「ビグ・ザム」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
19行目: 19行目:
 
[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
 
[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター]](劇場版では[[コアブースター]])による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
  
要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過して運用すればただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊が[[ジオン軍]]の[[モビルスーツ]]に敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプトである。
+
要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない[[特攻]]をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊が[[ジオン軍]]の[[モビルスーツ]]に敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプト(ただし運動性はかなり差がある)
  
 
ちなみに、ガンダムエースで連載されていたことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。
 
ちなみに、ガンダムエースで連載されていたことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、[[カラバ]]と共に[[キリマンジャロ]]基地を攻撃している。

2014年10月28日 (火) 15:22時点における版

MA-08 ビグ・ザム(Byg-Zam)

  • 登場作品:機動戦士ガンダム
  • 分類:対要塞用試作型モビルアーマー
  • 型式番号:MA-08
  • 頭頂高:59.6m
  • 本体重量:1021.2t
  • 全備重量:1936.0t
  • 動力:熱核融合炉
  • ジェネレーター出力:35,000kw
  • スラスター総推力:580,000kg
  • センサー有効半径:134,000m
  • 装甲素材:超高張力鋼(超硬スチール合金)
  • 開発:ジオン公国軍
  • 所属:ジオン公国軍
  • 主なパイロット:ドズル・ザビ、他

ジオン公国軍が開発した試作型モビルアーマー地球連邦軍の本拠地であるジャブロー攻略のために開発を進めていた機体で、重力下でも運用できるように鳥の足のような2本の脚部が取り付けられている。この脚部はパージする事も可能。本体には多数のメガ粒子砲と防御用のIフィールド・ジェネレーターを内蔵し、それらを稼働させるために超大型の高出力ジェネレーターを4基搭載している。そのため、攻守共に圧倒的な性能を持っているのだが、宇宙空間でのジェネレーターの冷却に問題があり、20分間しか稼働できないという欠点もある。他にも、その巨体から死角が多く、Iフィールドも至近距離からのビーム攻撃は防げないという事から、護衛のモビルスーツと共に行動する事が求められる。

一年戦争末期にギレン・ザビから増援としてソロモンドズル・ザビの元へと分解された状態で送られ、ソロモン内で組立が行われた。その後、ソロモン攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、スレッガー・ロウGファイター(劇場版ではコアブースター)による特攻を受けて損傷し、さらにその隙を突いてアムロ・レイガンダムの攻撃を受け、撃破された。

要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機を1機だけ送るより)ドムの10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過してただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない特攻をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊がジオン軍モビルスーツに敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。なお、ギニアス・サハリンが推進していたアプサラス計画も本機と同様のコンセプト(ただし運動性はかなり差がある)

ちなみに、ガンダムエースで連載されていたことぶきつかさ氏の漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、旧ジオン軍残党の所有する複数のビグ・ザムが登場しており、カラバと共にキリマンジャロ基地を攻撃している。

登場作品と扱われ方

SRWではドズルが乗り込み、ソロモンを舞台とした戦いにおいて必ずと言っていいほど登場する。その都度、スレッガー・ロウがこれに対して特攻をしかけるイベントが発生する(作品によってはスレッガーが死亡して、そのまま離脱する場合もある)。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
ドズル機フォウサイコガンダムを追いつめるシーンがある。その後ラストバタリオンの最終決戦でも量産されて出現。
第2次スーパーロボット大戦G
ラストバタリオンの中にドズル機と一般兵機の2機居る。撃墜した時の資金がかなり美味しいが、搭載している「対空ミサイル」は攻撃力が5000もあるため、直撃を受けると死に至りかねない。くれぐれも油断をして、修理費を支払うハメにならないよう。
第3次スーパーロボット大戦
今回も量産されている。ドズル機を筆頭に、後半から出現。だが、ニュータイプ用のモビルアーマーらに比べれば楽。
スーパーロボット大戦F完結編
ドズル機のみ登場。原作と同じシチエーションで登場。ソロモンに陣取り、耐久力で苦しめてくる。
スーパーロボット大戦64
終盤ネオ・ジオンの戦力として数機が登場。サイコガンダム等と密集する場合もあるため、マップ兵器で片付けたいところだが、Iフィールド持ちの為、致命傷は厳しい。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ドズル機のみ登場し、α・アジールを4機護衛につけている。スレッガーの特攻イベントを発生させるとHPが10になるので、ある意味α・アジールよりも倒しやすいかもしれない。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
デラーズ・フリートとの戦闘でジオン兵が乗ってくる。少し堅いだけの敵である。
スーパーロボット大戦IMPACT
ソロモン攻略戦で2機登場。相手にされないほど弱い。

単独作品

スーパーロボット大戦
陸戦兵器として大量に量産されている。耐久力と射程が長いので苦戦必至。
スーパーロボット大戦GC
ドズル機以後、量産され、ハマーン・カーンの護衛としても登場。捕獲も可能。サンダースを乗せると劇場版気分を味わえるかもしれない
スーパーロボット大戦XO
ハマーンの護衛機がガザCに代わっており、本格的な量産はされなかった模様。最後のサブシナリオではGC同様ガディソードによって複製されたビグ・ザムが登場するので捕獲、運用自体は可能。
スーパーロボット大戦Operation Extend
10話サブ「宇宙要塞ソロモン」より登場。最初はドズルが登場。この時はアプサラスIII同様MAP兵器の予告があるが、初戦の相手がホワイトベース隊+アレックスなので厳しい。そのあとは量産されたようで、度々戦場に投入される。
バトルロボット烈伝
オリジナルキャラであるウルロフ将軍が搭乗。ビーム無効と広範囲攻撃を持つ。撃破時、原作でドズルの見せた黒い影がビグ・ザムから立ち昇るイベントがある。

装備・機能

武装・必殺武器

大型メガ粒子砲
本体中央に内蔵されている武装。モビルスーツを溶解させ、戦艦ですら一撃で沈めるほどの威力を持つ。劇中でドズルは「前部ビーム(劇場版ではフロントビーム)」と呼んでいた。
メガ粒子砲
本体の周囲に28門内蔵。全方位に攻撃が可能。
105mmバルカン砲
2門内蔵している近接防御用の武装。劇中未使用。
クロー
両脚部に3基ずつ、計6基装備。下方からの敵機の接近に対応するために装備され、分離して射出する事も可能。Gファイター(劇場版ではコアブースター)のコクピットを破壊している。

特殊能力

Iフィールド
機体の周囲にバリアを展開し、ビーム攻撃を無効化する。ただし、至近距離からのビームは防ぎようがない。

移動タイプ

サイズ

L

対決・名場面など

ソロモン攻略戦
戦況が芳しくないと判断した司令官ドズル・ザビはソロモンの放棄を決断。自ら殿を務めるためビグ・ザムで出撃。連邦艦隊を次々に撃破していく。
ガンダムGファイター
Iフィールドに守られ、ビームを寄せ付けないビグ・ザムに対抗するためスレッガーはGアーマー形態でビグ・ザムに特攻を仕掛ける。クローミサイルでGメカのコックピットを潰し、撃破するもボルトアウトしたガンダムのビームサーベルを至近距離で受け、撃破される。ドズルは機体を放棄しなおもガンダムにマシンガンで立ち向かい、アムロはその悪鬼のごときプレッシャー、執念に戦慄していた。

関連人物

ドズル・ザビ
ジオン公国軍宇宙攻撃軍司令官。陥落寸前のソロモンを放棄し、本機に乗り込んで地球連邦軍艦隊に特攻する。
ギレン・ザビ
ジオン公国の総帥。ソロモンに対する増援として本機を送る。訝しがるドズルに対し、「(本機は)2、3個師団の戦力になる」と述べた。
シン
地球連邦軍ジムのパイロットで、階級は少尉。ソロモン内に侵入して本機と遭遇。その圧倒的な破壊力の前に「化物だ」と絶叫して戦死。なお、放送当時に発売されたガンプラ「1/144 GM」のパッケージに描かれているパイロットは彼である。
スレッガー・ロウ
本機による被害の前にガンダムGファイター(劇場版ではコアブースター)による接近戦を試みる。TV版ではクローによってコクピットを貫かれ、宇宙に放り出されて、劇場版ではコクピットを貫かれた後にコアブースターごと突っ込んで死亡する。なお、TV版で声を演じた玄田哲章氏は劇場版ではドズルを演じており、攻守入れ替わる形となっている。
アムロ・レイ
本機を撃墜したパイロット。ビグ・ザムの破壊力の前に「圧倒的だ」と評した。
ティアンム提督
地球連邦軍第2艦隊司令官。ソロモン攻略戦の指揮を取っていた。ビームの効かない本機に対し、ミサイルで迎撃するように命じるが、間に合わなかったのか、通用しなかったのか、メガ粒子砲の直撃を受けて死亡。この戦いにおける両軍の司令官はともに戦死したことになる。
ラコック
ソロモン攻略戦におけるドズルの部下であり、不在時には指揮を任されてるほどの人物。漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では少数量産された本機が登場するが、これは登場した回の話がラコックがメインだったからで、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。

関連機体

グランザム
ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』にて登場する予定だったビグザムの後継機。宇宙世紀0120年代に火星独立ジオン軍(オールズ・モビル)が開発していた巨大MAで、言わば「RFビグ・ザム」と呼ぶべき機体とも言える。ビグザムの脚部をホバーユニットに変更している為かビグザムよりも地上機動性が高い。
量産型ビグザム
ゲーム『SDガンダムGジェネレーション』シリーズ(SRW未参戦)に登場するビグザムの量産型。陸上での運用に特化され、塗装も森林迷彩色になっている他、コスト削減のためIフィールドジェネレーターは耐ビームコートに変更されている。後に『機動戦士ガンダム カタナ』(SRW未参戦)に登場した機体はイットウ・ツルギ中佐らが搭乗するストライカー・カスタムによって撃墜されている。
ビグザム改
漫画『逆襲のギガンティス』に登場するビグザムの発展形。サメの口を思わせる塗装など、全体的に有機的な意匠が強い。
作中では二機登場したものの伝説巨神には全く太刀打ちできず、一機は裏拳一発で粉砕されもう一機は片手で軽々と振り回された。相手が悪すぎたとしか言いようが無い。

商品情報

資料リンク

ガンダムWiki - ビグ・ザム