「アプサラス計画」の版間の差分
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+ | あまりに突飛過ぎる計画内容から、ジオンの一部では「ギニアスの妄想」と囁かれる物<ref>小説版では、ギニアスの友人を気取るユーリ・ケラーネ少将からアプサラスを「おもちゃ」とまで侮蔑されており、当然ながらギニアスの怒りと反感を買っている。</ref>となっているが、諦める事の無かったギニアスは、実際にアプサラスの設計図を提出。技術的な課題は幾つか残されていたものの、[[南極条約]]によって使用出来ないICBM(大陸間弾道ミサイル)に代わって使用可能な兵器で、尚且つ対空能力が意外に低いというジャブローの弱点も突いていた結果、[[ジオン公国]]の公王・[[デギン・ソド・ザビ]]からの認可を受ける事に成功。連邦軍側でも中破した[[アプサラスII]]から回収したデータを元にシミュレーションした結果、「もしこの計画による奇襲が実行された場合、連邦軍は防ぐことが出来ず、ジャブローは火の海になる」と結論付けられており、イーサン・ライヤー大佐(SRW未登場)を中心とする連邦軍上層部は、深刻に問題視する事になっている。 | ||
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+ | ギニアスが地球へ降下した後、アプサラスの開発は開始される事になり、テストパイロットはギニアスの妹である[[アイナ・サハリン]]が担当。幾つもの段階を経て徐々に完成系までに近付いていく。最初は大気圏突入能力を検討した「アプサラス0」を開発。続いて、大気圏内飛行を目的とし[[ミノフスキークラフト]]を搭載した「アプサラスI」が開発され、[[第08MS小隊]]と遭遇し交戦するという想定外の事態となりながらも、飛行試験は十分に果たした。その後はアプサラスIに大出力のメガ粒子砲を追加装備した「アプサラスII」を開発し、再び遭遇した第08MS小隊と交戦するも、[[シロー・アマダ]]の搭乗する[[陸戦型ガンダム]]との交戦の末に大破。機密保持の為にアプサラスIIは自爆処分となるも、データに関しては回収された。その後、出力が不安定であったアプサラスIIの問題点を解消する為に、ミノフスキークラフトを2基に増設し、更には[[リック・ドム]]のジェネレーターも3基分搭載した[[アプサラスIII]]が完成した結果、アプサラス計画は実現可能な段階までに至った。しかし、ラサ基地周辺を舞台とした最終決戦にてアプサラスIIIは破壊され(ジム・スナイパーによってジェネレーターを1基破壊された時点で計画は頓挫している)、計画責任者のギニアスも戦死した結果、計画は完全に終止符が打たれる事となった。 | ||
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+ | なお、アプサラスの名称は[[インド神話]]に登場する水の精に由来し、「雲の海に生きる者」を意味する等、アプサラスのコンセプトに通じた由来名となっている。一方で、アプサラスはその美しさ故に人間を狂気で支配するとされており、皮肉にも妄執に取り憑かれてしまったギニアス自身を象徴しているとも言える。ちなみに、ルウム戦役でコロニーを落された地である[[オーストラリア]]では、「陸上版のアプサラス」と言えるモビルアーマー「'''ライノサラス'''」も開発されており、頭部がザクになっているという共通点等からも、アプサラス計画が何らかの影響を与えている事を匂わせている。 | ||
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:ミノフスキークラフトの試験運用と大気圏内飛行実験を目的に作られた実験機。非武装だが、ミノフスキークラフトによる衝撃波攻撃は可能。 | :ミノフスキークラフトの試験運用と大気圏内飛行実験を目的に作られた実験機。非武装だが、ミノフスキークラフトによる衝撃波攻撃は可能。 | ||
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:『Gジェネレーションギャザービート』を初出とするゲームオリジナル機体。アプサラスシリーズの発展後継機として開発されており、[[ビグ・ザム]]のデータも反映された宇宙用可変モビルアーマー。胴体に2基の大型メガ粒子砲及び無数の拡散メガ粒子砲を備え、ビーム砲を内蔵した頭部は有線メガ粒子砲としても機能、更に巡航形態への変形で機動力も高い。 | :『Gジェネレーションギャザービート』を初出とするゲームオリジナル機体。アプサラスシリーズの発展後継機として開発されており、[[ビグ・ザム]]のデータも反映された宇宙用可変モビルアーマー。胴体に2基の大型メガ粒子砲及び無数の拡散メガ粒子砲を備え、ビーム砲を内蔵した頭部は有線メガ粒子砲としても機能、更に巡航形態への変形で機動力も高い。 | ||
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:『Gジェネレーションギャザービート2』に登場。グロムリンの発展型だがほぼ原形を留めておらず、戦艦タイプのモビルアーマーとなっている。 | :『Gジェネレーションギャザービート2』に登場。グロムリンの発展型だがほぼ原形を留めておらず、戦艦タイプのモビルアーマーとなっている。 | ||
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− | : | + | :『Gジェネレーションアドバンス』に登場。通常のグロムリンをコアユニットとして取り込んだ超大型モビルアーマーで、様々なガンダム世界の技術が反映されたスーパーロボット顔負けの怪物マシン。宇宙要塞を単機で崩壊させる絶大な火力と重装甲、[[ビームサーベル]]にすら干渉してしまうほど高出力な[[Iフィールド]]、更には[[ナノマシン]]による強力な自己再生能力まで備えている。 |
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
=== COMPACTシリーズ === | === COMPACTシリーズ === | ||
;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ;[[スーパーロボット大戦IMPACT]] | ||
− | : | + | :[[クロスボーン・バンガード]]が推し進める2つのプロジェクトの1つとして登場。もう1つのプロジェクトは[[ラフレシア]]プロジェクト。そのため[[クロスボーン兵]]がアプサラスII・IIIに搭乗しているステージもある。 |
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === |
2023年8月11日 (金) 09:46時点における最新版
アプサラス計画とは、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する計画。
概要[編集 | ソースを編集]
ギニアス・サハリン技術少将の主導によって行われた、モビルアーマー・アプサラスの開発・運用計画。ミノフスキークラフトと大出力のメガ粒子砲を装備した要塞攻略を想定した超大型モビルアーマー「アプサラス」にブースターを取り付けた上で基地から出撃させて、地上の地球連邦軍の対空ミサイルなどによる攻撃の届かない成層圏にまで上昇。地球連邦軍の本部が存在するジャブローの上空に降下して、大出力のメガ粒子砲によってジャブロー上部の分厚い岩盤を破壊するという内容となっている。
あまりに突飛過ぎる計画内容から、ジオンの一部では「ギニアスの妄想」と囁かれる物[1]となっているが、諦める事の無かったギニアスは、実際にアプサラスの設計図を提出。技術的な課題は幾つか残されていたものの、南極条約によって使用出来ないICBM(大陸間弾道ミサイル)に代わって使用可能な兵器で、尚且つ対空能力が意外に低いというジャブローの弱点も突いていた結果、ジオン公国の公王・デギン・ソド・ザビからの認可を受ける事に成功。連邦軍側でも中破したアプサラスIIから回収したデータを元にシミュレーションした結果、「もしこの計画による奇襲が実行された場合、連邦軍は防ぐことが出来ず、ジャブローは火の海になる」と結論付けられており、イーサン・ライヤー大佐(SRW未登場)を中心とする連邦軍上層部は、深刻に問題視する事になっている。
ギニアスが地球へ降下した後、アプサラスの開発は開始される事になり、テストパイロットはギニアスの妹であるアイナ・サハリンが担当。幾つもの段階を経て徐々に完成系までに近付いていく。最初は大気圏突入能力を検討した「アプサラス0」を開発。続いて、大気圏内飛行を目的としミノフスキークラフトを搭載した「アプサラスI」が開発され、第08MS小隊と遭遇し交戦するという想定外の事態となりながらも、飛行試験は十分に果たした。その後はアプサラスIに大出力のメガ粒子砲を追加装備した「アプサラスII」を開発し、再び遭遇した第08MS小隊と交戦するも、シロー・アマダの搭乗する陸戦型ガンダムとの交戦の末に大破。機密保持の為にアプサラスIIは自爆処分となるも、データに関しては回収された。その後、出力が不安定であったアプサラスIIの問題点を解消する為に、ミノフスキークラフトを2基に増設し、更にはリック・ドムのジェネレーターも3基分搭載したアプサラスIIIが完成した結果、アプサラス計画は実現可能な段階までに至った。しかし、ラサ基地周辺を舞台とした最終決戦にてアプサラスIIIは破壊され(ジム・スナイパーによってジェネレーターを1基破壊された時点で計画は頓挫している)、計画責任者のギニアスも戦死した結果、計画は完全に終止符が打たれる事となった。
なお、アプサラスの名称はインド神話に登場する水の精に由来し、「雲の海に生きる者」を意味する等、アプサラスのコンセプトに通じた由来名となっている。一方で、アプサラスはその美しさ故に人間を狂気で支配するとされており、皮肉にも妄執に取り憑かれてしまったギニアス自身を象徴しているとも言える。ちなみに、ルウム戦役でコロニーを落された地であるオーストラリアでは、「陸上版のアプサラス」と言えるモビルアーマー「ライノサラス」も開発されており、頭部がザクになっているという共通点等からも、アプサラス計画が何らかの影響を与えている事を匂わせている。
計画で開発された機体[編集 | ソースを編集]
スパロボ未登場の機体[編集 | ソースを編集]
- アプサラスI
- ミノフスキークラフトの試験運用と大気圏内飛行実験を目的に作られた実験機。非武装だが、ミノフスキークラフトによる衝撃波攻撃は可能。
- アプサラス0
- 半球型のミノフスキークラフトユニットに、ザクIIの上半身が生えたような意匠の実験機。大気圏突入実験の為に造られた最初期のもの。
- グロムリン
- 『Gジェネレーションギャザービート』を初出とするゲームオリジナル機体。アプサラスシリーズの発展後継機として開発されており、ビグ・ザムのデータも反映された宇宙用可変モビルアーマー。胴体に2基の大型メガ粒子砲及び無数の拡散メガ粒子砲を備え、ビーム砲を内蔵した頭部は有線メガ粒子砲としても機能、更に巡航形態への変形で機動力も高い。
- グロムリンII
- 『Gジェネレーションギャザービート2』に登場。グロムリンの発展型だがほぼ原形を留めておらず、戦艦タイプのモビルアーマーとなっている。
- グロムリン・フォズィル
- 『Gジェネレーションアドバンス』に登場。通常のグロムリンをコアユニットとして取り込んだ超大型モビルアーマーで、様々なガンダム世界の技術が反映されたスーパーロボット顔負けの怪物マシン。宇宙要塞を単機で崩壊させる絶大な火力と重装甲、ビームサーベルにすら干渉してしまうほど高出力なIフィールド、更にはナノマシンによる強力な自己再生能力まで備えている。
登場作品[編集 | ソースを編集]
COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦IMPACT
- クロスボーン・バンガードが推し進める2つのプロジェクトの1つとして登場。もう1つのプロジェクトはラフレシアプロジェクト。そのためクロスボーン兵がアプサラスII・IIIに搭乗しているステージもある。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦A(A PORTABLE)
- 既に一年戦争が終結しているため、ジオン残党となったギニアスが計画を遂行。最終的にギニアス自ら悲願のジャブロー攻略作戦に機体ごと参戦しているが、ロンド・ベル隊により作戦は失敗。その後事態を静観していたアクシズのハマーンには「あんな夢物語のような計画でジャブローを落とせるとは思えん」とダメ出しされてしまった。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ギレンがプロジェクトへの追加予算を申請し、デギンもそれを認めるなど、原作と異なり有用性のあるプロジェクトとしてジオン首脳部にも認知されている。そのためかギニアスも原作のような狂気じみた面が殆ど無く、アプサラスもジャブロー攻略戦に投入されている。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 今回もジオン上層部からは有用性のあるプロジェクトと認められたようで、ジャブロー攻略戦にアプサラスIIIが投入されている。
- アイナがチョイ役のNPC扱いなので、彼女がアプサラスシリーズに搭乗しない今の所唯一の作品。ギニアスも狂気じみた一面は薄い。
資料リンク[編集 | ソースを編集]
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- ↑ 小説版では、ギニアスの友人を気取るユーリ・ケラーネ少将からアプサラスを「おもちゃ」とまで侮蔑されており、当然ながらギニアスの怒りと反感を買っている。