クシャトリヤ

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NZ-666 クシャトリヤ(KSYATRIYA)

ネオ・ジオン残党軍「袖付き」が開発したニュータイプ専用モビルスーツで、NZ-000クィン・マンサの後継機。頭部はツインアイからゲルググに似たモノアイに変わっている。

クィン・マンサのスペックを維持したままでの小型化を目的として作られ、コックピット周辺の構造素材へのサイコフレーム使用・様々な技術の蓄積により、オリジナルの火力と性能をほぼ同等に維持したまま20m級までの小型化に成功している。

中でも特徴的なのは複数の機能を集約した4基の大型バインダーで、地球連邦軍からは「四枚羽」の通称で呼ばれている。このバインダーはファンネルやメガ粒子砲を武装として搭載しており、緊急時は盾としても使用可能で、スラスターも搭載している。原作小説版でシナンジュとの戦闘中に全てのファンネルを潰されてしまったため苦肉の策として、バインダーと肩部を繋いでいるフレームをビームサーベルで切断しファンネルの要領でミサイルとして使用し、左腕をシールド毎粉砕した。

バインダーの先端にはサブアームを1本搭載している。ユニコーンガンダムを拘束するほどのパワーがあり、ビームサーベルを使用できる。また、敵機のビームサーベルを奪い使用するなど器用さにも優れている。背後から接近されても、この武装により機体を旋回させることなく対応できる。

UC0096年時のネオ・ジオン軍にはサイコフレームの予備が無く、新たに製造する余地もないため、追加生産はおろか整備もままならないワン・アンド・オンリーの機体となった。また、サイコミュ搭載機としてパイロットに複雑な操縦能力を課する点は変わりが無く、『袖付き』内では強化人間であるマリーダ・クルスの専用機として扱われる。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。最初は敵として登場するが、第41話から第45話までマリーダと共に自軍へ参加し、第46話で離脱する(改造費は返還)。条件を満たすと本機は残留しマリーダだけが離脱する。Zシリーズのネオ・ジオン軍には十分な戦力、余力があるために補給や整備も受けられるようで、原作のように破損個所を応急処置していくといったことはない(システム上、再現が難しいというのもあるだろうが)。
味方としては隠し機体だけあって性能はかなり高く武装も低燃費かつ高威力で使い勝手が良い。全体攻撃も持つので撃墜数稼ぎにも便利。機体に恵まれないフォウバイアラン・カスタムを入手していない場合)、カツハサウェイの誰かを乗せてやってもいい。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
マリーダが第15話で正式参入する際に搭乗している。引き続き完調状態でありベッセルング及びリペアードは未登場。なお、第44話でマリーダが原作通りに死亡してしまうが、本機は最後まで残る(条件を満たすとマリーダは生存し、本機の性能も強化される)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
今回は一度(しかも分岐中)しか敵と戦う機会が無い。中盤で一度だけスポット参戦するが、隠し要素の条件を満たすとマリーダ共々その後も自軍で使用可能になる。リディとの乗り換え対応。
武装はZの時とは違いメガ粒子砲・ファンネル一斉射撃が消滅し、新たにマシンキャノン・ビームガンが追加されどこかオリジナルの搭乗機を連想させるラインナップとなった。なお、必殺技はファンネル。
サイコ・フレームを特殊能力として所持しているので性能は問題ないが、射程2が鬼門・ファンネルの燃費が悪いなど欠点も目立つ。二段階目以降の機体ボーナスにEN+があるため、最低でも五段階改造はしておきたい。
今回もリペアード及びベッセルングは未登場。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

マシンキャノン
胸部メガ粒子砲のそばに2門搭載。威嚇用の実弾を発射する機関砲。
メガ粒子砲
胸部に4門、4基のバインダーに2門ずつ、計12門のメガ粒子砲を内蔵。ファンネルと併用することで死角を隈なくカバーする。胸部にはメガ粒子を拡散させるためにIフィールド発生器を装備している。
ビームサーベル
両手首に内蔵。なお、ビーム刃の色は一般的なネオ・ジオン系MSにみられる黄色ではなく、緑色。
MSにとってごくありふれた武装にも関わらず、第3次Z時獄篇では敵機を両断するトドメ演出が用意されている(後述するOVA版第1巻における対スタークジェガン戦の決着時の再現と思われる)。
ビームガン
サーベルのグリップを収納した状態でビームガンとして使用可能。
『BX』で採用。
ファンネル
バインダー部に6基ずつ、計24基格納。基礎構造はキュベレイ系に準ずるが、性能向上及び小型化が為されている。
ファンネル一斉攻撃
ファンネルで敵を翻弄し、全方位からビームを浴びせ殲滅する。第3次Zではバリア貫通サイズ差補正無視のALL攻撃。

オプション装備

ビームガトリングガン
ファンネル使用による負担軽減のために用意されたオプション兵装。
ユニコーンガンダムに奪取されるが、小説版では最終決戦時に手首を失った右腕に代わりに二挺を接続して使用。連邦系MSであるユニコーンガンダムも使用できるのは両機ともアナハイム製で規格が同じためである。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動する。
銃装備
撃ち落としを発動する。
シールド
バインダーを前方に並べる事でシールド防御を発動する。
Iフィールド
サイコ・フレーム
気力130以上の時、機体性能と武器性能が上昇する。ニュータイプLv5以上で発動。『BX』で採用。

移動タイプ

サイズ

M

カスタムボーナス

『ニュータイプ』専用武器の攻撃力+200、CRT+10
第3次Zで採用。ファンネル2種類の威力が上がるので必ず取得しよう。

対決・名場面

地球連邦軍特務部隊
OVA版第1巻より。母艦ガランシェールを追ってきた地球連邦軍特務部隊をマリーダはクシャトリヤで迎撃する。クシャトリヤは敵部隊のジェガン3機をファンネルによる攻撃で難無く撃破した。
ところが、敵部隊の隊長機であるスタークジェガン(SRW未登場)はミサイル等でファンネルを撃ち落とし、クシャトリヤに対して近接戦闘に持ち込むことによってファンネルを使えなくさせてしまう。
その後、両機は何度もビームサーベルで切り結ぶが、スタークジェガンの突きをかわしたクシャトリヤの斬撃によって勝負は決する。スタークジェガンのパイロットは「袖付きめ…!」と呪詛の言葉を吐き、機体は爆散するのであった。
戦闘自体はクシャトリヤの勝利に終わっているものの、スタークジェガンおよびそれに搭乗する名も無きエースパイロットの健闘ぶりは視聴者に強い印象を残した。そのため、本作におけるベストバウトの一つに挙げるファンも多い。
バンシィ(OVA版ではバンシィ・ノルン

関連機体

クシャトリヤ・ベッセルング
ユニコーンガンダムとの戦闘で破損したクシャトリヤを応急処置的に修復したもの。ベッセルングはドイツ語で「回復」の意。OVA版第6巻に登場。
4基あったバインダーの2基を損失。残った左部分のバインダーと右足はフレームのままの状態になっており、ファンネルは全機喪失。胸部メガ粒子砲も使用不可。頭部フレームやコクピットブロックはむき出しの状態と火力・防御面共に不安が残る。
なお、時獄篇においては上記の通り余裕が有ったためか完全修復され、この状態の機体が登場することはなかった。SRW未登場。
クシャトリヤ・リペアード
上記のクシャトリヤ・ベッセルングを戦闘可能な状態まで修復したもの。ベッセルングがネオジオンのメカマン主導で修復してるのに対してこちらはネェル・アーガマのメカマン主導で修復されている。OVA版第7巻に登場。
頭部はメインカメラがモノアイからゴーグル式に変更され、フレームが露出状態だった部分は一部を除いて簡易的ながら装甲を追加されている。現存していたバインダーを前部2基に装備し、後部バインダー基部を流用してギラ・ズール用の大型プロペラントブースターユニットを流用して装着している。損失していた左腕にはネェル・アーガマで保管されていたユニコーンガンダム用のオプション兵装であるハイパー・ビーム・ジャベリンを接合して装備し、右足の仮設フレーム内にビームガトリングを内蔵している。ファンネルは小型シュツルム・ファウストの弾頭を先端に装着する事で事実上の誘導実弾兵器化され、サイコミュ・ジャック対策としてバインダー内部に収納し再接続をできないようにされている。右腕に手持ち武器として3連装のシュツルム・ファウストを装備している。
バインダーが減っている分武装の装備量は減っているものの、ブースターの追加で機動力は向上しており近接戦闘能力も向上している為、戦闘力自体は維持されているともいえる。SRW未登場。
クィン・マンサゲーマルク
クシャトリヤの元になったかつてネオ・ジオン軍(アクシズ)が開発した機体。クシャトリヤと外見が似ている部分がある。

余談

  • 機体名は古代インドのバラモン教社会におけるヴァルナ(階級)の第二位である王族・武人階級を意味し、頂点たるバラモン=シナンジュに次ぐ機体であることを示している。
  • 小説版では、クシャトリヤはほぼ元の状態まで修復可能な程度の破損で済んでいる(その為、時獄篇の自軍参入時に近い状態)。
    • 一方のOVA版では、クシャトリヤはユニコーンガンダムとの戦闘で大破ともいえる状態まで破損している。これは当初OVA版第3巻の戦闘を最後にクシャトリヤは出番終了の予定だったので、派手に壊したという事情がある為である。しかし、再び小説版同様にクシャトリヤをその後も出す事が決まった為、急遽デザインされたのが上記のベッセルングである。

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