対応するために装備され、分離して射出する事も可能。Gファイター(劇場版ではコアブースター)のコクピットを破壊している。

特殊能力

Iフィールド
機体の周囲にバリアを展開し、ビーム攻撃を無効化する。ただし、至近距離からのビームは防ぎようがない。

移動タイプ

サイズ

L
通常のモビルスーツの3倍程の巨体ぶり(頭頂高が59.6m)だが、実はザンボット3(頭頂高が60m)より少し小さめである。

対決・名場面

ソロモン攻略戦
戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビは、友軍を多く生かすためにソロモンの放棄を決断。自らビグ・ザムで出撃して殿軍となり、連邦艦隊を次々に撃破していく。
ガンダムGファイター
Iフィールドによって守備が堅固でビーム兵器を寄せ付けないビグ・ザムに対抗するため、スレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。
ビグ・ザムのクローミサイルでGメカのコックピットを潰して撃破するも、ボルトアウトしたガンダムのビームサーベルを至近距離で受け、撃破される。
なお、ドズルはビグ・ザムを放棄してなおもガンダムにマシンガンで立ち向かっており、アムロは彼の悪鬼の如きプレッシャーと執念に戦慄していた。

関連人物

ドズル・ザビ
ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令官。陥落寸前のソロモンを放棄し、殿軍としてビグ・ザムを駆り地球連邦軍艦隊に特攻する。
ギレン・ザビ
ジオン公国の総帥。ソロモンに対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(ビグ・ザムは)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
シン
地球連邦軍ジムのパイロットで、階級は少尉。ソロモン内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。
なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
スレッガー・ロウ
本機による被害の前にガンダムGファイター(劇場版ではコアブースター)による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれて宇宙に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後にコアブースターごと突っ込んで死亡する。
なお、TV版でスレッガーの声優を演じた玄田哲章氏は、劇場版ではドズルを演じており、攻守が入れ替わった形になっている。
アムロ・レイ
本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
ティアンム
地球連邦軍第2艦隊司令官。ソロモン攻略戦の指揮を取っていた。ビーム兵器が効かない本機に対してミサイルで迎撃するように命じるが、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。
ソロモンの攻防戦における両軍の司令官は、双方共に戦死したことになる。
ラコック
ソロモン攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。
漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では少数量産された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。

関連機体

量産型ビグザム
ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズに登場するビグ・ザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。
後に、漫画『機動戦士ガンダム カタナ』に登場した機体は、イットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
ビグザム改
漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグ・ザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。
作中では二機登場したものの伝説巨神には全く太刀打ちできず、一機は裏拳一発で粉砕されもう一機は片手で軽々と振り回された。相手が悪すぎたとしか言いようが無い。
グランザム
ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグ・ザムの後継機。
宇宙世紀0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグ・ザムよりも地上機動性が高い。

他作品の関連機

デストロイガンダム
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する大型モビルスーツ。MA形態の姿、武装が本機に似ている。
呪術師ビグザム
SDガンダム外伝』に登場したビグ・ザムがモチーフのキャラ。

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