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− | + | 全長19mという宇宙世紀0150年代のモビルスーツとしてはかなりの大型で、一撃離脱戦を主眼においている。開発には宇宙要塞「[[カイラス・ギリー]]」の超大型メガ粒子加速器「ビッグ・キャノン」のノウハウが利用されており、背部に装備された三日月状の開放型粒子加速器によって超高出力のミノフスキー粒子を圧縮・縮退・加速させて生み出し、専用の大型ビーム砲「ザンネックキャノン」によって撃ち出す事で、成層圏から地球上の都市を破壊出来てしまう程の高火力を発揮。この点から別名「ミニ[[カイラスギリー]]」とも呼ばれている。また、本機に搭載しているサイコミュ・システムにより、サイコウェーブを放出してセンサーとする事で敵機を捕捉し攻撃するする事も可能。「ザンネックベース」という円盤状のサブフライトシステムに乗っての運用が前提となった設計にもなっており、ベースの推力も非常に高く、地球の重力に捕まっても自力で離脱可能。これらの点やザンネック自体の巨体さも考慮すると、コンセプトに関してはモビルスーツよりも[[モビルアーマー]]に近いと言える。また、接近してくる敵への対応策として、胸部にはミサイルランチャーを内蔵し、[[ビームサーベル]]も装備している。 | |
− | + | しかし、本機の超長距離からの狙撃能力は、調整されたサイコミュ・センサーによる高精度の敵機捕捉能力が必須となっており、[[ニュータイプ]]、もしくは[[強化人間]]で無ければその性能を限界まで発揮する事が出来ない。一応、センサーに未対応となる一般のパイロットでもそれなりに狙撃能力を発揮可能となっているが、静止状態でなければならないという弱点が生じてしまっている。また、サイコミュ・センサーによる索敵能力にも欠点があり、敵意や殺意、悪意といった「負の意識」のみしか認知出来ず、全く敵意を抱いていない相手は、認知する事が出来ない<ref>小説版では、[[オリファー・イノエ]]が邪鬼を持たない赤子である[[カルルマン・ドゥカートゥス]]をコックピットに連れ込むという奇策に出た結果、カルルの無邪気な姿を見て穏やかな想いで心を満たした結果、サイコミュ・センサーの感知から逃れる事に成功している。</ref>。 | |
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+ | 宇宙漂流刑から生還し、[[強化人間]]の処置を施されてしまった[[ファラ・グリフォン]]がパイロットを務める。また、彼女の耳や額には、サイコミュ・センサーの効果を促進させる役目を持った鈴の形をしたサイコミュ補助具がつけられており、鈴の形をしているのは、ファラの生家で代々ギロチンを司る家系であるグリフォン家のトレードマークが「鈴」であるのが理由。 | ||
− | + | ファラ・グリフォンの優れた技量もあって、宇宙のハイランドに集結する[[リガ・ミリティア]]と[[地球連邦軍]]の合同艦隊に対し、超長距離からの狙撃を繰り返し、「お皿付き」という通称で呼ばれ恐れられる形で苦戦させていた。しかし、[[V2ガンダム]]との戦いでは、ファラの気まぐれに近い考えにより、自らが生身の姿を[[ウッソ・エヴィン]]の前に晒している隙を突いて、同乗させたザンスカールのパイロットであるキル・タンドンに攻撃させるという常軌を逸した策を敢行。それによって、これまで明確に打撃を与えられなかったV2に損傷を与える事に成功したが、ファラに攻撃が当たってしまう事を恐れたキルが、ビームの出力を絞り過ぎてしまった結果、反撃に出たウッソの考案した大量のブーツを使ったブーツ・アタックの前に撃破された。帰還後、ファラによって「[[メッチェ・ルーベンス|メッチェ]]の代わりにならん」と唾棄された上で、キルは理不尽な形で射殺されてしまった。 | |
長年ファラの専用機だと思われていたが、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)では複数の機体が登場している。 | 長年ファラの専用機だと思われていたが、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)では複数の機体が登場している。 | ||
− | + | 小説版では鈴の音がうるさいことから「三日月のブーフゥ」と呼ばれている。 | |
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == |
2021年11月14日 (日) 11:03時点における版
ザンネック | |
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外国語表記 | Zanneck |
登場作品 | |
デザイン | 石垣純哉 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦G |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | ZMT-S29 |
全高 | 19.4 m |
本体重量 | 16.7 t |
全備重量 | 38,3 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 5,570 kw×2 |
スラスター推力 |
41,060 kg×2
|
アポジモーター数 | 52 |
装甲材質 | ハイチタン合金ネオセラミック複合材 |
開発 | ベスパ |
所属 | ザンスカール帝国 |
パイロット | ファラ・グリフォン |
概要
ザンスカール帝国に所属する特殊機関「スーパーサイコ研究所」が開発したサイコミュ搭載型の試作型モビルスーツ。「ザンネック」という文字通りギロチンを連想させる名前など、ザンスカール帝国を体現する機体と言っても過言ではない。
全長19mという宇宙世紀0150年代のモビルスーツとしてはかなりの大型で、一撃離脱戦を主眼においている。開発には宇宙要塞「カイラス・ギリー」の超大型メガ粒子加速器「ビッグ・キャノン」のノウハウが利用されており、背部に装備された三日月状の開放型粒子加速器によって超高出力のミノフスキー粒子を圧縮・縮退・加速させて生み出し、専用の大型ビーム砲「ザンネックキャノン」によって撃ち出す事で、成層圏から地球上の都市を破壊出来てしまう程の高火力を発揮。この点から別名「ミニカイラスギリー」とも呼ばれている。また、本機に搭載しているサイコミュ・システムにより、サイコウェーブを放出してセンサーとする事で敵機を捕捉し攻撃するする事も可能。「ザンネックベース」という円盤状のサブフライトシステムに乗っての運用が前提となった設計にもなっており、ベースの推力も非常に高く、地球の重力に捕まっても自力で離脱可能。これらの点やザンネック自体の巨体さも考慮すると、コンセプトに関してはモビルスーツよりもモビルアーマーに近いと言える。また、接近してくる敵への対応策として、胸部にはミサイルランチャーを内蔵し、ビームサーベルも装備している。
しかし、本機の超長距離からの狙撃能力は、調整されたサイコミュ・センサーによる高精度の敵機捕捉能力が必須となっており、ニュータイプ、もしくは強化人間で無ければその性能を限界まで発揮する事が出来ない。一応、センサーに未対応となる一般のパイロットでもそれなりに狙撃能力を発揮可能となっているが、静止状態でなければならないという弱点が生じてしまっている。また、サイコミュ・センサーによる索敵能力にも欠点があり、敵意や殺意、悪意といった「負の意識」のみしか認知出来ず、全く敵意を抱いていない相手は、認知する事が出来ない[1]。
劇中の様相
宇宙漂流刑から生還し、強化人間の処置を施されてしまったファラ・グリフォンがパイロットを務める。また、彼女の耳や額には、サイコミュ・センサーの効果を促進させる役目を持った鈴の形をしたサイコミュ補助具がつけられており、鈴の形をしているのは、ファラの生家で代々ギロチンを司る家系であるグリフォン家のトレードマークが「鈴」であるのが理由。
ファラ・グリフォンの優れた技量もあって、宇宙のハイランドに集結するリガ・ミリティアと地球連邦軍の合同艦隊に対し、超長距離からの狙撃を繰り返し、「お皿付き」という通称で呼ばれ恐れられる形で苦戦させていた。しかし、V2ガンダムとの戦いでは、ファラの気まぐれに近い考えにより、自らが生身の姿をウッソ・エヴィンの前に晒している隙を突いて、同乗させたザンスカールのパイロットであるキル・タンドンに攻撃させるという常軌を逸した策を敢行。それによって、これまで明確に打撃を与えられなかったV2に損傷を与える事に成功したが、ファラに攻撃が当たってしまう事を恐れたキルが、ビームの出力を絞り過ぎてしまった結果、反撃に出たウッソの考案した大量のブーツを使ったブーツ・アタックの前に撃破された。帰還後、ファラによって「メッチェの代わりにならん」と唾棄された上で、キルは理不尽な形で射殺されてしまった。
長年ファラの専用機だと思われていたが、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)では複数の機体が登場している。
小説版では鈴の音がうるさいことから「三日月のブーフゥ」と呼ばれている。
登場作品と操縦者
SRWではファラ最後の機体であるゲンガオゾが出てくるケースが少ない為、「ファラ=ザンネック」のイメージが強い。機体の名を冠した「ザンネックキャノン」の射程が長く、強敵である。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 初登場作品。結構強い。ちなみに、初登場マップでウッソの台詞があるが、この時ウッソの機体が撃墜され、更に母艦も撃墜されていると、会話時のカーソルが変な位置に出現し、画面がバグを起こしてしまう。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 原作通りファラが搭乗。ダカールやサンクキングダムをザンネックキャノンで狙撃した。ザンネックキャノンは射程10、EN消費10ととんでもない性能を持ち、機体性能も満遍なく高いため隙が無い。その上ファラが強化人間と底力を併せ持っているためかなりの強敵である。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- ご多分に漏れずユニット、武器性能が向上。最大射程11のザンネックキャノンはスーパー系でも危険な威力。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 終盤にムーンレィスが使用してくる。過去に量産されていたようで複数機登場するが、ご自慢のザンネックキャノンの消費ENが40へと大幅に悪化している。高性能AIが搭載されているため命中回避が意外に高く、第38話「月光蝶(後編)」では援護持ちがターンXに隣接しているためかなり凶悪。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- ファラが搭乗。初登場時はイベントで母艦のHPを減らしてくる。ファラはすぐにゲンガオゾに乗り換えてしまうため交戦の機会は少ないが、シナリオ「狂乱のエンジェル・ハイロゥ」ではザンスカール兵(援護攻撃&援護防御持ちの強化人間パイロット)が乗って何体も出てくる。この辺のMAPからは指揮官機にぴったり随伴する行動パターンの敵が増えてくるのと相まって、非常に怖い。
- HPが2万を越え、最大射程10のザンネックキャノンでこちらの射程外から攻撃してくる強敵。また、非常に範囲の広いMAP兵器も持っており、下手に密集して布陣すると一網打尽にされる。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 宇宙編33話に登場。ファラが乗ってくる。ザンネックキャノンはカットイン付である。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。またカラオケモードでは、キャノンを撃つカットインが流用されている。
- スーパーロボット大戦30
- キーミッション「戦場に響く鈴の音」から登場。このミッションではイベントを起こすまで毎ターンランダムでダメージを与えてくる。
- 今作ではゲンガオゾが登場せず、量産されることもないため終始ファラ専用機。
装備・機能
武装・必殺武器
- 胸部ミサイルランチャー
- 胸部に2基内蔵。
- ビームシールド
- 両腕に装備。
- ビームサーベル
- 2本所持。
- 『D』ではコンボ武器。
- メガビームキャノン「ザンネックキャノン」
- 両肩の粒子加速器からキャノン部にエネルギーを収束させ、発射する。ビームの形状はある程度調節でき、一直線型、広範囲、円形、拡散の4種類となっている。
- ゲーム中ではMAP兵器版もあり。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
- Iフィールド
- 搭載しているという設定は無いが、劇中でシールドを使わずにビームを弾いている描写があったため、これを反映させたものだと思われる。
移動タイプ
- 空・陸
- 飛行可能。ザンネックベースという移動式着地台により、ミノフスキークラフトにより高速移動し、単独での大気圏突入・離脱が可能。ベース下部にはビームシールドが備えられており、防御力も高い。
サイズ
- M
関連機体
- ゲンガオゾ
- 機体コンセプトは異なるが、コクピットやインターフェイスなどは共通している。
資料リンク
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- ↑ 小説版では、オリファー・イノエが邪鬼を持たない赤子であるカルルマン・ドゥカートゥスをコックピットに連れ込むという奇策に出た結果、カルルの無邪気な姿を見て穏やかな想いで心を満たした結果、サイコミュ・センサーの感知から逃れる事に成功している。