ガンダムサンドロック
ガンダムサンドロック | |
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外国語表記 | Gundam Sandrock |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 特殊作戦用モビルスーツ |
生産形態 | ワンオフ機 |
型式番号 | XXXG-01SR |
頭頂高 | 16.5 m |
重量 | 7.5 t |
装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
アビリティレベル |
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開発者 | H教授 |
パイロット | カトル・ラバーバ・ウィナー |
ガンダムサンドロックは『新機動戦記ガンダムW』の登場メカ。
概要
オペレーション・メテオで地球に降下した5機のガンダムの1機。OZ側のコードネームはガンダム04。パイロットはカトル・ラバーバ・ウィナー。
L4コロニーのH教授が開発。アラブ系を反映したMSで機体色は黒と灰色を基調としている。重装甲と高出力を兼ね備えていることに加えて、砂漠を初めとした特殊環境における高いサバイバビリティも有する。単機での運用が多い他のガンダムと違って、マグアナックとの連携を想定している為、指揮官機として高い索敵・分析処理能力を持っている。なお、本機にはビーム兵器は標準装備されてない。
戦闘での基本スタイルは、高出力で実体剣二刀流を奮い、重装甲による防御力の高さも活かしての格闘戦。これはパイロットが敵部隊と遭遇した際に降伏勧告を行うため、あえて身を晒すことも兼ねている。
劇中での様相
ガンダムパイロットが宇宙へ撤退する際に打ち上げの時間を稼ぎ、敵の攻撃を阻止する為、カトル自身の手によって自爆させられた。カトルはこの機体に並々ならぬ愛情を注いでいたため、自爆させた時は涙を流していた。この自爆の際にコックピットハッチが開き、自動で敵を追尾する演出が劇中に見られるが、これはH教授が事前に施した措置であり、後のモビルドールの先進的なシステムと言える。後に爆破した本機はOZの手により修理され、サリィ・ポォの仲介によってマグアナック隊に引き渡される事となり、カトルはサンドロックと再会を果たすことになる。
本来は宇宙戦闘を想定した設計ではないが環境適応力とカトル自身の高い技量により、無改造でもある程度は戦える。現にコロニーを巻き込む形でホワイトファングと戦闘を行おうとするOZのデルマイユ派に対し、単独で戦いを挑み撃破したこともある。
後にハワードによって、正式に宇宙戦闘用のガンダムサンドロック改に改修された。
尚、カトルはウイングガンダムゼロで復讐を始めた際、宣戦布告として、OZにサンドロックの設計データを送っている。
EW版
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の世界観における本機の役割の機体として、カトキハジメ氏によってデザインされた。漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』(SRW未参戦)に登場する以前は「アーリータイプ」「Ver.Ka」と呼ばれていた。SRWには未登場。
基本的なコンセプトや性能に変更はないが、外見はサンドロック改(EW版)とほぼ同デザインなので、かなりスマートになっている。機体色は他の機体と同様にTV版のような色(サンドロックの場合は白を基調したもの)となっている。武装はバルカン、ヒートショーテル、クロスクラッシャーシールド。『敗者たちの栄光』ではアルマディロ装備と呼ばれる高高度跳躍用ブースターを内蔵した増加装甲で両肩にシールド、バックパックにはブースターが増設されている新装備が登場している。
登場作品と操縦者
どちらかというと敵や第三軍としての登場が多いが、交戦機会はあまりない。また、味方として使用する機会もあまりない。
『第2次Z破界篇』では本機のまま最後まで運用することになる。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。中盤辺りから第三軍として登場するが、実際に交戦するのは終盤に入ってからとなる。クロスクラッシャーは強力で空中にも攻撃可能なため、接近戦を仕掛ける際は注意したい。
- なお、本作のW系ガンダム5機の装甲値は同数となっており、「ガンダニュウム合金」の高い防御力は再現されているものの、「5機のなかで随一の防御力を持つ」という本機の特徴は全く反映されていない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 序盤から登場し、条件を満たせば加入する。全項目5段階改造状態なので即戦力…と言いたいところだが、敵が強くなっている本作では運動性不足で泣かされる場面が多い。また、移動力が低いうえに接近戦以外は弱いという欠点もあるため、W系ガンダムの中でも特に運用が難しく、攻略本からも「訳のわからないガンダム」[1]と酷評されてしまっている。
- なお、条件が面倒ではあるが、シナリオ「ソラと大地のケモノ」で原作同様の自爆イベントが用意されている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 回数は少ないが、主に敵として登場する。味方としてはスポット参戦のみ。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- PS版では低かったヒートショーテルの攻撃力が一気に上昇し、本機の最強武器となった。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 久々に改修前のサンドロックの参戦。装甲は高いが、決め手に欠ける点は原作と同様。今回も「改」でなくとも宇宙で行動可能。
- 最も威力のあるクロスクラッシャーは、原作ではエアリーズに使用していたにも関わらず空B。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 序盤から参戦し、援護防御役として役立つ。ただし、カトルが序盤必中を覚えないため、小さい相手に攻撃が当て辛い。中盤にサンドロック改にパワーアップする。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 今回クロスクラッシャーが格闘武器になった。…が、空の敵を攻撃できること以外は完全にヒートショーテル以下の性能。装甲も相変わらず他のW系ガンダムと同値。
関連作品
- スーパーヒーロー作戦
- カトルが乗り中ボスとして登場。中盤でどくろ怪獣レッドキングに襲われていた調査隊を助けようとして半壊し、原作同様に自爆を迫られるも、自軍部隊が駆け付けたことでレッドキングを撃退、味方となる。カトルが味方になった後も本機に乗っている珍しい作品。
- 彼が一時離脱し、再加入した際には「改」になっている。
- Another Century's Episode
- 使用可能機体。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- バルカン
- 頭部に二門内蔵された近距離戦用の機関砲。
- ミサイル
- 胸部上肩側に2発装備されたホーミングミサイル。弾薬の必要な遠距離武器を削った中で最低限装備されている対空武装。
- クロスクラッシャーシールド
- コブラの頭部がモチーフとなっているシールド。先端部には武器になるクローを、目の部分には閃光を放つフラッシュ機能を装備している。通常時は左腕に装着。バックパックにマウント可能。
- ヒートショーテル
- 高熱化することで威力を高める二本の曲刀。バックパックにマウント可能。投擲武器としても使用可能である。
- SRWでは赤熱化している事が多いが、劇中では赤熱化しているのは主に投擲武器として使用する際とサンドロックの最後の出撃の第39話のみである。
- ビームマシンガン
- ビーム機関銃。テレビ本編では設定のみ存在で未使用だが、コミックボンボン版で僅かに使用している。
- メカデザインの大河原邦男氏によれば「監督の要請で持たせていた」とのこと[2]。
合体武器
- クロスクラッシャー
- バックパック・ヒートショーテル・シールドを合体させた武器。二本のヒートショーテルで対象を挟み粉砕する。バックパックが武装に組み込まれているが、使用中も高い機動力を維持している[3]。劇中で使用したのは第3話の1回のみだが、本編開始時の回想で度々目にする。
- 本来は腕に装備して使用する武器だが、SRWでは射出武器として扱われていることもある。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 装甲値+300
- 『第2次Z』
機体BGM
- 「JUST COMMUNICATION」
- 前期オープニングテーマ。基本的にこの曲が採用される。
対決・名場面
- 対ガンダムヘビーアームズ
- 地上でトロワのヘビーアームズと激突。劇中最初のガンダム対決であったが、カトルが自身の身をさらけ出したことにより、トロワも戦闘を中断する。
- 宇宙へ
- デュオ、五飛と共に宇宙に上がろうとした時、カトルは二人だけでも行かせようと自爆しようとする。だが、その時勝手にコックピットのハッチが開いた。まるで愛機が主人を逃がそうとするかのように…。
- なお、小説版『EW』にて、「実はH教授はカトルに知らせずに『サンドロックの自爆装置が作動すると、コックピットが開いて(かつシールドでコクピットを防御する)パイロットを脱出させ、自動で敵の下へ向かってから爆発する』というモビルドールの原型的なシステムが組み込んでいた」ことが明らかになっている。
関連機体
- ガンダムサンドロック改 / ガンダムサンドロック改(EW)
- 本機の空間戦用改修機。
- ウイングガンダム、ガンダムデスサイズ、ガンダムヘビーアームズ、シェンロンガンダム
- 兄弟機。
- ウイングガンダムゼロ / ウイングガンダムゼロ(EW)
- 全ての「ガンダム」の母体となった機体。
余談
- 大河原邦男氏によれば、デザインのコンセプトは中東の国のガンダムであり、「当時はアジアや南米と比べて、馴染みが薄かったのでイメージが掴みづらかった」と述べている[2]。
- ショーテルとはエチオピア発祥の両刃の剣であり、湾曲した形状の独特の刀身は「盾をかわして攻撃を当てることが可能」という特徴がある。劇中でこの形状の特性を活用していた場面は存在しないものの、特徴的な形状は大きな印象を与えており、本機の象徴ともなっている。
脚注
商品情報
資料リンク
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