ロックオン・ストラトス
ロックオン・ストラトス(初代 / Lockon Stratos)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:三木眞一郎
- 本名:ニール・ディランディ
- 種族:地球人(北欧ヨーロッパ・アイルランド出身)
- 性別:男
- 生年月日:西暦2283年3月3日
- 年齢:24歳(1st)
- 身長:185cm(1st)
- 体重:67kg(1st)
- 血液型:B型
- 所属:ソレスタルビーイング
- 称号:ガンダムマイスター
- キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳
ソレスタルビーイングに所属するガンダムデュナメスのガンダムマイスター。
幼少時にテロに巻き込まれて両親と妹を失う悲劇に見舞われる。その後、ソレスタルビーイングのガンダムマイスターに選ばれる。任務に忠実で、己には厳しい。自身が見舞われたテロ行為に準じているのは恥じても、紛争根絶と言う目的を達成した暁には裁きを受けると公言している。
国連軍との戦いの最中、ティエリアを庇った際に利き目である右目に傷を負い、周囲に制止をかけられながらも、後の戦況を考え治療を拒む。そして最終決戦の中、仇であるアリー・アル・サーシェスと相打ちに近い形となり、大破したデュナメスと太陽炉、そしてハロを残したまま帰らぬ人となった。
彼の死はソレスタルビーイングの誰もに大きな衝撃を与えることとなった。ロックオンを慕っていた刹那とティエリア、想いを寄せていたフェルトの三人は彼の死を特に悲しんだ。だが、ロックオンの遺志は残されたソレスタルビーイングメンバーへと受け継がれていく。なお、ロックオンは自身の死後の2ndシーズンと劇場版において(意識不明の重体に陥った)刹那の夢の中に現れて、彼にメッセージを贈っている。
コードネームはずばり「成層圏の狙撃手」。その名の通り常人離れした狙撃能力を持っている。また、元々スポーツ射撃の優秀な選手であり、生身でも相当な狙撃能力を持っている。乗機や自身が狙撃手という関係からか、常に手袋を着用し、視力にも気を使っている。
実は、近接戦闘もこなせる万能パイロットである。作中、00パイロットの中で最強説が囁かれるサーシェスが搭乗する接近戦用MSスローネツヴァイが相手で、しかも右目が見えないというハンデを背負いながらも接近戦で互角以上に渡り合った。
驚くべき事にトランザム未使用である(SEではトランザム終了後で性能低下を起こしている状態)。剣戟戦に優れる刹那ですらトランザムを発動しなければサーシェスを撃退できなかった点も考えると、「1stシーズンのガンダムマイスターの中で、パイロットとしての能力が最も優れているのはニール」だとする説も見受けられる。
マイスターのメンバーでは(年齢不詳のティエリアを除き)最年長で、より良い人間関係を多く築き、そして彼の生き様はプトレマイオスのクルーらの行動にも多大な影響を残している。
陽気で温厚な性格が災いして、相棒のハロにすら貧乏クジを引かされる事も多いが。
登場作品と役柄
原作での直接の登場が1st終盤までなことや弟ライルの存在ゆえに、1stシーズンの原作再現がされない限りは参戦が難しい(例外があったが)。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作。原作同様、機体の特性を活かしての長距離射撃が主な役割となる。リアル系の中でもかなり能力値が高く、ハロもサブパイロットに付くため文句無しに一軍。主人公であるクロウ、デュオ、青山とは気苦労仲間として意気投合し仲良くなり、他のZEXISメンバーともよく絡むため、作品の登場人物の中でもかなり目立っている部類に入る。
- 戦闘時の台詞は余裕に満ちた、或いは飄々としたものが多いが、テロリストが相手の場合は原作設定を反映して苛烈なものへと変化する。原作では足を止めての狙撃が多かったためか、自軍のスナイパーでは唯一ヒット&アウェイを持たないので急いで養成しよう。第48話で死亡するが、残り2ステージな上、デュナメスにかけた改造費は戻ってくるのであまり気にならないといえば気にならない。なお、死亡シーンはDVEで再現されるため必見である。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 既に故人の為登場しないが、度々キャラクターの会話で名前が出てくる。メメントモリ攻略ルートを通ると第34話「白き牙」において、刹那の夢に出てくる。キャラクター事典をコンプリートするには必須なので、一度は通っておこう。
- なお、破界篇にて刹那に狙撃のコツを伝授していたエピソードが判明する。そのお陰でアニューが救えると言うサプライズが。兄は死してなお、弟を救ったのだ。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 劇場版準拠で登場。人事不省に陥った刹那の夢の中に登場する。ロックオンの生き様や遺した言葉は、未だ多くの者達に受け継がれている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版準拠なので死亡後だが、第38話の戦闘中イベントにて、ELSとの接触で人事不省になっていた刹那の意識に皆城乙姫の干渉と共に接触する形で登場。2ndで刹那の夢に出て来た時の事を覚えている節がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 他の作品と異なり死亡しない。結果、生き別れの弟と再会し、肩を並べて戦うという展開を迎える。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
どの能力も高水準。特に射撃・技量・命中は自軍でもトップクラス。また、原作で見せた格闘能力の高さも再現されているのか、格闘も高い。
精神コマンド
- 第2次Z破界篇
- 狙撃、必中、てかげん、不屈、直撃、熱血
- 有用な精神を豊富に習得し、どれも低コストで使用出来る。サブパイロットのハロは集中も所持している。
- ただし、序盤は防御系の精神コマンドが無い(しかも弟のケルディムと違ってバリアも無い)。このため、撃ち合いには弱いので、注意。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z破界篇
- ブロッキング、気力+ (命中)、援護攻撃L2
- 愛機デュナメスと援護攻撃による連続攻撃は頼りになる。ロックオンの高い技量のお陰でブロッキングによる切り払い、シールド防御が高確率で発動するため、撃墜される心配があまり無い。気力+(命中)の効果で気力上昇のスピードも速く、連続行動を発動させ易い。
- しかし、前述の通りスナイパーキャラのくせにヒット&アウェイがないのが、大問題。また、GNスナイパーライフルは弾数が6と少ないので、Bセーブが無いと援護攻撃の連発ですぐに弾切れになる。
固有エースボーナス
- クリティカル率+40%
- 第2次Z破界篇。高いクリティカル率にさらに40%も加算する恐ろしいボーナス。習得してしまえば、よほどの事が無い限り、ほぼ確実にクリティカルを叩き出す。
- デュオの完全上位互換のボーナスであり、どう考えても離脱前提のボーナスであるのが解ってしまうのが悲しいが、使用可能期間の長さと、下記のハロを合わせて考えればやはり習得しない手はない。
- 更に、永久離脱時に獲得していると、強化パーツのハロも入手できる。
パイロットBGM
- 「DAYBREAK'S BELL」
- 1stシーズン前期OPテーマ。
- 「FIGHT」
- トランザム発動時には強制的にこのBGMになる。デフォルトのBGMとしても設定可能。
人間関係
- ライル・ディランディ
- ロックオン(ニール)の双子の弟であり、只一人残った家族。1st第9話でちらっと登場している。そして、2ndではニールのコードネームを引き継ぐことになる。
- CCではロックオン(ニール)が生存する為、共に自軍部隊で共闘する展開を迎える。
- 刹那・F・セイエイ
- チームメイト。初期のミッションでは彼とコンビを組むことが多く、色々と面倒見させられていた。刹那も内心ではその事に感謝しており、「大人」として信頼していた。
- ある事が切っ掛けでお互いの行動理念を共有するようになり、それは刹那の戦争根絶の一言「俺たち(俺達こそ)がガンダム」にも影響している。死してもなお、ロックオンの存在は刹那に強い影響を与えている。
- 再世篇では刹那に狙撃のコツを伝授していた事が判明する。
- アレルヤ・ハプティズム
- チームメイト。自分の出生の秘密に悩むが、刹那とロックオンとのやり取りが彼の行動理念を決めていく。
- ティエリア・アーデ
- チームメイト。当初人間味のないティエリアをよりよく導く先導役となる。ロックオンの死後もティエリアはロックオンが求めた世界を創るために戦い続ける。
- ハロ
- 自分のパートナー。主に索敵や狙撃中の機体制御などを担当している。
- スメラギ・李・ノリエガ
- 年が近いこともあってか、互いに信頼し合う仲である。また、ロックオンはスメラギの飲酒量が多いことについては「強がり」であることを見抜いていた。
- フェルト・グレイス
- 死と隣り合わせであるロックオンを心配し、お互い優しく接していく。
- また、ロックオンは1st第9話ではフェルトに対して(本来ならば守秘義務のある)自身の本名および過去について明かしている。そして、フェルトはロックオンに淡い想いを寄せるようになるが……
- グラハム・エーカー
- ユニオンのエースパイロット。アザディスタン王国での初戦闘ではロックオンの精密射撃を回避、受け止めただけでなくビームサーベルを使わない事を信条としているロックオンに初めてビームサーベルを使わせた。
- アリー・アル・サーシェス
- 元KPSAのリーダー。間接的に家族をテロに巻き込ませて死なせた張本人。ロックオン曰く『戦争中毒者』または『戦争を生み出す権化』。
- チームトリニティ
- 民間人に対して、武力介入ですらない虐殺行為を起こした彼らには怒りを隠せなかった。
- アニュー・リターナー
- ロックオン(ニール)の死後に登場した人物なので直接的な絡みこそないが、再世篇では間接的に彼女の命を救っている。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- デュオ・マックスウェル
- 第2次Z破界篇では彼に自分と同じ貧乏クジ属性の匂いを感じ、お仲間が出来た事を内心で喜んでいた。
- ヒイロ・ユイ
- 第2次Z破界篇では彼に刹那同様の扱い辛さを感じている。
- キラ・ヤマト
- 第2次Z破界篇では彼に気遣いをかけられ、その際に「全てを終わらせるまで死なない」と返答するのだが……
- ムウ・ラ・フラガ
- CCでは同じタイミングで負傷、その際に互いを「罪な男」と呼び合う。
リアル系
- ミハエル・ブラン
- 第2次Z破界篇での初対面時、彼が軍事レベルのスナイピング技術の持ち主である事を見抜く。
- 後に正式な挨拶を交わした際には、狙撃手つながりで直ぐに意気投合した。ロックオンが死亡した際はスナイピング勝負の決着を着けられなかったことを悔いており、心の中でロックオンの分まで狙い撃つことを誓う。
- 再世篇でもその想いは代わらず、当初は2代目ロックオンのライルに否定的だった(後に彼のことを認めるが)。
- ゲイン・ビジョウ
- 第2次Z破界篇では明神静子救出部隊の狙撃班として共に活躍。後に利き目を負傷した際には、彼からも心配されていた。
- 枢木スザク
- 第2次Z破界篇では彼から武力介入の方法論と覚悟について、若干トゲのある言い回しで疑問を投げかけられるも、真摯に対応した事で非礼を詫びられる。
- クルツ・ウェーバー
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]では破界篇の裏側で、度々彼と狙撃対決を繰り広げていたことが明らかになる。
- 皆城乙姫
- UXの第2部終盤、昏睡状態である刹那に彼女がクロッシングを行った際、刹那の意識の中に現れ、彼女と共に刹那の復活を促す。
スーパー系
- 青山圭一郎
- 第2次Z破界篇では初対面時に自分と同じ貧乏クジ役だと思っていた。ちなみに、中の人と作品の監督が同じ。
- 中原千秋
- 第2次Z破界篇では被弾しながらも彼女をテロリストの攻撃から守り抜いた事で、信頼を得る。
- この行動をとる前までは株式会社21世紀警備保障の社員達など、多くの民間協力者を特徴で呼んで(中原の場合、メガネちゃんといった具合)おり、やや距離を置いていたが、実際は大切な仲間と思っていることや、全員の名前をしっかり覚えているという事が同話の会話パートでロックオンの口から語られた。
- 株式会社21世紀警備保障の面々の名前を順に呼んでいくシーンは、地味ながら仲間想いというロックオンの性格がよく出た名シーンである。
- ヨーコ・リットナー、ジャンゴ
- 第2次Z破界篇中盤、明神静子救出部隊の狙撃班として、彼女らと共にロゼ率いる超能力者部隊を翻弄する。
バンプレストオリジナル
- クロウ・ブルースト
- CBに投降し、協力を申し出た彼に刹那のお守りを押し付ける。貧乏くじと貧乏で言われることも。歳が近いこともあって馬が合うのか会話も多く、親友といってもいい仲になっている。
- 第2次Z破界篇終盤でロックオンが戦死した際は「最後まで貧乏くじかよ…! 馬鹿野郎が!!」と仲間であり親友でもあったロックオンの死には怒りながらもその死を嘆き、深く悲しんでいた。
- 第2次Z再世篇でも彼の事を思い返す場面が多く存在し、(後継機次第で)ロックオンの意思を継いで世界の歪みを狙い撃つ。ミシェルとは逆に、二代目ロックオンのライルともすぐに打ち解けている。
名台詞
1st
- 「ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!!」
- ロックオン(ニール)を代表する名台詞。バリエーションは様々。彼の死後、刹那もこの台詞をたまに使い、2ndシーズンでは彼のコードネームと共に弟ライルが引き継ぐ。
- ちなみに、ライルとは「狙い撃つぜ」のイントネーションが若干違う(ニールは一息で言い切り、ライルは若干溜めて語尾か上がる)。
- 第2次Z再世篇では、親交が深かったミシェルとクロウもまた、この台詞を受け継ぐ事になる。
- 「何言ってんだ!?」
- 第2話より。刹那の「俺がガンダムだ」という台詞に即座に反応して発した台詞。視聴者の感想の代弁とも言えるやりとりがカルト的な人気を起こした。
- 一方で、刹那が言う「ガンダム」の意味を最も早く理解したのもロックオンであった。
- 「容赦しねぇ…お前らに慈悲なんかくれてやるか…!」
「今日の俺は…容赦ねぇぞ」 - 第8話より。紛争根絶を開始したCBに対する報復として、無差別テロを起こしたテロリスト集団を上の台詞通りに容赦無く殲滅した。
- 第2次Z破界篇ではWLF兵に対する特殊戦闘台詞に採用されている。三木氏の熱演故に、ロックオンのテロリストに対する怒りは原作以上のものになっている。なお、これに関連してWLFと戦うステージの中で、他のマイスターを差し置いて強制出撃するステージが存在する。
- 「このしつこさ、尋常じゃねえぞ!」
- 第12話より。アザディスタンで交戦したグラハムのフラッグに思わず一言。出会って数分の敵のしつこさを見抜く方がすごいのか、見抜かれる方がすごいのか…。
- 「何やってやがる、あいつら! 遊んでんのか!?」
- 第18話より。CBのセカンドチームであるチームトリニティがスペインで行なった民間人虐殺(当事者はネーナ一人であるが)に激怒した時の場面。実際にその通りと言える。
- 「全く、おまえはとんでもねえガンダム馬鹿だ」
- 第19話より。刹那がかつて自分ら家族を奪ったテロリスト集団に加担したことを知り、銃口を向けるが、刹那は動じず、自分は命ある限り紛争根絶のために生きるという決意を「そうだ…俺が、ガンダムだ」と言う締めで示したことで、ロックオンは刹那の心情を信用してこう言う。それに対し刹那は「ありがとう。最高の褒め言葉だ」と返した。
- 「絶対にゆるさねえ…! てめえは、戦いを生み出す権化だ!」
- 第23話より。アリー・アル・サーシェスを評して。これに対しサーシェスも「戦争根絶を掲げるテロリストが!」と返す。
- 確かに世間一般から見ればテロリストにすぎないロックオンらソレスタルビーイングだが、サーシェスとは背負っている覚悟も信念も根本から全く違う。
- なお、第2次Z破界篇でもサーシェスへの特殊戦闘台詞として採用されている。
- 「何やってんだろうな、俺は…」
「けど、こいつをやらなきゃ…仇を取らなきゃ…俺は前に進めねぇ…世界とも、向き合えねぇ…」
「だからさぁ…狙い撃つぜぇぇぇぇッ!!」 - 同じく第23話より。サーシェスとの戦いの際、乗機を破壊されるものの、外部からGNアームズを操縦し、ガンダムスローネツヴァイに狙いを定めた際の発言。
- 「わかってるさ…こんな事をしても…変えられないかもしれないって……元には戻らないって…」
「それでも…これからは…明日は…ライルの生きる未来を……」 - サーシェスとの対決後、宇宙を漂いながら。この時、初めてライルの名前が登場し、第9話でロックオン(ニール)と同じ容姿をした人物が登場した事や、この時彼の脳裏に過ったパーティーの光景で料理が五人分用意されていた事、ロックオン(ニール)視点のハズのその光景に両親と妹とロックオン(ニール)らしき人物が映っていた事等と合わせて、ロックオン(ニール)に弟がいるという伏線となった。
- 「よぉ……お前ら……満足かぁ……? こんな世界で……?」
「俺は……嫌だね……!」 - 死の間際。青い地球に目を向けて、手で銃の形を作り、何かを「狙い撃つ」かのように、成層圏の狙撃手は宇宙に消えた……
- 第2次Z破界篇ではDVE。
- 「いいじゃねぇか。俺らは相当な覚悟を決めて組織に入り、ガンダムマイスターになった。年齢なんて関係ねぇ。そうだろう?」
刹那「あんたは?」
「コードネームはロックオン・ストラトス。『成層圏の向こう側まで狙い撃つ男』だ。お前もガンダムで世界を変えたいんだろう?」
刹那「ああ…」
「俺もだよ。刹那」 - 第24話冒頭における刹那の回想より。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターの中で最年長のロックオンは、マイスターの中で最年少にして幼い顔立ちをしていた刹那を初対面でありながら、仲間として迎え入れた。
- ニール・ディランディの「ロックオン・ストラトス」というコードネームの由来―成層圏(Stratosphere)の向こう側まで狙い撃つ(Lock on)―が明示された場面でもある。
- 「刹那、何故エクシアに実体剣が装備されているか、わかるか?」
「GNフィールドに対抗する為だ。計画の中には対ガンダム戦も入っているそうだ」
「もしもの時には、お前が切り札になる。任せたぜ、刹那」 - 第25話における刹那の回想より。刹那は敵機アルヴァアロンとの戦闘中に上記のロックオンからのアドバイスを思い出し、ガンダムエクシアの実体剣GNソードでアルヴァアロンのGNフィールドを破壊、見事戦いに勝利するのであった。
- 前述のロックオンの台詞と併せて、彼が刹那に対して多大な信頼を寄せていた事がよく分かる。
2nd
- (そうやって、自分を型にはめるなよ)
(四の五の言わずに、やりゃいいんだ。自分の思ったことをがむしゃらにな)
(俺達は、イオリアの爺さんにガンダムを託されたんだぜ?) - 第8話において「イオリアの計画を遂行しているのは、自分達プトレマイオスチームではなく敵対するイノベイター達なのか?」と独り苦悶するティエリアに対するロックオンからのアドバイス。
- 亡き友の言葉[1]を思い出したティエリアは、同胞であるイノベイター達と決別する道を選んだ。
- 「刹那……過去によって変えられるのは、今の自分の気持ちだけだ。他は、何も変わらねえ」
刹那「ロックオン……」
「刹那、お前は変われ。変われなかった、俺の代わりに」
刹那「変わる?」
「そうだ。お前なら、それがきっと出来る」
刹那「俺が……変わる……?」 - 第15話より。サーシェスの銃撃で負傷し、意識不明になった刹那の夢の中での会話。この時の会話が刹那が「変わっていく」伏線ともなる。
- なお、ここでのロックオンの台詞の一部は1stシーズン小説版から引用されている。
劇場版
- 「言ったはずだぜ、刹那。お前は変わるんだ。変われなかった俺の代わりに」
「生きている。そうだな、お前はまだ…生きているんだ…!」 - 意識不明となった刹那の夢の中で彼へ贈った言葉。仲間達からの励ましの言葉を聞いた刹那はついに意識を取り戻す。
- この場面ではロックオンと共に6年前の戦いで散ったクリスとリヒティもまた刹那を激励しにくるのだが、その中に何故かロックオンらと同じく戦死したJB・モレノだけが登場しない。故に、視聴者からはツッコまれることも。
書籍・他媒体
- 「咎めは受けるさ。お前みたいなチンピラを倒した後でな」
「次の世界にお前みたいな奴を残さない…それが…今の俺に出来る贖罪ってヤツなんでな」 - 大森倖三版『1st』(角川書店・刊)でサーシェスが駆るガンダムスローネツヴァイに組み付き、自爆する直前の台詞。このコミカライズにおけるサーシェスが刹那に言った「俺のような奴はいくらでもいる」という発言に対する返答ともとれる台詞であり、彼の意図を察したサーシェスは慌てふためいた。そしてロックオンは後を仲間に託し、自爆スイッチを押した……
- なお、大森版ではロックオンとサーシェスとの間の因縁は存在しない。
- 「悔やむより前に、やる事があるだろ」
- ドラマCD「MISSON-2306」で、護衛対象のルイスを誘拐され、落ち込む刹那に対して。ギャグである本作においては、数少ないシリアスな台詞。
迷台詞
- 「おおおい、刹那!」
- アレルヤ「子供のお守りをよろしく」
- 「はぁ?!」
- ティエリア「作戦行動に移る」
- 「お、おおい、お前ら!」
- 「ビンボークジ、ビンボークジ」
- 第2話にて。これにてロックオンがどんな人物かがよくわかった。
- 「擬似人格、TYPE-R35で行ったんだろう? 想像つくさ」
- ドラマCD「MISSON-2306」に於いて、刹那からミッション初日の感想を聞いて。想像できたんなら止めてやれよ。
- 「彼女の恋人になっちまえよ。そうすりゃあ、完全監視が可能だ。」
- ドラマCD「MISSON-2306」に於いて、ルイスを監視する任務に就いた刹那に言い放った無茶振り。ルイスには既に沙慈がいる上に、この時の刹那は完全にルイスに嫌われていたので無理な要求である。刹那も気乗りしなかったが、「CBに沈黙は許されない」と言われ、刹那は翌日口説きに行ったが…
- 「お、お父さん、そんなふしだらな真似許しませんよ!」
- 上記ドラマCD内で刹那がグラハムに襲われかけている際に乱入して二人を引き剥がしながら放った一言。確かにそういう意味で襲われていたのだが、作戦中なのだから敵に拘束されかけていると判断するのが普通ではなかろうか。同CD内で周囲のマイスターのキャラが崩壊していく中、ギリギリのラインを保っていたはずのロックオンが、ついに壊れた瞬間であった。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
戦闘台詞
Zシリーズ
- (お互いの事情を隠したままの同盟ね…。こいつは長くなさそうだ)
- 第2次Z破界篇第4話CB追跡ルート「混沌の戦場」より。ドラゴンズハイヴにて、ソレスタルビーイングとチームDの同盟が決まった際のロックオンの心中。
- こう思うのは当然だが、実際はお互いの事情を隠したままの同盟がここから先長く続き、何物よりも堅い結束で結ばれることになる。
- (感じるぜ。こいつ…俺と同じ貧乏クジ役の匂いがする)
- 無愛想なヒイロの面倒を見るデュオへ、自身と同じ属性を感じて内心でほくそ笑んだモノローグ。もはやニュータイプ一歩手前である。変な方向に革新が始まっていたのだろうか?
- そしてロックオンのこの直感は、再世篇において貧乏クジ同盟として実現することになる。
- 「どういう魔法だよ、そりゃ…」
- 第2次Z破界篇第11話暗黒大陸ルート「顔が2つたあ生意気なッ!!」より。理屈を超越したトンデモ合体を果たしたグレンラガンを目の当たりにしての率直な感想。
- (怖い、怖い…いつものヘラヘラが消えてるぜ…)
- ライノダモン級の出現に殺気を剥き出しにするクロウの豹変振りを指しての独白。
- 「似合わないな、お前や俺には」
- ゼロのスローガンである「正義の味方」を、やれる所まで貫こうと口にしたクロウへ苦笑する。
- (父さん、母さん、エイミー…これが俺の新しい仲間だ)
(きっと、いつかは俺も裁きを受ける。でも、それまでは戦うさ) - 株式会社21世紀警備保障の面々から改めて「仲間」と認識された事を受け、ZEXISの一員として戦う決意を固めた際のモノローグ。
- 「もしかしてあんたの愛人か?」
- ゼロからC.C.を紹介された時のリアクション。玉城と同じ発想なのは成人男性であるからだろうか? ゼロは即座に否定するが、C.C.に茶々を入れられた。
- 「付き合ってやってる俺や青山達の存在が、どれだけ貴重か分かったろ?」
「ま…これも貧乏クジ役の務めだな」 - クロウの軽口に気兼ねなく付き合える間柄であった事を示す台詞。思えば、これが貧乏クジ同盟の始まりだった。
- 「お前達のテロに巻き込まれた無関係の市民は、そう言う事も出来ずに死んでいった…!」
「それなのにお前は…! 自分の生命を惜しむのかよ!」 - 第2次Z破界篇第22話「リモネシア強襲」より。リモネシア共和国にてクロウと共に現地調査に行った際に、リモネシアの市民に紛れていたWLFのメンバーに銃を突き付けた時の場面。
- 銃を突き付けられて命乞いをした彼等に対し、怒りを露わにしていた。原作では特に絡みが無かったネーナにも当てはまる発言と言える。
- この時はクロウに止められたが、もしロックオン一人だったら本当に撃ち殺していただろう。
- 「借金が最初の額の倍になったって!?」
- クロウの借金が最初の二倍に増えたことに対して。コツコツ返済していた借金をようやく返済したと思ったら倍になってしまい、クロウは呆然としながらありのままを口にする……。地道にコツコツ返済しては四苦八苦していた姿を知っていた彼だけに、この事実には驚愕するしかなかった。
- 「ZEXISスナイパーチームの狙い撃ちまくりショーだ」
- 第2次Z破界篇第31話「対決! マーズとマーグ!」より。ロゼ率いる超能力者を得意の狙撃で翻弄して。
- (なるほどね…。過去の経歴は伊達じゃないってわけか)
- 同じく第2次Z破界篇第31話でシステマで超能力者部隊を撃退したクロウの姿を見て。これに限らず、ロックオンはクロウの過去について複雑な心境を抱いている描写がいくつかある。
- 「馬鹿野郎が…。生命まで駆け抜けやがってよ…」
「…死ぬんなら、もっと相応しい奴がいるのによ…」 - 第2次Z破界篇第32話「あばよ、ダチ公…」にてカミナが戦死したときの台詞。キラは、これを聞いて「奴」がロックオン自身のことであることを見抜き、以前から感じていた彼の生き方への懸念から窘める台詞を吐く。
- 「いや…俺はバカは的にしないのさ」
- KPSA時代の過去を明かした刹那との和解後、クロウから「ファイヤバグ」であった自身も標的にするかと問われ、吹っ切ったかのように上述の言葉を返す。
- 「刹那! 下がってろ!」
- 第2次Z破界篇第48話「夜明けの鐘」にて、サーシェスを迎え撃とうとする刹那に割り込んで。この直後、死角になっている右側からバスターソードの直撃を受けるのだが……
- 「許さねぇ…てめえは戦いを生み出す権化だ!!」
「トランザム!!」
「狙い撃つ…狙い撃つぜ!」
「うおおおおおおっ!!」 - 直後のイベント戦闘にて。大破状態のデュナメスでトランザムを発動し、高速射撃でガンダムスローネツヴァイを撃墜。
- 原作でも展開されたこの対決は、第2次Z破界篇においてはロックオンの完全勝利に終わった。
- 「ハロ…落ち着いたら、デュナメスをトレミーに戻せ」
「フ…あいつらにこんなシーンを見せるわけにはいかねえのさ」
「太陽炉を頼むぜ。あばよ、相棒…」 - アルヴァトーレ撃墜後、ZEXIS全員を送り出した後に。CBの力であるGNドライヴ、半身であるガンダムを「相棒」に委ね、ロックオンは宇宙に出る。
- 瀕死の身体で彼が最後に見たもの、それは戦火が広がるとは思えないほど美しい地球だった……。
搭乗機体・関連機体
ロックオン(ニール)本人もスナイパーなだけあって、遠距離狙撃が得意なMSに搭乗する。
- ガンダムデュナメス
- ロックオン・ストラトス(ニール)の搭乗機。狙撃戦に絶大な威力を発揮する。また、ビームサーベルも装備しているため、ある程度の近接戦闘もこなせる。
- ケルディムガンダム
- 2ndにおけるライルの搭乗機。生き残っていれば、2ndでこれに乗るはずだった。
- また、デュナメスの経験を踏まえたニールの意向でビームサーベルは外され、射撃戦特化に仕上げられている。
脚注
- ↑ 1st第22話において、右眼を負傷していたロックオンは自分自身を責めるティエリアに対して「四の五の言わずに自分の思ったことをがむしゃらにやればいい」という趣旨のアドバイスをしている。
余談
- ロックオン・ストラトスが地上滞在時に使っていた車はスタッフがロックオン役の三木眞一郎氏に車種を聞いて決定した。なお、この車は後にライルの元に送られている事がノベライズ版で判明している。
- 1stシーズンにて、彼の死亡シーンは曖昧な点があったため、「ロックオンは実は生きていて、2ndシーズンに登場するのではないか」とする声が一部のファンからはあった。しかし、スタッフはそんな考えは全くなかったようで次話で死亡したと語られている。水島精二監督もまたインタビューにて「ロックオンは死にました」と語っている。
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