「ユニコーンガンダム」の版間の差分

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:ユニコーンガンダム開発のための試作機のひとつとして開発された、兄弟機とも言える機体(より正確には試作機の一つを改修したもの)。この機体から得られた機動性や追従性等のデータは、本機に大きく貢献した。
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:ユニコーン開発のための試作機を改修した、兄弟機とも言える機体。この機体から得られた機動性や追従性等のデータは、本機に大きく貢献した。
 
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:[[ジェガン]]の改修機。継戦能力に優れていないユニコーンガンダムの護衛機として開発された。スパロボ未登場。
 
:[[ジェガン]]の改修機。継戦能力に優れていないユニコーンガンダムの護衛機として開発された。スパロボ未登場。

2014年12月25日 (木) 17:20時点における版

RX-0 ユニコーンガンダム(Unicorn Gundam)

連邦宇宙軍再編計画「UC計画」の最終段階として開発された実験機。アナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場にて試作機2機が開発された。

最大の特徴が骨格にサイコフレームを採用した「フルサイコフレーム」機という特性で、実験的にサイコフレームを使用していたνガンダムサザビーと比較してかなりの機体追従性を獲得した。これには、サイコフレームの限界値をテストした実験機であるシナンジュのデータが生かされている。

通常は一本角にフェイスガードで覆われたゴーグルアイである「ユニコーンモード」で運用されるが、一定の条件下になると装甲が展開してシルエットが一回り大きくなると同時に露出されたサイコフレームが発光、角がV字型のアンテナに割れてガンダムフェイスが現れるという「デストロイモード」へと「変身」し、凄まじい能力を発揮する。ちなみにこの「変身」には相手を威圧する効果もあるとされる。

本機の正式名称は「RX-0 ユニコーン」であり「ユニコーンガンダム」は愛称に過ぎない。しかし、ガンダムタイプとして開発された理由は、ジオン根絶の絶対的象徴としてガンダム以外に考えられないというプロパガンダ的な意味が込められていた。 バナージが乗る機体は1号機であり、同型機として2号機のバンシィと、2機とは別ルートで作られた3号機のフェネクス(GFT上映の外伝映像、ゲーム作品のみの登場)が存在する。ただし、1号機は極めて特別な存在で、「箱の鍵」としてカーディアスにより独自の「ラプラスシステム」が組み込まれており、その上で「袖付き」に譲渡される予定だった。しかし、偶然の出来事によりバナージに託されることとなる。 モチーフとなっているのは、15世紀末に製作されたフランスの連作タペストリー『貴婦人と一角獣』で貴婦人に寄り添う神獣・ユニコーン。劇中でも連作の中の一枚である「私のたった一つの望み」が登場し、重要な役割を果たす。


登場作品と操縦者

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。序盤の宇宙ルートで参戦。バナージ専用機体で他のパイロットは搭乗できず、バナージも他の機体に乗せ換える事は出来ない。
機体性能自体は高く、ビーム・マグナムがΖガンダムのハイパー・メガ・ランチャー並の威力の全体攻撃であり、火力自体も申し分ないが、如何せんバナージの能力が追いつかないのが難点。本領は第25話でデストロイモードが解禁されてからとなる。最強武装のNT-D連続攻撃は格闘武器なのでバナージの養成に注意。
やはり性能が性能なのか「アムロカミーユを乗せたかった」と言う声もあるとか。(設定上乗せるのは不可能であるが)
とりあえず今作では原作ストーリーがOVA版第4巻までの再現にとどまるためにまだ本領を発揮していないとも考えられる。天獄篇に期待しよう。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
PV1でプルトゥエルブの乗るバンシィと交戦している。また、公式サイトで『緑色』に発光するデストロイモードのイラストが描かれている。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

頭部60mmバルカン砲
連邦軍MSの共通装備。5発に1発の割合で曳光弾が仕込まれており、発砲中の射線修正が可能。
ビームサーベル
両腕に2基、バックパックに2基、計4基装備されている。バックパックの物はデストロイモード時に展開され、その装備状態と引き抜く様は初代ガンダムのそれを髣髴とさせる。
ビームトンファー
両腕のビームサーベルは腕に接続したままビームトンファーとして使う事が出来る。第3次ZではNT-D連続攻撃の〆で使う。
ハイパーバズーカ
実体弾を撃ちだす火器。通常弾頭の他、ベアリング弾を撒き散らす特殊(クラスター)弾頭も撃てる。非使用時は砲身を短縮した状態でバックパック中央部に固定される。
更に下部にオプションパーツを装備するためのレールも設置されているという、拡張性の高い武装となっている。
ビームマグナム
本機の主兵装。「マグナム弾」と呼ばれる専用Eパックを最大5基連結し、1射で1基分のエネルギー全てを使い切る代わりに通常のビームライフルの4倍の威力で、メガ・バズーカ・ランチャーと同等の威力を持つビームを発射する。その威力は並のMSであれば、掠めただけで撃破してしまうほど。また、その威力故に大型機に対しても有効である。
しかし、高すぎる威力故に使い勝手は悪く、装備できる弾も多くはないので長期戦には不向き。さらに、トリガーを引いてから発射まで一瞬タイムラグがあるため、シナンジュには発射タイミングと射線を見切られて最小の動作で全弾回避されている。
一応、通常のMSでも使用可能だが、その威力故に発射の反動に耐えることができずに腕部が機能不全に陥ることになる。
第3次Zでは6発の弾数全体攻撃で、ユニコーンモードでのみ機体のカットインが入る。デストロイモードでは2発の連射になる。
ビームマグナム連続射撃
天獄篇で追加された攻撃。文字通りビームマグナムを連射する。
ビームガトリングガン
元はクシャトリヤの装備だが、同じアナハイム製であるためかユニコーンでも使用可能でありパラオにて1挺装備された。ただし、OVA版の初回使用時はデバイスドライバのインストールが終わるまで使用できなかった。ビームマグナムより威力は劣るが、その分使い勝手さでは勝る。後にガランシェールにてシールドの裏側に2挺装備された。第3次Zでは参入後すぐに追加されるが、手持ちでしか使っていない。

必殺技

NT-D連続攻撃
デストロイモードでのみ使用可能な兵装。使用するにはニュータイプLV3が必要。
バルカン→ビームマグナム→ビームサーベルによる波状攻撃をかける。トドメ演出でリアルカットイン+ビームトンファーによる追撃が入る。
流れを原作に合わせると、OVA版第2巻でのシナンジュ戦におけるバルカンでの攻撃(カットインから射線と敵の回避動作を含めて)→マグナム連射→OVA版第3巻でNT-Dに飲まれた状態でクシャトリヤを半壊させたビームサーベル乱舞+突き刺し。
トドメ演出はラプラス残骸付近でアンジェロ専用ギラ・ズールの四肢をぶった斬ったビームトンファーでの斬り下ろし。デストロイモード自体はイベントで何度か起動するが、この技はコマンドが追加されてから解禁される。

防御兵装

シールド
専用のシールド。枚の花弁状のサイコフレームパーツがX字型に展開し、中心部に対ビーム用のIフィールド発生装置が露出する。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでもIフィールドバリアとして機能する。
アームド・アーマーDE
漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』において装備したシールド用の増加ユニット。推進装置とビームキャノンを内蔵している。シールドブースターとしての機能を持つが、過去の機体にはなかった推力の調整を行う機能が追加されている。また、ビームキャノンはマグナムの補助武装としての意味合いが強い。ちなみに、ビーム兵器内蔵のシールドブースターは『ADVANCE OF Ζ』(SRW未参戦)に登場するネモ・カノン等にて既に存在していた。OVA版ではバンシィ・ノルンの武器として登場。打突武器としても高い効果を持つ。また、フェネクスの武器及び推進器としても採用されている。スパロボ未実装。

特殊能力

NT-Dシステム
デストロイモード時に発動する特殊システム。表向きは「ニュータイプ・ドライブ」とされているが、真の意味は「ニュータイプ・デストロイヤーシステム」で、ニュータイプを抹殺するシステム。これは、ニュータイプの抹殺=ジオンが提唱した新人類の根絶=ジオンの根絶という意図で組み込まれたとされる。
第3次Z時獄篇では気力130以上で1マップにつき1度だけ任意に発動、5ターン経過すると解除されるという仕組みになっている。
これはNT-Dシステム発動時の極めて高い機動性能から来る肉体的負荷と、下記のインテンション・オートマチック・システムを制御するサイコミュシステムによる精神的な負荷から、専用のパイロットスーツ着用でもシステム稼動時間が5分程度で限界を迎えるという設定から来ているものと思われる。
インテンション・オートマチック・システム
パイロットの脳内操縦イメージを思考波として機体内部のサイコフレームに感受させ、機体の挙動へ直接反映させる思考操縦システム。簡単に言えば「自分の思考だけで機体を操縦できるシステム」であり、シナンジュから継承されたシステム。
これと同様のシステムとしては『機動戦士ガンダムF91』のラフレシアに搭載された「ネオ・サイコミュシステム」、漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)に登場するサイコ・ザクに組み込まれた「リユース・サイコ・デバイス」等が挙げられる。
La+(ラプラス)システム
1号機のみに搭載された「ラプラスの箱」の所在地を明らかにする「鍵」となるシステム。このシステムが一定の条件下で発動すると、「ラプラスの箱」の手がかりとなるデータが開示される。
なお、このシステムにバナージのバイオメトリクスが登録されているため、彼以外の人間が操縦することはできない。未登録の状態であれば誰でも操縦が出来る。

対決・名場面など

ユニコーンの日
OVA版第1巻より。クシャトリヤとの初戦の最中、全身のフルサイコフレームが起動し、デストロイモードへと変身。OVA版第1巻では変形開始と共に荘厳なBGMが流れ始めるため、その出だしで覚えているファンも。

関連機体

強化型・バリエーション機

フルアーマー・ユニコーンガンダム
バナージの友人タクヤ・イレイが考案した武装プランで、アナハイム社のアーロン・テルジェフが調整して実現している。
ネェル・アーガマに残っていたジェスタ用グレネードランチャーとスターク・ジェガン用肩部ミサイルランチャー、ジェガン用ハンドグレネード2セットを接続したハイパー・バズーカ2挺に、脚部にもジェガン用ハンドグレネードを2セット、轟沈したガランシェールから回収していたビーム・ガトリング6挺。ビームマグナム1挺にシールド3枚を装備し、機動力強化用にベースジャバー用スラスターユニットを改造したブースターユニットを装備している。全てデストロイモードへの変身を妨げないように装備していて、使い切った武器は適宜パージする事でデッドウエイトにならないようになっている。各種武装はリモート操作で発射でき、照準もユニコーンのインテンション・オートマチック・システムとバナージ自身が感知した敵の殺気を利用することでつけている。
いわゆる最終決戦装備的な仕様なのだが、ネェル・アーガマはパラオ攻略戦以降満足に補給を受けていない上、最大の戦力として計算できるのがユニコーンガンダムだけという状況下の中で、戦力差を埋める為のある意味苦肉の策とも言える仕様でもある。
ちなみにフルアーマーという名前だが、シールド2枚の追加以外での防御面での強化はない(あくまで考案者であるタクヤがフルアーマーと命名してる為そう呼ばれてるだけである)。
また、関連ゲームやプラモデル等ではサイコフレームの発光色が緑のデストロイモードになっている事が多いが原作小説版やOVAでは発光色が赤のままで緑の状態での運用は一切ない
緑に発光しだしたのはビーム・ガトリングとシールド以外の追加装備を使い切るなり破壊されるなりして投棄した後である。スパロボ未登場。
バンシィ
ユニコーンガンダム2号機で黒い機体。ユニコーンとは対照的に「獅子(ライオン)」の様な雰囲気を持つ。
フェネクス
ユニコーンガンダム3号機で金色の機体。1号機のユニコーンは「ユニコーン」、2号機のバンシィは「獅子(ライオン)」、そして3号機の本機は「鳳凰(フェニックス)」がモチーフである。
「UC計画」にビスト財団が関わることを良しとしなかった連邦軍高官がユニコーンとバンシィのデータを基に独自に開発した機体。派生作品『機動戦士ガンダムUC One of Seventy Two』に登場する。スパロボ未登場。

関連機

シナンジュ
ユニコーン開発のための試作機を改修した、兄弟機とも言える機体。この機体から得られた機動性や追従性等のデータは、本機に大きく貢献した。
ジェスタ
ジェガンの改修機。継戦能力に優れていないユニコーンガンダムの護衛機として開発された。スパロボ未登場。
ブルーディスティニー、イフリート改
ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』(SRW未参戦)の主役機とライバル機。NT-Dと同じく「ニュータイプを抹殺するシステム」である「EXAMシステム」を搭載している。
余談だが、OVA版『UC』にはイフリートの派生機である「イフリート・シュナイド」が登場している。スパロボ未登場。
ガンダムベルフェゴール
「Gジェネ」シリーズに登場する、『ガンダムX』の世界観に属するヴァサーゴアシュタロンの試作機。直接的な関係はないが、「ニュータイプを倒すためのニュータイプ専用ガンダム」という共通点があり、また特殊システムを搭載しているという点も似ている。
ただし、ユニコーンの方はパイロットの安全性をある程度考慮しているのに対しこちらはパイロットを使い捨てのパーツとみなし安全性は一切考慮されておらず、似たコンセプトながら対照的な機体であると言える。スパロボ未登場。

余談

  • この機体を特徴付けている「変身」という要素は、『ガンダムUC』原作者の福井晴敏氏がこれまでになかったアイディアとしてメカデザイナーのカトキハジメ氏に提案したもの。カトキ氏は商品化に際してハードルになると懸念を示したが、一部商品では変身に至るまで完全に再現できるものもある。福井氏曰く「このためにユニコーンを書いた」と言わしめるものまである。
  • ユニコーンはアムロのパーソナルマークとしても用いられている(νガンダムのシールドに付けられているマークがそれに当たる)が、福井氏はインタビューでその事実を知らなかったとコメントしている。尤も、パーソナルマークの設定自体が後年の後付けである。

商品情報

  • プラモデル

  • フィギュア