「ユウナ・ロマ・セイラン」の版間の差分

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;「オーブ政府を代表して通告に対し回答する。貴官等が引き渡しを要求するロード・ジブリールなる人物は我が国内には存在しない」<br/>「また、このような武力を以ての恫喝は一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として大変遺憾に思う。よって直ちに軍を引かれること要求する」
 
;「オーブ政府を代表して通告に対し回答する。貴官等が引き渡しを要求するロード・ジブリールなる人物は我が国内には存在しない」<br/>「また、このような武力を以ての恫喝は一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として大変遺憾に思う。よって直ちに軍を引かれること要求する」
 
:40話でジブリールの引き渡し要求に対する回答。……なのだが'''ジブリールがオーブにいる事はとうに知られており'''、その状況でのこの発言は致命的なミスで、失言どころの話ではない。
 
:40話でジブリールの引き渡し要求に対する回答。……なのだが'''ジブリールがオーブにいる事はとうに知られており'''、その状況でのこの発言は致命的なミスで、失言どころの話ではない。
:当然この回答にカガリは憤慨し、デュランダルからは「'''茶番'''」、ソガからは「'''馬鹿げた回答'''」と言われ、スパロボでは[[バスク・オム|多作品]][[ロジャー・スミス|の]][[葛城ミサト|キャラ]]からも散々にけなされる。
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:当然この回答にカガリは憤慨し、デュランダルからは「'''茶番'''」、ソガからは「'''馬鹿げた回答'''」と言われ、スパロボでは[[バスク・オム|多]][[ロラン・セアック|作]][[ホランド・ノヴァク|品]][[ロジャー・スミス|の]][[葛城ミサト|キャラ]]からも散々にけなされる。
 
;「だって昔、アークエンジェルの時には…」
 
;「だって昔、アークエンジェルの時には…」
 
:後にソガにその事を問われた際の言い訳。どうやらユウナは'''前大戦のオーブ解放作戦のマネをすれば上手くいく'''と思ってこの台詞を言ったようだが、ソガに「'''あの時とは政府も状況も違う'''」とぶった切られ、軍人たちにも白目を向けられる始末。
 
:後にソガにその事を問われた際の言い訳。どうやらユウナは'''前大戦のオーブ解放作戦のマネをすれば上手くいく'''と思ってこの台詞を言ったようだが、ソガに「'''あの時とは政府も状況も違う'''」とぶった切られ、軍人たちにも白目を向けられる始末。

2014年2月14日 (金) 17:26時点における版

ユウナ・ロマ・セイラン(Yuna Roma Seiran)

オーブの五大氏族であるセイラン家の後継者で、オーブ宰相ウナト・エマ・セイランの息子。

カガリ・ユラ・アスハの婚約者であり、地球連合から世界安全保障条約への参加を求められた際は中立のカガリの方針に反して条約への参加を決定。更に国民の支持を得るためカガリとの結婚式を執り行うことにしたが、式の最中にフリーダムで乱入してきたキラにカガリを拉致されてしまった。

その後、当初の予想に反して地球連合の旗色は悪くなり始め、ついにはオーブに逃れてきたジブリールを匿う羽目になってしまい、その挙句に嘘と解り切ったあまりにもお粗末な回答を出したが為に、ザフトのオーブ侵攻を許してしまう。

その際に帰還したカガリによって国家反逆罪で逮捕されることになり、連行される途中で避難用のシェルターに逃げ込もうとした際に、皮肉にも友軍機であるムラサメが撃墜したグフイグナイテッドの下敷きとなり圧死した(明確に死亡した描写はないが、ユウナを演じた野島健児氏のコメントで死亡したとある)。マガジンZ版では、父であるウナト用のシャトル(ウナトはその直前にジブリールに寝返ったオーブ兵に殺された)が自分を置いて脱出したのを見て、「置いて行かないで!」と感情のままに飛び立ったほうへ駆け寄った途端、ミサイルの流れ弾が直撃した。

登場当初はやや激情的なカガリに冷静な意見を言う場面もあったが、結婚式での事件から不測の事態に全く対応ができない脆さと無責任さを露呈し始め、以降は情けない言動ばかりが目立つ無能なボンボンというイメージが強くなった。戦略ゲームが得意であり、自身を有能な指揮官だと思っている(実際、戦術指揮自体は意外と正しかったりする。しかし、調子に乗って無用の役目を引き受けたりするなど自分の行動が元で人望がない)。
これは当初冷静かつ狡猾な人物になる予定だったが、設定が変更されたためだという。
作中では決して間違った事ばかりを言っている訳では無かったが、カガリと違って強い信頼関係のある仲間や部下を持つ事も無ければ、成長する機会にも恵まれなかった事が彼の悲劇の一因であったと言える。

登場作品と役柄

原作と同じく間抜けな言動をするイメージが変わらないが、死亡したのはZのみでKやLのようにある程度救済された作品もある。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
ほぼ原作通り。最初から最期までボンボンキャラで、SEEDに限らず、敵味方問わず様々な作品の登場人物から「馬鹿」扱いされるなど半ばネタキャラ。
延々とジブリールとバスクに利用された挙句、最期は、オーブ戦でウナトと共に輸送機で逃亡しようとした姿が、ギンガナムの逆鱗に触れてしまい「戦場で敵に背中を見せるとは何事だ!」とターンXに撃ち落とされる。現在の所、原作通りに死亡したのは今作のみである。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
前半は概ね原作準拠。しかし、中盤以降はデスティニープランに反対し、アカツキをカガリに託すなど原作とは違って真っ当な成長を見せ始め、留守のカガリに代わってオーブ首長の仕事をきちんと代行している。…のだが、実は本作ではカガリがいない間に連合に協力するという原作以上の大ミスをやらかしてしまった件で盛大に怒りを買った為、彼女からの扱いは総じて雑(実際、そのせいでザフトに攻められたようなものなので再会直後はカガリに怒られっぱなしであった)。ダリウス軍邪魔大王国擬態獣フェストゥムとの戦いにおいては各研究所をオーブ軍の全力を挙げてバックアップ、更に終盤には連合とザフトの仲を取り持って共に地球圏の危機に立ち向かわせるという離れ業を演ずる。最終的にはカガリも彼のことを見直したようである(まあそのせいで仕事を全部押し付けられ、追い討ちとばかりにお目付け役の名目でキサカに監視される羽目になるが…。上記のミスを鑑みると、その件に対する制裁の意味合いが込められている可能性がある)。おそらく現時点では一番扱いの良い作品
スーパーロボット大戦L
今作ではほぼ原作どおりの展開を辿るものの、オーブでの戦闘終了後にカガリに殴り倒されて叱咤された上で連行されるのみで死亡しない。また、その際にアスランに「彼は彼で国を守りたかったんだ」とフォローされ、カガリからも「過ちを知ったのだから、これから成長してくれればいい」と言われるなど、原作と違って幾分救いのある展開となっている。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
ほぼ原作通りなのだが、フリーダムに怯えて自分の身の安全を優先してオーブ軍に撤退命令を出したり、敗色が濃厚になった連合を早々に見限って同盟を簡単に破棄する等(そのおかげでオーブの被害は原作ほど大きくならずに済んだが)、原作以上に小物ぶりと自己保身に走る様が強調されている。最後は原作通りオーブに帰還したカガリによって逮捕されるが、そのまま退場となり死亡する事は無い。

人間関係

カガリ・ユラ・アスハ
婚約者。尤もウナトの政略故の婚約なのでカガリ自身は快く思ってはいない。
キラ・ヤマト
義理の兄弟になる筈だったのだが、その彼に結婚式をぶち壊しにされてから無能な面を丸出しにし始める。
アスラン・ザラ
恋敵といえる存在。彼に対して見下した態度を取っていた。
ウナト・エマ・セイラン
父親。この父と共に国の理念に反して推し進めた同盟は、最悪の結末を迎える事に…。
ロード・ジブリール
彼らロゴスや連合と協力関係を結ぶ事になるが、これがユウナにとって運の尽きだったのかもしれない。メディアによってはそんな事をしてしまった彼なりの理由が彼自身の口から吐露される。
トダカ
オーブ軍艦隊指揮官。元からセイラン家を快く思っていなかった。ユウナが指揮を執った作戦では結果的に足を引っ張る行動をしている。
ロンド・ミナ・サハク
彼女からは、その政治手腕や外交方策が評価されている。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

バスク・オム
Zではシロッコデューイのクーデター後、彼やジブリールと共に新連邦に追われるハメに。バスクもユウナのヘタレっぷりには本気で呆れており、オーブにて苦しまぎれでやったお粗末過ぎる言い訳を「猿芝居」と評している。
ギム・ギンガナム
Zでは彼の逆鱗に触れてしまい、父と共に彼に撃墜されてしまう…。

スーパー系

ロジャー・スミス
Zではユウナの言い訳を聞いた時、「あれが交渉のつもりだったら自分の仕事の誇りを汚された気分」と完全に呆れられてしまう。
司馬遷次郎
Kではカガリが留守の間、しっかりと彼らのバックアップの役目を果たした。
葵霧子
Kでユウナの終盤の成長ぶりに感心し、彼を見直す。カガリにもその事を伝えた。
葛城ミサト
Lで例の宣言の際には、「そんな嘘が通用すると思っているのかしら?」と呆れられる。

リアル系

ヘスター・ギャロップ
Kの終盤には過去の事での後ろめたさから素直に協力を要請する事ができない彼女の心中を察し、自ら協力を申し出た。

名台詞

「国はあなたのオモチャではない!いいかげん感情でものを言うのはやめなさい!」
原作の12話にて。性格や振る舞いに問題があるとはいえ、この当時にユウナがカガリにぶつけた一言は確かな説得力のある正論(ただし、国家元首であるカガリに無断で軍隊を動かしている、連合にミネルバのことを教えており、情報の漏洩など権限や法律などの問題がある)で、周囲のオーブ軍人らもユウナの発言に賛同するかの如くカガリに反意の凝視を見せた。さすがにカガリは何も言えなくなってしまい、この瞬間、カガリは指導者としての求心力を殆ど失ってしまう決定的な要因にもなったといえる。しかし、皮肉なことに後にユウナ自身がこの言葉より酷い行動を取る事に…
「数で押すんだ!」
ダータネルス海峡の戦いより。ミネルバを落とせない味方に業を煮やして、兵力の全力投入を早々にに決断する。トダカからは反対されるも、指揮官としては極めてまともな判断である。とはいえ、この時点ではオーブ軍はユウナが調子に乗って先陣を切ることになってしまったので自分たちばかり被害が大きくなってしまうのを憂うトダカにも言い分がある。
「背中から撃たれるぞ!」
同じくダータネルス海峡の戦いより。戦場に乱入してきたカガリを偽物扱いした事にトダカから非難されるが、この時点でオーブが戦闘を中止した場合、彼の言うとおりになったのは確実だろう。

迷台詞

「何なんだ?あれは!?一体どっちの味方なの?」
ダーダネルスの戦いでミネルバ隊だけでなくオーブ軍と連合軍にも威嚇射撃などで行動を阻止するフリーダムとアークエンジェルを見て。確かに不可解に見える行動だが既に自分の命令で彼らに攻撃をしておいていまさらこんな事を言うとは…
「オーブ政府を代表して通告に対し回答する。貴官等が引き渡しを要求するロード・ジブリールなる人物は我が国内には存在しない」
「また、このような武力を以ての恫喝は一主権国家としての我が国の尊厳を著しく侵害する行為として大変遺憾に思う。よって直ちに軍を引かれること要求する」
40話でジブリールの引き渡し要求に対する回答。……なのだがジブリールがオーブにいる事はとうに知られており、その状況でのこの発言は致命的なミスで、失言どころの話ではない。
当然この回答にカガリは憤慨し、デュランダルからは「茶番」、ソガからは「馬鹿げた回答」と言われ、スパロボではキャラからも散々にけなされる。
「だって昔、アークエンジェルの時には…」
後にソガにその事を問われた際の言い訳。どうやらユウナは前大戦のオーブ解放作戦のマネをすれば上手くいくと思ってこの台詞を言ったようだが、ソガに「あの時とは政府も状況も違う」とぶった切られ、軍人たちにも白目を向けられる始末。
「だったらやってよ! いいからもう早く!」
ソガ「ですからそのご命令は!?」
「そんなこと言って、また負けたら貴様のせいだからな!」
オーブ軍が総崩れに追い込まれ、勢力を立て直さなければ全滅という状況にユウナは今すぐそれを実行に移せと通達するという冷静さに欠けた指揮をソガは咎めたが、ユウナは全滅したらその責任をソガに押し付けようとする。
この台詞からユウナがどんな人物なのかがわかる一幕である。言われたソガは絶句し、小説版ではさらに軍人たちはユウナに憎悪の眼差しを向けるわ、中には露骨に舌打ちをする者まで出てしまうという体たらく。
「カガリ!カガリ、カガリィ!来てくれたんだね、マイハニー!会いたかったよ!僕の女神~!」
オーブをピンチから救った黄金のMSを駆ったのがカガリと知ったユウナはオペレーターから無線をひったくった。その姿を見たソガ達オーブの軍人は言葉を失い、とうとう脱力しかけてしまう。
「ひどいよ、カガリ!あんまりだ!」
立場が逆転した際の台詞。先ほどの威勢はどこへやらヘタレ全開となっている。更にこの後、彼には悲惨な最期が待っていた。

スパロボシリーズの名台詞

「ああ。何とか持ちこたえてるよ。今どこにいるんだい?」
Kの19話後編にて。ザフト軍がオーブに攻めてきた際、通信でカガリにオーブの状況を報告していた。原作ではありえない台詞である。
「頭を下げる必要などありませんよ。僕も…いえ、オーブも喜んで協力させていただきますよ。地球の危機をぼんやり指を咥えてながめていたらカガリにどやされますからね。僕達も同じ地球人なんです。お互いに協力し助け合いましょう。この危機を乗り越えて、未来を掴み取るんです!」
Kの最終話にて、過去のことでの後ろめたさからプラントやオーブに素直に協力を要請できない連合のヘスター事務総長に対して。そこには、原作のヘタレだった彼の面影は微塵も感じられない。葵博士も感心し、このユウナの言葉を知ったカガリも、彼を見直した。
「ミネルバは左舷の守りが薄い。左舷から攻めるんだ!」
Lの9話にてミネルバ追撃中のユウナ。ブライトが聞くと顔面蒼白であろう。