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2020年4月7日 (火) 10:51時点における版
ジム | |
---|---|
外国語表記 | GM |
登場作品 | |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | RGM-79 |
頭頂高 | 18 m |
本体重量 | 41.2 t |
全備重量 | 58.8 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,250 kw |
スラスター推力 |
24,000 kg×2
|
装甲材質 | チタン合金 |
開発 | 地球連邦軍 |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット | 連邦兵 |
ジムは『機動戦士ガンダム』の登場メカ。同シリーズの「ジム」の名を持つMSの祖。
概要
「V作戦」にて開発されたガンダムを量産型として再設計している。その為、各部の形状はガンダムと酷似している。
短期間での大量生産を行うために徹底的なコストの低減が図られており、装甲材がルナ・チタニウム合金からチタン合金へ変更され、コアブロックシステムや大気圏突入用の装備等もオミットされている。ジェネレーターについてもガンダムのものより出力をダウンしたものが搭載される事になった(それでもザクより上)。その一方で、コアブロックシステムの排除等によって軽量化されており、推力重量比ではガンダムを上回っている。頭部センサーは一見するとガンキャノンと同じゴーグル型だが、内部にはガンダムと同じデュアルセンサーが存在しており、センサー有効半径が若干向上している。また、ジオン公国軍側のMSに先駆ける形でビーム兵器の標準装備に成功しており、元となったガンダム程ではないが、火力面は既にザクやドム等を上回っていたと言える。
『機動戦士ガンダム』の劇中では大した活躍はしておらず、ジャブローでシャア専用ズゴックに貫かれたり、ソロモンでビグ・ザムのメガ粒子砲によってドロドロに溶かされるなど、ボール共々やられメカの印象が強い。ただしこれらは、物語の演出上における都合や連邦側の方がMSの操縦技術の錬度に劣っているといった理由があるので、ジムの性能が低い事にはならない。
作中の印象からか、殆どのゲーム作品でザクとほぼ同性能、下手をするとそれ以下の性能を持って登場するが、各設定資料集においてGMの性能については、ザク程度、もしくはドム以上ゲルググ以下、ガンダムと同程度、最終型はガンダム以上などとかなりのバラつきがある。作中での初出はジャブロー地下のハンガーで、その後も作中ではほぼ一種類しか出ていないのだが、諸般の事情から膨大なバリエーションが存在した事になっている。
これは、後付け設定の弊害でもあるのだが、現在では両方の設定を擦り合わせる形で、スペックノートでは高い性能を秘めたMSだが、初期は数を揃える為、突貫工事で作った機体も多く、それらはザク級の性能しかない。しかし、きちんと品質管理をされて作られた後期機体はゲルググとも張り合える…という設定になり、とりあえず、矛盾は緩和されている。なお後期機体というのは『0080』や『0083』に登場した機体のこと。
本機の真価は単独よりも集団戦によって発揮され、物量戦ではジオン軍を圧倒するなど、連邦軍の勝利に大きく貢献した。また、劇場版ではリック・ドムをバルカンで牽制しつつビーム・サーベルで両断するというシーンが追加されている。
名称は「ジム」もしくは「GM」と表記される。また、「Gundam type Mass-production model」を略して「GM」であると言われているが、これはあくまでも非公式設定である。
名前こそ途中で消滅するが、その設計思想は『機動戦士Vガンダム』の量産モビルスーツまで生き続けている。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。本編の専用機が登場しないセイラ、リュウ、ハヤトが搭乗する機体。ゲーム序盤でも被弾が撃墜に直結する薄い装甲やHP900という脆弱さゆえに、ネモが入手出来れば直ちに乗り換えさせる事になるだろう。廃棄可能だが、下取り価格はザクより更に安い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 名前のみ登場。リアル系主人公機の各ブロック分割システムの説明時に、アムロが分割システムがない誘爆率の高い機体の一例に挙げる。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 『第08MS小隊』のサンダースが初登場時に搭乗している。ドール、ドラグーンと共に地球連邦軍の主力ロボットになるが、この2機より実戦配備時期は早い。総合性能はザクとどっこいで、しかも今作ではザクをはじめとする敵のザコ機体も捕獲して自軍で使用可能になるので味方機としては影が薄い。過去シリーズとは異なり、ステータス自体は絶望的に低いわけではないので強化パーツを付けるなりして補強すれば前線でも戦える。
- 中盤以降は味方NPCの連邦兵が乗ってきてはイベントで撃墜されたり、普通に返り討ちにあったりと完全にやられ役である。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- GM自体は未登場だが、アムロ用の防具として「ジムシールド」が登場する。
- バトルドッジボール 闘球大激突!、バトルドッジボールIII
- 「SDガンダムヒーローズ」の外野選手。内野としても使用可能。
- リアルロボット戦線
- 基本的には敵機。ラズロルートのみ、カイの乗機として入手できるが、性能は低い。
装備・機能
基本的にはガンダムの武装とほぼ同じ物を使用する。
武装・必殺武器
基本装備
- 60mmバルカン砲
- 頭部に2門内蔵。
- ビーム・サーベル
- 背部左側に1本マウントしている。ガンダムの物と同型。指揮官機など2本装備している機体も存在する。
- 『XO』では右側に装備、取り出す際に柄が飛び出す演出が入る。
- ビーム・スプレーガン
- 本機の主兵装。ビーム・ライフルと比べると威力は低いが、小型なので取り回しが容易。また、弾数も多く、集弾率を低く設定してるため拡散するため、命中率はこちらが上[1]。
- 右腰に(時間はかかるが)再チャージ用のマウントラッチを装備した機体もある。
- シールド
- ガンダムと同型の装備。ルナ・チタニウム合金製で、防御力が高い。コストダウンのために表面の十字マークが簡略化されたものも存在しており、そちらはチタン合金セラミック複合材に変更されている。
オプション装備
いずれもSRWでは未使用。
- ビーム・ライフル
- ガンダムの物と同型。出力の問題から、標準の機体は満足に使用できない。
- 100mmマシンガン
- 陸戦型ジムと同型の武装。他のOVA作品やゲームにて携行していた。
- 90mmマシンガン
- 通称「ブルパップ・マシンガン」。銃身が短めの実弾兵器。こちらも他のOVA作品やゲームにて携行していた。
- ハイパー・バズーカ
- ガンダムと同型の装備。主に要塞や敵艦への攻撃に使用された。実弾兵器なので、出力に関係なく使用できる。右肩にマウント用のラッチを装備した機体も存在する。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「颯爽たるシャア」
- 『第3次』にて。
対決・名場面
- ジャブローに散る
- ジャブロー地下にて、シャア専用ズゴックにより腹に風穴を開けられる。因みにこのジム、その直前まではガンダムと同型のビームライフルを持って連射していたのに、腹を抉られるカットではスプレーガンを持っているという作画ミスがある。
- なお、「ガンダムエース」本誌や増刊号にてそのパイロットの生い立ちを描いた作品が掲載された。
- 対リック・ドム
- 劇場版3作目「めぐりあい宇宙」より。マゼランの砲台を破壊するリック・ドムをバルカンで牽制しつつすれ違いざまに両断する機体や、ビームスプレーガンを弾き飛ばされながらも、追い討ちをかけてきたリック・ドムをビームサーベルで返り討ちにする機体など、活躍シーンが追加。終始やられ役だったTV版と比べて、パイロット次第で十分に活躍できる事を証明した。
主な関連機体
ジムをベースとして様々な機体が制作されている。詳細は「ジムシリーズ」を参照。
強化型・バリエーション機
関連機
- ガンダム
- 原型機。作中では本機がやられメカ故性能が大きく劣化したように描写されるが、カタログスペック上ではジェネレータ出力と本体装甲で劣る以外は、実はほぼ同等(むしろ全体重量は少しこちらのほうが軽い)。また、小説版ではジムのほうが上。
- G-3ガンダム
- 小説版ではジムにガンダムの予備パーツを付けることで造られた。
- ボール
- ジムの支援が主目的な宇宙用ポッド。同じく連邦軍のやられメカ的存在。
他作品の関連機
- キングガンダムII世
- 媒体によっては彼の仮の姿として登場。
余談
- 放送当時、雑誌『冒険王』で連載されたコミカライズでは、ジャブロー基地で2コマ登場するのみ。戦闘シーンはおろか、動いているシーン自体無かった。
- イデオンとは顔がよく似ており、作中ではスタッフのお遊びで一瞬だけジムの顔がイデオンになるシーンがある。
- その性能から、時としてイデオンは「ジムの神様」の異称で呼ばれることがある。
- 『THE ORIGIN』ではデザインがよりガンダムに近づくようにアレンジされており、ホワイトベース隊にも数機配備されている。
脚注
- ↑ なお、作品によってはビームの形状にばらつきがあり、ビーム・ライフル同様の一本線のビームだったり、ショットガンに近い拡散ビームだったりと様々。また、ビームが拡散する設定は、スプレーという名称からの誤解とする説もある。
商品情報
ホビー
- プラモデル
- フィギュア
書籍
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