プルツー
プルツー(Ple-Two)
- 登場作品:機動戦士ガンダムΖΖ
- 声優:本多知恵子
- 種族:地球人(プルクローン)
- 性別:女
- 年齢:10歳前後(外見年齢)
- 身長:150 cm
- 体重:37 kg
- 所属:ネオ・ジオン軍
- 階級:なし
- 主な搭乗機:キュべレイMk-II、サイコガンダムMk-II、クィン・マンサ
- キャラクターデザイン:北爪宏幸
ネオ・ジオンのクローン・ニュータイプ(プルクローン)の一員で、グレミー・トト率いるニュータイプ部隊の中核。グレミーの命令を忠実にこなす戦闘マシーンとなるべく、調整が施された。容貌こそエルピー・プルに瓜二つだが、こちらの性格は好戦的かつ残忍。サイコガンダムMk-II、キュべレイMk-II、クィン・マンサなどのニュータイプ専用MSに搭乗し、ジュドーの前に立ちはだかった。最後はプルの思念に諭されジュドーの元に行くが、クィン・マンサの爆発に巻き込まれてしまう。ハマーンとジュドーの最終決戦の直後、重体の身をおしてジュドーを救い、力を使い果たして息絶える。
スパロボにおいては、彼女はプルとの差別化の為かニュータイプではなく強化人間として扱われる事もあるが、全くの間違いでは無いもののこれは正しくはない。ここで言う「強化人間」とは精神操作や薬物投与などで強制的にニュータイプに近い能力を与えられた人間の事であり、先天的にニュータイプ能力を持っていた場合、意味合いが異なってしまう。そのため、彼女の場合は「精神操作されたニュータイプ」というのが正しい。クローンであるという点や、精神操作されているという点が、『強化人間』という扱いを受ける要因になっているのかもしれない。
なお、攻撃的な言動も精神操作の時に植えつけられたものであり、瀕死の際の彼女の言動は正しくプルそのものであった。
ちなみに、オリジナルである『エルピー・プル』の『プル』はファミリーネーム……つまり苗字である為、プルツーという名前は、日本語風に表現するなら鈴木2号のようなニュアンスである。
SRWにおける扱い
作品によっては説得が可能だが、プルを仲間にしておかないと説得できない場合が多い。逆にプルを死亡させておかないといけない作品もある。
能力はプルと同等だが、性格は超強気で精神コマンドなども違う。プルと比べると、精神コマンドのラインナップが戦闘向きで、能力が僅かに高いのが特徴。その反面、強化人間とニュータイプに能力差がある場合は少なからず響く事になる。
性格的には、他作品の子供キャラを積極的に遊びへと誘うプルに対し、勉強や機体整備など、やる事を済ませてから遊ぶしっかり者としてのキャラ付けをされる場合がある。原作における性格設定である『好戦的で残忍』という性格は、なりを潜め、クールだが思いやりのある少女といった印象。攻撃的な性格は精神操作の影響なので、これが本来の彼女の性格、という解釈も出来る。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- DC所属。シナリオ「大気圏突入」において、ジュドーの説得で仲間にすることが可能だが、プルがいると心を閉ざし失敗してしまう。その為、シナリオ「月面の死闘」でプルをプルツーに撃墜させ、プルの死亡イベントを発生させておく必要がある。なお説得に成功するとサイコガンダムMk-IIをそのまま使用できる。
- 第3次スーパーロボット大戦
- プルとジュドーの説得で仲間になる。なおロザミアやレコア同様、前作で登場したという事実は改変されている。なお、説得に成功してもサイコガンダムMk-IIは危険な機体として破棄されるが、プルツーはヤクト・ドーガ (クェス専用)も持ってきており、こちらが乗機となる。なお仲間になった際、彼女は普通の性格で話している。戦力としてはひらめきがあるので、終盤のボス戦には重宝する。
- スーパーロボット大戦EX
- リューネ編でプルとともに仲間になる。二回行動の早さが強みであるが、ひらめきと幸運を持つプルには劣る。
- 第4次スーパーロボット大戦
- リアル系のみ、ルート次第でプル共々敵として登場。(プルと同様、洗脳はされていない。第3次に引き続き、普通の性格で話している)説得で味方にできるが、数マップでしか使えない。なおニュータイプではなく強化人間の技能を持っている。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 声が入った。
- スーパーロボット大戦F完結編
- プルと共に仲間になる。プルツーの愛機であるキュべレイMk-IIが初登場。今作ではカミーユやジュドー等が台詞の新規収録が行われる中、彼女は新規収録されていない。さらにプルと違いキャラクター辞典の一言モードも短い戦闘台詞である。また戦闘台詞のタイミングが他のキャラと異なり、攻撃と同時に台詞を言うようになっている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- シナリオ「ジオンの血」でジュドーとプルで説得すると、クィン・マンサと共に仲間になる。初めて、クィン・マンサに乗る。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 今回はなんとプルと二択。第一部でプルをとった人は諦めるしかない。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 仲間にしていると引継ぎで登場。序盤の主力。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- プルと一緒に(参戦時期は違うが)仲間にできるよう変更された。ファンは安心してよい。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- ジュドーとプルの説得により仲間になる。以降、生存し自軍に加わったのが正史となる。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ティターンズの捕虜となっており、9話にてカテジナ・ルースとともに敵増援として登場し、30話ではイノセント側としてクィン・マンサに乗って登場する。撃墜しても無条件で仲間になるが、ジュドーの説得次第でキュベレイの取得条件に関わってくる。今作にて台詞に新録が入った。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- シリーズでも珍しい、説得などのフラグ無しに最初から仲間。プルと同様に最終的には覚醒を覚え、加速も修得する為、小隊員としては優秀。パラメーターも悪くないのでF91辺りに乗せて小隊長での運用も可能。援護攻撃を持っている為、ファンネル搭載機に乗せればとんでもない射程の援護攻撃を行う事も可能。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 使い勝手は前作と同じ。精神コマンドもほぼ変更がない為に終盤までお世話になる。前作と比べると乗り換え可能な強力なMSが無くなった為、終始キュベレイMk-IIである事が多い。終盤で手に入るサザビーや乗り手の居なくなったνガンダム辺りに乗せるのも良い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- プルを仲間にした後、プルでプルツーを撃墜すると、ステージクリア後に仲間になる。
- スーパーロボット大戦R
- グレミーを撃墜し、ジュドーとプルがプルツーと戦闘した後でジュドーで説得すると仲間に。この時、サイコガンダムMk-IIに乗っているが、仲間になった後に乗るのは専用キュベレイ。直撃と気合を覚え、サポート向けの精神を持つプルと差別化されている。
- スーパーロボット大戦D
- プルと同様で故人だが、ジュドーがΖガンダムのウェイブライダー突撃か、Hi-νガンダムのフィン・ファンネルを使うと、プルと共に幻影のカットインが入る。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 説得して仲間にする事が出来る。説得手順を間違えると死亡してしまうので注意。キュベレイMk-IIのカラーをプルの色にするかプルツーの色にするか選択するイベントがある。
- スーパーロボット大戦MX
- プルと同様、原作で死亡したキャラがことごとく登場しない本作で、例外的に存命。台詞も新規収録されている。序盤でヒューゴが並みの人間ではない事に気付いたり、絶対障壁を越えようとするラーゼフォンの前に現れたアレグレットが、出迎えの為に出現した事を看破したり、果てはボソンジャンプでネェル・アーガマに奇襲を仕掛けようとする『火星の後継者』達の気配を察知したりと、要所要所で勘の鋭さを発揮する。
- スーパーロボット大戦GC
- シナリオ「戦士、再び…」で条件を満たすと仲間になる。
- スーパーロボット大戦XO
- GCから仲間にするための条件が変更され、機体もクィン・マンサが追加された。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- プルと共に『第3次α』から8年振りの登場、敵としての能力はプルとほぼ同格。最終的にアクシズ内部でクィン・マンサに乗った彼女と交戦するが、無事に生存。しかし、今回は「日常生活に支障はないがパイロットとしての復帰は無理」として味方加入は初めての無しとなった。
- 本多氏は故人の為、ライブラリー出演となった。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ジュドーやカミーユなどに比べるとさすがに低いが、十分に一線を張れる能力。上述の通り、プルとは同じ能力値の時もあれば、僅かに上の作品もある。近年では特殊技能で色をつけている。
精神コマンド
集中・ひらめきを覚える事が多いので、プルと同様に安定した戦い方ができる。
- 第2次
- 根性、激怒、愛
- 第2次(PS版)、第3次
- 加速、ひらめき、熱血、気合、根性、愛
- EX
- 加速、気合、威圧、熱血、覚醒、激怒
- F完結編
- みがわり、集中、ひらめき、熱血、幸運、魂
- リンクバトラー
- ひらめき、集中、熱血、かく乱、挑発、魂
- 64
- かく乱、集中、ひらめき、熱血、挑発、魂
- α
- 集中、努力、熱血、期待、魂、愛
- α外伝
- 集中、ひらめき、加速、熱血、気合、激励
- 第2次α、第3次α、MX
- 集中、加速、ひらめき、熱血、感応、覚醒
- IMPACT
- 集中、祝福、ひらめき、努力、気合、熱血
- GC(XO)
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
エースボーナス
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- プルへの援護防御時、被ダメージ半減
- プルとは逆に援護防御が強化される。モビルスーツはお世辞にも装甲が高いわけではないが、シールド防御があれば話は別。
パイロットBGM
- 「アニメじゃない」
- 前期OP主題歌。「IMPACT、第2次α・第3次αで採用。
- 「サイレント・ヴォイス」
- 後期OP主題歌。第4次、F、64などの旧シリーズではこちらがメイン。
- 「宇宙のジュドー」
- MXにて採用。
人間関係
- ジュドー・アーシタ
- プルの応援を受け、プルツーを救おうと努力する。そして、ジュドーの危機に、自身の感知能力で居場所を特定させ、ジュドーの危機を救った。
- エルピー・プル
- もう一人の自分といえる存在。SRWシリーズでは双子の姉。説得に関わったり、合体攻撃があったりする。
- グレミー・トト
- 上官。慕っていたのだが、プルの説得によりジュドーに引き込まれていく。
- ラカン・ダカラン
- 共にグレミーの配下として共闘。ラカンはプルツーの資質を認めており、割とウマがあっていた。
- ハマーン・カーン
- グレミーの配下として彼女と敵対関係となり、暗殺を謀った事もある。
- キャラ・スーン
- グレミーの反乱後は敵の一人として交戦した。
- プルクローン
- プルツー以後に量産されたクローン。(プルトゥエルブ含み)最低10名以上存在しており、最終決戦にてプルツーに率いられる形で出撃した。
- ルチーナ・レビン
- SRW未登場。ネオ・ジオンに属する小惑星コア3にてネオ・ジオン軍に徴用されて配膳係を務める少女。プルツーは彼女と出会う事になり、次第に友情を感じていく。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- マ・クベ
- F完結編では、プルと共に彼に人質にされてしまう。
- フォウ・ムラサメ
- 原作では絡みはないが、スパロボ全般では強化人間繋がりか絡みが非常に多い。
- バスク・オム
- α外伝では、バルマー戦役締結後に彼が率いるティターンズによって捕えられ、再強化を施されてしまう。
- レズン・シュナイダー
- 第2次αのクスハ編にてネオ・ジオンに潜入するために彼女の前で一芝居打つもキュベレイMk-IIが向こうでは撃墜扱いの機体だったのであっさりバレてしまう。
- カテジナ・ルース
- α外伝では、捕えられたティターンズによって2人揃って再強化され、強化人間の尖兵にされてしまう。
アナザーガンダムシリーズ
- テクス・ファーゼンバーグ
- α外伝では、ジュドーに助け出された後に彼に介抱を受ける。
- カロン・ラット
- Rでは、彼女が所長を務めるニュータイプ研究所に囚われていたが、ラウンドナイツが駆け付ける前にプルと一緒に宇宙へ上げられてしまった。
リアル系
スーパー系
- 天海護
- 出雲銀河、草薙北斗
- MXでは彼らにネェル・アーガマを案内していた。
- コマンダー・ベンメル
- パイパー・ルウ
- 第3次αでは、プルと一緒に赤ん坊である彼をあやした。その時、プルよりあやし方が上手かったのか喜び具合がプルの時より大きかった。
バンプレストオリジナル
- セレーナ・レシタール
- 基本的に良好な関係だが、火星基地でスペクトラと対峙した際に彼女が凄まじいまでの激情を発した時は、流石のプルツーも気圧されていた。
- ヒューゴ・メディオ
- MX序盤で発作に苦しむ彼の症状と、それを抑える常備薬から、彼を強化人間に近しい存在なのではと訝しむ。
名台詞
- 「アーガマを沈めれば良いのだろう?体慣らしには丁度いい」
- コールドスリープから目覚めたときのグレミーに対する台詞。ちなみに、このシーンでのプルツーは目の前にグレミーがいるにもかかわらず平然と全裸を晒しており視聴者を驚愕させた。
- 「あれがダブルゼータか…フン、面白い!」
- ΖΖガンダムと初対峙した時の台詞。
- 「子供の遊びじゃないんだよ!そこのでかいの!」
- 「フン!こざかしい」
- 「ジュドー!連れてって!」
- ついに彼女の本音が出たセリフ。グレミーを残しクィン・マンサを放棄しかけたが…。
- 「グレミィィィ!!」
「きゃああぁーっ!!」 - TV版では、ΖΖガンダムのマニピュレーターからバランスを崩して転落し爆風に吹き飛ばされた。
- 「ああ…お兄ちゃん」
- 最期の台詞。
- 「…そうか淋しいんだね…グレミーも…」
- 小説版ではこのセリフを呟きながら、大破するクィン・マンサめがけて自らの身を投げ出すという描写がなされている。想いを寄せていたルーに殺されたグレミーに対する同情とも、あるいはジュドーに惹かれながらもマスターへの共依存を完全に断ち切ることが出来なかった結果ともとれる、考えようによっては意味深なシーンである。
スパロボシリーズの名台詞
- 「…ホントに怒んない?」
「あたし達、シャングリラで、ミネバちゃんと会ったの、偶然」
「それで、お友達になったんだけど、ミネバちゃんは、恐いハマーンがいつも横にいて、とってもかわいそうだったの」
「だから、あたし達、ミネバちゃんを連れて、逃げたの」
「だって、かわいそうだったんだもん…それでハマーンに追いかけられて…恐かった…恐かったよ ジュドー!うえ~ん…えぐ…えぐ」
「ホントに?…ヒック」 - 第4次(S)にて。彼女は普通の性格で話している。
- 「と…も…だち……?」
- IMPACTで当初、拒絶していたプルから「友達」と明言された事で蟠りが解け、彼女と共にジュドーの力となる事を誓い合う。
- 「戦いの途中で勝利を確信するとは…甘い奴」
- 星の屑作戦成就を確信して、勝利宣言するマシュマーを斬り捨てた台詞。
- 「あいつらが暴れたんだったら、敵でなくても近寄りにくいだろう」
- 妖魔帝国との最終決戦を前にした地上部隊のメンツを指して。エクセレン曰く、この布陣にキング・オブ・ハートが加わったら「裸足で逃げ出す」との事。
- 「グレミー、馬鹿な奴…」
- IMPACTにてグレミー死亡後の台詞。
- 「周り中敵だらけか…楽しそうじゃないか」
- バンカー旗艦内に突入後、制限時間内にガリモス大船長を倒さなければ、数万単位の敵勢に囲まれるという状況に臆する事無く、不敵に笑う。
- 「ネオ・ジオンが倒れても戦いは続く…なら、あたしにも出来る事がある…!」
「ジュドー達と共に、戦いを終わらせるために戦うという事がな!」 - MXリアル系ルートで、初戦闘の際に発する決意。MXではネオ・ジオンが瓦解した直後から物語が始まるので、実はプルツーもジュドーやプル同様に相当消耗しているのだが、「罪滅ぼし」という言葉を口にして戦場に赴くほど、彼女の意志は固い。
- 「あたしはもうグレミーの操り人形じゃない…!」
「こんなものにもう縛られたりはしない!」 - 第2次αでコマンダー・ベンメルが用意したクィン・マンサのレプリカと戦闘したときの台詞。
- 「知っているぞ…。黒いキュベレイに乗っているのがあたし達の姉妹だって…!」
- 第2次αの中盤でαナンバーズと休戦したハマーンに対して、プルクローンが戦闘に参加していることをプルと共に非難していた。
- 「嘘だよな、護! 人を傷つけるなんて、何かの間違いだよな!」
- 第3次αの中盤でパピヨンを死に追いやった護(レプリジン)に対して。もっとも、このときの護が本物のコピーであるレプリジンであることを知らなかったといえ、プルツー自身は護の変貌ぶりにショックを隠せなかった。
- 「セレーナは優しかった…。あたしに色んな話をしてくれた…」
「きれいな海や深い森、まぶしい太陽や静かな夜…。自分が見てきた世界を話してくれた…」 - 第3次αのセレーナルートでセレーナが意識不明の重傷を負った時の台詞。プルや他のメンバーと共に彼女のことを心配していた。
関連機体
- キュべレイMk-II
- プルのとは違い、赤いカラーリングが特徴。
- サイコガンダムMk-II
- プルと対峙した際に搭乗。
- クィン・マンサ
- 最後の搭乗機。
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