「聖戦士ダンバイン」の版間の差分

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*番組企画段階でのタイトルは'''『聖戦士サーバイン』'''であった。
 
*番組企画段階でのタイトルは'''『聖戦士サーバイン』'''であった。
 
**現行のタイトルで決定した際に上記の案は没になったが、本作の[[New Story of Aura Battler DUNBINE|後日譚]]に登場する[[サーバイン|主役機の名前]]に流用されている。
 
**現行のタイトルで決定した際に上記の案は没になったが、本作の[[New Story of Aura Battler DUNBINE|後日譚]]に登場する[[サーバイン|主役機の名前]]に流用されている。
*『聖戦士ダンバイン』のOPとEDの替え歌に合わせて農家を描いた[[ギャグイベント|パロディ作品]]'''『農耕士コンバイン』'''が存在する。
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*『聖戦士ダンバイン』のOPとEDの替え歌に合わせて農家を描いたパロディ作品'''『農耕士コンバイン』'''が存在する。
 
**これは1985年に秋田大学アニメーション製作研究会が制作した自主制作アニメ作品である。他に『[[戦闘メカ ザブングル|先公メッタ打ち ザ・ブンナグル]]』なるパロデイ作品も制作している。なお、それから6年後に放映された深夜番組『平成名物TV』の「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」というコーナーにて、上記の作品が紹介された。
 
**これは1985年に秋田大学アニメーション製作研究会が制作した自主制作アニメ作品である。他に『[[戦闘メカ ザブングル|先公メッタ打ち ザ・ブンナグル]]』なるパロデイ作品も制作している。なお、それから6年後に放映された深夜番組『平成名物TV』の「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」というコーナーにて、上記の作品が紹介された。
  

2017年7月19日 (水) 09:55時点における版

概要

異世界ファンタジー系ロボットアニメの草分け的作品。続編として『New Story of Aura Battler DUNBINE』も製作された。また、富野由悠季監督自らがTV版『聖戦士ダンバイン』を大幅にアレンジして執筆したノベライズ作品『オーラバトラー戦記』が存在する。

本編は大きく2つに分かれており、前半の舞台が大地の間にある異世界バイストン・ウェル」、後半の舞台が地上(現実世界)となっている。バイストン・ウェルにおいてオーラマシンが開発されたことで覇権争いが勃発し、主人公ショウ・ザマら高い「オーラ力」を持つ地上人が召喚され、全面的な戦争状態に発展していく。物語の中盤、フェラリオの長であるジャコバ・アオンにより、全てのオーラマシンは地上へ追放され、地上を巻き込んだ混乱に発展していった。最後はシーラ・ラパーナのオーラ力により全てのオーラマシンが浄化され、ミ・フェラリオのチャム・ファウだけが唯一語り部として地上に残された。

最終話の解釈

『聖戦士ダンバイン』最終話「チャム・ファウ」では敵の首魁が倒れたにも関わらず、両軍の憎しみによって戦いが終わらないという状況が描かれ、シーラ女王は地上とバイストン・ウェルの両方の世界に憎しみを残さないように「浄化」することを決意。「皆の者、バイストン・ウェルへ帰還します」という叫びとともに自らの全てのオーラ力を解放。その直後、戦場のオーラマシンとそれを駆る戦士達は巨大な光に包まれ地上から消え去っていた。ただ一人、チャム・ファウだけを残して…。

寂しげな余韻の残るエンディングではあるが、この時に今までの話の中で別の世界へ転移する時に必ず描写されていた「オーラロードが開かれる」という演出が無かったため、実は「これは富野監督のお家芸である『全滅エンド』なのではないか」という解釈がファンの間では根強い。

余談だが、「バイストン・ウェルはただの異世界ではなく、死後のがたどりつく安息地」という設定がある。したがって、「バイストン・ウェルへ帰還します」の宣言はそちらの意味であり、「『全ての憎しみを忘れるには死ぬしかない』というのが、シーラ女王による『浄化』だったのではないか」という解釈である。仮に、戦場のオーラマシンと戦士達をただバイストン・ウェルに転移させただけならば、結局はバイストン・ウェルで戦争が続くだけなので、それだと「浄化」の言葉のイメージとはほど遠いという点もこの説の補強となっている。

また、「チャム・ファウは置いていかれたのではなく、憎しみに囚われない純粋な魂の持ち主だったため生き残ることを許された」と考えることもできる。

スパロボでも『UX』において、上記の「全滅エンド」に近い解釈がなされている。

ストーリー

日本の高校生ショウ・ザマはバイクでツーリングを楽しんでいる最中、突然謎の光に包まれて、大地の間にある異世界バイストン・ウェル」のアの国へと召喚されてしまう。ショウは地上人達のみが持つ「聖戦士」の適正があるとして手厚い扱いを受け、当初はアの国が乱世を統一する手助けをする勇者としてオーラバトラーを駆っていたが、次第にアの国に大義は無いと確信して離脱。ゼラーナ隊に入隊し、この世界に平和をもたらすための真の聖戦士へと覚醒していく。戦いは激しさを増していき、ついにショウが生まれ育った地上界へと戦火は飛び火することなる。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

ゼラーナ

ショウ・ザマ
主人公日本国東京都武蔵野市東吉祥寺出身の地上人。トッドおよびトカマクと共にバイストン・ウェルに「聖戦士」として召喚される。
マーベル・フローズン
アメリカ合衆国ダラス出身の地上人。本作のヒロインの一人。
チャム・ファウ
ギブン家に身を寄せるミ・フェラリオ。本作を代表するマスコットキャラクターでもある。
ニー・ギブン
ドレイク領の隣の領主であるロムン・ギブンの息子。オーラマシンを得てバイストン・ウェル中の制覇を目論むドレイクと戦う一派のリーダーとなる。
キーン・キッス
ギブン家に仕える少女。ニーに対して秘かに想いを寄せる。

ラウの国

エレ・ハンム
ラウの国の王フォイゾン・ゴウの孫娘。予言能力や邪悪なオーラ力を感じる事ができる「霊力」と呼ばれるオーラ力を持つ。紆余曲折を経てラウの国の女王に即位する。
エイブ・タマリ
ラウの国に仕える忠臣。フォイゾン王の跡を継いだエレを最後の最後まで支え続けた。

ナの国

シーラ・ラパーナ
ナの国の女王。「聖少女」と呼ばれる程の高潔なオーラ力を持っている。
カワッセ・グー
グラン・ガランの艦長を務める…が、エイブ・タマリと比較すると地味な存在。
エル・フィノベル・アール
シーラお付きのミ・フェラリオ。作中では、漫才コンビの様なやりとりを見せている。

アの国

フラオン・エルフ
国王。第18話「閃光のガラリア」で下克上を起こしたドレイクに討たれる。[1]SRW未登場。
ドレイク・ルフト
元は地方領主だったが、オーラマシンという戦力を手にした事で、フラオンを打倒して新たなアの国の王となる。バイストン・ウェル、さらには地上界の制覇を狙う「覇王」。
ルーザ・ルフト
ドレイクの妻。夫ドレイクの野心を焚き付け、バイストン・ウェルおよび地上界に戦乱を撒き散らした「戦いの元凶」と評すべき女性。
リムル・ルフト
ドレイクとルーザの娘。父ドレイクの野望に恐れを抱き、反ドレイク陣営に情報を流す。父親同士が対立するニーとは恋仲。
ショット・ウェポン
アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の地上人。バイストン・ウェルに召喚され、オーラマシンをゼットと共に開発した技術者。だが、心中では秘かに自分こそがバイストン・ウェルの支配者になる事を企んでいる。
ミュージィ・ポー
ドレイクの家臣。ショットの懐刀にして恋人。
バーン・バニングス / 黒騎士
ドレイクの家臣。騎士道に基づいて生きる強力なオーラ力の持ち主だったが、召喚された地上人ショウとの出会いが切っ掛けで自身の運命が狂っていく…。
ガラリア・ニャムヒー
ドレイクの家臣。父親が敵前逃亡した過去があるため、強い功名心および闘争心を持っている。
アレン・ブレディ
ショウ達に続いて召喚されたアメリカ合衆国出身の地上人。召喚前はアメリカ空軍に所属しており、トッドの先輩だった。
ジェリル・クチビ
ショウ達に続いて召喚されたアイルランド・ダブリン出身の地上人。召喚前はロックシンガーだった。好戦的な性格で、ギリシア軍パイロットからは「20世紀のジャンヌ・ダルク」と評された。
フェイ・チェンカ
ショウ達に続いて召喚された中国出身の地上人。召喚前は売れない俳優であった。アレンおよびジェリルと比較して目立たない性格ながらも、自己主張と功名心が強い。
トカマク・ロブスキー
ショウおよびトッドと共に召喚されたソビエト連邦(現:ウクライナ領)・ハリコフ出身の地上人。「初陣時に戦死する」という、作中で最もあっけない死を迎えた人物。
ロムン・ギブン
ドレイク領の隣の所領の領主。ドレイクの野望に気付き、息子ニーと共に反ドレイク勢力を立ち上げた。
ゼット・ライト
ショットと共にバイストン・ウェルに召喚されたアメリカ合衆国出身の地上人。ショットと共にオーラマシンの開発を行うが、その功は彼に掠め取られてしまい、ゼットは冷遇されている。

クの国

ビショット・ハッタ
クの国の王。アの国の王となったドレイクとは同盟関係にあり、彼の妻ルーザとは不倫関係にある。
トッド・ギネス
アメリカ合衆国ボストン出身の地上人。アの国のドレイク軍に属していた聖戦士だったが、クの国に拾われる。トッド本人曰く「(ショウは)俺にとっての良きライバル、命がけの友達」。
ガラミティ・マンガンダーニェット
クの国の「赤い三騎士」。ヒマラヤ山中にてショウと交戦するも、ダーとニェットは戦死。残るガラミティはショウに再び挑むが、インド上空で散った。
監督である富野由悠季氏がかつて製作した『機動戦士ガンダム』に登場する「黒い三連星」のセルフオマージュと言うべき面々である。

その他

シルキー・マウ
ドレイクに捕えられて、地上人であるショウ達を召喚させられたエ・フェラリオ。後にショウによって救出されたが、ミ・フェラリオに降格されてしまう。
ジャコバ・アオン
フェラリオの長。バイストン・ウェルに戦乱が拡大される事をあまり好まない。自らの命と引き換えにバイストン・ウェルにあるオーラマシンとその乗員達を地上界に転移させた。
シュンカ・ザマ
ショウの父親。夫婦仲はあまり良くない。
チヨ・ザマ
ショウの母親。教育評論家だが、仕事にかまけてばかりで家庭を顧みない人物である。
ヨーコ・川原
シュンカの秘書で、彼とは不倫関係にある。一方、ショウにとっては「姉のような存在」である。
トルストール・チェシレンコ
ソビエト連邦軍の青年将校。エレと恋仲になるが…。
バイストン・ウェル兵
バイストン・ウェルで生まれ育った一般兵(コモン人)。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

オーラマシン

ダンバイン
オーラバトラー第1号「ゲド」をベースに開発された試作実験型オーラバトラー。ショウ用、トッド用、トカマク用の合計3機が存在する。
SRWでは、フォウ、ウイング・キャリバー、ウイング・キャリバー(夜間迷彩)との合体形態も登場。
ショウ用
カラーリングは水色。ショウの愛機で、物語前半の主役機。第30話「シルキーの脱出」以降は、マーベルの搭乗機になる。
トッド用
カラーリングはダークブルー。トッドが搭乗していたが、序盤早々に撃墜。以降、反ドレイク勢力に回収され、前述のショウ機の予備パーツとなる。SRWでは、条件次第で入手が可能。
トカマク用
カラーリングはダークグリーン。トカマクが搭乗するが、初陣時に撃墜されてしまう。
ビルバイン
劇中唯一の可変型オーラバトラー。格闘戦に適したオーラバトラー形態および高速飛行を得意とするウイング・キャリバー形態への変形ができる。
ウイング・キャリバー
ビルバインの飛行形態。鳥の様な形状になっている点が特徴。機体上部にオーラバトラーを載せて運搬する事も可能。
ビルバイン(夜間迷彩)
第47話「ドレイク・ルフト」で迷彩を施したビルバイン。
ウイング・キャリバー(夜間迷彩)
迷彩を施したビルバインの飛行形態。
フォウ
ゼラーナの艦載機であるウイング・キャリバー。機体後部を折り曲げる事によってオーラバトラーを載せて飛行する事も可能。
ダーナ・オシー
オーラバトラー第1号「ゲド」をベースにギブン家が開発した量産型オーラバトラー。マーベルの最初の機体。
ボゾン
ダーナ・オシーの発展型である量産型オーラバトラー。指揮官用のダークブルーと一般兵用のスプリンググリーンの2種類が存在する。
ボチューン
ボゾンの発展型である量産型オーラバトラー。指揮官用はダークブルー、一般兵用はダークグリーン、マーベル機は赤色、シーラの近衛騎士団用は白色…と機体のカラーリングが異なっている。
ドロ
ドレイク軍が開発したオーラ・ボム。戦闘用飛行マシンの一種。4本の触手からフレイ・ボムを発射する。
タンギー
クの国が開発したオーラ・ボム。
ドラムロ
オーラバトラー第1号「ゲド」をベースに開発されたドレイク軍の主力量産型オーラバトラー。機体のカラーリングは赤だが、トッド機はダークブルーになっている。
ビランビー
ダンバインの発展機。初めてオーラ増幅器を搭載したオーラバトラーであり、仮に聖戦士でなくてもクセのあるダンバインよりも遥かに扱い易い。機動性の高さに定評があるアレンの愛機。
バストール
新型オーラ増幅器の実験を目的としたオーラバトラー。ガラリアが搭乗する。後に、量産化された。
レプラカーン
ビランビーの武装強化型であるオーラバトラー。全身に武器を内蔵[2]しているのが特徴。ただし、装甲等の点においてバランスが悪い。深紅に燃えるカラーリングが印象的なジェリルの愛機。
ビアレス
ビランビーをベースにし、レプラカーンでの失敗経験を元にして開発されたオーラバトラー。ドレイク軍の主力量産機となる。一対のトマホーク型のオーラソードを所持している点が特徴。
ライネック
バストールをベースに、レプラカーンとビアレスの長所を元に開発されたオーラバトラー。次期主力機を目的に開発されたが、少数を生産したに止まる。トッドが最後に搭乗した機体。
ズワァース
レプラカーンおよびビアレスをベースにしたドレイク軍のオーラバトラー。「オーラバトラーの最終形態」とも評される超高性能機。ただし、生産性が悪く、本格的な量産には至らなかった。一般兵用のカラーリングはピンク。
バーン用
カラーリングは黒色。黒騎士の愛機で、因縁深いショウのビルバインと互角の勝負をしている。
ミュージィ用
カラーリングは白色。ミュージィの愛機。
ブブリィ
「オーラ・ボンバー」とも呼称される重戦闘爆撃機型オーラマシン。ショットが後述のガラバを参考に開発した。
ガラバ
「オーラ・ファイター」とも呼称される重戦闘機型オーラマシン。ゼットが開発している。ショウが黒騎士ことバーンと生身で相討ちした場所でもある。

オーラ・シップ(オーラ・バトル・シップ)

ゼラーナ
ギブン家が開発したオーラ・シップ。反ドレイク勢力の一翼を担うゼラーナ隊の母艦である。
ゴラオン
ラウの国が建造したオーラ・バトル・シップ。機動性に最も優れていて、艦首にオーラノバ砲を搭載している。女王であるエレが指揮官で、艦長であるエイブが彼女を補佐する。
グラン・ガラン
ナの国が建造したオーラ・バトル・シップ。宮殿の様な優美な外見が特徴的。女王であるシーラが指揮官で、艦長であるカワッセが彼女を補佐する。
ウィル・ウィプス
アの国(ドレイク軍)が建造したオーラ・バトル・シップ。攻撃面および防御面では、オーラ・バトル・シップ中最強を誇る。国王であるドレイクが指揮官を務める。
ゲア・ガリング
クの国が建造したオーラ・バトル・シップ。艦内のほとんどは格納庫になっており、積載能力に優れる。その一方で、攻撃面および防御面に不安がある。国王であるビショットが指揮官を務める。
スプリガン
「オーラ・クルーザー」とも呼称されるショット専用艦。

ハイパー化したオーラマシン

ハイパーレプラカーン
第37話「ハイパー・ジェリル」においてジェリルの肥大化したオーラ力によってハイパー化したレプラカーン。ハイパー化したオーラマシンの中でも初めての例である故か、特に視聴者の印象に残りやすい。
ハイパーライネック
第45話「ビヨン・ザ・トッド」においてトッドの肥大化したオーラ力によってハイパー化したライネック。
ハイパーガラバ
第48話「クロス・ファイト」において黒騎士の肥大化したオーラ力によってハイパー化したガラバ。

SRWオリジナル

ズワァース改
EX』においてシュウが改造を施したズワァース
ハイパービアレス
原作ではハイパー化しなかったが、『バトルロボット烈伝』で登場した。SRW未登場。

用語

バイストン・ウェル
大地の狭間にあるという異世界
オーラ力(オーラちから)
あらゆる生物が持つ生体エネルギーで、バイストン・ウェルそのものを支えている。
オーラロード
バイストン・ウェルと地上とを生きたまま行き来するための次元回廊。映像としては原色の透過光が無数に煌く空間として描写される。
ただし、オーラロードはエ・フェラリオが儀式を行っているときのみに一時的に作られる道であり、恒常的に二世界の行き来ができるわけではない。
聖戦士
バイストン・ウェルが危機に陥った時に現れると伝説に伝わる救世主。転じてコモンに召喚された地上人に与えられる称号。
コモン
バイストン・ウェルで出生を受けた人間の呼称。
地上人(ちじょうびと)
バイストン・ウェルから見た地上の人間の呼称。コモンの人間よりも強いオーラ力を持つ。
エ・フェラリオ
バイストン・ウェルに住む高位の妖精。見た目は人間と変わらないが、オーラロードを開く力を持つ。その為、シルキー・マウはドレイク・ルフトに利用された。
棲んでいるのが水の国なので水中にいることを好み、空気中にいることは結構な負担であるようだ。
ミ・フェラリオ
水の国ワーラー・カーレンに住む、身長約30センチの妖精。チャム・ファウエル・フィノのように、コモンの世界で人間たちと暮らす者もいる。
修行を積めば、エ・フェラリオになることも出来る。逆に罰を受けて、エ・フェラリオからミ・フェラリオに降格させられることもある。
オーラマシン
地上からドレイク・ルフトの元に召喚されたショット・ウェポンによって開発されたオーラ力で動くマシン。オーラバトラー、オーラシップ等さらに分類される。
オーラバトラー
オーラマシンの一種である人型の戦闘用ロボット。
オーラソード
オーラバトラーが標準的に装備する武器。
オーラバリア
オーラマシンが展開するバリアフィールド。遠距離射撃を無力化し、核攻撃にも耐えられる程の堅固さを持つ一方で、近接戦闘(または特攻)には弱いという弱点が存在する。
リーンの翼
バイストン・ウェルで語り継がれる伝説の英雄に現れると言われる光の翼。なお、正確には革製の靴に生える。
メット、ルフトン
バイストン・ウェルにおいて使用される単位で、1メット=1メートル、1ルフトン=1トンを示す。

楽曲

オープニングテーマ
「ダンバインとぶ」
作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO(現・MIQ)
『COMPACT3』『SC2』『リンクバトラー』以外の全てで戦闘BGMに採用。
エンディングテーマ
「みえるだろうバイストンウェル」
作詞:井荻麟、作曲:網倉一也、編曲:矢野立美、歌:MIO
ED映像は、ミ・フェラリオのエル・フィノが水面を走り続けて最後に花に包まれて眠りにつくというものだが、一見すると全裸の女性が走っているようにも見えるため、正視できない「少年」の視聴者もいたとか。
歌詞の中の「赤と黄色」の部分が、歌詞テロップではひらがな表記だったため「赤」と「黄色」ではなく「あかとき色」と勘違いした視聴者もいた。
劇中BGM
「聖戦士たち」
『IMPACT』でハイパーオーラ斬りのBGMに採用。
『COMPACT3』でも採用されているが、『IMPACT』とは別のパートが使われている(曲中の順序としては『C3』採用部分→『IMPACT』採用部分)。
「戦火の爪あと」
『COMPACT3』『SC2』『OE』『BX』で採用。『OE』ではズワウスハイパーズワウスの戦闘BGMに採用。『バトルロボット烈伝』でも使用されている。
「ウィング・キャリバー」
『OE』でビルバインの戦闘BGMに採用。

登場作と扱われ方

どの作品でも格闘型リアル系として活躍するが、旧シリーズではショウと他の味方パイロット、ビルバインと他の味方オーラバトラーとの差が大きすぎて、ショウ以外は使いづらい傾向がある。合体攻撃愛情補正が採用されてからはマーベルやトッドもそこそこ使えるようになってきた。会話パートにおいては、『UX』に参戦以前はクロスオーバーが積極的な近年の作品には登場していなかったことも相まって、原作再現イベント以外でのキャラクターの存在感は薄めだった。

物語序盤の舞台であるバイストン・ウェルの世界観が他作品と絡めにくいためか、本編中盤にあたるショウとガラリアの地上転移か、ジャコバ・アオンにより全オーラマシンが地上に追い出された「浮上」から話が始まることが多い。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初参戦作品。世界観がバイストン・ウェルによく似た幻想的なラ・ギアスに登場する。
第4次スーパーロボット大戦第4次S
一番猛威を振るった作品。あまりに強すぎたためか、『第4次S』ではオーラバトラーの性能が大幅に下方修正された。ショウとチャムに声が入った。
スーパーロボット大戦F完結編
戦艦が両方仲間になる代わりにパイロットが大幅リストラされた。完結編中盤の下取りイベントでは隠しユニットを得れば得るほど多くのユニットが持っていかれる。

『スーパーロボット大戦EX 熱血・幸運・必中ガイド』によれば、『第2次スーパーロボット大戦』にも登場が予定されていたが果たされず、代わりとしてオマージュ的作品の魔装機神シリーズを登場させたという。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ゲーム中盤でプレイヤー部隊がバイストン・ウェルに召還された後、全軍が地上に転移する。ゲーム終盤においてドレイクら敵勢力はオリジナルキャラのシュウ・シラカワの手によって強制的にバイストン・ウェルに帰され、決着が付かないまま終わる(以降のαシリーズにも出てこない)。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
バイストン・ウェルが初めてマップとして登場。ユーザー受けも良かったらしく、以降の作品にもバイストン・ウェルが登場する契機となった。
スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
スーパーロボット大戦IMPACT
第1部序盤、「東京上空」イベントより参戦。第1部中盤では自軍の約半数がバイストン・ウェルへ召還され、第3部では原作終盤のオーラマシン放逐から地上決戦までの流れが再現される。3部構成という長大なボリュームを活かし、主要なイベントが網羅されている。
通常ルートのEDではショウ達がバイストン・ウェルに帰還する描写が省かれており、更に隠しシナリオに突入した際にも地上へと戻ってくる経緯が描かれていない為、アインストとの最終決戦後から「逆襲のシャア」ルートへと至る期間、ずっと地上に滞在していたかのような感覚にとらわれる。描写上、通常EDから隠しシナリオまでに然程期間は開いてなさそうだが……。
スーパーロボット大戦COMPACT3
OVA版の登場人物と初共演。新規参戦を除くといるだけ参戦が多い中、物語の中心になる。ショウがバイストン・ウェルに召喚される場面から初再現され、本作初参戦のメカニックも多い。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
序盤はバイストン・ウェル、中盤からは地上世界での展開。「嵐の玉」や「ラース・ワウ城」のマップが登場する。等身を忠実に再現しているため、コン・バトラーVの肩の上に乗るダンバインをムービーやゲーム本編で見ることができる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
SLGの体制をとったスパロボとしては『COMPACT3』から10年ぶりの参戦。関連作である『リーンの翼』とは『ACE3』以来の共演。
プロローグにて原作最終話のバーンとの激闘が展開され、第一部中盤から『UX』の世界に転移する形で本格参戦となる。原作終了後のため、登場するのはショウチャムマーベルバーンショットと絞られており、他の人物は死亡済みで名前のみが語られる扱い。
多くは語られないものの、原作終了後かつ『UX』に登場する人物以外は死亡として扱われている事から先の「最終回の解釈」にある「浄化=死」に近いものとして扱われていることが解る。また、死亡せずに転移することで浄化を乗り越えたショウやマーベル、バーンといった人物(特にバーン)の心情にも変化が見られる。
エイサップ・鈴木から聖戦士の先輩として一目置かれるなど『リーンの翼』との絡みが非常に多い。また、『ダンバイン』と『リーンの翼』のバイストン・ウェルはそれぞれ別世界となっているようであり、平行世界の同一人物ネタも披露してくれる。
スーパーロボット大戦BX
『UX』とは打って変わって、原作再現が行われるため登場メカ・キャラクターが大幅に増えている。地上人らの出身国は『機動戦士ガンダム00』の三大国家にそのまま当てはめられており(例えばマーベル達はユニオン人扱い)、その関係上もあってか原作再現イベントに『00』設定が絡むことが少なくない。
プロローグではショウがバイストン・ウェルに召喚(今作では一貫して「召還」と誤記されているが)された直後が描写され、他にもショウの両親やトルストールエレのエピソード等これまでのスパロボでは無かった再現がある。代わりに再現が「浮上」から始まるためガラリアが死亡済み、アレンフェイがイベントで死亡する等、これまでのスパロボに登場していたキャラ関連は少し抑え気味。

単独作品

スーパーロボット大戦64リンクバトラー
スーパーロボット大戦Operation Extend
ショウ、チャム、黒騎士が登場。黒騎士はドン・ハルマゲの配下となっており、その進言によってショウがバイストン・ウェルから召喚されている。
スーパーロボット大戦X-Ω

関連作品

スーパーロボットスピリッツ
ショウの両親であるシュンカ・ザマとチヨ・ザマが本家スパロボに先駆けてストーリーモードに登場。
バトルロボット烈伝
リアルロボット戦線

主要スタッフ

制作
日本サンライズ(第2スタジオ)
監督
富野由悠季
キャラクターデザイン
湖川友謙
メカニックデザイン
宮武一貴
出渕裕
音楽
坪能克裕

余談

  • 番組企画段階でのタイトルは『聖戦士サーバイン』であった。
    • 現行のタイトルで決定した際に上記の案は没になったが、本作の後日譚に登場する主役機の名前に流用されている。
  • 『聖戦士ダンバイン』のOPとEDの替え歌に合わせて農家を描いたパロディ作品『農耕士コンバイン』が存在する。
    • これは1985年に秋田大学アニメーション製作研究会が制作した自主制作アニメ作品である。他に『先公メッタ打ち ザ・ブンナグル』なるパロデイ作品も制作している。なお、それから6年後に放映された深夜番組『平成名物TV』の「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」というコーナーにて、上記の作品が紹介された。

脚注

  1. 厳密には「城の頂上に追い詰められて、抵抗するも足を踏み外して転落死した」という情けない死に様だった。
  2. 特に、股間部にオーラキャノンを搭載している点が印象に残りやすい。

商品情報

DVD

  • DVD-BOX

  • 単巻

書籍

楽曲関連

その他

リンク