「シーゲル・クライン」の版間の差分
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2017年3月15日 (水) 07:01時点における版
シーゲル・クライン(Siegel Clyne)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- 声優:秋元羊介
- 種族:地球人(コーディネイター)
- 性別:男
- 所属:プラント
- 階級:最高評議会議長
- 年齢:49歳
概要
プラントの最高責任者として、血のバレンタイン事件後、地球連合に対し開戦するが、シーゲル自身は地球連合との交渉を考えていた穏健派であり、コーディネイターの出生率低下に対してはナチュラルと交雑し、ナチュラルへと回帰する事によって解消すべきと考えていた。
しかし、強硬派であるパトリック・ザラと激しく対立して彼によりその地位を逐われてしまい、娘ラクスによるフリーダム強奪事件の後、クライン派の兵と共に行方を晦ますも、パトリックの指示を受けた特殊部隊により発見・射殺された。[1]
キャラクターの総評
シーゲルはプラントにおける「穏健派」と言われており、劇中においてもそのような印象を受ける。しかし、ニュートロンジャマーの大量投入を決定し、地球人口の一割(およそ10億人程度と言われている)を死に追いやった事件「エイプリルフール・クライシス」が起こった際の最高評議会議長は彼である。
この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネイター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされるため、シーゲルは「『SEED』における最大の虐殺者であり、戦争の泥沼化を招いた、直接的な元凶の一人」という『SEED』世界の歴史上稀に見る汚名を背負ってしまったと言える。[2]
無論、「血のバレンタイン事件」等による世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時、強硬派とされるパトリックは「核攻撃による報復」を主張していた。結果的に、ニュートロンジャマー投下の犠牲は核攻撃より遥かに被害が大きかったため、こちらの案を承認したシーゲルは、「強硬派よりも遥かに過激だったと言う事になり、穏健派と評価するには大いに無理が生じるのではないか?」という疑問が視聴者達に生まれてしまった。[3]
どちらにせよ、『SEED』劇中においてシーゲルは一貫して「穏健派」として扱われ続けている。実際に交渉の手段を模索しているものの、政治的な重要度に反して彼の出番は少ないため、この疑問と矛盾に対する回答が可能な描写は存在しない。また、シーゲルは「『SEED』全体における説明不足や、設定の後付による被害者の一人」とも言え、実情の見えにくいキャラクターである。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。暗殺される経緯も含め、概ね原作同様の役回りを演じる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 名前のみの登場。
- スーパーロボット大戦W
- 今回も役回りは大体同じで、パトリックに対して火星の後継者と手を切るように忠告した。
- スーパーロボット大戦L
- ラクスの父として名前のみの登場。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 名前のみ登場。本作では、クライン家は古の民の残した記録を継承するコーディネイターの一族とされており、彼も古の民や世界の真実を知っていた。
- しかし、娘のラクスにそれに関する教育をする前に暗殺された事で、ラクスは古の民や世界の真実の知識は知っているが、継承者としての教育は受けていない。
人間関係
- ラクス・クライン
- 娘。
- パトリック・ザラ
- 政敵。盟友でもあり、時折ファーストネームで互いを呼び合う。しかし、路線対立の末にパトリックが送った刺客によってシーゲルは暗殺されてしまった。
- 叢雲劾
- シーゲルはサーペントテールを高く評価し、何度も仕事の依頼をしている。
名台詞
- 「パトリック! 命は生まれ出ずるものだ。作り出す物ではない!」
「我らは進化したのではないぞ……」 - 第20話「おだやかな日に」より。パトリック・ザラと議論した際に言った台詞。両者の性格や考え方の違いがよく分かるシーンでもある。
脚注
- ↑ ただし、フリーダム強奪以前にシーゲルが行方を晦ましていなかった事実を考えると、結果的に娘ラクスの行動が原因になって暗殺に追い込まれたとも言える。
- ↑ ニュートロンジャマーの地球への大量投入に至るまでにもナチュラルとコーディネイターの対立」という争いは存在したものの、基本的には「地球連合(のナチュラル)とプラント(のコーディネーター)との対立」という形に留まっていた。ところが、地球連合以外にも反コーディネーター感情を広め、「(全ての)ナチュラルとコーディネイターの全面的対立」に悪化する結果になってしまったのが、「エイプリルフール・クライシス」という事件である。
- ↑ 「血のバレンタイン事件」の核の犠牲者や遺族やプラントの世論に対して配慮した結果、核攻撃ではなくニュートロンジャマー投下にしたのではないか?と言う説もあり、報復にはそれしか無かったという可能性もあるが結果的に強硬派の主張より過激な手段を取ってしまい、そして、最悪の悲劇を引き起こしてしまった。
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